JP2786960B2 - ガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ装置

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JP2786960B2 JP32082791A JP32082791A JP2786960B2 JP 2786960 B2 JP2786960 B2 JP 2786960B2 JP 32082791 A JP32082791 A JP 32082791A JP 32082791 A JP32082791 A JP 32082791A JP 2786960 B2 JP2786960 B2 JP 2786960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電内にレーザガスを
循環させてレーザ発振を行うガスレーザ装置に関し、特
に放電内のレーザガス圧力を制御するガスレーザ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】放電内にレーザガスを循環させてレー
ザ発振を行うガスレーザ装置は、運転中放電によって劣
化したレーザガスを排気し、常時新しいレーザガスを放
内に供給している。従来のガスレーザ装置では、こ
のレーザガスの供給量と排気量とを調節して、放電
のレーザガス圧力を一定に保持するように制御してい
た。
【0003】図3はレーザガス圧力Pを一定にした場合
の放電内のレーザガス温度Tとレーザ出力Wとの理論
的な特性を示す図である。図からも分かるように、レー
ザ出力Wはレーザガス温度Tが低いほど高出力を得るこ
とができる。これは次式(1)に示すボイル・シャルル
の法則で説明することができる。
【0004】 PV=nRT ・・・・・(1) ここで、Vは放電内の容積、nは容積V内のレーザガ
ス分子のモル数、Rは気体定数である。放電内の容積
Vは常に一定なので、レーザガス圧力Pを一定にすると
nRT=一定となる。このため、放電内のレーザガス
分子のモル数nはレーザガス温度Tに反比例することが
分かる。レーザ出力Wは、放電内のレーザガス分子の
密度、すなわちモル数nに比例するので、レーザガス温
度Tとは反比例する。こうして、図3の特性が示され
る。
【0005】図3の理論特性に基づくと、レーザガスを
冷却するほどレーザ出力Wを大きくすることができる。
しかし、レーザガス温度Tが低下し過ぎると、ガスレー
ザ装置が凍結し、光学部品が結露するという現象が生じ
る。水滴はレーザ光を吸収してしまうので、結局は出力
が低下してしまうことになる。従来、このような現象を
防止する方法としては、除湿器等を用いる方法があった
が、保守が困難であったりコスト高となっていた。その
ため、一般にはレーザガス温度Tが室温程度となるよう
にその冷却制御を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザガス温
度Tは常時微少変化するため、それに応じてレーザ出力
も変化して不安定になるという問題点があった。図4は
レーザガス圧力Pおよびレーザガス温度Tに対するレー
ザ出力Wの特性を示す図である。ここで、T1,T2お
よびTaはレーザガス温度Tの値であり、T1<Ta<
T2とする。また、Taは冷却制御の設定温度である。
【0007】従来は、レーザガス温度Tが常に設定温度
Taに保持されているものとして、レーザガス圧力Pを
レーザ出力Wが最大値Waとなるときの値Paに保持す
るように制御していた。しかし、実際には、運転中のレ
ーザガス温度Tは設定温度Taを中心に微少変化する。
このため、レーザガス圧力Pを一定値Paにしたままで
は、レーザガス温度TがT1またはT2というように変
動すると、レーザ出力Wの値もW1,W2というように
変動してしまい、安定した出力が得られなくなるという
問題点があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、変化するレーザガス温度に対応して常に最適
なレーザ出力を得ることのできるガスレーザ装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、放電内にレーザガスを循環させてレー
ザ発振を行うガスレーザ装置において、前記レーザガス
のレーザガス温度を検出するレーザガス温度検出手段
と、前記レーザガス温度に比例して前記レーザガスのレ
ーザガス圧力を制御するレーザガス圧力制御手段と、を
有することを特徴とするガスレーザ装置が提供される。
【0010】
【作用】レーザガス温度検出手段により検出したレーザ
ガス温度に比例してレーザガス 圧力が制御するので、レ
ーザガス分子の密度は一定になり、レーザガス温度が変
動してもレーザガス出力は一定となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例のガスレーザ装置の構
成を示すブロック図である。ガスボンベ1からは、1〜
2kgf/cm2 の圧力のレーザガスが出力される。こ
のレーザガスは、1次フィルタ2、ガス流量弁3、よび
2次フィルタ4を経てチャンバー5内に導入される。
【0012】チャンバー5は放電51、送風機52、
冷却器53および54から構成されている。送風機52
にはルーツブロワ等が使用され、放電51内のレーザ
ガスを冷却器53および54を通して循環させる。冷却
器53は、放電51でレーザ発振を行って高温となっ
たガスを冷却するための冷却器である。一方、冷却器5
4は、送風機52による圧縮熱を除去するための冷却器
である。
【0013】冷却器54には、冷却水循環装置6から冷
却水が供給される。冷却水循環装置6は、冷却器54を
通って熱交換された高熱の冷却水を冷却して再び冷却器
54に供給する。冷却水循環装置6は、熱交換された冷
却水の温度を図示されていない温度センサにより検知
し、その検知信号を制御装置7に送る。また、制御装置
7からも冷却温度指令信号等が冷却水循環装置6に送ら
れる。冷却水循環装置6は、この冷却温度指令信号に従
って冷却水温度を制御する。なお、冷却器53にも図示
されていない冷却水循環装置から冷却水が供給されてい
る。あるいは、冷却水循環装置6によりこれを兼ねても
よい。
【0014】チャンバー5には、流量調整バルブ8を介
して排気ポンプ9が接続されている。この排気ポンプ9
により、起動時には例えば30Torrの圧力まで真空
排気され、また、運転中も放電によって劣化するレーザ
ガスが常時排気される。なお、流量調整バルブ8は、手
動動作によりガスの絶対流量が1±0.2l/minに
なるように設定されている。
【0015】チャンバー5には圧力センサ10が取り付
けられている。この圧力センサ10にはキャパシタンス
マノメータ型が使用され、放電51内のレーザガス圧
力を検出し、その検出信号を制御装置7に送る。
【0016】また、チャンバー5には温度センサ11が
取り付けられている。この温度センサ11は、例えば冷
却器54と放電51との間の供給路の外部に取り付け
られている。温度センサ11は、供給路から伝わるレー
ザガスの温度を間接的に検出し、その検出信号を制御装
置7に送る。制御装置7は、圧力センサ10および温度
センサ11からの各信号に基づいてガス流量弁3の開度
を調整し、放電内のレーザガス圧力を制御する。
【0017】次に、制御装置7によるレーザガス圧力の
具体的な制御方法について説明する。制御装置7は温度
センサ11からの検出信号を受け、予め記憶されたデー
タに基づいてレーザガス温度Tを推定し検知する。制御
装置7は、この検知したレーザガス温度Tに応じてガス
流量弁3のバルブ開度を調整し、レーザガス圧力Pを制
御する。
【0018】図2はこのレーザガス圧力Pの制御を行う
ためのレーザガス温度Tに対するレーザガス圧力Pの特
性を示す図である。この特性は上述の式(1)のボイル
・シャルルの法則に基づいて説明することができる。式
(1)のボイル・シャルルの法則は、次式(2)に書き
直すことができる。
【0019】 P=nRT/V ・・・・・(2) 放電51内では体積Vは一定なので、P∝nRTとな
る。ところで、レーザ出力Wは、放電51内のレーザ
ガス分子の密度に比例する。したがって、レーザ出力W
を一定にするためには、放電51内のレーザガス分子
の密度、すなわちモル数nが一定であることが条件とな
る。このことから、レーザガス圧力Pと温度Tとの関係
は、図2のようにP∝RTであることが条件となる。
【0020】制御装置7は、通常はレーザガス温度Tを
室温程度のTx、例えばセ氏25度となるように冷却水
循環装置6を制御する。このときのレーザガス圧力Px
は、約45Torrに保持される。運転中にレーザガス
温度Tが変動した場合には、圧力Pを図2の特性に基づ
く値に変化させる。これにより、放電51内のレーザ
ガス密度は一定に保持され、安定したレーザ出力Wが得
られる。
【0021】なお、本実施例では、温度センサ11をレ
ーザガスの供給路の外部に取り付け、レーザガス温度T
を間接的に検出するようにしたが、温度センサ11を供
給路もしくは放電51の内部に取り付け、直接検出す
るようにしてもよい。あるいは、冷却水循環装置6から
の冷却水の温度信号に基づいて検出することも可能であ
る。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、レーザ
ガス温度に比例してレーザガス圧力を制御するようにし
たので、レーザガス分子の密度は一定になり、レーザガ
ス温度が変動してもレーザガス出力は一定となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のガスレーザ装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】レーザガス圧力の制御を行うためのレーザガス
温度に対するレーザガス圧力の特性を示す図である。
【図3】レーザガス圧力を一定にした場合の放電内の
レーザガス温度とレーザ出力との理論的な特性を示す図
である。
【図4】レーザガス圧力およびレーザガス温度に対する
レーザ出力の特性を示す図である。
【符号の説明】
5 チャンバー 6 冷却水循環装置 7 制御装置 10 圧力センサ 11 温度センサ 51 放電 53,54 冷却器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電内にレーザガスを循環させてレー
    ザ発振を行うガスレーザ装置において、 前記レーザガスのレーザガス温度を検出するレーザガス
    温度検出手段と、 前記レーザガス温度に比例して前記レーザガスのレーザ
    ガス圧力を制御するレーザガス圧力制御手段と、 を有することを特徴とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザガス温度検出手段は、前記放
    の外部に取り付けられる外部温度センサと、前記外
    部温度センサからの外部温度信号に基づいて前記レーザ
    ガス温度を間接的に検知する第1のレーザガス温度間接
    検知手段と、から構成されることを特徴とする請求項1
    記載のガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザガス温度検出手段は、前記レ
    ーザガスの供給路の内部に取り付けられる内部温度セン
    サと、前記内部温度センサからの内部温度信号により前
    記レーザガス温度を直接検知するレーザガス温度直接検
    知手段と、から構成されることを特徴とする請求項1記
    載のガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザガス温度検出手段は、前記レ
    ーザガスを冷却する熱交換器に供給される冷却媒体温度
    を検出する冷却媒体温度検出手段と、前記冷却媒体温度
    検出手段からの冷却媒体温度信号に基づいて前記レーザ
    ガス温度を間接的に検知する第2のレーザガス温度間接
    検知手段とから構成されることを特徴とする請求項1記
    載のガスレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却媒体温度検出手段は、前記熱交
    換器に前記冷却媒体を循環供給する冷却媒体循環装置内
    の温度センサであることを特徴とする請求項記載のガ
    スレーザ装置。
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