JP2786916B2 - インクリボンシフト制御方式 - Google Patents

インクリボンシフト制御方式

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、複数のバンドより成るインクリボンを用
ち、印字量に応じて該リボンをシフトさせて印字を行う
プリンタに係り、該プリンタにおけるインクリボンのシ
フト制御方式に関する。
(ロ)従来の技術 特開昭63−281882号公報に開示されているように、従
来、プリンタにおいては、複数バンドより成る単色のイ
ンクリボンを用い、ある一つのバンドで印字した印字量
が所定値に達すると、順次リボンを次のバンドにシフト
することが、既に行われていた。
又、同公報においては、電源投入時に常に同一のバン
ドが使用されるという欠点を解消するため、電源切断前
のバンド位置情報を記憶手段に記憶し、電源投入時、記
憶手段から記憶しておいたバンド位置情報を読出し、こ
の位置情報に基づきシフトすべき次のバンドを決定する
ようにしていた。
(ハ)発明が解決しようとする課題 従来は、電源切断前のバンド位置情報を電源投入後に
利用するため、記憶手段としては、不揮発性メモリもし
くはバックアップメモリを用いなければならず、このた
め、装置が高価とならざるを得なかった。更に、電源切
断前のバンド位置情報を記憶しておくために、バンド切
換の度に、バンド位置情報を書き換えなければならず、
処理が複雑であった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、複数のバンドを構成する単色インクリボン
と、該リボンをステッピングモータの回転力によりシフ
トさせるリボンシフト機構とを備え、一つのバンドにお
ける印字量が所定量に達したとき、順次予め定められた
次のバンドにシフトして印字を行うプリンタにおいて、
電源投入時、前記ステッピングモータを回転させてリボ
ンのホームポジションを検出すると共に、該検出までの
前記モータのステップ数をカウンタにより計数し、該計
数値に基づき電源投入時のリボンのバンド位置を特定
し、該特定されたバンド位置の次のバンドにリボンをシ
フトして、シフト後印字を行うことにより、上記課題を
解決するものである。
(ホ)作用 本発明では、電源投入時、リボンのホームポジション
を検出するためにステッピングモータを回転させる際、
そのモータのステップ数をカウンタにより計数するの
で、この計数値により、電源投入時のバンド位置を知る
ことができ、不揮発性メモリやバックアップメモリは不
要となる。又、バンド切換の度にバンド位置情報を記憶
する必要もなくなる。
(ヘ)実施例 第2図は、本発明の実施例としてのシリアルプリンタ
の機構を示す側面図であり、(1)は用紙(2)が巻回
されるプラテン、(3)はシャフト(4)(5)により
支持されたキャリッジ、(6)はキャリッジ(3)に固
定された印字ヘッド、(8)は第3図に示す第1〜第4
の4つのバンド(7a)〜(7d)を構成する幅広の単色イ
ンクリボン(7)を収納したリボンカセットである。
このリボンカセット(8)は、その中心がキャリッジ
(3)に設けられたポスト(9)により揺動可能に支持
され、一端にはキャリッジ(3)との間に押し上げバネ
(10)が取り付けられている。又、他端には、ステッピ
ングモータ(11)により上下動するロッド(12)が設け
られており、このロッド(12)の上下動に応じてインク
リボンはシフト制御される。更に、キャリッジ(3)に
は、リボンカセット(8)の揺動に応じてオンオフする
ホームポジション検出用のセンサ(13)が取り付けられ
ている。
第4図は、第2図に示したプリンタの回路構成を示す
ブロック図であり、(20)は制御部としてのCPU、(2
1)はホストからの印字データを受信するためのI/Oイン
ターフェース、(22)は印字バッファ、(23)はLFモー
タ、(24)及び(25)は各々モータ(11)及び(23)を
駆動するための第1及び第2のモータ駆動回路、(26)
はプログラム及び固定値を記憶したROM、(27)は電源
投入時のバンド位置を特定するためのバンドカウンタ、
(28)はページカウンタ、(29)は行カウンタである。
ROM(26)には、一頁の標準行数Y0、第1バンド(7
a)〜第4バンド(7d)のホームポジションからのモー
タステップ数を表わすバンド位置情報B1,B2,B3,B4、バ
ンド切換基準ページ数N0を記憶している。尚、B1〜B
4は、各バンドの中心位置に対応する情報である。
又、CPU(20)は、一行の印字が終了する毎に行カウ
ンタ(29)をインクリメントし、行カウンタ(29)の行
数YがY0に達するか、改頁指令を入力するか、ペーパー
END信号(PE信号)を入力すると、ページカウンタ(2
8)のページ数Nをインクリメントし、且つ、行カウン
タ(29)をリセットする。
以下、第1図のフローチャートを参照しながら、本実
施例を更に詳しく説明する。
先ず、電源が投入されると、CPU(20)はバンドカウ
ンタ(27)の内容CNTをリセットし、センサ(13)のオ
ンオフ状態を判定する。電源投入時、仮に、センサ(1
3)がオンであれば電源投入時のバンド位置はホームポ
ジションより負方向の位置にあるので、ステッピングモ
ータ(11)を正方向に回転させて、センサ(13)がオフ
になることを判定してホームポジションの検出を行う。
他方、電源投入時、センサ(13)がオフであれば、電源
投入時のバンド位置はホームポジションより正方向の位
置にあるので、ステッピングモータ(11)を負方向に回
転させて、センサ(13)がオンになることを判定してホ
ームポジションの検出を行う。
そして、CPU(20)はこの検出の間、モータ(11)を
正方向へ1ステップ回転させる毎に、バンドカウンタ
(27)の内容CNTをディクリメントし、負方向へ1ステ
ップ回転させる毎にバンドカウンタ(27)の内容CNTを
インクリメントする。従って、ホームポジションが検出
されたときのバンドカウンタ(27)の内容CNTは、電源
投入時のバンド位置に対応するホームポジションからの
モータステップ数を示すこととなる。
そこで、次に、CPU(20)は、ROM(26)から各バンド
位置情報B1,B2,B3,B4を読出し、これらとカウント値CNT
を比較し、最も近い位置情報に対応するバンドが電源投
入時のバンドであると特定する。そして、特定されたバ
ンドの次のバンドの位置情報をROM(26)から読出し、
このステップ数分だけステッピングモータ(11)を回転
させる。ここでは、第1のバンド(7a)から第4のバン
ド(7d)に順次1バンドづつシフトすることとしてお
り、特定されたバンドが第4バンド(7d)のときは、第
1バンド(7a)へ戻って、バンドが循環的にシフトする
ようにしている。
以上のように、電源投入時には必ず新たなバンドにリ
ボン(7)がシフトされ、その後は、ページカウンタ
(28)のページ数Nがリセットされ、次に、印字が開始
される。印字が進み、同一バンドにおける印字ページ数
Nが予め定められた基準ページ数N0に達すると、リボン
(7)は次のバンドにシフトされ、以下、同様に、ペー
ジカウンタ(28)のリセット及び印字が繰り返される。
(ト)発明の効果 本発明に依れば、不揮発性メモリやバックアップメモ
リ等の特殊のメモリを用いることなく、電源投入時に必
ず異なるバンドにリボンをシフトした後、印字を開始す
ることが可能となる。又、従来の如く、バンドをシフト
する毎にそのバンド位置情報を一々記憶する必要もなく
なる。
従って、簡単な制御によって、インクリボンを有効に
利用して、良好な印字品位を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のシフト制御内容を示すフロー
チャート、第2図は実施例としてのプリンタの機構部分
を示す側面図、第3図はインクリボンを示す図、第4図
は実施例としてのプリンタの回路構成を示すブロック図
である。 (7)……インクリボン、(7a)〜(7d)……バンド、
(8)……リボンカセット、(11)……ステッピングモ
ータ、(12)……ロッド、(13)……センサ、(20)…
…CPU、(26)……ROM、(27)……バンドカウンタ、
(28)……ページカウンタ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 35/10 - 35/20 B41J 33/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のバンドを構成する単色インクリボン
    と、該リボンをステッピングモータの回転力によりシフ
    トさせるリボンシフト機構とを備え、一つのバンドにお
    ける印字量が所定量に達したとき、順次予め定められた
    次のバンドにシフトして印字を行うプリンタにおいて、
    電源投入時、前記ステッピングモータを回転させてリボ
    ンのホームポジションを検出すると共に、該検出までの
    前記モータのステップ数をカウンタにより計数し、該計
    数値に基づき電源投入時のリボンのバンド位置を特定
    し、該特定されたバンド位置の次のバンドにリボンをシ
    フトして、シフト後印字を行うことを特徴としたインク
    リボンシフト制御方式。
JP33420789A 1989-12-22 1989-12-22 インクリボンシフト制御方式 Expired - Fee Related JP2786916B2 (ja)

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