JP2786487B2 - 電気接点材料の製造方法 - Google Patents

電気接点材料の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電気接点の製造方法詳しくは内部酸化法に
より生成したCd、Mn、Alの酸化物がAg中に分散されてい
る接点材料の製造方法の改良に関する。
(従来技術と課題) 内部酸化法により作られるAg−CdO系電気接点材料の
性能を更に改善した電気接点材料として微量のMn、Alを
添加することにより、消耗も少なく、溶着しにくく、か
つ接触抵抗が低く安定した特に優れた接点特性をもつ電
気接点材料が近年提唱されている。上記相当材料として
具体的には、Cd1〜20%、Mn0.001〜0.5%、Al0.001〜0.
5%の酸化物がAg中に分散された材料があげられるが、
この材料を作るには以下のような困難さがあった。即
ち、Mn、Alが溶解時や内部酸化時凝集、偏析し易く、Ag
中に酸化物が均一に分散せず、またMn、Alは合金溶解時
揮発蒸発し易く0.001〜0.5%の微量合金添加制御が難し
い為、従って加工性悪く、割れが発生し易く、生産性、
歩留りが悪く、また接点性能が不安定でバラツキの多い
ものであった。
(発明の目的) 本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、微量
のMn、Alを凝集、偏析することなく均一に分散させ、ま
た揮発蒸発することなく微量を正確に含有する合金とさ
せることにより、優れた接点特性をもち更に、加工性良
く、割れのない従って生産性、歩留りの良い、Cd、Mn、
Alの酸化物がAg中に均一分散された内部酸化法による電
気接点材料の製造方法を提供するものである。
(発明の構成) 上記課題を解決する為の本発明の技術的手段は、微量
のMnAlを含んだAgCdMnAl合金を内部酸化して、Cd、Mn、
Alの酸化物がAg中に均一分散された電気接点材料を作る
において、まず、AgとAl、AgとMnを各々真空中にて溶解
し、これを母合金とし、次いで、AgAl、AgMn、Ag、Cdを
大気中にて溶解し、微量のMn、Alを含んだAgCdMnAl合金
としその後700〜900℃において内部酸化することを特徴
とするものである。
(作用) 上記のように構成された本発明の電気接点材料の製造
方法によれば、予め固定し易いAgAl、AgMnにて溶解し母
合金とすることにより、完全均一に溶け、その後Ag、C
d、前記母合金を溶解合金することにより精度よく希釈
ができ、正確に所定微量濃度のMn、Alを含む合金が得ら
れるものである。
また、Ag−Mn、Ag−Alは真空中にて溶解することによ
り、Mn、Alが酸化物で飛散減少することがない為、濃度
を容易に正確に制御でき、またAg−Mn、Ag−Al、Ag、Cd
は大気中にて溶解することにより、Cdが揮発蒸発するこ
となくCdを所定濃度に容易に正確に制御できるものであ
る。
更に酸化条件を700〜900℃とすることにより、Ag中に
Cd、Mn、Alの酸化物を均一分散させるもので、700℃未
満だと酸化時間が長くなり作業効率、生産性が悪く、90
0℃を超えるとMn、Al、Cdの酸化物が凝集し従ってAgリ
ッチが多くなり溶着し易くなりまた加工性が悪く割れが
発生し易く、生産性歩留りが悪くなるものである。
(実施例) 以下に本発明の効果を一層明瞭ならしめる為、実施例
と従来例について説明する。
(実施例1) Ag10kgとAl1kg及びAg10kg、Mn1kgを各々高周波真空溶
解炉(10-4Torr以下に真空引き後、Arを500mmHg充填)
にて溶解、母合金を作り、上記AgAl合金100g、AgMn合金
50g、Ag88kg及びCd12kgを大気中で高周波溶解炉にて溶
解してAgCdMnAl合金を作った。その後温度700℃にて押
出加工、伸線後、外径2mm長さ2mmの線状チップに切断
し、温度850℃、時間48Hにて内部酸化後、温度800℃に
て押出し加工、伸線し外径2mmの電気接点用線材を得
た。
(実施例2) 実施例1と同様にして、AgCdMnAl合金を作り、その後
アトマイズ法(水中に噴霧急冷)にて、平均粒径1mmの
粒状体としその後温度850℃、時間48Hにて内部酸化後、
温度800℃にて押出加工、仲線し、外径2mmの電気接点用
線材を得た。
(実施例3) 実施例2と同様にして、AgCdMnAl合金からアトマイズ
法にて平均粒径1mmの粒状体とし、温度850℃、時間48H
にて内部酸化後その後圧縮力500tonにて外径100mm、高
さ150mmに圧縮成形した後、温度850℃にて押出加工、伸
線し外径2mmの電気接点用線材を得た。
(実施例4) 実施例1において内部酸化条件を、温度700℃、時間9
0Hとした以外は実施例1と同様にして、外径2mmの電気
接点用線材を得た。
(実施例5) 実施例1において内部酸化条件を、温度900℃、時間2
4Hとした以外は実施例1と同様にして、外径2mmの電気
接点用線材を得た。
(従来例1) Ag88kg、Cd12kg、Mn5g、Al10gを高周波真空溶解炉に
て溶解してAgCdMnAl合金を作り、その後、実施例1と同
様にして外径2mmの電気接点用線材を得た。
(従来例2) 実施例1において内部酸化条件を、温度650℃、時間1
00Hとした以外は実施例1と同様にして、外径2mmの電気
接点用線材を得た。
(従来例3) 実施例1において内部酸化条件を温度950℃、時間24H
とした以外は実施例1と同様にして、外径2mmの電気接
点用線材を得た。
然して次表のような結果を得た。
上記の結果より明らかなように、実施例1、2、3、
4、5においては、所定の成分組成とりわけMn、Alにお
いては微量に安定して含有されまた粒子も安定して均一
に分散された電気接点用線材が生産性歩留り良く生産で
きたのに対し、従来例1、2、3においては、成分組成
とりわけMn、Alの微量合金添加制御が悪く、粒子も不均
一で凝集、偏析があったり、未酸化部分が発生したり、
伸線時の割れや断線の為、生産性、粒りが極めて悪いも
のであった。
(発明の効果) 以上のように、本発明の電気接点材料の製造方法は、
予め固溶し易いAgAl、AgMnを真空中にて溶解し、母合金
とし、その後、Ag、Cd、前記母合金を大気中にて溶解合
金することにより、精度よく稀釈でき、また700〜900℃
にて酸化させることによりAg中にCd、Mn、Alの酸化物を
均一分散し、加工性、生産性、歩留り良く製造でき、優
れた接点性能が得られるという優れた効果を有するもの
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微量のMn、Alを含んだAgCdMnAl合金を内部
    酸化して、Cd、Mn、Alの酸化物がAg中に均一分散された
    電気接点材料を作るにおいて、まず、AgとAl、AgとMnを
    各々真空中にて溶解しこれを母合金とし、次いで、AgA
    l、AgMn、Ag、Cdを大気中にて溶解し、微量のMn、Alを
    含んだAgCdMnAl合金とし、その後700〜900℃において内
    部酸化することを特徴とする電気接点材料の製造方法。
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