JP2783870B2 - 蓄電池バッテリパック - Google Patents

蓄電池バッテリパック

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JP2783870B2
JP2783870B2 JP1283884A JP28388489A JP2783870B2 JP 2783870 B2 JP2783870 B2 JP 2783870B2 JP 1283884 A JP1283884 A JP 1283884A JP 28388489 A JP28388489 A JP 28388489A JP 2783870 B2 JP2783870 B2 JP 2783870B2
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discharging
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祐明 中野
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明はNi−Cd電池等の蓄電池を少なくとも1つ以上
備えた蓄電池バッテリパックに関するものである。
(ロ)従来の技術 一般に、Ni−Cd電池等の蓄電池を少なくとも1つ以上
備えた蓄電池バッテリパックはコンピュータ関連装置等
の電子機器の駆動用電源に用いられることが多いが、前
記電子機器は内蔵されるICの駆動電圧などにより蓄電池
バッテリパックからの供給電圧が所定値以下になるとそ
の動作を停止してしまうことがある。
一方、Ni−Cd電池においては、従来より、浅い放電と
なる充放電サイクルを繰り返した後、深い放電を行うと
放電時の電圧が2段落ちするという所謂メモリー効果と
呼ばれる現象が起こることが知られている。このメモリ
ー効果は1〜2回の完全放電を行うことにより解消され
る一時的な現象であることも既に知られている。
ここで、第1図を用いてメモリー効果について説明す
る。
第1図において、縦軸はNi−Cd電池の電池電圧を示し
ており、横軸は放電時間を示している。図において、実
線は、Ni−Cd電池の一般的な放電電圧曲線(放電レー
ト:1C)を示している。また、破線は、電池を改善放電
せずに電池容量を幾分残した状態までの放電、即ち放電
終止電圧がVsとなるような放電及び満充電状態となるま
での充電よりなる充放電サイクルを数回繰り返した後の
放電電圧曲線(放電レート:1C)を示している。
さて、今、電子機器の駆動用電源にNi−Cd電池を組み
込んだ蓄電池バッテリパックを用いた場合のNi−Cd電池
の電子機器への供給電圧がVSとなった時、即ち、放電電
圧が図中に示すVSとなった時、前記電子機器の動作は停
止するものと仮定すると、前記蓄電池バッテリパックの
放電電圧が実線の経緯をたどる時、前記電子機器の連続
使用可能時間はt1で表される。一方、前記蓄電池バッテ
リパックが破線の経緯をたどる時、前記電子機器の連続
使用時間はt2で表されることになる。
その結果、蓄電池バッテリパックに前述せるメモリー
効果が生じた時、電子機器の連続使用時間は短縮される
ことになる。
従って、蓄電池バッテリパックを浅い放電となる充放
電サイクルで使用する場合であっても、メモリー効果が
生じないように適度に深い放電を行うことが望ましい。
このような不便を解消するために、特開昭62−193516
号公報に開示されているものがあるが、この場合、電子
機器自身に蓄電池の残存容量を放電するための放電回路
を設けたものである。さらに、特開昭62−193517号公報
に開示されているものがあるが、この場合、蓄電池の充
電装置側に同様の回路を設けたものである。また、いず
れの場合も浅い放電を行った後には自動的に完全放電を
行うようになっており、回路が複雑となる懸念がある。
加えて、浅い放電を行った後の完全放電は毎回でなくて
もよく、間欠的に行えばよい。これに対して前記両公報
によると、浅い放電を行った後には毎回完全放電が行わ
れるために、即座に機器を再使用したい時においても、
蓄電池の充電が完了して機器が再使用できる状態になる
までに相応の時間を要するという懸念がある。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明は斯る点に鑑みてなされたものであって残存容
量を放電するための放電回路を有さない電子機器や充電
装置と共に用いる場合であっても蓄電池バッテリパック
自身に残存容量を放電するための放電回路を内蔵すると
共に、簡単な回路構成にして、浅い放電となる充放電サ
イクルを行った後に間欠的に深い放電を行わせようとす
るものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、Ni−Cd電池等の蓄電池を少なくとも1つ以
上備えた蓄電池バッテリパックにおいて、前記蓄電池ま
たは蓄電池群の両端にスイッチを介して接続され、前記
蓄電池または蓄電池群の残存容量を放電する放電回路
と、前記放電回路による前記蓄電池または蓄電池群の放
電の有無を表示する表示手段とを備えている。
なお、前記放電回路は前記蓄電池または蓄電池群の放
電手段と過放電防止手段とを有していることが望まし
い。
そして、前記過放電防止手段は主電流路が前記スイッ
チ及び前記放電手段を介して前記蓄電池または蓄電池群
の両端に接続されたトランジスタと、該トランジスタの
ベース・エミッタ間に介挿された抵抗と、両端が前記ス
イッチ及び前記抵抗を介して前記蓄電池または蓄電池群
の両端に接続されたダイオードとより構成する。
そして、前記表示手段は前記放電手段の両端に接続さ
れた発光ダイオードから構成する。
(ホ)作用 本発明によれば、蓄電池バッテリパックに浅い放電と
なる充放電サイクルを行った後においてもスイッチの開
閉により間欠的に深い放電を行うことができる。
また、過放電防止手段を備えているので蓄電池が即座
に過放電されることはない。
即ち、蓄電池が放電されて放電電流が減少すると、放
電手段を介して蓄電池の両端に接続されたトランジスタ
のベース・エミッタ間に介挿された抵抗にかかる電圧が
所定値以下となった時、前記トランジスタの主電流路が
遮断停止される。
さらに、前記放電回路による前記蓄電池の放電の有無
を表示する表示手段を備えているので、前記蓄電池の残
存容量の放電が行われているか否かを容易に確認するこ
とができる。
(ヘ)実施例 以下本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
第2図は本発明蓄電池バッテリパックの内部回路図で
あり、(1)はNi−Cd電池等の蓄電池を複数個組み合わ
せた蓄電池群である。また、(2)は蓄電池群から取り
出される一対の+/−出力端子であり、各種電子機器あ
るいは充電装置に接続される端子である。而して、該蓄
電池群(1)の両端にはスイッチ(3)を介して前記蓄
電池群(1)の残存容量を放電するための放電回路
(4)が接続されている。該放電回路(4)は前記蓄電
池群の放電手段(5)と過放電手段(6)とを有してい
る。前記放電手段(5)は放電回路(4)による蓄電池
(1)の放電の有無を表示するための表示手段(7)と
しての発光ダイオード(8)及び放電用抵抗(9)、放
電用兼発光ダイオード通電電流制限用抵抗(10)により
構成されている。一方、前記過放電防止手段(6)は主
電流路が前記スイッチ(3)及び前記放電手段(5)を
介して蓄電池群の両端に接続されたトランジスタ(11)
と、両端が前記スイッチ(3)を介して前記蓄電池群の
両端に接続されたダイオード群(12)及び抵抗(13)
と、該ダイオード群(12)と抵抗(13)の接点と前記ト
ランジスタのベースとの間に介挿された抵抗(14)とに
より構成されている。ダイオード群(12)及び抵抗(1
3)は蓄電池の放電電圧特性によって定まるものであ
る。
以上のような構成において、スイッチ(3)を閉成す
ると抵抗(13)に電位が生じてトランジスタ(11)のベ
ースに電流が流れ主電流路が導通する。その結果、前記
抵抗(9)及び(10)を介して前記蓄電池源(1)が放
電すると同時に前記発光ダイオード(8)が発光して蓄
電池群(1)の残存容量を放電していることを表示す
る。さらに放電が進行し、前記蓄電池群(1)の端子電
圧が所定値以下、即ち、前記トランジスタ(11)のベー
ス・エミッタ間の電位差が順方向立ち上がり電圧を下回
ると蓄電池群からの放電電流は急激に低下し、蓄電池の
過放電を防止すると共に発光ダイオード(8)が消灯し
て、蓄電池群(1)の放電が終了したことを表示する。
この後、スイッチ(3)を開成して充電装置等により
充電を行えばメモリー効果が生じることはないのであ
る。
(ト)発明の効果 本発明によれば、残存容量を放電するための放電回路
を有さない電子機器や充電装置と共に用いる場合であっ
ても蓄電池バッテリパック自身に残存容量を放電するた
めの放電回路を内蔵すると共に、簡単な回路構成にし
て、浅い放電となる充放電サイクルを行った後に間欠的
に深い放電を行うことができ、メモリー効果を解消する
ことができる。また、過放電防止手段を備えているので
蓄電池が即座に過放電されることはなく、さらに、蓄電
池群の残存容量の放電が行われているか否か、即ち、蓄
電池群の放電が終了したか否かを確認することができ、
非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はメモリー効果を説明するためのNi−Cd電池の放
電特性図、第2図は本発明蓄電池バッテリパックの内部
回路図である。 (1)……蓄電池群、(3)……スイッチ、(4)……
放電回路、(5)……放電手段、(6)……過放電防止
手段、(7)……表示手段、(8)……発光ダイオー
ド、(9)……放電用抵抗、(10)……放電用兼発光ダ
イオード通電電流制限用抵抗、(11)……トランジス
タ、(12)……ダイオード群、 (13)(14)……抵抗。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ni−Cd電池等の蓄電池を少なくとも1つ以
    上備えた蓄電池バッテリパックにおいて、前記蓄電池ま
    たは蓄電池群の両端にスイッチを介して接続され、前記
    蓄電池または蓄電池群の残存容量を放電する放電回路
    と、前記放電回路による前記蓄電池または蓄電池群の放
    電の有無を表示する表示手段とを備えてなる蓄電池バッ
    テリパック。
  2. 【請求項2】前記放電回路は前記蓄電池または蓄電池群
    の放電手段と過放電防止手段とを有してなる請求項
    (1)記載の蓄電池バッテリパック。
  3. 【請求項3】前記過放電防止手段は主電流路が前記スイ
    ッチ及び前記放電手段を介して前記蓄電池または蓄電池
    群の両端に接続されたトランジスタと、該トランジスタ
    のベース・エミッタ間に介挿された抵抗と、両端が前記
    スイッチ及び前記抵抗を介して前記蓄電池または蓄電池
    群の両端に接続されたダイオードとよりなる請求項
    (2)記載の蓄電池バッテリパック。
  4. 【請求項4】前記表示手段は前記放電手段の両端に接続
    された発光ダイオードから構成される請求項(1)記載
    の蓄電池バッテリパック。
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