JP2783350B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2783350B2
JP2783350B2 JP5236771A JP23677193A JP2783350B2 JP 2783350 B2 JP2783350 B2 JP 2783350B2 JP 5236771 A JP5236771 A JP 5236771A JP 23677193 A JP23677193 A JP 23677193A JP 2783350 B2 JP2783350 B2 JP 2783350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力手段にて読み取っ
た原稿の画像データをそのまま、あるいは縮小もしくは
拡大して出力する機能を備えた複写機、ディジタルプリ
ンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ等の画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置である例えば複写機におい
ては、近年、等倍率で複写する他に、縮小・拡大機能を
備えたものが普及している。このような複写機は、原稿
画像に対して所望の縮小・拡大倍率(変倍率)の複写画
像を容易に得ることができるものであり、各種書類、地
図、あるいは機械もしくは建築の設計図等の複写に頻繁
に使用されている。
【0003】また、この種の複写機としては、走査され
た原稿画像を撮像素子である例えばCCD(Charge Cou
pled Device)センサにて読み取り、その画像データを画
像メモリに格納した後、画像データに対して例えば縮小
・拡大処理を施して出力する、いわゆるディジタル複写
機も普及している。このようなディジタル複写機では、
原稿の画像データを画像メモリに一旦格納しているの
で、画像データに対しての上記の縮小・拡大処理が容易
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ディジタル複写機では、例えば縮小複写に関しては、画
像全体を単に縮小するのみであり、従って、例えば、上
記の縮小処理を行い、原稿画像を小さくすると、原稿に
書かれている文字が小さくなりすぎたり、あるいは文字
の輪郭等が潰れて読み取ることができなくなり、実質的
に利用不可能な複写が行われる虞れを有している。この
ため、上記従来のディジタル複写機は、画像データに対
しての処理が容易であるという利点を備えながらも機能
が低く、従って付加価値が低いものとなっている。そこ
で、上記の複写機等の画像処理装置において、縮小した
後の原稿の文字が小さくなりすぎたり、あるいは潰れる
ことを回避する機能を備え、装置の付加価値を向上し得
る構成の開発が望まれている。
【0005】また、オリジナルの原稿の代わりに複写画
像を原稿として用いる場合、即ち、複写を所望する原稿
が、既に何回かの複写が繰り返された後の複写画像であ
る場合には、この原稿画像の画質自体が劣化しているこ
とがある。この場合に原稿の複写を行うと、原稿に書か
れている文字の輪郭等が潰れて読み取ることができなく
なり、実質的に利用不可能な複写画像しか得られなくな
ってしまう。そこで、原稿画像の画質自体が劣化してい
る場合においても、原稿の文字が潰れることを回避する
機能を備えた画像処理装置の開発が望まれている。
【0006】即ち、本発明は、原稿を任意の変倍率に変
倍する場合において、変倍した後の原稿の文字が読み取
り不可能となることを回避することが可能な画像処理装
置の提供を目的としている。また、本発明は、原稿自体
が複写画像である場合において、複写後の原稿の文字が
読み取り不可能となることを回避することが可能な画像
処理装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理装置は、上記の課題を解決するために、原稿の画
像を読み取る入力手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定
可能な設定手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画
像データを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された
画像データから文字データを検出すると共に、検出され
た文字データから文字を認識する認識手段と、認識手段
にて検出された文字データを、設定手段にて設定された
縮小倍率に基づいて縮小する縮小手段と、縮小手段にて
縮小された文字データから文字を再認識する再認識手段
と、再認識手段にて再認識された文字と縮小前の文字と
が同一であるか否かを判定する文字判定手段と、文字判
定手段にて同一でないと判定された文字の判定割合が、
所定の割合よりも大きいか否かを判定する割合判定手段
と、割合判定手段により上記の判定割合が大きいと判定
されたときに、同一でないと判定された文字データに対
して、再認識手段にて縮小前の文字と同一であると認識
されるように所定の処理を施す処理手段と、処理手段に
て処理された文字データを画像データに合成する合成手
段と、合成手段にて合成された画像データを可視化して
出力する出力手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段
と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶
する記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから
文字データを検出する検出手段と、検出手段にて検出さ
れた文字データを、倍率設定手段にて設定された変倍率
に基づいて変倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍され
た文字データから文字を構成する線分の幅を算出する算
出手段と、算出手段にて算出された線分の幅が、読み取
り可能になると認められる所定の範囲内に含まれている
か否かを判定する判定手段と、判定手段により上記の線
分の幅が範囲内に含まれていないと判定されたときに、
線分の幅を範囲内に含まれるように補正する補正手段
と、補正手段にて線分の幅が補正された文字データを画
像データに合成する合成手段と、合成手段にて合成され
た画像データを可視化して出力する出力手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段
と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶
する記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから
文字データを検出する検出手段と、検出手段にて検出さ
れた文字データを、倍率設定手段にて設定された変倍率
に基づいて変倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍され
た文字データから文字を構成する線分の幅および濃度を
算出する濃度算出手段と、濃度算出手段にて算出された
線分の幅と濃度との組み合わせが、読み取り可能になる
と認められる所定の組み合わせの範囲内に含まれている
か否かを判定する濃度判定手段と、濃度判定手段により
上記の組み合わせが範囲内に含まれていないと判定され
たときに、線分の幅を範囲内に含まれるように補正する
補正手段と、補正手段にて線分の幅が補正された文字デ
ータを画像データに合成する合成手段と、合成手段にて
合成された画像データを可視化して出力する出力手段と
を備えていることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段
と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶
する記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから
文字データを検出すると共に、検出された文字データか
ら文字を、その文字を形作る構成部分毎に分割して認識
する構成部分認識手段と、構成部分認識手段にて検出さ
れた文字データを、倍率設定手段にて設定された変倍率
に基づいて変倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍され
た文字データから構成部分の大きさおよび構成部分を構
成する線分の幅を算出する幅算出手段と、幅算出手段に
て算出された大きさと幅との組み合わせが、読み取り可
能になると認められる所定の組み合わせの範囲内に含ま
れているか否かを判定する幅判定手段と、幅判定手段に
より上記の組み合わせが範囲内に含まれていないと判定
されたときに、変倍後の文字の大きさ自体を変更せずに
構成部分を所定の変倍率にて変倍すると共に、線分の幅
を範囲内に含まれるように補正する変倍補正手段と、変
倍補正手段にて構成部分の大きさと線分の幅とが変倍補
正された文字データを画像データに合成する合成手段
と、合成手段にて合成された画像データを可視化して出
力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の構成によれば、認識手段によ
り、画像データから文字データを検出すると共に、検出
された文字データから文字を認識し、縮小手段では、文
字データを設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて
縮小し、再認識手段では、縮小された文字データから文
字を再認識する。そして、文字判定手段により、再認識
された文字と縮小前の文字とが同一であるか否かを判定
し、割合判定手段では、同一でないと判定された文字の
判定割合が、所定の割合よりも大きいか否かを判定す
る。処理手段では、上記の判定割合が大きいと判定され
たときに、同一でないと判定された文字データに対し
て、再認識手段にて縮小前の文字と同一であると認識さ
れるように所定の処理を施し、合成手段では、処理され
た文字データを画像データに合成し、出力手段では、合
成された画像データを可視化して出力する。従って、出
力手段を経て得られる原稿の縮小画像は、文字が容易に
読み取ることができるように形成される。
【0012】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の縮小画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
縮小画像のみを出力することができるので、用紙等の無
駄遣いを回避することができる。
【0013】請求項2記載の構成によれば、検出手段に
より、画像データから文字データを検出し、変倍手段で
は、文字データを倍率設定手段にて設定された変倍率に
基づいて変倍し、算出手段では、変倍された文字データ
から文字を構成する線分の幅を算出する。そして、判定
手段により、算出された線分の幅が、読み取り可能にな
ると認められる所定の範囲内に含まれているか否かを判
定し、補正手段では、上記の線分の幅が範囲内に含まれ
ていないと判定されたときに、線分の幅を範囲内に含ま
れるように補正する。合成手段では、線分の幅が補正さ
れた文字データを画像データに合成し、出力手段では、
合成された画像データを可視化して出力する。従って、
出力手段を経て得られる原稿の変倍画像は、文字が容易
に読み取ることができるように形成される。
【0014】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の変倍画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
変倍画像のみを出力することができるので、用紙等の無
駄遣いを回避することができる。
【0015】請求項3記載の構成によれば、検出手段に
より、画像データから文字データを検出し、変倍手段で
は、文字データを倍率設定手段にて設定された変倍率に
基づいて変倍し、濃度算出手段では、変倍された文字デ
ータから文字を構成する線分の幅および濃度を算出す
る。そして、濃度判定手段により、算出された線分の幅
と濃度との組み合わせが、読み取り可能になると認めら
れる所定の組み合わせの範囲内に含まれているか否かを
判定し、補正手段では、上記の組み合わせが範囲内に含
まれていないと判定されたときに、線分の幅を範囲内に
含まれるように補正する。合成手段では、線分の幅が補
正された文字データを画像データに合成し、出力手段で
は、合成された画像データを可視化して出力する。従っ
て、出力手段を経て得られる原稿の変倍画像は、文字が
容易に読み取ることができるように形成される。
【0016】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の変倍画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
変倍画像のみを出力することができるので、用紙等の無
駄遣いを回避することができる。
【0017】請求項4記載の構成によれば、構成部分認
識手段により、画像データから文字データを検出すると
共に、検出された文字データから文字を、その文字を形
作る構成部分毎に分割して認識する。変倍手段では、文
字データを倍率設定手段にて設定された変倍率に基づい
て変倍し、幅算出手段では、変倍された文字データから
構成部分の大きさおよび構成部分を構成する線分の幅を
算出する。そして、幅判定手段により、算出された大き
さと幅との組み合わせが、読み取り可能になると認めら
れる所定の組み合わせの範囲内に含まれているか否かを
判定し、変倍補正手段では、上記の組み合わせが範囲内
に含まれていないと判定されたときに、変倍後の文字の
大きさ自体を変更せずに構成部分を所定の変倍率にて変
倍すると共に、線分の幅を範囲内に含まれるように補正
する。合成手段では、構成部分の大きさと線分の幅とが
変倍補正された文字データを画像データに合成し、出力
手段では、合成された画像データを可視化して出力す
る。従って、出力手段を経て得られる原稿の変倍画像
は、文字が容易に読み取ることができるように形成され
る。
【0018】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の変倍画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
変倍画像のみを出力することができるので、用紙等の無
駄遣いを回避することができる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図5
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、図3に示すように、複写機本体26
の上端部に硬質の透明ガラス等からなる原稿載置台27
を備えている。原稿載置台27の下方には、ランプユニ
ット1、ミラー2・3・4、レンズユニット5、および
CCD(Charge Coupled Device) センサ6等を有するス
キャナユニット(入力手段)22が設けられている。原
稿載置台27上に載置された原稿(図示せず)をランプ
ユニット1で照射することによって得られた反射光は、
ミラー2・3・4およびレンズユニット5を介して、C
CDセンサ6の受光面に導かれ、電気信号として取り込
まれるようになっている。
【0021】このスキャナユニット22の下方には、レ
ーザドライバユニット7が設けられており、上記のCC
Dセンサ6により電気信号として取り込まれた原稿の画
像データは、後述の画像処理系(図5)に備えられたメ
インメモリ(記憶手段)73に一旦記憶され、この画像
処理系において所定の処理が施された後、このレーザド
ライバユニット7に送られるようになっている。レーザ
ドライバユニット7は、入力された画像データに応じて
レーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を等角速度
偏向するポリゴンミラー、および等角速度偏向されたレ
ーザ光が感光体ドラム10上で等角速度偏向されるよう
に補正するf−θレンズ(何れも図示せず)等を有して
いる。
【0022】レーザドライバユニット7から出射された
レーザ光は、光路上に配設されたミラー8・9により反
射されて、図中矢印A方向に回転可能に設けられた感光
体ドラム10に照射され、感光体ドラム10上に静電潜
像を形成するようになっている。また、感光体ドラム1
0の周囲には、レーザドライバユニット7による露光に
先立って感光体ドラム10表面を所定の電位に帯電させ
る帯電器16が設けられ、さらに、この帯電器16から
感光体ドラム10の回転方向に向かって、感光体ドラム
10上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成す
る現像装置28、感光体ドラム10上のトナー像が中間
転写される転写ベルト17、感光体ドラム10に残留し
たトナーを除去するクリーニング装置21、および次の
帯電に先立って感光体ドラム10の残留電位を除去する
除電ランプ15等がこの順に配置されている。
【0023】上記の現像装置28は、ブラック現像槽1
1、イエロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、および
シアン現像槽14を備えており、各現像槽11〜14に
は、該当する色のトナーがそれぞれ収納されている。転
写ベルト17は、無端ベルト状に形成され、図中矢印B
方向に移動可能に設けられており、その一部が感光体ド
ラム10に圧接されることで、感光体ドラム10上のト
ナー像が転写されるようになっている。また、転写ベル
ト17の周囲には、転写ベルト17に残留したトナーを
除去するクリーニング装置29が配置されている。
【0024】また、転写ベルト17に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで転写ベルト17に供給す
るレジストローラ19、用紙を収納する給紙カセット2
0、および用紙が載置される給紙トレイ23が設けら
れ、これら給紙カセット20および給紙トレイ23付近
には、用紙を搬送するための給紙ローラ24や、搬送ロ
ーラ25等が設けられている。転写ベルト17の下方に
は、レジストローラ19から送られた用紙を転写ベルト
17に圧接し、転写ベルト17上のトナー像を用紙に転
写させる転写ローラ18が設けられている。
【0025】転写ベルト17に対する出紙側には、トナ
ー転写後の用紙を搬送する搬送ベルト30、トナー像を
用紙に加熱定着する定着装置31、および定着後の用紙
を機外に排出する排出ローラ32等が設けられている。
尚、上記のレーザドライバユニット7、感光体ドラム1
0、帯電器16、転写ベルト17、クリーニング装置2
1・29、除電ランプ15、ブラック現像槽11、イエ
ロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、シアン現像槽1
4、および給紙カセット20等にて、出力手段が構成さ
れている。
【0026】また、複写機本体26の上面には、原稿載
置台27に隣接して、図4に示すような操作パネル部3
9が設けられており、この操作パネル部39は、テンキ
ー(設定手段、倍率設定手段)37、コピースタートキ
ー38、クリアキー36、原稿の画像を縮小する縮小処
理モードを指定する際に押下される縮小処理モード指定
キー40、原稿の画像を変倍する変倍処理モードを指定
する際に押下される変倍処理モード指定キー42、液晶
表示パネル41等を有している。液晶表示パネル41
は、タッチセンサを備えたタッチパネルからなり、本体
装置からの各種情報を表示すると共に、上記のタッチパ
ネルにより各種モード設定等の指示を後述の画像処理系
に備えられた画像処理CPU74に送ることができるよ
うになっている。尚、テンキー37は、コピー枚数や、
例えば縮小処理モードが指定された際の、縮小倍率の入
力等に用いられる。
【0027】上記の構成において、カラーコピー(3 col
or copy)は、以下の動作手順で行われる。まず、帯電器
16が、感光体ドラム10表面を均一に帯電すると、前
記のスキャナユニット22が1回目のスキャンを行い、
CCDセンサ6により読み込まれた画像データが、前記
の画像処理系を経て、レーザドライバユニット7からイ
エローデータのレーザ光として出力され、感光体ドラム
10表面を露光し、露光部にイエロー用の静電潜像を形
成する。次いで、画像領域の静電潜像にイエロー現像槽
12からのイエロートナーを供給し、同色のトナー像を
形成する。
【0028】次に、上記のイエロートナー像を、感光体
ドラム10に圧接されている転写ベルト17に転写す
る。このとき、感光体ドラム10表面には、転写に寄与
しない一部のトナーが残留するが、この残留トナーをク
リーニング装置21が掻き落とす。また、除電ランプ1
5が、感光体ドラム10表面の残留電荷を除去する。
【0029】上記の工程を終了すると、帯電器16が感
光体ドラム10表面を再度均一に帯電し、スキャナユニ
ット22が2回目のスキャンを行い、得られた画像デー
タが、上記の画像処理系を経てマゼンタデータのレーザ
光として出力され、感光体ドラム10を露光し、マゼン
タ用の静電潜像を形成する。次いで、マゼンタ現像槽1
3からマゼンタトナーを供給し、同色のトナー像を形成
する。そして、このトナー像を転写ベルト17に転写
し、像重ねを行う。
【0030】その後、クリーニング装置21および除電
ランプ15が、先程と同様の処理を行うと、帯電器16
が感光体ドラム10を均一に帯電して、スキャナユニッ
ト22が3回目のスキャンを行い、シアンデータのレー
ザ光にて感光体ドラム10を露光し、シアン用の静電潜
像を形成する。そして、シアン現像槽14から感光体ド
ラム10にシアントナーを供給し、同色のトナー像を形
成して、このトナー像を転写ベルト17に転写すること
により、最終的な像重ねを行う。
【0031】次に、像重ねした転写ベルト17上のトナ
ー像を用紙に転写し、定着装置31において、トナー像
を用紙に加熱定着した後、排出ローラ32が用紙を機外
に排出する。
【0032】尚、上記したプロセスは、3色カラーにお
けるプロセスであり、4色カラープロセスの場合は、上
記の工程に、ブラック現像槽11に収納されたブラック
トナーを用いた処理が加えられる。一方、白黒コピー
は、感光体ドラム10の静電潜像に上記のブラック現像
槽11からのブラックトナーが供給され、このトナー像
を転写ベルト17を介して、用紙に転写することにより
行われる。
【0033】次に、上記のCCDセンサ6により読み込
まれた画像データに所定の処理を施してレーザドライバ
ユニット7に出力する画像処理系の構成および機能等に
ついて、図5に基づいて説明する。
【0034】画像処理系は、原稿に応じた色再現を行う
と共に、後述の縮小処理モードが指定された際に、画像
の大きさの算出等を行う一方、後述の変倍処理モードが
指定された際に、画像の変倍や補正等を行うようになっ
ている。画像処理系は、同図のように、画像データ入力
部70、画像処理部71、画像データ出力部72、RA
M(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)
等からなるメインメモリ73、画像処理CPU(Central
Processing Unit) 74を備えている。
【0035】画像データ入力部70は、CCD部70
a、ヒストグラム処理部70b、誤差拡散処理部70c
を備えており、CCDセンサ6から読み込まれた原稿の
画像データを2値化変換して、2値のディジタル量とし
てヒストグラムを取りながら、誤差拡散法により画像デ
ータを処理して、前述したメインメモリ73に一旦記憶
するようになっている。
【0036】この画像データ入力部70における画像デ
ータの処理についてさらに詳細に説明すると、先ず、C
CD部70aでは、画像データの各画素濃度に応じたア
ナログ電気信号が、A/D変換された後、MTF(Modul
ation Transfer Function)補正、白黒補正またはガンマ
補正され、 256階調(8ビット)のディジタル信号とし
てヒストグラム処理部70bに出力される。
【0037】次に、ヒストグラム処理部70bでは、C
CD部70aから出力されたディジタル信号が 256階調
の画素濃度別に加算され、濃度情報(ヒストグラムデー
タ)として得られると共に、必要に応じて得られた濃度
情報は画像処理CPU74に送られると共に、画素デー
タとして誤差拡散処理部70cに送られる。さらに、誤
差拡散処理部70cでは、擬似中間調処理の一種である
誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接画素の2値化判定
に反映させる方法により、CCD部70aから出力され
た8ビット/画素のディジタル信号が1ビット(2値)
に変換され、原稿における局所領域濃度を忠実に再現す
るための再配分演算が行われる。
【0038】前記の画像処理部71は、多値化処理部7
1a・71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部(縮小手段、変倍手段)71e、画像プ
ロセス部71f、誤差拡散処理部71g、圧縮処理部7
1h、並びに文字検出部(認識手段、再認識手段、検出
手段)71iを備えている。
【0039】この画像処理部71は、入力された画像デ
ータを装置の使用者が希望する画像データに変換する処
理部であり、最終的に変換された出力画像データとして
メインメモリ73に記憶されるまで、この処理部で処理
するようになっている。但し、画像処理部71に含まれ
ている上述の各処理部71a〜71iは必要に応じて機
能するものであり、処理内容によっては機能しない場合
もある。
【0040】画像処理部71における各処理部71a〜
71iの機能について詳細に説明すると、先ず、多値化
処理部71a・71bでは、前記の誤差拡散処理部70
cで2値化されたデータが 256階調に再度変換される。
合成処理部71cでは、画素毎の論理演算、即ち論理
和、論理積、または排他的論理和の演算が選択的に行わ
れる。これらの演算の対象となるデータは、メインメモ
リ73に記憶されている画素データ、および予め設定さ
れた語句やシンボルを記憶するパターンジェネレータ
(P.G.)からのビットデータである。
【0041】次に、濃度変換処理部71dでは、 256階
調のディジタル信号に対して、所定の階調変換テーブル
に基づいて入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設
定される。また、変倍処理部71eでは、テンキー37
により指示された縮小倍率や変倍率、あるいは、変倍処
理モード指定キー42により変倍処理モードが指定され
た際に行われる変倍補正処理(後述する)の変倍率に応
じて、入力される既知データにより補間処理を行うこと
によって、変倍後の対象画素に対する画素データ(濃度
値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査が変倍
処理される。
【0042】文字検出部71iでは、入力された画像デ
ータが、内部に備えられた図示しないメモリ内に取り込
まれるようになっており、ここで、例えば、いわゆる孤
立図形分離法、ストローク抽出分離法、重ね合わせ法、
特徴抽出法、もしくは構造解析法により、メモリ内の画
像データから文字データの特徴が抽出されて、画像プロ
セス部71fおよび画像処理CPU74に送られるよう
になっている。即ち、この文字検出部71iにて、縮小
処理モードもしくは変倍処理モードが指定された際に、
スキャナユニット22で読み取られた画像データの中か
ら、文字データが検出および認識されるようになってい
る。
【0043】尚、上記の孤立図形分離法は、次のように
して文字データを検出する方法である。即ち、文字は、
図形等と比較して小さく、かつ孤立している等の特徴を
有している。このため、画像データを、連結した図形単
位毎に分離し、その単位図形が内接する矩形を作成す
る。次に、この矩形が、予め設定されている文字サイズ
の範囲よりも小さいか否かを判断し、矩形が文字サイズ
の範囲よりも小さければ、上記の単位図形を文字データ
として検出する。
【0044】また、上記のストローク抽出分離法は、次
のようにして文字データを検出する方法である。即ち、
画像データから、図形を構成する各セグメントを抽出
し、これらセグメントのストロークを検出する。次に、
このストロークが、予め設定されている設定長さよりも
短いか否かを判断し、ストロークが設定長さよりも短け
れば、上記のストロークを検出した図形を文字データと
して検出する。
【0045】また、上記の重ね合わせ法は、画像データ
に、予め記憶している各種の文字のデータを順次重ね合
わせ、画像データと文字のデータとが一致したときに、
この画像データを特定の文字として認識する方法であ
る。また、特徴抽出法は、文字の特徴である濁点やは
ね、短い線分や曲線、あるいは「の」・「口」等が有し
ている文字内における、線で包囲された部分、即ち、囲
われた部分等を抽出することにより、画像データ中の文
字を認識する方法である。さらに、構造解析法は、画像
データを、連結した図形単位毎に分離し、これら単位図
形同士の位置関係や、単位図形の形状を解析することに
より、画像データ中の文字を認識する方法である。
【0046】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して、縮小処理モードもしくは変倍処理モ
ードの処理内容等に対応する様々な画像処理が行われ、
また、特徴抽出等、データ列に対する情報収集が行われ
る。誤差拡散処理部71gでは、前記の画像データ入力
部70の誤差拡散処理部70cと同様の処理が行われ
る。
【0047】圧縮処理部71hでは、ランレングス符号
化(run-length coding) により2値データが圧縮され
る。また、画像データの圧縮に関しては、最終的な出力
画像データが完成した時点で最後の処理ループにおいて
圧縮が機能する。
【0048】前記の画像データ出力部72は、復元部7
2a、多値化処理部72b、誤差拡散処理部72c、お
よびレーザ出力部72dを備えており、圧縮状態でメモ
リ73に記憶されている画像データを復元し、元の 256
階調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調表現
となる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部72
dへデータを転送するようになっている。
【0049】即ち、復元部72aでは、前記の圧縮処理
部71hによって圧縮された画像データが復元される。
多値化処理部72bでは、前記の画像処理部71の多値
化処理部71a・71bと同様の処理が行われる。誤差
拡散処理部72cでは、前記の画像データ入力部70の
誤差拡散処理部70cと同様の処理が行われる。
【0050】レーザ出力部72dでは、画像処理CPU
74からの制御信号に基づき、ディジタル画素データが
レーザ(図示せず)のON/OFF信号に変換され、レ
ーザがON/OFF状態となる。尚、画像データ入力部
70および画像データ出力部72において扱われるデー
タは、メインメモリ73の容量の削減のため、基本的に
は2値データの形でメインメモリ73に記憶されている
が、画像データの劣化を考慮して4値のデータの形で処
理することも可能である。
【0051】上記の画像処理CPU74には、前述の操
作パネル部39、文字検出部71i等からの信号が入力
されるようになっており、これらの信号に応じて、以下
のように例えば縮小処理を行うようになっている。即
ち、画像処理CPU74にて、文字判定手段、割合判定
手段、処理手段、および合成手段が構成されている。そ
して、画像処理CPU74は、文字検出部71iの検出
結果等に基づいて、文字検出部71iにて再認識された
文字、即ち、縮小した後の文字(以下、縮小文字と称す
る)が縮小前の文字、即ち、初めに認識された文字と同
一であるか否かを判定すると共に、同一でないと判定さ
れた文字の判定割合、即ち、再認識されない文字の割合
が、所定の基準割合よりも大きいか否かを判定するよう
になっている。
【0052】尚、上記の判定割合は、初めに認識された
文字の個数をA、再認識された文字の個数をBとする
と、 判定割合(%)={(A−B)/A}×100 で求められる。
【0053】また、上記の基準割合とは、文字が或る程
度潰れ、幾つかの文字が再認識されなくても確実に読み
取ることができる割合を示しており、例えばディジタル
複写機の解像度等の性能により、その値(例えば10%以
下)が設定されてメインメモリ73に記憶されている。
【0054】そして、画像処理CPU74は、上記の判
定割合が基準割合よりも大きいと判定したときに、同一
でないと判定された文字データに対して、文字検出部7
1iにて初めに認識された文字と同一であると認識され
るように所定の処理を施すようになっている。即ち、判
定割合が基準割合よりも大きいと判定すると、同一でな
いと判定された文字データに対して、同一の文字として
認識されるように、2値画像処理を施す。例えば、一般
に2値画像処理において多用されているように、文字デ
ータの画素の「近傍と隣接」から各画素同士の「連結」
を調査すると共に、各画素の「連結数」を算出して「孤
立点」、「内部点」、「端点」、「分岐点」、「交差
点」、線分や曲線により囲われた部分(以下、「孔」と
称する)等を検出する。次いで、同一でないと判定され
た文字データと初めに認識された文字データとを比較
し、上記の各点が初めに認識された文字の各点と等しく
なるように修正する修正処理を施す。
【0055】また、画像処理CPU74は、上記のよう
に修正処理を施した文字データを、メインメモリ73に
記憶されている文字データ以外の画像データに合成する
ようになっている。
【0056】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図1のフロ
ーチャートおよび図2に基づいて説明する。
【0057】先ず、縮小処理モード等の指定に先立っ
て、操作パネル部39から用紙サイズが指定される。
尚、特に指定されなかった場合は、原稿サイズと同じサ
イズが用紙サイズとして設定される。また、このとき同
時に、用紙サイズの自由選択の可否等も指定される。
【0058】用紙サイズの指定に引き続き、操作パネル
部39の縮小処理モード指定キー40により縮小処理モ
ードが指定され(S1)、テンキー37により縮小倍率
が入力されると(S2)、原稿載置台27上に原稿50
(図2)がセットされていることを確認した後、原稿5
0をスキャンし(S3)、CCDセンサ6から読み込ん
だ画像データをメインメモリ73に記憶する(S4)。
【0059】スキャンが終了すると、図2(a)に示す
ように、画像処理部71の文字検出部71iにより、原
稿50の画像データ中に文字データがあるか否かを認識
し(S5)、画像データ中に文字データが認識されなけ
れば、後述のS10に移行してコピー動作を行う一方、
画像データ中に文字データ、即ち文字51…が認識され
れば、画像処理CPU74により、文字51を縮小する
(S6)。
【0060】続いて、縮小文字52を文字検出部71i
により再認識し(S7)、判定割合を算出する(S
8)。そして、この判定割合が予め設定されている基準
割合よりも小さいか否かの判定を行う(S9)。同図
(b)に示すように、判定割合が基準割合よりも小さけ
れば、S2にて指定された縮小倍率で縮小コピーしても
縮小文字52を読み取ることができる。よって、コピー
スタートキー38が押圧されると(S10)、上述した
コピー動作を行い(S11)、縮小処理モードを終了す
る。
【0061】一方、同図(c)に示すように、判定割合
が基準割合よりも大きいか、あるいは等しければ、S2
にて指定された縮小倍率で縮小コピーすると縮小文字5
2を読み取ることができなくなる。よって、メインメモ
リ73から初めに認識された文字51を読み出し、この
文字51と縮小文字52とを比較して(S12)、異な
る部分が等しくなるように縮小文字52を修正する修正
処理を施して修正文字53を得る(S13)。その後、
上述したコピー動作を行い(S10・S11)、縮小処
理モードを終了する。
【0062】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字を読み取ることができなくなる場合には、
縮小文字を初めに認識された文字と比較し、修正処理を
施して修正文字とした後、この修正文字の文字データ
と、入力された縮小倍率で縮小した文字以外の画像デー
タとを合成し、コピー動作を行う。従って、実質的に利
用不可能な大きさの縮小画像が形成されること、即ち無
駄な縮小コピーが回避されるので、ディジタル複写機の
操作性および付加価値がより一層向上すると共に、用紙
の無駄遣いを回避することができる。また、縮小文字を
読み取ることができるようにコピー動作を行うので、良
好な画像を得ることができる。
【0063】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した
構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0064】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、メインメモリ73内に、所定の大き
さ(サイズ)に設定されたフォントを有する文字データ
を辞書として収納している。そして、画像処理CPU7
4は、判定割合が基準割合よりも大きいと判定すると、
同一でないと判定された文字データと上記フォントを有
する文字データとを比較し、同一でないと判定された文
字データに上述のような修正処理を施すようになってい
る。その他の構成は、前記の実施例1のディジタル複写
機と同一である。
【0065】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図6のフロ
ーチャートおよび図7に基づいて説明する。
【0066】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、図7(a)にも示すような所定のステップが
実行され、判定割合が算出される(S1〜S8)。そし
て、この判定割合が予め設定されている基準割合よりも
小さいか否かの判定を行う(S9)。同図(b)に示す
ように、判定割合が基準割合よりも小さければ、コピー
動作を行い(S10・S11)、縮小処理モードを終了
する。
【0067】一方、同図(c)に示すように、判定割合
が基準割合よりも大きいか、あるいは等しければ、S2
にて指定された縮小倍率で縮小コピーすると縮小文字5
2を読み取ることができなくなる。よって、メインメモ
リ73内に収納している文字フォント54を読み出し、
この文字フォント54と縮小文字52とを比較して(S
21)、異なる部分が等しくなるように縮小文字52を
修正する修正処理を施して修正文字55を得る(S2
2)。その後、上述したコピー動作を行い(S10・S
11)、縮小処理モードを終了する。
【0068】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字を読み取ることができなくなる場合には、
縮小文字を文字フォントと比較し、修正処理を施して修
正文字とした後、この修正文字の文字データと、入力さ
れた縮小倍率で縮小した文字以外の画像データとを合成
し、コピー動作を行う。従って、実質的に利用不可能な
大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮小コ
ピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作性およ
び付加価値がより一層向上すると共に、用紙の無駄遣い
を回避することができる。また、縮小文字を読み取るこ
とができるようにコピー動作を行うので、良好な画像を
得ることができる。
【0069】〔実施例3〕本発明の他の実施例について
図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示した
構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0070】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内に、さらに算
出手段と判定手段と補正手段(何れも図示せず)とを備
えている。算出手段は、例えば、一般に多用されている
2値画像処理を行い、変倍処理部71eにて変倍処理さ
れた文字データの画素を検知し、文字を構成する線分や
曲線の線幅を算出するようになっている。判定手段は、
上記の算出手段にて算出された線分や曲線の線幅が、文
字の大きさに応じて設定された読み取り可能になると認
められる所定の範囲内に含まれているか否か、即ち、上
記文字の線幅(太さ)が、予め設定されている上限値と
下限値との間に含まれているか否かの判定を行うように
なっている。
【0071】上記の上限値および下限値とは、文字が潰
れるあるいはかすれることなくコピーされ、かつ読み取
ることができる範囲(太さ)を示す値である。従って、
上限値よりも文字の線幅が太い場合には、文字は潰れて
読み取ることができなくなり、一方、下限値よりも文字
の線幅が細い場合には、文字はかすれて読み取ることが
できなくなる。上記の上限値および下限値は、例えばデ
ィジタル複写機の解像度等の性能により、その値(例え
ば解像度400dpiの場合、上限値=約1.5mm(約24dot)、下
限値=約 0.25mm(約4dot) )が設定されてメインメモリ
73に記憶されている。
【0072】補正手段は、上記の判定手段により文字の
線幅が範囲内に含まれていないと判定されたときに、文
字データの2値画像処理を行い、文字データの画素を
「膨張」もしくは「収縮」させることにより、線幅を範
囲内に含まれるように補正するようになっている。その
他の構成は、前記の実施例1のディジタル複写機と同一
である。
【0073】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、変倍処理を行う際の処理手順について、図8のフロ
ーチャートおよび図9に基づいて説明する。
【0074】先ず、変倍処理モード等の指定に先立っ
て、操作パネル部39から用紙サイズが指定される。
尚、特に指定されなかった場合は、原稿サイズと同じサ
イズが用紙サイズとして設定される。また、このとき同
時に、用紙サイズの自由選択の可否等も指定される。
【0075】用紙サイズの指定に引き続き、操作パネル
部39の変倍処理モード指定キー42により変倍処理モ
ードが指定され(S31)、テンキー37により変倍率
が入力されると(S32)、原稿載置台27上に原稿5
0(図9)がセットされていることを確認した後、原稿
50をスキャンし(S33)、CCDセンサ6から読み
込んだ画像データをメインメモリ73に記憶する(S3
4)。
【0076】スキャンが終了すると、図9(a)に示す
ように、画像処理部71の文字検出部71iにより、原
稿50の画像データ中に文字データがあるか否かを検出
するため、孤立図形分離法を用いて画像データから連結
した単位図形61…を分離し(S35)、単位図形61
が内接する矩形を作成してこれら単位図形61の大きさ
を検知する(S36)。次に、これら単位図形61の大
きさ、即ち矩形の大きさが、予め設定されている文字サ
イズの範囲よりも小さいか否かを判断し(S37)、矩
形の大きさが文字サイズの範囲よりも小さければ、上記
の単位図形61を文字データとして検出し、画像処理C
PU74により、単位図形61を変倍して変倍文字62
を得る(S38)。尚、矩形の大きさが文字サイズの範
囲よりも大きければ、上記の単位図形61は文字データ
ではないと判断し、後述のS41に移行してコピー動作
を行う。
【0077】続いて、変倍文字62を構成する線分や曲
線の線幅を算出し(S39)、この線幅が、変倍文字6
2の大きさに応じて予め設定された読み取り可能になる
と認められる所定の範囲(以下、実施例3中において設
定範囲と称する)内に含まれているか否かの判定を行う
(S40)。同図(b)に示すように、変倍文字62の
線幅が設定範囲に含まれていれば、S32にて指定され
た変倍率で変倍コピーしても変倍文字62を読み取るこ
とができる。よって、コピースタートキー38が押圧さ
れると(S41)、上述したコピー動作を行い(S4
2)、変倍処理モードを終了する。
【0078】一方、同図(c)に示すように、変倍文字
62の線幅が設定範囲に含まれていなければ、S32に
て指定された変倍率で変倍コピーすると変倍文字62を
読み取ることができなくなる。よって、線幅が細い部分
を太くする一方、太い部分を細くし、変倍文字62の線
幅が設定範囲に含まれるように補正する補正処理を施し
て補正文字63を得る(S43)。その後、上述したコ
ピー動作を行い(S41・S42)、変倍処理モードを
終了する。
【0079】このように、上記構成のディジタル複写機
は、変倍文字を読み取ることができなくなる場合には、
変倍文字を構成する線分や曲線の線幅を補正する補正処
理を施して補正文字とした後、この補正文字の文字デー
タと、入力された変倍率で変倍した文字以外の画像デー
タとを合成し、コピー動作を行う。従って、実質的に利
用不可能な大きさの変倍画像が形成されること、即ち無
駄な変倍コピーが回避されるので、ディジタル複写機の
操作性および付加価値がより一層向上すると共に、用紙
の無駄遣いを回避することができる。また、変倍文字を
読み取ることができるようにコピー動作を行うので、良
好な画像を得ることができる。
【0080】〔実施例4〕本発明の他の実施例について
図10および図11に基づいて説明すれば、以下の通り
である。尚、説明の便宜上、前記の実施例3の図面に示
した構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0081】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内に、前記の実
施例3の算出手段と判定手段との代わりに、濃度算出手
段と濃度判定手段(何れも図示せず)とを備えている。
濃度算出手段は、例えば、一般に多用されている2値画
像処理を行い、変倍処理部71eにて変倍処理された文
字データの画素を検知し、文字を構成する線分や曲線の
線幅を算出すると共に、ヒストグラム処理部70bにて
得られた濃度情報(ヒストグラムデータ)から上記の線
分や曲線の濃度、即ち、1文字当たりの画素の密度を算
出するようになっている。濃度判定手段は、上記の濃度
算出手段にて算出された線分や曲線の線幅と密度との組
み合わせが、文字の大きさに応じて設定された読み取り
可能になると認められる所定の組み合わせの範囲内に含
まれているか否か、即ち、上記文字の線幅(太さ)およ
び密度が、予め設定されている上限値と下限値との間に
含まれているか否かの判定を行うようになっている。
【0082】尚、上記の1文字当たりの画素の密度は、
例えば文字を構成する画素の全個数(例えば白黒コピー
の場合、黒の画素と白の画素を合わせた個数)が縦 16d
ot×横 16dotであり、或る文字がそのうちの 48dot(黒
の画素の個数)で形成されているとすると、 密度=48/(16×16) で求められる。
【0083】上記の上限値および下限値とは、文字が潰
れるあるいはかすれることなくコピーされ、かつ読み取
ることができる範囲(太さおよび濃さ)を示す値であ
る。従って、上限値よりも文字の線幅が太いか、あるい
は濃い(密度が高い)場合には、文字は潰れて読み取る
ことができなくなり、一方、下限値よりも文字の線幅が
細いか、あるいは薄い(密度が低い)場合には、文字は
かすれて読み取ることができなくなる。上記の上限値お
よび下限値は、例えばディジタル複写機の解像度等の性
能により、その値が設定されてメインメモリ73に記憶
されている。通常、密度が低い場合には、文字を構成す
る全画素のうち、黒の画素の個数が少ないので、文字を
構成する線分や曲線の線幅を太くすることができるが、
一方、密度が高い場合には、文字を構成する全画素のう
ち、黒の画素の個数が多いので、文字を構成する線分や
曲線の線幅を細くしなければならない。その他の構成
は、前記の実施例3のディジタル複写機と同一である。
【0084】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、変倍処理を行う際の処理手順について、図10のフ
ローチャートおよび図11に基づいて説明する。
【0085】先ず、前記の実施例3のディジタル複写機
と同様に、図11(a)にも示すような所定のステップ
が実行され、単位図形61を変倍して変倍文字62を得
る(S31〜S38)。続いて、変倍文字62を構成す
る線分や曲線の線幅を算出する(S39)と共に、これ
ら変倍文字62の密度を算出する(S51)。そして、
算出された線幅および密度が、変倍文字62の大きさに
応じて予め設定された読み取り可能になると認められる
所定の範囲(以下、実施例4中において設定範囲と称す
る)内に含まれているか否かの判定を行う(S40)。
同図(b)に示すように、変倍文字62の線幅および密
度が設定範囲に含まれていれば、コピー動作を行い(S
41・S42)、変倍処理モードを終了する。
【0086】一方、同図(c)に示すように、変倍文字
62の線幅および密度が設定範囲に含まれていなけれ
ば、S32にて指定された変倍率で変倍コピーすると変
倍文字62を読み取ることができなくなる。よって、線
幅が細い部分を太くする一方、太い部分を細くし、変倍
文字62の線幅が設定範囲に含まれるように補正する補
正処理を施して補正文字64を得る(S43)。その
後、上述したコピー動作を行い(S41・S42)、変
倍処理モードを終了する。
【0087】このように、上記構成のディジタル複写機
は、変倍文字を読み取ることができなくなる場合には、
変倍文字を構成する線分や曲線の線幅を補正する補正処
理を施して補正文字とした後、この補正文字の文字デー
タと、入力された変倍率で変倍した文字以外の画像デー
タとを合成し、コピー動作を行う。従って、実質的に利
用不可能な大きさの変倍画像が形成されること、即ち無
駄な変倍コピーが回避されるので、ディジタル複写機の
操作性および付加価値がより一層向上すると共に、用紙
の無駄遣いを回避することができる。また、変倍文字を
読み取ることができるようにコピー動作を行うので、良
好な画像を得ることができる。
【0088】〔実施例5〕本発明の他の実施例について
図12および図13に基づいて説明すれば、以下の通り
である。尚、説明の便宜上、前記の実施例3の図面に示
した構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を
付記し、その説明を省略する。
【0089】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内に、前記の実
施例3の算出手段と判定手段との代わりに、幅算出手段
と幅判定手段(何れも図示せず)とを備えており、ま
た、画像処理CPU74と変倍処理部71eとで、前記
の実施例3の補正手段の代わりに、変倍補正手段(図示
せず)を構成している。また、文字検出部71i内に、
さらに構成部分認識手段(図示せず)を備えている。構
成部分認識手段は、検出された文字データから文字を、
その文字を形作る構成部分毎に分割して認識するように
なっている。尚、上記の構成部分とは、例えば偏や旁
等、文字を構成するひと固まりの部分を示すものであ
り、例示すると、「概」では、“木”と“既”とがその
構成部分であり、「略」では、“田”と“各”とがその
構成部分である。
【0090】上記の幅算出手段は、例えば、一般に多用
されている2値画像処理を行い、変倍処理部71eにて
変倍処理された文字データの画素を検知し、構成部分の
大きさおよび構成部分を構成する線分や曲線の線幅を算
出するようになっている。幅判定手段は、上記の幅算出
手段にて算出された構成部分の大きさと線分や曲線の線
幅との組み合わせが、文字の大きさに応じて設定された
読み取り可能になると認められる所定の組み合わせの範
囲内に含まれているか否か、即ち、上記構成部分の大き
さおよび線幅(太さ)が、予め設定されている上限値と
下限値との間に含まれているか否かの判定を行うように
なっている。
【0091】上記の上限値および下限値とは、構成部
分、即ち文字が潰れるあるいはかすれることなくコピー
され、かつ読み取ることができる範囲(大きさおよび太
さ)を示す値である。従って、上限値よりも構成部分が
大きいか、あるいは線幅が太い場合には、文字は潰れて
読み取ることができなくなり、一方、下限値よりも構成
部分が小さいか、あるいは線幅が細い場合には、文字は
かすれて読み取ることができなくなる。上記の上限値お
よび下限値は、例えばディジタル複写機の解像度等の性
能により、その値が設定されてメインメモリ73に記憶
されている。
【0092】変倍補正手段は、上記の幅判定手段により
構成部分の大きさおよび線幅が範囲内に含まれていない
と判定されたときに、変倍後の文字の大きさ自体(例え
ば文字の高さ)を変更せずに構成部分を所定の変倍率に
て変倍する(例えば文字の幅を変更する)と共に、文字
データの2値画像処理を行い、文字データの画素を「膨
張」もしくは「収縮」させることにより、線幅を範囲内
に含まれるように補正するようになっている。その他の
構成は、前記の実施例3のディジタル複写機と同一であ
る。
【0093】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、変倍処理を行う際の処理手順について、図12のフ
ローチャートおよび図13に基づいて説明する。
【0094】先ず、前記の実施例3のディジタル複写機
と同様に、図13(a)にも示すような所定のステップ
が実行され、単位図形61の大きさ、即ち矩形の大きさ
が、予め設定されている文字サイズの範囲よりも小さい
か否かを判断する(S31〜S37)。矩形の大きさが
文字サイズの範囲よりも小さければ、上記の単位図形6
1を、その単位図形61を形作る構成部分65…に分割
して検知し(S61)、画像処理CPU74により、構
成部分65を変倍して変倍構成部分66を得る(S6
2)。
【0095】続いて、変倍構成部分66の大きさを算出
する(S63)と共に、これら変倍構成部分66の線分
や曲線の線幅を算出する(S64)。そして、算出され
た大きさおよび線幅が、変倍構成部分66の大きさに応
じて予め設定された読み取り可能になると認められる所
定の範囲(以下、実施例5中において設定範囲と称す
る)内に含まれているか否かの判定を行う(S65)。
同図(b)に示すように、変倍構成部分66の大きさお
よび線幅が設定範囲に含まれていれば、変倍文字を読み
取ることができるので、コピー動作を行い(S41・S
42)、変倍処理モードを終了する。
【0096】一方、同図(c)に示すように、変倍構成
部分66の大きさおよび線幅が設定範囲に含まれていな
ければ、S32にて指定された変倍率で変倍コピーする
と変倍構成部分66、即ち変倍文字を読み取ることがで
きなくなる。よって、例えば変倍構成部分66の高さを
変更せずに変倍構成部分66の幅を所定の変倍率にて変
倍すると共に、線幅が細い部分を太くする一方、太い部
分を細くし、変倍構成部分66の線幅が設定範囲に含ま
れるように補正する変倍補正処理を施して変倍補正され
た構成部分、即ち変倍補正文字67を得る(S66)。
その後、上述したコピー動作を行い(S41・S4
2)、変倍処理モードを終了する。
【0097】このように、上記構成のディジタル複写機
は、変倍文字を読み取ることができなくなる場合には、
変倍文字を形作る構成部分を変倍すると共に、構成部分
を構成する線分や曲線の線幅を補正する変倍補正処理を
施して変倍補正文字とした後、この変倍補正文字の文字
データと、入力された変倍率で変倍した文字以外の画像
データとを合成し、コピー動作を行う。従って、実質的
に利用不可能な大きさの変倍画像が形成されること、即
ち無駄な変倍コピーが回避されるので、ディジタル複写
機の操作性および付加価値がより一層向上すると共に、
用紙の無駄遣いを回避することができる。また、変倍文
字を読み取ることができるようにコピー動作を行うの
で、良好な画像を得ることができる。
【0098】尚、上記の実施例1〜実施例5で説明した
ような各機能を備えた画像処理装置としては、勿論、本
実施例のディジタル複写機に限定されるものではなく、
例えばディジタルプリンタ、ファクシミリ、スキャナ・
プリンタ等にも適用可能である。
【0099】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、入力手
段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶手
段と、記憶手段に格納された画像データから文字データ
を検出すると共に、検出された文字データから文字を認
識する認識手段と、認識手段にて検出された文字データ
を、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小す
る縮小手段と、縮小手段にて縮小された文字データから
文字を再認識する再認識手段と、再認識手段にて再認識
された文字と縮小前の文字とが同一であるか否かを判定
する文字判定手段と、文字判定手段にて同一でないと判
定された文字の判定割合が、所定の割合よりも大きいか
否かを判定する割合判定手段と、割合判定手段により上
記の判定割合が大きいと判定されたときに、同一でない
と判定された文字データに対して、再認識手段にて縮小
前の文字と同一であると認識されるように所定の処理を
施す処理手段と、処理手段にて処理された文字データを
画像データに合成する合成手段と、合成手段にて合成さ
れた画像データを可視化して出力する出力手段とを備え
ている構成である。
【0100】これにより、原稿の縮小画像は、文字が容
易に読み取ることができるように形成されるので、画像
処理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例
えば、原稿の縮小画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な縮小画像のみを出力することが
できるので、用紙等の無駄遣いを回避することができる
という効果を奏する。
【0101】本発明の請求項2記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、入力手段
にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データから文字データを
検出する検出手段と、検出手段にて検出された文字デー
タを、倍率設定手段にて設定された変倍率に基づいて変
倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍された文字データ
から文字を構成する線分の幅を算出する算出手段と、算
出手段にて算出された線分の幅が、読み取り可能になる
と認められる所定の範囲内に含まれているか否かを判定
する判定手段と、判定手段により上記の線分の幅が範囲
内に含まれていないと判定されたときに、線分の幅を範
囲内に含まれるように補正する補正手段と、補正手段に
て線分の幅が補正された文字データを画像データに合成
する合成手段と、合成手段にて合成された画像データを
可視化して出力する出力手段とを備えている構成であ
る。
【0102】これにより、原稿の変倍画像は、文字が容
易に読み取ることができるように形成されるので、画像
処理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例
えば、原稿の変倍画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な変倍画像のみを出力することが
できるので、用紙等の無駄遣いを回避することができる
という効果を奏する。
【0103】本発明の請求項3記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、入力手段
にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データから文字データを
検出する検出手段と、検出手段にて検出された文字デー
タを、倍率設定手段にて設定された変倍率に基づいて変
倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍された文字データ
から文字を構成する線分の幅および濃度を算出する濃度
算出手段と、濃度算出手段にて算出された線分の幅と濃
度との組み合わせが、読み取り可能になると認められる
所定の組み合わせの範囲内に含まれているか否かを判定
する濃度判定手段と、濃度判定手段により上記の組み合
わせが範囲内に含まれていないと判定されたときに、線
分の幅を範囲内に含まれるように補正する補正手段と、
補正手段にて線分の幅が補正された文字データを画像デ
ータに合成する合成手段と、合成手段にて合成された画
像データを可視化して出力する出力手段とを備えている
構成である。
【0104】これにより、原稿の変倍画像は、文字が容
易に読み取ることができるように形成されるので、画像
処理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例
えば、原稿の変倍画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な変倍画像のみを出力することが
できるので、用紙等の無駄遣いを回避することができる
という効果を奏する。
【0105】本発明の請求項4記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、入力手段
にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶手段
と、記憶手段に格納された画像データから文字データを
検出すると共に、検出された文字データから文字を、そ
の文字を形作る構成部分毎に分割して認識する構成部分
認識手段と、構成部分認識手段にて検出された文字デー
タを、倍率設定手段にて設定された変倍率に基づいて変
倍する変倍手段と、変倍手段にて変倍された文字データ
から構成部分の大きさおよび構成部分を構成する線分の
幅を算出する幅算出手段と、幅算出手段にて算出された
大きさと幅との組み合わせが、読み取り可能になると認
められる所定の組み合わせの範囲内に含まれているか否
かを判定する幅判定手段と、幅判定手段により上記の組
み合わせが範囲内に含まれていないと判定されたとき
に、変倍後の文字の大きさ自体を変更せずに構成部分を
所定の変倍率にて変倍すると共に、線分の幅を範囲内に
含まれるように補正する変倍補正手段と、変倍補正手段
にて構成部分の大きさと線分の幅とが変倍補正された文
字データを画像データに合成する合成手段と、合成手段
にて合成された画像データを可視化して出力する出力手
段とを備えている構成である。
【0106】これにより、原稿の変倍画像は、文字が容
易に読み取ることができるように形成されるので、画像
処理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例
えば、原稿の変倍画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な変倍画像のみを出力することが
できるので、用紙等の無駄遣いを回避することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像処理装置として
のディジタル複写機が縮小処理を行う際の処理手順を示
すフローチャートである。
【図2】上記処理手順を説明する説明図である。
【図3】上記ディジタル複写機の概略の構成を示す構成
図である。
【図4】上記ディジタル複写機に備えられた操作パネル
部の斜視図である。
【図5】上記ディジタル複写機に備えられた画像処理系
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例における画像処理装置とし
てのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】図6の処理手順を説明する説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例における画像処理装
置としてのディジタル複写機が変倍処理を行う際の処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】図8の処理手順を説明する説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が変倍処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10の処理手順を説明する説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が変倍処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図13】図12の処理手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
7 レーザドライバユニット(出力手段) 10 感光体ドラム(出力手段) 16 帯電器(出力手段) 17 転写ベルト(出力手段) 22 スキャナユニット(入力手段) 26 複写機本体 28 現像装置(出力手段) 37 テンキー(設定手段、倍率設定手段) 39 操作パネル部 40 縮小処理モード指定キー 42 変倍処理モード指定キー 71 画像処理部 71e 変倍処理部(縮小手段、変倍手段、変倍補正手
段) 71i 文字検出部(認識手段、再認識手段、検出手
段、構成部分認識手段) 73 メインメモリ(記憶手段) 74 画像処理CPU(文字判定手段、割合判定手
段、処理手段、合成手段、算出手段、判定手段、補正手
段、濃度算出手段、濃度判定手段、幅算出手段、幅判定
手段、変倍補正手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    すると共に、検出された文字データから文字を認識する
    認識手段と、 認識手段にて検出された文字データを、設定手段にて設
    定された縮小倍率に基づいて縮小する縮小手段と、 縮小手段にて縮小された文字データから文字を再認識す
    る再認識手段と、 再認識手段にて再認識された文字と縮小前の文字とが同
    一であるか否かを判定する文字判定手段と、 文字判定手段にて同一でないと判定された文字の判定割
    合が、所定の割合よりも大きいか否かを判定する割合判
    定手段と、 割合判定手段により上記の判定割合が大きいと判定され
    たときに、同一でないと判定された文字データに対し
    て、再認識手段にて縮小前の文字と同一であると認識さ
    れるように所定の処理を施す処理手段と、 処理手段にて処理された文字データを画像データに合成
    する合成手段と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する検出手段と、 検出手段にて検出された文字データを、倍率設定手段に
    て設定された変倍率に基づいて変倍する変倍手段と、 変倍手段にて変倍された文字データから文字を構成する
    線分の幅を算出する算出手段と、 算出手段にて算出された線分の幅が、読み取り可能にな
    ると認められる所定の範囲内に含まれているか否かを判
    定する判定手段と、 判定手段により上記の線分の幅が範囲内に含まれていな
    いと判定されたときに、線分の幅を範囲内に含まれるよ
    うに補正する補正手段と、 補正手段にて線分の幅が補正された文字データを画像デ
    ータに合成する合成手段と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する検出手段と、 検出手段にて検出された文字データを、倍率設定手段に
    て設定された変倍率に基づいて変倍する変倍手段と、 変倍手段にて変倍された文字データから文字を構成する
    線分の幅および濃度を算出する濃度算出手段と、 濃度算出手段にて算出された線分の幅と濃度との組み合
    わせが、読み取り可能になると認められる所定の組み合
    わせの範囲内に含まれているか否かを判定する濃度判定
    手段と、 濃度判定手段により上記の組み合わせが範囲内に含まれ
    ていないと判定されたときに、線分の幅を範囲内に含ま
    れるように補正する補正手段と、 補正手段にて線分の幅が補正された文字データを画像デ
    ータに合成する合成手段と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の変倍率を任意に設定可能な倍率設定手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    すると共に、検出された文字データから文字を、その文
    字を形作る構成部分毎に分割して認識する構成部分認識
    手段と、 構成部分認識手段にて検出された文字データを、倍率設
    定手段にて設定された変倍率に基づいて変倍する変倍手
    段と、 変倍手段にて変倍された文字データから構成部分の大き
    さおよび構成部分を構成する線分の幅を算出する幅算出
    手段と、 幅算出手段にて算出された大きさと幅との組み合わせ
    が、読み取り可能になると認められる所定の組み合わせ
    の範囲内に含まれているか否かを判定する幅判定手段
    と、 幅判定手段により上記の組み合わせが範囲内に含まれて
    いないと判定されたときに、変倍後の文字の大きさ自体
    を変更せずに構成部分を所定の変倍率にて変倍すると共
    に、線分の幅を範囲内に含まれるように補正する変倍補
    正手段と、 変倍補正手段にて構成部分の大きさと線分の幅とが変倍
    補正された文字データを画像データに合成する合成手段
    と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
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