JP2002300387A - 網点領域検出装置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体及び網点領域検出方法 - Google Patents

網点領域検出装置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体及び網点領域検出方法

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JP2002300387A
JP2002300387A JP2001101281A JP2001101281A JP2002300387A JP 2002300387 A JP2002300387 A JP 2002300387A JP 2001101281 A JP2001101281 A JP 2001101281A JP 2001101281 A JP2001101281 A JP 2001101281A JP 2002300387 A JP2002300387 A JP 2002300387A
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JP2001101281A
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Takashi Saito
高志 齋藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局所的に網点領域/非網点領域の判別が難し
い場合であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離
することができる網点領域検出装置、画像形成装置、プ
ログラム、記憶媒体及び網点領域検出方法を提供する。 【解決手段】 網点分離部111を、文字を構成する線
状部位を検出する線状検出手段111aと、網点を構成
するドットまたはドット間隙間を検出するドット検出手
段111bと、線状検出手段111a及びドット検出手
段111bにおける検出結果に基づいて網点領域を検出
する網点領域検出手段111cとにより構成する。これ
により、網点領域の検出の判定材料として極点画素情報
及び線状部位情報を用いることにより、局所的に網点領
域/非網点領域の判別が難しい場合であっても、網点部
分と文字部分とを正確に分離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網点領域検出装
置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体及び網点領域
検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】網点で表現した写真や絵などの網点領域
と文字などの線画領域とが混在している画像を例えばデ
ジタル複写機などで再生する場合、再生画像の品質向上
を図るために網点写真などの網点領域に対してはモアレ
除去の処理を、また文字などの線画領域に対しては鮮鋭
化処理をそれぞれ施すことが望ましい。また、ファクシ
ミリ装置などで画像を伝送する場合などにおいても、画
像データの圧縮率を向上するには、網点、線画の各領域
に適した画像圧縮処理を施すことが望ましい。このよう
な画像処理を実現するには、その前処理として、画像中
の網点領域、線画領域をそれぞれ正確に分離抽出する必
要がある。
【0003】そこで、特開平3−276966号公報に
は、山谷の極点画素を検出し、注目範囲における極点画
素の状態で網点領域を検出する方法が開示されている。
この方法によれば、網点部分の面積率の大小や原稿の配
置状態などに関係なく、画像中の網点部分を正確に分離
することが可能になっている。
【0004】一方、特開平2−162477号公報に
は、注目画素における急峻な濃度変化の連続性に着目
し、濃度変化が連続する場合は文字であるものとして非
網点領域とすることにより、文字部分と網点部分とを分
離する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−276966号公報に記載されている方法において
は、文字の形状や配置によって、その文字の一部を網点
領域として誤認識してしまう場合がある。より具体的に
は、明朝体等の文字においてはストロークの端点が山極
点を為すことがあり、また、「田」などの文字では谷極
点も存在することがあり、このような極点を有する文字
の場合には、その文字の一部が網点領域として認識され
てしまうためである。
【0006】一方、特開平2−162477号公報に記
載されている方法においては、カラー網点における大き
なドットが複数色で重なりあった場合と、小さい文字の
端点などの着目画素を含む狭い範囲とでは画素の状態が
類似しており、判別が難しいという問題がある。
【0007】本発明の目的は、局所的に網点領域/非網
点領域の判別が難しい場合であっても、網点部分と文字
部分とを正確に分離することができる網点領域検出装
置、画像形成装置、プログラム、記憶媒体及び網点領域
検出方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の網
点領域検出装置は、デジタル多値データに変換された入
力画像の所定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な
濃度変化を生じる線状部位が存在するか否かを判定する
線状部位判定手段と、前記入力画像の所定の局所領域内
の中心画素と所定の周囲画素との濃度レベルを比較して
極点画素を検出する極点画素検出手段と、この極点画素
検出手段により検出された前記極点画素が所定の小領域
内に一定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点
候補領域と判定する網点候補領域判定手段と、この網点
候補領域判定手段により網点候補領域と判定された前記
小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前記線状部
位判定手段によって判定された前記線状部位が前記小領
域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点領域とし
て検出する網点領域検出手段と、を備える。
【0009】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0010】請求項2記載の発明の網点領域検出装置
は、デジタル多値データに変換された入力画像の所定の
局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じ
る線状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定手
段と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所
定の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を
検出する極点候補画素検出手段と、この極点候補画素検
出手段により検出された極点候補画素を含む局所領域に
前記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位
が存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素
として出力する極点画素検出手段と、この極点画素検出
手段により検出された前記極点画素が所定の小領域内に
一定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点候補
領域と判定する網点候補領域判定手段と、この網点候補
領域判定手段により網点候補領域と判定された前記小領
域が一定の状態で分布している場合に、当該小領域を網
点領域として検出する網点領域検出手段と、を備える。
【0011】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0012】請求項3記載の発明の網点領域検出装置
は、デジタル多値データに変換された入力画像の所定の
局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じ
る線状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定手
段と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所
定の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を
検出する極点候補画素検出手段と、この極点候補画素検
出手段により検出された極点候補画素を含む局所領域に
前記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位
が存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素
として出力する極点画素検出手段と、この極点画素検出
手段により検出された前記極点画素が所定の小領域内に
一定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点候補
領域と判定する網点候補領域判定手段と、この網点候補
領域判定手段により網点候補領域と判定された前記小領
域が一定の状態で分布しており、かつ、前記線状部位判
定手段によって判定された前記線状部位が前記小領域に
存在しない場合にのみ、当該小領域を網点領域として検
出する網点領域検出手段と、を備える。
【0013】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の網点領域検出装置において、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて最大または最小である場合に、当
該中心画素を極点画素または極点候補画素として検出す
る。
【0015】したがって、画像中の極点画素または極点
候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の網点領域検出装置において、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて所定のしきい値より大きい場合ま
たは小さい場合に、当該中心画素を極点画素または極点
候補画素として検出する。
【0017】したがって、画像中の極点画素または極点
候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の網点領域検出装置において、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて最大または最小であり、かつ当該
中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中心にして点対
称位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均値との
差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合に、当該
中心画素を極点画素または極点候補画素として検出す
る。
【0019】したがって、画像中の極点画素または極点
候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一記載の網点領域検出装置において、中心画素
と比較する所定の周囲画素として、中心画素を通り上下
左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画素を用いる。
【0021】したがって、中心画素と所定の周囲画素と
の濃度レベルの比較を正確に行うことが可能になる。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項5または6
記載の網点領域検出装置において、中心画素の濃度レベ
ルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応じてしきい値
を変える。
【0023】したがって、線画領域の極点画素または極
点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または極点
候補画素として検出することを回避することが可能にな
り、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確に検
出することが可能になる。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項8記載の網
点領域検出装置において、中心画素の濃度レベルが所定
の周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素検出
または極点候補画素検出の場合のしきい値を中心画素の
濃度レベルが大なるときには大きくなるように設定し、
中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに
比べて低い谷の極点画素検出または極点候補画素検出の
場合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小なるときに
は小さくなるように設定する。
【0025】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
網点領域検出装置において、所定の周囲画素の濃度レベ
ルの平均値を求め、該平均値に応じてしきい値を変え
る。
【0027】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0028】請求項11記載の発明の画像形成装置は、
原画像をデジタル多値データに変換する画像入力手段
と、請求項1ないし10の何れか一記載の網点領域検出
装置と、この網点領域検出装置による網点領域検出結果
に応じて再生された画像データに基づいた画像を記録媒
体上に印刷する画像印刷手段と、を備える。
【0029】したがって、請求項1ないし10のいずれ
か一記載の発明と同様の作用を奏する画像形成装置が得
られる。
【0030】請求項12記載の発明のプログラムは、入
力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの網点領
域の検出をコンピュータに実行させるためのプログラム
であって、前記コンピュータに、デジタル多値データに
変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方向に連
続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在するか否
かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像の所定
の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃度レベ
ルを比較して極点画素を検出する極点画素検出機能と、
この極点画素検出機能により検出された前記極点画素が
所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定機能
と、この網点候補領域判定機能により網点候補領域と判
定された前記小領域が一定の状態で分布しており、か
つ、前記線状部位判定機能によって判定された前記線状
部位が前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域
を網点領域として検出する網点領域検出機能と、を実行
させる。
【0031】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0032】請求項13記載の発明のプログラムは、入
力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの網点領
域の検出をコンピュータに実行させるためのプログラム
であって、前記コンピュータに、デジタル多値データに
変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方向に連
続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在するか否
かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像の所定
の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃度レベ
ルを比較して極点候補画素を検出する極点候補画素検出
機能と、この極点候補画素検出機能により検出された極
点候補画素を含む局所領域に前記線状部位判定機能によ
って判定された前記線状部位が存在しない場合にのみ、
当該極点候補画素を極点画素として出力する極点画素検
出機能と、この極点画素検出機能により検出された前記
極点画素が所定の小領域内に一定数以上含まれている場
合に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点候補領
域判定機能と、この網点候補領域判定機能により網点候
補領域と判定された前記小領域が一定の状態で分布して
いる場合に、当該小領域を網点領域として検出する網点
領域検出機能と、を実行させる。
【0033】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0034】請求項14記載の発明のプログラムは、入
力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの網点領
域の検出をコンピュータに実行させるためのプログラム
であって、前記コンピュータに、デジタル多値データに
変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方向に連
続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在するか否
かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像の所定
の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃度レベ
ルを比較して極点候補画素を検出する極点候補画素検出
機能と、この極点候補画素検出機能により検出された極
点候補画素を含む局所領域に前記線状部位判定機能によ
って判定された前記線状部位が存在しない場合にのみ、
当該極点候補画素を極点画素として出力する極点画素検
出機能と、この極点画素検出機能により検出された前記
極点画素が所定の小領域内に一定数以上含まれている場
合に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点候補領
域判定機能と、この網点候補領域判定機能により網点候
補領域と判定された前記小領域が一定の状態で分布して
おり、かつ、前記線状部位判定手段によって判定された
前記線状部位が前記小領域に存在しない場合にのみ、当
該小領域を網点領域として検出する網点領域検出機能
と、を実行させる。
【0035】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0036】請求項15記載の発明は、請求項12ない
し14の何れか一記載のプログラムにおいて、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて最大または最小である場合に、当
該中心画素を極点画素検出または極点候補画素として検
出する。
【0037】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0038】請求項16記載の発明は、請求項12ない
し14の何れか一記載のプログラムにおいて、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて所定のしきい値より大きい場合ま
たは小さい場合に、当該中心画素を極点画素検出または
極点候補画素として検出する。
【0039】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0040】請求項17記載の発明は、請求項12ない
し14の何れか一記載のプログラムにおいて、局所領域
内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
の濃度レベルに比べて最大または最小であり、かつ当該
中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中心にして点対
称位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均値との
差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合に、当該
中心画素を極点画素検出または極点候補画素として検出
する。
【0041】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0042】請求項18記載の発明は、請求項12ない
し17の何れか一記載のプログラムにおいて、中心画素
と比較する所定の周囲画素として、中心画素を通り上下
左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画素を用いる。
【0043】したがって、中心画素と所定の周囲画素と
の濃度レベルの比較を正確に行うことが可能になる。
【0044】請求項19記載の発明は、請求項16また
は17記載のプログラムにおいて、中心画素の濃度レベ
ルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応じてしきい値
を変える。
【0045】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0046】請求項20記載の発明は、請求項19記載
のプログラムにおいて、中心画素の濃度レベルが所定の
周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素検出ま
たは極点候補画素検出の場合のしきい値を中心画素の濃
度レベルが大なるときには大きくなるように設定し、中
心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比
べて低い谷の極点画素検出または極点候補画素検出の場
合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小なるときには
小さくなるように設定する。
【0047】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0048】請求項21記載の発明は、請求項19記載
のプログラムにおいて、所定の周囲画素の濃度レベルの
平均値を求め、該平均値に応じてしきい値を変える。
【0049】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0050】請求項22記載の発明のコンピュータに読
み取り可能な記憶媒体は、請求項12ないし21のいず
れか一記載のプログラムを記録した。
【0051】したがって、この記憶媒体をコンピュータ
にインストールすることにより、請求項12ないし21
のいずれか一記載のプログラムと同様の作用を得ること
が可能になる。
【0052】請求項23記載の発明の網点領域検出方法
は、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域を検出する網点領域検出方法であって、デジタ
ル多値データに変換された入力画像の所定の局所領域内
に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位
が存在するか否かを判定する線状部位判定工程と、前記
入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画
素との濃度レベルを比較して極点画素を検出する極点画
素検出工程と、この極点画素検出工程により検出された
前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上含まれてい
る場合に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点候
補領域判定工程と、この網点候補領域判定工程により網
点候補領域と判定された前記小領域が一定の状態で分布
しており、かつ、前記線状部位判定工程によって判定さ
れた前記線状部位が前記小領域に存在しない場合にの
み、当該小領域を網点領域として検出する網点領域検出
工程と、を含んでなる。
【0053】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0054】請求項24記載の発明の網点領域検出方法
は、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域を検出する網点領域検出方法であって、デジタ
ル多値データに変換された入力画像の所定の局所領域内
に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位
が存在するか否かを判定する線状部位判定工程と、前記
入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画
素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出する極
点候補画素検出工程と、この極点候補画素検出工程によ
り検出された極点候補画素を含む局所領域に前記線状部
位判定工程によって判定された前記線状部位が存在しな
い場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素として出力
する極点画素検出工程と、この極点画素検出工程により
検出された前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上
含まれている場合に、当該小領域を網点候補領域と判定
する網点候補領域判定工程と、この網点候補領域判定工
程により網点候補領域と判定された前記小領域が一定の
状態で分布している場合に、当該小領域を網点領域とし
て検出する網点領域検出工程と、を含んでなる。
【0055】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0056】請求項25記載の発明の網点領域検出方法
は、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域を検出する網点領域検出方法であって、デジタ
ル多値データに変換された入力画像の所定の局所領域内
に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位
が存在するか否かを判定する線状部位判定工程と、前記
入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画
素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出する極
点候補画素検出工程と、この極点候補画素検出工程によ
り検出された極点候補画素を含む局所領域に前記線状部
位判定工程によって判定された前記線状部位が存在しな
い場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素として出力
する極点画素検出工程と、この極点画素検出工程により
検出された前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上
含まれている場合に、当該小領域を網点候補領域と判定
する網点候補領域判定工程と、この網点候補領域判定工
程により網点候補領域と判定された前記小領域が一定の
状態で分布しており、かつ、前記線状部位判定手段によ
って判定された前記線状部位が前記小領域に存在しない
場合にのみ、当該小領域を網点領域として検出する網点
領域検出工程と、を含んでなる。
【0057】したがって、網点領域の検出の判定材料と
して極点画素情報及び線状部位情報を用いることによ
り、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合
であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離するこ
とが可能になる。
【0058】請求項26記載の発明は、請求項23ない
し25の何れか一記載の網点領域検出方法において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小である場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出する。
【0059】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0060】請求項27記載の発明は、請求項23ない
し25の何れか一記載の網点領域検出方法において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて所定のしきい値より大きい
場合または小さい場合に、当該中心画素を極点画素検出
または極点候補画素として検出する。
【0061】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0062】請求項28記載の発明は、請求項23ない
し25の何れか一記載の網点領域検出方法において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小であり、か
つ当該中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中心にし
て点対称位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均
値との差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出する。
【0063】したがって、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することが可能になる。
【0064】請求項29記載の発明は、請求項23ない
し28の何れか一記載の網点領域検出方法において、中
心画素と比較する所定の周囲画素として、中心画素を通
り上下左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画素を用
いる。
【0065】したがって、中心画素と所定の周囲画素と
の濃度レベルの比較を正確に行うことが可能になる。
【0066】請求項30記載の発明は、請求項27また
は28記載の網点領域検出方法において、中心画素の濃
度レベルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応じてし
きい値を変える。
【0067】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0068】請求項31記載の発明は、請求項30記載
の網点領域検出方法において、中心画素の濃度レベルが
所定の周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素
検出または極点候補画素検出の場合のしきい値を中心画
素の濃度レベルが大なるときには大きくなるように設定
し、中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベ
ルに比べて低い谷の極点画素検出または極点候補画素検
出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小なると
きには小さくなるように設定する。
【0069】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0070】請求項32記載の発明は、請求項30記載
の網点領域検出方法において、所定の周囲画素の濃度レ
ベルの平均値を求め、該平均値に応じてしきい値を変え
る。
【0071】したがって、線画領域の極点画素検出また
は極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または
極点候補画素として検出することを回避することが可能
になり、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確
に検出することが可能になる。
【0072】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図18に基づいて説明する。
【0073】(画像形成装置の説明)図1は、画像形成
装置の構成を概略的に示す説明図である。図1に示す画
像形成装置は、カラー原稿のコピーができるカラーコピ
ー機として構成されていて、コピーのオリジナルとなる
原稿を送る自動原稿送り装置(ADF:Auto Document
Feeder)200と、ADF200によって送られた原稿
を読み取り画像入力手段として機能するスキャナ400
と、スキャナ400によって読み取られて作成された画
像データに基づいて画像を記録媒体上に印刷する画像印
刷手段として機能するプリンタ100とを有している。
【0074】さらに、図1に示す画像形成装置には、オ
ペレータがコピーに係る指示等をカラーコピー機に入力
するための操作部300と、スキャナ400と同様に原
稿を読み取ることができるハンディタイプスキャナ50
0とを備えている。このハンディタイプスキャナ500
には、外部センサ510が内蔵されている。
【0075】まず、ADF200について説明する。A
DF200は、多数の原稿を載積した状態で保持するこ
とができる原稿台210と、原稿台210上に置かれた
原稿を送り出す呼び出しコロ212と、原稿の重送を避
けるための分離コロ213と、原稿が所定の位置まで繰
り出された後にさらにスキャナ400による読み取り位
置まで搬送するプルアウトローラ217および搬送ベル
ト216とを有している。なお、この呼び出しコロ21
2および分離コロ213は、給紙モータ(図示せず)に
よって駆動され、プルアウトローラ217および搬送ベ
ルト216は搬送モータ(図示せず)によって駆動され
る。
【0076】また、呼び出しコロ212の手前には、原
稿台210に原稿があるか否かを検出するための光学セ
ンサである原稿有無センサ211が設けられている。さ
らに、分離コロ213とプルアウトローラ217との間
には、原稿のサイズや先端を検出するための光学センサ
である原稿先端センサ214が備えられている。そし
て、プルアウトローラ217の原稿搬送方向下流側に
は、光学センサであるレジストセンサ215が配置され
ている。なお、原稿先端センサ214は、原稿の主走査
方向(図1の紙面に垂直な方向)の異なる位置に配置さ
れた複数のセンサで構成されており、これらのセンサを
組み合わせることによって、主走査方向の原稿サイズ、
すなわち、原稿幅を検出することができるよう構成され
ている。
【0077】さらに、ADF200には、給紙モータの
回転量に応じたパルスを出力するパルス発生器(図示せ
ず)が設けられている。ADF200の制御装置(図示
せず)は、このパルス発生器が発生するパルスをカウン
トすることにより、原稿が原稿先端センサ214を通過
するまでの時間を計測し、この時間から副走査方向の原
稿サイズ、すなわち、原稿の長さを検出することができ
る。
【0078】続いて、スキャナ400について説明す
る。スキャナ400は、コンタクトガラス401と、コ
ンタクトガラス401の下方に配置されて白色光を照射
する照明用ランプ402と、照明用ランプ402の白色
光を分光するダイクロイックプリズム(図示せず)およ
び分光された光を検出するCCD(Charge Cuppled Dev
ice)イメージセンサ410とを有している。照明用ラ
ンプ402は、図1の左右方向(副走査方向)に機械的
に一定速度で移動される。照明用ランプ402から出た
光は、コンタクトガラス401上にセットされた原稿の
表面で、原稿に描かれた画像(以下、単に画像という)
の濃度に応じて反射される。この反射光は、画像の光像
として多数のミラーおよびレンズを通り、CCDイメー
ジセンサ410の直前に設けられたダイクロイックプリ
ズムに入射する。ダイクロイックプリズムは、入射した
光を、その波長に応じてR、G、Bの3色に分光する。
【0079】次に、プリンタ100について説明する。
プリンタ100は、感光体ドラム1と、感光体ドラム1
の周囲に設けられる一連の静電写真のプロセスユニッ
ト、すなわち、帯電チャージャ5、書き込みユニット
3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリーニングユニ
ット6を有している。
【0080】書き込みユニット3には、図示しないレー
ザーダイオードが設けられている。このレーザーダイオ
ードが発するレーザー光は、回転多面鏡3b、レンズ3
c、ミラー3d、およびレンズ3eを経て感光体ドラム
1の表面に照射される。この回転多面鏡3bは、ポリゴ
ンモータ3aによって高速かつ一定の速度で回転するよ
う駆動されている。レーザーダイオードは、その発光タ
イミングが、各々の画素位置を順次走査する回転多面鏡
3bの回転偏向動作と同期するように制御されている。
このとき、レーザーダイオードは、記録すべき画像の濃
度に対応する画素単位の2値信号(記録有/記録無)に
より駆動されている。つまり、レーザーダイオードは、
感光体ドラム1表面の画像の各走査位置で、その画像の
画素濃度(記録有/記録無)に応じたレーザー光が照射
されるようにオン、オフしている。
【0081】感光体ドラム1の表面は、あらかじめ帯電
チャージャ5によるコロナ放電によって一様に高電位に
帯電されている。この表面にレーザー光が照射される
と、その光の強度に応じて帯電電位が変化する。すなわ
ち、レーザーダイオードが発するレーザー光の照射の有
無に応じ、画像の濃淡に対応した電位分布、すなわち静
電潜像が感光体ドラム1上に形成されることになる。
【0082】この静電潜像は、書き込みユニット3より
も下流に配置された現像ユニット4によって可視像化さ
れる。本実施の形態の現像ユニット4には、4組の現像
器4M、4C、4Yおよび4BKが備えられており、そ
れぞれの現像器にはM、C、Y、BKのトナーが収納さ
れている。プリンタ100では、上記4つの現像器のい
ずれか一つが選択的に付勢されるように構成されている
ので、静電潜像はM、C、Y、またはBKのいずれか一
つのトナーで可視像化される。
【0083】一方、給紙カセット11に収納された記録
媒体であるコピー用紙(以下、単に用紙という)は、給
紙コロ12で繰り出され、レジストローラ13によって
タイミングをとられて転写ドラム2の表面に送り込まれ
る。そして、転写ドラム2の表面に吸着された状態で転
写ドラム2の回転に伴って移動し、さらに感光体ドラム
1の表面に近接した位置で、転写チャージャ7による帯
電によって感光体ドラム1上に形成されたトナー像が用
紙の表面に転写される。
【0084】このジョブが単色コピーモードで行われる
場合、トナー像の転写が終了した用紙は、転写ドラム2
から分離され、トナーの定着処理がなされて排紙トレイ
10に排紙される。
【0085】一方、フルカラーモードの場合には、B
K、M、CおよびYの4色の画像を一枚の用紙上に重ね
て形成する必要がある。この場合、まず感光体ドラム1
上にBK色のトナー像を形成し、形成したトナー像を用
紙に転写したのち、用紙を転写ドラム2から分離するこ
となく感光体ドラム1上につぎのM色のトナー像を形成
し、そのトナー像を再び用紙に転写する。さらに、C色
およびY色についても感光体ドラム1上へのトナー像の
形成とそれの転写紙への転写をおこなう。このように、
トナー像の形成と転写のプロセスを繰り返すことによ
り、一つのカラー画像が用紙上に形成される。
【0086】すべてのトナー像の転写が終了すると、用
紙は分離チャージャ8によって転写ドラム2から分離さ
れ、定着器9でトナー像の定着処理を受けた後、排紙ト
レイ10に排出される。
【0087】このような画像形成装置であるカラーコピ
ー機には、図2に示すように、システムコントローラ5
0と、クロックパルスを発生する同期制御回路60とが
備えられている。システムコントローラ50は、カラー
コピー機を全般的に制御するマイクロコンピュータに付
加されたもので、オペレータがカラーコピー機に動作を
指示する操作部300が接続されている。
【0088】このようなシステムコントローラ50に
は、操作部300や同期制御回路60の他、スキャナ4
00、プリンタ100、スキャナ400によって読み取
られた画像に基づく画像データを処理してプリンタ10
0に出力する画像処理ユニット101が接続されてい
る。
【0089】スキャナ400は、システムコントローラ
50の制御により、原稿を走査して画像を読み取り、A
/D変換して8ビット、R、G、B3色のデータでなる
画像データ(R、G、Bデータ)を生成する。なお、こ
の走査タイミングの基になる主走査同期信号は、プリン
タ100の回転多面鏡3bが回転することによって発生
し、レーザー光が走査を開始する時期に同期されてい
る。
【0090】(画像処理ユニットの説明)図3は、画像
処理ユニット101の構成を示すブロック図である。図
3に示す画像処理ユニット101は、スキャナ400か
ら出力されたR、G、Bデータをエントロピー符号化す
る圧縮伸長回路102、圧縮された画像データを保持す
るページメモリ103、反射率リニアな信号を濃度リニ
アな信号に変換するLog変換回路104、平滑化フィ
ルタからなるフィルタ回路105、色を合わせるための
色補正回路106、K信号分だけ各色材の信号から減じ
るUCR回路107を備えている。
【0091】加えて、画像処理ユニット101は、絵柄
(網点、写真)用のディザを用いて中間調を表現する階調
処理回路108、画像を各領域に分離する像域分離回路
109、圧縮前の信号から網点領域のみを分離するため
の網点分離部111、網点分離の結果を記憶するための
網点分離結果メモリ112、圧縮前の信号からエッジ領
域のみを分離するためのエッジ分離部113、エッジ分
離の結果を記憶するためのエッジ分離結果メモリ114
を備えている。
【0092】スキャナ400から出力されたR、G、B
データは、エッジ分離部113、網点分離部111に送
られると共に、RGB信号として圧縮伸長回路102に
送られる。
【0093】エッジ分離部113は、読み取られた直後
の信号により原稿中からエッジ領域を検出する回路であ
る。この具体的な構成については、例えば論文「文字/
絵柄(網点、写真)混在画像の像域分離方式」(電子情報
通信学会論文誌Vol.J75−DI1No.1pp3
9−47 1992.1)に記載された方法を用いる。
この方法を詳述すると、エッジ分離は入力画像データに
エッジ強調を施した後、閾値TH1,TH2(TH1>
TH2)を用いて3値化(注目画素がTH1よりも大き
ければ白画素、TH2よりも小さければ黒画素)し、3
値化後の黒画素と白画素の連続性をパターンマッチング
により検出し、5×5画素のブロック内において黒連続
画素及び白連続画素が1個以上存在する場合に注目画素
をエッジ領域と判断し、それ以外は非エッジ領域と判断
することで行うものである(画素単位の処理)。
【0094】網点分離部111は、読み取られた直後の
信号により、原稿中から網点領域を検出する回路であ
る。この具体的な構成については、後述する。
【0095】圧縮伸長回路102では、まず、画像信号
を変換してエントロピーを減少させ、次いで圧縮する。
圧縮の方法として、例えばここでは固定長圧縮を行う。
具体的には、変換部では例えば色変換及びサブバンド変
換によって画像の統計的電力を局在させ、エントロピー
を減少させる。色変換の例として、ここではYIQ変換
を用いる。また、サブバンド変換の例としては、ハール
ウェーブレット変換を用いる。
【0096】変換後の係数の圧縮は、例えば次のように
行う。まず、I,Q係数をサブサンプリングして情報量
を削減する。この際、視覚的な画質を考慮して文字部と
絵柄部で異なるサブサンプリングを行う等、適応的なサ
ブサンプリングを行うと効果的である。また、Y係数に
ついては、前述のハールウェーブレット変換を行い、得
られた係数を量子化することで情報量を削減する。
【0097】この際、視覚的な画質を考慮して文字部と
絵柄部で異なる量子化を行う等、適応的な量子化を行う
と効果的であり、また、交流成分の量子化についてはベ
クトル量子化が有効である。最後に、量子化後の値を1
つの符号(例えば12ビット)に埋め込み、固定長圧縮
する。この場合、適応的な量子化や適応的なサブサンプ
リングを行った場合には領域情報も符号に埋め込む必要
がある。
【0098】圧縮された符号は、ページメモリ103に
保持され、第2版作成時にはページメモリ103から読
み出された圧縮符号が圧縮時と逆の手順で復号化され、
伸長された画像データR',G',B'が得られる。
【0099】入力データは圧縮伸長回路102に送ら
れ、K版作成時には同時にLog変換回路104にも送
られる。一方、C,M,Y版作成時には圧縮伸長後のデー
タがLog変換回路104に送られる。Log変換回路
104では信号の特性を反射率空間から濃度空間へ変換
するようなテーブル変換を行う。ここで、出力信号はイ
ンク量を表す。
【0100】フィルタ回路105は各種フィルタで構成
され、後述する像域分離回路109がその画像信号が属
すると判断した領域に従い、最も適当なフィルタ処理を
施す。例えば、絵柄部に対しては平滑化フィルタ処理を
施し、文字部に対してはエッジ強調フィルタ処理を施
す。
【0101】色補正回路106はスキャナ400での色
分解フィルタの濁り成分、あるいはインクの濁り成分を
除去するための回路であり、一般に、マスキング方式、
四面体補間法、三角柱補間法などがある。
【0102】UCR回路107は、像域分離回路109
からの領域判断情報に基づき、処理を次のように切り替
える。すなわち、黒文字領域においては、Kをスルーに
し、C=M=Y=0にする。色文字領域においては、
K,C,M,Yをスルーにし、上記以外すなわち絵柄領
域においては、 K'=0.6×K C'=C−K' M'=M−K' Y'=Y−K' とする。
【0103】階調処理回路108では、サイズの異なる
2種類のディザテーブルを用意し、像域分離回路109
からの信号が色文字、黒文字の場合はサイズの小さなデ
ィザテーブル(例えば1×1)で処理を行い、それ以外の
場合にはサイズの大きなディザテーブル(例えば2×2)
で処理を行い、処理後のデータはプリンタ100に送ら
れる。
【0104】次に、網点分離部111について図4を参
照して説明する。図4に示すように、網点分離部111
は、文字を構成する線状部位を検出する線状検出手段1
11aと、網点を構成するドットまたはドット間隙間を
検出するドット検出手段111bと、線状検出手段11
1a及びドット検出手段111bにおける検出結果に基
づいて網点領域を検出する網点領域検出手段111cと
により構成されている。以下において、線状検出手段1
11a、ドット検出手段111b、網点領域検出手段1
11cの各部について詳細に説明する。
【0105】まず、線状部位判定手段を実現する線状検
出手段111aについて説明する。線状検出手段111
aは、入力画像信号から、文字を構成するストロークに
相当するような特定方向に連続する急峻な濃度変化を生
じる線状部位を検出する。具体的には、参照範囲を設定
し、その中で画像信号の値差で判定するものである。例
えば図5に示すような主走査方向位置i、副走査方向位
置jを中心とした3×3画素の参照範囲を設定した場合
について説明する。そして、3×3画素の参照範囲を設
定した場合には、画素値の濃度差は、図6に示すような
形で算出されることになる。
【0106】ここで、図6(a)は縦方向の線状検出を
行うもので、中心に対して左右の濃度差をとり、しきい
値以上の場合は「線状」と判定するものである。つま
り、しきい値をthとして、 (j−1,i)−(j−1,i)>th かつ (j−1,i)−(j−1,i+1)>th かつ (j,i)−(j,i−1)>th かつ (j,i)−(j,i+1)>th かつ (j+1,i)−(j+1,i−1)>th かつ (j+1,i)−(j+1,i+1)>th が成り立つ場合に、「線状」と判定されることになる。
【0107】図6(b)は横方向の線状検出を行うもの
で、中心に対して上下の濃度差をとり、しきい値以上の
場合は「線状」と判定するものである。つまり、しきい
値をthとして、 (j,i−1)−(j−1,i−1)>th かつ (j,i−1)−(j+1,i−1)>th かつ (j,i)−(j−1,i)>th かつ (j,i)−(j+1,i)>th かつ (j,i+1)−(j−1,i+1)>th かつ (j,i+1)−(j+1,i+1)>th が成り立つ場合に、「線状」と判定されることになる。
【0108】図6(c)は右上がりの対角方向の線状検
出を行うもので、しきい値をthとして、 (j−1,i+1)−(j−1,i)>th かつ (j−1,i+1)−(j,i+1)>th かつ (j,i)−(j−1,i−1)>th かつ (j,i)−(j+1,i+1)>th かつ (j+1,i−1)−(j,i−1)>th かつ (j+1,i−1)−(j+1,i)>th が成り立つ場合に、「線状」と判定されることになる。
【0109】図6(d)は右下がりの対角方向の線状検
出を行うもので、しきい値をthとして、 (j−1,i−1)−(j−1,i)>th かつ (j−1,i−1)−(j,i−1)>th かつ (j,i)−(j−1,i+1)>th かつ (j,i)−(j+1,i−1)>th かつ (j+1,i+1)−(j,i+1)>th かつ (j+1,i+1)−(j+1,i)>th が成り立つ場合に、「線状」と判定されることになる。
【0110】そして、上記した図6(a)〜(d)のい
ずれも成り立たない場合は、参照範囲は「線状」ではな
いと判定されることになる。
【0111】次に、極点画素検出手段を実現するドット
検出手段111bについて説明する。ドット検出手段1
11bは、入力画像信号から、山極点(網点を構成する
ドットに相当)と谷極点(ドット間隙間に相当)を求め
る。具体的には、参照範囲(注目画素を中心に3×3画
素程度。なお、線状検出手段111aの参照範囲とは独
立。)において、中心画素と近傍画素との濃度レベルの
値差によって山極点(網点を構成するドットに相当)と
谷極点(ドット間隙間に相当)とを求める。以下に、極
点検出について詳細に述べる。なお、説明を簡単とする
ため、ここでは濃度の最大レベル位置を与える山の極点
画素を検出する場合を例に採って述べる。濃度の最小レ
ベル位置を与える谷の極点画素を検出するには、山の極
点画素と正反対の性質を有するから、以下に述べる検出
条件中の[ ]内の語句を採用すればよい。
【0112】さて、注目画素が山の極点画素である条件
は、当該注目画素の濃度レベルがその周囲の画素の濃度
レベルよりも大きいことである。したがって、極点検出
条件として、まず、次のを採用することができる。
【0113】 所定の局所領域内において、中心画素
の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最
大[最小]であるとき、中心画素を極点画素とする。
【0114】この極点検出条件の具体例を図7(a)
〜(d)に示す。局所領域として、図7(a)は3×3
画素サイズの矩形マスクを、図7(b)は十字形のマス
クを、図7(c)は井桁形のマスクを、図7(d)は5
×5画素サイズの矩形マスクをそれぞれ採用したもので
ある。各マスク中、ハッチングした画素が中心画素であ
る。これらのマスクにおいて、その中心画素の濃度レベ
ルが当該マスク内の他のすべての画素のいずれよりも大
きい時に、中心画素を極点画素として検出すればよい。
【0115】さらに、他の極点検出条件として、まず、
次のを採用することができる。
【0116】 所定の局所領域内において、中心画素
の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて所
定のしきい値TH1よりも大きい[小さい]とき、中心
画素を山の極点画素とする。
【0117】この極点検出条件の具体例を図8(a)
(b)に示す。図8(a)は局所領域として3×3画素
サイズの矩形マスクを採用し、図8(b)は5×5画素
サイズの矩形マスクを採用したものである。これらの各
マスクにおいて、中心画素Lcがその周囲の所定の画素
L1〜L8に対して次の条件、 Lc−L1>TH1 & Lc−L2>TH1 & Lc−L3>TH1 & Lc−L4>TH1 & Lc−L5>TH1 & Lc−L6>TH1 & Lc−L7>TH1 & Lc−L8>TH1 を満たすとき、中心画素Lcを極点画素として検出すれ
ばよい。
【0118】さらに、他の極点検出条件として、まず、
次のを採用することができる。
【0119】 所定の局所領域内において、中心画素
の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最
大[最小]であり、かつ、当該中心画素を中心にして点
対称の位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均値
との差の絶対値が所定のしきい値TH2よりも大きいと
き、中心画素を極点画素とする。
【0120】この極点検出条件の具体例を図9に示
す。図9は局所領域として3×3画素サイズの矩形マス
クを採用したもので、このマスクにおいて、中心画素L
cがその周囲の所定の画素L1〜L8に対して次の条
件、 Lc>L1 & Lc>L2 & Lc>L3 & Lc>L4 & Lc>L5 & Lc>L6 & Lc>L7 & Lc>L8 かつ |2×Lc>L1−L8|>TH2 & |2×Lc>L2−L7|>TH2 & |2×Lc>L3−L6|>TH2 & |2×Lc>L4−L5|>TH2 を満たすとき、中心画素Lcを極点画素として検出すれ
ばよい。
【0121】さらに、他の極点検出条件として、まず、
次のを採用することができる。
【0122】 所定の局所領域よりも小さく、かつ当
該局所領域の中心画素を含む小領域において中心画素の
濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルよりも大きい
[小さい]かまたは等しく、かつ当該中心画素の濃度レ
ベルが当該小領域を除く局所領域内の所定の画素の濃度
レベルよりも所定のしきい値TH3以上に大きい[小さ
い]とき、当該中心画素を山の極点画素として検出す
る。
【0123】この極点検出条件の具体例を図10に示
す。図10は局所領域として5×5画素サイズの矩形マ
スクを採用したもので、このマスクにおいて、中心画素
Lcがその周囲の所定の画素L1〜L16に対して次の
条件、 Lc≧L1 & Lc≧L2 & Lc≧L3 & Lc≧L4 & Lc≧L5 & Lc≧L6 & Lc≧L7 & Lc≧L8 かつ Lc−L9>TH3 & Lc−L10>TH3 & Lc−L11>TH3 & Lc−L12>TH3 & Lc−L13>TH3 & Lc−L14>TH3 & Lc−L15>TH3 & Lc−L16>TH3 を満たすとき、中心画素Lcを極点画素として検出すれ
ばよい。
【0124】ところで、前記各極点検出条件にお
けるしきい値TH1,TH2,TH3の値を中心画素ま
たはその周囲の画素の濃度レベルに応じて適応的(アダ
プティブ)に変えるようにすれば、文字などの線画部の
極点画素を誤って網点部の極点画素として検出すること
を防ぐことができ、網点部の極点画素のみをさらに確実
に検出することが可能となる。次に、このしきい値を適
応的(アダプティブ)に変えるための方法をに述べ
る。
【0125】 しきい値を2つ用意し、スキャナ40
0の特性などで山と谷の極点の出方、例えば山と谷の極
点付近の濃度勾配が異なるような時は、山と谷で異なっ
たしきい値を用いる。
【0126】 一般に網点部をデジタル化した場合、
網点部の山の極点付近では、極点の濃度レベルが大きく
[小さく]なればなるほどその近傍の画素との濃度のレ
ベル差が大きくなるという性質がある。したがって、こ
の性質を利用し、しきい値を山の高さに応じて変えるよ
うにすればよい。例えば、前記の極点検出条件を例に
採ると、しきい値TH1として2つの値A,B(A>
B)を用意し、 もし Lc≧αならば → TH1=A もし Lc<αならば → TH1=B (α:切り換え判定値)のように、中心画素Lcの濃度
レベルに応じてしきい値TH1を2段階に変えればよ
い。なお、前記判定式中のLcに代えて、中心画素の周
囲画素の平均濃度レベル、例えば図8(a)のマスク中
の周囲画素L1〜L8の平均濃度レベルを用いてしきい
値TH1を切り換えるようにすることもできる。
【0127】さらにまた、前記検出条件〜中のいず
れか2つ、またはそれ以上の複数の検出条件を用意し、
それぞれの検出条件によって極点画素を演出した後、最
終的にそれらの検出結果の論理和(OR)をとることに
より、極点画素を検出するようにしてもよい。例えば、
図8を例にとれば、図8(a)の3×3の小さな画素サ
イズのマスクで小さな網点ドットの極点画素を検出し、
図8(b)の5×5の大きな画素サイズのマスクで大き
な網点ドットの極点画素を検出し、これらの検出結果の
論理和(OR)をとればよい。これにより、広範な線数
の網点に対して極点画素を正確に検出することが可能と
なる。
【0128】次に、網点候補領域検出手段及び網点領域
検出手段を実現する網点領域検出手段111cについて
説明する。網点領域検出手段111cは、線状検出手段
111a及びドット検出手段111bにおける検出結果
に基づいて網点領域を検出する。具体的には、ドット検
出手段111bにおいて検出した極点画素の数を小領域
毎に計数し、その数がしきい値以上であれば該小領域を
網点候補領域とする。次に、注目小領域と周辺の小領域
における網点候補領域の分布状態を判定し、注目の小領
域が網点領域であるか否かを判定する。この判定時にお
いて、線状検出手段111aにおける線状判定結果を利
用する。
【0129】まず、網点候補領域検出について説明す
る。網点候補領域の検出処理は、ブロック単位または画
素単位で行うことができる。網点候補領域検出条件とし
ては、次のを採用することができる。
【0130】 ドット検出手段111bで検出した山
と谷の極点画素を所定の大きさの小領域Sにてそれぞれ
計数し、この山と谷の極点画素の合計値を当該小領域の
極点画素数Pとし、この極点画素数Pが所定のしきい値
以上であるときに、 ・当該小領域S内のすべての画素を網点候補領域とする
(ブロック単位で処理の場合) あるいは ・当該小領域S内の中心画素を網点候補領域とする(画
素単位で処理の場合)。
【0131】この検出条件の具体例を図11に示す。
図11(a)はブロック単位で処理する場合の例、図1
1(b)は画素単位で処理する場合の例である。前記条
件を満たした場合、それぞれにおいて図11に示すハッ
チングした画素を網点候補領域として決定するものであ
る。
【0132】さらに、網点の面積率にできるだけ影響を
受けないようにするため、前記における極点画素数P
に代え、次のまたはにより得られる極点画素数Pを
採用することもできる。
【0133】 山と谷の極点画素をそれぞれ別に計数
し、2つの計数値の大きい側の値を当該小領域Sの極点
画素数Pとする。
【0134】 山と谷の極点画素をそれぞれ別に計数
し、2つの計数値の和の値を当該小領域Sの極点画素数
Pとする。
【0135】さらに、写真部や線画部の極点画素を網点
候補領域として誤って検出することを防止するため、網
点部の極点画素は均一かつ多数存在するという性質を利
用し、次のにより得られる極点画素数Pを採用するこ
ともできる。
【0136】 小領域Sを複数の領域Siに分割して
各領域Siごとに極点画素数を計数し、極点画素数が所
定の値以下となる領域Siの数が所定の値以上であると
きは当該小領域Sの極点画素数を零とし、所定の値より
小さいときは各領域Siの極点画素数の合計値を当該小
領域Sの極点画素数Pとする。
【0137】この検出条件の具体例を図12に示す。
図12は、小領域Sを4つの領域S ,S,S,S
に分割し、各領域ごとにその極点画素数P,P
,Pを計数し、どれか1つでも計数値が零であれ
ば小領域Sの極点画素数を零とし、そうでなければ各領
域の極点画素数P,P,P,Pの合計値を小領
域Sの極点画素数Pとする。
【0138】さらにまた、極点候補領域の検出条件とし
て次のを採用することができる。
【0139】 小領域Sを複数の領域Siに分割して
各領域Siごとに極点画素数を計数し、極点画素数が所
定の値以下となる領域Siの数が所定の値以下であると
き、 ・当該小領域S内のすべての画素を網点候補領域として
検出する(ブロック単位で処理の場合) あるいは ・当該小領域S内の中心画素を網点候補領域として検出
する(画素単位で処理の場合)。
【0140】この検出条件の具体例を図12により説
明すれば、小領域Sを4つの領域S ,S,S,S
に分割し、この分割した各領域ごとに極点画素の有無
を判定し、すべての領域S,S,S,Sに極点
画素が存在するとき、小領域S内のすべての画素(ブロ
ック単位で処理の場合)または中心画素(画素単位で処
理の場合)を網点候補領域とすればよい。
【0141】次に、注目の小領域が網点領域であるか否
かの判定について説明する。網点領域検出手段111c
は、線状検出手段111a及びドット検出手段111b
における検出結果に基づいて網点領域を検出する。網点
領域の検出処理は、ブロック単位または画素単位で行う
ことができる。すなわち、 ブロック単位で処理する場合 注目の小領域とその周囲の小領域における網点候補領域
の分布状態を判定し、注目の小領域が網点領域であるか
否かを決定する。
【0142】 画素単位で処理する場合 注目の画素とその周囲の画素における網点候補領域の分
布状態を判定し、注目の画素が網点領域であるか否かを
決定する。
【0143】そして、前記のブロック単位で処理する
場合、具体的には次のの網点領域検出条件を採用する
ことができる。
【0144】 注目の小領域とその周囲の小領域のう
ちで網点候補領域と判定された小領域の数が所定の個数
以上あるとき、当該領域内のすべての画素を網点領域と
する。なお、ブロック単位で処理を行う場合、それぞれ
の小領域の中心画素で各小領域を代表させての処理を
行い、その結果に従って注目の小領域が網点領域である
か否かを決定するようにしてもよい。これにより、処理
の簡素化と高速化を図ることができる。
【0145】この検出条件の具体例を図13に示す。
図13は、注目の小領域とその前後の小領域において、
×印を付した画素を各領域の代表画素として選定し、こ
の×印画素がそれぞれ網点候補領域であるか否かを判定
することにより網点領域を検出するようにしたものであ
る。そして、例えばこの3つの×印の画素のすべてが網
点候補領域であるとき、図13において注目の小領域内
のハッチングして示した全ての画素を網点領域として決
定する。
【0146】また、前記の画素単位で処理する場合、
具体的には次のまたはの網点領域検出条件を採用す
ることができる。
【0147】 注目画素と周囲の画素のうちで網点候
補領域の画素が所定の個数以上あるとき、当該注目画素
を網点領域とする。なお、周囲の画素としては、注目画
素に連続する画素、あるいは注目画素から所定の距離だ
け離れた位置の画素など、任意の位置の画素を採用する
ことができる。
【0148】この検出条件の具体例を図14および図
15に示す。図14は、×印を付して示す飛び飛びの位
置の画素を採用し、この×印画素のうちで網点領域の画
素が所定の個数以上あるとき、図14においてハッチン
グした注目画素を網点領域として決定するものである。
また、図15は、×印を付して示す連続位置の画素を採
用し、この連続する×印画素のうちで網点候補領域の画
素が所定の個数以上あるとき、図15においてハッチン
グした注目画素を網点領域として決定するものである。
【0149】なお、前記図13〜図15の各例とも、周
囲の小領域または周囲画素を主走査方向(横方向)にア
クセスした場合を示したが、副走査方向(縦方向)にア
クセスしてもよいのであって、アクセスの仕方はライン
バッファの量と分離精度に応じて決めればよい。
【0150】加えて、前述したように、注目の小領域が
網点領域であるか否かの判定は、線状検出手段111a
における線状判定結果も利用する。すなわち、参照範囲
(注目小領域だけでもよいし、注目小領域および周辺小
領域まで広げてもよい)における線状判定結果の分布に
よって、注目小領域が網点領域であるか否かの判定を制
御する。例えば参照範囲において、線状判定された個所
がしきい値以上の数である場合は、網点候補領域の分布
状態によらず常に注目小領域は非網点とする。または、
参照範囲において、線状判定された個所が連続して存在
した場合は、網点候補領域の分布状態によらず常に注目
小領域は非網点とする。
【0151】このようにして画像中の全画素から分離検
出された網点領域は、網点分離結果メモリ112に格納
された後、像域分離回路109に出力される。ここで、
像域分離回路109について説明する。本実施の形態で
は、図16に示すように、像域分離回路109は色分離
回路121及び判定回路122を有する。色分離回路1
21は、例えば、次の2つのステップからなる。すなわ
ち、第一ステップでは、注目画素のmax(c−m,m
−y,y−c)を求め、この値がTH4(しきい値)よ
りも大きい場合、注目画素を有彩画素とする。第二ステ
ップでは、注目ブロック(4×4画素)において上記有
彩画素を計数し、この係数値が所定のしきい値TH5よ
りも大きい場合、注目ブロックを色ブロックとする(ブ
ロック単位の処理)。
【0152】判定回路122は、色分離回路121から
得られた結果、網点分離結果メモリ112に格納された
網点分離結果、エッジ分離結果114に格納されたエッ
ジ分離結果(全てオン、オフ)を受けて、次のような判
定を行う。すなわち、エッジ分離(オン)、網点分離
(オフ)、色分離(オフ)により黒文字領域信号を発生
し、エッジ分離(オン)、網点分離(オフ)、色分離
(オン)により色文字領域信号を発生し、それ以外は全
て絵柄領域信号を発生する。これらの領域信号が、フィ
ルタ回路105、UCR回路107及び階調処理回路1
08に送られ、前記のように各領域に最適な処理を行
う。
【0153】以上、図3に示す画像処理ユニット101
における処理動作について述べた。ここで、図17は画
像処理ユニット101の処理動作に基づく網点領域検出
処理の流れを概略的に示すフローチャートである。な
お、このフローチャートにおける処理条件は次の(a)
(b)(c)の通りである。
【0154】(a) ドット検出手段111bにおける
極点画素の検出は、M×Mのブロックで行う(例えば、
図7(a)の3×3画素サイズのマスク) (b) 網点領域検出手段111cにおける網点候補領
域の検出は、N×Nのブロック(N>M)を用いてブロ
ック単位で行う(例えば、図11(a)の4×4画素サ
イズの小領域S) (c) 網点領域検出手段111cにおける網点領域の
検出は、前記N×Nのブロックを図18に示すように主
走査方向にK個並べ、ブロック単位で行う。
【0155】処理が開始されると、処理に必要なNライ
ン分のデジタル多値データを読み込み(ステップS1)、
M×M画素サイズのマスク、例えば図7(a)の3×3
画素サイズのマスクを各画素に順次適用し、例えばマス
ク内の中心画素の濃度レベルが周囲画素の濃度レベルに
比べて最大または最小であるとき、その時の中心画素を
極点画素として順次検出していく(ステップS2)。
【0156】続くステップS3において、前記のようし
て検出されたNライン分の極点画素についてN×Nのブ
ロックごと、例えば、図11(a)の4×4画素サイズ
の小領域S(以下「ブロックS」という)ごとにその極
点画素数Pを計数する。そして、ステップS4におい
て、例えば、得られた極点画素数Pが所定のしきい値以
上であるブロックSを網点候補領域として検出する。
【0157】次いで、ステップS5において、図18に
示すように、主走査方向に前記ブロックSをK個並べ、
このK個のブロック中で網点候補領域のブロックの数B
を求める。そして、ステップS6において、このブロッ
ク数Bが所定の個数BTH以上であるか否かを判定し、
所定の個数BTHよりも大きいときは(ステップS6の
Y)、ステップS7に進む。
【0158】ステップS7では、注目ブロックに線状部
位が有るか否かを判断する。注目ブロックに線状部位が
ない場合には(ステップS7のN)、注目ブロックを網
点領域と判定する(ステップS8)。
【0159】一方、所定の個数個数BTHよりも小さい
ときは(ステップS6のN)、注目ブロックに線状部位
が有る場合には(ステップS7のY)、注目ブロックは
非網点領域と判定する(ステップS9)。
【0160】上記の処理を繰り返し実行することにより
(ステップS10,S11)、入力画像中のすべての画
素が網点領域と非網点領域とに領域分離される。
【0161】ここに、網点領域の検出の判定材料として
極点画素情報及び線状部位情報を用いることにより、局
所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合であっ
ても、網点部分と文字部分とを正確に分離することがで
きる。
【0162】本発明の第二の実施の形態を図19に基づ
いて説明する。なお、前述した第一の実施の形態と同一
部分は同一符号で示し説明も省略する。本実施の形態
は、第一の実施の形態とは、網点分離部111に代えて
網点分離部131を備えた点で異なるものである。
【0163】本実施の形態の網点分離部131について
図19を参照して説明する。図19に示すように、本実
施の形態の網点分離部131は、文字を構成する線状部
位を検出する線状検出手段131aと、網点を構成する
ドットまたはドット間隙間を線状検出手段131aにお
ける検出結果に応じて検出するドット検出手段131b
と、ドット検出手段131bにおける検出結果に基づい
て網点領域を検出する網点領域検出手段131cとによ
り構成されている。
【0164】線状検出手段131aは、第一の実施の形
態で説明した線状検出手段111aと何ら変わるもので
はないため、説明は省略する。
【0165】ドット検出手段131bは、第一の実施の
形態で説明したドット検出手段111bと同様に極点画
素(極点候補画素)を検出するが、注目画素近傍に線状
検出手段131aにより「線状」と判定された個所がし
きい値(1以上)以上存在した場合には、その検出され
た極点画素(極点候補画素)を非極点画素とする処理を
行う点でドット検出手段111bとは異なるものであ
る。つまり、ドット検出手段131bは、極点画素検出
手段及び極点候補画素検出手段を実現するものである。
【0166】網点候補領域検出手段及び網点領域検出手
段を実現する網点領域検出手段131cは、ドット検出
手段131bにおける検出結果に基づいて網点領域を検
出する。網点領域の検出処理は、ブロック単位または画
素単位で行うことができる。なお、網点領域の検出処理
のうち、網点候補領域検出については、第一の実施の形
態で説明した網点候補領域検出と何ら変わるものではな
いため、その説明は省略する。すなわち、 ブロック単位で処理する場合 注目の小領域とその周囲の小領域における網点候補領域
の分布状態を判定し、注目の小領域が網点領域であるか
否かを決定する。
【0167】 画素単位で処理する場合 注目の画素とその周囲の画素における網点候補領域の分
布状態を判定し、注目の画素か網点領域であるか否かを
決定する。
【0168】そして、前記のブロック単位で処理する
場合、具体的には次のの網点領域検出条件を採用する
ことができる。
【0169】 注目の小領域とその周囲の小領域のう
ちで網点候補領域と判定された小領域の数が所定の個数
以上あるとき、当該領域内のすべての画素を網点領域と
する。なお、ブロック単位で処理を行う場合、それぞれ
の小領域の中心画素で各小領域を代表させての処理を
行い、その結果に従って注目の小領域が網点領域である
か否かを決定するようにしてもよい。これにより、処理
の簡素化と高速化を図ることができる。
【0170】この検出条件の具体例を図13に示す。
図13は、注目の小領域とその前後の小領域において、
×印を付した画素を各領域の代表画素として選定し、こ
の×印画素がそれぞれ網点候補領域であるか否かを判定
することにより網点領域を検出するようにしたものであ
る。そして、例えばこの3つの×印の画素のすべてが網
点候補領域であるとき、図13において注目の小領域内
のハッチングして示した全ての画素を網点領域として決
定する。
【0171】また、前記の画素単位で処理する場合、
具体的には次のまたはの網点領域検出条件を採用す
ることができる。
【0172】 注目画素と周囲の画素のうちで網点候
補領域の画素が所定の個数以上あるとき、当該注目画素
を網点領域とする。なお、周囲の画素としては、注目画
素に連続する画素、あるいは注目画素から所定の距離だ
け離れた位置の画素など、任意の位置の画素を採用する
ことができる。
【0173】この検出条件の具体例を図14および図
15に示す。図14は、×印を付して示す飛び飛びの位
置の画素を採用し、この×印画素のうちで網点領域の画
素が所定の個数以上あるとき、図14においてハッチン
グした注目画素を網点領域として決定するものである。
また、図15は、×印を付して示す連続位置の画素を採
用し、この連続する×印画素のうちで網点候補領域の画
素が所定の個数以上あるとき、図15においてハッチン
グした注目画素を網点領域として決定するものである。
【0174】なお、前記図13〜図15の各例とも、周
囲の小領域または周囲画素を主走査方向(横方向)にア
クセスした場合を示したが、副走査方向(縦方向)にア
クセスしてもよいのであって、アクセスの仕方はライン
バッファの量と分離精度に応じて決めればよい。
【0175】ここに、網点領域の検出の判定材料として
極点画素情報及び線状部位情報を用いることにより、局
所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合であっ
ても、網点部分と文字部分とを正確に分離することがで
きる。
【0176】本発明の第三の実施の形態を図20に基づ
いて説明する。なお、前述した第一の実施の形態または
第二の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省
略する。本実施の形態は、第一の実施の形態とは、網点
分離部111に代えて網点分離部141を備えた点で異
なるものである。
【0177】本実施の形態の網点分離部141について
図20を参照して説明する。図20に示すように、本実
施の形態の網点分離部141は、文字を構成する線状部
位を検出する線状検出手段141aと、網点を構成する
ドットまたはドット間隙間を線状検出手段141aにお
ける検出結果に応じて検出するドット検出手段141b
と、線状検出手段141a及びドット検出手段141b
における検出結果に基づいて網点領域を検出する網点領
域検出手段141cとにより構成されている。
【0178】線状検出手段141aは、第一の実施の形
態で説明した線状検出手段111aと何ら変わるもので
はないため、説明は省略する。なお、本実施の形態にお
いては、この線状検出手段141aにおける線状検結果
をドット検出手段141bと網点領域検出手段141c
との両方で利用するものである。
【0179】ドット検出手段141bは、第二の実施の
形態で説明したドット検出手段131bと同様であるた
め説明は省略するが、極点画素判定時に周辺の線状判定
結果を利用するものである。
【0180】網点領域検出手段141cは、第一の実施
の形態で説明した網点領域検出手段111cと同様であ
るため説明は省略するが、網点領域判定時に周辺の線状
判定結果を利用するものである。
【0181】ここに、網点領域の検出の判定材料として
極点画素情報及び線状部位情報を用いることにより、局
所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合であっ
ても、網点部分と文字部分とを正確に分離することがで
きる。
【0182】本発明は上記した各実施の形態に示す特定
のハードウェア構成に限定されるものではなく、ソフト
ウェアによっても実現可能である。図21は、本発明を
ソフトウェアによって実現する場合の網点領域検出装置
600の構成例を示すブロック図である。網点領域検出
装置600は、この網点領域検出装置600の各部を集
中的に制御するCPU601を備えており、このCPU
601には、BIOSなどを記憶したROMや各種デー
タを書換え可能に記憶するRAMで構成されるメモリ6
02がバス接続されており、マイクロコンピュータを構
成している。また、CPU601には、HDD(Hard D
isk Drive)603と、コンピュータ読み取り可能な記
憶媒体であるCD(Compact Disc)−ROM604を読
み取るCD−ROMドライブ605と、網点領域検出装
置600とインターネット等との通信を司る通信装置6
06と、キーボード607と、CRT、LCDなどの表
示装置608と、画像入力手段であるスキャナ609と
が、図示しないI/Oを介してバス接続されている。
【0183】CD−ROM604などのコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体には本発明の網点領域検出機能を
実現するプログラムが記録されており、このプログラム
を網点領域検出装置600にインストールすることによ
り、CPU601に本発明の網点領域検出機能を実行さ
せることができる。また、スキャナ609から入力され
た文書などの画像は一時的にHDD603などに格納さ
れる。そして、該プログラムが起動されると、HDD6
03などに一時保存された画像データが読み込まれ、網
点領域を検出する処理が実行され、網点領域検出結果に
応じて再生された画像が表示装置608などに出力され
る。
【0184】なお、記憶媒体としては、CD−ROM6
04のみならず、DVDなどの各種の光ディスク、各種
光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスクなど
の各種磁気ディスク、半導体メモリ等、各種方式のメデ
ィアを用いることができる。また、インターネットなど
のネットワークからプログラムをダウンロードし、HD
D603にインストールするようにしてもよい。この場
合に、送信側のサーバでプログラムを記憶している記憶
装置も、この発明の記憶媒体である。なお、プログラム
は、所定のOS(Operating System)上で動作するもの
であってもよいし、その場合に後述の各種処理の一部の
実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、ワ
ープロソフトなど所定のアプリケーションソフトやOS
などを構成する一群のプログラムファイルの一部として
含まれているものであってもよい。
【0185】また、本発明は、上記のソフトウェアを適
用することにより、カラーコピー機に設けられたシステ
ムコントローラ50においても実現可能である。図22
に示すように、システムコントローラ50は、各種演算
を行いカラーコピー機の各部を集中的に制御するCPU
51と、各種の制御プログラムや固定データを記憶して
いるROM52(フラッシュメモリも含む)と、各種デ
ータを書き換え可能に記憶しCPU51の作業エリアと
なるRAM53と、I/Oポート54とが、バス55で
接続されている。ROM52は、この発明の記憶媒体を
実施するもので、そのフラッシュメモリに記憶されてい
る制御プログラムなどは、I/Oポート54を介し、図
示しない外部装置からダウンロードして書き換えること
が可能である。
【0186】
【発明の効果】請求項1記載の発明の網点領域検出装置
によれば、デジタル多値データに変換された入力画像の
所定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化
を生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状部位
判定手段と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画
素と所定の周囲画素との濃度レベルを比較して極点画素
を検出する極点画素検出手段と、この極点画素検出手段
により検出された前記極点画素が所定の小領域内に一定
数以上含まれている場合に、当該小領域を網点候補領域
と判定する網点候補領域判定手段と、この網点候補領域
判定手段により網点候補領域と判定された前記小領域が
一定の状態で分布しており、かつ、前記線状部位判定手
段によって判定された前記線状部位が前記小領域に存在
しない場合にのみ、当該小領域を網点領域として検出す
る網点領域検出手段と、を備え、網点領域の検出の判定
材料として極点画素情報及び線状部位情報を用いること
により、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい
場合であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離す
ることができる。
【0187】請求項2記載の発明の網点領域検出装置に
よれば、デジタル多値データに変換された入力画像の所
定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を
生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状部位判
定手段と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素
と所定の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画
素を検出する極点候補画素検出手段と、この極点候補画
素検出手段により検出された極点候補画素を含む局所領
域に前記線状部位判定手段によって判定された前記線状
部位が存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点
画素として出力する極点画素検出手段と、この極点画素
検出手段により検出された前記極点画素が所定の小領域
内に一定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点
候補領域と判定する網点候補領域判定手段と、この網点
候補領域判定手段により網点候補領域と判定された前記
小領域が一定の状態で分布している場合に、当該小領域
を網点領域として検出する網点領域検出手段と、を備
え、網点領域の検出の判定材料として極点画素情報及び
線状部位情報を用いることにより、局所的に網点領域/
非網点領域の判別が難しい場合であっても、網点部分と
文字部分とを正確に分離することができる。
【0188】請求項3記載の発明の網点領域検出装置に
よれば、デジタル多値データに変換された入力画像の所
定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を
生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状部位判
定手段と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素
と所定の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画
素を検出する極点候補画素検出手段と、この極点候補画
素検出手段により検出された極点候補画素を含む局所領
域に前記線状部位判定手段によって判定された前記線状
部位が存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点
画素として出力する極点画素検出手段と、この極点画素
検出手段により検出された前記極点画素が所定の小領域
内に一定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点
候補領域と判定する網点候補領域判定手段と、この網点
候補領域判定手段により網点候補領域と判定された前記
小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前記線状部
位判定手段によって判定された前記線状部位が前記小領
域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点領域とし
て検出する網点領域検出手段と、を備え、網点領域の検
出の判定材料として極点画素情報及び線状部位情報を用
いることにより、局所的に網点領域/非網点領域の判別
が難しい場合であっても、網点部分と文字部分とを正確
に分離することができる。
【0189】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の網点領域検出装置において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小である場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出することにより、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することができる。
【0190】請求項5記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の網点領域検出装置において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて所定のしきい値より大きい
場合または小さい場合に、当該中心画素を極点画素検出
または極点候補画素として検出することにより、画像中
の極点画素検出または極点候補画素を正確に検出するこ
とができる。
【0191】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の網点領域検出装置において、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小であり、か
つ当該中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中心にし
て点対称位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均
値との差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出することにより、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することができる。
【0192】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6の何れか一記載の網点領域検出装置において、中
心画素と比較する所定の周囲画素として、中心画素を通
り上下左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画素を用
いることにより、中心画素と所定の周囲画素との濃度レ
ベルの比較を正確に行うことができる。
【0193】請求項8記載の発明によれば、請求項5ま
たは6記載の網点領域検出装置において、中心画素の濃
度レベルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応じてし
きい値を変えることにより、線画領域の極点画素検出ま
たは極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出また
は極点候補画素として検出することを回避することがで
きるので、極点画素検出または極点候補画素をさらに正
確に検出することができる。
【0194】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の網点領域検出装置において、中心画素の濃度レベル
が所定の周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極点画
素検出または極点候補画素検出の場合のしきい値を中心
画素の濃度レベルが大なるときには大きくなるように設
定し、中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レ
ベルに比べて低い谷の極点画素検出または極点候補画素
検出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小なる
ときには小さくなるように設定することにより、線画領
域の極点画素検出または極点候補画素を誤って網点領域
の極点画素検出または極点候補画素として検出すること
を回避することができるので、極点画素検出または極点
候補画素をさらに正確に検出することができる。
【0195】請求項10記載の発明によれば、請求項8
記載の網点領域検出装置において、所定の周囲画素の濃
度レベルの平均値を求め、該平均値に応じてしきい値を
変えることにより、線画領域の極点画素検出または極点
候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または極点候
補画素として検出することを回避することができるの
で、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確に検
出することができる。
【0196】請求項11記載の発明の画像形成装置によ
れば、原画像をデジタル多値データに変換する画像入力
手段と、請求項1ないし10の何れか一記載の網点領域
検出装置と、この網点領域検出装置による網点領域検出
結果に応じて再生された画像データに基づいた画像を記
録媒体上に印刷する画像印刷手段と、を備えることによ
り、請求項1ないし10のいずれか一記載の発明と同様
の作用効果を奏する画像形成装置を得ることができる。
【0197】請求項12記載の発明のプログラムによれ
ば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域の検出をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムであって、前記コンピュータに、デジタル多値デ
ータに変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方
向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在す
るか否かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像
の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃
度レベルを比較して極点画素を検出する極点画素検出機
能と、この極点画素検出機能により検出された前記極点
画素が所定の小領域内に一定数以上含まれている場合
に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域
判定機能と、この網点候補領域判定機能により網点候補
領域と判定された前記小領域が一定の状態で分布してお
り、かつ、前記線状部位判定機能によって判定された前
記線状部位が前記小領域に存在しない場合にのみ、当該
小領域を網点領域として検出する網点領域検出機能と、
を実行させ、網点領域の検出の判定材料として極点画素
情報及び線状部位情報を用いることにより、局所的に網
点領域/非網点領域の判別が難しい場合であっても、網
点部分と文字部分とを正確に分離することができる。
【0198】請求項13記載の発明のプログラムによれ
ば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域の検出をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムであって、前記コンピュータに、デジタル多値デ
ータに変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方
向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在す
るか否かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像
の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃
度レベルを比較して極点候補画素を検出する極点候補画
素検出機能と、この極点候補画素検出機能により検出さ
れた極点候補画素を含む局所領域に前記線状部位判定機
能によって判定された前記線状部位が存在しない場合に
のみ、当該極点候補画素を極点画素として出力する極点
画素検出機能と、この極点画素検出機能により検出され
た前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上含まれて
いる場合に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点
候補領域判定機能と、この網点候補領域判定機能により
網点候補領域と判定された前記小領域が一定の状態で分
布している場合に、当該小領域を網点領域として検出す
る網点領域検出機能と、を実行させ、網点領域の検出の
判定材料として極点画素情報及び線状部位情報を用いる
ことにより、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難
しい場合であっても、網点部分と文字部分とを正確に分
離することができる。
【0199】請求項14記載の発明のプログラムによれ
ば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵などの
網点領域の検出をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムであって、前記コンピュータに、デジタル多値デ
ータに変換された入力画像の所定の局所領域内に特定方
向に連続する急峻な濃度変化を生じる線状部位が存在す
るか否かを判定する線状部位判定機能と、前記入力画像
の所定の局所領域内の中心画素と所定の周囲画素との濃
度レベルを比較して極点候補画素を検出する極点候補画
素検出機能と、この極点候補画素検出機能により検出さ
れた極点候補画素を含む局所領域に前記線状部位判定機
能によって判定された前記線状部位が存在しない場合に
のみ、当該極点候補画素を極点画素として出力する極点
画素検出機能と、この極点画素検出機能により検出され
た前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上含まれて
いる場合に、当該小領域を網点候補領域と判定する網点
候補領域判定機能と、この網点候補領域判定機能により
網点候補領域と判定された前記小領域が一定の状態で分
布しており、かつ、前記線状部位判定手段によって判定
された前記線状部位が前記小領域に存在しない場合にの
み、当該小領域を網点領域として検出する網点領域検出
機能と、を実行させ、網点領域の検出の判定材料として
極点画素情報及び線状部位情報を用いることにより、局
所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合であっ
ても、網点部分と文字部分とを正確に分離することがで
きる。
【0200】請求項15記載の発明によれば、請求項1
2ないし14の何れか一記載のプログラムにおいて、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小である場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出することにより、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することができる。
【0201】請求項16記載の発明によれば、請求項1
2ないし14の何れか一記載のプログラムにおいて、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて所定のしきい値より大きい
場合または小さい場合に、当該中心画素を極点画素検出
または極点候補画素として検出することにより、画像中
の極点画素検出または極点候補画素を正確に検出するこ
とができる。
【0202】請求項17記載の発明によれば、請求項1
2ないし14の何れか一記載のプログラムにおいて、局
所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所定の周
囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小であり、か
つ当該中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中心にし
て点対称位置にある他の2つの画素の濃度レベルの平均
値との差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい場合
に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画素と
して検出することにより、画像中の極点画素検出または
極点候補画素を正確に検出することができる。
【0203】請求項18記載の発明によれば、請求項1
2ないし17の何れか一記載のプログラムにおいて、中
心画素と比較する所定の周囲画素として、中心画素を通
り上下左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画素を用
いることにより、中心画素と所定の周囲画素との濃度レ
ベルの比較を正確に行うことができる。
【0204】請求項19記載の発明によれば、請求項1
6または17記載のプログラムにおいて、中心画素の濃
度レベルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応じてし
きい値を変えることにより、線画領域の極点画素検出ま
たは極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出また
は極点候補画素として検出することを回避することがで
きるので、極点画素検出または極点候補画素をさらに正
確に検出することができる。
【0205】請求項20記載の発明によれば、請求項1
9記載のプログラムにおいて、中心画素の濃度レベルが
所定の周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素
検出または極点候補画素検出の場合のしきい値を中心画
素の濃度レベルが大なるときには大きくなるように設定
し、中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベ
ルに比べて低い谷の極点画素検出または極点候補画素検
出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小なると
きには小さくなるように設定することにより、線画領域
の極点画素検出または極点候補画素を誤って網点領域の
極点画素検出または極点候補画素として検出することを
回避することができるので、極点画素検出または極点候
補画素をさらに正確に検出することができる。
【0206】請求項21記載の発明によれば、請求項1
9記載のプログラムにおいて、所定の周囲画素の濃度レ
ベルの平均値を求め、該平均値に応じてしきい値を変え
ることにより、線画領域の極点画素検出または極点候補
画素を誤って網点領域の極点画素検出または極点候補画
素として検出することを回避することができるので、極
点画素検出または極点候補画素をさらに正確に検出する
ことができる。
【0207】請求項22記載の発明のコンピュータに読
み取り可能な記憶媒体によれば、請求項12ないし21
のいずれか一記載のプログラムを記録したことにより、
この記憶媒体をコンピュータにインストールすること
で、請求項12ないし21のいずれか一記載のプログラ
ムと同様の作用効果を得ることができる。
【0208】請求項23記載の発明の網点領域検出方法
によれば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵
などの網点領域を検出する網点領域検出方法であって、
デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定
の周囲画素との濃度レベルを比較して極点画素を検出す
る極点画素検出工程と、この極点画素検出工程により検
出された前記極点画素が所定の小領域内に一定数以上含
まれている場合に、当該小領域を網点候補領域と判定す
る網点候補領域判定工程と、この網点候補領域判定工程
により網点候補領域と判定された前記小領域が一定の状
態で分布しており、かつ、前記線状部位判定工程によっ
て判定された前記線状部位が前記小領域に存在しない場
合にのみ、当該小領域を網点領域として検出する網点領
域検出工程と、を含み、網点領域の検出の判定材料とし
て極点画素情報及び線状部位情報を用いることにより、
局所的に網点領域/非網点領域の判別が難しい場合であ
っても、網点部分と文字部分とを正確に分離することが
できる。
【0209】請求項24記載の発明の網点領域検出方法
によれば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵
などの網点領域を検出する網点領域検出方法であって、
デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定
の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検
出する極点候補画素検出工程と、この極点候補画素検出
工程により検出された極点候補画素を含む局所領域に前
記線状部位判定工程によって判定された前記線状部位が
存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素と
して出力する極点画素検出工程と、この極点画素検出工
程により検出された前記極点画素が所定の小領域内に一
定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点候補領
域と判定する網点候補領域判定工程と、この網点候補領
域判定工程により網点候補領域と判定された前記小領域
が一定の状態で分布している場合に、当該小領域を網点
領域として検出する網点領域検出工程と、を含み、網点
領域の検出の判定材料として極点画素情報及び線状部位
情報を用いることにより、局所的に網点領域/非網点領
域の判別が難しい場合であっても、網点部分と文字部分
とを正確に分離することができる。
【0210】請求項25記載の発明の網点領域検出方法
によれば、入力画像に存在する網点で表現した写真や絵
などの網点領域を検出する網点領域検出方法であって、
デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
と、前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定
の周囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検
出する極点候補画素検出工程と、この極点候補画素検出
工程により検出された極点候補画素を含む局所領域に前
記線状部位判定工程によって判定された前記線状部位が
存在しない場合にのみ、当該極点候補画素を極点画素と
して出力する極点画素検出工程と、この極点画素検出工
程により検出された前記極点画素が所定の小領域内に一
定数以上含まれている場合に、当該小領域を網点候補領
域と判定する網点候補領域判定工程と、この網点候補領
域判定工程により網点候補領域と判定された前記小領域
が一定の状態で分布しており、かつ、前記線状部位判定
手段によって判定された前記線状部位が前記小領域に存
在しない場合にのみ、当該小領域を網点領域として検出
する網点領域検出工程と、を含み、網点領域の検出の判
定材料として極点画素情報及び線状部位情報を用いるこ
とにより、局所的に網点領域/非網点領域の判別が難し
い場合であっても、網点部分と文字部分とを正確に分離
することができる。
【0211】請求項26記載の発明によれば、請求項2
3ないし25の何れか一記載の網点領域検出方法におい
て、局所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所
定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小であ
る場合に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補
画素として検出することにより、画像中の極点画素検出
または極点候補画素を正確に検出することができる。
【0212】請求項27記載の発明によれば、請求項2
3ないし25の何れか一記載の網点領域検出方法におい
て、局所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所
定の周囲画素の濃度レベルに比べて所定のしきい値より
大きい場合または小さい場合に、当該中心画素を極点画
素検出または極点候補画素として検出することにより、
画像中の極点画素検出または極点候補画素を正確に検出
することができる。
【0213】請求項28記載の発明によれば、請求項2
3ないし25の何れか一記載の網点領域検出方法におい
て、局所領域内におけるその中心画素の濃度レベルが所
定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大または最小であ
り、かつ当該中心画素の濃度レベルと当該中心画素を中
心にして点対称位置にある他の2つの画素の濃度レベル
の平均値との差の絶対値が所定のしきい値よりも大きい
場合に、当該中心画素を極点画素検出または極点候補画
素として検出することにより、画像中の極点画素検出ま
たは極点候補画素を正確に検出することができる。
【0214】請求項29記載の発明によれば、請求項2
3ないし28の何れか一記載の網点領域検出方法におい
て、中心画素と比較する所定の周囲画素として、中心画
素を通り上下左右斜め方向に延出する直線上に並んだ画
素を用いることにより、中心画素と所定の周囲画素との
濃度レベルの比較を正確に行うことができる。
【0215】請求項30記載の発明によれば、請求項2
7または28記載の網点領域検出方法において、中心画
素の濃度レベルまたは所定の周囲画素の濃度レベルに応
じてしきい値を変えることにより、線画領域の極点画素
検出または極点候補画素を誤って網点領域の極点画素検
出または極点候補画素として検出することを回避するこ
とができるので、極点画素検出または極点候補画素をさ
らに正確に検出することができる。
【0216】請求項31記載の発明によれば、請求項3
0記載の網点領域検出方法において、中心画素の濃度レ
ベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて高い山の極
点画素検出または極点候補画素検出の場合のしきい値を
中心画素の濃度レベルが大なるときには大きくなるよう
に設定し、中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素の濃
度レベルに比べて低い谷の極点画素検出または極点候補
画素検出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベルが小
なるときには小さくなるように設定することにより、線
画領域の極点画素検出または極点候補画素を誤って網点
領域の極点画素検出または極点候補画素として検出する
ことを回避することができるので、極点画素検出または
極点候補画素をさらに正確に検出することができる。
【0217】請求項32記載の発明によれば、請求項3
0記載の網点領域検出方法において、所定の周囲画素の
濃度レベルの平均値を求め、該平均値に応じてしきい値
を変えることにより、線画領域の極点画素検出または極
点候補画素を誤って網点領域の極点画素検出または極点
候補画素として検出することを回避することができるの
で、極点画素検出または極点候補画素をさらに正確に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の画像形成装置の構
成を概略的に示す説明図である。
【図2】画像形成装置に内蔵される各部の電気的接続を
示すブロック図である。
【図3】画像処理ユニットの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】網点分離部の構成を示すブロック図である。
【図5】主走査方向位置i、副走査方向位置jを中心と
した3×3画素の参照範囲を例示的に示す説明図であ
る。
【図6】(a)は縦方向の線状検出状態、(b)は横方
向の線状検出状態、(c)は右上がりの対角方向の線状
検出状態、(d)は右下がりの対角方向の線状検出状態
をそれぞれ示す説明図である。
【図7】局所領域と極点画素の一例を示す説明図であ
る。
【図8】局所領域と極点画素の一例を示す説明図であ
る。
【図9】局所領域と極点画素の一例を示す説明図であ
る。
【図10】局所領域と極点画素の一例を示す説明図であ
る。
【図11】網点候補領域の検出例を示す説明図である。
【図12】小領域の分割の例を示す説明図である。
【図13】網点領域の検出例を示す説明図である。
【図14】網点領域の検出例を示す説明図である。
【図15】網点領域の検出例を示す説明図である。
【図16】像域分離回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図17】網点領域検出処理の流れを概略的に示すフロ
ーチャートである。
【図18】網点候補領域の計数例を示す説明図である。
【図19】本発明の第二の実施の形態の網点分離部の構
成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態の網点分離部の構
成を示すブロック図である。
【図21】本発明をソフトウェアによって実現する場合
の網点領域検出装置の構成例を示すブロック図である。
【図22】本発明をソフトウェアによって実現する場合
のシステムコントローラの構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
100 画像印刷手段 400 画像入力手段 600 網点領域検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C077 LL19 MP02 MP08 PP27 PP43 PP68 PQ12 PQ20 SS02 TT02 TT06 5L096 AA02 AA06 BA07 DA02 EA17 FA23 FA43 GA07 GA12 GA51

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル多値データに変換された入力画
    像の所定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度
    変化を生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状
    部位判定手段と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点画素を検出する極
    点画素検出手段と、 この極点画素検出手段により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定手段
    と、 この網点候補領域判定手段により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出手段と、を備える網点
    領域検出装置。
  2. 【請求項2】 デジタル多値データに変換された入力画
    像の所定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度
    変化を生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状
    部位判定手段と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出手段と、 この極点候補画素検出手段により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定手段によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出手段
    と、 この極点画素検出手段により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定手段
    と、 この網点候補領域判定手段により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布している場合に、当
    該小領域を網点領域として検出する網点領域検出手段
    と、を備える網点領域検出装置。
  3. 【請求項3】 デジタル多値データに変換された入力画
    像の所定の局所領域内に特定方向に連続する急峻な濃度
    変化を生じる線状部位が存在するか否かを判定する線状
    部位判定手段と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出手段と、 この極点候補画素検出手段により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定手段によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出手段
    と、 この極点画素検出手段により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定手段
    と、 この網点候補領域判定手段により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出手段と、を備える網点
    領域検出装置。
  4. 【請求項4】 局所領域内におけるその中心画素の濃度
    レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大また
    は最小である場合に、当該中心画素を極点画素または極
    点候補画素として検出する請求項1ないし3の何れか一
    記載の網点領域検出装置。
  5. 【請求項5】 局所領域内におけるその中心画素の濃度
    レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて所定のし
    きい値より大きい場合または小さい場合に、当該中心画
    素を極点画素または極点候補画素として検出する請求項
    1ないし3の何れか一記載の網点領域検出装置。
  6. 【請求項6】 局所領域内におけるその中心画素の濃度
    レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大また
    は最小であり、かつ当該中心画素の濃度レベルと当該中
    心画素を中心にして点対称位置にある他の2つの画素の
    濃度レベルの平均値との差の絶対値が所定のしきい値よ
    りも大きい場合に、当該中心画素を極点画素または極点
    候補画素として検出する請求項1ないし3の何れか一記
    載の網点領域検出装置。
  7. 【請求項7】 中心画素と比較する所定の周囲画素とし
    て、中心画素を通り上下左右斜め方向に延出する直線上
    に並んだ画素を用いる請求項1ないし6の何れか一記載
    の網点領域検出装置。
  8. 【請求項8】 中心画素の濃度レベルまたは所定の周囲
    画素の濃度レベルに応じてしきい値を変える請求項5ま
    たは6記載の網点領域検出装置。
  9. 【請求項9】 中心画素の濃度レベルが所定の周囲画素
    の濃度レベルに比べて高い山の極点画素検出または極点
    候補画素検出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベル
    が大なるときには大きくなるように設定し、中心画素の
    濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて低い
    谷の極点画素検出または極点候補画素検出の場合のしき
    い値を中心画素の濃度レベルが小なるときには小さくな
    るように設定する請求項8記載の網点領域検出装置。
  10. 【請求項10】 所定の周囲画素の濃度レベルの平均値
    を求め、該平均値に応じてしきい値を変える請求項8記
    載の網点領域検出装置。
  11. 【請求項11】 原画像をデジタル多値データに変換す
    る画像入力手段と、 請求項1ないし10の何れか一記載の網点領域検出装置
    と、 この網点領域検出装置による網点領域検出結果に応じて
    再生された画像データに基づいた画像を記録媒体上に印
    刷する画像印刷手段と、を備える画像形成装置。
  12. 【請求項12】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域の検出をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムであって、前記コンピュータに、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定機能
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点画素を検出する極
    点画素検出機能と、 この極点画素検出機能により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定機能
    と、 この網点候補領域判定機能により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定機能によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出機能と、を実行させる
    ためのプログラム。
  13. 【請求項13】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域の検出をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムであって、前記コンピュータに、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定機能
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出機能と、 この極点候補画素検出機能により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定機能によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出機能
    と、 この極点画素検出機能により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定機能
    と、 この網点候補領域判定機能により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布している場合に、当
    該小領域を網点領域として検出する網点領域検出機能
    と、を実行させるためのプログラム。
  14. 【請求項14】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域の検出をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムであって、前記コンピュータに、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定機能
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出機能と、 この極点候補画素検出機能により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定機能によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出機能
    と、 この極点画素検出機能により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定機能
    と、 この網点候補領域判定機能により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出機能と、を実行させる
    ためのプログラム。
  15. 【請求項15】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大ま
    たは最小である場合に、当該中心画素を極点画素または
    極点候補画素として検出する請求項12ないし14の何
    れか一記載のプログラム。
  16. 【請求項16】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて所定の
    しきい値より大きい場合または小さい場合に、当該中心
    画素を極点画素または極点候補画素として検出する請求
    項12ないし14の何れか一記載のプログラム。
  17. 【請求項17】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大ま
    たは最小であり、かつ当該中心画素の濃度レベルと当該
    中心画素を中心にして点対称位置にある他の2つの画素
    の濃度レベルの平均値との差の絶対値が所定のしきい値
    よりも大きい場合に、当該中心画素を極点画素または極
    点候補画素として検出する請求項12ないし14の何れ
    か一記載のプログラム。
  18. 【請求項18】 中心画素と比較する所定の周囲画素と
    して、中心画素を通り上下左右斜め方向に延出する直線
    上に並んだ画素を用いる請求項12ないし17の何れか
    一記載のプログラム。
  19. 【請求項19】 中心画素の濃度レベルまたは所定の周
    囲画素の濃度レベルに応じてしきい値を変える請求項1
    6または17記載のプログラム。
  20. 【請求項20】 中心画素の濃度レベルが所定の周囲画
    素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素検出または極
    点候補画素検出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベ
    ルが大なるときには大きくなるように設定し、中心画素
    の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて低
    い谷の極点画素検出または極点候補画素検出の場合のし
    きい値を中心画素の濃度レベルが小なるときには小さく
    なるように設定する請求項19記載のプログラム。
  21. 【請求項21】 所定の周囲画素の濃度レベルの平均値
    を求め、該平均値に応じてしきい値を変える請求項19
    記載のプログラム。
  22. 【請求項22】 請求項12ないし21のいずれか一記
    載のプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能
    な記憶媒体。
  23. 【請求項23】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域を検出する網点領域検出方法であ
    って、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点画素を検出する極
    点画素検出工程と、 この極点画素検出工程により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定工程
    と、 この網点候補領域判定工程により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定工程によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出工程と、 を含んでなる網点領域検出方法。
  24. 【請求項24】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域を検出する網点領域検出方法であ
    って、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出工程と、 この極点候補画素検出工程により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定工程によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出工程
    と、 この極点画素検出工程により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定工程
    と、 この網点候補領域判定工程により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布している場合に、当
    該小領域を網点領域として検出する網点領域検出工程
    と、を含んでなる網点領域検出方法。
  25. 【請求項25】 入力画像に存在する網点で表現した写
    真や絵などの網点領域を検出する網点領域検出方法であ
    って、 デジタル多値データに変換された入力画像の所定の局所
    領域内に特定方向に連続する急峻な濃度変化を生じる線
    状部位が存在するか否かを判定する線状部位判定工程
    と、 前記入力画像の所定の局所領域内の中心画素と所定の周
    囲画素との濃度レベルを比較して極点候補画素を検出す
    る極点候補画素検出工程と、 この極点候補画素検出工程により検出された極点候補画
    素を含む局所領域に前記線状部位判定工程によって判定
    された前記線状部位が存在しない場合にのみ、当該極点
    候補画素を極点画素として出力する極点画素検出工程
    と、 この極点画素検出工程により検出された前記極点画素が
    所定の小領域内に一定数以上含まれている場合に、当該
    小領域を網点候補領域と判定する網点候補領域判定工程
    と、 この網点候補領域判定工程により網点候補領域と判定さ
    れた前記小領域が一定の状態で分布しており、かつ、前
    記線状部位判定手段によって判定された前記線状部位が
    前記小領域に存在しない場合にのみ、当該小領域を網点
    領域として検出する網点領域検出工程と、を含んでなる
    網点領域検出方法。
  26. 【請求項26】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大ま
    たは最小である場合に、当該中心画素を極点画素または
    極点候補画素として検出する請求項23ないし25の何
    れか一記載の網点領域検出方法。
  27. 【請求項27】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて所定の
    しきい値より大きい場合または小さい場合に、当該中心
    画素を極点画素または極点候補画素として検出する請求
    項23ないし25の何れか一記載の網点領域検出方法。
  28. 【請求項28】 局所領域内におけるその中心画素の濃
    度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて最大ま
    たは最小であり、かつ当該中心画素の濃度レベルと当該
    中心画素を中心にして点対称位置にある他の2つの画素
    の濃度レベルの平均値との差の絶対値が所定のしきい値
    よりも大きい場合に、当該中心画素を極点画素または極
    点候補画素として検出する請求項23ないし25の何れ
    か一記載の網点領域検出方法。
  29. 【請求項29】 中心画素と比較する所定の周囲画素と
    して、中心画素を通り上下左右斜め方向に延出する直線
    上に並んだ画素を用いる請求項23ないし28の何れか
    一記載の網点領域検出方法。
  30. 【請求項30】 中心画素の濃度レベルまたは所定の周
    囲画素の濃度レベルに応じてしきい値を変える請求項2
    7または28記載の網点領域検出方法。
  31. 【請求項31】 中心画素の濃度レベルが所定の周囲画
    素の濃度レベルに比べて高い山の極点画素検出または極
    点候補画素検出の場合のしきい値を中心画素の濃度レベ
    ルが大なるときには大きくなるように設定し、中心画素
    の濃度レベルが所定の周囲画素の濃度レベルに比べて低
    い谷の極点画素検出または極点候補画素検出の場合のし
    きい値を中心画素の濃度レベルが小なるときには小さく
    なるように設定する請求項30記載の網点領域検出方
    法。
  32. 【請求項32】 所定の周囲画素の濃度レベルの平均値
    を求め、該平均値に応じてしきい値を変える請求項30
    記載の網点領域検出方法。
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JP2014064195A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Canon Inc 像域判定装置、像域判定方法、及び画像処理装置

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