JP3181780B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3181780B2
JP3181780B2 JP31875293A JP31875293A JP3181780B2 JP 3181780 B2 JP3181780 B2 JP 3181780B2 JP 31875293 A JP31875293 A JP 31875293A JP 31875293 A JP31875293 A JP 31875293A JP 3181780 B2 JP3181780 B2 JP 3181780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力手段にて読み取っ
た原稿の画像データをそのまま、あるいは縮小もしくは
拡大して出力する機能を備えた複写機、ディジタルプリ
ンタ、ファクシミリ、スキャナ・プリンタ等の画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置である例えば複写機におい
ては、近年、等倍率で複写する他に、縮小・拡大機能を
備えたものが普及している。このような複写機は、原稿
画像に対して所望の縮小・拡大倍率の複写画像を容易に
得ることができるものであり、各種書類、地図、あるい
は機械もしくは建築の設計図等の複写に頻繁に使用され
ている。
【0003】また、この種の複写機としては、走査され
た原稿画像を撮像素子である例えばCCD(Charge Cou
pled Device)センサにて読み取り、その画像データを画
像メモリに格納した後、画像データに対して例えば縮小
・拡大処理を施して出力する、いわゆるディジタル複写
機も普及している。このようなディジタル複写機では、
原稿の画像データを画像メモリに一旦格納しているの
で、画像データに対しての上記の縮小・拡大処理が容易
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ディジタル複写機では、例えば縮小複写に関しては、画
像全体を単に縮小するのみであり、従って、例えば、上
記の縮小処理を行い、原稿画像を小さくすると、原稿に
書かれている文字が小さくなりすぎたり、あるいは文字
の輪郭等が潰れて読み取ることができなくなり、実質的
に利用不可能な複写が行われる虞れを有している。この
ため、上記従来のディジタル複写機は、画像データに対
しての処理が容易であるという利点を備えながらも機能
が低く、従って付加価値が低いものとなっている。そこ
で、上記の複写機等の画像処理装置において、縮小した
後の原稿の文字が小さくなりすぎたり、あるいは潰れる
ことを回避する機能を備え、装置の付加価値を向上し得
る構成の開発が望まれている。
【0005】また、オリジナルの原稿の代わりに複写画
像を原稿として用いる場合、即ち、複写を所望する原稿
が、既に何回かの複写が繰り返された後の複写画像であ
る場合には、この原稿画像の画質自体が劣化しているこ
とがある。この場合に原稿の複写を行うと、原稿に書か
れている文字の輪郭等が潰れて読み取ることができなく
なり、実質的に利用不可能な複写画像しか得られなくな
ってしまう。そこで、原稿画像の画質自体が劣化してい
る場合においても、原稿の文字が潰れることを回避する
機能を備えた画像処理装置の開発が望まれている。
【0006】即ち、本発明は、原稿を任意の縮小倍率に
縮小する場合において、縮小した後の原稿の文字が読み
取り不可能となることを回避することが可能な画像処理
装置の提供を目的としている。また、本発明は、原稿自
体が不鮮明な画像、例えば複写画像である場合におい
て、複写後の原稿の文字が読み取り不可能となることを
回避することが可能な画像処理装置の提供を目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理装置は、上記の課題を解決するために、原稿の画
像を読み取る入力手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定
可能な設定手段と、上記の入力手段にて読み取られた原
稿の画像データを記憶する記憶手段と、記憶手段に格納
された画像データから文字データを検出する文字検出手
段と、文字検出手段にて検出された文字データから文字
の大きさを認識すると共に、設定手段にて設定された縮
小倍率に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する算出
手段と、算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさ
が、読み取り可能限界と認められる所定の大きさよりも
小さいか否かを判定する判定手段と、文字を上記所定の
大きさに縮小し、かつ文字以外の画像を設定手段にて設
定された縮小倍率にて縮小したときに、文字の周囲に所
定幅の空白部があるか否かを検出する空白部検出手段
と、上記判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所
定の大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手
段により文字の周囲に所定幅の空白部があると判定され
たときに、文字データを読み取り可能な上記所定の大き
さに縮小する一方、上記文字データ以外の画像データを
設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小手段
と、この縮小手段による縮小後の文字データと画像デー
タとを合成する合成手段と、上記判定手段により縮小後
の文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判定
され、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅の
空白部がないと判定されたときに警告を発する警告手段
とを備えていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段にて検出された文字データから文字の大きさを認識
すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づい
て縮小後の文字の大きさを算出する第1算出手段と、第
1算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさから、
読み取り不可能になると認められる文字の発生割合を算
出する第2算出手段と、第2算出手段にて算出された発
生割合が、所定の割合よりも大きいか否かを判定する発
生割合判定手段と、この発生割合判定手段により上記の
発生割合が上記所定の割合よりも大きいと判定されたと
きに、原稿の縮小画像が読み取り不可能となることを警
告する警告手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出するとともに、文字内おける、
線で略包囲された部分を検出する包囲部分検出手段と、
包囲部分検出手段にて検出された上記の包囲部分の大き
さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
に基づいて縮小後の包囲部分の大きさを算出する包囲部
分算出手段と、包囲部分算出手段にて算出された縮小後
の包囲部分の大きさが、所定の大きさよりも小さいか否
かを判定する包囲部分判定手段と、この包囲部分判定手
段により縮小後の包囲部分の大きさが上記所定の大きさ
よりも小さいと判定されたときに、原稿の縮小画像が読
み取り不可能となることを警告する警告手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出すると共に、検出された文字デ
ータから文字を認識する文字認識手段と、文字認識手段
にて検出された文字データを、設定手段にて設定された
縮小倍率に基づいて縮小する文字縮小手段と、文字縮小
手段にて縮小された文字データから文字を再認識すると
共に、再認識された文字と縮小前の文字とが同一である
か否かを判定する文字判定手段と、文字判定手段にて同
一でないと判定された文字の判定割合が、所定の割合よ
りも大きいか否かを判定する割合判定手段と、この割合
判定手段により上記の判定割合が大きいと判定されたと
きに、原稿の縮小画像が読み取り不可能となることを警
告する警告手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段にて検出された文字データから文字の大きさを認識
すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づい
て縮小後の文字の大きさを算出する算出手段と、算出手
段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み取り可
能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか否かを
判定する判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小
し、かつ文字以外の画像を設定手段にて設定された縮小
倍率にて縮小したときに、文字の周囲に所定幅の空白部
があるか否かを検出する空白部検出手段と、上記判定手
段により縮小後の文字の大きさが上記所定の大きさより
も小さいと判定され、かつ空白部検出手段により文字の
周囲に所定幅の空白部があると判定されたときに、文字
データを読み取り可能な上記所定の大きさに縮小する
方、上記文字データ以外の画像データを設定手段にて設
定された縮小倍率にて縮小する縮小手段と、この縮小手
段による縮小後の文字データと画像データとを合成する
合成手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段にて検出された文字データから文字の大きさを認識
すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づい
て縮小後の文字の大きさを算出する算出手段と、算出手
段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み取り可
能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか否かを
判定する判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小
し、かつ文字以外の画像を設定手段にて設定された縮小
倍率にて縮小したときに、文字の周囲に所定幅の空白部
があるか否かを検出する空白部検出手段と、上記判定手
段により縮小後の文字の大きさが上記所定の大きさより
も小さいと判定され、かつ空白部検出手段により文字の
周囲に所定幅の空白部があると判定されたときに、文字
データを読み取り可能な上記所定の大きさに縮小する一
方、上記文字データ以外の画像データを設定手段にて設
定された縮小倍率にて縮小する縮小手段と、この縮小手
段による縮小後の文字データと画像データとを合成する
合成手段と、この合成手段にて合成された、文字データ
を含む画像データを可視化して出力する出力手段とを備
えていることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段
と、上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する第1記憶手段と、読み取り可能な所定の大き
さのフォントを有する置換文字データを記憶する第2記
憶手段と、上記の第1記憶手段に格納された画像データ
から文字データを検出する文字検出手段と、文字検出手
段にて検出された文字データから文字の大きさを認識す
ると共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて
縮小後の文字の大きさを算出する算出手段と、算出手段
にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み取り可能
限界と認められる所定の大きさよりも小さいか否かを判
定する判定手段と、この判定手段により縮小後の文字の
大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判定されたと
きに、文字データを上記の第2記憶手段に格納された置
換文字データに置換する一方、上記文字データ以外の画
像データを設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小す
る縮小・文字置換手段と、縮小・文字置換手段から得ら
れた、文字データを含む画像データを可視化して出力す
る出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データを
記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像データ
から文字データを検出する文字検出手段と、文字データ
から文字を認識する認識手段と、認識手段にて文字とし
て認識された文字データの、文字検出手段にて検出され
た文字データ全体に対する認識割合を算出する認識割合
算出手段と、認識割合算出手段にて算出された認識割合
が、読み取り可能になると認められる所定の割合よりも
小さいか否かを判定する認識割合判定手段と、この認識
割合判定手段により認識割合が上記所定の割合よりも小
さいと判定されたときに、原稿の複写画像が読み取り不
可能となることを警告する警告手段とを備えていること
を特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明の画像処理装置は、上
記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入力
手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データを
記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像データ
から文字データを検出する文字検出手段と、文字検出手
段より得られた文字データ、および処理手段により処理
された文字データから文字を認識する認識手段と、文字
検出手段から得られ、認識手段にて文字として認識され
た文字データの、文字検出手段にて検出された文字デー
タ全体に対する認識割合を算出する認識割合算出手段
と、認識割合算出手段にて算出された認識割合が、原稿
の複写画像として読み取り可能になると認められる所定
の割合よりも小さいか否かを判定する認識割合判定手段
と、この認識割合判定手段により認識割合が上記所定の
割合よりも小さいと判定されたときに、上記文字検出手
段より得られた文字データのうちの認識手段により文字
として認識されない文字データに対して、認識手段にて
文字として認識されるように加工処理を施す処理手段
と、この処理手段の処理を経て上記認識手段により文字
として認識された文字データを画像データに合成する合
成手段と、合成手段にて合成された画像データを可視化
して出力する出力手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0016】請求項10記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段より得られた文字データ、および処理手段により処
理された文字データから文字を認識する認識手段と、文
字検出手段から得られ、認識手段にて文字として認識さ
れた文字データの、文字検出手段にて検出された文字デ
ータ全体に対する認識割合を算出する認識割合算出手段
と、認識割合算出手段にて算出された認識割合が、原稿
の複写画像として読み取り可能になると認められる所定
の割合よりも小さいか否かを判定する認識割合判定手段
と、この認識割合判定手段により認識割合が上記所定の
割合よりも小さいと判定されたときに、上記文字検出手
段より得られた文字データのうちの認識手段により文字
として認識されない文字データに対して、認識手段にて
文字として認識されるように加工処理を施す処理手段
と、この処理手段の処理を経て上記認識手段により文字
として認識された文字データを上記の第2記憶手段に格
納された置換文字データに置換すると共に、置換文字デ
ータを画像データに合成する置換手段と、置換手段にて
合成された画像データを可視化して出力する出力手段と
を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項11記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段にて検出された文字データから文字の大きさを認識
する大きさ認識手段と、大きさ認識手段にて認識された
文字の大きさが、読み取り可能になると認められる所定
の大きさよりも小さいか否かを判定する大きさ判定手段
と、文字を上記所定の大きさに拡大したときに、文字の
周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出する空白部検
出手段と、上記大きさ判定手段により文字の大きさが上
記所定の大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検
出手段により文字の周囲に所定幅の空白部があると判定
されたときに、文字データのみを読み取り可能上記所
定の大きさに拡大する拡大手段と、この拡大手段による
拡大後の文字データと文字データ以外の画像データとを
合成する合成手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0018】請求項12記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、記憶手段に格納された画像デー
タから文字データを検出する文字検出手段と、文字検出
手段にて検出された文字データから文字の大きさを認識
する大きさ認識手段と、大きさ認識手段にて認識された
文字の大きさが、読み取り可能になると認められる所定
の大きさよりも小さいか否かを判定する大きさ判定手段
と、文字を上記所定の大きさに拡大したときに、文字の
周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出する空白部検
出手段と、上記大きさ判定手段により文字の大きさが上
記所定の大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検
出手段により文字の周囲に所定幅の空白部があると判定
されたときに、文字データのみを読み取り可能な上記所
定の大きさに拡大する拡大手段と、この拡大手段による
拡大後の文字データをこの文字データ以外の画像データ
に合成する合成手段と、合成手段にて合成された、文字
データを含む画像データを可視化して出力する出力手段
とを備えていることを特徴としている。
【0019】請求項13記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する第1記憶手段と、読み取り可能な所定の大き
さのフォントを有する置換文字データを記憶する第2記
憶手段と、上記の第1記憶手段に格納された画像データ
から文字データを検出する文字検出手段と、文字検出手
段にて検出された文字データから文字の大きさを認識す
る大きさ認識手段と、大きさ認識手段にて認識された文
字の大きさが、読み取り可能になると認められる所定の
大きさよりも小さいか否かを判定する大きさ判定手段
と、この大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定
の大きさよりも小さいと判定されたときに、文字データ
を上記の第2記憶手段に格納された置換文字データに置
換すると共に、置換文字データを画像データに合成する
文字置換手段と、文字置換手段にて合成された画像デー
タを可視化して出力する出力手段とを備えていることを
特徴としている。
【0020】請求項14記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する第1記憶手段と、読み取り可能な所定の大き
さのフォントを有する置換文字データを記憶する第2記
憶手段と、上記の第1記憶手段に格納された画像データ
から文字データを検出する文字検出手段と、文字データ
から文字を認識する認識手段と、文字検出手段にて検出
された文字データから文字の大きさを認識する大きさ認
識手段と、大きさ認識手段にて認識された文字の大きさ
が、読み取り可能になると認められる所定の大きさより
も小さいか否かを判定する大きさ判定手段と、この大き
さ判定手段により文字の大きさが上記所定の大きさより
も小さいと判定されたときに、認識手段にて所定の文字
として認識されるように文字データを読み取り可能な所
定の拡大倍率にて拡大する文字拡大手段と、文字拡大手
段にて拡大された文字データが所定の文字として認識さ
れたときに、その拡大前の文字データを上記の第2記憶
手段に格納された置換文字データに置換すると共に、置
換文字データを画像データに合成する文字置換手段と、
文字置換手段にて合成された画像データを可視化して出
力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0021】請求項15記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取る入
力手段と、入力手段にて読み取られた原稿の画像データ
を記憶する記憶手段と、この記憶手段に格納された画像
データから文字データを検出する文字検出手段と、文字
データから文字を認識する認識手段と、文字検出手段に
て検出された文字データから文字の大きさを認識する大
きさ認識手段と、大きさ認識手段にて認識された文字の
大きさが、読み取り可能になると認められる所定の大き
さよりも小さいか否かを判定する大きさ判定手段と、こ
の大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大き
さよりも小さいと判定されたときに、認識手段にて所定
の文字として認識されるように文字データを読み取り可
能な所定の拡大倍率にて拡大する文字拡大手段と、文字
拡大手段にて拡大された文字データが所定の文字として
認識されたときに、この所定の文字として読み取り可能
となるように、拡大前の文字データを修正する文字処理
手段と、文字処理手段にて処理された文字データを画像
データに合成する合成手段と、合成手段にて合成された
画像データを可視化して出力する出力手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0022】請求項16記載の発明の画像処理装置は、
上記の課題を解決するために、原稿の画像を読み取り画
像データに変換する入力手段と、入力された画像データ
に基づいて原稿画像の複写画像を形成して出力する画像
出力手段とを備えている画像処理装置において、上記画
像データから文字データを検出する文字検出手段と、原
稿画像に対して複写画像が劣化する状態を劣化情報とし
て記憶している劣化情報記憶手段と、上記文字検出手段
にて検出された文字データにより表される文字について
の複写後の劣化状態を上記劣化情報に基づいて計算し、
複写後の文字の状態を示す計算複写文字を得る複写文字
計算手段と、上記計算複写文字が所定の文字として読み
取れるか否かを判定する読取り判定手段と、この読取り
判定手段にて上記計算複写文字が読み取れないと判定さ
れたときに、複写画像の出力を禁止する出力制御手段と
を備えていることを特徴としている。
【0023】請求項17記載の発明の画像処理装置は、
請求項16記載の発明の画像処理装置において、上記文
字検出手段が、上記画像データ中の文字データから文字
を認識する第1認識動作、および複写文字計算手段から
得られた計算複写文字を文字として認識する第2認識動
作を行う文字認識手段からなり、上記複写文字計算手段
が、上記文字認識手段により画像データ中から認識され
た文字についての複写後の劣化状態を上記劣化情報に基
づいて計算し、複写後の文字の状態を示す計算複写文字
を得るものであり、上記読取り判定手段が、上記文字認
識手段における第1認識動作に対する第2認識動作での
認識率に基づいて複写画像における文字が読み取り可能
であるか否かを判定するものであることを特徴としてい
る。
【0024】
【作用】請求項1記載の構成によれば、文字検出手段に
より、画像データから文字データを検出し、算出手段で
は、文字データから文字の大きさを認識すると共に、設
定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後の文字
の大きさを算出する。そして、判定手段では、縮小後の
文字の大きさが、読み取り可能限界と認められる所定の
大きさよりも小さいか否かを判定する。空白部検出手段
は、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外の
画像を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小したと
きに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出
する。縮小手段は、上記判定手段により縮小後の文字の
大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判定され、か
つ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅の空白部が
あると判定されたときに、文字データを読み取り可能な
上記所定の大きさに縮小する一方、上記文字データ以外
の画像データを設定手段にて設定された縮小倍率にて縮
小する。合成手段は、この縮小手段による縮小後の文字
データと画像データとを合成する。警告手段は、上記判
定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の大きさ
よりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段により文
字の周囲に所定幅の空白部がないと判定されたときに警
告を発する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮
小画像が形成されることが回避される。
【0025】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の縮小画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
大きさの縮小画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0026】請求項2記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出し、第1算
出手段では、文字データから文字の大きさを認識すると
共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小
後の文字の大きさを算出する。そして、第2算出手段に
より、縮小後の文字の大きさから、読み取り不可能にな
ると認められる文字の発生割合を算出し、発生割合判定
手段では、上記の発生割合が、所定の割合よりも大きい
か否かを判定し、発生割合が大きいと判定されたとき
に、警告手段により、原稿の縮小画像が読み取り不可能
となることを警告する。従って、実質的に利用不可能な
大きさの縮小画像が形成されることが回避される。
【0027】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の縮小画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
大きさの縮小画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0028】請求項3記載の構成によれば、包囲部分検
出手段により、画像データから文字データを検出すると
共に、文字内における、線で略包囲された部分を検出
し、包囲部分算出手段では、上記の包囲部分の大きさを
認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基
づいて縮小後の包囲部分の大きさを算出する。そして、
包囲部分判定手段により、縮小後の包囲部分の大きさ
が、上記所定の大きさよりも小さいか否かを判定し、縮
小後の包囲部分の大きさが上記所定の大きさよりも小さ
いと判定されたときに、警告手段により、原稿の縮小画
像が読み取り不可能となることを警告する。従って、実
質的に利用不可能な大きさの縮小画像が形成されること
が回避される。
【0029】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の縮小画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
大きさの縮小画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0030】請求項4記載の構成によれば、文字認識手
段により、画像データから文字データを検出すると共
に、検出された文字データから文字を認識し、文字縮小
手段では、上記の文字データを、設定手段にて設定され
た縮小倍率に基づいて縮小する。そして、文字判定手段
により、文字縮小手段にて縮小された文字データから文
字を再認識すると共に、再認識された文字と縮小前の文
字とが同一であるか否かを判定し、割合判定手段では、
文字判定手段にて同一でないと判定された文字の判定割
合が、所定の割合よりも大きいか否かを判定し、上記の
判定割合が大きいと判定されたときに、警告手段によ
り、原稿の縮小画像が読み取り不可能となることを警告
する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮小画像
が形成されることが回避される。
【0031】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の縮小画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
大きさの縮小画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0032】請求項5記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出し、算出手
段では、上記の文字データから文字の大きさを認識する
と共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮
小後の文字の大きさを算出する。そして、判定手段によ
り、縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認め
られる所定の大きさよりも小さいか否かを判定する。空
白部検出手段は、文字を上記所定の大きさに縮小し、か
つ文字以外の画像を設定手段にて設定された縮小倍率に
て縮小したときに、文字の周囲に所定幅の空白部がある
か否かを検出する。縮小手段では、縮小後の文字の大き
さが上記所定の大きさよりも小さいと判定され、かつ空
白部検出手段により文字の周囲に所定幅の空白部がある
と判定されたときに、文字データを読み取り可能な所定
の大きさに縮小する一方、上記文字データ以外の画像デ
ータを設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小する。
合成手段は、この縮小手段による縮小後の文字データと
画像データとを合成する。従って、出力手段を経て得ら
れる原稿の縮小画像は、文字が容易に読み取ることがで
きる大きさに形成される。
【0033】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮
小画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な大きさの縮小画像のみを出力することができる
ので、用紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0034】請求項6記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出し、算出手
段では、上記の文字データから文字の大きさを認識する
と共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮
小後の文字の大きさを算出する。そして、判定手段によ
り、縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認め
られる所定の大きさよりも小さいと判定される。空白部
検出手段は、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文
字以外の画像を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮
小したときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否
かを検出する。縮小手段では、上記判定手段により縮小
後の文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判
定され、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅
の空白部があると判定されたときに、文字データを読み
取り可能な上記所定の大きさに縮小する一方、上記文字
データ以外の画像データを設定手段にて設定された縮小
倍率にて縮小する。合成手段では、縮小手段による縮小
後の文字データと画像データとを合成する。従って、出
力手段を経て得られる原稿の縮小画像は、文字が容易に
読み取ることができる大きさに形成される。
【0035】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮
小画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な大きさの縮小画像のみを出力することができる
ので、用紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0036】請求項7記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出し、算出手
段では、上記の文字データから文字の大きさを認識する
と共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮
小後の文字の大きさを算出する。そして、判定手段によ
り、縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認め
られる所定の大きさよりも小さいと判定されると、縮小
・文字置換手段では、文字データを第2記憶手段に格納
された読み取り可能な所定の大きさのフォントを有する
置換文字データに置換する一方、上記文字データ以外の
画像データを設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小
する。従って、出力手段を経て得られる原稿の縮小画像
は、文字が容易に読み取ることができる大きさに形成さ
れる。
【0037】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮
小画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な大きさの縮小画像のみを出力することができる
ので、用紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0038】請求項8記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出すると共
に、認識手段により、文字データから文字を認識し、認
識割合算出手段では、認識手段にて文字として認識され
た文字データの、文字検出手段にて検出された文字デー
タ全体に対する認識割合を算出する。そして、認識割合
判定手段により、上記の認識割合が、所定の割合よりも
小さいか否かを判定し、認識割合が小さいと判定された
ときに、警告手段により、原稿の複写画像が読み取り不
可能となることを警告する。従って、実質的に利用不可
能な複写画像が形成されることが回避される。
【0039】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値が向上すると共に、例えば、原稿の複写画像を
用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能な
複写画像のみを出力することができるので、用紙等の無
駄遣いを回避することができる。
【0040】請求項9記載の構成によれば、文字検出手
段により、画像データから文字データを検出すると共
に、認識手段により、文字データから文字を認識し、認
識割合算出手段では、認識手段にて文字として認識され
た文字データの、文字検出手段にて検出された文字デー
タ全体に対する認識割合を算出する。次に、認識割合判
定手段により、上記の認識割合が、所定の割合よりも小
さいか否かを判定し、処理手段では、認識割合が小さい
と判定されたときに、文字として認識されない文字デー
タに対して、認識手段にて文字として認識されるように
加工処理を施す。認識手段では、この加工処理が施され
た文字データについて再度文字の認識動作を行い、合成
手段では、処理手段の処理を経て認識手段により文字と
して認識された文字データを画像データに合成する。従
って、出力手段を経て得られる原稿の複写画像は、文字
が容易に読み取ることができるように形成される。
【0041】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0042】請求項10記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、認識手段により、文字データから文字を認識し、認
識割合算出手段では、認識手段にて文字として認識され
た文字データの、文字検出手段にて検出された文字デー
タ全体に対する認識割合を算出する。次に、認識割合判
定手段により、上記の認識割合が、所定の割合よりも小
さいか否かを判定し、処理手段では、認識割合が小さい
と判定されたときに、文字として認識されない文字デー
タに対して、認識手段にて文字として認識されるように
加工処理を施す。認識手段では、この加工処理が施され
た文字データについて再度文字の認識動作を行い、置換
手段では、処理手段の処理を経て認識手段により認識さ
れた文字データを第2記憶手段に格納された置換文字デ
ータに置換すると共に、置換文字データを画像データに
合成する。従って、出力手段を経て得られる原稿の複写
画像は、文字が容易に読み取ることができるように形成
される。
【0043】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0044】請求項11記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、大きさ認識手段により、文字データから文字の大き
さを認識する。そして、大きさ判定手段により、上記の
文字の大きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判
する。空白部検出手段は、文字を上記所定の大きさに
拡大したときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか
否かを検出する。拡大手段では、上記大きさ判定手段に
より文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判
定され、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅
の空白部があると判定されたときに、文字データのみ
文字が読み取り可能となる所定の大きさに拡大する。
成手段は、この拡大手段による拡大後の文字データと文
字データ以外の画像データとを合成する。従って、出力
手段を経て得られる原稿の複写画像は、文字が容易に読
み取ることができるように形成される。
【0045】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0046】請求項12記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、大きさ認識手段により、文字データから文字の大き
さを認識する。そして、大きさ判定手段により、上記の
文字の大きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判
する。空白部検出手段は、文字を上記所定の大きさに
拡大したときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか
否かを検出する。拡大手段では、上記大きさ判定手段に
より文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判
定され、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅
の空白部があると判定されたときに、文字データのみを
読み取り可能となる上記所定の大きさに拡大する。次
に、合成手段では、拡大手段による拡大後の文字データ
をこの文字データ以外の画像データに合成する。従っ
て、出力手段を経て得られる原稿の複写画像は、文字が
容易に読み取ることができるように形成される。
【0047】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0048】請求項13記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、大きさ認識手段により、文字データから文字の大き
さを認識する。そして、大きさ判定手段により、上記の
文字の大きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判
定し、文字置換手段では、文字の大きさが上記所定の大
きさよりも小さいと判定されたときに、文字データを第
2記憶手段に格納された置換文字データに置換すると共
に、置換文字データを画像データに合成する。従って、
出力手段を経て得られる原稿の複写画像は、文字が容易
に読み取ることができるように形成される。
【0049】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0050】請求項14記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、認識手段により、文字データから文字を認識し、大
きさ認識手段により、文字データから文字の大きさを認
識する。そして、大きさ判定手段により、上記の文字の
大きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判定し、
文字拡大手段では、文字の大きさが小さいと判定された
ときに、認識手段にて所定の文字として認識されるよう
に文字データを読み取り可能な所定の拡大倍率にて拡大
する。文字置換手段では、拡大された文字データが所定
の文字として認識されたときに、その拡大前の文字デー
タを第2記憶手段に格納された置換文字データに置換す
ると共に、置換文字データを画像データに合成する。従
って、出力手段を経て得られる原稿の複写画像は、文字
が容易に読み取ることができるように形成される。
【0051】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0052】請求項15記載の構成によれば、文字検出
手段により、画像データから文字データを検出すると共
に、認識手段により、文字データから文字を認識し、大
きさ認識手段により、文字データから文字の大きさを認
識する。そして、大きさ判定手段により、上記の文字の
大きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判定し、
文字拡大手段では、文字の大きさが小さいと判定された
ときに、認識手段にて所定の文字として認識されるよう
に文字データを読み取り可能な所定の拡大倍率にて拡大
する。文字処理手段では、拡大された文字データが所定
の文字として認識されたときに、この所定の文字として
読み取り可能となるように、拡大前の文字データを修正
し、合成手段では、上記の処理された文字データを画像
データに合成する。従って、出力手段を経て得られる原
稿の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよ
うに形成される。
【0053】これにより、画像処理装置の操作性および
付加価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複
写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利
用可能な複写画像のみを出力することができるので、用
紙等の無駄遣いを回避することができる。
【0054】請求項16記載の構成によれば、文字検出
手段が、原稿の画像データから文字データを検出し、こ
の文字データにより表される文字についての複写後の劣
化状態を、複写文字計算手段が、劣化情報記憶手段に記
憶されている劣化情報に基づいて計算し、複写後の文字
の状態を示す計算複写文字を得る。この計算複写文字に
ついて、読取り判定手段が読み取れるか否かを判定し、
読み取れないと判定したとき、出力制御手段が複写画像
の出力を禁止する。
【0055】これにより、画像処理装置の付加価値が向
上すると共に、原稿の複写画像を用紙等に出力する場合
においては、実質的に利用可能な複写画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができる。
【0056】請求項17記載の構成によれば、文字認識
手段が、第1認識動作により原稿の画像データ中の文字
データから文字を認識し、この文字についての複写後の
劣化状態を、複写文字計算手段が劣化情報に基づいて計
算し、複写後の文字の状態を示す計算複写文字を得る。
次に、この計算複写文字を文字として認識する第2認識
動作を文字認識手段が行い、読取り判定手段が、上記第
1認識動作に対する第2認識動作での認識率に基づいて
複写画像における文字が読み取り可能であるか否かを判
定する。このとき、計算複写文字について読み取れない
と判定されると、出力制御手段が複写画像の出力を禁止
する。
【0057】これにより、画像処理装置の付加価値が向
上すると共に、原稿の複写画像を用紙等に出力する場合
においては、実質的に利用可能な複写画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができる。
【0058】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図5
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0059】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、図3に示すように、複写機本体26
の上端部に硬質の透明ガラス等からなる原稿載置台27
を備えている。原稿載置台27の下方には、ランプユニ
ット1、ミラー2・3・4、レンズユニット5、および
CCD(Charge Coupled Device) センサ6等を有するス
キャナユニット(入力手段)22が設けられている。原
稿載置台27上に載置された原稿(図示せず)をランプ
ユニット1で照射することによって得られた反射光は、
ミラー2・3・4およびレンズユニット5を介して、C
CDセンサ6の受光面に導かれ、電気信号として取り込
まれるようになっている。
【0060】このスキャナユニット22の下方には、レ
ーザドライバユニット7が設けられており、上記のCC
Dセンサ6により電気信号として取り込まれた原稿の画
像データは、後述の画像処理系(図5)に備えられたメ
インメモリ(記憶手段)73に一旦記憶され、この画像
処理系において所定の処理が施された後、このレーザド
ライバユニット7に送られるようになっている。レーザ
ドライバユニット7は、入力された画像データに応じて
レーザ光を出射する半導体レーザ、レーザ光を等角速度
偏向するポリゴンミラー、および等角速度偏向されたレ
ーザ光が感光体ドラム10上で等角速度偏向されるよう
に補正するf−θレンズ(何れも図示せず)等を有して
いる。
【0061】レーザドライバユニット7から出射された
レーザ光は、光路上に配設されたミラー8・9により反
射されて、図中矢印A方向に回転可能に設けられた感光
体ドラム10に照射され、感光体ドラム10上に静電潜
像を形成するようになっている。また、感光体ドラム1
0の周囲には、レーザドライバユニット7による露光に
先立って感光体ドラム10表面を所定の電位に帯電させ
る帯電器16が設けられ、さらに、この帯電器16から
感光体ドラム10の回転方向に向かって、感光体ドラム
10上の静電潜像にトナーを供給し、トナー像を形成す
る現像装置28、感光体ドラム10上のトナー像が中間
転写される転写ベルト17、感光体ドラム10に残留し
たトナーを除去するクリーニング装置21、および次の
帯電に先立って感光体ドラム10の残留電位を除去する
除電ランプ15等がこの順に配置されている。
【0062】上記の現像装置28は、ブラック現像槽1
1、イエロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、および
シアン現像槽14を備えており、各現像槽11〜14に
は、該当する色のトナーがそれぞれ収納されている。転
写ベルト17は、無端ベルト状に形成され、図中矢印B
方向に移動可能に設けられており、その一部が感光体ド
ラム10に圧接されることで、感光体ドラム10上のト
ナー像が転写されるようになっている。また、転写ベル
ト17の周囲には、転写ベルト17に残留したトナーを
除去するクリーニング装置29が配置されている。
【0063】また、転写ベルト17に対する給紙側に
は、用紙を所定のタイミングで転写ベルト17に供給す
るレジストローラ19、用紙を収納する給紙カセット2
0、および用紙が載置される給紙トレイ23が設けら
れ、これら給紙カセット20および給紙トレイ23付近
には、用紙を搬送するための給紙ローラ24や、搬送ロ
ーラ25等が設けられている。転写ベルト17の下方に
は、レジストローラ19から送られた用紙を転写ベルト
17に圧接し、転写ベルト17上のトナー像を用紙に転
写させる転写ローラ18が設けられている。
【0064】転写ベルト17に対する出紙側には、トナ
ー転写後の用紙を搬送する搬送ベルト30、トナー像を
用紙に加熱定着する定着装置31、および定着後の用紙
を機外に排出する排出ローラ32等が設けられている。
尚、上記のレーザドライバユニット7、感光体ドラム1
0、帯電器16、転写ベルト17、クリーニング装置2
1・29、除電ランプ15、ブラック現像槽11、イエ
ロー現像槽12、マゼンタ現像槽13、シアン現像槽1
4、および給紙カセット20等にて、出力手段が構成さ
れている。
【0065】また、複写機本体26の上面には、原稿載
置台27に隣接して、図4に示すような操作パネル部3
9が設けられており、この操作パネル部39は、テンキ
ー(設定手段)37、コピースタートキー38、クリア
キー36、原稿の画像を縮小する縮小処理モードを指定
する際に押下される縮小処理モード指定キー40、原稿
の画像を補正する補正処理モードを指定する際に押下さ
れる補正処理モード指定キー42、液晶表示パネル41
等を有している。液晶表示パネル41は、タッチセンサ
を備えたタッチパネルからなり、本体装置からの各種情
報を表示すると共に、上記のタッチパネルにより各種モ
ード設定等の指示を後述の画像処理系に備えられた画像
処理CPU74に送ることができるようになっている。
尚、テンキー37は、コピー枚数や、例えば縮小処理モ
ードが指定された際の、縮小倍率の入力等に用いられ
る。
【0066】上記の構成において、カラーコピー(3 col
or copy)は、以下の動作手順で行われる。まず、帯電器
16が、感光体ドラム10表面を均一に帯電すると、前
記のスキャナユニット22が1回目のスキャンを行い、
CCDセンサ6により読み込まれた画像データが、前記
の画像処理系を経て、レーザドライバユニット7からイ
エローデータのレーザ光として出力され、感光体ドラム
10表面を露光し、露光部にイエロー用の静電潜像を形
成する。次いで、画像領域の静電潜像にイエロー現像槽
12からのイエロートナーを供給し、同色のトナー像を
形成する。
【0067】次に、上記のイエロートナー像を、感光体
ドラム10に圧接されている転写ベルト17に転写す
る。このとき、感光体ドラム10表面には、転写に寄与
しない一部のトナーが残留するが、この残留トナーをク
リーニング装置21が掻き落とす。また、除電ランプ1
5が、感光体ドラム10表面の残留電荷を除去する。
【0068】上記の工程を終了すると、帯電器16が感
光体ドラム10表面を再度均一に帯電し、スキャナユニ
ット22が2回目のスキャンを行い、得られた画像デー
タが、上記の画像処理系を経てマゼンタデータのレーザ
光として出力され、感光体ドラム10を露光し、マゼン
タ用の静電潜像を形成する。次いで、マゼンタ現像槽1
3からマゼンタトナーを供給し、同色のトナー像を形成
する。そして、このトナー像を転写ベルト17に転写
し、像重ねを行う。
【0069】その後、クリーニング装置21および除電
ランプ15が、先程と同様の処理を行うと、帯電器16
が感光体ドラム10を均一に帯電して、スキャナユニッ
ト22が3回目のスキャンを行い、シアンデータのレー
ザ光にて感光体ドラム10を露光し、シアン用の静電潜
像を形成する。そして、シアン現像槽14から感光体ド
ラム10にシアントナーを供給し、同色のトナー像を形
成して、このトナー像を転写ベルト17に転写すること
により、最終的な像重ねを行う。
【0070】次に、像重ねした転写ベルト17上のトナ
ー像を用紙に転写し、定着装置31において、トナー像
を用紙に加熱定着した後、排出ローラ32が用紙を機外
に排出する。
【0071】尚、上記したプロセスは、3色カラーにお
けるプロセスであり、4色カラープロセスの場合は、上
記の工程に、ブラック現像槽11に収納されたブラック
トナーを用いた処理が加えられる。一方、白黒コピー
は、感光体ドラム10の静電潜像に上記のブラック現像
槽11からのブラックトナーが供給され、このトナー像
を転写ベルト17を介して、用紙に転写することにより
行われる。
【0072】次に、上記のCCDセンサ6により読み込
まれた画像データに所定の処理を施してレーザドライバ
ユニット7に出力する画像処理系の構成および機能等に
ついて、図5に基づいて説明する。
【0073】画像処理系は、原稿に応じた色再現を行う
と共に、後述の縮小処理モードが指定された際に、画像
の大きさの算出等を行う一方、後述の補正処理モードが
指定された際に、画像の補正等を行うようになってい
る。画像処理系は、同図のように、画像データ入力部7
0、画像処理部71、画像データ出力部72、RAM(R
andom Access Memory)やROM(Read Only Memory)等か
らなるメインメモリ73、画像処理CPU(Central Pro
cessing Unit) 74を備えている。
【0074】画像データ入力部70は、CCD部70
a、ヒストグラム処理部70b、誤差拡散処理部70c
を備えており、CCDセンサ6から読み込まれた原稿の
画像データを2値化変換して、2値のディジタル量とし
てヒストグラムを取りながら、誤差拡散法により画像デ
ータを処理して、前述したメインメモリ73に一旦記憶
するようになっている。
【0075】この画像データ入力部70における画像デ
ータの処理についてさらに詳細に説明すると、先ず、C
CD部70aでは、画像データの各画素濃度に応じたア
ナログ電気信号が、A/D変換された後、MTF(Modul
ation Transfer Function)補正、白黒補正またはガンマ
補正され、 256階調(8ビット)のディジタル信号とし
てヒストグラム処理部70bに出力される。
【0076】次に、ヒストグラム処理部70bでは、C
CD部70aから出力されたディジタル信号が 256階調
の画素濃度別に加算され、濃度情報(ヒストグラムデー
タ)として得られると共に、必要に応じて得られた濃度
情報は画像処理CPU74に送られると共に、画素デー
タとして誤差拡散処理部70cに送られる。さらに、誤
差拡散処理部70cでは、擬似中間調処理の一種である
誤差拡散法、即ち2値化の誤差を隣接画素の2値化判定
に反映させる方法により、CCD部70aから出力され
た8ビット/画素のディジタル信号が1ビット(2値)
に変換され、原稿における局所領域濃度を忠実に再現す
るための再配分演算が行われる。
【0077】前記の画像処理部71は、多値化処理部7
1a・71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡
散処理部71g、圧縮処理部71h、並びに文字検出部
(文字検出手段)71iを備えている。
【0078】この画像処理部71は、入力された画像デ
ータを装置の使用者が希望する画像データに変換する処
理部であり、最終的に変換された出力画像データとして
メインメモリ73に記憶されるまで、この処理部で処理
するようになっている。但し、画像処理部71に含まれ
ている上述の各処理部71a〜71iは必要に応じて機
能するものであり、処理内容によっては機能しない場合
もある。
【0079】画像処理部71における各処理部71a〜
71iの機能について詳細に説明すると、先ず、多値化
処理部71a・71bでは、前記の誤差拡散処理部70
cで2値化されたデータが 256階調に再度変換される。
合成処理部71cでは、画素毎の論理演算、即ち論理
和、論理積、または排他的論理和の演算が選択的に行わ
れる。これらの演算の対象となるデータは、メインメモ
リ73に記憶されている画素データ、および予め設定さ
れた語句やシンボルを記憶するパターンジェネレータ
(P.G.)からのビットデータである。
【0080】次に、濃度変換処理部71dでは、 256階
調のディジタル信号に対して、所定の階調変換テーブル
に基づいて入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設
定される。また、変倍処理部71eでは、テンキー37
により指示された縮小倍率、あるいは、補正処理モード
指定キー42により補正処理モードが指定された際に必
要に応じて行われる拡大処理(後述する)の拡大倍率、
即ち変倍率に応じて、入力される既知データにより補間
処理を行うことによって、変倍後の対象画素に対する画
素データ(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後
に主走査が変倍処理される。
【0081】文字検出部71iでは、入力された画像デ
ータが、内部に備えられた図示しないメモリ内に取り込
まれるようになっており、ここで、いわゆる孤立図形分
離法もしくはストローク抽出分離法により、メモリ内の
画像データから文字データの特徴が抽出されて、画像プ
ロセス部71fおよび画像処理CPU74に送られるよ
うになっている。即ち、この文字検出部71iにて、縮
小処理モードもしくは補正処理モードが指定された際
に、スキャナユニット22で読み取られた画像データの
中から、文字データが検出されるようになっている。
【0082】尚、上記の孤立図形分離法は、次のように
して文字データを検出する方法である。即ち、文字は、
図形等と比較して小さく、かつ孤立している等の特徴を
有している。このため、画像データを、連結した図形単
位毎に分離し、その単位図形が内接する矩形を作成す
る。次に、この矩形が、予め設定されている文字サイズ
の範囲よりも小さいか否かを判断し、矩形が文字サイズ
の範囲よりも小さければ、上記の単位図形を文字データ
として検出する。
【0083】また、上記のストローク抽出分離法は、次
のようにして文字データを検出する方法である。即ち、
画像データから、図形を構成する各セグメントを抽出
し、これらセグメントのストロークを検出する。次に、
このストロークが、予め設定されている設定長さよりも
短いか否かを判断し、ストロークが設定長さよりも短け
れば、上記のストロークを検出した図形を文字データと
して検出する。
【0084】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して、縮小処理モードもしくは補正処理モ
ードの処理内容等に対応する様々な画像処理が行われ、
また、特徴抽出等、データ列に対する情報収集が行われ
る。誤差拡散処理部71gでは、前記の画像データ入力
部70の誤差拡散処理部70cと同様の処理が行われ
る。
【0085】圧縮処理部71hでは、ランレングス符号
化(run-length coding) により2値データが圧縮され
る。また、画像データの圧縮に関しては、最終的な出力
画像データが完成した時点で最後の処理ループにおいて
圧縮が機能する。
【0086】前記の画像データ出力部72は、復元部7
2a、多値化処理部72b、誤差拡散処理部72c、お
よびレーザ出力部72dを備えており、圧縮状態でメモ
リ73に記憶されている画像データを復元し、元の 256
階調に再度変換し、2値データより滑らかな中間調表現
となる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出力部72
dへデータを転送するようになっている。
【0087】即ち、復元部72aでは、前記の圧縮処理
部71hによって圧縮された画像データが復元される。
多値化処理部72bでは、前記の画像処理部71の多値
化処理部71a・71bと同様の処理が行われる。誤差
拡散処理部72cでは、前記の画像データ入力部70の
誤差拡散処理部70cと同様の処理が行われる。
【0088】レーザ出力部72dでは、画像処理CPU
74からの制御信号に基づき、ディジタル画素データが
レーザ(図示せず)のON/OFF信号に変換され、レ
ーザがON/OFF状態となる。尚、画像データ入力部
70および画像データ出力部72において扱われるデー
タは、メインメモリ73の容量の削減のため、基本的に
は2値データの形でメインメモリ73に記憶されている
が、画像データの劣化を考慮して4値のデータの形で処
理することも可能である。
【0089】上記の画像処理CPU74には、前述の操
作パネル部39、文字検出部71i等からの信号が入力
されるようになっており、これらの信号に応じて、以下
のように例えば縮小処理を行うようになっている。即
ち、画像処理CPU74にて、算出手段、判断手段、お
よび警告手段が構成されており、文字検出部71iの検
出結果等に基づいて、文字データから文字の大きさを認
識すると共に、縮小した後の文字(以下、縮小文字と称
する)の大きさの算出や、この縮小文字の大きさが予め
設定されている縮小可能な限度値よりも大きいか否かの
判断等を行うようになっている。また、縮小文字の大き
さが限度値よりも小さい場合に、縮小文字が読み取り不
可能となることを警告するようになっている。
【0090】尚、上記の縮小可能な限度値とは、文字が
潰れることなく縮小コピーされ、かつ読み取ることがで
きる最小の大きさを示す値である。従って、この限度値
よりも縮小文字が小さい場合には、縮小文字は、小さく
なりすぎるか、あるいは潰れて読み取ることができなく
なる。また、上記の限度値は、例えばディジタル複写機
の解像度等の性能により、その値が設定されてメインメ
モリ73に記憶されている。
【0091】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図1のフロ
ーチャートおよび図2に基づいて説明する。
【0092】先ず、縮小処理モード等の指定に先立っ
て、操作パネル部39から用紙サイズが指定される。
尚、特に指定されなかった場合は、原稿サイズと同じサ
イズが用紙サイズとして設定される。また、このとき同
時に、用紙サイズの自由選択の可否等も指定される。
【0093】用紙サイズの指定に引き続き、操作パネル
部39の縮小処理モード指定キー40により縮小処理モ
ードが指定され(S1)、テンキー37により縮小倍率
が入力されると(S2)、原稿載置台27上に原稿50
(図2)がセットされていることを確認した後、原稿5
0をスキャンし(S3)、CCDセンサ6から読み込ん
だ画像データをメインメモリ73に記憶する(S4)。
【0094】スキャンが終了すると、図2(a)に示す
ように、画像処理部71の文字検出部71iにより、原
稿50の画像データ中に文字データがあるか否かを検出
し(S5)、画像データ中に文字データが検出されなけ
れば、後述のS9に移行してコピー動作を行う一方、画
像データ中に文字データ、即ち文字51…が検出されれ
ば、画像処理CPU74により、文字51の大きさを認
識する(S6)。
【0095】続いて、上記の文字51の大きさと縮小倍
率から、縮小文字52の大きさを算出し(S7)、この
縮小文字52の大きさが予め設定されている縮小可能な
限度値60よりも大きいか否かの比較を行う(S8)。
同図(b)に示すように、縮小文字52が限度値60よ
りも大きいか、あるいは等しければ、S2にて指定され
た縮小倍率で縮小コピーしても縮小文字52を読み取る
ことができる。よって、コピースタートキー38が押圧
されると(S9)、上述したコピー動作を行い(S1
0)、縮小処理モードを終了する。
【0096】一方、同図(c)に示すように、縮小文字
52が限度値60よりも小さければ、S2にて指定され
た縮小倍率で縮小コピーすると縮小文字52が小さくな
りすぎたり、あるいは潰れて読み取ることができなくな
る。よって、縮小処理が実行できないことを警告表示し
て(S11)、コピー動作を中止する。
【0097】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字が小さくなりすぎたり、あるいは潰れて読
み取ることができなくなる場合には、コピー動作を中止
する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮小画像
が形成されること、即ち無駄な縮小コピーが回避される
ので、ディジタル複写機の操作性および付加価値が向上
すると共に、用紙の無駄遣いを回避することができる。
また、縮小文字を読み取ることができる場合のみ、コピ
ー動作が可能となるので、良好な画像を得ることができ
る。
【0098】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前
記の実施例1の図面に示した手段と同一の機能を有する
手段には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0099】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、文字認識部(図示せず)を備えている。こ
の文字認識部(文字認識手段)では、入力された画像デ
ータが、内部に備えられたメモリ内に取り込まれるよう
になっており、ここで、いわゆる重ね合わせ法、特徴抽
出法、もしくは構造解析法により、メモリ内の画像デー
タから文字データの特徴等が抽出されて、画像プロセス
部71fおよび画像処理CPU74に送られるようにな
っている。即ち、この文字認識部にて、縮小処理モード
が指定された際に、スキャナユニット22で読み取られ
た画像データの中から、文字データが検出されると共
に、検出された文字データから文字が認識されるように
なっている。その他の構成は、前記の実施例1のディジ
タル複写機と同一である。
【0100】尚、上記の重ね合わせ法は、画像データ
に、予め記憶している各種の文字のデータを順次重ね合
わせ、画像データと文字のデータとが一致したときに、
この画像データを特定の文字として認識する方法であ
る。また、特徴抽出法は、文字の特徴である濁点やは
ね、短い線分や曲線、あるいは「の」・「口」等が有し
ている文字内における、線で包囲された部分、即ち、囲
われた部分等を抽出することにより、画像データ中の文
字を認識する方法である。さらに、構造解析法は、画像
データを、連結した図形単位毎に分離し、これら単位図
形同士の位置関係や、単位図形の形状を解析することに
より、画像データ中の文字を認識する方法である。
【0101】上記構成のディジタル複写機においても、
縮小処理を行う際には、前記の実施例1のディジタル複
写機と同様の処理手順を行うことが可能である。即ち、
本実施例のディジタル複写機は、縮小文字が小さくなり
すぎたり、あるいは潰れて読み取ることができなくなる
場合には、コピー動作を中止する。従って、実質的に利
用不可能な大きさの縮小画像が形成されること、即ち無
駄な縮小コピーが回避されるので、ディジタル複写機の
操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣
いを回避することができる。また、縮小文字を読み取る
ことができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、
良好な画像を得ることができる。
【0102】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図6および図7に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0103】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、単位図形検出部(図示せず)を備えてい
る。この単位図形検出部(文字検出手段)では、入力さ
れた画像データが、内部に備えられたメモリ内に取り込
まれるようになっており、ここで、画像データを、連結
した図形単位毎に分離し、これら単位図形同士の位置関
係を解析することにより、或る特定の位置関係にある単
位図形が抽出されて、画像プロセス部71fおよび画像
処理CPU74に送られるようになっている。即ち、こ
の単位図形検出部にて、縮小処理モードが指定された際
に、スキャナユニット22で読み取られた画像データの
中から単位図形が抽出され、この単位図形が文字データ
として検出されるようになっている。その他の構成は、
前記の実施例1のディジタル複写機と同一である。
【0104】尚、或る特定の位置関係にある単位図形を
文字データとして検出するのは、次のような理由によ
る。即ち、文字は、図形等と比較して小さく、孤立して
いると共に、一定方向に規則正しく並んで文字列を形成
しており、かつ、文章等を構成している場合には、文字
列が幾つか固まって存在している等の特徴を有してい
る。このため、単位図形同士の位置関係を解析し、これ
ら単位図形が上述した文字の特徴と同様の特徴を有して
いれば、該当する単位図形を文字データとして検出する
ことができる。
【0105】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図6のフロ
ーチャートおよび図7に基づいて説明する。
【0106】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図7)をスキャンし(S3)、CCDセンサ6
から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶す
る(S4)。
【0107】スキャンが終了すると、図7(a)に示す
ように、画像処理部71の単位図形検出部により、原稿
50の画像データ中に上述した位置関係(固まり・並
び)にある単位図形があるか否かを検出し(S21)、
画像データ中に該当する単位図形が検出されなければ、
S9に移行してコピー動作を行う一方、画像データ中に
該当する単位図形54…が検出されれば、画像処理CP
U74により、単位図形(以下、文字と称する)54…
の大きさを認識する(S6)。
【0108】続いて、上記の文字54の大きさと縮小倍
率から、縮小文字55の大きさを算出し(S7)、この
縮小文字55の大きさが予め設定されている縮小可能な
限度値61よりも大きいか否かの比較を行う(S8)。
同図(b)に示すように、縮小文字55が限度値61よ
りも大きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い
(S9・S10)、縮小処理モードを終了する一方、同
図(c)に示すように、縮小文字55が限度値61より
も小さければ、縮小処理が実行できないことを警告表示
して(S11)、コピー動作を中止する。
【0109】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字が小さくなりすぎたり、あるいは潰れて読
み取ることができなくなる場合には、コピー動作を中止
する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮小画像
が形成されること、即ち無駄な縮小コピーが回避される
ので、ディジタル複写機の操作性および付加価値が向上
すると共に、用紙の無駄遣いを回避することができる。
また、縮小文字を読み取ることができる場合のみ、コピ
ー動作が可能となるので、良好な画像を得ることができ
る。
【0110】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0111】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、第1文字検出部(図示せず)を備えている
と共に、画像処理CPU74内に潰れ発生割合算出手段
(図示せず)を有している。第1文字検出部(文字検出
手段)では、入力された画像データが、内部に備えられ
たメモリ内に取り込まれるようになっており、ここで、
前記の実施例1の文字検出部71iと同様の方法によ
り、縮小処理モードが指定された際に、スキャナユニッ
ト22で読み取られた画像データの中から、文字データ
を検出すると共に、前記の実施例2で詳述した特徴抽出
法により、検出した文字データから文字内における、囲
われた部分を抽出・検出して、画像プロセス部71fお
よび画像処理CPU74に送るようになっている。
【0112】また、上記の潰れ発生割合算出手段(第2
算出手段)は、縮小処理後に、文字内の囲われた部分が
小さくなりすぎたり、あるいは潰れる割合を算出するよ
うになっている。上記の潰れ発生割合(発生割合)は、
文字内の囲われた部分の個数をA、例えばディジタル複
写機の解像度等から、縮小処理後に上記の部分が小さく
なりすぎたり、あるいは潰れると認められる個数をBと
すると、 潰れ発生割合(%)=(B÷A)×100 で求められる。
【0113】さらに、画像処理CPU(第1算出手段、
発生割合判定手段)74は、潰れ発生割合が、予め設定
されている基準割合よりも小さいか否かの判断等を行う
ようになっている。上記の基準割合とは、文字内の囲わ
れた部分が或る程度潰れても確実に読み取ることができ
る割合を示しており、例えばディジタル複写機の解像度
等の性能により、その値(例えば50%以下)が設定され
てメインメモリ73に記憶されている。その他の構成
は、前記の実施例1のディジタル複写機と同一である。
【0114】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図8のフロ
ーチャートおよび図9に基づいて説明する。
【0115】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図9)をスキャンし(S3)、CCDセンサ6
から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶す
る(S4)。
【0116】スキャンが終了すると、図9(a)に示す
ように、画像処理部71の第1文字検出部により、原稿
50の画像データ中に文字データがあるか否かを検出し
(S5)、画像データ中に文字データが検出されなけれ
ば、S9に移行してコピー動作を行う一方、画像データ
中に文字データ、即ち文字51…が検出されれば、文字
内に囲われた部分があるか否かを検出する(S31)。
文字内の囲われた部分が検出されなければ、S9に移行
してコピー動作を行う一方、囲われた部分が検出されれ
ば、画像処理CPU74により、文字51の大きさを認
識する(S6)。
【0117】続いて、上記の文字51の大きさと縮小倍
率から、縮小文字52の大きさを算出する(S7)と共
に、潰れ発生割合を算出する(S32)。次に、この潰
れ発生割合が予め設定されている基準割合よりも小さい
か否かの比較を行う(S33)。同図(b)に示すよう
に、潰れ発生割合が基準割合よりも小さいか、あるいは
等しければ、S2にて指定された縮小倍率で縮小コピー
しても縮小文字52を読み取ることができるので、コピ
ー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終了
する。一方、同図(c)に示すように、潰れ発生割合が
基準割合よりも大きければ、S2にて指定された縮小倍
率で縮小コピーすると縮小文字52内の囲われた部分が
小さくなりすぎたり、あるいは潰れて読み取ることがで
きなくなるので、縮小処理が実行できないことを警告表
示して(S11)、コピー動作を中止する。
【0118】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字内の囲われた部分が小さくなりすぎたり、
あるいは潰れて読み取ることができなくなる場合には、
コピー動作を中止する。従って、実質的に利用不可能な
大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮小コ
ピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作性およ
び付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避す
ることができる。また、縮小文字を読み取ることができ
る場合のみ、コピー動作が可能となるので、良好な画像
を得ることができる。
【0119】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図10および図11に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0120】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、第2文字検出部(図示せず)を備えている
と共に、画像処理CPU74内に囲い部分発生割合算出
手段(図示せず)を有している。第2文字検出部(文字
検出手段)では、入力された画像データが、内部に備え
られたメモリ内に取り込まれるようになっており、ここ
で、前記の実施例1の文字検出部71iと同様の方法に
より、縮小処理モードが指定された際に、スキャナユニ
ット22で読み取られた画像データの中から、文字デー
タを検出すると共に、前記の実施例2で詳述した特徴抽
出法により、文字データから、縮小処理後に潰れると認
められる部分、即ち、例えば「か」・「区」等が有して
いる、複数の短い線分や曲線によって囲まれそうな部分
を抽出・検出して、画像プロセス部71fおよび画像処
理CPU74に送るようになっている。
【0121】また、上記の囲い部分発生割合算出手段
(第2算出手段)は、上記の囲まれそうな部分が、縮小
処理後に、潰れ等により完全に囲まれてしまう割合(以
下、囲い部分発生割合と称する)を算出するようになっ
ている。上記の囲い部分発生割合(発生割合)は、文字
内の囲まれそうな部分の個数をC、例えばディジタル複
写機の解像度等から、縮小処理後に潰れ等により完全に
囲まれると認められる個数をDとすると、 囲い部分発生割合(%)=(D÷C)×100 で求められる。
【0122】さらに、画像処理CPU(第1算出手段、
発生割合判定手段)74は、囲い部分発生割合が、予め
設定されている基準割合よりも小さいか否かの判断等を
行うようになっている。上記の基準割合とは、文字内の
囲まれそうな部分が或る程度囲まれても確実に読み取る
ことができる割合を示しており、例えばディジタル複写
機の解像度等の性能により、その値(例えば50%以下)
が設定されてメインメモリ73に記憶されている。その
他の構成は、前記の実施例1のディジタル複写機と同一
である。
【0123】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図10のフ
ローチャートおよび図11に基づいて説明する。
【0124】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図11)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。
【0125】スキャンが終了すると、図11(a)に示
すように、画像処理部71の第2文字検出部により、原
稿50の画像データ中に文字データがあるか否かを検出
し(S5)、画像データ中に文字データが検出されなけ
れば、S9に移行してコピー動作を行う一方、画像デー
タ中に文字データ、即ち文字51…が検出されれば、文
字内に囲まれそうな部分があるか否かを検出する(S4
1)。囲まれそうな部分が検出されなければ、S9に移
行してコピー動作を行う一方、囲まれそうな部分が検出
されれば、画像処理CPU74により、文字51の大き
さを認識する(S6)。
【0126】続いて、上記の文字51の大きさと縮小倍
率から、縮小文字52の大きさを算出する(S7)と共
に、囲い部分発生割合を算出する(S42)。次に、こ
の囲い部分発生割合が予め設定されている基準割合より
も小さいか否かの比較を行う(S43)。同図(b)に
示すように、囲い部分発生割合が基準割合よりも小さい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S9・S
10)、縮小処理モードを終了する。一方、同図(c)
に示すように、囲い部分発生割合が基準割合よりも大き
ければ、縮小処理が実行できないことを警告表示して
(S11)、コピー動作を中止する。
【0127】このように、上記構成のディジタル複写機
は、文字内の囲まれそうな部分が縮小処理後、潰れ等に
より完全に囲まれて読み取ることができなくなる場合に
は、コピー動作を中止する。従って、実質的に利用不可
能な大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮
小コピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作性
および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回
避することができる。また、縮小文字を読み取ることが
できる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良好な
画像を得ることができる。
【0128】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図12および図13に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0129】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、文字認識部(図示せず)を備えていると共
に、画像処理CPU74内に誤り発生割合算出手段(図
示せず)を有している。文字認識部(文字認識手段)で
は、前記の実施例2で詳述した重ね合わせ法、特徴抽出
法、もしくは構造解析法により、縮小処理モードが指定
された際に、スキャナユニット22で読み取られた画像
データの中から、文字データが検出されると共に、検出
された文字データから文字を認識するようになってい
る。また、上記の文字認識部は、縮小処理後の画像デー
タの中から、同様にして縮小文字を認識するようになっ
ており、画像処理CPU(文字判定手段、割合判定手
段)74は、縮小処理の前後において、或る文字が同一
の文字であると読み取れるか否か、即ち、縮小文字を再
認識できたか否かを判断するようになっている。
【0130】また、上記の誤り発生割合算出手段は、縮
小処理前の文字が、縮小処理後に、小さくなりすぎた
り、あるいは潰れて読み取ることができなくなる割合
(以下、誤り発生割合と称する)を算出するようになっ
ている。上記の誤り発生割合(判定割合)は、文字の個
数をE、例えばディジタル複写機の解像度等から、縮小
処理後に小さくなりすぎたり、あるいは潰れて再認識で
きない縮小文字の個数をFとすると、 誤り発生割合(%)=(F÷E)×100 で求められる。
【0131】さらに、画像処理CPU74は、誤り発生
割合が、予め設定されている基準割合よりも小さいか否
かの判断等を行うようになっている。上記の基準割合と
は、縮小文字の一部が再認識できなくても文章等として
読み取ることができる割合、即ち誤り発生割合の許容限
度を示しており、例えばディジタル複写機の解像度等の
性能により、その値(例えば20%〜30%以下)が設定さ
れてメインメモリ73に記憶されている。また、画像処
理部71の変倍処理部71eにて、文字縮小手段が構成
されている。その他の構成は、前記の実施例1のディジ
タル複写機と同一である。
【0132】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図12のフ
ローチャートおよび図13に基づいて説明する。
【0133】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図13)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。
【0134】スキャンが終了すると、図13(a)に示
すように、画像処理部71の文字認識部により、原稿5
0の画像データ中に文字データがあるか否かを認識し
(S51)、画像データ中に文字データが認識されなけ
れば、S9に移行してコピー動作を行う一方、画像デー
タ中に文字データ、即ち文字51…が認識されれば、画
像処理CPU74により、文字51の大きさを認識する
(S6)。
【0135】続いて、上記の文字51の大きさと縮小倍
率から、縮小文字52の大きさを算出する(S7)と共
に、縮小文字52を再認識する(S52)。次に、再認
識できない縮小文字52の個数に基づき、誤り発生割合
を算出する(S53)。次いで、この誤り発生割合が予
め設定されている基準割合よりも小さいか否かの比較を
行う(S54)。同図(b)に示すように、誤り発生割
合が基準割合よりも小さいか、あるいは等しければ、コ
ピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終
了する。一方、同図(c)に示すように、誤り発生割合
が基準割合よりも大きければ、縮小処理が実行できない
ことを警告表示して(S11)、コピー動作を中止す
る。
【0136】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字が小さくなりすぎたり、あるいは潰れて読
み取ることができなくなる場合には、コピー動作を中止
する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮小画像
が形成されること、即ち無駄な縮小コピーが回避される
ので、ディジタル複写機の操作性および付加価値が向上
すると共に、用紙の無駄遣いを回避することができる。
また、縮小文字を読み取ることができる場合のみ、コピ
ー動作が可能となるので、良好な画像を得ることができ
る。
【0137】〔実施例7〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図14および図15に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0138】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内に限度値倍率
算出手段(図示せず)を有している。この限度値倍率算
出手段(算出手段)は、縮小文字の大きさが前記の実施
例1で詳述した縮小可能な限度値よりも大きいか否かの
判断を行い、縮小文字の大きさが限度値よりも小さい場
合に、画像データ内の文字の大きさが上記の限度値と等
しくなる縮小倍率(以下、限度値倍率と称する)を算出
するようになっている。また、画像処理部71の変倍処
理部71eにて、縮小手段が構成されている。その他の
構成は、前記の実施例1のディジタル複写機と同一であ
る。
【0139】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図14のフ
ローチャートおよび図15に基づいて説明する。
【0140】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図15)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。スキャンが終了すると、図15(a)に
示すように、原稿50の画像データ中に文字データがあ
るか否かを検出し(S5)、画像データ中に文字データ
が検出されなければ、S9に移行してコピー動作を行う
一方、画像データ中に文字データ、即ち文字51…が検
出されれば、文字51の大きさを認識する(S6)。
【0141】続いて、縮小文字52の大きさを算出し
(S7)、この縮小文字52の大きさが予め設定されて
いる縮小可能な限度値60よりも大きいか否かの比較を
行う(S8)。同図(b)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも大きいか、あるいは等しければ、コ
ピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終
了する。一方、同図(c)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも小さければ、画像処理CPU74内
の限度値倍率算出手段により限度値倍率を算出し(S6
1)、この限度値倍率でコピー動作を行い(S9・S1
0)、縮小処理モードを終了する。
【0142】このように、上記構成のディジタル複写機
は、入力された縮小倍率で縮小すると縮小文字が小さく
なりすぎたり、あるいは潰れて読み取ることができなく
なる場合には、文字を容易に読み取り可能となる限度値
倍率でコピー動作を行う。従って、実質的に利用不可能
な大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮小
コピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作性お
よび付加価値がより一層向上すると共に、用紙の無駄遣
いを回避することができる。また、縮小文字を読み取る
ことができるようにコピー動作を行うので、良好な画像
を得ることができる。
【0143】〔実施例8〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図16および図17に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0144】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、前記の実施例4で詳述した第1文字検出部
(図示せず、包囲部分検出手段)を備えていると共に、
画像処理CPU74内に面積小発生割合算出手段(図示
せず)を有している。この面積小発生割合算出手段(包
囲部分算出手段、包囲部分判定手段)は、縮小処理後
に、例えば文字内の囲われた部分(包囲部分)の面積が
予め設定されている限度値よりも小さくなる割合(以
下、面積小発生割合と称する)を算出するようになって
いる。上記の面積小発生割合は、例えば文字内の囲われ
た部分のうち、上記の限度値よりも大きい面積を有する
ものの個数をG、縮小処理後に上記の限度値よりも面積
が小さくなると認められる個数をHとすると、 面積小発生割合(%)=(H÷G)×100 で求められる。
【0145】さらに、画像処理CPU(包囲部分判定手
段)74は、面積小発生割合が、予め設定されている基
準割合よりも小さいか否かの判断等を行うようになって
いる。上記の基準割合とは、例えば文字内の囲われた部
分の面積が小さくなり、或る程度潰れても確実に読み取
ることができる割合を示しており、例えばディジタル複
写機の解像度等の性能により、その値(例えば50%以
下)が設定されてメインメモリ73に記憶されている。
その他の構成は、前記の実施例1のディジタル複写機と
同一である。
【0146】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図16のフ
ローチャートおよび図17に基づいて説明する。
【0147】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図17)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。
【0148】スキャンが終了すると、図17(a)に示
すように、原稿50の画像データ中に文字データがある
か否かを検出し(S5)、画像データ中に文字データが
検出されなければ、S9に移行してコピー動作を行う一
方、画像データ中に文字データ、即ち文字51…が検出
されれば、文字内に囲われた部分があるか否かを検出す
る(S71)。文字内の囲われた部分が検出されなけれ
ば、S9に移行してコピー動作を行う一方、囲われた部
分が検出されれば、画像処理CPU74により、文字5
1内の囲われた部分の面積を認識する(S72)。
【0149】続いて、上記の文字51内の囲われた部分
の面積と縮小倍率から、縮小文字52内の囲われた部分
の面積を算出する(S73)と共に、面積小発生割合を
算出する(S74)。次に、この面積小発生割合が予め
設定されている基準割合よりも小さいか否かの比較を行
う(S75)。同図(b)に示すように、面積小発生割
合が基準割合よりも小さいか、あるいは等しければ、コ
ピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終
了する。一方、同図(c)に示すように、面積小発生割
合が基準割合よりも大きければ、縮小処理が実行できな
いことを警告表示して(S11)、コピー動作を中止す
る。
【0150】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字内の囲われた部分の面積が小さくなり、潰
れて読み取ることができなくなる場合には、コピー動作
を中止する。従って、実質的に利用不可能な大きさの縮
小画像が形成されること、即ち無駄な縮小コピーが回避
されるので、ディジタル複写機の操作性および付加価値
が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避することがで
きる。また、縮小文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0151】〔実施例9〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図18および図19に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の図
面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0152】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、前記の実施例5で詳述した第2文字検出部
(図示せず、包囲部分検出手段)を備えていると共に、
画像処理CPU74内に距離小発生割合算出手段(図示
せず)を有している。この距離小発生割合算出手段(包
囲部分算出手段)は、例えば文字データから、線同士が
近接して、縮小処理後に線同士が接触することにより囲
まれそうな部分(包囲部分)における、2つの線分(あ
るいは曲線)間の距離(以下、単に距離と称する)が、
縮小処理後に、予め設定されている限度値よりも短くな
る割合(以下、距離小発生割合と称する)を算出するよ
うになっている。上記の距離小発生割合は、文字内の囲
まれそうな部分のうち、上記の限度値よりも長い距離を
有するものの個数をI、縮小処理後に上記の限度値より
も距離が短くなると認められる個数をJとすると、 距離小発生割合(%)=(J÷I)×100 で求められる。
【0153】さらに、画像処理CPU(包囲部分判定手
段)74は、距離小発生割合が、予め設定されている基
準割合よりも小さいか否かの判断等を行うようになって
いる。上記の基準割合とは、例えば文字内の上記囲まれ
そうな部分の距離が短くなり、或る程度囲まれても確実
に読み取ることができる割合を示しており、例えばディ
ジタル複写機の解像度等の性能により、その値(例えば
50%以下)が設定されてメインメモリ73に記憶されて
いる。その他の構成は、前記の実施例1のディジタル複
写機と同一である。
【0154】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図18のフ
ローチャートおよび図19に基づいて説明する。
【0155】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図19)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。
【0156】スキャンが終了すると、図19(a)に示
すように、原稿50の画像データ中に文字データがある
か否かを検出し(S5)、画像データ中に文字データが
検出されなければ、S9に移行してコピー動作を行う一
方、画像データ中に文字データ、即ち文字51…が検出
されれば、文字内に囲まれそうな部分があるか否かを検
出する(S81)。囲まれそうな部分が検出されなけれ
ば、S9に移行してコピー動作を行う一方、囲まれそう
な部分が検出されれば、画像処理CPU74により、文
字51内の囲まれそうな部分の距離を認識する(S8
2)。
【0157】続いて、上記の文字51内の囲まれそうな
部分の距離と縮小倍率から、縮小文字52内の囲まれそ
うな部分の距離を算出する(S83)と共に、距離小発
生割合を算出する(S84)。次に、この距離小発生割
合が予め設定されている基準割合よりも小さいか否かの
比較を行う(S85)。同図(b)に示すように、距離
小発生割合が基準割合よりも小さいか、あるいは等しけ
れば、コピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モ
ードを終了する。一方、同図(c)に示すように、距離
小発生割合が基準割合よりも大きければ、縮小処理が実
行できないことを警告表示して(S11)、コピー動作
を中止する。
【0158】このように、上記構成のディジタル複写機
は、縮小文字内の囲まれそうな部分の距離が短くなり、
潰れて読み取ることができなくなる場合には、コピー動
作を中止する。従って、実質的に利用不可能な大きさの
縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮小コピーが回
避されるので、ディジタル複写機の操作性および付加価
値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避することが
できる。また、縮小文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0159】〔実施例10〕本発明のさらに他の実施例
について図20および図21に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0160】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
内に、空白部検出手段(図示せず)を備えていると共
に、画像処理CPU74内に、実施例7で詳述した限度
値倍率算出手段(図示せず)を有している。上記の空白
部検出手段は、画像データ中の文字データ周囲に他の画
像データがあるか否か、即ち、文字の周囲に後述する所
定幅の空白部があるか否かを検出するようになってい
る。また、画像処理CPU(合成手段)74は、縮小文
字の文字データと、文字以外の画像データとを合成可能
となっている。その他の構成は、前記の実施例1のディ
ジタル複写機と同一である。
【0161】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図20のフ
ローチャートおよび図21に基づいて説明する。
【0162】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図21)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。スキャンが終了すると、図21(a)に
示すように、原稿50の画像データ中に文字データがあ
るか否かを検出し(S5)、画像データ中に文字データ
が検出されなければ、S9に移行してコピー動作を行う
一方、画像データ中に文字データ、即ち文字51…が検
出されれば、文字51の大きさを認識する(S6)。
【0163】続いて、縮小文字52の大きさを算出し
(S7)、この縮小文字52の大きさが予め設定されて
いる縮小可能な限度値60よりも大きいか否かの比較を
行う(S8)。同図(b)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも大きいか、あるいは等しければ、コ
ピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終
了する。一方、同図(c)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも小さければ、文字検出部71i内の
空白部検出手段により文字の周囲に所定幅の空白部があ
るか否かを検出する(S91)。上記所定幅の空白部と
は、文字を読み取り可能な上記限度値60に縮小し、文
字以外の画像を入力された縮小倍率にて縮小したとき
に、上記文字と画像とが重なり合わないだけの幅の空白
部のことである。
【0164】次に、文字の周囲に空白部が検出されなけ
れば、縮小処理が実行できないことを警告表示して(S
94)、コピー動作を中止する。一方、文字の周囲に上
記空白部が検出されれば、限度値倍率算出手段により文
字のみ限度値倍率、即ち文字を上記限度値の大きさに縮
小するための倍率を算出し(S92)、この限度値倍率
で縮小した縮小文字の文字データと、S2にて入力され
た縮小倍率で縮小した文字以外の画像データとを合成し
(S93)、その後コピー動作を行い(S9・S1
0)、縮小処理モードを終了する。
【0165】このように、上記構成のディジタル複写機
は、入力された縮小倍率で縮小すると縮小文字が小さく
なりすぎたり、あるいは潰れて読み取ることができなく
なる場合には、文字を容易に読み取り可能となる限度値
倍率で縮小した縮小文字の文字データと、入力された縮
小倍率で縮小した文字以外の画像データとを合成した
後、コピー動作を行う。従って、実質的に利用不可能な
大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な縮小コ
ピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作性およ
び付加価値がより一層向上すると共に、用紙の無駄遣い
を回避することができる。また、縮小文字を読み取るこ
とができるようにコピー動作を行うので、良好な画像を
得ることができる。
【0166】〔実施例11〕本発明のさらに他の実施例
について図22および図23に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0167】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
の代わりに、実施例6で詳述した文字認識部(図示せ
ず)を備えていると共に、画像処理CPU74内に、文
字置換手段(図示せず)を有している。また、上記の文
字認識部内に、実施例10で詳述した空白部検出手段
(図示せず)を備えている。尚、この空白部検出手段
は、後述のように文字を置換文字に置換する場合に、置
換すべき文字の周りに置換文字を置換するだけの空白部
が存在するか否かを検出するものである。さらに、メイ
ンメモリ73内に、縮小可能な限度値と等しい大きさ
(サイズ)に設定されたフォントを有する置換文字の文
字データを辞書として収納している。
【0168】上記の文字置換手段(縮小・文字置換手
段)は、文字認識部にて認識した文字を所定のコードに
変換した後、このコードを用いてメインメモリ73内に
収納された、上記文字に対応する置換文字を検索し、上
記文字を置換文字に置換するようになっている。また、
画像処理CPU74は、上記の置換文字の文字データ
と、文字以外の画像データとを合成可能となっている。
また、メインメモリ73にて、第1記憶手段および第2
記憶手段が構成されている。その他の構成は、前記の実
施例1のディジタル複写機と同一である。
【0169】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、縮小処理を行う際の処理手順について、図22のフ
ローチャートおよび図23に基づいて説明する。
【0170】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様に、用紙サイズの指定、縮小処理モードの指定
(S1)、縮小倍率の入力(S2)等がなされると、原
稿50(図23)をスキャンし(S3)、CCDセンサ
6から読み込んだ画像データをメインメモリ73に記憶
する(S4)。スキャンが終了すると、図23(a)に
示すように、原稿50の画像データ中に文字データがあ
るか否かを認識し(S101)、画像データ中に文字デ
ータが認識されなければ、S9に移行してコピー動作を
行う一方、画像データ中に文字データ、即ち文字51…
が認識されれば、文字51の大きさを認識する(S
6)。
【0171】続いて、縮小文字52の大きさを算出し
(S7)、この縮小文字52の大きさが予め設定されて
いる縮小可能な限度値60よりも大きいか否かの比較を
行う(S8)。同図(b)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも大きいか、あるいは等しければ、コ
ピー動作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終
了する。一方、同図(c)に示すように、縮小文字52
が限度値60よりも小さければ、空白部検出手段により
文字の周囲に上記空白部があるか否かを検出する(S1
02)。文字の周囲に上記空白部が検出されなければ、
縮小処理が実行できないことを警告表示して(S10
5)、コピー動作を中止する一方、文字の周囲に上記空
白部が検出されれば、文字置換手段により文字を対応す
る置換文字と置換し(S103)、置換文字の文字デー
タと、S2にて入力された縮小倍率で縮小した文字以外
の画像データとを合成し(S104)、その後コピー動
作を行い(S9・S10)、縮小処理モードを終了す
る。
【0172】このように、上記構成のディジタル複写機
は、入力された縮小倍率で縮小すると縮小文字が小さく
なりすぎたり、あるいは潰れて読み取ることができなく
なる場合には、文字を、容易に読み取り可能な限度値と
等しい大きさ(サイズ)に設定されたフォントを有する
置換文字に置換し、この置換文字の文字データと、入力
された縮小倍率で縮小した文字以外の画像データとを合
成した後、コピー動作を行う。従って、実質的に利用不
可能な大きさの縮小画像が形成されること、即ち無駄な
縮小コピーが回避されるので、ディジタル複写機の操作
性および付加価値がより一層向上すると共に、用紙の無
駄遣いを回避することができる。また、縮小文字を読み
取ることができるようにコピー動作を行うので、良好な
画像を得ることができる。
【0173】〔実施例12〕本発明のさらに他の実施例
について図24および図25に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0174】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の文字検出部71i
内に、文字データから文字を認識する認識部(図示せ
ず)を備えていると共に、画像処理CPU74内に、認
識割合算出手段および認識割合判定手段(何れも図示せ
ず)を有している。
【0175】上記の認識部(認識手段)では、前記の実
施例2で詳述した重ね合わせ法、特徴抽出法、もしくは
構造解析法により、補正処理モードが指定された際に、
文字データから文字を認識するようになっている。ま
た、上記の認識割合算出手段は、認識部にて文字として
認識された文字データの、文字検出部71iにて検出さ
れた文字データ全体に対する認識割合を算出するように
なっている。上記の認識割合は、文字データの全体量を
K、文字として認識された文字データの量をLとする
と、 認識割合(%)=(L÷K)×100 で求められる。
【0176】さらに、上記の認識割合判定手段は、認識
割合が、予め設定されている基準割合よりも大きいか否
かの判定を行うようになっている。上記の基準割合と
は、文字データの一部が文字として認識できなくても文
章等として読み取ることができる割合を示しており、例
えばディジタル複写機の解像度等の性能により、その値
(例えば70%〜80%以上)が設定されてメインメモリ7
3に記憶されている。その他の構成は、前記の実施例1
のディジタル複写機と同一である。
【0177】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図24のフ
ローチャートおよび図25に基づいて説明する。
【0178】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S110)等がなされると、原稿80(図2
5)をスキャンし(S111)、画像データをメインメ
モリ73に記憶する(S112)。スキャンが終了する
と、原稿80の画像データ中に文字データがあるか否か
を検出し(S113)、画像データ中に文字データが検
出されなければ、S117に移行してコピー動作を行う
一方、画像データ中に文字データが検出されれば、文字
データから文字81を認識する(S114)。
【0179】続いて、認識割合を算出し(S115)、
この認識割合が予め設定されている基準割合よりも大き
いか否かの判定を行う(S116)。認識割合が基準割
合よりも大きいか、あるいは等しければ、コピー動作を
行い(S117・S118)、補正処理モードを終了す
る。一方、認識割合が基準割合よりも小さければ、複写
画像が読み取り不可能となることを警告表示して(S1
19)、コピー動作を中止する。
【0180】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0181】〔実施例13〕本発明のさらに他の実施例
について図26および図27に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0182】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例12の画像処理CPU
74内に、さらに処理手段および合成手段(何れも図示
せず)を有している。上記の処理手段は、認識割合判定
手段により、認識割合が、予め設定されている基準割合
よりも小さいと判定されたときに、認識部により文字と
して認識されない文字データに対して、文字として認識
されるように所定の処理、例えば、文字データから文字
の特徴である短い線分や曲線を抽出し、これら線分や曲
線の線幅を太くしたり、あるいは、輪郭を明確にする等
の様々な処理を施すようになっている。上記の合成手段
は、処理手段にて処理された文字データを画像データに
合成するようになっている。その他の構成は、前記の実
施例12のディジタル複写機と同一である。
【0183】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図26のフ
ローチャートおよび図27に基づいて説明する。
【0184】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、認識割合が算
出されると(S110〜S115)、この認識割合が予
め設定されている基準割合よりも大きいか否かの判定を
行う(S116)。認識割合が基準割合よりも大きい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117
・S118)、補正処理モードを終了する。一方、認識
割合が基準割合よりも小さければ、処理手段により、文
字データに所定の処理を施す(S120)。その後、処
理された文字データから文字81を再認識し(S12
1)、認識割合を再度算出し(S122)、この認識割
合が予め設定されている基準割合よりも大きいか否かの
判定を行う(S123)。認識割合が基準割合よりも大
きいか、あるいは等しければ、処理された文字データ
と、S112にて記憶されている文字以外の画像データ
とを合成し(S124)、コピー動作を行う(S117
・S118)。一方、認識割合が基準割合よりも小さけ
れば、複写画像が読み取り不可能となることを警告表示
して(S119)、コピー動作を中止する。
【0185】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0186】〔実施例14〕本発明のさらに他の実施例
について図28および図29に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例13
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0187】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内の処理手段
が、文字データに対して、以下のような画像処理を施す
ようになっている。即ち、処理手段は、認識割合判定手
段により、認識割合が、予め設定されている基準割合よ
りも小さいと判定されたときに、認識部により文字とし
て認識されない文字データに対して、文字として認識さ
れるように、2値画像処理を施す。例えば、一般に2値
画像処理において多用されているように、文字データの
画素の「近傍と隣接」から各画素同士の「連結」を調査
し、消去可能な画素を削除すると共に、各画素の「連結
数」を算出して「分岐点」を検知し、文字データの「分
離処理」を施す。また、各画素同士の「連結」から線分
や曲線により囲われた部分(以下、「孔」と称する)を
検出し、「孔」の周囲の消去可能な画素を削除すること
により「孔」の大きさを拡大する処理を施す。その他の
構成は、前記の実施例13のディジタル複写機と同一で
ある。
【0188】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図28のフ
ローチャートおよび図29に基づいて説明する。
【0189】先ず、前記の実施例13のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、認識割合が算
出されると(S110〜S115)、この認識割合が予
め設定されている基準割合よりも大きいか否かの判定を
行う(S116)。認識割合が基準割合よりも大きい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117
・S118)、補正処理モードを終了する。一方、認識
割合が基準割合よりも小さければ、処理手段により2値
画像処理を行い、文字データ82の消去可能な画素を削
除する(S130)。その後、各画素の「連結数」を算
出し(S131)、「分岐点」を検知する(S13
2)。「分岐点」が無ければ、複写画像が読み取り不可
能となることを警告表示して(S119)、コピー動作
を中止する一方、「分岐点」があれば、文字データ82
の「分離処理」を施して文字データ83を得る(S13
3)。続いて、各画素同士の「連結」から「孔」を検出
し(S134)、「孔」が無ければ、警告表示して(S
119)、コピー動作を中止する一方、「孔」があれ
ば、「孔」の大きさを拡大する処理を施して文字データ
84を得る(S135)。
【0190】その後、前記の実施例13のディジタル複
写機と同様に、処理された文字データ83・84から文
字81(図27)を再認識すると共に、認識割合を再度
算出し、基準割合よりも大きいか否かの判定を行い、認
識割合が基準割合よりも大きいか、あるいは等しけれ
ば、処理された文字データと文字以外の画像データとを
合成し、コピー動作を行う(S121〜S124・S1
17・S118)。一方、認識割合が基準割合よりも小
さければ、警告表示して(S119)、コピー動作を中
止する。
【0191】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0192】〔実施例15〕本発明のさらに他の実施例
について図30および図31に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例14
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0193】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内の処理手段
が、文字データに対して、以下のような2値画像処理を
施すようになっている。即ち、処理手段は、例えば、一
般に2値画像処理において多用されているように、文字
データの画素の「近傍と隣接」から各画素同士の「連
結」を調査し、消去可能な画素を削除すると共に、各画
素の「連結数」を算出して「端点」を検知し、線分や曲
線により囲まれそうな部分を検出する。次いで、「端
点」から線分や曲線を仮想延長線上に延ばすことにより
「端点」を他の画素に連結させ、上記の部分を囲われた
部分、即ち「孔」にする連結処理を施す。その他の構成
は、前記の実施例14のディジタル複写機と同一であ
る。
【0194】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図30のフ
ローチャートおよび図31に基づいて説明する。
【0195】先ず、前記の実施例14のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、認識割合が算
出されると(S110〜S115)、この認識割合が予
め設定されている基準割合よりも大きいか否かの判定を
行う(S116)。認識割合が基準割合よりも大きい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117
・S118)、補正処理モードを終了する。一方、認識
割合が基準割合よりも小さければ、処理手段により2値
画像処理を行い、文字データの消去可能な画素を削除す
る(S130)。その後、各画素の「連結数」を算出し
(S131)、「端点」を検知することにより、文字デ
ータ85内における、囲まれそうな部分を検出する(S
140)。囲まれそうな部分が無ければ、警告表示して
(S119)、コピー動作を中止する一方、囲まれそう
な部分があれば、連結処理を施して文字データ86を得
る(S141)。
【0196】その後、前記の実施例14のディジタル複
写機と同様に、処理された文字データ86から文字81
(図27)を再認識すると共に、認識割合を再度算出
し、基準割合よりも大きいか否かの判定を行い、認識割
合が基準割合よりも大きいか、あるいは等しければ、処
理された文字データと文字以外の画像データとを合成
し、コピー動作を行う(S121〜S124・S117
・S118)。一方、認識割合が基準割合よりも小さけ
れば、警告表示して(S119)、コピー動作を中止す
る。
【0197】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0198】〔実施例16〕本発明のさらに他の実施例
について図32および図33に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例14
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0199】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、画像処理CPU74内の処理手段
が、文字データに対して、以下のような2値画像処理を
施すようになっている。即ち、処理手段は、例えば、一
般に2値画像処理において多用されているように、文字
データの画素を「収縮」させることにより文字データを
2〜3層分小さく変形させると共に、各画素の「連結
数」を算出して「端点」を検知し、線分や曲線の線幅が
他の部分と比較して極端に細くなっている部分を検出す
る。次いで、上記の極端に細くなっている部分を「膨
張」させることにより文字データを大きく変形させて線
分や曲線の線幅を略一定にする修正処理を施す。その他
の構成は、前記の実施例14のディジタル複写機と同一
である。
【0200】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図32のフ
ローチャートおよび図33に基づいて説明する。
【0201】先ず、前記の実施例14のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、認識割合が算
出されると(S110〜S115)、この認識割合が予
め設定されている基準割合よりも大きいか否かの判定を
行う(S116)。認識割合が基準割合よりも大きい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117
・S118)、補正処理モードを終了する。一方、認識
割合が基準割合よりも小さければ、処理手段により2値
画像処理を行い、文字データの画素を「収縮」させる
(S150)。その後、各画素の「連結数」を算出し、
「端点」を検知することにより(S151)、文字デー
タ87の細くなっている部分を検出する(S152)。
細くなっている部分が無ければ、警告表示して(S11
9)、コピー動作を中止する一方、細くなっている部分
があれば、修正処理を施して文字データ88を得る(S
153)。
【0202】その後、前記の実施例14のディジタル複
写機と同様に、処理された文字データ88から文字81
(図27)を再認識すると共に、認識割合を再度算出
し、基準割合よりも大きいか否かの判定を行い、認識割
合が基準割合よりも大きいか、あるいは等しければ、処
理された文字データと文字以外の画像データとを合成
し、コピー動作を行う(S121〜S124・S117
・S118)。一方、認識割合が基準割合よりも小さけ
れば、警告表示して(S119)、コピー動作を中止す
る。
【0203】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0204】〔実施例17〕本発明のさらに他の実施例
について図34および図35に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例13
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0205】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例13の画像処理CPU
74内に、さらに置換手段(図示せず)を有している。
上記の置換手段は、処理手段にて処理された文字データ
から再認識された文字を所定のコードに変換した後、こ
のコードを用いてメインメモリ73内に収納された、上
記文字に対応する置換文字を検索し、上記文字を置換文
字に置換すると共に、置換文字の文字データを画像デー
タに合成するようになっている。その他の構成は、前記
の実施例13のディジタル複写機と同一である。
【0206】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図34のフ
ローチャートおよび図35に基づいて説明する。
【0207】先ず、前記の実施例13のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、認識割合が算
出されると(S110〜S115)、この認識割合が予
め設定されている基準割合よりも大きいか否かの判定を
行う(S116)。認識割合が基準割合よりも大きい
か、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117
・S118)、補正処理モードを終了する。一方、認識
割合が基準割合よりも小さければ、処理手段により文字
データに所定の処理を施し、処理された文字データから
文字81を再認識すると共に、認識割合を再度算出し、
この認識割合が予め設定されている基準割合よりも大き
いか否かの判定を行う(S150〜S153、S121
〜S123)。認識割合が基準割合よりも大きいか、あ
るいは等しければ、置換手段により、処理された文字デ
ータから再認識された文字を対応する置換文字90と置
換し(S160)、置換文字90の文字データと文字以
外の画像データとを合成し(S161)、コピー動作を
行う(S117・S118)。一方、認識割合が基準割
合よりも小さければ、警告表示して(S119)、コピ
ー動作を中止する。
【0208】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0209】尚、本実施例においては、図32および図
33に示した加工処理によって加工された文字を置換文
字90に置換するものとしてしているが、その他、図2
8および図29、あるいは図30および図31に示した
加工処理に対しても同様に適用可能である。
【0210】〔実施例18〕本発明のさらに他の実施例
について図36および図37に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0211】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、前記
の実施例3で詳述した単位図形検出部を備えている。ま
た、本実施例における前記認識割合判定手段は、単位図
形の大きさ(面積)が、予め設定されている限度値より
も大きいか否かの判定を行うようになっている。上記の
限度値とは、文字が潰れることなくコピーされ、かつ読
み取ることができる最小の面積を示す値である。従っ
て、この限度値よりも単位図形が小さい場合には、単位
図形即ち文字は、潰れて読み取ることができなくなる。
上記の限度値は、例えばディジタル複写機の解像度等の
性能により、その値(例えば解像度400dpiの場合、(1.
5)2=2.25mm2)が設定されてメインメモリ73に記憶さ
れている。その他の構成は、前記の実施例12のディジ
タル複写機と同一である。
【0212】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図36のフ
ローチャートおよび図37に基づいて説明する。
【0213】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行されると(S110
〜S112)、原稿80の画像データ中に単位図形があ
るか否かを検出し(S170)、画像データ中に単位図
形が検出されなければ、S117に移行してコピー動作
を行う一方、画像データ中に単位図形91が検出されれ
ば、単位図形91の大きさを認識する(S171)。
【0214】続いて、この単位図形91の大きさが予め
設定されている限度値よりも大きいか否かの判定を行う
(S172)。単位図形91の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S1
17・S118)、補正処理モードを終了する。一方、
単位図形91の大きさが限度値よりも小さければ、警告
表示して(S119)、コピー動作を中止する。
【0215】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0216】〔実施例19〕本発明のさらに他の実施例
について図38および図39に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0217】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、線幅
検出部(文字検出手段)を備えている。上記の線幅検出
部は、例えば、一般に2値画像処理において多用されて
いるように、各画素の「連結数」を算出して「端点」を
検知し、文字の大きさを認識すると共に、文字の線分や
曲線の線幅が他の部分と比較して極端に細くなっている
部分を検出するようになっている。また、認識割合判定
手段は、上記文字の大きさおよび線幅(太さ)が、予め
設定されている限度値よりも大きい(太い)か否かの判
定を行うようになっている。上記の限度値とは、文字が
かすれることなくコピーされ、かつ読み取ることができ
る最小の大きさ(太さ)を示す値である。従って、この
限度値よりも文字の大きさおよび線幅が小さい(細い)
場合には、文字はかすれて読み取ることができなくな
る。上記の限度値は、例えばディジタル複写機の解像度
等の性能により、その値が設定されてメインメモリ73
に記憶されている。その他の構成は、前記の実施例12
のディジタル複写機と同一である。
【0218】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図38のフ
ローチャートおよび図39に基づいて説明する。
【0219】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、文字81が検
出されると(S110〜S113)、文字81の大きさ
および線幅を認識する(S180・S181)。次に、
この文字81の大きさおよび線幅が予め設定されている
限度値よりも大きい(太い)か否かの判定を行う(S1
82)。文字81の大きさおよび線幅が限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S1
17・S118)、補正処理モードを終了する。一方、
文字81の大きさおよび線幅が限度値よりも小さけれ
ば、警告表示して(S119)、コピー動作を中止す
る。
【0220】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字がかすれる等して読み取ること
ができなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0221】〔実施例20〕本発明のさらに他の実施例
について図40および図41に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0222】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、
「孔」検出部(文字検出手段)を備えている。上記の
「孔」検出部は、前記の実施例2で詳述した特徴抽出法
により、検出した文字データから文字内における、囲わ
れた部分即ち「孔」を検出するようになっている。ま
た、認識割合判定手段は、上記の「孔」の面積が、予め
設定されている限度値よりも大きいか否かの判定を行う
ようになっている。上記の限度値とは、文字が潰れるこ
となくコピーされ、かつ読み取ることができる最小の面
積を示す値である。従って、この限度値よりも「孔」の
面積が小さい場合には、文字は潰れて読み取ることがで
きなくなる。上記の限度値は、例えばディジタル複写機
の解像度等の性能により、その値(例えば解像度400dpi
の場合、(0.25)2= 0.0625mm2)が設定されてメインメモ
リ73に記憶されている。その他の構成は、前記の実施
例12のディジタル複写機と同一である。
【0223】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図40のフ
ローチャートおよび図41に基づいて説明する。
【0224】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、文字81が検
出されると(S110〜S113)、文字81内に
「孔」があるか否かを検出する(S190)。「孔」が
検出されなければ、S117に移行してコピー動作を行
う一方、「孔」が検出されれば、この「孔」の面積を算
出する(S191)。次に、この「孔」の面積が予め設
定されている限度値よりも大きいか否かの判定を行う
(S192)。「孔」の面積が限度値よりも大きいか、
あるいは等しければ、コピー動作を行い(S117・S
118)、補正処理モードを終了する。一方、「孔」の
面積が限度値よりも小さければ、警告表示して(S11
9)、コピー動作を中止する。
【0225】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0226】〔実施例21〕本発明のさらに他の実施例
について図42および図43に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0227】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、線間
距離検出部(文字検出手段)を備えている。上記の線間
距離検出部は、例えば、一般に2値画像処理において多
用されているように、文字データの画素を「膨張」させ
ることにより文字データを2〜3層分大きく変形させる
と共に、各画素の「連結数」を算出して「端点」を検知
し、上記の「膨張」により消滅する「端点」を抽出する
ことにより、2つの「端点」間の距離、即ち線間距離を
算出するようになっている。また、認識割合判定手段
は、上記の線間距離が、予め設定されている限度値より
も大きいか否かの判定を行うようになっている。上記の
限度値とは、文字が潰れることなくコピーされ、かつ読
み取ることができる最小の大きさを示す値である。従っ
て、この限度値よりも線間距離が小さい場合には、文字
は潰れて読み取ることができなくなる。上記の限度値
は、例えばディジタル複写機の解像度等の性能により、
その値が設定されてメインメモリ73に記憶されてい
る。その他の構成は、前記の実施例12のディジタル複
写機と同一である。
【0228】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図42のフ
ローチャートおよび図43に基づいて説明する。
【0229】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、文字81が検
出されると(S110〜S113)、線間距離検出部に
より2値画像処理を行い、文字データの画素を「膨張」
させる(S200)。その後、各画素の「連結数」を算
出して「端点」を検知し(S201)、上記の「膨張」
により消滅する「端点」を抽出することにより、線間距
離を算出する(S202)。次に、この線間距離が予め
設定されている限度値よりも大きいか否かの判定を行う
(S203)。線間距離が限度値よりも大きいか、ある
いは等しければ、コピー動作を行い(S117・S11
8)、補正処理モードを終了する。一方、線間距離が限
度値よりも小さければ、警告表示して(S119)、コ
ピー動作を中止する。
【0230】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0231】〔実施例22〕本発明のさらに他の実施例
について図44および図45に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0232】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、かす
れ部分検出部(文字検出手段)を備えている。上記のか
すれ部分検出部は、例えば、線分や曲線を検出すると共
に、これら線分や曲線内における、本来画素があるべき
部分に画素が無い状態、即ちかすれ部分を検出するよう
になっている。また、認識割合判定手段は、上記のかす
れ部分が、予め設定されている限度値よりも少ないか否
かの判定を行うようになっている。上記の限度値とは、
文字がかすれることなくコピーされ、かつ読み取ること
ができるための最大値である。従って、この限度値より
もかすれ部分が多い場合には、文字はかすれて読み取る
ことができなくなる。上記の限度値は、例えばディジタ
ル複写機の解像度等の性能により、その値が設定されて
メインメモリ73に記憶されている。その他の構成は、
前記の実施例12のディジタル複写機と同一である。
【0233】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図44のフ
ローチャートおよび図45に基づいて説明する。
【0234】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、文字が検出さ
れると(S110〜S113)、かすれ部分検出部によ
り上述のようにかすれ部分92を検出する(S21
0)。次に、このかすれ部分92が予め設定されている
限度値よりも少ないか否かの判定を行う(S211)。
かすれ部分92が限度値よりも少ないか、あるいは等し
ければ、コピー動作を行い(S117・S118)、補
正処理モードを終了する。一方、かすれ部分92が限度
値よりも多ければ、警告表示して(S119)、コピー
動作を中止する。
【0235】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字がかすれる等して読み取ること
ができなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0236】〔実施例23〕本発明のさらに他の実施例
について図46および図47に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例12
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0237】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、文字検出部71iの代わりに、潰れ
部分検出部(文字検出手段)を備えている。上記の潰れ
部分検出部は、例えば、線分や曲線を検出すると共に、
これら線分や曲線の線幅が所定割合以上の割合で太く変
化している部分、即ち潰れ部分を検出するようになって
いる。また、認識割合判定手段は、上記の潰れ部分が、
予め設定されている限度値よりも少ないか否かの判定を
行うようになっている。上記の限度値とは、文字が潰れ
ることなくコピーされ、かつ読み取ることができるため
の最大値である。従って、この限度値よりも潰れ部分が
多い場合には、文字は潰れて読み取ることができなくな
る。上記の限度値は、例えばディジタル複写機の解像度
等の性能により、その値が設定されてメインメモリ73
に記憶されている。その他の構成は、前記の実施例12
のディジタル複写機と同一である。
【0238】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図46のフ
ローチャートおよび図47に基づいて説明する。
【0239】先ず、前記の実施例12のディジタル複写
機と同様に、所定のステップが実行され、文字93が検
出されると(S110〜S113)、潰れ部分検出部に
より上述のように潰れ部分94を検出する(S22
0)。次に、この潰れ部分94が予め設定されている限
度値よりも少ないか否かの判定を行う(S221)。潰
れ部分94が限度値よりも少ないか、あるいは等しけれ
ば、コピー動作を行い(S117・S118)、補正処
理モードを終了する。一方、潰れ部分94が限度値より
も多ければ、警告表示して(S119)、コピー動作を
中止する。
【0240】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、コピー動作を中止する。従っ
て、実質的に利用不可能な複写画像が形成されること、
即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複写機
の操作性および付加価値が向上すると共に、用紙の無駄
遣いを回避することができる。また、文字を読み取るこ
とができる場合のみ、コピー動作が可能となるので、良
好な画像を得ることができる。
【0241】〔実施例24〕本発明のさらに他の実施例
について図48および図49に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例1の
図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0242】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例1の画像処理CPU7
4内に、さらに大きさ認識手段、大きさ判定手段および
合成手段(何れも図示せず)を有している。即ち、画像
処理CPU74は、文字検出部71iの検出結果等に基
づいて、文字データから文字の大きさを認識すると共
に、この文字の大きさが予め設定されている読み取り可
能になると認められる所定の大きさ、即ち限度値よりも
大きいか否かの判断等を行うようになっている。
【0243】尚、上記の限度値とは、文字が潰れること
なくコピーされ、かつ読み取ることができる最小の大き
さを示す値である。従って、この限度値よりも文字の大
きさが小さい場合には、文字は潰れて読み取ることがで
きなくなる。また、上記の限度値は、例えばディジタル
複写機の解像度等の性能により、その値が設定されてメ
インメモリ73に記憶されている。
【0244】また、変倍処理部(拡大手段)71eで
は、上記の大きさ判定手段により、文字の大きさが限度
値よりも小さいと判定された場合に、上記文字の大きさ
が読み取り可能になると認められる所定の大きさ、即ち
限度値よりも大きくなるように、文字データを所定の拡
大倍率で拡大するようになっている。その他の構成は、
前記の実施例1のディジタル複写機と同一である。
【0245】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図48のフ
ローチャートおよび図49に基づいて説明する。
【0246】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、所定のステップが実行され、文字
95が検出されると(S110〜S113)、大きさ認
識手段により上述のように文字95の大きさを認識する
(S230)。次に、大きさ判定手段によりこの文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行う(S231)。文字95の大きさが限
度値よりも大きいか、あるいは等しければ、コピー動作
を行い(S117・S118)、補正処理モードを終了
する。一方、文字95の大きさが限度値よりも小さけれ
ば、用紙サイズと拡大後の画像の大きさとの比較によ
り、文字95の大きさが限度値よりも大きくなるように
拡大可能か否かの判定を行う(S232)。拡大可能で
あれば、拡大手段により、画像データに拡大処理を施し
(S233)、コピー動作を行う(S117・S11
8)。一方、拡大不可能であれば、警告表示して(S1
19)、コピー動作を中止する。
【0247】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0248】〔実施例25〕本発明のさらに他の実施例
について図50および図51に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例24
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0249】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例24の文字検出部71
i内に、前記の実施例10で詳述した空白部検出手段を
備えていると共に、画像処理CPU(合成手段)74
は、拡大処理された文字データと、文字以外の画像デー
タとを合成可能となっている。その他の構成は、前記の
実施例24のディジタル複写機と同一である。
【0250】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図50のフ
ローチャートおよび図51に基づいて説明する。
【0251】先ず、前記の実施例24のディジタル複写
機と同様の操作により、所定のステップが実行され、文
字95が検出されると(S110〜S113)、大きさ
認識手段により文字95の大きさを認識し、この文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行い、文字95の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S2
40・S241・S117・S118)、補正処理モー
ドを終了する。一方、文字95の大きさが限度値よりも
小さければ、文字の周囲の空白部を検出し(S24
2)、文字95の大きさが限度値よりも大きくなるよう
に拡大可能か否かの判定を行う(S243)。拡大可能
であれば、拡大手段により、文字データに拡大処理を施
し(S244)、処理された文字データと、S112に
て記憶されている文字以外の画像データとを合成し(S
245)、コピー動作を行う(S117・S118)。
一方、拡大不可能であれば、警告表示して(S11
9)、コピー動作を中止する。尚、上記空白部とは、文
字を読み取り可能な大きさに拡大したときに、文字と文
字以外の画像とが重なり合わないだけの幅の空白部のこ
とである。
【0252】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0253】〔実施例26〕本発明のさらに他の実施例
について図52および図53に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例25
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0254】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例25の画像処理CPU
74内に、文字置換手段(図示せず)を有している。上
記の文字置換手段は、拡大処理された文字データから再
認識された文字を所定のコードに変換した後、このコー
ドを用いてメインメモリ73内に収納された、上記文字
に対応する置換文字を検索し、上記文字を置換文字に置
換すると共に、置換文字の文字データを画像データに合
成するようになっている。その他の構成は、前記の実施
例25のディジタル複写機と同一である。
【0255】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図52のフ
ローチャートおよび図53に基づいて説明する。
【0256】先ず、前記の実施例25のディジタル複写
機と同様の操作により、所定のステップが実行され、文
字95が検出されると(S110〜S113)、大きさ
認識手段により文字95の大きさを認識し、この文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行い、文字95の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S2
50・S251・S117・S118)、補正処理モー
ドを終了する。一方、文字95の大きさが限度値よりも
小さければ、文字の周囲の空白部を検出し(S25
2)、文字95の大きさが限度値よりも大きくなるよう
に拡大可能か否かの判定を行う(S253)。拡大可能
であれば、文字データに拡大処理を施した後、拡大処理
された文字データから文字を再認識し(S254)、再
認識された文字を対応する置換文字と置換し(S25
5)、置換文字の文字データと文字以外の画像データと
を合成し(S256)、コピー動作を行う(S117・
S118)。一方、拡大不可能か、あるいは文字が再認
識できない場合は、警告表示して(S119)、コピー
動作を中止する。尚、上記の空白部の検出動作は、文字
を置換文字に置換した場合に、置換すべき文字の周りに
置換文字を置換するだけの空白部が存在するか否かを検
出する空白部検出手段の動作である。
【0257】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0258】〔実施例27〕本発明のさらに他の実施例
について図54および図55に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例26
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0259】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、変倍処理部(文字拡大手段)71e
にて、大きさ判定手段により文字の大きさが限度値より
も小さいと判定された場合に、上記文字の大きさが読み
取り可能になると認められる所定の大きさ、即ち限度値
と等しくなるように、文字データを所定の拡大倍率で拡
大するようになっている。その他の構成は、前記の実施
例26のディジタル複写機と同一である。
【0260】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図54のフ
ローチャートおよび図55に基づいて説明する。
【0261】先ず、前記の実施例26のディジタル複写
機と同様の操作により、所定のステップが実行され、文
字95が検出されると(S110〜S113)、大きさ
認識手段により文字95の大きさを認識し、この文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行い、文字95の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S2
60・S261・S117・S118)、補正処理モー
ドを終了する。一方、文字95の大きさが限度値よりも
小さければ、文字の大きさが限度値と等しくなるように
拡大し(S262)、拡大処理された文字データから文
字を再認識し(S263)、再認識された文字を元の大
きさになるように縮小処理する(S264)。その後、
再認識された文字を対応する置換文字と置換し(S26
5)、置換文字の文字データと文字以外の画像データと
を合成し(S266)、コピー動作を行う(S117・
S118)。一方、文字が再認識できない場合は、警告
表示して(S119)、コピー動作を中止する。
【0262】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0263】〔実施例28〕本発明のさらに他の実施例
について図56および図57に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例27
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0264】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例27の画像処理CPU
74内に、文字処理手段(図示せず)を有している。上
記の文字処理手段は、文字拡大手段にて拡大処理された
文字データが所定の文字として認識されたときに、拡大
処理を施す前の文字データが認識部により所定の文字と
して認識されるように、即ち所定の文字として読み取り
可能となるように、元の文字データに対して、所定の修
正処理を施すようになっている。例えば、拡大処理され
た文字データおよび元の文字データから文字の特徴であ
る短い線分や曲線をそれぞれ抽出し、互いの線分や曲線
を比較することにより、元の文字データの線分や曲線の
特徴を、拡大処理された文字データの線分や曲線の特徴
に近づけるべく修正する等の様々な処理を施すようにな
っている。その他の構成は、前記の実施例27のディジ
タル複写機と同一である。
【0265】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図56のフ
ローチャートおよび図57に基づいて説明する。
【0266】先ず、前記の実施例27のディジタル複写
機と同様の操作により、所定のステップが実行され、文
字95が検出されると(S110〜S113)、大きさ
認識手段により文字95の大きさを認識し、この文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行い、文字95の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S2
70・S271・S117・S118)、補正処理モー
ドを終了する。一方、文字95の大きさが限度値よりも
小さければ、文字の大きさが例えば限度値と等しくなる
ように拡大し、拡大処理された文字データから文字96
を再認識する(S272〜S273)。次に、再認識さ
れた文字96と拡大処理を施す前の文字95とを上述の
ように比較し(S274)、元の文字95を再認識され
た文字96に近づけるべく修正する(S275)。その
後、修正された文字97の文字データと文字以外の画像
データとを合成し(S276)、コピー動作を行う(S
117・S118)。一方、文字が再認識できない場合
は、警告表示して(S119)、コピー動作を中止す
る。
【0267】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0268】〔実施例29〕本発明のさらに他の実施例
について図58および図59に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例28
の図面に示した手段と同一の機能を有する手段には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0269】本実施例にかかる画像処理装置としてのデ
ィジタル複写機は、前記の実施例28の画像処理CPU
74が有する文字処理手段が、文字拡大手段にて拡大処
理された文字データが文字として認識されたときに、拡
大処理を施す前の文字データが認識部により文字として
認識されるように、元の文字データに対して、以下の処
理を施すようになっている。即ち、例えば、元の文字デ
ータから文字の特徴である短い線分や曲線をそれぞれ抽
出し、これら線分や曲線を、拡大処理された文字データ
に対応する置換文字の文字データの線分や曲線と比較す
ることにより、元の文字データの線分や曲線の特徴を、
置換文字の文字データの線分や曲線の特徴に近づけるべ
く修正する等の様々な処理を施すようになっている。そ
の他の構成は、前記の実施例28のディジタル複写機と
同一である。
【0270】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順について、図58のフ
ローチャートおよび図59に基づいて説明する。
【0271】先ず、前記の実施例28のディジタル複写
機と同様の操作により、所定のステップが実行され、文
字95が検出されると(S110〜S113)、大きさ
認識手段により文字95の大きさを認識し、この文字9
5の大きさが予め設定されている限度値よりも大きいか
否かの判定を行い、文字95の大きさが限度値よりも大
きいか、あるいは等しければ、コピー動作を行い(S2
70・S271・S117・S118)、補正処理モー
ドを終了する。一方、文字95の大きさが限度値よりも
小さければ、文字の大きさが限度値と等しくなるように
拡大し、拡大処理された文字データから文字を再認識す
る(S272〜S273)。次に、再認識された文字に
対応する置換文字98と拡大処理を施す前の文字95と
を上述のように比較し(S280)、元の文字95を置
換文字98に近づけるべく修正する(S281)。その
後、修正された文字99の文字データと文字以外の画像
データとを合成し(S276)、コピー動作を行う(S
117・S118)。一方、文字が再認識できない場合
は、警告表示して(S119)、コピー動作を中止す
る。
【0272】このように、上記構成のディジタル複写機
は、複写後の原稿の文字が潰れる等して読み取ることが
できなくなる場合には、文字を容易に読み取ることがで
きるように処理する。従って、実質的に利用不可能な複
写画像が形成されること、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の操作性および付加価値がよ
り一層向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避すること
ができる。また、文字を読み取ることができる場合の
み、コピー動作が可能となるので、良好な画像を得るこ
とができる。
【0273】〔実施例30〕本発明のさらに他の実施例
を図3、図4、図5および図60ないし図63に基づい
て説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、
前記の実施例に示した手段と同一の機能を有する手段に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0274】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、前記図3に示す構成および図4に示す操作
パネル部39を備えるとともに、図60に示す制御回路
を備えている。この制御回路は、メインCPU101、
ROM102、RAM103、画像処理部104、文字
検出手段としての文字検出部105、特徴検出部10
7、メインCPU101と共とに出力制御手段を構成す
る出力制御部108、劣化情報記憶手段としての劣化情
報記憶部109、複写文字計算手段としての複写文字計
算部110、読取り判定手段としての読取り判定部11
1、および操作パネル制御部112を備え、これら各部
はバスによってメインCPU101と接続されている。
【0275】上記のメインCPU101は、入力手段と
してのスキャナユニット22、レーザドライバユニット
7および接続されているその他の各手段を制御するもの
である。ROM102はメインCPU101の制御プロ
グラムを記憶している。RAM103は本複写機に固有
の各種パラメータを記憶するとともに、プログラム実行
時のワーキングエリアとなる。画像処理部104は、ス
キャナユニット22から得られた原稿の画像データを処
理するものであり、例えば、前記図5に示した画像デー
タ入力部70、文字検出部71iを除く画像処理部7
1、画像データ出力部72、メインメモリ73および画
像処理CPU74を備えている。画像処理部104にて
処理された画像データは、レーザドライバユニット7に
送られ、前述のように、複写画像が出力される。
【0276】文字検出部105は、スキャナユニット2
2から入力されてメインメモリ73に記憶された画像デ
ータから、例えば前記実施例1において説明した孤立図
形分離法あるいはストローク抽出法により、文字デー
タ、即ち文字を検出するものである。尚、この文字デー
タとは、原稿画像中に記された平仮名、漢字、片仮名お
よび例えばローマ字等の文字データを含むとともに、数
字および記号等を表すためのデータのことである。特徴
検出部107は、文字の特徴である濁点やはね、短い線
分や曲線、あるいは「の」・「口」等が有している文字
内における、線で包囲された部分、即ち、囲われた部分
等の特徴を検出するものである。出力制御部108は、
メインCPU101の指令に基づいて、レーザドライバ
ユニット7からのレーザ光照射による画像形成動作、即
ち用紙への複写画像の形成動作を制御するものである。
【0277】劣化情報記憶部109は、本複写機におい
て複写を行った場合に、原稿画像に対して複写画像が劣
化する状態を劣化情報として記憶している。複写文字計
算部110は、特徴検出部107により検出された文字
の特徴についての複写後の劣化状態を上記劣化情報に基
づいて計算し、文字の複写後の状態を示す計算複写文字
を得るものである。従って、この計算複写文字は、本デ
ィジタル複写機によって複写を行った場合に、出力され
ると推定される文字である。読取り判定部111は、上
記計算複写文字が所定の文字として読み取れるか否かを
判定するものである。操作パネル制御部112は、メイ
ンCPU101の指令に基づいて、操作パネル部39に
おける例えば警告手段としての液晶表示パネル41の表
示動作を制御するものである。
【0278】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順を図61のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0279】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0280】スキャンが終了すると、原稿の画像データ
中の文字データを文字検出部105が検出する(S30
4)。このとき、文字データが検出されなければ、S3
09に移行して補正処理モードを解除した後、コピー動
作を行う(S310、S311)。
【0281】一方、S304において画像データ中に文
字データ、即ち文字が検出されれば、特徴検出部107
が上記文字の特徴的な部分を検出する(S305)。次
に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109に
記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、この
劣化情報、および設定されている拡大、縮小あるいは濃
度等の複写条件に基づいて、上記特徴検出部107にて
検出された文字の特徴的な部分について、複写後の劣化
状態を計算し、この劣化状態を含む計算複写文字を得る
(S307)。この計算複写文字は例えば上記メインメ
モリ73に記憶される。
【0282】次に、読取り判定部111が上記計算複写
文字について読み取り可能であるか否かの読取り判定を
行う(S308)。この読取り判定は、例えば、計算複
写文字における特徴的な部分のつぶれ、かすれ、分離も
しくは接触等による変化を検出し、複写文字計算部11
0での処理前の文字に対する上記の変化を生じた計算複
写文字の割合が、許容可能な割合として設定された基準
割合以上であるか否かを判定することにより行われる。
尚、計算複写文字における上記変化の検出は、特徴検出
部107にて行われる。
【0283】次に、上記S308にて計算複写文字が読
み取り可能であると判定された場合には、コピー動作を
行う(S309〜S311)。一方、上記S308にて
計算複写文字が読み取り不可能である判定された場合に
は、補正処理モードに基づく出力制御を行う(S31
2)。即ち、操作パネル制御部112の制御動作によ
り、操作パネル部39の液晶表示パネル41に複写画像
が読み取り不可能となる旨の警告表示が行われ、出力制
御部108の制御動作により、画像出力動作が禁止され
る。
【0284】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿を複写したときの文字の状態を計算により求め、そ
の文字が読み取り不可能である場合に、警告を発して複
写動作を禁止している。従って、実質的に利用不可能な
複写画像の出力、即ち無駄なコピーが回避されるので、
ディジタル複写機の付加価値が向上すると共に、用紙の
無駄遣いを回避することができる。また、文字を読み取
ることができる場合のみ、コピー動作が可能となるの
で、良好な画像を得ることができる。
【0285】尚、本実施例においては、例えば上記文字
検出部105および特徴検出部107に代えて、図62
に示すように、文字認識手段としての文字認識部106
を備えていてもよい。この文字認識部106は、例えば
前記実施例2において説明した重ね合わせ法、特徴抽出
法あるいは構造解析法により、画像データから文字デー
タを検出するとともに、この文字データを所定の文字と
して認識するものである。例えば光学式文字認識(Opti
cal Character Recognition)による文字認識装置であ
る。
【0286】このような構成の場合、図61において、
S304では上記文字認識部106により認識できた文
字の有無を判定し、S305の動作は不要となる。ま
た、S308の判定動作において、読取り判定部111
は、文字認識部106での文字データについての文字と
しての認識率が良いか悪いか、例えば許容可能な認識率
として設定された基準認識率以上であるか否かを判定す
るものとなる。さらに、この場合の図61のフローチャ
ートに対応する処理動作は、図63に示すものとなる。
【0287】〔実施例31〕本発明のさらに他の実施例
を図62、図64および図65に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0288】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図62に示す構成を備え、図64および図
65に示す処理動作を行うものである。
【0289】本実施例のディジタル複写機における、補
正処理を行う際の処理手順を図64のフローチャートお
よび図65に基づいて説明する。
【0290】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0291】スキャンが終了すると、文字認識部106
により原稿の画像データ中における文字データ、即ち文
字の認識動作を行う(S321)。このとき、文字が認
識されなければ、S309に移行して補正処理モードを
解除した後、コピー動作を行う(S310、S31
1)。
【0292】一方、S321において文字が認識されれ
ば、このときに認識された文字数を記憶しておく。次
に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109に
記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、複写
後の劣化状態を計算し、この劣化状態を含む計算複写文
字を得る(S307)。
【0293】次に、文字認識部106が上記計算複写文
字について文字の再認識を行い(S322)、この場合
の誤認識率を求める。この誤認識率E1は、最初、即ち
S321での動作時に認識された文字数をN1、S32
2での動作時に再認識された文字数をM1とすると、 E1=100×(N1−M1)/N1 によって求められる。
【0294】その後、読取り判定部111は、誤認識率
E1が、複写画像の文字の読み取りが不可能になると認
められる値として設定された所定値未満であるか否かを
判定する(S323)。上記所定値は本実施例において
20%としている。この判定結果により誤認識率が20
%未満であれば、複写された原稿の画像は文字が読み取
り可能なものとなるから、コピー動作を行う(S309
〜S311)。一方、誤認識率が20%以上であれば、
複写された原稿の画像は文字が読み取り難いものとなる
から、液晶表示パネル41にて警告表示を行い、画像出
力動作を禁止する(S312)。
【0295】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像について文字の認識を行った後、原稿を複写し
たときの文字の状態を示す計算複写文字を求め、この文
字について再認識を行い、最初の文字認識に対する、計
算複写文字についての文字認識における誤認識率が所定
値以上のなった場合に、警告を発して複写動作を禁止し
ている。従って、実質的に利用不可能な複写画像の出
力、即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複
写機の付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回
避することができる。また、文字を読み取ることができ
る場合のみ、コピー動作が可能となるので、良好な画像
を得ることができる。
【0296】〔実施例32〕本発明のさらに他の実施例
を図66、図67および図68に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0297】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図66に示す構成を備え、図67および図
68に示す処理動作を行うものである。本実施例におい
て、図66に示す文字検出部105は、文字の特徴を抽
出することにより文字を検出するものとなっている。即
ち、文字検出部105は、文字は小さい、孤立してい
る、あるいは一定の状態で並んでいる等の特徴より、連
結した図形単位に画像データを分離し、その図形に外接
させた矩形のサイズが文字サイズに合致しているか否か
により文字か否かを判定して、文字を検出している。ま
た、文字認識部106は、前記計算複写文字についての
文字認識を行うものとなっている。
【0298】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順を図67のフローチャ
ートおよび図68に基づいて説明する。
【0299】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0300】スキャンが終了すると、文字検出部105
が、上記特徴抽出による文字検出動作により、原稿の画
像データ中における文字データ、即ち文字を検出する
(S331)。このとき、文字が検出されなければ(S
304)、コピー動作を行う(S309〜S311)。
【0301】一方、S304において文字が検出されれ
ば、このときに検出された文字数を記憶しておく。次
に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109に
記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、複写
後の劣化状態を計算し、この劣化状態を含む計算複写文
字を得る(S307)。
【0302】次に、文字認識部106が上記計算複写文
字について文字の認識を行い(S332)、この場合の
認識率を求める。この認識率E2は、S331で検出さ
れた文字数をN2、S332で認識された文字数をM2
とすると、 E2=100×M2/N2 によって求められる。
【0303】その後、読取り判定部111は、上記認識
率E2が、複写画像における文字の読み取りが不可能で
あると認められる認識率として設定された所定値を越え
ているか否かを判定する(S333)。この所定値は本
実施例において80%としている。この判定結果により
認識率が80%を越えていれば、複写された原稿の画像
は文字が読み取り可能なものとなるから、コピー動作を
行う(S309〜S311)。一方、認識率が80%以
下であれば、複写された原稿の画像は文字が読み取り難
いものとなるから、液晶表示パネル41にて警告表示を
行い、画像出力動作を禁止する(S312)。
【0304】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像について文字の検出を行った後、原稿を複写し
たときの文字の状態を示す計算複写文字を求め、この文
字について認識を行い、先の文字検出において検出され
た文字数に対し、計算複写文字についての認識文字数の
比率、即ち認識率が所定値未満となった場合に、警告を
発して複写動作を禁止している。従って、実質的に利用
不可能な複写画像の出力、即ち無駄なコピーが回避され
るので、ディジタル複写機の付加価値が向上すると共
に、用紙の無駄遣いを回避することができる。また、文
字を読み取ることができる場合のみ、コピー動作が可能
となるので、良好な画像を得ることができる。
【0305】〔実施例33〕本発明のさらに他の実施例
を図60、図69および図70に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0306】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図60に示す構成を備え、図69および図
70に示す処理動作を行うものである。本実施例におい
て、図60に示す文字検出部105は、文字の特徴を抽
出することにより文字を検出するものとなっている。即
ち、文字検出部105は、文字は小さい、孤立してい
る、あるいは一定の状態で並んでいる等の特徴より、連
結した図形単位に画像データを分離し、その図形に外接
させた矩形のサイズが文字サイズに合致しているか否か
により文字か否かを判定して、文字を検出している。ま
た、包囲部分検出手段としての特徴検出部107は、文
字の特徴的な部分である輪郭で囲まれた部分(包囲部
分)、例えば文字Aの上部、あるいは文字Bの上部およ
び下部等、文字を形成する輪郭の線で囲まれ、内部に空
白部を有する部分を検出するものとなっている。
【0307】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順を図69のフローチャ
ートおよび図70に基づいて説明する。
【0308】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0309】スキャンが終了すると、文字検出部105
が、上記特徴抽出による文字検出動作により、原稿の画
像データ中における文字データ、即ち文字を検出する
(S341)。このとき、文字が検出されなければ(S
304)、コピー動作を行う(S309〜S311)。
【0310】一方、S304において画像データ中に文
字データ、即ち文字が検出されれば、特徴検出部107
が上記文字の輪郭で囲まれた部分を検出する(S34
2)。次に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部
109に記憶されている劣化情報を呼び出し(S30
6)、この劣化情報、および設定されている拡大、縮小
あるいは濃度等の複写条件に基づいて、上記特徴検出部
107にて検出された文字の輪郭で囲まれた部分につい
て、複写後の劣化状態を計算し、この劣化状態を含む計
算複写文字を得る(S307)。この計算複写文字は例
えば上記メインメモリ73に記憶される。
【0311】次に、特徴検出部107が、上記計算複写
文字の輪郭で囲まれた部分においてつぶれが発生してい
る部分を検出する(S343)。この「つぶれ」とは、
例えば図70に示す文字Bにおいて、輪郭で囲まれた空
白部が消滅する状態のことである。
【0312】次に、読取り判定部111が計算複写文字
での上記つぶれの発生率を求め、このつぶれ発生率が、
複写画像の文字が読み取り不可能になると認められる値
として設定された20%未満であるか否かを判定する
(S344)。上記つぶれ発生率E3は、S342で検
出された輪郭で囲まれた部分の数をN3、S343で検
出されたつぶれ発生部分の数をM3とすると、 E3=100×M3/N3 によって求められる。尚、S343およびS344は、
読取り判定手段としての特徴検出部107および読取り
判定部111の動作である。
【0313】S344での判定の結果、上記つぶれの発
生率が20%未満であれば、複写された原稿の画像は文
字が読み取り可能なものとなるから、コピー動作を行う
(S309〜S311)。一方、つぶれの発生率が20
%以上であれば、複写された原稿の画像は文字が読み取
り難いものとなるから、液晶表示パネル41にて警告表
示を行い、画像出力動作を禁止する(S312)。
【0314】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像の文字における輪郭で囲まれた部分を検出し、
この部分について複写を行ったときのつぶれの発生率を
計算により求め、このつぶれの発生率が所定値以上とな
った場合に、警告を発して複写動作を禁止している。従
って、実質的に利用不可能な複写画像の出力、即ち無駄
なコピーが回避されるので、ディジタル複写機の付加価
値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回避することが
できる。また、文字を読み取ることができる場合のみ、
コピー動作が可能となるので、良好な画像を得ることが
できる。
【0315】〔実施例34〕本発明のさらに他の実施例
を図60、図71および図72に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0316】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図60に示す構成を備え、図71および図
72に示す処理動作を行うものである。本実施例におい
て、図60に示す文字検出部105は、前記実施例33
に示した文字検出部105と同様の、文字の特徴を抽出
する動作により文字を検出するものとなっている。ま
た、特徴検出部107は、文字の特徴的な部分、即ち文
字の輪郭を構成する線同士が接近しており、複写を行っ
た場合に線同士が接触して囲まれそうな部分である包囲
可能性部分を検出するものとなっている。このような部
分としては、例えば文字Cがある。
【0317】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順を図71のフローチャ
ートおよび図72に基づいて説明する。
【0318】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0319】スキャンが終了すると、文字検出部105
が、上記特徴抽出による文字検出動作により、原稿の画
像データ中における文字データ、即ち文字を検出する
(S351)。このとき、文字が検出されなければ(S
304)、コピー動作を行う(S309〜S311)。
【0320】一方、S304において画像データ中に文
字データ、即ち文字が検出されれば、特徴検出部107
が文字の上記包囲可能性部分を検出する(S352)。
次に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109
に記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、こ
の劣化情報、および設定されている拡大、縮小あるいは
濃度等の複写条件に基づいて、文字における上記包囲可
能性部分について、複写後の劣化状態を計算し、この劣
化状態を含む計算複写文字を得る(S307)。
【0321】次に、特徴検出部107が、上記計算複写
文字の包囲可能性部分において、線同士が接触あるいは
略接触して囲まれた部分、即ち「囲い」が発生している
部分を検出する(S353)。
【0322】次に、読取り判定部111が計算複写文字
での上記囲いの発生率を求め、この囲い発生率が、複写
画像の文字が読み取り不可能になると認められる値とし
て設定された20%未満であるか否かを判定する(S3
54)。上記囲い発生率E4は、S352で検出された
包囲可能性部分の数をN4、S353で検出された囲い
発生部分の数をM4とすると、 E4=100×M4/N4 によって求められる。尚、S353およびS354は読
取り判定手段としての特徴検出部107および読取り判
定部111の動作である。
【0323】S354での判定の結果において囲い発生
率が20%未満であれば、複写された原稿の画像は文字
が読み取り可能なものとなるから、コピー動作を行う
(S309〜S311)。一方、囲い発生率が20%以
上であれば、複写された原稿の画像は文字が読み取り難
いものとなるから、液晶表示パネル41にて警告表示を
行い、画像出力動作を禁止する(S312)。
【0324】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像の文字における、複写を行った場合に線同士が
接触して囲まれそうな部分である包囲可能性部分を検出
し、この包囲可能性部分について複写を行ったときの囲
いの発生率を計算により求め、この囲いの発生率が所定
値以上となった場合に、警告を発して複写動作を禁止し
ている。従って、実質的に利用不可能な複写画像の出
力、即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複
写機の付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回
避することができる。また、文字を読み取ることができ
る場合のみ、コピー動作が可能となるので、良好な画像
を得ることができる。
【0325】〔実施例35〕本発明のさらに他の実施例
を図60、図73および図74に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0326】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図60に示す構成を備え、図73および図
74に示す処理動作を行うものである。本実施例におい
て、図60に示す文字検出部105は、前記実施例33
に示した文字検出部105と同様の、文字の特徴を抽出
する動作により文字を検出するものとなっている。ま
た、特徴検出部107は、文字の特徴的な部分である分
離可能性部分、即ち文字の輪郭を構成する線が細くなっ
ており、複写を行った場合に線が分離しそうな部分を検
出するものとなっている。
【0327】次に、本実施例のディジタル複写機におけ
る、補正処理を行う際の処理手順を図73のフローチャ
ートおよび図74に基づいて説明する。
【0328】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0329】スキャンが終了すると、文字検出部105
が、上記特徴抽出による文字検出動作により、原稿の画
像データ中における文字データ、即ち文字を検出する
(S361)。このとき、文字が検出されなければ(S
304)、コピー動作を行う(S309〜S311)。
【0330】一方、S304において画像データ中に文
字データ、即ち文字が検出されれば、特徴検出部107
が文字の上記分離可能性部分を検出する(S362)。
次に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109
に記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、こ
の劣化情報、および設定されている拡大、縮小あるいは
濃度等の複写条件に基づいて、文字における上記分離可
能性部分について、複写後の劣化状態を計算し、この劣
化状態を含む計算複写文字を得る(S307)。
【0331】次に、特徴検出部107が、上記計算複写
文字の分離可能性部分において、線が分離した部分、即
ち「分離」が発生している部分を検出する(S36
3)。
【0332】次に、読取り判定部111が計算複写文字
での上記分離の発生率を求め、この分離発生率が、複写
画像の文字が読み取り不可能になると認められる値とし
て設定された20%未満であるか否かを判定する(S3
64)。上記分離発生率E5は、S362で検出された
分離可能性部分の数をN5、S363で検出された分離
発生部分の数をM5とすると、 E5=100×M5/N5 によって求められる。尚、S363およびS364は、
読取り判定手段としての特徴検出部107および読取り
判定部111の動作である。
【0333】S364での判定の結果、分離発生率が2
0%未満であれば、複写された原稿の画像は文字が読み
取り可能なものとなるから、コピー動作を行う(S30
9〜S311)。一方、分離発生率が20%以上であれ
ば、複写された原稿の画像は文字が読み取り難いものと
なるから、液晶表示パネル41にて警告表示を行い、画
像出力動作を禁止する(S312)。
【0334】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像の文字における、複写を行った場合に線が細く
なって分離しそうな部分である分離可能性部分を検出
し、この分離可能性部分について複写を行ったときの分
離の発生率を計算により求め、この分離の発生率が所定
値以上となった場合に、警告を発して複写動作を禁止し
ている。従って、実質的に利用不可能な複写画像の出
力、即ち無駄なコピーが回避されるので、ディジタル複
写機の付加価値が向上すると共に、用紙の無駄遣いを回
避することができる。また、文字を読み取ることができ
る場合のみ、コピー動作が可能となるので、良好な画像
を得ることができる。
【0335】〔実施例36〕本発明のさらに他の実施例
を図62、図75および図76に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に
示した手段と同一の機能を有する手段には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0336】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図62に示す構成を備え、図75および図
76に示す処理動作を行うものである。本実施例におい
て、図62に示す画像処理部104が備える置換文字記
憶手段としての前記メインメモリ73は、各文字におけ
る各サイズの置換文字としてのフォントのデータを記憶
している。
【0337】次に、本ディジタル複写機における、補正
処理を行う際の処理手順を図75のフローチャートおよ
び図76に基づいて説明する。
【0338】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0339】スキャンが終了すると、文字認識部106
により原稿の画像データ中における文字データ、即ち文
字の認識動作を行う(S371)。このとき、文字が認
識されなければ、コピー動作を行う(S309〜S31
1)。
【0340】一方、S371において文字が認識されれ
ば、このときに認識された文字数を記憶しておく。次
に、複写文字計算部110が、劣化情報記憶部109に
記憶されている劣化情報を呼び出し(S306)、複写
後の劣化状態を計算し、この劣化状態を含む計算複写文
字を得る(S307)。
【0341】次に、文字認識部106が上記計算複写文
字について文字の再認識を行い(S372)、この場合
の誤認識率を求める。この誤認識率E1は、前記実施例
31において説明したように、S371での動作時に認
識された文字数をN1、S372での動作時に再認識さ
れた文字数をM1とすると、 E1=100×(N1−M1)/N1 によって求められる。
【0342】その後、読取り判定部111は、誤認識率
E1が、複写画像の文字の読み取りが不可能になると認
められる値として設定された20%未満であるか否かを
判定する(S373)。この判定結果により誤認識率が
20%未満であれば、複写された原稿の画像は文字が読
み取り可能なものとなるから、コピー動作を行う(S3
09〜S311)。
【0343】一方、S373の判定において誤認識率が
20%以上であれば、複写された原稿の画像は文字が読
み取り難いものとなる。従って、S371において認識
した文字と同サイズのフォントを呼び出し(S37
4)、それらの文字をこのフォントに置換して(S37
5)、コピー動作を行う(S310、S311)。尚、
S375の動作は、画像処理部104における前記画像
処理CPUにおける文字置換手段としての動作である。
【0344】上記のように、本ディジタル複写機では、
原稿画像について文字の認識を行った後、原稿を複写し
たときの文字の状態を示す計算複写文字を求め、この文
字について再認識を行い、最初の文字認識に対する、計
算複写文字についての文字認識における誤認識率が所定
値以上のなった場合に、文字を同サイズのフォントに置
換して複写を行うようにしている。従って、実質的に利
用不可能な複写画像の出力、即ち無駄なコピーが回避さ
れるので、ディジタル複写機の付加価値が向上すると共
に、用紙の無駄遣いを回避することができる。また、文
字を読み取ることができる場合のみ、コピー動作が可能
となるので、良好な画像を得ることができる。
【0345】〔実施例37〕本発明のさらに他の実施例
を図77ないし図80に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した手
段と同一の機能を有する手段には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0346】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図77に示すように、前記図4に示した操
作パネル部39において、縮小処理モード指定キー40
に代えて、劣化情報入力モード指定キー121を備えて
いる。また、本ディジタル複写機は、図78に示す構成
を備え、上記劣化情報入力モード指定キー121の操作
に応じて図79および図80に示す劣化情報入力動作を
行うものとなっている。この劣化情報入力動作は、原稿
の複写を実際に行い、原稿画像と複写画像との比較によ
り本ディジタル複写機における実際の劣化情報を得るた
めのものである。また、図78に示す劣化情報計算部1
22が後述のように劣化情報を計算するものとなってい
る。
【0347】次に、本ディジタル複写機における劣化情
報入力動作を図79のフローチャートおよび図80に基
づいて説明する。
【0348】原稿載置台27上に劣化情報を得るための
元原稿を配した状態で、劣化情報入力モード指定キー1
21が操作されると、メインCPU101の制御により
ディジタル複写機は劣化情報入力モードとなり(S38
1)、スキャナユニット22が元原稿をスキャンし(S
382)、元原稿の画像データ(第1画像データ)を画
像処理部104のメインメモリ73に記憶し(S38
3)、原稿画像の複写を行う。
【0349】その後、上記複写によって得られた元原稿
の複写画像が原稿として原稿載置台27上に配されると
(S384)、スキャナユニット22が上記複写原稿を
スキャンし(S385)、複写原稿の画像データ(第2
画像データ)を画像処理部104のメインメモリ73に
記憶する(S386)。
【0350】上記S382での元原稿のスキャンおよび
S385での複写原稿のスキャンは、例えば、元原稿あ
るいは複写原稿が原稿載置台27上の所定位置に配され
たことを原稿センサによって検出することにより開始さ
れる。また、S385での複写原稿のスキャンにおい
て、この複写原稿が元原稿ではなく複写原稿であること
は、例えば、先の複写において複写原稿であることを示
す印を原稿画像に加えて出力し、上記の印の有無を判定
することにより、検出することができる。また、このよ
うな動作に代えて、コピースタートキー38が操作され
ることにより、上記の各スキャンが開始されるようにし
てもよい。
【0351】次に、文字検出部105が上記元原稿の画
像データと複写原稿の画像データとから文字データを検
出し、劣化情報計算部122が上記両文字データを比較
し、文字データにおける文字の変化、例えば、文字にお
ける線幅の変化、輪郭の直線性の変化、エッジ部の鋭さ
の変化、濃度ムラや濃度の変化、かすれ、あるいはにじ
み等の発生割合の変化等を検出する。さらに、劣化情報
計算部122が上記変化の割合等から、劣化情報を算出
する(S387)。
【0352】次に、上記S387の動作によって劣化情
報が得られなかった場合には(S388)、劣化情報入
力モードを解除して(S390)、動作を終了する。一
方、劣化情報が得られた場合には、この劣化情報を劣化
情報記憶部109が記憶し(S389)、劣化情報入力
モードを解除して(S390)、動作を終了する。
【0353】上記の動作により得られた劣化情報は、前
記の実施例30ないし実施例36に示した劣化情報記憶
部109に記憶されているものとして使用可能である。
【0354】上記のように、本実施例の構成では、ディ
ジタル複写機にて実際に原稿の複写を行い、元原稿と複
写原稿とを比較することにより劣化情報を得るものとな
っているので、正確な劣化情報を得ることができる。従
って、この劣化情報を使用することにより、複写可能で
あるか否かの判定を正確に行うことができ、利用不可能
な複写画像の出力を確実に防止することができる。
【0355】〔実施例38〕本発明のさらに他の実施例
を図81ないし図85に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した手
段と同一の機能を有する手段には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0356】本実施例の画像処理装置としてのディジタ
ル複写機は、図81に示す構成を備え、前記劣化情報入
力モード指定キー121の操作に応じて図82および図
83に示す劣化情報入力動作を行うものとなっている。
この劣化情報入力動作は、前記実施例37のディジタル
複写機と同様、原稿の複写を実際に行い、原稿画像と複
写画像との比較により本ディジタル複写機における実際
の劣化情報を得るものである。さらに、本ディジタル複
写機は、元原稿を第1画像、この第1画像の複写画像を
第2画像、この第2画像の複写画像を第3画像というよ
うに設定した場合に、第2画像、第3画像、…、第n画
像、…の画像を複写する各場合のそれぞれの劣化情報を
設定するものとなっている。また、図81に示す画像処
理部104が備える前記メインメモリ73は、各文字に
おける各サイズのフォントのデータを記憶している。
【0357】次に、本ディジタル複写機における劣化情
報入力動作を図82のフローチャートおよび図83に基
づいて説明する。
【0358】原稿載置台27上に劣化情報を得るための
元原稿を配した状態で、劣化情報入力モード指定キー1
21が操作されると、メインCPU101の制御により
ディジタル複写機は劣化情報入力モードとなる(S39
1)。この状態で、得るべき劣化情報の数がテンキー3
7により入力されると、スキャナユニット22が元原稿
をスキャンし(S392)、元原稿の画像データである
第1画像データを画像処理部104のメインメモリ73
が記憶し(S393)、原稿画像の複写を行う。上記の
得るべき劣化情報の数は、第n画像までの劣化情報を得
る場合、n−1である。また、この場合のスキャンの回
数はnであり、複写画像の出力回数はn−1となる。
【0359】上記の動作は指定回数に応じて行われる。
即ち、1回のスキャンおよび複写画像の出力が終了する
毎に、指定回数の処理が終了するまで(S394)、出
力された複写画像が複写原稿として原稿載置台27に戻
されると(S395)、上記S392およびS393の
動作を繰り返す。このような動作により、画像処理部1
04のメインメモリ73には、第1ないし第n画像の画
像データが記憶される。尚、上記スキャンの開始の制御
については、前記実施例37において説明した通りであ
る。
【0360】次に、文字検出部105が先ず上記第1画
像データと第2画像データとから文字データを検出し、
劣化情報計算部122が上記両文字データを比較し、文
字データにおける文字の変化、例えば、文字における線
幅の変化、輪郭の直線性の変化、エッジ部の鋭さの変
化、濃度ムラや濃度の変化、かすれ、あるいはにじみ等
の発生割合の変化等を検出する。さらに、劣化情報計算
部122が上記変化の割合等から、劣化情報を算出す
る。この劣化情報は、第2画像についての劣化情報であ
り、以下同様にして、第3ないし第n画像についての劣
化情報を算出する(S396)。
【0361】次に、上記S396の動作によって劣化情
報が得られなかった場合には(S397)、劣化情報入
力モードを解除して(S399)、動作を終了する。一
方、劣化情報が得られた場合には、各劣化情報を劣化情
報記憶部109が記憶し(S398)、劣化情報入力モ
ードを解除して(S399)、動作を終了する。
【0362】次に、本ディジタル複写機における、補正
処理を行う際の処理手順を図84のフローチャートおよ
び図85に基づいて説明する。
【0363】先ず、前記の実施例1のディジタル複写機
と同様の操作により、用紙サイズの指定、補正処理モー
ドの指定(S301)等がなされると、スキャナユニッ
ト22が原稿をスキャンし(S302)、画像データを
画像処理部104のメインメモリ73に記憶する(S3
03)。
【0364】スキャンが終了すると、文字認識部106
により原稿の画像データ中における文字データ、即ち文
字の認識動作を行う(S401)。このとき、文字が認
識されなければ、コピー動作を行う(S309〜S31
1)。
【0365】一方、S401において文字が認識されれ
ば、このときに認識された文字数を記憶しておく。次
に、認識した文字の状態をメインメモリ73に記憶され
ているフォントと比較し、その劣化状態から、上記原稿
の元原稿に対しての複写回数、即ち上記原稿画像が上記
第n画像とした場合の第何番目の画像であるかを検出す
る(S402)。
【0366】次に、複写文字計算部110が、劣化情報
記憶部109から上記原稿画像の複写回数に対応した劣
化情報、例えば上記原稿画像が第n画像である場合、第
n+1画像の劣化情報を呼び出し(S403)、その劣
化情報に基づいて原稿画像にけおる文字の複写後の劣化
状態を計算し、この劣化状態を含む計算複写文字を得る
(S404)。
【0367】次に、文字認識部106が上記計算複写文
字について文字の再認識を行い(S405)、前記実施
例31において説明した演算により、この場合の誤認識
率E1を求める。
【0368】その後、読取り判定部111は、誤認識率
E1が、複写画像の文字の読み取りが不可能になると認
められる値として設定された20%未満であるか否かを
判定する(S406)。この判定結果により誤認識率が
20%未満であれば、複写された原稿の画像は文字が読
み取り可能なものとなるから、コピー動作を行う(S3
09〜S311)。一方、誤認識率が20%以上であれ
ば、複写された原稿の画像は文字が読み取り難いものと
なるから、液晶表示パネル41にて警告表示を行い、画
像出力動作を禁止する(S312)。
【0369】上記のように、本実施例の構成では、ディ
ジタル複写機にて実際に原稿の複写を行い、元原稿と複
写原稿とを比較することにより劣化情報を得るものとな
っているので、正確な劣化情報を得ることができる。さ
らに、この劣化情報は、元原稿に対するその原稿の複写
回数毎に、即ち親原稿に対する子原稿、孫原稿毎に段階
的に設定し、複写時には、その原稿の元原稿に対する複
写回数に応じた劣化情報を使用するものとしている。従
って、その原稿が複写可能であるか否かの判定をさらに
正確に行うことができ、利用不可能な複写画像の出力を
確実に防止することができる。
【0370】尚、本実施例の構成は、劣化情報に基づい
て計算複写文字を得る前記の実施例30ないし実施例3
6の構成に適用可能である。
【0371】また、上記の実施例1〜実施例38で説明
したような各機能を備えた画像処理装置としては、勿
論、それら実施例に示したディジタル複写機に限定され
るものではなく、例えばディジタルプリンタ、ファクシ
ミリ、スキャナ・プリンタ等にも適用可能である。
【0372】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから文字
データを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検
出された文字データから文字の大きさを認識すると共
に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後
の文字の大きさを算出する算出手段と、算出手段にて算
出された縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と
認められる所定の大きさよりも小さいか否かを判定する
判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文
字以外の画像を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮
小したときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否
かを検出する空白部検出手段と、上記判定手段により縮
小後の文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと
判定され、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定
幅の空白部があると判定されたときに、文字データを読
み取り可能な上記所定の大きさに縮小する一方、上記文
字データ以外の画像データを設定手段にて設定された縮
小倍率にて縮小する縮小手段と、この縮小手段による縮
小後の文字データと画像データとを合成する合成手段
と、上記判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所
定の大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手
段により文字の周囲に所定幅の空白部がないと判定され
たときに警告を発する警告手段とを備えている構成であ
る。
【0373】これにより、実質的に利用不可能な大きさ
の縮小画像が形成されることが回避されるので、画像処
理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例え
ば、原稿の縮小画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な大きさの縮小画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【0374】本発明の請求項2記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検出さ
れた文字データから文字の大きさを認識すると共に、設
定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後の文字
の大きさを算出する第1算出手段と、第1算出手段にて
算出された縮小後の文字の大きさから、読み取り不可能
になると認められる文字の発生割合を算出する第2算出
手段と、第2算出手段にて算出された発生割合が、所定
の割合よりも大きいか否かを判定する発生割合判定手段
と、この発生割合判定手段により上記の発生割合が上記
所定の割合よりも大きいと判定されたときに、原稿の縮
小画像が読み取り不可能となることを警告する警告手段
とを備えている構成である。
【0375】これにより、実質的に利用不可能な大きさ
の縮小画像が形成されることが回避されるので、画像処
理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例え
ば、原稿の縮小画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な大きさの縮小画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【0376】本発明の請求項3記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出するとともに、文字内おける、線で略包囲され
た部分を検出する包囲部分検出手段と、包囲部分検出手
段にて検出された上記の包囲部分の大きさを認識すると
共に、設定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小
後の包囲部分の大きさを算出する包囲部分算出手段と、
包囲部分算出手段にて算出された縮小後の包囲部分の大
きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判定する包
囲部分判定手段と、この包囲部分判定手段により縮小後
の包囲部分の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと
判定されたときに、原稿の縮小画像が読み取り不可能と
なることを警告する警告手段とを備えている構成であ
る。
【0377】これにより、実質的に利用不可能な大きさ
の縮小画像が形成されることが回避されるので、画像処
理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例え
ば、原稿の縮小画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な大きさの縮小画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【0378】本発明の請求項4記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出すると共に、検出された文字データから文字を
認識する文字認識手段と、文字認識手段にて検出された
文字データを、設定手段にて設定された縮小倍率に基づ
いて縮小する文字縮小手段と、文字縮小手段にて縮小さ
れた文字データから文字を再認識すると共に、再認識さ
れた文字と縮小前の文字とが同一であるか否かを判定す
る文字判定手段と、文字判定手段にて同一でないと判定
された文字の判定割合が、所定の割合よりも大きいか否
かを判定する割合判定手段と、この割合判定手段により
上記の判定割合が上記所定の割合よりも大きいと判定さ
れたときに、原稿の縮小画像が読み取り不可能となるこ
とを警告する警告手段とを備えている構成である。
【0379】これにより、実質的に利用不可能な大きさ
の縮小画像が形成されることが回避されるので、画像処
理装置の操作性および付加価値が向上すると共に、例え
ば、原稿の縮小画像を用紙等に出力する場合において
は、実質的に利用可能な大きさの縮小画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【0380】本発明の請求項5記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検出さ
れた文字データから文字の大きさを認識すると共に、設
定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後の文字
の大きさを算出する算出手段と、算出手段にて算出され
た縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認めら
れる所定の大きさよりも小さいか否かを判定する判定手
段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外
の画像を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小した
ときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検
出する空白部検出手段と、上記判定手段により縮小後の
文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判定さ
、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅の空
白部があると判定されたときに、文字データを読み取り
可能な上記所定の大きさに縮小する一方、上記文字デー
タ以外の画像データを設定手段にて設定された縮小倍率
にて縮小する縮小手段と、この縮小手段による縮小後の
文字データと画像データとを合成する合成手段とを備え
ている構成である。
【0381】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の縮小画像は、文字が容易に読み取ることができる大き
さに形成されるので、画像処理装置の操作性および付加
価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮小画
像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可
能な大きさの縮小画像のみを出力することができるの
で、用紙等の無駄遣いを回避することができるという効
果を奏する。
【0382】本発明の請求項6記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検出さ
れた文字データから文字の大きさを認識すると共に、設
定手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後の文字
の大きさを算出する算出手段と、算出手段にて算出され
た縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認めら
れる所定の大きさよりも小さいか否かを判定する判定手
段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外
の画像を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小した
ときに、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検
出する空白部検出手段と、上記判定手段により縮小後の
文字の大きさが上記所定の大きさよりも小さいと判定さ
、かつ空白部検出手段により文字の周囲に所定幅の空
白部があると判定されたときに、文字データを読み取り
可能な上記所定の大きさに縮小する一方、上記文字デー
タ以外の画像データを設定手段にて設定された縮小倍率
にて縮小する縮小手段と、この縮小手段による縮小後の
文字データと画像データとを合成する合成手段と、この
合成手段にて合成された、文字データを含む画像データ
を可視化して出力する出力手段とを備えている構成であ
る。
【0383】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の縮小画像は、文字が容易に読み取ることができる大き
さに形成されるので、画像処理装置の操作性および付加
価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮小画
像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可
能な大きさの縮小画像のみを出力することができるの
で、用紙等の無駄遣いを回避することができるという効
果を奏する。
【0384】本発明の請求項7記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、原稿
の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、上記の入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する第1
記憶手段と、読み取り可能な所定の大きさのフォントを
有する置換文字データを記憶する第2記憶手段と、上記
の第1記憶手段に格納された画像データから文字データ
を検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検出され
た文字データから文字の大きさを認識すると共に、設定
手段にて設定された縮小倍率に基づいて縮小後の文字の
大きさを算出する算出手段と、算出手段にて算出された
縮小後の文字の大きさが、読み取り可能限界と認められ
る所定の大きさよりも小さいか否かを判定する判定手段
と、この判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所
定の大きさよりも小さいと判定されたときに、文字デー
タを上記の第2記憶手段に格納された置換文字データに
置換する一方、上記文字データ以外の画像データを設定
手段にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小・文字置
換手段と、縮小・文字置換手段から得られた、文字デー
タを含む画像データを可視化して出力する出力手段とを
備えている構成である。
【0385】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の縮小画像は、文字が容易に読み取ることができる大き
さに形成されるので、画像処理装置の操作性および付加
価値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の縮小画
像を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可
能な大きさの縮小画像のみを出力することができるの
で、用紙等の無駄遣いを回避することができるという効
果を奏する。
【0386】本発明の請求項8記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出する文字検出手段と、文字データから文字を認
識する認識手段と、認識手段にて文字として認識された
文字データの、文字検出手段にて検出された文字データ
全体に対する認識割合を算出する認識割合算出手段と、
認識割合算出手段にて算出された認識割合が、読み取り
可能になると認められる所定の割合よりも小さいか否か
を判定する認識割合判定手段と、この認識割合判定手段
により認識割合が上記所定の割合よりも小さいと判定さ
れたときに、原稿の複写画像が読み取り不可能となるこ
とを警告する警告手段とを備えている構成である。
【0387】これにより、実質的に利用不可能な複写画
像が形成されることが回避されるので、画像処理装置の
操作性および付加価値が向上すると共に、例えば、原稿
の複写画像を用紙等に出力する場合においては、実質的
に利用可能な複写画像のみを出力することができるの
で、用紙等の無駄遣いを回避することができるという効
果を奏する。
【0388】本発明の請求項9記載の画像処理装置は、
以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、入力
手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する記憶
手段と、記憶手段に格納された画像データから文字デー
タを検出する文字検出手段と、文字検出手段より得られ
た文字データ、および処理手段により処理された文字デ
ータから文字を認識する認識手段と、文字検出手段から
得られ、認識手段にて文字として認識された文字データ
の、文字検出手段にて検出された文字データ全体に対す
る認識割合を算出する認識割合算出手段と、認識割合算
出手段にて算出された認識割合が、原稿の複写画像とし
て読み取り可能になると認められる所定の割合よりも小
さいか否かを判定する認識割合判定手段と、この認識割
合判定手段により認識割合が上記所定の割合よりも小さ
いと判定されたときに、上記文字検出手段より得られた
文字データのうちの認識手段により文字として認識され
ない文字データに対して、認識手段にて文字として認識
されるように加工処理を施す処理手段と、この処理手段
の処理を経て上記認識手段により文字として認識された
文字データを画像データに合成する合成手段と、合成手
段にて合成された画像データを可視化して出力する出力
手段とを備えている構成である。
【0389】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0390】本発明の請求項10記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから文字
データを検出する文字検出手段と、文字検出手段より得
られた文字データ、および処理手段により処理された文
字データから文字を認識する認識手段と、文字検出手段
から得られ、認識手段にて文字として認識された文字デ
ータの、文字検出手段にて検出された文字データ全体に
対する認識割合を算出する認識割合算出手段と、認識割
合算出手段にて算出された認識割合が、原稿の複写画像
として読み取り可能になると認められる所定の割合より
も小さいか否かを判定する認識割合判定手段と、この認
識割合判定手段により認識割合が上記所定の割合よりも
小さいと判定されたときに、上記文字検出手段より得ら
れた文字データのうちの認識手段により文字として認識
されない文字データに対して、認識手段にて文字として
認識されるように加工処理を施す処理手段と、この処理
手段の処理を経て上記認識手段により文字として認識さ
れた文字データを上記の第2記憶手段に格納された置換
文字データに置換すると共に、置換文字データを画像デ
ータに合成する置換手段と、置換手段にて合成された画
像データを可視化して出力する出力手段とを備えている
構成である。
【0391】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0392】本発明の請求項11記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから文字
データを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検
出された文字データから文字の大きさを認識する大きさ
認識手段と、大きさ認識手段にて認識された文字の大き
さが、読み取り可能になると認められる所定の大きさよ
りも小さいか否かを判定する大きさ判定手段と、文字を
上記所定の大きさに拡大したときに、文字の周囲に所定
幅の空白部があるか否かを検出する空白部検出手段と、
上記大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段によ
り文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたとき
に、文字データのみを読み取り可能上記所定の大きさ
に拡大する拡大手段と、この拡大手段による拡大後の文
字データと文字データ以外の画像データとを合成する合
成手段とを備えている構成である。
【0393】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0394】本発明の請求項12記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
記憶手段と、記憶手段に格納された画像データから文字
データを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検
出された文字データから文字の大きさを認識する大きさ
認識手段と、大きさ認識手段にて認識された文字の大き
さが、読み取り可能になると認められる所定の大きさよ
りも小さいか否かを判定する大きさ判定手段と、文字を
上記所定の大きさに拡大したときに、文字の周囲に所定
幅の空白部があるか否かを検出する空白部検出手段と、
上記大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段によ
り文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたとき
に、文字データのみを読み取り可能な上記所定の大きさ
に拡大する拡大手段と、この拡大手段による拡大後の文
字データをこの文字データ以外の画像データに合成する
合成手段と、合成手段にて合成された、文字データを含
む画像データを可視化して出力する出力手段とを備えて
いる構成である。
【0395】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0396】本発明の請求項13記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
第1記憶手段と、読み取り可能な所定の大きさのフォン
トを有する置換文字データを記憶する第2記憶手段と、
上記の第1記憶手段に格納された画像データから文字デ
ータを検出する文字検出手段と、文字検出手段にて検出
された文字データから文字の大きさを認識する大きさ認
識手段と、大きさ認識手段にて認識された文字の大きさ
が、読み取り可能になると認められる所定の大きさより
も小さいか否かを判定する大きさ判定手段と、この大き
さ判定手段により文字の大きさが上記所定の大きさより
も小さいと判定されたときに、文字データを上記の第2
記憶手段に格納された置換文字データに置換すると共
に、置換文字データを画像データに合成する文字置換手
段と、文字置換手段にて合成された画像データを可視化
して出力する出力手段とを備えている構成である。
【0397】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0398】本発明の請求項14記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
第1記憶手段と、読み取り可能な所定の大きさのフォン
トを有する置換文字データを記憶する第2記憶手段と、
上記の第1記憶手段に格納された画像データから文字デ
ータを検出する文字検出手段と、文字データから文字を
認識する認識手段と、文字検出手段にて検出された文字
データから文字の大きさを認識する大きさ認識手段と、
大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
否かを判定する大きさ判定手段と、この大きさ判定手段
により文字の大きさが小さいと判定されたときに、認識
手段にて所定の文字として認識されるように文字データ
を読み取り可能な所定の拡大倍率にて拡大する文字拡大
手段と、文字拡大手段にて拡大された文字データが所定
の文字として認識されたときに、その拡大前の文字デー
タを上記の第2記憶手段に格納された置換文字データに
置換すると共に、置換文字データを画像データに合成す
る文字置換手段と、文字置換手段にて合成された画像デ
ータを可視化して出力する出力手段とを備えている構成
である。
【0399】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0400】本発明の請求項15記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取る入力手段と、
入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
記憶手段と、この記憶手段に格納された画像データから
文字データを検出する文字検出手段と、文字データから
文字を認識する認識手段と、文字検出手段にて検出され
た文字データから文字の大きさを認識する大きさ認識手
段と、大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、
読み取り可能になると認められる所定の大きさよりも小
さいか否かを判定する大きさ判定手段と、この大きさ判
定手段により文字の大きさが上記所定の大きさよりも小
さいと判定されたときに、認識手段にて所定の文字とし
て認識されるように文字データを読み取り可能な所定の
拡大倍率にて拡大する文字拡大手段と、文字拡大手段に
て拡大された文字データが所定の文字として認識された
ときに、この所定の文字として読み取り可能となるよう
に、拡大前の文字データを修正する文字処理手段と、文
字処理手段にて処理された文字データを画像データに合
成する合成手段と、合成手段にて合成された画像データ
を可視化して出力する出力手段とを備えている構成であ
る。
【0401】これにより、出力手段を経て得られる原稿
の複写画像は、文字が容易に読み取ることができるよう
に形成されるので、画像処理装置の操作性および付加価
値がより一層向上すると共に、例えば、原稿の複写画像
を用紙等に出力する場合においては、実質的に利用可能
な複写画像のみを出力することができるので、用紙等の
無駄遣いを回避することができるという効果を奏する。
【0402】本発明の請求項16記載の画像処理装置
は、以上のように、原稿の画像を読み取り画像データに
変換する入力手段と、入力された画像データに基づいて
原稿画像の複写画像を形成して出力する画像出力手段と
を備えている画像処理装置において、上記画像データか
ら文字データを検出する文字検出手段と、原稿画像に対
して複写画像が劣化する状態を劣化情報として記憶して
いる劣化情報記憶手段と、上記文字検出手段にて検出さ
れた文字データにより表される文字についての複写後の
劣化状態を上記劣化情報に基づいて計算し、複写後の文
字の状態を示す計算複写文字を得る複写文字計算手段
と、上記計算複写文字が所定の文字として読み取れるか
否かを判定する読取り判定手段と、この読取り判定手段
にて上記計算複写文字が読み取れないと判定されたとき
に、複写画像の出力を禁止する出力制御手段とを備えて
いる構成である。
【0403】これにより、画像処理装置の付加価値が向
上すると共に、原稿の複写画像を用紙等に出力する場合
においては、実質的に利用可能な複写画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【0404】本発明の請求項17記載の画像処理装置
は、請求項16記載の画像処理装置において、上記文字
検出手段が、上記画像データ中の文字データから文字を
認識する第1認識動作、および複写文字計算手段から得
られた計算複写文字を文字として認識する第2認識動作
を行う文字認識手段からなり、上記複写文字計算手段
が、上記文字認識手段により画像データ中から認識され
た文字についての複写後の劣化状態を上記劣化情報に基
づいて計算し、複写後の文字の状態を示す計算複写文字
を得るものであり、上記読取り判定手段が、上記文字認
識手段における第1認識動作に対する第2認識動作での
認識率に基づいて複写画像における文字が読み取り可能
であるか否かを判定する構成である。
【0405】これにより、画像処理装置の付加価値が向
上すると共に、原稿の複写画像を用紙等に出力する場合
においては、実質的に利用可能な複写画像のみを出力す
ることができるので、用紙等の無駄遣いを回避すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像処理装置として
のディジタル複写機が縮小処理を行う際の処理手順を示
すフローチャートである。
【図2】上記処理手順の説明図である。
【図3】上記ディジタル複写機における概略の全体構成
図である。
【図4】上記ディジタル複写機に備えられた操作パネル
部の斜視図である。
【図5】上記ディジタル複写機に備えられた画像処理系
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例における画像処理装置とし
てのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処理手順を
示すフローチャートである。
【図7】図6に示した処理手順の説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例における画像処理装
置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】図8に示した処理手順の説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10に示した処理手順の説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図13】図12に示した処理手順の説明図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図15】図14に示した処理手順の説明図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図17】図16に示した処理手順の説明図である。
【図18】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図19】図18に示した処理手順の説明図である。
【図20】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図21】図20に示した処理手順の説明図である。
【図22】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が縮小処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図23】図22に示した処理手順の説明図である。
【図24】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図25】図24に示した処理手順の説明図である。
【図26】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図27】図26に示した処理手順の説明図である。
【図28】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図29】図28に示した処理手順の説明図である。
【図30】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図31】図30に示した処理手順の説明図である。
【図32】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図33】図32に示した処理手順の説明図である。
【図34】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図35】図34に示した処理手順の説明図である。
【図36】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図37】図36に示した処理手順の説明図である。
【図38】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図39】図38に示した処理手順の説明図である。
【図40】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図41】図40に示した処理手順の説明図である。
【図42】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図43】図42に示した処理手順の説明図である。
【図44】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図45】図44に示した処理手順の説明図である。
【図46】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図47】図46に示した処理手順の説明図である。
【図48】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図49】図48に示した処理手順の説明図である。
【図50】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図51】図50に示した処理手順の説明図である。
【図52】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図53】図52に示した処理手順の説明図である。
【図54】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図55】図54に示した処理手順の説明図である。
【図56】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図57】図56に示した処理手順の説明図である。
【図58】本発明のさらに他の実施例における画像処理
装置としてのディジタル複写機が補正処理を行う際の処
理手順を示すフローチャートである。
【図59】図58に示した処理手順の説明図である。
【図60】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図61】図60に示したディジタル複写機が補正処理
を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図62】上記ディジタル複写機における制御回路の他
の例を示すブロック図である。
【図63】図62に示した構成のディジタル複写機にお
ける補正処理を行う際の処理手順の説明図である。
【図64】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が補正処理を行う際の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図65】図64に示した処理手順の説明図である。
【図66】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図67】図66に示したディジタル複写機が補正処理
を行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図68】図67に示した処理手順の説明図である。
【図69】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が補正処理を行う際の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図70】図69に示した処理手順の説明図である。
【図71】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が補正処理を行う際の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図72】図71に示した処理手順の説明図である。
【図73】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が補正処理を行う際の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図74】図73に示した処理手順の説明図である。
【図75】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が補正処理を行う際の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図76】図75に示した処理手順の説明図である。
【図77】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機が備える操作パネル部の斜視図である。
【図78】上記ディジタル複写機の制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図79】上記ディジタル複写機が劣化情報入力処理を
行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図80】図79に示した処理手順の説明図である。
【図81】本発明のさらに他の実施例におけるディジタ
ル複写機の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図82】上記ディジタル複写機が劣化情報入力処理を
行う際の処理手順を示すフローチャートである。
【図83】図82に示した処理手順の説明図である。
【図84】上記ディジタル複写機が補正処理を行う際の
処理手順を示すフローチャートである。
【図85】図84に示した処理手順の説明図である。
【符号の説明】
7 レーザドライバユニット(出力手段) 10 感光体ドラム(出力手段) 16 帯電器(出力手段) 17 転写ベルト(出力手段) 22 スキャナユニット(入力手段) 26 複写機本体 28 現像装置(出力手段) 37 テンキー(設定手段) 39 操作パネル部 40 縮小処理モード指定キー 42 補正処理モード指定キー 71 画像処理部 71e 変倍処理部(文字縮小手段、縮小手段、拡大手
段、文字拡大手段) 71i 文字検出部(文字検出手段、認識手段、包囲部
分検出手段、包囲可能性部分検出手段) 73 メインメモリ(記憶手段、第1記憶手段、第2
記憶手段、置換文字記憶手段) 74 画像処理CPU(算出手段、判定手段、警告手
段、第1算出手段、第2算出手段、発生割合判定手段、
包囲部分算出手段、包囲部分判定手段、包囲部分小判定
手段、文字判定手段、割合判定手段、縮小文字合成手
段、縮小・文字置換手段、認識割合算出手段、認識割合
判定手段、処理手段、合成手段、置換手段、大きさ認識
手段、大きさ判定手段、拡大文字合成手段、文字置換手
段、文字処理手段) 101 メインCPU 102 ROM 103 RAM 104 画像処理部 105 文字検出部(文字検出手段) 106 文字認識部(文字認識手段) 107 特徴検出部(包囲部分検出手段) 108 出力制御部(出力制御手段) 109 劣化情報記憶部(劣化情報記憶手段) 110 複写文字計算部(複写文字計算手段) 111 読取り判定部(読取り判定手段) 112 操作パネル制御部 121 劣化情報入力モード指定キー 122 劣化情報計算部

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する算出手段
    と、 算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み
    取り可能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外の画像
    を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小したとき
    に、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出す
    る空白部検出手段と、 上記判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の
    大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段に
    より文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたと
    きに、文字データを読み取り可能な上記所定の大きさに
    縮小する一方、上記文字データ以外の画像データを設定
    手段にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小手段と、 この縮小手段による縮小後の文字データと画像データと
    を合成する合成手段と、 上記 判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の
    大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段に
    より文字の周囲に所定幅の空白部がないと判定されたと
    きに警告を発する警告手段とを備えていることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する第1算出手
    段と、 第1算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさか
    ら、読み取り不可能になると認められる文字の発生割合
    を算出する第2算出手段と、 第2算出手段にて算出された発生割合が、所定の割合よ
    りも大きいか否かを判定する発生割合判定手段と、 この発生割合判定手段により上記の発生割合が上記所定
    の発生割合よりも大きいと判定されたときに、原稿の縮
    小画像が読み取り不可能となることを警告する警告手段
    とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    するとともに、文字内おける、線で略包囲された部分を
    検出する包囲部分検出手段と、 包囲部分検出手段にて検出された上記の包囲部分の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の包囲部分の大きさを算出する包囲部
    分算出手段と、 包囲部分算出手段にて算出された縮小後の包囲部分の大
    きさが、所定の大きさよりも小さいか否かを判定する包
    囲部分判定手段と、 この包囲部分判定手段により縮小後の包囲部分の大きさ
    が上記所定の大きさよりも小さいと判定されたときに、
    原稿の縮小画像が読み取り不可能となることを警告する
    警告手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    すると共に、検出された文字データから文字を認識する
    文字認識手段と、 文字認識手段にて検出された文字データを、設定手段に
    て設定された縮小倍率に基づいて縮小する文字縮小手段
    と、 文字縮小手段にて縮小された文字データから文字を再認
    識すると共に、再認識された文字と縮小前の文字とが同
    一であるか否かを判定する文字判定手段と、 文字判定手段にて同一でないと判定された文字の判定割
    合が、所定の割合よりも大きいか否かを判定する割合判
    定手段と、 この割合判定手段により上記の判定割合が上記所定の割
    合よりも大きいと判定されたときに、原稿の縮小画像が
    読み取り不可能となることを警告する警告手段とを備え
    ていることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する算出手段
    と、 算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み
    取り可能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外の画像
    を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小したとき
    に、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出す
    る空白部検出手段と、 上記 判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の
    大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段に
    より文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたと
    きに、文字データを読み取り可能な上記所定の大きさに
    縮小する一方、上記文字データ以外の画像データを設定
    手段にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小手段と、 この縮小手段による縮小後の文字データと画像データと
    を合成する合成手段 とを備えていることを特徴とする画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する算出手段
    と、 算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み
    取り可能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する判定手段と、文字を上記所定の大きさに縮小し、かつ文字以外の画像
    を設定手段にて設定された縮小倍率にて縮小したとき
    に、文字の周囲に所定幅の空白部があるか否かを検出す
    る空白部検出手段と、 上記 判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の
    大きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段に
    より文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたと
    きに、文字データを読み取り可能な上記所定の大きさに
    縮小する一方、上記文字データ以外の画像データを設定
    手段にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小手段と、 この縮小手段による縮小後の文字データと画像データと
    を合成する合成手段と、 この合成手段にて合成された、文字データを含む画像デ
    ータを可視化して出力する出力手段とを備えていること
    を特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】原稿の画像を読み取る入力手段と、 原稿の縮小倍率を任意に設定可能な設定手段と、 上記の入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記
    憶する第1記憶手段と、 読み取り可能な所定の大きさのフォントを有する置換文
    字データを記憶する第2記憶手段と、 上記の第1記憶手段に格納された画像データから文字デ
    ータを検出する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識すると共に、設定手段にて設定された縮小倍率
    に基づいて縮小後の文字の大きさを算出する算出手段
    と、 算出手段にて算出された縮小後の文字の大きさが、読み
    取り可能限界と認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する判定手段と、 この判定手段により縮小後の文字の大きさが上記所定の
    大きさよりも小さいと判定されたときに、文字データを
    上記の第2記憶手段に格納された置換文字データに置換
    する一方、上記文字データ以外の画像データを設定手段
    にて設定された縮小倍率にて縮小する縮小・文字置換手
    段と、 縮小・文字置換手段から得られた、文字データを含む画
    像データを可視化して出力する出力手段とを備えている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字データから文字を認識する認識手段と、 認識手段にて文字として認識された文字データの、文字
    検出手段にて検出された文字データ全体に対する認識割
    合を算出する認識割合算出手段と、 認識割合算出手段にて算出された認識割合が、読み取り
    可能になると認められる所定の割合よりも小さいか否か
    を判定する認識割合判定手段と、 この認識割合判定手段により認識割合が上記所定の割合
    よりも小さいと判定されたときに、原稿の複写画像が読
    み取り不可能となることを警告する警告手段とを備えて
    いることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段より得られた文字データ、および処理手段
    により処理された文字データから文字を認識する認識手
    段と、 文字検出手段から得られ、認識手段にて文字として認識
    された文字データの、文字検出手段にて検出された文字
    データ全体に対する認識割合を算出する認識割合算出手
    段と、 認識割合算出手段にて算出された認識割合が、原稿の複
    写画像として読み取り可能になると認められる所定の割
    合よりも小さいか否かを判定する認識割合判定手段と、 この認識割合判定手段により認識割合が上記所定の割合
    よりも小さいと判定されたときに、上記文字検出手段よ
    り得られた文字データのうちの認識手段により文字とし
    て認識されない文字データに対して、認識手段にて文字
    として認識されるように加工処理を施す処理手段と、 この処理手段の処理を経て上記認識手段により文字とし
    て認識された文字データを画像データに合成する合成手
    段と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段より得られた文字データ、および処理手段
    により処理された文字データから文字を認識する認識手
    段と、 文字検出手段から得られ、認識手段にて文字として認識
    された文字データの、文字検出手段にて検出された文字
    データ全体に対する認識割合を算出する認識割合算出手
    段と、 認識割合算出手段にて算出された認識割合が、原稿の複
    写画像として読み取り可能になると認められる所定の割
    合よりも小さいか否かを判定する認識割合判定手段と、 この認識割合判定手段により認識割合が上記所定の割合
    よりも小さいと判定されたときに、上記文字検出手段よ
    り得られた文字データのうちの認識手段により文字とし
    て認識されない文字データに対して、認識手段にて文字
    として認識されるように加工処理を施す処理手段と、 この処理手段の処理を経て上記認識手段により文字とし
    て認識された文字データを上記の第2記憶手段に格納さ
    れた置換文字データに置換すると共に、置換文字データ
    を画像データに合成する置換手段と、 置換手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  11. 【請求項11】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識する大きさ認識手段と、 大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
    り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する大きさ判定手段と、文字を上記所定の大きさに拡大したときに、文字の周囲
    に所定幅の空白部があるか否かを検出する空白部検出手
    段と、 上記 大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
    きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段によ
    り文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたとき
    に、文字データのみを読み取り可能上記所定の大きさ
    に拡大する拡大手段と、この拡大手段による拡大後の文字データと文字データ以
    外の画像データとを合成する合成手段 とを備えているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 記憶手段に格納された画像データから文字データを検出
    する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識する大きさ認識手段と、 大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
    り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する大きさ判定手段と、文字を上記所定の大きさに拡大したときに、文字の周囲
    に所定幅の空白部があるか否かを検出する空白部検出手
    段と、 上記 大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
    きさよりも小さいと判定され、かつ空白部検出手段によ
    り文字の周囲に所定幅の空白部があると判定されたとき
    に、文字データのみを読み取り可能な上記所定の大きさ
    に拡大する拡大手段と、 この拡大手段による拡大後の文字データをこの文字デー
    タ以外の画像データに合成する合成手段と、 合成手段にて合成された、文字データを含む画像データ
    を可視化して出力する出力手段とを備えていることを特
    徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    第1記憶手段と、 読み取り可能な所定の大きさのフォントを有する置換文
    字データを記憶する第2記憶手段と、 上記の第1記憶手段に格納された画像データから文字デ
    ータを検出する文字検出手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識する大きさ認識手段と、 大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
    り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する大きさ判定手段と、 この大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
    きさよりも小さいと判定されたときに、文字データを上
    記の第2記憶手段に格納された置換文字データに置換す
    ると共に、置換文字データを画像データに合成する文字
    置換手段と、 文字置換手段にて合成された画像データを可視化して出
    力する出力手段とを備えていることを特徴とする画像処
    理装置。
  14. 【請求項14】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    第1記憶手段と、 読み取り可能な所定の大きさのフォントを有する置換文
    字データを記憶する第2記憶手段と、 上記の第1記憶手段に格納された画像データから文字デ
    ータを検出する文字検出手段と、 文字データから文字を認識する認識手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識する大きさ認識手段と、 大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
    り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する大きさ判定手段と、 この大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
    きさよりも小さいと判定されたときに、認識手段にて所
    定の文字として認識されるように文字データを読み取り
    可能な所定の拡大倍率にて拡大する文字拡大手段と、 文字拡大手段にて拡大された文字データが所定の文字と
    して認識されたときに、その拡大前の文字データを上記
    の第2記憶手段に格納された置換文字データに置換する
    と共に、置換文字データを画像データに合成する文字置
    換手段と、 文字置換手段にて合成された画像データを可視化して出
    力する出力手段とを備えていることを特徴とする画像処
    理装置。
  15. 【請求項15】原稿の画像を読み取る入力手段と、 入力手段にて読み取られた原稿の画像データを記憶する
    記憶手段と、 この記憶手段に格納された画像データから文字データを
    検出する文字検出手段と、 文字データから文字を認識する認識手段と、 文字検出手段にて検出された文字データから文字の大き
    さを認識する大きさ認識手段と、 大きさ認識手段にて認識された文字の大きさが、読み取
    り可能になると認められる所定の大きさよりも小さいか
    否かを判定する大きさ判定手段と、 この大きさ判定手段により文字の大きさが上記所定の大
    きさよりも小さいと判定されたときに、認識手段にて所
    定の文字として認識されるように文字データを読み取り
    可能な所定の拡大倍率にて拡大する文字拡大手段と、 文字拡大手段にて拡大された文字データが所定の文字と
    して認識されたときに、この所定の文字として読み取り
    可能となるように、拡大前の文字データを修正する文字
    処理手段と、 文字処理手段にて処理された文字データを画像データに
    合成する合成手段と、 合成手段にて合成された画像データを可視化して出力す
    る出力手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】原稿の画像を読み取り画像データに変換
    する入力手段と、 入力された画像データに基づいて原稿画像の複写画像を
    形成して出力する画像出力手段とを備えている画像処理
    装置において、 上記画像データから文字データを検出する文字検出手段
    と、 原稿画像に対して複写画像が劣化する状態を劣化情報と
    して記憶している劣化情報記憶手段と、 上記文字検出手段にて検出された文字データにより表さ
    れる文字についての複写後の劣化状態を上記劣化情報に
    基づいて計算し、複写後の文字の状態を示す計算複写文
    字を得る複写文字計算手段と、 上記計算複写文字が所定の文字として読み取れるか否か
    を判定する読取り判定手段と、 この読取り判定手段にて上記計算複写文字が読み取れな
    いと判定されたときに、複写画像の出力を禁止する出力
    制御手段とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】上記文字検出手段が、上記画像データ中
    の文字データから文字を認識する第1認識動作、および
    複写文字計算手段から得られた計算複写文字を文字とし
    て認識する第2認識動作を行う文字認識手段からなり、 上記複写文字計算手段が、上記文字認識手段により画像
    データ中から認識された文字についての複写後の劣化状
    態を上記劣化情報に基づいて計算し、複写後の文字の状
    態を示す計算複写文字を得るものであり、 上記読取り判定手段が、上記文字認識手段における第1
    認識動作に対する第2認識動作での認識率に基づいて複
    写画像における文字が読み取り可能であるか否かを判定
    するものであることを特徴とする請求項16に記載の画
    像処理装置。
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