JP2782989B2 - ミキシング装置 - Google Patents

ミキシング装置

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JP2782989B2 JP17096491A JP17096491A JP2782989B2 JP 2782989 B2 JP2782989 B2 JP 2782989B2 JP 17096491 A JP17096491 A JP 17096491A JP 17096491 A JP17096491 A JP 17096491A JP 2782989 B2 JP2782989 B2 JP 2782989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミキシング装置に係わ
り、特に、音声信号等をミキシングするに好適なミキシ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音声ミキシング装置として図3に
示されるものが知られている。この装置は入力端子1に
入力された信号を入力増幅器2で増幅した後音量調整器
3で入力信号のレベルを調整し、音量調整された信号を
出力増幅器4で増幅した後主送出スイッチ5を介して送
出選択スイッチ7a,7b…7n、送出音量調整器8
a,8b…8n及び個別出力端子8に出力するようにな
っている。さらに送出選択スイッチ7a,7b…7n、
送出音量調整器8a,8b…8nを通過した信号はそれ
ぞれ出力部11a,11b…11n及び出力部12a,
12b…12nに送出されるようになっている。
【0003】上記構成による装置において、拡声等に用
いる場合には、出力部11a,11b…11nを聴取者
の拡声用に用いている。一方、出力部12a,12b…
12nはステージ上の演奏者等のモニタあるいは、入力
された信号の補正や加工等のための効果機器用出力に使
用されている。
【0004】また録音等に使用する場合は、出力部11
a,11b…11nは録音器用に使用され、出力部12
a,12b…12nは拡声用と同様に演奏者等のモニタ
あるいは効果機器用出力に用いられている。ところで、
近年出力を多く必要とする会場や演奏者等の要求から決
め細かな演出をするために効果機器を多用するようにな
っている。そこで効果機器等を使用する場合、催し物あ
るいは、録音の場面により単独の入力信号の場合と、複
数の入力信号のミキシングの場合がある。録音用等の用
途では、個別出力端子9を録音器出力として使用する例
はあるが、効果機器等を接続する場合は主音量調節器3
で個別出力端子9の音量調整をするため、出力部11
a,11b…11nへの送出音量が変化することがあ
る。またその他の信号とミキシングできないために、入
力部は接続された効果機器専用となるという欠点があ
る。このため従来方式では効果機器等の接続には単独で
もミキシングでも同様に出力部12a,12b…12n
を割り当てる必要がある。しかし、出力部12a,12
b…12nを増設すると、ミキシングライン13の増設
と、出力部12a,12b…12nの増設に対応した送
出音量調節器8a,8b…8nを追加しなければなら
ず、ミキシング装置が大型化すると共に複雑化し、操作
が難しくなり装置としても高価となる。このためこの対
応策として、従来装置ではミキシング選択スイッチ6を
設けて欠点を補う工夫がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式では、ミキシング選択スイッチ6を設けても、ミキシ
ングライン13と出力部12a,12b…12nはガイ
ド機器等を接続するだけ必要であり、十分な効果は得ら
れない。
【0006】本発明は、このような従来の欠点を除去す
るものであり、主送出系統の数を増加せずに外部機器の
接続を可能とすることができるミキシング装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、複数の入力部と、複数の出力部と、各入力
部を指定の出力部に接続するミキシング手段とを備え、
各入力部は、入力信号を増幅する増幅手段と、増幅を手
段の出力信号のレベルを調整するレベル調整手段と、レ
ベル調整手段の出力系を複数の送出系に分岐し、分岐し
た送出系を指定の出力部に接続する分岐手段と、各送出
系の信号レベルを調整する複数の送出レベル調整手段
と、任意の送出系に挿入されて送出レベル調整手段の出
力を個別出力端子または出力部に接続する切換手段とか
ら構成されているミキシング装置を構成したものであ
る。
【0008】さらに本発明は、切換手段により個別出力
端子が選択されたときに送出レベル調整手段の出力を個
別出力端子に接続し、それ以外のときには個別出力端子
を個別入力端子に接続する補助切換手段を備えているミ
キシング装置を構成したものである。
【0009】
【作用】従って、本発明によれば、切換手段を個別出力
端子側に切り換えることにより、単一信号の出力を個別
に送出することができ、切換スイッチを主送出系統に切
り換えることにより、複数の信号をミキシングすること
ができるため、外部機器等の接続切換を容易に行うこと
ができ、個別出力端子を主送出系統の出力部の代わりと
して使用することが可能となる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるミキシング装
置を示すブロック図である。
【0011】図1において、ミキシング装置は複数の入
力部1…nと、複数の出力部11a,11b…11n、
12a,12b…12nと、ミキシング手段としてのミ
キシングライン13を備えて構成されており、各入力部
1〜nがミキシングライン13を介してそれぞれ出力部
11a〜11n、12a〜12nに接続されている。各
入力部iは入力端子1、入力増幅器2、音量調整器3、
出力増幅器4、主送出スイッチ5、送出選択スイッチ7
a,7b,7n、送出音量調節器8a,8b,8n、個
別出力端子9、個別出力・主系統選択スイッチ14を備
えて構成されている。そして出力増幅器4の出力側が主
送出スイッチ5、送出選択スイッチ7a,7b,7nを
介してミキシングライン13に接続されていると共に、
送出音量調節器8a,8b,8nを介してミキシングラ
イン13に接続されている。すなわち出力増幅器4の出
力系は複数の送出系に分岐されており、主送出系に送出
音量調節器8a,8b,8nが挿入されている。そして
送出音量調節器8aの出力側にスイッチ14が挿入され
ており、スイッチ14の一方の接点は個別出力端子9に
接続され、他方の接点はミキシングライン13に接続さ
れている。
【0012】上記構成において、スイッチ14を個別出
力端子9側に切り換えることにより、単一信号を個別出
力端子9側へ送出することができ、スイッチ14を主送
出系統側に切り換えることにより、複数の信号をミキシ
ングすることができる。このため、従来のような操作性
をそこなわずに、外部機器等の接続・切換ができる。さ
らに個別出力端子9は主送出系統の出力部の代わりとし
て使用することができる。
【0013】次に本発明の第2実施例を図2に従って説
明する。本実施例は、選択スイッチ14と個別出力端子
9との間にリレー17を挿入し、このリレー17を制御
トランジスタ16によって駆動し、トランジスタ16の
駆動をスイッチ14と連動する制御スイッチ14で制御
し、リレー接点cを個別入力端子18に接続し、リレー
接点dを選択スイッチ14に接続するようにしたもので
あり、他の構成は図1のものと同様であるので、同一の
ものには同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
【0014】上記構成のおいて、スイッチ14をb側に
切り換えると、スイッチ14と連動する制御スイッチ1
5は開放状態となって制御トランジスタ16がオンとな
り、リレー17の作動によってリレー接点がd側に切り
換わる。これにより選択スイッチ14からの信号を個別
出力端子9に送出することができる。逆に、選択スイッ
チ14をa側に切り換えると、制御スイッチ15が接地
され、制御トランジスタ16がカットオフ動作となるの
で、リレー17が非作動状態となってリレー接点がc側
に切り換わり、個別入力端子18と個別出力端子9とが
接続される。
【0015】このように、第2実施例においては、スイ
ッチ14の操作に応答して作動する切換手段を設けるこ
とで、入力部からの信号を個別出力端子9に送出する必
要がない場合、個別入力端子18と個別出力端子9とを
自動的に接続して外部機器を有効に使用することができ
る。なお、リレー17の代わりに半導体スイッチ等を用
いることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記実施例より明らかなよう
に以下に示す効果を有する。1.入力部の個別出力端子
を出力部の代わりとして使用することができる。2.外
部機器等の増設を必要とする場合、入力部の増設だけで
済み、ミキシング手段等の主系統に係わる構成を変更す
る必要がない。3.使用中のある場面で個別出力端子と
主送出系統によるミキシングの選択により効果機器等を
瞬時に切り換える演出効果や接続機器の切り換えを配線
を代えずに切換手段の切換操作で行えるため、操作性の
向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すミキシング装置のブ
ロック図
【図2】本発明の第2実施例を示すミキシング装置のブ
ロック図
【図3】従来例のブロック図
【符号の説明】
1 入力端子 2 入力増幅器 3 主音量調節器 4 出力増幅器 5 主送出スイッチ 7a,7b…7n 送出選択スイッチ 8a,8b…8n 送出音量調節器 9 個別出力端子 11a,11b…11n,12a,12b…12n 出
力部 13 ミキシングライン 14 個別出力・主系統選択スイッチ 15 制御スイッチ 16 制御トランジスタ 17 リレー 18 個別入力端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力部と、複数の出力部と、各入
    力部を指定の出力部に接続するミキシング手段とを備
    え、各入力部は、入力信号を増幅する増幅手段と、増幅
    手段の出力信号のレベルを調整するレベル調整手段と、
    レベル調整手段の出力系を複数の送出系に分岐し、分岐
    した送出系を指定の出力部に接続する分岐手段と、各送
    出系の信号レベルを調整する複数の送出レベル調整手段
    と、任意の送出系に挿入されて送出レベル調整手段の出
    力を個別出力端子または出力部に接続する切換手段とか
    ら構成されているミキシング装置。
  2. 【請求項2】 切換手段により個別出力端子が選択され
    たときに送出レベル調整手段の出力を個別出力端子に接
    続し、それ以外のときには個別出力端子を個別入力端子
    に接続する補助切換手段を備えている請求項1記載のミ
    キシング装置。
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