JP2782501B2 - 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置の作製方法

Info

Publication number
JP2782501B2
JP2782501B2 JP7113841A JP11384195A JP2782501B2 JP 2782501 B2 JP2782501 B2 JP 2782501B2 JP 7113841 A JP7113841 A JP 7113841A JP 11384195 A JP11384195 A JP 11384195A JP 2782501 B2 JP2782501 B2 JP 2782501B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fet
semiconductor
electrode
dis
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7113841A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07288292A (ja
Inventor
舜平 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP7113841A priority Critical patent/JP2782501B2/ja
Publication of JPH07288292A publication Critical patent/JPH07288292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2782501B2 publication Critical patent/JP2782501B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の概要】この発明によって作製される不揮発性メ
モリは、MES−FET(ショットキ障壁を利用した金
属−半導体構造を有する電界効果トランジスタ)とMI
S−FET(金属−絶縁物−半導体構造を有する絶縁ゲ
イト型電界効果トランジスタ)との特徴をかねそなえた
ものであって、DLC−MIS−FET(ディプレッシ
ョン領域制御型電界効果トランジスタ、以下本発明にお
いては略してDIS−FETと称する)の特徴を生かし
た不揮発性メモリ装置の作製方法に関するものである。 【0002】本発明方法により作製される不揮発性メモ
リは、従来のMIS−FETが単にその素子の大きさを
微細化していったが、ソース、ドレイン間をオフ状態で
不本意に流れてしまうリーク電流が発生するショートチ
ャネル効果によりそのパターンをスケールダウン(微細
化)できない限界すなわち0.1〜1μのチャネル長を
有するMIS−FETと同等またはそれ以上のスピード
を有するものであり、従来にはみられない効果を有する
半導体装置である。 【0003】本発明方法により作製される不揮発性メモ
リは、その基本的な特徴として、(1) 低電圧動作を行な
うこと(0.1〜2V)、(2) バルクモビリティ(μe
〜1500cm 2 /Vsec,μi 〜500cm 2 /Vsec )を
利用し従来より知られている表面移動度が支配的なMI
S−FETより3〜8倍の速度を同一パターン、スケー
ルにて有する、(3) 空乏層障壁をゲイト電極の仕事関数
または不純物レベルにより制御すること、(4) MES−
FETに比べて相補型を同一基板上に製造できること、
(5) 絶縁膜に窒化珪素を用いることによりMES−FE
Tに比べて高信頼性、耐熱性を有すること、(6) セルフ
アライン型であり従来よりのMIS−FETの特徴をそ
のまま利用できること、(7) バルクの多数キャリアを利
用するため、チャネル長が0.1μmにすることもで
き、またサブスレッシュホールド電流のリークがきわめ
て少ないこと、(8) システム設計に公知のLSI技術、
CAD技術がそのまま応用できること、(9) DIS−F
ETの領域の耐熱性を有するため多層配線が可能なこ
と、(10)不揮発性RAMへの応用が可能であること、が
あげられる。 【0004】以上のこれまでのIC、LSI、VLSI
業界も望んでいた多くの特徴をすべてかねそなえること
ができるというきわめて大きな効果を有する。 【0005】 【従来の技術】従来本発明方法により作製される半導
体装置と比較的相似の構造を有するトランジスタとして
MES−FETが知られている。これを図1にそのたて
断面図を示した。基板半導体(1)は逆導電型の領域
(2)をソース(5)ドレイン(6)よりもライトドー
ピングのイオン注入法により作製する。さらにこの半導
体領域(2)に対し白金(3)のショットキ障壁を作
る。このショットキ障壁により半導体領域中に空乏層を
作りソースからドレインに流れる電流を制御しようとす
るものである。 【0006】 【従来技術の問題点】しかしこの構造において白金が直
接シリコン半導体(2)に接するため、製造ばらつきを
有する。さらに従来はPチャネル型ができない。加えて
耐熱性がない。電極(3)とソース(5)、ドレイン
(6)がショートしやすいため空隙(60)を設けなけ
ればならない等の多くの欠点があった。 【0007】本発明の不揮発性メモリ装置の作製方法で
作製される不揮発性メモリは、MESFETの有する低
電圧動作、バルクモビリティを利用しているという特徴
を生かしつつ前記した欠点を除去しようとしたDIS−
FETの特徴を生かした発明であって、以下にDIS−
FETの構造及び作製方法を詳細を説明する。 【0008】図2に示す半導体装置は、本発明の前提と
なるDIS−FETのたて断面図の実施例を示す。図
(A)に示すように、半導体例えば珪素(結晶方位(1
00)のP- (ρ≧10Ωcm以上)型を半導体基板
(1)として用いた。さらにこの上面を選択的に窒化珪
素等によりマスクをし、公知の高圧(約10〜15気
圧)中で800〜1000℃にて0.5〜2μmの厚さ
に選択酸化をしてフィールド絶縁物(7)を形成させ
た。さらにこの基板にP型領域(10)を0.3〜1μ
mの厚さにイオン注入法を用いて形成せしめ、加えてこ
の上面に半導体領域(2)を50〜3000Å特に10
0〜500Åの厚さに第2回目のイオン注入法を用いて
作製した。この半導体領域(2)は空乏層を作りその空
乏層はその下面すなわち(2)−(10)の接合面にま
で容易に電極の電位により拡がりうる程度にライトドー
プでなければならない。その不純物濃度は1014〜3×
1016cm-3に制御した。さらにソース(5)ドレイン
(6)を第3のイオン注入により1017〜1019cm-3
濃度に作製した。この一対の不純物領域間は0.1〜1
μmの距離とした。ソース(5)、ドレイン(6)の製
造は半導体領域(2)及びその下側にノーマリーオフの
状態で例えば0.1〜1μmとチャネル長を短くしたソ
ース、ドレイン間に不本意の10-9〜10-12 A(アン
ペア)のオーダの前記リーク電流が流れてしまうという
ショートチャネル効果の発生を予防する半導体層(1
0)の作製とその順序を変更してもよい。 【0009】前記構造のFETは、半導体層の表面を十
分清浄にした後、この上面に窒化珪素被膜(8)を2〜
100Åの厚さに形成させた。この窒化珪素の作製は以
下の2つを使用した。すなわちプラズマ窒化法を用いる
ことができる。このプラズマ窒化法とはこの半導体を
0.1〜10torrの圧力の雰囲気にひたしこの雰囲
気をアンモニア(NH3 )または窒素(N2 )と水素
(H2 )との混合気体にひたし加えてこの気体を5〜5
000MHz 例えば13.56MHz にて誘導プラズマ
化した。反応性窒化物気体を化学的に活性にして半導体
表面を窒化したものである。半導体基板の温度を室温度
〜300℃にて2〜30Åの膜厚が300〜800℃に
おいて20〜200Åの膜厚を得ることができる。 【0010】このように半導体表面に窒化珪素膜を形成
することにより、この窒化被膜がトンネル電流を流しう
る程度にうすくても実質的にMIS−FETの変型とし
てのDIS−FETとして作用しうるかかるプラズマ
窒化法において形成される被膜はSi34 の構成を有す
る窒化珪素膜となるが、半導体基板(1)の表面にナチ
ュラル・オキサイドが存在する場合は、SiOxy
構成になる。 【0011】プラズマ窒化法ではなくイオン注入法によ
り半導体の表面近傍に窒素を注入して窒化被膜を作って
もよい。 【0012】さらにかかる絶縁膜ではなく、半絶縁膜を
用いることもできる。半絶縁膜は半導体表面上に0.0
01〜1torrの圧力にてSiH4 /NH3 /H2
1/0.5〜10/0〜50の割合にて混合し半導体上
の被形成面上に気相成長(500〜800℃)させた。
またプラズマ気相法(室温〜500℃)により2〜10
0Åの膜厚に形成してもよい。かかる場合はSi3
4-x (0.5<x<4)であり半絶縁膜が形成された。 【0013】前記構造のFETにおいてはかかる絶縁
膜の存する界面準位密度は3×1010cm-2以下特に1×
1010cm-2以下であり、界面電荷によるVTHのドリフト
は0.1V以下特に0.01V以下であることがきわめ
て重要である。界面準位が大きい場合は、この準位によ
り半導体基板(1)に発生させるエネギバンドの曲がり
の方が電極によるそれを上まわりC/DIS−FET
(相補型DIS−FET)構成等が作りにくくなってし
まう。 【0014】そして、かかる絶縁または半絶縁膜(8)
上に次の工程としてホウ素を1018cm-3以上ドープした
半導体を減圧気相法またはプラズマ気相法により、0.
03〜0.3μm特に0.1μmの厚さに形成して電極
(9)を得た。このFETはNチャネルであるため電極
(9)をP型にした。そしてその電極直下の半導体領域
(2)には電極(9)に電圧を加えない状態にて空乏層
(11)(DEPLATIONLAYER )が発生する。この空乏層
の下面はその下側(半導体領域の底面)にまで至ってい
るため、ノーマリ・オフ状態を作ることが重要である。 【0015】前記構造のFETは、絶縁または半絶縁膜
(8)を窒化珪素にて作製したためその不純物に対する
きわめてすぐれたマスク作用により電極中のホウ素は半
導体領域(8)の上表面にまで拡散等により至っていな
い。さらにこの不純物が窒化珪素中に入っていないた
め、この被膜中の電気伝導はその膜厚がうすいためによ
るトンネル電流またはフロアノードハイム電流によるリ
ーク電流のみであり、その電流値がばらつくことがなか
った。 【0016】絶縁または半絶縁膜(8)が2〜200Å
特に30〜80Åとうすいため、初めてゲイト電極の仕
事関数の電位をそのまま半導体領域におよぼすことがで
きた特にこの絶縁または半絶縁膜(8)が2〜200
Å特に30〜80Åとしたのは図6に示した関係がある
からである。特にゲート絶縁膜の厚さを可変し、半導体
電極をP+ 型として、Nチャネル型DIS−FETにお
いて、基板のチャネル形成領域の不純物濃度をN- の5
×1015cm-3とした場合、ゲート電極のフェルミレベ
ルと基板のフェルミレベルとは0.8Vの差がある。この
差を無くすべく半導体表面のエネルギバンドが曲がり、
お互いの差を無くそうとする。結果として半導体内部と
半導体表面との差は0.8Vと大きい。しかしゲート電極
と半導体表面との間に絶縁膜を介すると、その厚さが厚
くなるにつれてこの誘電体の部分で電位降下が生じ、結
果として半導体の表面でのエネルギーバンドの曲がりが
小さくなる。図6にこの関係を示す。即ち、この厚さの
関係より半導体の表面でのエネルギーバンドを実用上さ
しつかえない範囲で曲げるには200Å以下の特に80
Å以下にすると0.3V以上の差を作ることができる。し
かしその厚さが薄すぎるとゲート電極と基板との間にト
ンネル電流が流れすぎてしまうため、トンネル電流が流
れない範囲の30Å以上となればよいことが判明した。
この厚さは、界面準位密度が3×1010cm-2以下でこ
準位の影響が十分少ないことによって初めて成就でき
ることは明らかである。 【0017】前記構造のFETにおいて、前記膜(8)
にピンホールがある場合は、そのホールを通じて電極の
不純物が半導体領域の上部に拡散し、そこでPN接合を
作る。この場合は局部的に作られたいわゆる接合型FE
T(JUNCTION TYPE FET またはJFET)ができる。このた
め空乏層のひろがりに局部性が発生してしまい周波数特
性が悪くなる。しかし、前記構造のFETの場合、かか
るピンホールがあってもそれがこのDIS・FETの動
作を完全に否定するものでない。 【0018】の後ソース(5)及びドレイン(6)に
対して電極リード(15)及び(16)を同一導電型の
半導体または金属にてオーム接触を電極部で行なわしめ
て作製した。 【0019】図2(B)(C)は(A)のA−A' に
対してそのエネルギバンド図を示したものである。図2
(B)は(A)における半導体基板(1)または(1
0)に対応して(10’)また半導体領域(2)に対応
して(2’)が、絶縁または半絶縁膜(8)に対応して
(8’)、電極(9)に対応して(9’)が、それぞれ
エネルギバンド巾にて示されている。(11’)は空乏
層である。この空乏層があるためバンドは上に凸にな
り、このDIS−FETはNチャネルであり、電子をソ
ースからドレインに通すことができない。 【0020】しかし図2(C)に示す如く電極(9)に
0.1〜2V例えば0.3Vという電圧、この電圧はI
G−FET(絶縁ゲイト型電界効果トランジスタの2〜
20Vの電圧)よりきわめて低い電圧であるが、かかる
低い正の電圧を加えることにより、エネルギバンドは
(2’)の部分が下側に下がり(12)の部分を電流が
流れることができる。すなわちディプレッションレイヤ
ーが電気伝導を制御しているノーマリ・オフ型のMIS
型デバイスであるため、かかる半導体装置をDIS−F
ET(DEPLETION LAYER CONTROLLED METAL(SEMICONDUCTO
R)−INSULATION−SEMICONDUCTOR TYPE FIELD EFFCT TRA
NSISTOR)と呼ぶ。この電子はバルクキャリアであり、そ
の移動度として表面伝導のIG−FETがμe ≒300
〜500cm 2 /Vsec に対し、μe ≒1300〜150
cm 2 /Vsec と3〜5倍の移動度を有する。このバル
クモビリティが用いられることが前記構造のFETのき
わめて大きな特徴である。 【0021】さらに前記構造のFETの特徴として、チ
ャネルを形成するN型領域の下側にP- 型の基板よりも
高濃度のP型半導体領域を形成したため、ショートチャ
ネルリークがソース、ドレイン間に生じることを防ぐこ
とができた。そのため、チャネル長を1μ以下の0.1
〜1μmにまで微細化可能となった。またゲイト電極は
Nチャネル型のDIS−FETにおいてはP型の半導体
電極を用いた。これは白金、タングステン、金、モリブ
デン、タンタル、チタン、クロム、ニッケルまたはこれ
らの合金または混合物(例えばニクロム、モリブデン・
シリサイド、タングステン・シリサイド)であっても同
様の効果が期待できる。 【0022】前記構造のFETにおいては、従来のME
S−FETが電極に白金しか使えなかったが、逆に仕事
関数の小さな金属またはN+ 型の半導体をも絶縁または
半絶縁膜を電極と半導体領域との間に介在させているた
め可能である。この場合はPチャネル型のDIS−FE
Tができる。かかる場合の金属としてはアルミニュー
ム、マグネシューム、ベリリュームまたはバリュームの
如き仕事関数が4eVよりも小さい金属であることが求
められる。これらを表にしてまとめると以下のようにな
る。 【0023】 【表1】 【0024】前記構造のFETにおいて、電極に透明電
極を加えると光感性の半導体装置にすることができる。
すなわち導電性透明電極によりこの電極を通って照射さ
れた光がその下側の半導体領域中にて電子−ホール対を
発生させるとこの電子がNチャネルにおいてはドレイン
に到り、きわめて高速のフオトセルを作ることができ
る。 【0025】図3(A)、図3(B)は、本発明方法の
前提となる他の構造のFETを示している。3(A)
に示すように、N型の半導体上には選択酸化法等により
フイルド絶縁物(7)が設けられ、さらに第1のイオン
注入法により半導体領域(2)がP- 型にて50〜30
00Å特に500〜800Åの厚さに形成される。この
後これらの表面に窒化珪素膜を2〜200Åの厚さに
形成した後、ソース(5)、ドレイン(6)間の開口を
あけ、これらの上面全体にアモルフアスまたは多結晶の
非単結晶半導体珪素を形成する。さらにこの半導体膜
(0.03〜0.3μm)を選択酸化して電極、リード
の部分を除き、酸化珪素に変成する。この選択酸化は酸
化される部分に対し酸素のイオン注入を行っても、また
電極、リードとなる部分上にマスク作用を有する窒化珪
素膜を形成し、水蒸気等の酸化性気体により酸化しても
よい。かくして第2のフイールド絶縁物(14)が形成
される。この後ソース(5)ドレイン(6)およびそ
れぞれのリード(15)、リード(16)に対し、硼素
の如きP+ 型不純物を1017〜1021cm-3の濃度に添加
してP+ の半導体をつくり、さらに電極(9)に対して
選択的にリンを1018〜1022cm-3の濃度に添加する。
この不純物は500〜1000℃特に600〜700℃
の温度での拡散で十分な程度に電極(9)、リード(1
5)、リード(16)はうすく0.05〜0.1μm程
度の厚さにすればよい。この後これら電極、リード上に
選択的にその導電性を増すため、多重構造に金属(1
9)(19’)を0.1〜0.5μmの厚さに形成し
た。この金属はタングステン、モリブデンの如き高融点
金属であっても、またアルミニューム、チタン等の金属
であってもよい。 【0026】この上面に多重配線を行うためには、この
上面にPIQ等のポリアミド系の有機被膜を形成し、そ
の電極、コンタクト穴を形成し、さらにその上面に第2
の配線を行えばよい。 【0027】この構造のFETは、Pチャネル型DIS
−FETであるが、ソース(5)ドレイン(6)及び
電極(9)が一枚のマスクで形成されることソース
(5)ドレイン(6)とそれぞれの電極、リード(1
5)、リード(16)が同一主成分材料からなり同一材
料より完全なオームコンタクトが成就されていること、
電極、リードに対しても選択酸化を行っていることが特
徴である。 【0028】もちろんこの電極(9)のかわりに、表
のPチャネルDIS−FETに対応する材料を用いても
よいことはいうまでもない。図3(B)は図3(A)
の製造工程の一部を修正したものである。図3(B)は
Nチャネル型DIS−FETであるが、図3(A)にお
ける半導体領域(2)と同時に作られた半導体領域(1
3)の内側にさらに第2の半導体領域(12)がイオン
注入法により設けられている。 【0029】また図3(A)におけるソース(5)、
ドレイン(6)のBのイオンの添加には、図3(B)に
おける電極(9)の電極に同時に同一不純物を添加す
る。さらに(A)における電極(9)のリンの添加時に
同時に図3(B)におけるソース(5)、ドレイン
(6)及びその電極、リード(15)、リード(16)
にも同一不純物を添加する。このようにすることにより
同一半導体基板(1)上にPチャネルDIS−FET
(図3(A))及びNチャネルDIS−FET(図3
(B))を同時に一体化して作ることができる。 【0030】以上のようにMES−FETはショット
キ構造の電極を用いるためNチャネル型のみしか作り得
なかったが、相補型のDIS−FET(C/DIS−F
ETまたはC/DIS)を作ることができた。このC/
DIS−FETは勿論その回路上の応用により直列接続
または並列接続をすればよい。また、図3(B)の他の
作製方法は図3(A)と同様である。 【0031】以上の半導体装置においてV=0.5とし
た時、それぞれtdは0.1〜0.5nsecを得ること
ができ、きわめて高速動作が可能になった。 【0032】図4には本発明の前提となるFET及び本
発明のFETを示している。図4(A)は、前記図2
(A)に示す構造のFETとその表示の記号および機能
は同じである。これまでの図1に示すMIS−FETは
ソース(5)、ドレイン(6)と白金電極(3)とは電
気的に離れていなければならなかった。しかし電極
(9)とソース(5)ドレイン(6)とはその間に絶
縁または半絶縁膜(8)が介在しているため、(20)
のように重なっていてもよい。図4(A)はかかる構造
のFETを示している。 【0033】図4(B)は、図4(A)に示す重なり
(20)をなくし、電極(9)の電流とソース(5)
ドレイン(6)の電流とを概略一致せしめたものであ
る。 【0034】すなわち電極(9)とその上面に金属層
(19)を合わせて形成した後それをマスクとしてソー
ス(5)ドレイン(6)をイオン注入法により作製
し、さらにそれぞれ電極、リード(15)(16)を形
成している。ソース(5)ドレイン(6)の電極、リ
ードは電極(9)とは異なり、ポリイミド等の層間絶縁
物(13)を介して2層目の配線がなされている。 【0035】図4(C)はNチャネル型のDIS−FE
Tでありながら電極(9)をN+ 型にしたものである。
こうすると電極(9)下には空乏層ができないいわゆる
ディプレッション型のノーマリ・オンのDIS−FET
を作ることができる。このためNチャネルDIS−FE
Tのインバータを作ろうとした時のロードには、図4
(D)に示すようにチャネル中にさらに第2の不純物
(NチャネルDIS−FETにおいてはN型とするため
のリン)を界面にドープすることなく、電極の導電型お
よびその不純物濃度により決定できるという大きな特徴
を有する。 【0036】この図4(D)は、前記各DIS−FET
の特徴を利用した本発明の不揮発性メモリの構造を示し
ているここで、第1の絶縁膜(8)上に形成されたフ
ローティングゲートを構成する電極(9)はP+ 型であ
り、その上側面に20〜200Åの厚さの第2の絶縁膜
(39)でとり囲まれており(この場合は窒化珪素
膜)、該第2の絶縁膜(39)の上面には制の電極
(9’)が設けられている。 【0037】この構造はこれまでの本発明人による発明
の不揮発性メモリ 特公昭50−36955号/登録番
号第886343号をさらに発展させたものである。特
に重要なことはフローティングゲートを構成する電極
(9)に不純物がドープされ、そのドーピングによるフ
ェルミレベルによりその直下の半導体領域(2)に空乏
層ができることがある。その空乏層の厚さを制御するた
め、さらにトンネル電流により(9)に正または負の電
位を与えることによりオンまたはオフを制御することで
ある。 【0038】この不揮発性メモリは書き込み電圧が3〜
10V例えば5Vであり読み出し電圧は0〜2V例えば
0.5Vであり、従来より知られた電圧の書き込み電圧
は20〜50V、読み出し電圧が8〜10Vに比べて1
/10になっていることである。さらにこの書き込み電
圧が2〜10Vも低いため電極下の被膜(8)に局部電
荷が生まれることがなく、その結果劣化することがない
ため不揮発性RAMとして使用することができる。 【0039】またこの電極(9)とドレイン(6)とは
離間しており、これまでの不揮発性メモリの劣化がドレ
イン近傍の絶縁膜中に捕獲される電荷が悪い影響を与え
ていたが、本発明はかかる電荷の捕獲が絶縁膜に窒化珪
素膜を用いることおよびドレインが離れて設けられてい
ることよりないという大きな特徴を有する。 【0040】図5に示す回路は、前記図2〜図4に示す
FETの構造を記号化しさらにその応用を求めたもので
ある。 【0041】図5(A)はひとつのDIS−FET(4
0)を示しているが、ソース(45)、ドレイン(4
6)、半導体領域(47)、電極(49)が図2(A)
におけるソース(5)、ドレイン(6)、半導体領域
(2)、電極(9)に対応して設けられてある。 【0042】図5(B)は図3(A)すなわちPチャ
ネルDIS−FETを(41)にまた図3(B)すなわ
ちNチャネルDIS−FETを(40)に示したもので
ある。入力(42)、出力(44)が示され、電極はそ
れぞれ(48)、(49)に示されている。 【0043】図5(C)の(40)はPチャネル、Nチ
ャネルのDIS−FETを並列接続したもので、信号が
(45)より(46)に至るスイッチング速度を速める
ために設けたのである。トランスミッション回路であ
る。 【0044】図5(D)は一つのDIS−FET(4
0)とそれに直列に接続されたキャパシタ(47)より
なる1Tr/bit型メモリに応用したものである。 【0045】図5(E)は図4(C)のデイプレッショ
ン型DIS−FETのロードを(47)に、エンヘンス
メント型DIS−FETのドライバを(40)に示した
もので、入力(42)に対しインバータとして出力が
(44)より取り出される。 【0046】図5(F)は、本発明の不揮発性メモリ
(50)であり、図4(D)に対応して図5(F)がし
めされている。ここで、フローテイング電極(49)
電極(9)に対応し、制御用電極(49’)電極
(9’)に対応して設けられている。 【0047】図5(G)は表1に示したが、Nチャネル
型DIS−FET(50’)であってかつ電極(49)
をITOにより形成したもので、照射光(60)により
ソース(45)よりドレイン(46)に電流が流れるよ
にしたもので、光照射により発生した電子・ホール対
ドレインにバルク拡散させることによりフオトセンサ用
のDIS−FETとしたものである。 【0048】以上の説明より明らかな如く、本発明の
揮発性メモリは、構造が公知のMIS−FETまたはM
ESー FETと類似であり、またそれらを組み合わせ
たという感じを与えるかもしれない。しかし本発明はそ
れぞれの長所のみを引き出すためになされたものであっ
て、ゲイト電極はMIS−FETと同様に、チャネル領
域はMES−FETと同様にして形成した。その膜厚は
それぞれの長所のみを引き出すため絶縁膜または半絶縁
膜は2〜200Å特に30〜80Åときわめて薄く形
成したこと、そのためMIS−FETはスレッシュホー
ルド電圧(Vth)以下のリーク及び低電圧化(3〜1
V)にすること、Vthの下限が0.8〜1Vであること
により現実的にはVG 、VD を2V以下にして作ること
ができなかった。しかし本発明はかかるVthを電極の有
する材料的な仕事関数または(電子親和力)+(フエル
ミレベル)により実質的に固有的に与えることができ
た。このため動作電圧を0.1〜2Vときわめて小さく
しえたことおよびそれにともないスケーリングが可能に
なり、さらにショートチャネル効果がないためチャネル
長を0.1〜1μmにまで縮めることができるようにな
った。このためtd≒0.01〜0.5nsをも作るこ
とが可能となるきわめて工業的に重要な半導体装置であ
る。 【0049】以上の説明において、絶縁または半絶縁膜
は窒化珪素を用いたが、窒化珪素ではなく酸化珪素、炭
化珪素であっても実用化は可能である。また半導体も珪
素に限らず、ゲルマニューム、炭化珪素、GaAlA
s、GaP等のIII −V化合物半導体またはCdS等の
II−VI化合物半導体であってもよいことはいうまでもな
い。 【0050】電極としては半導体であり基板と同一主成
分であることが製造のしやすさからいって好ましかっ
た。しかし他の半導体または酸素または窒素が添加され
た広いエネルギバンド幅を持つ半導体によりさらに空乏
層のまがりを大きくする半導体を用いてもよいことはい
うまでもない。特に半導体領域が珪素単結晶であり、電
極は酸素または窒素が5〜50モル%添加されたりP+
またはN+ 型の不純物が0.01〜3モル%添加された
半導体を用いてもエネルギバンド幅が1.0eVではな
く1.5〜2.0eVとなるため空乏層をさらに広げる
ことができ、そのため実用上の使用電圧は0.1〜2V
より0.5〜4Vにも高くすることができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】従来のMES−FETの縦断面図である。 【図2】本発明の前提となるDIS−FETの縦断面図
(A)、それを示すエネルギーバンド図 (B)(C) であ
る。 【図3】本発明の他の前提となるFETの縦断面図であ
る。 【図4】本発明の他の前提となるFET及び本発明の不
揮発性メモリの縦断面図である。 【図5】本発明の前提となるDIS−FET及び本発明
不揮発性メモリの回路記号、その応用回路の結線図を示
す。 【図6】ゲイト絶縁膜の厚さに対する基板表面と半導体
内部のフェルミレベルの差を示した図である。 【符号の説明】 1 半導体基板 5 ソース 6 ドレイン 2 半導体領域 8 絶縁または半絶縁膜 フローティングゲート電極 39 絶縁膜9’ 制御用電極

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.半導体基板上部に一対の前記半導体基板と逆導電型
    不純物領域と前記不純物領域間に前記一対の不純物領
    域と同一導電型のチャネル形成領域を有し、前記半導体
    基板上に第1の絶縁膜と該第1の絶縁膜上に前記半導体
    基板と同一導電型の半導体でなるフローティングゲート
    と、該フローティングゲート上には第2の絶縁と、制
    御用電極とが設けられた不揮発性メモリ装置の作製方法
    において、前記第1の絶縁膜は、イオン注入法により前記半導体基
    板の表面から窒素を注入して20〜200Åの厚さの窒
    化珪素膜として形成する ことを特徴とする不揮発性メモ
    リ装置の作製方法。
JP7113841A 1995-04-14 1995-04-14 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法 Expired - Lifetime JP2782501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113841A JP2782501B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7113841A JP2782501B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5345319A Division JPH07112023B2 (ja) 1993-12-21 1993-12-21 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07288292A JPH07288292A (ja) 1995-10-31
JP2782501B2 true JP2782501B2 (ja) 1998-08-06

Family

ID=14622401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7113841A Expired - Lifetime JP2782501B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2782501B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7345915B2 (en) * 2005-10-31 2008-03-18 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Modified-layer EPROM cell

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5365674A (en) * 1976-11-24 1978-06-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Insulator gate type memory non-volatile transistor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07288292A (ja) 1995-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7071050B2 (en) Semiconductor integrated circuit device having single-element type non-volatile memory elements
US5337274A (en) Nonvolatile semiconductor memory device having adjacent memory cells and peripheral transistors separated by field oxide
JPH06291311A (ja) 高電圧トランジスタ
JPH0491480A (ja) 半導体装置
JPS62276878A (ja) 半導体記憶装置
JPS6237545B2 (ja)
CN1692449B (zh) 具有可编程阈值电压的dmos器件
US4019198A (en) Non-volatile semiconductor memory device
JPS59215767A (ja) オン抵抗の低い絶縁ゲ−ト半導体デバイス
US5346838A (en) Method for fabricating an insulated gate control thyristor
JP2782501B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法
US4661831A (en) Integrated RS flip-flop circuit
JP3378512B2 (ja) 半導体装置
US20070194378A1 (en) Eeprom memory cell for high temperatures
JPS62274775A (ja) 半導体装置
Yan et al. Germanium twin-transistor nonvolatile memory with FinFET structure
JPS6353972A (ja) 複合半導体装置
JPH0475387A (ja) Mis型半導体装置
JPH0730004A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置の作製方法
JP3102475B2 (ja) トンネル素子
KR960000712B1 (ko) 반도체 집적회로 장치 및 그의 제조방법
JPS5989464A (ja) サイリスタ
JPH0638501B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JPH0620129B2 (ja) 半導体装置
KR960012261B1 (ko) 모스-공핍형 컽-오프 트랜지스터 및 그 트랜지스터를 이용한 마스크롬 셀 제조방법