JP2782252B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2782252B2
JP2782252B2 JP1277951A JP27795189A JP2782252B2 JP 2782252 B2 JP2782252 B2 JP 2782252B2 JP 1277951 A JP1277951 A JP 1277951A JP 27795189 A JP27795189 A JP 27795189A JP 2782252 B2 JP2782252 B2 JP 2782252B2
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晴示 島田
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ニッタ・ムアー株式会社
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、特別な機械やその他治具を用いることな
く、切断したホースをそのまま挿入することにより接続
できる管継手に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の管継手には、例えば第3図に示した特
開平1−153891号公報に見られるような、ニップル
(1)の大径孔部(10)内に、内周面の直径が軸方向に
向かって減少するよう傾斜した傾斜面部(50)を有する
スリーブ(5)、ニップル(1)の小径孔部(11)に連
通する通孔(60)を有し摺動可能に取り付けられたイン
サート(6)、及びスリーブ(5)の傾斜面部(50)に
接触可能な外周面(40)を有すると共にスリーブ(5)
内で軸方向に摺動するとき拡縮径可能としたコレット
(4)とからなるものが存在する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の管継手では、ニップル
(1)の大径孔部(11)を深孔にしなければ、ニップル
(1)の大径孔部(11)内に、前記したようなスリーブ
(5)、インサート(3)、及びコレット(4)の3部
材を備え付けることができず、ニップル(1)は加工面
において大径孔部(11)の大きな肉抜きが必要であっ
た。そのため、このニップル(1)の大径孔部(11)の
加工は、切削加工、鍛造等の塑性加工によっても加工量
が非常に大きなものとなるという課題を有し、また加工
量が非常に大きなものとなるため、精度の高い加工が困
難であるという課題を有していた。
さらに、上記従来の管継手では、直径が軸方向に向か
って減少するよう傾斜した傾斜面部(50)をスリーブ
(5)の内周面に設けるには、旋盤等による切削加工を
しなければならず、このスリーブ(5)の加工がコスト
高の要因となるという課題を有していた。
そこで、この発明の管継手は、上記従来の管継手が有
する課題を解決することを目的としてなされたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この発明の管継手は、内周面に大径孔部
(10)と小径孔部(11)を有すると共に外周面に周溝
(12)を有するニップル(1)と、ニップル(1)の周
溝(12)に離脱不能に取り付けられると共に内周面の直
径が軸方向開口(20)側に向かって減少するよう傾斜し
たテーパ面部(21)を有するソケット(2)と、ニップ
ル(1)の小径孔部(11)外周に環装したシール部材
(30)を介在させると共にニップル(1)の小径孔部
(11)外周に摺動可能に取り付けられるスリーブ(3)
と、ソケット(2)のテーパ面部(21)に接触可能な外
周面(40)を有すると共にソケット(2)内で軸方向に
摺動するとき拡縮径可能としたコレット(4)とからな
るものとしている。
さらに、前記と同様の構成において、ニップル(1)
をスリーブ(3)の抜け止め構造(15)を有するものと
してもよい。
〔作用〕
この発明の管継手は、上記手段を施したため、次のよ
うな作用を有する。
この発明では、ニップル(1)の小径孔部(11)側に
取り付けられたソケット(2)に、コレット(4)を備
え付けるようにしたため、このニップル(1)の小径孔
部(11)の加工は肉抜きを必要とせず外削りにより行え
る。また、コレット(4)を備え付けるようにしたソケ
ット(2)のテーパ面部(21)は、パイプ材の絞り加工
により作成することができる。さらに、この発明では、
ニップル(1)の小径孔部(11)外周に環装したシール
部材(30)により、ニップル(1)とホース(H)の間
を封止することができる。
また、ニップル(1)をスリーブ(3)の抜け止め構
造(15)を有するものとすると、ホース(H)を接続す
る場合に、管継手へのホース(H)の挿入不足等による
ニップル(1)からのスリーブ(3)の抜け出しを防止
することができる。
〔実施例〕
以下、この発明の管継手の構成を、実施例として示し
た図面に基づいて説明する。
この発明の管継手は、図示したように、ニップル
(1)、ソケット(2)、スリーブ(3)、及びコレッ
ト(4)とからなる。
ニップル(1)は、内周面に大径孔部(10)と小径孔
部(11)を有すると共に、小径孔部(11)側の外周面に
周溝(12)を有する。このニップル(1)は、大径孔部
(10)側の外周面に雄ねじ部(13)を有している。ま
た、このニップル(1)は、ニップル(1)の小径孔部
(11)端部を拡径部とすることにより、後述するスリー
ブ(3)の抜け止め構造(14)を有している。
ソケット(2)は、ニップル(1)の周溝(12)にか
しめる等して離脱不能に取り付けられると共に、内周面
の直径が軸方向開口(20)側に向かって減少するよう傾
斜したテーパ面部(21)を有する。
スリーブ(3)は、ニップル(1)の小径孔部(11)
外周に環装したシール部材(30)としてのO−リングを
介在させると共に、ニップル(1)の小径孔部(11)外
周に摺動可能に取り付けられている。このスリーブ
(3)は、複数個(実施例では2個)存在し、それぞれ
の間にシール部材(30)を介在させており、また外周面
にはホース(H)の抜止め用の環状リブ(31)を有す
る。
コレット(4)は、ソケット(2)のテーパ面部(2
1)に接触可能な外周面(40)を有すると共に、ソケッ
ト(2)内で軸方向に摺動するとき拡縮径可能としてい
る。このコレット(4)の内径は、通常の状態ではホー
ス(H)の外径より小さく形成しており、またコレット
(4)の内周面には、ホース(H)の抜止め用の環状溝
(41)を有している。尚、このコレット(4)をソケッ
ト(2)内で軸方向に摺動するとき拡縮径可能とするに
は、第2図に示したように、軸方向に複数のスリット
(42)を設けた構造とすることができるが、この構造に
限定されるものではない。
上記構成としたこの発明の管継手を組み立てるには、
先ず、スリーブ(3)をニップル(1)の小径孔部(1
1)外周に、スリーブ(3)の端部がニップル(1)の
段部(15)に当接するまで挿入する。(尚、ニップル
(1)の小径孔部(11)端部にスリーブ(3)の抜け止
め構造(14)としての拡径部を設けるには、このスリー
ブ(3)をニップル(1)の小径孔部(11)外周に挿入
してから行う。)そして、コレット(4)をスリーブ
(3)の外周に、コレット(4)の端部がニップル
(1)の段部(15)に当接するまで挿入し、さらにソケ
ット(2)をニップル(1)の周溝(12)に取り付け
る。
また、この発明の管継手にホースを接続するには、第
1図(b)に示したように、ソケット(2)の開口(2
0)側から、ホース(H)をスリーブ(3)の外周面と
コレット(4)の内周面の間に、ホース(H)の端部が
ニップル(1)の段部(15)に当接するまで挿入するこ
とにより行う。また、ホース(H)に内圧が加わると、
第1図(c)に示したように、スリーブ(3)はニップ
ル(1)の小径孔部(11)を摺動して、ソケット(2)
の開口(20)側に移動する。そして同時に、ホース
(H)もコレット(4)を伴ってソケット(2)の開口
(20)側に移動するので、コレット(4)の外周面(4
0)がソケット(2)のテーパ面部(21)に接触し、コ
レット(4)は縮径する。そして、ホース(H)の端部
はこのコレット(4)の内周面とスリーブ(3)の外周
面の間に緊締される。
〔発明の効果〕
この発明の管継手は、以上に述べたように構成されて
いるので、次のような効果を有する。
この発明では、ニップル(1)の小径孔部(11)側に
取り付けられたソケット(2)に、コレット(4)を備
え付けるようにしたため、このニップル(1)の小径孔
部(11)の加工は肉抜きを必要とせず外削りにより行え
るので、加工量が少なくてすむと共に精度の高い加工が
でき、またコレット(4)を備え付けるようにしたソケ
ット(2)のテーパ面部(21)は、パイプ材の絞り加工
により作成することができるため、加工が非常に簡単な
ものとなるので、生産コストを低減することができる。
さらに、この発明では、ニップル(1)の小径孔部(1
1)外周に環装したシール部材(30)により、ニップル
(1)とホース(H)の間を封止することができるの
で、シール部材(30)を1個所に設けるだけでよく、シ
ール性が安定する。
また、ホース(H)が抜ける方向に移動する際、ホー
ス(H)の内面とスリーブ(3)とシール部材(30)と
が共に小径孔部(11)外周を摺動して移動するので、ホ
ース(H)内面のシール位置が殆ど変化することなく、
安定したシール性を得ることができる。
さらに、ニップル(1)をスリーブ(3)の抜け止め
構造(15)を有するものとすると、ホース(H)を接続
する場合に、管継手へのホース(H)の挿入不足等によ
るニップル(1)からのスリーブ(3)の抜け出しを防
止することができるので、管常とホースの接続が確実な
ものとなり、安全性に優れた使用ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の管継手の実施例を示す図であり、第
1図(a)はホースが接続されていない状態を示す一部
縦断面図、第1図(b)はホースが接続された状態を示
す一部縦断面図、第1図(c)はホースが接続され、ホ
ースに内圧が加わった状態を示す一部縦断面図である。
第2図はこの発明の管継手に使用されるコレットの一部
縦断面図である。第3図は従来の管継手を示す一部縦断
面図である。 (1)……ニップル、(2)……ソケット、(3)……
スリーブ、(4)……コレット (10)……大径孔部、(11)……小径孔部、(12)……
周溝、(14)……抜け止め構造 (20)……開口、(21)……テーパ面部、(30)……シ
ール部材、(40)……外周面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面に大径孔部(10)と小径孔部(11)
    を有すると共に外周面に周溝(12)を有するニップル
    (1)と、ニップル(1)の周溝(12)に離脱不能に取
    り付けられると共に内周面の直径が軸方向開口(20)側
    に向かって減少するよう傾斜したテーパ面部(21)を有
    するソケット(2)と、ニップル(1)の小径孔部(1
    1)外周に環装したシール部材(30)を介在させると共
    にニップル(1)の小径孔部(11)外周に摺動可能に取
    り付けられるスリーブ(3)と、ソケット(2)のテー
    パ面部(21)に接触可能な外周面(40)を有すると共に
    ソケット(2)内で軸方向に摺動するとき拡縮径可能と
    したコレット(4)とからなることを特徴とする管継
    手。
  2. 【請求項2】前記ニップル(1)がスリーブ(3)の抜
    け止め構造(14)を有するものであることを特徴とする
    請求項1記載の管継手。
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