JP2781887B2 - 光電検出装置 - Google Patents

光電検出装置

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JP2781887B2 JP1054078A JP5407889A JP2781887B2 JP 2781887 B2 JP2781887 B2 JP 2781887B2 JP 1054078 A JP1054078 A JP 1054078A JP 5407889 A JP5407889 A JP 5407889A JP 2781887 B2 JP2781887 B2 JP 2781887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、一対の投光素子と受光素子を備える光電
センサが複数個接続されて構成される光電検出装置に関
する。
(ロ)従来の技術 複数個の光電センサを接続した光電検出装置として
は、従来、各光電センサの投光素子にそれぞれ時分割さ
れた駆動信号を個別に与えて、時間順次に点灯させ、各
受光素子の受光信号は1本のラインで伝送するようにし
たものがある(特開昭63−186103号)。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の光電検出装置は、受光信号ラインは一本で
あるが、投光ラインは投光素子毎、つまり光電センサの
数と同一本数必要とするので、信号処理部とセンサ部分
が離れている場合に、接続線の本数が多く、配線工数の
増加、あるいは接続部分の大型化をまねくという問題が
あった。
この発明は、上記問題点に着目してなされたものであ
って、光電センサの数が多くても、線数が少なく、それ
でいて相互干渉の生じていない光電検出装置を提供する
ことを目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段及び作用 この発明の光電検出装置は、クロック信号を発生する
クロック信号発生器(11)と、このクロック信号を1/n
に分周する分周器(12)と、初段は前記分周器の出力信
号に対して前記クロック信号の1周期分遅れたタイミン
グ信号を出力し、2段目以降は前段のタイミング信号に
対して前記クロック信号の1周期分遅れたタイミング信
号を出力するタイミング回路(21)、このタイミング信
号に応答して点灯する発光素子(22a)及び受光素子(2
2b)とを備えるn個の光電センサと(2-1、…、2-8
と、これら光電センサの受光素子の受光信号を共通的に
伝送する1本の受光信号ライン(L3)と、前記クロック
信号に応答して、前記各光電センサに対応した複数のタ
イミング信号を順次発生する第2のタイミング回路(1
3)と、この第2のタイミング回路の各タイミング信号
により、前記受光信号ラインの各光電センサの受光信号
を個別に導出する回路手段(15、16)とから構成されて
いる。
この光電検出装置では、クロック信号発生器からのク
ロック信号が1本のラインで各光電センサに送られ、ま
た1/n分周されたクロック信号が、やはり1本のライン
で順次各光電センサに送られる。そして、各光電センサ
では、前段からの分周クロック信号を受けると、クロッ
ク信号に同期して、後続の光電センサに分周クロック信
号(タイミング信号)を送るとともに、投光素子を点灯
する。したがって、n個の光電センサが接続されている
と、各光電センサの投光素子はn回に1回の割で、時分
割点灯され、しかも時間順次に点灯される。各光電セン
サの受光素子の受光信号は1本のラインで伝送される。
もっとも、各光電センサの受光タイミングが相違するの
で、相互干渉を生じることはない。受光信号は、第2の
タイミング信号でゲート識別され、光電センサ毎に個別
導出される。
この光電検出装置では、光電センサをn個接続する場
合でも、伝送用には、クロック信号ライン、1/n分周ク
ロック信号ライン、受光信号ラインでよい。
(ホ)実施例 以下、実施例により、この発明を詳細に説明する。
第1図は、この発明の一実施例を示す光電検出装置の
回路ブロック図である。
この光電検出装置は、親機1に、8個の子機(光電セ
ンサ)2-1、2-2、…、2-8(2-1、2-2のみ図示)が縦続
接続されて構成されている。子機2-1には、投光素子22
a-1、受光素子22b-1、さらにタイミング回路A21-1、信
号増幅器23-1、加算回路24-1が内蔵されている。他の子
機2-2、…、2-8も全く同様に構成されている。
親機1は、クロック信号CLK1を発生する発振回路11、
このクロック信号CLK1を1/8分周(n台の子機を接続す
る場合は1/n分周)する分周回路12、発振回路11からの
クロック信号CLK1をカウントし、時分割された8段階の
タイミング信号を発生するタイミング回路B13、子機
2-1、2-2、…、2-8からの受光信号を受ける比較回路1
4、この比較回路14の出力をタイミング信号により、区
分け導出するゲート回路15、このゲート回路15の各出力
を積分、整形して出力する積分・整形回路16を備えてい
る。
親機1の発振回路11は、ラインL1により、クロック信
号CLK1が各子機のタイミング回路A21-1、…、21-8に加
えられるように接続されている。また、親機1の1/8分
周回路12の出力はラインL2-1により、子機2-1のタイミ
ング回路21-1に分周クロック信号CLK2−0を加えるよう
に接続されている。また、子機2-1のタイミング回路21
-1の出力はラインL2-1により、子機2-2のタイミング回
路21-2に接続されており、以下後続の子機のタイミング
回路21-2、21-3、…、21-7の出力も同様に接続されてい
る。また、各子機の加算回路24-8、…、24-1の出力、つ
まり受光信号は、それぞれラインL3-8、L3-7、…、L3-0
により、前段の加算回路に接続されている。この他に、
親機1と子機2-1、…、2-8の間には、基準電圧Vref用の
ラインL4、さらに図示を省略いているが、+VCC、GNDの
電源ラインを接続している。
親機1において、1/8分周回路12は、例えばカウン
タ、あるいはフリップフロップを3段用いて構成する。
タイミング回路B13は、後述する子機のタイミング回路2
1-1を8段直列にして構成し、各段毎の出力をゲート信
号としている。ゲート回路15としては、例えばAND回
路、またはラッチ回路等を使用する。積分回路16として
はCRを用いてもよいし、特開昭52−82066号に示す如き
シフトレジスタを用いてデジタル的に積分してもよい。
この実施例では8個の積分・整形回路を並設して積分・
整形回路16を概括的に図示している。
子機2-1のタイミング回路A21-1は、第3図に示すよう
に、フリップフロップ31、タイミングtの遅れを持たせ
るための積分回路32、インバータ33、35及びNANDゲート
34から構成されている。他のタイミング回路A21-2
…、21-8も同様に構成されている。
子機2-1のタイミング回路A21-1は、第4図に示すよう
に、分周クロック信号CLK2−0を受けると、遅延時間t
の後、リセットされ、次に入力されるクロック信号CLK1
の立下がりでセットされる(参照)。したって、分周
クロック信号CLK2−0が入力されてから、1発目のクロ
ック信号CLK1が入力されている間、分周クロック信号CL
K2−1を出力する。次に、子機2-2のタイミング回路A21
-2は、分周クロック信号CLK2−1を受けて、遅延時間t
をおいて、フリップフロップ31がリセットされ、2発目
のクロック信号CLK1の立下がりで、セットされる(参
照)。そのため、分周クロック信号CLK2−0が入力され
てから、2発目のクロック信号CLK1が入力されている
間、分周クロック信号CLK2−2を出力する。以後のタイ
ミング回路21-3、…、21-8も同様にして、時間順次に分
周クロック信号CLK2−3、…、CLK2−8を出力する。
次に、上記実施例光電検出装置の全体動作を説明す
る。
親機1の発振回路11からクロック信号CLK1が出力され
ると、クロック信号CLK1が1/8分周回路12で分周され、1
/8分周回路12から分周クロック信号CLK2−0が出力され
る。クロック信号CLK1の周期を例えば10μsecとする
と、分周クロック信号CLK2−0の周期は、その8倍の80
μsecとなる。これらのクロック信号CLK1、CLK2−0は
子機2-1に入力される。そして、子機2-1では、上記した
タイミング回路A21-1により、分周クロック信号CLK2−
1を出力する。これにより投光素子22a-1が駆動される
と同時に、この分周クロック信号CLK2−1は次段の光電
センサ2-2のタイミング回路21-2に入力され、やはり分
周クロック信号CLK2−2を出力する。以後、時間順次に
各子機2-3、2-4、…、2-8は分周クロック信号CLK2−
3、…、CLK2−8を出力し、各々の投光素子22a-3、…2
a-8を駆動する(第2図参照)。
一方、例えば子機2-1の受光素子22b-1で受光された信
号は、増幅器23-1で増幅され、交流結合を経て、加算回
路24-1で後続の加算回路24-2、…、24-8の加算出力に加
算され、ラインL3-0を介して、受光信号SIGが親機1に
伝送される。
今、例えば子機2-1、2-2で入光状態となり、他の子機
2-3、…、2-8で遮光状態になっているとすると、第2図
に示すように1発目と2発目のクロック信号CLK1に対応
する。つまり分周クロック信号CLK2−1、CLK2−2が出
力されるタイミングにのみ、受光信号SIGが親機1の比
較回路14に入力され、所定レベル以上であれば、その出
力がゲート回路15に入力される。ゲート回路15は、タイ
ミング回路B13より、入力される第1、第2のタイミン
グ信号に対応して、比較回路14の出力を導出し、これが
積分・整形回路16で積分、波形整形されてOUT1、OUT2と
して出力される。OUT3〜OUT8は、上記例では、各子機2
-3、…、2-8が遮光状態にあるので、対応するタイミン
グに比較回路14から信号出力されないので0である。こ
のようにして、OUT1、…、OUT8には対応する子機2-1
…、2-8の入光状態に対応した出力信号が出力される。
なお、上記実施例光電検出装置において、子機を8台
まで接続可能であるが、8台を全て接続しなくても、全
く動作に支障なく、接続されていない子機に対応した出
力信号は常時遮光状態となるので問題はない。また、子
機の最大数は8に限定されるものではなく、1/n分周回
路12及びn段のタイミング信号を発生するタイミング回
路13とすれば、任意の個数nまで接続することが可能で
ある。
また、親機1と子機2-1、2-2、…、2-8は、構造上1
つのケースの中に収納しても良いし、分離してコネクタ
やワイヤで接続してもよい。
また、上記実施例光電検出装置では、子機間、あるい
は子機と親機間を接続する受光側信号ラインL3-0
L3-1、…、L3-7の耐ノイズ性を高めるために、信号増幅
器、加算回路を各々の子機に内蔵しているが、他の実施
例として第5図に示すように受光素子22b-1、22b-2
…、22b-8の出力をそのまま重畳し、IV変換回路17を介
して比較回路14に入力してもよい。この場合Vrefのライ
ンが不要となるので、さらに接続ラインの本数を減らす
ことが可能である。
(ヘ)発明の効果 この発明によれば、親機と子機、あるいは子機間で信
号を伝送するのに、子機、つまり、受光センサの数にか
かわらず、クロック信号ライン、分周クロック信号ライ
ン及び受光信号ラインの3本でよく、本数が少なくてす
み、全体として低価格の光電検出装置を得ることができ
る。
また、時分割処理するので、多数の光電センサの光ビ
ーム重なり合っても相互干渉しない。光電センサには、
簡単な電子回路しか含まれず、親機の電子回路で、一括
して信号処理するので、この面からも低価格の光電検出
装置を得ることができる。また、全く同一構成の光電セ
ンサを必要個数だけ親機に接続して、親機はどの子機の
センサが入光状態になっているかを識別することができ
る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す光電検出装置の回
路ブロック図、第2図は、同光電検出装置の各部の波形
タイミングチャート、第3図は、同光電検出装置のタイ
ミング回路の具体構成を示すブロック図、第4図は、同
タイミング回路の各部の波形タイミングチャート、第5
図は、この発明の他の実施例を示す光電検出装置の回路
ブロック図である。 2-1・2-2・…・子機(受光センサ)、 11:発振回路、12:分周回路、 13・21-1・21-2・…:タイミング回路、 14:比較回路、15:ゲート回路、 16:積分・整形回路、 22a-1・22a-2・…:投光素子、 22b-1・22b-2・…:受光素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 17/02 H03K 17/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロック信号を発生するクロック信号発生
    器と、 このクロック信号を1/nに分周する分周器と、 初段は前記分周器の出力信号に対して前記クロック信号
    の1周期分遅れたタイミング信号を出力し、2段目以降
    は前段のタイミング信号に対して前記クロック信号の1
    周期分遅れたタイミング信号を出力するタイミング回
    路、このタイミング信号に応答して点灯する発光素子及
    び受光素子とを備えるn個の光電センサと、 これら光電センサの受光素子の受光信号を共通的に伝送
    する1本の受光信号ラインと、 前記クロック信号に応答して、前記各光電センサに対応
    した複数のタイミング信号を順次発生する第2のタイミ
    ング回路と、 この第2のタイミング回路の各タイミング信号により、
    前記受光信号ラインの各光電センサの受光信号を個別に
    導出する回路手段と、 からなる光電検出装置。
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