JP2781858B2 - ジーおよびトリーカチオン型ネガチブ電荷制御剤 - Google Patents
ジーおよびトリーカチオン型ネガチブ電荷制御剤Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は静電写真、静電記録法お
よび静電プリント法に使用して、静電潜像を可視的画像
に現像するための乾式現像剤材料に関するものである。
よび静電プリント法に使用して、静電潜像を可視的画像
に現像するための乾式現像剤材料に関するものである。
【０００２】
【関連技術の説明】電荷強化用の添加物を含有する現像
剤組成物は従来から知られており、特にトナー樹脂に対
してポジチブ電荷を付与する電荷強化用の添加物を含む
現像剤が良く知られている。しかしながら、電荷強化用
添加物をトナー樹脂に対して、ネガチブ電荷を付与する
目的で用いた現像剤組成物はこれまでほとんど知られて
いない。
剤組成物は従来から知られており、特にトナー樹脂に対
してポジチブ電荷を付与する電荷強化用の添加物を含む
現像剤が良く知られている。しかしながら、電荷強化用
添加物をトナー樹脂に対して、ネガチブ電荷を付与する
目的で用いた現像剤組成物はこれまでほとんど知られて
いない。
【０００３】米国特許第３，８９３，９３５号は、静電
トナー組成物用の電荷制御剤として、第４級アンモニウ
ム塩の使用を述べている。この記述に従って、ある種の
第４級アンモニウム塩をトナー材料中に組み入れたと
き、適当なキャリアとともに混合すると、比較的高い均
一かつ安定なトナー電荷を表わす、トナー組成物を与え
ることが認められる。
トナー組成物用の電荷制御剤として、第４級アンモニウ
ム塩の使用を述べている。この記述に従って、ある種の
第４級アンモニウム塩をトナー材料中に組み入れたと
き、適当なキャリアとともに混合すると、比較的高い均
一かつ安定なトナー電荷を表わす、トナー組成物を与え
ることが認められる。
【０００４】米国特許第４，０７９，０１４号には、別
の電荷制御剤、すなわちジアゾタイプの化合物を使用す
ることの他同様の開示を含んでいる。
の電荷制御剤、すなわちジアゾタイプの化合物を使用す
ることの他同様の開示を含んでいる。
【０００５】米国特許第４，４１１，９７４号は樹脂粒
子、ピグメント粒子、および電荷強化用の添加物として
の、オルソ−ハロフェニルカルボン酸とからなる、ネガ
チブ帯電されたトナー組成物を述べている。
子、ピグメント粒子、および電荷強化用の添加物として
の、オルソ−ハロフェニルカルボン酸とからなる、ネガ
チブ帯電されたトナー組成物を述べている。
【０００６】米国特許第４，２０６，０６４号は、ネガ
チブ電荷強化添加剤がサリチル酸のコバルトおよびニッ
ケル錯塩であるトナー組成物を説明している。
チブ電荷強化添加剤がサリチル酸のコバルトおよびニッ
ケル錯塩であるトナー組成物を説明している。
【０００７】米国特許第４，４１５，６４６号は、無水
マレイン酸ポリマとある種のアルキルジアミンと縮合反
応させ、ついで得られた生成物を４級化させることによ
り得たポリマ性の電荷強化添加剤を説明している。
マレイン酸ポリマとある種のアルキルジアミンと縮合反
応させ、ついで得られた生成物を４級化させることによ
り得たポリマ性の電荷強化添加剤を説明している。
【０００８】米国特許第４，６２３，６０６号は樹脂粒
子、ピグメント粒子および鉄錯塩の電荷強化添加剤とか
らなるトナー組成物を述べている。この鉄錯塩電荷強化
添加剤に有用であるといわれているカチオンは、水素、
ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび脂肪族脂環
式そしてヘテロ環を含むもので置換されたアンモニウム
などである。
子、ピグメント粒子および鉄錯塩の電荷強化添加剤とか
らなるトナー組成物を述べている。この鉄錯塩電荷強化
添加剤に有用であるといわれているカチオンは、水素、
ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび脂肪族脂環
式そしてヘテロ環を含むもので置換されたアンモニウム
などである。
【０００９】米国特許第４，４３３，０４０号は、金属
錯塩がクロムまたはコバルト原子を含む、金属錯塩ダイ
（ｄｉｅ）を含有する静電写真トナーを説明している。
この文献の金属錯塩ダイは、ネガ電荷がカチオン性の部
分、特に水素原子により中和された２−対−１型の金属
錯塩である。この文献の物質は、バインダ用樹脂と著る
しく高い相溶性を示すといわれている。
錯塩がクロムまたはコバルト原子を含む、金属錯塩ダイ
（ｄｉｅ）を含有する静電写真トナーを説明している。
この文献の金属錯塩ダイは、ネガ電荷がカチオン性の部
分、特に水素原子により中和された２−対−１型の金属
錯塩である。この文献の物質は、バインダ用樹脂と著る
しく高い相溶性を示すといわれている。
【００１０】米国特許第４，６２４，９０７号は、前記
の第４，４３３，０４０号のものと類似の２−対−１型
金属錯塩ダイからなる、電荷制御性の着色剤をさらに述
べている。この開示において、カチオン性のものはアン
モニウムイオン、脂肪族アンモニウムイオン、脂環式ア
ンモニウムイオン、またはヘテロ環アンモニウムイオン
で、同時に金属はコバルトと鉄原子である。
の第４，４３３，０４０号のものと類似の２−対−１型
金属錯塩ダイからなる、電荷制御性の着色剤をさらに述
べている。この開示において、カチオン性のものはアン
モニウムイオン、脂肪族アンモニウムイオン、脂環式ア
ンモニウムイオン、またはヘテロ環アンモニウムイオン
で、同時に金属はコバルトと鉄原子である。
【００１１】ここに参考としてその記述を引用した前記
の各文献は、ネガチブ電荷制御剤として顕著な効果を与
えるけれども、樹脂処方について実質的に改善された相
溶性をもち、同時にすぐれた摩擦帯電性を示すような材
料に対する必要性が現存している。
の各文献は、ネガチブ電荷制御剤として顕著な効果を与
えるけれども、樹脂処方について実質的に改善された相
溶性をもち、同時にすぐれた摩擦帯電性を示すような材
料に対する必要性が現存している。
【００１２】そこで本発明の１つの目的は、帯電能力お
よびバインダ樹脂との相溶性の最適の組み合わせをも
つ、すぐれた電荷制御剤を提供することである。
よびバインダ樹脂との相溶性の最適の組み合わせをも
つ、すぐれた電荷制御剤を提供することである。
【００１３】文献中で述べられている多くのネガチブ電
荷制御剤は、ネガ電荷が多数の原子間に分散されている
大きなネガチブアニオンと、水素、アンモニウム、リチ
ウム、ナトリウム、またはカリウムのようなカウンタカ
チオンとの塩である。帯電化のメカタニズムは充分に解
明されていないから、新規なネガチブ電荷制御剤の探索
と発見とは極めて困難なことである。従来の技術は電荷
制御剤として新規のアニオン性材料を見出し、またはこ
れを変更する試みに向けられていた。しかしながら、制
御剤のカチオン性部分の変更がトナー組成物の性能を著
るしく高めることがここに見出されたのである。
荷制御剤は、ネガ電荷が多数の原子間に分散されている
大きなネガチブアニオンと、水素、アンモニウム、リチ
ウム、ナトリウム、またはカリウムのようなカウンタカ
チオンとの塩である。帯電化のメカタニズムは充分に解
明されていないから、新規なネガチブ電荷制御剤の探索
と発見とは極めて困難なことである。従来の技術は電荷
制御剤として新規のアニオン性材料を見出し、またはこ
れを変更する試みに向けられていた。しかしながら、制
御剤のカチオン性部分の変更がトナー組成物の性能を著
るしく高めることがここに見出されたのである。
【００１４】
【発明の要点】トナー組成物中で使用するためのネガチ
ブ電荷制御剤のカチオンは、ジアンモニウムまたはトリ
アンモニウムカチオンであり、これは１成分および２成
分トナー組成物中で、増大された樹脂相溶性とともに改
良された帯電性能を与えるものである。
ブ電荷制御剤のカチオンは、ジアンモニウムまたはトリ
アンモニウムカチオンであり、これは１成分および２成
分トナー組成物中で、増大された樹脂相溶性とともに改
良された帯電性能を与えるものである。
【００１５】
【発明の具体的説明】本発明は実用のため充分にネガ帯
電されているトナー粒子からなる、乾式の現像剤材料を
提供するものである。本発明の静電写真用トナーは、バ
インダ樹脂、特定の電荷制御剤および、任意的に着色材
とから構成される。
電されているトナー粒子からなる、乾式の現像剤材料を
提供するものである。本発明の静電写真用トナーは、バ
インダ樹脂、特定の電荷制御剤および、任意的に着色材
とから構成される。
【００１６】バインダ樹脂は、一般にポリスチレン、ア
クリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテー
ト、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレン、フ
ェノール系樹脂、ポリエステル樹脂、キシレン樹脂およ
びポリアミド樹脂などのようなポリマ性樹脂である。
クリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセテー
ト、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレン、フ
ェノール系樹脂、ポリエステル樹脂、キシレン樹脂およ
びポリアミド樹脂などのようなポリマ性樹脂である。
【００１７】ここで用いている「アンモニウム」の用語
は一般式Ｒ４Ｎ＋のカチオンを表わし、このポジに帯電
している部分は窒素原子と、０から３までの水素原子、
脂肪族、脂環式、およびヘテロ環などを含む化合物を含
んでいる。
は一般式Ｒ４Ｎ＋のカチオンを表わし、このポジに帯電
している部分は窒素原子と、０から３までの水素原子、
脂肪族、脂環式、およびヘテロ環などを含む化合物を含
んでいる。
【００１８】本発明において有用であると認められたカ
チオン性のカウンタイオンには、脂肪族および脂環式の
ジアンモニウムジカチオンが含まれ、以下に示すよう
に、アルキル鎖またはリング中に窒素、酸素またはイオ
ウのようなヘテロ原子をもつものも含まれる。以下の各
構造式中、「Ｘ」はここに参考として示された前記の各
特許中に述べられている、電荷制御性をもつ塩のアニオ
ンである。
チオン性のカウンタイオンには、脂肪族および脂環式の
ジアンモニウムジカチオンが含まれ、以下に示すよう
に、アルキル鎖またはリング中に窒素、酸素またはイオ
ウのようなヘテロ原子をもつものも含まれる。以下の各
構造式中、「Ｘ」はここに参考として示された前記の各
特許中に述べられている、電荷制御性をもつ塩のアニオ
ンである。
【００１９】
【化１】
【００２０】本発明において使用するこの他のものは、
ジ置換されたアリーレン−リンクジアンモニウムカチオ
ンで、ナフタレン−リンクのものと、以下に示すよう
に、チェーン中に窒素、酸素またはイオウのような各種
のヘテロ原子をもつものも含まれる。
ジ置換されたアリーレン−リンクジアンモニウムカチオ
ンで、ナフタレン−リンクのものと、以下に示すよう
に、チェーン中に窒素、酸素またはイオウのような各種
のヘテロ原子をもつものも含まれる。
【００２１】
【化２】
【００２２】この他に、アミンで末端がキャップされた
エポキシ樹脂、
エポキシ樹脂、
【００２３】
【化３】 アミンで末端がキャップされたポリエステル樹脂、
【００２４】
【化４】 トリ環状炭化水素−リンクジアンモニウムカチオン、
【００２５】
【化５】 トリアンモニウムカチオンおよびトリ置換アレン−リン
クトリアンモニウムカチオン、などが本発明において有
用である。
クトリアンモニウムカチオン、などが本発明において有
用である。
【００２６】
【化６】
【００２７】さらに、トリアンモニウム末端キャップエ
ポキシカチオン、すなわち有機アミンによって末端キャ
ップされた、３個または４個のエポキサイドＮ−基をも
つエポキシ樹脂は、本発明用の好適なカウンタイオンで
ある。
ポキシカチオン、すなわち有機アミンによって末端キャ
ップされた、３個または４個のエポキサイドＮ−基をも
つエポキシ樹脂は、本発明用の好適なカウンタイオンで
ある。
【００２８】本発明の静電写真用トナーは以下のように
して作ることができる。適当なアニオン性金属錯塩を溶
融状態の樹脂とともに混合する。代表的には、樹脂は組
成物の８０〜９０重量％、電荷制御剤は約０．２〜約
５．０重量％、そして残部はカーボンブラックもしくは
着色色素またはピグメント、およびその他の添加剤であ
る。固化した混合物は、ジェットミルのような粉砕機を
用いて、直径約１０μの微細なトナー粒子に変換され
る。
して作ることができる。適当なアニオン性金属錯塩を溶
融状態の樹脂とともに混合する。代表的には、樹脂は組
成物の８０〜９０重量％、電荷制御剤は約０．２〜約
５．０重量％、そして残部はカーボンブラックもしくは
着色色素またはピグメント、およびその他の添加剤であ
る。固化した混合物は、ジェットミルのような粉砕機を
用いて、直径約１０μの微細なトナー粒子に変換され
る。
【００２９】本発明の好ましい１具体例は、エポキシと
末端キャップされたエポキシ樹脂との使用からなるもの
である。特に好ましい具体例はメチルアニリニウムで末
端がキャップされたエポキシジカチオンのもので、ここ
でアンモニウムカチオンはエポキシ樹脂の各末端に存在
している。このジカチオンはネガチブ金属錯アニオンを
２個伴っている。
末端キャップされたエポキシ樹脂との使用からなるもの
である。特に好ましい具体例はメチルアニリニウムで末
端がキャップされたエポキシジカチオンのもので、ここ
でアンモニウムカチオンはエポキシ樹脂の各末端に存在
している。このジカチオンはネガチブ金属錯アニオンを
２個伴っている。
【００３０】以下の各実施例は本発明を例示するため示
されたものである。しかしながら、本発明の範囲が以下
詳細に示されたこの特定の実施例により限定されるもの
でないことは、当業者にとって自明であろう。
されたものである。しかしながら、本発明の範囲が以下
詳細に示されたこの特定の実施例により限定されるもの
でないことは、当業者にとって自明であろう。
【００３１】
【実施例１】テストする化合物は、同じアニオン（ホド
ガヤＴ−３７アニオン）を用い、カチオンを変えること
により調製した。トナーは末端キャップされているエポ
キシ樹脂（エポン、シェル化学社製）に０．４重量％の
テスト化合物を混合し、粉砕しそして６μの粒子にサイ
ズを揃えた。このトナーは、ついでエポキシフィルムで
被覆した鉄粉キャリア（直径１２０〜２００μ）に、
２．５重量％のレベルに混合した。この混合物は、つぎ
に安定した状態の帯電が達成されるように、３０分間か
んの中で回転させた。
ガヤＴ−３７アニオン）を用い、カチオンを変えること
により調製した。トナーは末端キャップされているエポ
キシ樹脂（エポン、シェル化学社製）に０．４重量％の
テスト化合物を混合し、粉砕しそして６μの粒子にサイ
ズを揃えた。このトナーは、ついでエポキシフィルムで
被覆した鉄粉キャリア（直径１２０〜２００μ）に、
２．５重量％のレベルに混合した。この混合物は、つぎ
に安定した状態の帯電が達成されるように、３０分間か
んの中で回転させた。
【００３２】帯電量、Ｑ／Ｍマイクロクーロン／ｇ（μ
ｃ／ｇ）は、全吹きとり（ｂｌｏｗ−ｏｆｆ）法で測定
され、この方法でトナー／キャリア混合物はファラデケ
ージの中に入れられ、トナーはキャリアから金網（網目
４５μ）を通して吹きとばされる。
ｃ／ｇ）は、全吹きとり（ｂｌｏｗ−ｏｆｆ）法で測定
され、この方法でトナー／キャリア混合物はファラデケ
ージの中に入れられ、トナーはキャリアから金網（網目
４５μ）を通して吹きとばされる。
【００３３】結果は以下の表１中に、樹脂中の化合物の
重量％溶解性とともに示されている：
重量％溶解性とともに示されている：
【００３４】
【表１】
【００３５】電荷制御剤が無い状態で、帯電量は高いポ
ジチブでかつ全く不安定である。代表的に、電荷制御剤
の不存在は、非常に帯電の敏感なトナー組成物となる。
ジチブでかつ全く不安定である。代表的に、電荷制御剤
の不存在は、非常に帯電の敏感なトナー組成物となる。
【００３６】アンモニウムカウンタイオンは、５重量％
のような高いレベルで用いた時にのみ、所要のネガチブ
帯電値を与える。もっとも普通に用いられるより低いレ
ベルで、アンモニウムはネガチブ用電荷制御剤中のカチ
オンとしては無効である。
のような高いレベルで用いた時にのみ、所要のネガチブ
帯電値を与える。もっとも普通に用いられるより低いレ
ベルで、アンモニウムはネガチブ用電荷制御剤中のカチ
オンとしては無効である。
【００３７】ドデシルジアンモニウムジカチオンを有す
る化合物の帯電レベルは、アンモニウムカチオンをもつ
ものより著るしく高い。その上、ドデシルジアンモニウ
ム化合物は、アンモニウムのものに比ベてすぐれた溶解
性を示している。この溶解性は許容される電荷制御剤に
とって大切な要件である。高い溶解性により、添加剤お
よび樹脂との相溶性が増大する。
る化合物の帯電レベルは、アンモニウムカチオンをもつ
ものより著るしく高い。その上、ドデシルジアンモニウ
ム化合物は、アンモニウムのものに比ベてすぐれた溶解
性を示している。この溶解性は許容される電荷制御剤に
とって大切な要件である。高い溶解性により、添加剤お
よび樹脂との相溶性が増大する。
【００３８】メチルアニリニウムでキャップされたエポ
ンは高い溶解性とネガチブ帯電値とを与える。
ンは高い溶解性とネガチブ帯電値とを与える。
【００３９】ジアンモニウムおよびトリアンモニウムカ
チオンの使用が、トナー材料の帯電性能と溶解性とに、
このような著るしい変化を生ずるであろうことは全く予
想されなかった。この効果は、電荷を多数の原子の上に
拡散する大きなアニオンを有する、各種のジ−およびト
リアンモニウムイオン性化合物について、一般的なもの
であると考えられる。これには金属錯塩のアニオン、芳
香族スルホネートと芳香族カルボキシレートのような芳
香族のアニオン、およびその他の湿気に対してほとんど
感受性をもたない巨大アニオンなどが含まれる。
チオンの使用が、トナー材料の帯電性能と溶解性とに、
このような著るしい変化を生ずるであろうことは全く予
想されなかった。この効果は、電荷を多数の原子の上に
拡散する大きなアニオンを有する、各種のジ−およびト
リアンモニウムイオン性化合物について、一般的なもの
であると考えられる。これには金属錯塩のアニオン、芳
香族スルホネートと芳香族カルボキシレートのような芳
香族のアニオン、およびその他の湿気に対してほとんど
感受性をもたない巨大アニオンなどが含まれる。
【００４０】末端がキャップされたエポン電荷制御剤
は、カチオン性のものが末端キャップされたエポキシ樹
脂であるということで、エポキシ樹脂と末端キャップエ
ポキシ樹脂とから構成されるトナー中でもっとも相溶性
であると予想される。しかしながら、これらはまたトナ
ー中に用いられているスチレンアクリレートおよびポリ
エステル樹脂とも相溶性が高いものである。
は、カチオン性のものが末端キャップされたエポキシ樹
脂であるということで、エポキシ樹脂と末端キャップエ
ポキシ樹脂とから構成されるトナー中でもっとも相溶性
であると予想される。しかしながら、これらはまたトナ
ー中に用いられているスチレンアクリレートおよびポリ
エステル樹脂とも相溶性が高いものである。
【００４１】
【実施例２】同じような方法で、単なるサリチル酸の亜
鉛塩のアニオンであるサリチル酸アニオンとアンモニウ
ムカチオンとを有する市販の電荷制御剤（ボントロンＥ
−８４）を、ドデシルジアンモニウム塩とシクロヘキシ
ルジアンモニウム塩を形成するようにイオン交換した。
これらの各添加剤は、ＺＳＲ１００５樹脂（ポリトリボ
社製）とカーボンブラックとともに別々に溶融混合を行
い、粉砕しそしてサイズを調整した。こにトナーはつい
で鉄粉キャリアと混合し、前記のようにしてＱ／Ｍを測
定した。
鉛塩のアニオンであるサリチル酸アニオンとアンモニウ
ムカチオンとを有する市販の電荷制御剤（ボントロンＥ
−８４）を、ドデシルジアンモニウム塩とシクロヘキシ
ルジアンモニウム塩を形成するようにイオン交換した。
これらの各添加剤は、ＺＳＲ１００５樹脂（ポリトリボ
社製）とカーボンブラックとともに別々に溶融混合を行
い、粉砕しそしてサイズを調整した。こにトナーはつい
で鉄粉キャリアと混合し、前記のようにしてＱ／Ｍを測
定した。
【００４２】トナーカチオン Ｑ／Ｍ（μｃ／ｇ） ボントロンＥ−８４（対照） −１２．３ ドデシルジアンモニウム −７．８ シクロヘキシルジアンモニウム −９．５
【００４３】本発明を特定の具体例について説明をした
が、本発明の範囲は各請求項の記載とその均等範囲によ
ってのみ定められるものである。
が、本発明の範囲は各請求項の記載とその均等範囲によ
ってのみ定められるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーダルフオウ・ルーイス・グテイエレ ス アメリカ合衆国カリフオルニア州 （95020）ギルロイ．スカーレツトロー ド2400 (72)発明者 デニス・リチヤード・マツキーン アメリカ合衆国カリフオルニア州 （95014）クーペルテイーノ．アミユレ ツトプレイス10677 (56)参考文献 特開 昭63−267793（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−127726（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G03G 9/097 13/08
Claims (19)
- 【請求項１】 樹脂粒子と電荷制御剤とからなる組成物
の前記電荷制御剤が、ジアンモニウムまたはトリアンモ
ニウムカチオンと、芳香族アニオンとの塩である、ネガ
チブ帯電トナー組成物。 - 【請求項２】 樹脂粒子と電荷制御剤とからなる組成物
の前記電荷制御剤が、脂環式ジアンモニウムカチオン、
ジ置換アリ−レン−リンクジアンモニウムカチオン、ア
ミンで末端がキャップされたポリエステル樹脂、アミン
で末端がキャップされたエポキシ樹脂、トリ環状炭化水
素−リンクジアンモニウムカチオン、トリ環状炭化水素
−リンクトリアンモニウムカチオン、およびトリ置換ア
レン−リンクトリアンモニウムカチオンから選ばれたも
のと、そして適当なカチオンと結合したときに、電荷制
御性を示すような各アニオンの中から選ばれたアニオン
との塩である、ネガチブ帯電トナー組成物。 - 【請求項３】 電荷制御剤のアニオンは、巨大金属錯ア
ニオンと芳香族アニオンとからなる群より選ばれたもの
である、請求項２記載の組成物。 - 【請求項４】 電荷制御剤のアニオンが金属錯アニオン
であり、その金属は鉄、クロムまたはコバルトである、
請求項３記載の組成物。 - 【請求項５】 カチオンが脂肪族ジアンモニウムカチオ
ン、脂環式ジアンモニウムカチオン、ジ置換アリ−レン
−リンクジアンモニウムカチオン、アミンで末端がキャ
ップされたポリエステル樹脂、アミンで末端がキャップ
されたエポキシ樹脂、トリ環状炭化水素−リンクジアン
モニウムカチオン、トリ環状炭化水素−リンクトリアン
モニウムカチオン、およびトリ置換アレン−リンクトリ
アンモニウムカチオンから選ばれたものである、請求項
１記載の組成物。 - 【請求項６】 電荷制御剤のカチオンがメチルアニリニ
ウムで末端がキャップされたエポキシ樹脂である、請求
項２または５記載の組成物。 - 【請求項７】 電荷制御剤のカチオンがＣ６〜１８のア
ルキルジアンモニウムジカチオンである、請求項５記載
の組成物。 - 【請求項８】 電荷制御剤のカチオンがドデシルジアン
モニウムである、請求項７記載の組成物。 - 【請求項９】 電荷制御剤のカチオンがＣ６〜１２の脂
環式ジアンモニウムジカチオンである、請求項２または
５記載の組成物。 - 【請求項１０】 電荷制御剤のカチオンがシクロヘキシ
ルジアンモニウムジカチオンである、請求項９記載の組
成物。 - 【請求項１１】 電荷制御剤が約０．２から約５．０重
量％の量で存在する、請求項１または２記載の組成物。 - 【請求項１２】 電荷制御剤が、トナー樹脂の電荷を制
御するために効果的な量で存在する、請求項１または２
記載の組成物。 - 【請求項１３】 着色色素またはピグメントがその中に
存在している、請求項１または２記載の組成物。 - 【請求項１４】 カーボンブラックまたは黒色の色素も
しくはピグメントがその中に存在する、請求項１または
２記載の組成物。 - 【請求項１５】 請求項１または２記載のトナー組成物
とキャリア粒子とから構成される、２成分現像剤組成
物。 - 【請求項１６】 キャリア粒子が金属ビーズからなる、
請求項１５記載の現像剤組成物。 - 【請求項１７】 金属ビーズがポリマにより被覆されて
いる、請求項１６記載の現像剤組成物。 - 【請求項１８】 請求項１または２記載のトナー組成物
よりなる、１成分現像剤組成物。 - 【請求項１９】 ポジ帯電させた光感受体上に静電的潜
像を形成し、請求項１または２記載のトナー組成物によ
りこれを現像し、そして適当な基体に対してこの現像さ
れた像を転写することからなるイメージング方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US463,564 | 1990-01-11 | ||
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