JP2781751B2 - 消泡装置 - Google Patents

消泡装置

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JP2781751B2
JP2781751B2 JP7218559A JP21855995A JP2781751B2 JP 2781751 B2 JP2781751 B2 JP 2781751B2 JP 7218559 A JP7218559 A JP 7218559A JP 21855995 A JP21855995 A JP 21855995A JP 2781751 B2 JP2781751 B2 JP 2781751B2
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foam
flow path
plate
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JP7218559A
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克美 長
和彦 藤瀬
正悦 加賀
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、し尿処理装置、廃
水処理装置、下水処理装置、発酵装置等に用いられる消
泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、平成3年実用新案登録願第
41124号において、図5に示すように、平行に配置
されて対向し水中モータ等の駆動機構によって矢印aの
方向に回転する板状体1,2間に仕切板3を設けて、遠
心方向に複数の泡の流路9を形成し、遠心方向に向って
同流路9を順次狭くしている消泡装置を提案している。
【0003】なお、図5中、4は駆動機構4に接続され
板状体1,2を回転させる回転軸、7は泡の流路9の流
入部、8は泡の流路9の排出部である。
【0004】前記図5に示す消泡装置は、図6に示すよ
うに、回転軸4を鉛直方向にして水槽10の内の液面1
1を泡面12との間に位置するように配置される。
【0005】駆動機4aにより回転軸4が図5(a)中
の矢印a方向に回転すると、板状体1,2は水平面内で
回転し、図5(a)中矢印で示すように、泡は流入部7
から泡の流路9の各々の内へ入り、排出部8から排出さ
れる。
【0006】泡の流路9の各々は、上下の板状体1,2
と仕切板3によって閉鎖され遠心方向に向って順次狭く
なっているために、泡は各流路9内において泡の流路の
形状変化と遠心力によって圧縮される。このように、泡
を圧縮することによって、消泡効果が得られると共に、
各流路9内で消泡された液は、遠心力によって、流路9
の排出部8から周囲の泡面12内へ排出され、周囲の泡
が消泡される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の消泡装置
では、板状体1,2が泡の流路に対して平行であるた
め、消泡装置から吐き出された泡が遠心方向飛ぶことに
なり、遠心方向にある泡にしか消泡効果が与えられず、
消泡装置より下方に滞留する泡に対しては消泡効果をあ
まり期待することはできない。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる消泡装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の消泡装置は、次
の手段を講じた。
【0010】(1)駆動機構、この駆動機構により駆動
され上下に間隔をおいて対向して配置された板状体、及
び前記板状体間に設けられた仕切板を備え、前記板状体
と前記仕切板で遠心方向に泡の流路を形成すると共に、
同泡の流路を遠心方向と下方へ向って順次狭くしたこと
を特徴とする。
【0011】(2)前記(1)の消泡装置において、前
記泡の流路内に流れをさまたげる衝突体を設けたことを
特徴とする。
【0012】(3)前記(1)又は(2)の消泡装置に
おいて、前記泡の流路から排出された液の進行方向に固
定した衝突体を設けたことを特徴とする。
【0013】前記(1)の本発明では、上下に間隔をお
いて対向して配置された板状体と板状体間に設けられた
仕切板によって遠心方向の閉鎖された泡の流路が形成さ
れ、しかもこの泡の流路は遠心方向と下方へ向って順次
狭くなっているので、泡の流路内に入った泡と泡の流路
の形状変化と遠心力とによって圧縮され消泡される。し
かも、前記泡の流路は下方へ向って順次狭くなっている
ので、泡の流路より排出される液は、消泡装置の周囲に
おいて斜め下向きに噴射され、消泡装置より下方に滞留
した泡に対しても効果的な消泡を行うことができる。
【0014】前記(2)の本発明では、前記(1)の本
発明において、泡の流路内に流れをさまたげる衝突体を
設けたことによって、泡はこの衝突体によってさらに圧
密され、衝突とせん断によって消泡作用が更に向上す
る。
【0015】前記(3)の本発明では、前記(1)又は
(2)の本発明において、泡の流路から排出された液の
進行方向に固定した衝突体を設けたことによって、泡は
この衝突体に衝突して消泡作用が更に向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態を、図1
及び図2によって説明する。1,2は上下に間隔をおい
て対向して配置された板状体であり、その端部が鉛直方
向に配置され矢印A方向に回転する水中モータ等の駆動
機4aの回転軸4に取付けられている。板状体1,2は
ほぼ三角形をなす形状を有し、図1(a)に示すよう
に、回転軸4の回転方向Aの前方の辺は回転軸4より放
射方向に外方へ延びる直線をなすように形成され、ま
た、後方の辺は、板状体1,2の前面に対して斜め後方
へ向って回転軸4に対して放射方向外方へ延び、また、
その側方の辺は前方の辺と直交するように形成されてい
る。前記の板状体1,2の回転軸4の回転方向Aの後方
の辺と前記側方の辺とが交わる部分の付近は、図1
(a)に示すように斜めに切り落された形状を有し、板
状体1,2のこの部分に後記する泡の流路9の排出部8
が形成されている。
【0017】図1(b),(c)に示すように、前記下
方の板状体2は前記鉛直方向に配置された回転軸4に直
交して水平方向に配置されるように取付けられ、前記上
方の板状体1は、回転軸4の回転方向Aの前方の辺は板
状体2と平行をなすが、回転軸4の回転方向Aの後方の
辺は回転軸4から遠ざかるに従って前記板状体2に近ず
くように配置されている。
【0018】前記板状体1,2の回転軸4の回転方向の
後方の辺と側方の辺との間には、それぞれ板状体2と直
交する仕切板3,3が設けられている。従って、板状体
1,2と仕切板3,3とによって閉鎖された泡の流路9
が形成され、この流路9は図1(a)に示すように遠心
方向へ向い、かつ、遠心方向の外方に行くに従って水平
方向の幅が順次狭くなるように構成されている。また、
前記のように、板状体1の回転軸4の回転方向Aの後方
の辺は、回転軸4から遠ざかるに従って板状体2に近ず
くように配置されているが、前記泡の通路9は回転軸4
から遠ざかって遠心方向の外方に行くに従って下方に向
って順次狭くなるように構成されている。なお、7は前
記板状体1,2の回転軸4の回転方向Aの前方の辺と仕
切板3,3とによって形成される泡の流路9の流入部で
あり、8は前記の通り前記板状体1,2の回転軸4の回
転方向Aの後方の部分と仕切板3,3によって形成され
る泡の流路9の排出部である。
【0019】本実施の形態では、以下の構成を有する板
状体1,2及び仕切板3よりなるユニットが回転軸4ま
わりに対称をなすよう2個配置され、消泡装置が形成さ
れている。
【0020】本実施の形態は、図2に示すように、図示
しない部材によって、水槽10内に回転軸4が鉛直方向
に、かつ、板状体1,2が水槽10内の液面11と泡面
12との間に位置するように取付けられる。
【0021】駆動機4aによって回転軸4が図1(a)
中の矢印A方向に回転すると、板状体1,2は水平面内
で泡内を回転し、図中矢印で示すように、泡は流入部7
から泡の流路9の各々の内へ入り、排出部8から排出さ
れる。
【0022】泡の流路9の各々は、上下の板状体1,2
と仕切板3によって閉鎖され順次狭くなっているため
に、泡の流路9の各々内において泡は確実に圧縮され
る。
【0023】また、泡は、遠心方向に形成された泡の流
路9において、遠心力によってさらに圧縮される。この
ようにして、泡を効果的に圧縮することによって、消泡
効果が増大する。
【0024】以上のように、各泡の流路9内で消泡され
た液は、遠心力によって、泡の流路9の排出部8から周
囲の泡面12内へ排出されるが、泡の流路9は、前記の
ように回転軸4が遠ざかるに従って下方に向って順次狭
くなっているので、図1中矢印13に示すように排出部
8から液が斜め下方に向って噴射され、消泡装置より下
方に滞留した泡に対して効果的な消泡を行うことができ
る。
【0025】また、泡の流路9内の消泡された液を遠心
力によって排出部8から強制的に排出することによっ
て、泡の流路9内に流入部7から泡をスムーズに導入す
ることができる。
【0026】本発明の実施の第2形態を、図3によって
説明する。本実施の形態は、前記第1の実施形態の泡の
流路9の流路内である各々の排出部8に、流れをさまた
げる板状の衝突体5を設けた。
【0027】本実施の形態では、前記実施の第1形態の
作用及び効果に加えて、衝突体5によって、各泡の流路
9を流れる泡はさらに圧密され、衝突とせん断によって
更に消泡作用を向上させることができる。
【0028】本発明の実施の第3形態を、図4によって
説明する。本実施の形態は、前記実施の第1形態におい
て、泡の流路9から排出された泡の進行方向に固定され
た複数の板状の衝突体6を設けた。本実施の形態では、
前記第1の実施形態の作用及び効果に加えて、衝突体6
によって気泡がさらに破泡されることとなる。
【0029】なお、前記本発明の各実施の形態では、板
状体1,2及び仕切板3よりなる2個のユニットが回転
軸4に対称をなすように取付けられているが、3個以上
のユニットを回転軸4に取付けるようにすることもでき
る。
【0030】また更に、前記本発明の実施の第2形態と
第3形態を組合わせて、泡の流路の流路内と泡の流路か
ら排出された泡の進行方向に、衝突体を設けるようにす
ることもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明では、上下に間隔をおいて対向し
て配置された板状体と板状体間に設けられた仕切板によ
って、遠心方向に泡の流路を形成すると共に、同泡の流
路を遠心方向と下方へ向って順次狭くしているために、
閉鎖された泡の流路内で同流路の形状変化と遠心力によ
って泡を効果的に圧縮して消泡することができると共
に、液を斜め下方へ噴出して消泡装置の下方に滞留した
泡を効果的に消泡することができる。
【0032】また、本発明では、泡の流路中又は泡の流
路から排出された液の進行方向に設けられた衝突体によ
って、消泡効果を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態を示し、図1(a)は
その平面図、図1(b)は図1(a)のb矢視図、図1
(c)は図1(a)のc斜視図である。
【図2】同実施の形態に係る消泡装置が水槽に装着され
た状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施の第2形態の平面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態の平面図である。
【図5】従来の消泡装置を示し、図5(a)はその平面
図、図5(b)は図5(a)のb矢視図である。
【図6】前記従来の消泡装置が水槽に装着された状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,2 板状体 3 仕切板 4 回転軸 4a 駆動機 5 衝突体 6 衝突体 7 流入部 8 排出部 9 泡の流路 10 水槽 11 液面 12 泡面 13 液の噴射方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 19/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構、この駆動機構により駆動され
    上下に間隔をおいて対向して配置された板状体、及び前
    記板状体間に設けられた仕切板を備え、前記板状体と前
    記仕切板で遠心方向に泡の流路を形成すると共に、同泡
    の流路を遠心方向と下方へ向って順次狭くしたことを特
    徴とする消泡装置。
  2. 【請求項2】 前記泡の流路内に流れをさまたげる衝突
    体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の消泡装
    置。
  3. 【請求項3】 前記泡の流路から排出された液の進行方
    向に固定した衝突体を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の消泡装置。
JP7218559A 1995-08-28 1995-08-28 消泡装置 Expired - Lifetime JP2781751B2 (ja)

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JPH0957010A JPH0957010A (ja) 1997-03-04
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