JP2781474B2 - 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置 - Google Patents

自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置

Info

Publication number
JP2781474B2
JP2781474B2 JP3157027A JP15702791A JP2781474B2 JP 2781474 B2 JP2781474 B2 JP 2781474B2 JP 3157027 A JP3157027 A JP 3157027A JP 15702791 A JP15702791 A JP 15702791A JP 2781474 B2 JP2781474 B2 JP 2781474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
recording
timing
time
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3157027A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH056166A (ja
Inventor
哲哉 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3157027A priority Critical patent/JP2781474B2/ja
Priority to CA002072204A priority patent/CA2072204C/en
Priority to AU18547/92A priority patent/AU647631B2/en
Priority to DE4221022A priority patent/DE4221022C2/de
Priority to GB9213599A priority patent/GB2257288B/en
Priority to US07/904,745 priority patent/US5324883A/en
Publication of JPH056166A publication Critical patent/JPH056166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2781474B2 publication Critical patent/JP2781474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏ピアノにおけ
る演奏の録音・再生の方法及び装置に係り、特に録音時
及び再生時において打鍵の強弱が実際の発音タイミング
に及ぼす影響から来る演奏の流れの中でのずれをなく
し、品位の高い音楽演奏を可能にするための自動演奏ピ
アノの録音・再生方法及び録音方法と、その方法の実施
に適した録音・再生装置及び録音装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動演奏ピアノにおいては、
打鍵指令(オンイベント)から、実際の発音までにはソ
レノイドの励磁時間の関係等が影響し、強打と弱打で発
音時期のバランスが崩れるという問題があった。
【0003】そこで、オンイベント発生により打鍵用ソ
レノイドに対する駆動電力曲線Ldrv を作成する段階
で、図11に示す様に、駆動電力曲線Ldrv の先頭部分
にタイミング補正のための休止期間T1 を設ける手法が
採用されていた。この休止期間T1 は、押鍵データに含
まれる打鍵強度データに基づいて、打鍵強度が大きいほ
ど長い休止期間となる様に、最大100msecの範囲
で設定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、再生
演奏に使用する演奏情報は、演奏者がピアノを演奏する
際に、図3に示した様に、キーセンサ7,8で検出され
た押鍵タイミング及び離鍵タイミングをもってオンイベ
ント及びオフイベント時点として録音されていたが、こ
こに一つの問題があった。
【0005】即ち、図12の(A),(B)に示す様
に、強打の場合にはハンマ系の移動速度も速くなるため
オンイベント発生時点tonから現実の発音時点tmusic
までの時間的な遅れ(以下、録音時発音遅延時間とい
う)TDrec-onは短いのに対し、弱打の場合にはハンマ
系の移動速度が遅くなるため録音時発音遅延時間TDre
c-onが長くなる。つまり、演奏者による演奏において、
例えば強打と弱打について同時にオンイベントが発生し
ている場合には、(C)に示す様に、実際の発音は強打
が先で弱打が後になって表れなければ演奏を忠実に再現
することができないことになる。
【0006】つまり、従来のように、押鍵タイミング及
び離鍵タイミングをそのままオンイベント及びオフイベ
ントとして記憶させる手法によって、自動演奏用の演奏
情報を録音した場合には、そもそも演奏情報中のオンイ
ベント及びオフイベントが、正確に演奏音の発音タイミ
ング及び止音タイミングを表しているものになってはい
なかったため、再生時におけるソレノイドの動作遅れだ
けを考慮しても、結局は、実際の演奏者の演奏をバラン
スよく再現することができないという不具合があった。
【0007】そして、この様な関係で録音された演奏情
報について従来の打鍵用ソレノイドに対する駆動電力曲
線Ldrv の休止期間T1 を定めていくと、強打に続いて
直ちに弱打がなされた場合に、図13の2段目に示す本
来の発音タイミングに対し、録音は3段目に示すオンイ
ベントに基づいてなされるため実際の発音間隔INTre
alよりも短い発音間隔INTrecで録音されることにな
る。その上、再生時には4段目,5段目に示す様に、休
止期間T1 によってますます強打の発音と弱打の発音が
近付き、場合によっては同一鍵の連打において先の打鍵
の保持期間を、後の打鍵の休止期間が侵食するおそれが
あった。場合によっては先の打鍵による発音を不能に陥
れるおそれもあった。
【0008】そこで、再生時にのみ補正を加えるのでは
なく、録音・再生のそれぞれについて真の発音タイミン
グに変換した形でデータを取り扱う手法を開発し、演奏
全体のバランスを崩すことなく忠実に演奏を表現するこ
とのできる自動演奏ピアノの録音・再生方法及び録音方
と、その方法の実施に適した録音・再生装置及び録音
装置とを提供することを目的として本発明を完成した。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成するためになされた本発明の自動演奏ピアノの録音・
再生方法は、図1に例示したステップの内、ステップS
1,S3,S4,S6からなり、録音時には、検出手段
で検出した鍵の動作状態に基づいて演奏情報を作成、記
憶し、一方、再生時には、前記記憶された演奏情報に従
ってソレノイドの動作を制御する自動演奏ピアノの録音
・再生方法において、前記検出手段によって検出される
押鍵タイミングと、その時実際に演奏音が発生する発音
タイミングとの時差を、打鍵強度に応じて定まる録音時
発音遅延時間としてあらかじめ求めておいて、録音時に
は、実際に検出した打鍵強度に対応する前記録音時発音
遅延時間によって、前記押鍵タイミングを前記発音タイ
ミングに補正した上で(S1)、前記演奏情報を作成、
記憶し(S3)、一方、前記ソレノイドに駆動電力を与
える駆動タイミングと、その時実際に演奏音が発生する
発音タイミングとの時差を、打鍵強度に応じて定まる再
生時発音遅延時間としてあらかじめ求めておいて、再生
時には、前記演奏情報中に含まれる打鍵強度情報に対応
する前記再生時発音遅延時間によって、前記発音タイミ
ングを前記駆動タイミングに補正した上で(S4)、前
記ソレノイドの動作を制御する(S6)ことを特徴とす
る。
【0010】この自動演奏ピアノの録音・再生方法によ
れば、録音時においては、検出手段により検出される押
鍵タイミングが、真の発音タイミングに補正され、その
上で演奏情報の作成、記憶が行われる。そのため、ここ
で記憶された演奏情報は、検出手段による押鍵の検出と
実際の発音との間の時差(録音時発音遅延時間)を含ま
ないものとなり、この演奏情報に基づいて自動演奏を行
う場合には、上記録音時発音遅延時間を考慮することな
く演奏情報を利用しても、演奏をバランスよく再現する
ことができる。そして、再生時においては、上記演奏情
報によって示されている発音タイミングが、ソレノイド
の駆動タイミングに補正され、その上でソレノイドの駆
動制御が行われる。そのため、このソレノイドの駆動に
伴って発生する演奏音は、ソレノイドの駆動特性に起因
した発音遅れ(再生時発音遅延時間)を伴わず、演奏情
報によって示される発音タイミングに一致するタイミン
グで再生音が発生する。本発明の場合、演奏情報によっ
て示される発音タイミングは、上述の通り、録音時にお
ける真の発音タイミングとなるようにあらかじめ補正さ
れているため、再生時には、上記録音時発音遅延時間を
まったく考慮しないまま再生を行っても、録音時におけ
る実際の演奏者の演奏がバランスよく再現される。
【0011】ところで、上記のように、発音タイミング
についての遅延時間を補正するだけでも、従来より実際
の演奏に近い演奏音を再現できるが、さらに再現性を改
善したい場合には、請求項2に記載のように、止音タイ
ミングについても補正を加えるとよい。すなわち、請求
項2記載の自動演奏ピアノの録音・再生方法は、図1に
例示したステップS1〜S6からなり、請求項1記載の
ステップS1,S3,S4,S6に加えて、さらに、前
記検出手段によって検出される離鍵タイミングと、その
時実際に演奏音が停止する止音タイミングとの時差を、
録音時止音遅延時間としてあらかじめ求めておいて、録
音時には、前記録音時止音遅延時間によって、前記離鍵
タイミングを前記止音タイミングに補正した上で(S
2)、前記演奏情報を作成、記憶し(S3)、一方、前
記ソレノイドへの駆動電力の供給を停止する停止タイミ
ングと、その時実際に演奏音が停止する止音タイミング
との時差を、再生時止音遅延時間としてあらかじめ求め
ておいて、再生時には、前記再生時止音遅延時間によっ
て、前記止音タイミングを前記停止タイミングに補正し
た上で(S5)、前記ソレノイドの動作を制御する(S
6)ことを特徴とする。この自動演奏ピアノの録音・再
生方法によれば、録音時においては、検出手段により検
出される離鍵タイミングが、真の止音タイミングに補正
され、その上で演奏情報の作成、記憶が行われる。その
ため、ここで記憶された演奏情報は、検出手段による離
鍵の検出と実際の止音との間の時差(録音時止音遅延時
間)を含まないものとなり、この演奏情報に基づいて自
動演奏を行う場合には、上記録音時止音遅延時間を考慮
することなく演奏情報を利用しても、演奏をバランスよ
く再現することができる。そして、再生時においては、
上記演奏情報によって示されている止音タイミングが、
ソレノイドの停止タイミングに補正され、その上でソレ
ノイドの駆動制御が行われる。そのため、このソレノイ
ドの駆動停止に伴って停止する演奏音は、ソレノイドの
駆動特性に起因した止音遅れ(再生時止音遅延時間)を
伴わず、演奏情報によって示される止音タイミングに一
致するタイミングで再生音が停止する。本発明の場合、
演奏情報によって示される止音タイミングは、上述の通
り、 録音時における真の止音タイミングとなるようにあ
らかじめ補正されているため、再生時には、上記録音時
止音遅延時間をまったく考慮しないまま再生を行って
も、録音時における実際の演奏者の演奏がバランスよく
再現される。
【0012】さらに、本発明は、録音方法のみを抽出し
ても、単独で発明を完成している。すなわち、請求項3
記載の録音方法は、図1に例示したステップの内、ステ
ップS1,S3からなり、検出手段で検出した鍵の動作
状態に基づいて演奏情報を作成、記憶する自動演奏ピア
ノの録音方法において、前記検出手段によって検出され
る押鍵タイミングと、その時実際に演奏音が発生する発
音タイミングとの時差を、打鍵強度に応じて定まる録音
時発音遅延時間としてあらかじめ求めておいて、録音時
には、実際に検出した打鍵強度に対応する前記録音時発
音遅延時間によって、前記押鍵タイミングを前記発音タ
イミングに補正した上で(S1)、前記演奏情報を作
成、記憶する(S3)ことを特徴とする。この自動演奏
ピアノの録音方法によれば、検出手段により検出される
押鍵タイミングが、真の発音タイミングに補正され、そ
の上で演奏情報の作成、記憶が行われる。そのため、こ
こで記憶された演奏情報は、検出手段による押鍵の検出
と実際の発音との間の時差(録音時発音遅延時間)を含
まないものとなり、この演奏情報に基づいて自動演奏を
行う場合には、上記録音時発音遅延時間を考慮すること
なく演奏情報を利用しても、演奏をバランスよく再現す
ることができる。なお、この録音方法においても、図1
に例示したステップの内、ステップS2をさらに加える
ことにより、離鍵タイミングを真の止音タイミングに補
正してもよいことは、もちろんである。
【0013】次に、請求項4記載の録音・再生装置は、
図2に例示した構成M1〜M8の内、構成M1〜M6か
らなり、検出手段M1で検出した鍵の動作状態に基づい
て演奏情報を作成、記憶する録音手段M2と、該録音手
段M2によって記憶された演奏情報に従ってソレノイド
M3の動作を制御する再生手段M4とを備えた自動演奏
ピアノの録音・再生装置において、前記検出手段M1に
よって検出される押鍵タイミングと、その時実際に演奏
音が発生する発音タイミングとの時差を、打鍵強度に応
じて定まる録音時発音遅延時間としてあらかじめ求めて
おいて、録音時には、実際に検出した打鍵強度に対応す
る前記録音時発音遅延時間によって、前記押鍵タイミン
グを前記発音タイミングに補正する録音時発音補正手段
M5と、前記ソレノイドM3に駆動電力を与える駆動タ
イミングと、その時実際に演奏音が発生する発音タイミ
ングとの時差を、打鍵強度に応じて定まる再生時発音遅
延時間としてあらかじめ求めておいて、再生時には、前
記演奏情報中に含まれる打鍵強度情報に対応する前記再
生時発音遅延時間によって、前記発音タイミングを前記
駆動タイミングに補正する再生時発音補正手段M6とを
備え、前記録音手段M2が、前記録音時発音補正手段M
5による補正を受けた発音タイミングの到来する順序に
従った前記演奏情報を作成、記憶するとともに、前記再
生手段M4が、前記再生時発音補正手段M6による補正
を受けた駆動タイミングの到来する順序に従って前記ソ
レノイドM3の動作を制御することを特徴とする。この
自動演奏ピアノの録音・再生装置によれば、録音時にお
いては、検出手段M1により検出される押鍵タイミング
が、録音時発音補正手段M5によって真の発音タイミン
グに補正され、その上で、録音手段M2によって演奏情
報の作成、記憶が行われる。そのため、ここで記憶され
た演奏情報は、検出手段M1による押鍵の検出と実際の
発音との間の時差(録音時発音遅延時間)を含まないも
のとなり、この演奏情報に基づいて自動演奏を行う場合
には、上記録音時発音遅延時間を考慮することなく演奏
情報を利用しても、演奏をバランスよく再現することが
できる。そして、再生時においては、上記演奏情報によ
って示されている発音タイミングが、再生時発音補正手
段M6によってソレノイドの駆動タイミングに補正さ
、その上で、再生手段M4によってソレノイドの駆動
制御が行われる。そのため、このソレノイドの駆動に伴
って発生する演奏音は、ソレノイドの駆動特性に起因し
た発音遅れ(再生時発音遅延時間)を伴わず、演奏情報
によって示される発音タイミングに一致するタイミング
で再生音が発生する。本発明の場合、演奏情報によって
示される発音タイミングは、上述の通り、録音時におけ
る真の発音タイミングとなるようにあらかじめ補正され
ているため、再生時には、上記録音時発音遅延時間をま
ったく考慮しないまま再生を行っても、録音時における
実際の演奏者の演奏がバランスよく再現される。したが
って、この録音・再生装置は、請求項1記載の録音・再
生方法を実施するのに好適である。
【0014】次に、請求項5記載の録音・再生装置は、
図2に例示した構成M1〜M8からなり、請求項4に記
載の構成M1〜M6に加えて、さらに、前記検出手段M
1によって検出される離鍵タイミングと、その時実際に
演奏音が停止する止音タイミングとの時差を、録音時止
音遅延時間としてあらかじめ求めておいて、録音時に
は、前記録音時止音遅延時間によって、前記離鍵タイミ
ングを前記止音タイミングに補正する録音時止音補正手
段M7と、前記ソレノイドM3への駆動電力の供給を停
止する停止タイミングと、その時実際に演奏音が停止す
る止音タイミングとの時差を、再生時止音遅延時間とし
てあらかじめ求めておいて、再生時には、前記再生時止
音遅延時間によって、前記止音タイミングを前記停止タ
イミングに補正する再生時止音補正手段M8とを備え、
前記録音手段M2が、前記録音時発音補正手段による補
正を受けた発音タイミングおよび前記録音時止音補正手
段による補正を受けた止音タイミングの到来する順序に
従った前記演奏情報を作成、記憶するとともに、前記再
生手段M4が、前記再生時発音補正手段による補正を受
けた駆動タイミングおよび前記再生時止音補正手段によ
る補正を受けた停止タイミングの到来する順序に従って
前記ソレノイドM3の動作を制御することを特徴とす
る。この自動演奏ピアノの録音・再生装置によれば、録
音時においては、検出手段M1により検出される離鍵タ
イミングが、録音時止音補正手段M7によって真の止音
タイミングに補正され、その上で、録音手段M2によっ
て演奏情報の作成、記憶が行われる。そのため、ここで
記憶された演奏情報は、検出手段M1による離鍵の検出
と実際の止音との間の時差(録音時止音遅延時間)を含
まないものとなり、この演奏情報に基づいて自動演奏を
行う場合には、上記録音時止音遅延時間を考慮すること
なく演奏情報を利用しても、演奏をバランスよく再現す
ることができる。そして、再生時においては、上記演奏
情報によって示されている止音タイミングが、再生時止
音補正手段M8によってソレノイドM3の停止タイミン
グに補正され、その上で、再生手段M4によってソレノ
イドの駆動制御が行われる。そのため、このソレノイド
M3の駆動停止に伴って停止する演奏音は、ソレノイド
3の駆動特性に起因した止音遅れ(再生時止音遅延時
間)を伴わず、演奏情報によって示される止音タイミン
グに一致するタイミングで再生音が停止する。本発明の
場合、演奏情報によって示される止音タイミングは、上
述の通り、録音時における真の止音タイミングとなるよ
うにあらかじめ補正されているため、再生時には、上記
録音時止音遅延時間をまったく考慮しないまま再生を行
っても、録音時における実際の演奏者の演奏がバランス
よく再現される。したがって、この録音・再生装置は、
請求項2記載の録音・再生方法を実施するのに好適であ
る。
【0015】次に、請求項6記載の録音装置は、図2に
例示した構成M1,M2,M5からなり、検出手段M1
で検出した鍵の動作状態に基づいて演奏情報を作成、記
憶する録音手段M2を備えた自動演奏ピアノの録音装置
において、前記検出手段M1によって検出される押鍵タ
イミングと、その時実際に演奏音が発生する発音タイミ
ングとの時差を、打鍵強度に応じて定まる録音時発音遅
延時間としてあらかじめ求めておいて、録音時には、実
際に検出した打鍵強度に対応する前記録音時発音遅延時
間によって、前記押鍵タイミングを前記発音タイミング
に補正する録音時発音補正手段M5を備え、前記録音手
段M2が、前記録音時発音補正手段M5による補正を受
けた発音タイミングの到来する順序に従った前記演奏情
報を作成、記憶することを特徴とする。この自動演奏ピ
アノの録音装置によれば、検出手段M1により検出され
る押鍵タイミングが、録音時発音補正手段M5によって
真の発音タイミングに補正され、その上で、録音手段M
2によって演奏情報の作成、記憶が行われる。そのた
め、ここで記憶された演奏情報は、検出手段M1による
押鍵の検出と実際の発音との間の時差(録音時発音遅延
時間)を含まないものとなり、この演奏情報に基づいて
自動演奏を行う場合には、上記録音時発音遅延時間を考
慮することなく演奏情報を利用しても、演奏をバランス
よく再現することができる。したがって、この録音装置
は、請求項3記載の録音方法を実施するのに好適であ
る。なお、この録音装置においても、図2に例示した構
成の内、録音時止音補正手段M7をさらに加えることに
より、離鍵タイミングを真の止音タイミングに補正して
もよいことは、もちろんである。
【0016】
【実施例】次に、本発明を適用した自動演奏ピアノの実
施例を説明する。実施例としての自動演奏ピアノ1は、
図3に示す様に、鍵3の下面に取り付けた段付シャッタ
5が、それぞれ発光素子と受光素子とからなる二つのキ
ーセンサ7,8の光路を遮断する時期と時間差とを検出
し、鍵番号,押鍵タイミング,離鍵タイミング及び打鍵
強度を組み合わせた演奏情報を作成するコントロール部
10を備えている。
【0017】コントロール部10は、図4に示す様に、
CPU11,ROM12,RAM13,バックアップR
AM14,クロック15等を含む論理演算回路であり、
キーセンサ7,8とは入出力ポート16を介して接続さ
れている。また、自動演奏データを記録するためのフロ
ッピディスク21を駆動するフロッピディスクドライバ
23や、自動演奏時の鍵駆動用ソレノイド25や、録
音,再生等の各種動作の指示のための操作パネル27
や、表示用のディスプレイ29等とも入出力ポート16
を介して接続されている。
【0018】上述したハード構成については従来とほぼ
同様である。本実施例の自動演奏ピアノ1は、図5に示
す様な手順にて演奏者の演奏を録音する点に一つの特徴
を有している。この処理は、操作パネル27にて録音モ
ードが選択されると開始される。なお、実施例はいわゆ
るイベント方式による録音・再生を行う。
【0019】まず、演奏者の押鍵・離鍵動作を反映した
通過検出センサ7,8(前述の図3では一つだけ示した
が88鍵全てに配設されている)からの検出信号が変化
したか否かを判断し(S101)、変化があった場合
は、その変化の仕方により、左側のキーセンサ7の検出
値がオンからオフとなった時点からオンイベント発生時
点tonを捉え、右側のキーセンサ8の検出値がオフから
オンとなった時点からオフイベント発生時点toff を捉
える(S102)。
【0020】続いて、今回のキーセンサ7,8の検出信
号の変化が押鍵による変化か否かを判断する(S102
a)。S102で把握されたのがオンイベント発生時点
tonであれば、押鍵と判断され、今回のキーセンサ変化
における右側のキーセンサ8の検出値がオンからオフと
なった時点と、左側のキーセンサ7の検出値がオンから
オフとなった時点との時間差△tを算出する(S10
3)。
【0021】続いて、時間差△tに基づいて打鍵強度デ
ータPonを算出する(S104)。ここで、Kは、演算
のための係数であり、シャッタ5の段差の位置関係等に
基づいて予め設定されている。次に、打鍵強度データP
onに基づいて、録音時の発音遅延時間TDrec-onを算出
する(S105)。これは、オンイベント発生時点は鍵
3が発音動作上の特定の位置まで移動したことを表して
いるが、実際の発音は、ハンマ系を機械的に駆動するこ
とによりなされ、鍵3の移動速度によってオンイベント
発生時点との間に差異が生じるのである。
【0022】また、打鍵強度データPonを鍵番号KNo.
及びオンイベント発生時点tonと組み合わせて押鍵デー
タDonを作成する(S106)。一方、S102aで押
鍵ではない、即ち今回のキーセンサ変化は離鍵による変
化であると判断されたならば、オフイベント発生時点t
off から現実の止音タイミングまでの止音遅延時間TD
rec-off を設定する(S107)。
【0023】そして、押鍵データDonと同様に、鍵番号
KNo. 及び打鍵強度データPonを鍵オフイベント発生時
点toff と組み合わせて離鍵データDoff を作成する
(S106)。なお、離鍵データDoff における打鍵強
度Ponは、通常「0」となる。こうして算出された押鍵
データDonには録音時発音遅延時間TDrec-onを付加し
て情報Don+TDrec とし、離鍵データDoff には録音
時止音遅延時間TDrec-off を付加して情報Doff +T
Drec とし、これらをRAM13内の専用のアサイナ中
の空きチャンネルに一時記憶する(S108)。なお、
実施例では64チャンネルで一つのアサイナを構成して
いる。
【0024】ここで、録音時発音遅延時間TDrec-on
は、演奏者の押鍵により検出されたオンイベント発生時
点から実際の発音時点までの時間である。従って、図6
に示す様に、打鍵強度Ponが小さいほど長い時間となる
傾向のデータになり、数msec〜100msec程度
の範囲内にある。本実施例では、打鍵強度Ponを変えて
録音時発音遅延時間TDrec-onを予め実測し、この結果
をROM12内にマップ化して書き込んでおき、S10
3にて算出された打鍵強度Ponで参照し、補間法等を用
いて値を特定することとした。
【0025】一方の録音時止音遅延時間TDrec-off に
ついては本実施例では35msecに固定してある。こ
れは離鍵に際しての鍵3とアクション部との機構的特性
による戻り速度の代表値である。なお、高度な演奏にお
いては意識的にゆっくりと鍵を離すことがあるが、これ
をも忠実に再現する必要があれば、次の様にすることも
できる。
【0026】即ち、S102〜S105と同様に、左右
のキーセンサ7,8の検出値がオフからオンとなった時
点の時間差により、いわゆるオフベロシティを算出し、
このオフベロシティが低速を意味するほど録音時止音遅
延時間TDrec-off が長くなる関係のマップ等を用いて
録音時止音遅延時間TDrec-off を算出してもよい。
【0027】S108の処理の結果、RAM13内に
は、図7に示す様に、第1バイトに遅延時間データTD
recを、第2バイトに鍵番号データKNo. を、第3バイ
トに打鍵強度データPonを有する情報として16進表示
で記憶される。この図は押鍵データDonだけを示してい
るが、離鍵データDoff についても同様である。
【0028】次に、一定の微小時間△TD(実施例では
5msec)が経過したか否かを判断する(S108
a)。「NO」と判断されたならば再びS101へ戻
る。なお、S101で「NO」と判断された場合はS1
02〜S108をパスして直接このS108aに移行す
る様に構成されている。
【0029】S108aの処理において「YES」と判
断されたならば、録音用のアサイナ内で最初に処理すべ
きチャンネルについて、そこに一時記憶された情報の遅
延時間データTDrecから微小時間△TDを減算し(S
108b)、減算後の遅延時間データTDrec が0ms
ecとなったか否かを判断する(S109)。
【0030】「YES」と判断されたらその情報を演奏
情報としてフロッピディスク21に移動させると共に
(S110)、全チャンネルについてS108,S10
9の処理が実行されたか否かを判断し(S111)、残
ったチャンネルがあればその遅延時間データTDrecか
ら所定値△TDを減算し(S108b)、S109以下
の処理を繰り返し実行する。なお、S109で「NO」
と判断された場合は、S110をパスしてS111へ進
む。
【0031】こうして、本実施例の録音処理によれば、
現実の発音タイミング及び止音タイミングの関係にて演
奏情報の録音がなされる。つまり、オンイベント発生t
onやオフイベント発生toff を単に機械的な動作関係だ
けで捉えるのではなく、現実に則した補正を加えて現実
の発音タイミング及び止音タイミングの関係に置き換え
た情報を演奏情報とするのである。
【0032】次に、実施例において採用した再生方法に
ついて説明する。この処理は、操作パネル27にて再生
モードが選択されると開始され、図8に示す様な手順に
て実行される。まず、フロッピディスク21から読み出
すべき情報があるか否かを判断する(S201)。つま
り、各押鍵データDon及び離鍵データDoff の有する時
系列に関する情報から、それぞれが読み出しタイミング
になったか否かを判断するのである。ここで、再生もイ
ベント方式であるから、押鍵データDonと離鍵データD
off とは互いに独立した性質を有する。
【0033】読み出しタイミングのデータがあるなら
ば、それをフロッピディスク21から読み出し(S20
1a)、オンイベントに対応するデータであるか否かを
判断する(S201b)。読み出したのがオンイベント
に対応するデータ、即ち押鍵データDonであるならば、
その打鍵強度データPonに基づいて、再生時の発音遅延
時間TDplay-onを算出する(S202)。一方、離鍵
データDoff であるならば止音遅延時間TDplay-offを
設定する(S203)。そして、S202を経たかS2
03を経たかに応じて、押鍵データDon又は離鍵データ
Doff にそれぞれに算出又は設定した再生時発音遅延時
間TDplay-on 又は再生時止音遅延時間TDplay-off
を付加した付加後データDon+TDplay又はDoff +T
Dplayを生成し、これらをRAM13内の再生用アサイ
ナの空きチャンネルに一時割り付ける(S204)。こ
の再生用のアサイナも64チャンネルで構成されてい
る。
【0034】ここで、再生時発音遅延時間TDplay-on
は、図9に示す様に、打鍵強度Ponが大きいほど長い時
間となる傾向のデータであり、数msec〜100ms
ec程度の範囲内にある。これも予め実測した結果をR
OM12内にマップ化して書き込んでおき、打鍵強度P
onで参照し、補間法等を用いて値を特定することとし
た。一方の再生時止音遅延時間TDplay-offについては
35msecに固定してある。この35msecという
値も録音時と同様に鍵3とアクション部との機構的特性
による戻り速度の代表値である。この値についてもオフ
ベロシティを算出してそれなりに差のある値としてもよ
いことはもちろんである。
【0035】S204の処理の結果、RAM13内の再
生用アサイナの各チャンネルには、図10に示す様に、
第1バイトに遅延時間データTDplayを、第2バイトに
鍵番号データKNo. を、第3バイトに打鍵強度データP
onを有する情報として16進表示で記憶される。この図
は押鍵データDonだけを示しているが、離鍵データDof
f も同様である。
【0036】次に、一定の微小時間△TD(実施例では
5msec)が経過したか否かを判断する(S211
a)。「NO」と判断されたならば処理を終了する。な
お、S201で「NO」と判断された場合は以下の処理
をパスして直接このS211aに移行する様に構成され
ている。
【0037】S211aの処理において「YES」と判
断されたならば、再生用アサイナ内の最初に処理すべき
チャンネルについて、そこに一時割り付けられた情報の
遅延時間データTDplayから微小時間△TDを減算し
(S211b)、減算後の遅延時間データTDplayが0
msecとなったものがあるか否かを判断する(S21
2)。
【0038】S212の処理において「YES」と判断
されたらその0msecとなった遅延時間データTDpl
ayが付加されていたデータDon又はDoff に基づいて、
直ちにソレノイドを駆動・停止制御する(S213)。
そして、再生用アサイナの全チャンネルについてS21
1b以下の処理を終了したか否かを判断し(S21
4)、残ったチャンネルがあればそのチャンネルに一次
割り付けられた情報の遅延時間データTDplayから微小
時間△TDを減算し(S211b)、S212以下の処
理を繰り返し実行する。なお、S212で「NO」と判
断された場合は、S213をパスしてS214へ進む。
【0039】こうして、本実施例の再生処理によれば、
現実の発音タイミング及び止音タイミングの関係にて演
奏情報がソレノイドへ与えられ、直ちに駆動制御され
る。つまり、オンイベント発生tonやオフイベント発生
toff を真の発音時期に併せて出力するので、ソレノイ
ド駆動回路側では休止期間を演算する必要がなく、オン
イベント,オフイベントに直ちに応じてソレノイドを駆
動すればよいのである。
【0040】従来は、オンイベント発生により直ちにソ
レノイドを駆動する構成ではなく、オンイベント,休止
期間,励磁の手順を採用していたため、同一鍵の連打の
場合には、ソレノイド駆動回路側で先の打鍵についての
駆動電力曲線Ldrv を演算しているときに次の打鍵の情
報が入力されてしまい、図13に示した様に、同一鍵を
強打・弱打の順に連打した場合に、弱打の休止期間が強
打の駆動電力曲線の保持期間を短縮してしまうため、正
しいバランスの崩れた演奏となってしまうおそれがあっ
た。例えばホラスタッカートを用いた演奏などの場合に
この様なおそれがあり、場合によっては先の強打が発音
できなくなるおそれもあった。
【0041】しかし、本実施例の再生処理によれば、発
音時期・止音時期に合わせてオンイベント・オフイベン
トが指示されるから、ソレノイド駆動回路側では直接ソ
レノイドの駆動・停止をするだけでよく、上述の様な休
止期間の概念による先の打鍵への食い込みを起こすこと
がない。
【0042】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内の種々なる態様を採用することができる。例えば、実
施例で説明した録音手法を採用するだけでも、従来に比
べてはるかに演奏のバランスがよくなることから、これ
のみを採用してもよい。
【0043】また、再生処理においても、ソレノイド駆
動回路側での複雑な処理を行う必要がなくなり、処理不
能のおそれを除去する効果があるから、再生処理手法の
みを採用しても従来にない顕著な作用・効果を奏するこ
とができる。さらに、録音・再生の際の遅延によるオン
イベント,オフイベントと発音,止音との整合性をとる
手法についても、遅延時間を負の値に設定すれば減算で
はなく加算により同様の作用を奏することができる。
【0044】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、再生時にの
み補正を加えるのではなく、録音・再生のそれぞれにつ
いて真の発音タイミングに変換した形でデータを取り扱
う手法を採用しているため、演奏全体のバランスを崩す
ことなく忠実に自動演奏をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1〜請求項3に記載の自動演
奏ピアノの録音・再生方法及び録音方法の構成を例示す
る概略手順図である。
【図2】 本発明の請求項4〜請求項6に記載の自動演
奏ピアノの録音・再生装置及び録音装置の構成を例示す
る概略構成図である。
【図3】 実施例の自動演奏ピアノにおける打鍵強度算
出手段の構成を示す概略構成図である。
【図4】 実施例の自動演奏ピアノにおけるコントロー
ル部と各部との接続関係を示す概略構成図である。
【図5】 実施例における録音処理のフローチャートで
ある。
【図6】 録音処理の際に参照されるマップの傾向を示
す説明図である。
【図7】 録音処理の際の一時記憶の内容を示す説明図
である。
【図8】 実施例における再生処理のフローチャートで
ある。
【図9】 再生処理の際に参照されるマップの傾向を示
す説明図である。
【図10】 再生処理の際の一時記憶の内容を示す説明
図である。
【図11】 従来の再生手法において採用されていた駆
動電力曲線の説明図である。
【図12】 従来の録音時の問題点を示す説明図であ
る。
【図13】 従来の再生時の問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】M1・・・検出手段、M2・・・録音手段、M3・・・
ソレノイド、M4・・・再生手段、M5・・・録音時発
音補正手段、M6・・・再生時発音補正手段、M7・・
・録音時止音補正手段、M8・・・再生時止音補正手
段、 1・・・自動演奏ピアノ、3・・・鍵、5・・・段
付シャッタ、7,8・・・キーセンサ、10・・・コン
トロール部、13・・・RAM、21・・・フロッピデ
ィスク、23・・・フロッピディスクドライバ、25・
・・鍵駆動用ソレノイド、27・・・操作パネル、29
・・・ディスプレイ。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 録音時には、検出手段で検出した鍵の動
    作状態に基づいて演奏情報を作成、記憶し、一方、再生
    時には、前記記憶された演奏情報に従ってソレノイドの
    動作を制御する自動演奏ピアノの録音・再生方法におい
    て、 前記検出手段によって検出される押鍵タイミングと、そ
    の時実際に演奏音が発生する発音タイミングとの時差
    を、打鍵強度に応じて定まる録音時発音遅延時間として
    あらかじめ求めておいて、録音時には、実際に検出した
    打鍵強度に対応する前記録音時発音遅延時間によって、
    前記押鍵タイミングを前記発音タイミングに補正した上
    で、前記演奏情報を作成、記憶し、 一方、前記ソレノイドに駆動電力を与える駆動タイミン
    グと、その時実際に演奏音が発生する発音タイミングと
    の時差を、打鍵強度に応じて定まる再生時発音遅延時間
    としてあらかじめ求めておいて、再生時には、前記演奏
    情報中に含まれる打鍵強度情報に対応する前記再生時発
    音遅延時間によって、前記発音タイミングを前記駆動タ
    イミングに補正した上で、前記ソレノイドの動作を制御
    することを特徴とする自動演奏ピアノの録音・再生方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動演奏ピアノの録音・
    再生方法において、 さらに、前記検出手段によって検出される離鍵タイミン
    グと、その時実際に演奏音が停止する止音タイミングと
    の時差を、録音時止音遅延時間としてあらかじめ求めて
    おいて、録音時には、前記録音時止音遅延時間によっ
    て、前記離鍵タイミングを前記止音タイミングに補正し
    た上で、前記演奏情報を作成、記憶し、 一方、前記ソレノイドへの駆動電力の供給を停止する停
    止タイミングと、その時実際に演奏音が停止する止音タ
    イミングとの時差を、再生時止音遅延時間としてあらか
    じめ求めておいて、再生時には、前記再生時止音遅延時
    間によって、前記止音タイミングを前記停止タイミング
    に補正した上で、前記ソレノイドの動作を制御すること
    を特徴とする自動演奏ピアノの録音・再生方法。
  3. 【請求項3】 検出手段で検出した鍵の動作状態に基づ
    いて演奏情報を作成、記憶する自動演奏ピアノの録音方
    法において、 前記検出手段によって検出される押鍵タイミングと、そ
    の時実際に演奏音が発 生する発音タイミングとの時差
    を、打鍵強度に応じて定まる録音時発音遅延時間として
    あらかじめ求めておいて、録音時には、実際に検出した
    打鍵強度に対応する前記録音時発音遅延時間によって、
    前記押鍵タイミングを前記発音タイミングに補正した上
    で、前記演奏情報を作成、記憶することを特徴とする自
    動演奏ピアノの録音方法。
  4. 【請求項4】 検出手段で検出した鍵の動作状態に基づ
    いて演奏情報を作成、記憶する録音手段と、該録音手段
    によって記憶された演奏情報に従ってソレノイドの動作
    を制御する再生手段とを備えた自動演奏ピアノの録音・
    再生装置において、 前記検出手段によって検出される押鍵タイミングと、そ
    の時実際に演奏音が発生する発音タイミングとの時差
    を、打鍵強度に応じて定まる録音時発音遅延時間として
    あらかじめ求めておいて、録音時には、実際に検出した
    打鍵強度に対応する前記録音時発音遅延時間によって、
    前記押鍵タイミングを前記発音タイミングに補正する録
    音時発音補正手段と、 前記ソレノイドに駆動電力を与える駆動タイミングと、
    その時実際に演奏音が発生する発音タイミングとの時差
    を、打鍵強度に応じて定まる再生時発音遅延時間として
    あらかじめ求めておいて、再生時には、前記演奏情報中
    に含まれる打鍵強度情報に対応する前記再生時発音遅延
    時間によって、前記発音タイミングを前記駆動タイミン
    グに補正する再生時発音補正手段とを備え、 前記録音手段が、前記録音時発音補正手段による補正を
    受けた発音タイミングの到来する順序に従った前記演奏
    情報を作成、記憶するとともに、前記再生手段が、前記
    再生時発音補正手段による補正を受けた駆動タイミング
    の到来する順序に従って前記ソレノイドの動作を制御す
    ることを特徴とする自動演奏ピアノの録音・再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動演奏ピアノの録音・
    再生装置において、 さらに、前記検出手段によって検出される離鍵タイミン
    グと、その時実際に演奏音が停止する止音タイミングと
    の時差を、録音時止音遅延時間としてあらかじめ求めて
    おいて、録音時には、前記録音時止音遅延時間によっ
    て、前記離鍵タイミングを前記止音タイミングに補正す
    る録音時止音補正手段と、 前記ソレノイドへの駆動電力の供給を停止する停止タイ
    ミングと、その時実際に演奏音が停止する止音タイミン
    グとの時差を、再生時止音遅延時間としてあらかじめ求
    めておいて、再生時には、前記再生時止音遅延時間によ
    って、前記止音タイミングを前記停止タイミングに補正
    する再生時止音補正手段とを備え、 前記録音手段が、前記録音時発音補正手段による補正を
    受けた発音タイミングおよび前記録音時止音補正手段に
    よる補正を受けた止音タイミングの到来する順序に従っ
    た前記演奏情報を作成、記憶するとともに、前記再生手
    段が、前記再生時発音補正手段による補正を受けた駆動
    タイミングおよび前記再生時止音補正手段による補正を
    受けた停止タイミングの到来する順序に従って前記ソレ
    ノイドの動作を制御することを特徴とする自動演奏ピア
    ノの録音・再生装置。
  6. 【請求項6】 検出手段で検出した鍵の動作状態に基づ
    いて演奏情報を作成、記憶する録音手段を備えた自動演
    奏ピアノの録音装置において、 前記検出手段によって検出される押鍵タイミングと、そ
    の時実際に演奏音が発生する発音タイミングとの時差
    を、打鍵強度に応じて定まる録音時発音遅延時間として
    あらかじめ求めておいて、録音時には、実際に検出した
    打鍵強度に対応する前記録音時発音遅延時間によって、
    前記押鍵タイミングを前記発音タイミングに補正する録
    音時発音補正手段を備え、 前記録音手段が、前記録音時発音補正手段による補正を
    受けた発音タイミングの到来する順序に従った前記演奏
    情報を作成、記憶することを特徴とする自動演奏ピアノ
    の録音装置。
JP3157027A 1991-06-26 1991-06-27 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置 Expired - Fee Related JP2781474B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3157027A JP2781474B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置
CA002072204A CA2072204C (en) 1991-06-26 1992-06-24 Recording/reproducing method and device for an automatic performing piano
AU18547/92A AU647631B2 (en) 1991-06-26 1992-06-24 A recording/reproducing method and device for an automatic performing piano
DE4221022A DE4221022C2 (de) 1991-06-26 1992-06-26 Aufzeichnungs-/Wiedergabe-Verfahren und -Einrichtung für ein automatisches Klavier
GB9213599A GB2257288B (en) 1991-06-26 1992-06-26 A recording/reproducing method and device for an automatic performing piano
US07/904,745 US5324883A (en) 1991-06-26 1992-06-26 Method and device for preventing imbalance of sound emissions in an automatic performing piano

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3157027A JP2781474B2 (ja) 1991-06-27 1991-06-27 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH056166A JPH056166A (ja) 1993-01-14
JP2781474B2 true JP2781474B2 (ja) 1998-07-30

Family

ID=15640587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3157027A Expired - Fee Related JP2781474B2 (ja) 1991-06-26 1991-06-27 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2781474B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11324919A (ja) 1998-05-11 1999-11-26 Toyota Autom Loom Works Ltd 共振抑制方法および共振抑制装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4759984A (en) * 1986-06-27 1988-07-26 Shell Oil Company Peelable seals using polybutylene-1
JPS6344867U (ja) * 1986-09-11 1988-03-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPH056166A (ja) 1993-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07113826B2 (ja) 自動演奏ピアノの打鍵制御装置
US20050257667A1 (en) Apparatus and computer program for practicing musical instrument
JPH09134172A (ja) 自動ピアノ
JPH05313655A (ja) 鍵盤楽器の演奏記録装置およびその演奏再生装置
JP2733150B2 (ja) ピアノの自動演奏方法及び装置
US6075196A (en) Player piano reproducing special performance techniques using information based on musical instrumental digital interface standards
JP3358292B2 (ja) 電子楽器
JP2781474B2 (ja) 自動演奏ピアノの録音・再生方法、録音方法、録音・再生装置、および録音装置
JP4203750B2 (ja) 電子音楽装置および同装置に適用されるコンピュータプログラム
JP2611452B2 (ja) 自動演奏ピアノの打鍵力および打鍵タイミング補正装置
JP2591417B2 (ja) 自動演奏データ修正装置
US5324883A (en) Method and device for preventing imbalance of sound emissions in an automatic performing piano
JPH0511593Y2 (ja)
JP2625800B2 (ja) 自動演奏装置
JP2607318B2 (ja) 自動演奏ピアノ
JPH0527749A (ja) 自動演奏ピアノ及びその補正情報作成装置
JP2000187485A (ja) 楽音生成装置、楽音生成方法および記録媒体
JP2770767B2 (ja) 自動演奏装置
JP2606501B2 (ja) 自動演奏機能付電子楽器
JPS59198551A (ja) テ−プレコ−ダ
JPH10232671A (ja) 自動ピアノ
JPS6250915B2 (ja)
JP2621727B2 (ja) 自動演奏装置
JP3147111B2 (ja) 自動演奏記録再生装置
JPH05281958A (ja) 自動演奏鍵盤楽器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080515

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090515

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees