JP2780808B2 - シートベルトリトラクタ - Google Patents

シートベルトリトラクタ

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JP2780808B2
JP2780808B2 JP1089600A JP8960089A JP2780808B2 JP 2780808 B2 JP2780808 B2 JP 2780808B2 JP 1089600 A JP1089600 A JP 1089600A JP 8960089 A JP8960089 A JP 8960089A JP 2780808 B2 JP2780808 B2 JP 2780808B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシートベルトリトラクタに関する。特に、本
発明は手動操作によって作動しベルトウエブのリトラク
タからの引出しを阻止し得るシートベルトリトラクタに
関する。
従来の技術 手動操作によってベルトウエブの引出しを阻止し得る
シートベルトリトラクタは既知である。この種のリトラ
クタはシンチ機構付と称する。このリトラクタは物品、
例えば梱包、子供の座席を車両の座席に固着するために
有効である。更に、このリトラクタは車両が悪路を走行
する間に乗員が座席に対して動くのを防ぎ得る。ベルト
ウエブをリトラクタから引出し、物品又は乗員を囲んだ
後にリトラクタに組込んだシンチ機構を手動作動する。
ベルトウエブはリトラクタからの引出し不可能になり、
物品又は乗員は座席に対して動き得ない。
米国特許第4327882号は車両感知シートベルトリトラ
クタに手動でボタンを押して作動するシンチ機構を設け
る。リトラクタは2個のスプールを有する。ボタンの端
部は爪を押してリトラクタのスプールに連結したラチェ
ット輪に係合させる。爪はスプールの回転を阻止してベ
ルトウエブがスプールから引出されるのを防ぐ。ボタン
の抑止部材がボタンを保持して爪がラチェット輪に係合
する位置を保つ。ベルトウエブが一方のスプールに巻取
られた時に、スプールと共に回転するカムがレバーによ
ってボタンを動かし、爪はラチェット輪から離れる。
米国特許第4427164号は他の車両感知シートベルトリ
トラクタを開示し手動でボタンを押して作動するシンチ
機構を有する。ボタンに連結したレバーがロック爪を回
動させる。ボタンを押せばレバーはロック爪を回動させ
てリトラクタのスプールに連結したラチェット輪に係合
させる。ロック爪はラチェット輪と係合した時はベルト
引出し方向へのスプールの回転は阻止され、ベルトウエ
ブは引出し不可能になる。しかしスプールはベルト引込
み方向に回転できる。爪に取付けた感知部材がスプール
に巻くルベルトウエブに係合する。所定量のベルトウエ
ブがスプールに巻かれた時に感知部材はロック爪をラチ
ェット輪との係合から解放する。
発明の概要 本願の発明によるシートベルトリトラクタは、シート
ベルトウエブが巻き付けられ、且つベルト引出し方向と
ベルト引込み方向とに回転可能に支持されたスピンドル
と、前記スピンドルのベルト引出し方向への回転を阻止
する手段と、前記スピンドルのベルト引出し方向への回
転に応答して前記阻止する手段を作動させる感知手段
と、前記スピンドルに関して相対的に回転するように支
持された円板であって、前記円板の回転が阻止されたと
き前記感知手段により前記阻止する手段を動作させるよ
うになっており、複数の突出する歯を有する円板と、第
1の位置から前記円板のベルト引出し方向への回転を阻
止する第2の位置に手動で操作可能な部材であって、前
記部材により支持された弾性変形可能なアーム及び前記
円板の前記歯の一つと係合して前記円板の回転を阻止可
能な前記アームの端部を有する部材と、前記部材を前記
第1の位置に偏倚する偏倚手段と、前記部材を、前記部
材の前記端部が前記円板の複数の歯の一つと係合しない
第1の位置に保持しかつ前記第2の位置に保持する手段
と、を備える。
本発明はウェブ感知シートベルトリトラクタであり、
手動操作によってシートベルトウエブの引出しを阻止す
る。リトラクタがこの動作をしない時は、リトラクタか
らのベルトウエブの引出しが所定の加速度以上の加速度
であることに応答してベルトウエブの引出しを阻止す
る。ボタンを押すなどして、リトラクタが手動操作され
たとき、ベルトウエブの僅かな引出しに応答してリトラ
クタからのベルトウエブの引出しが阻止される。
本発明のシートベルトリトラクタはベルトウエブを巻
くスピンドルを含む。スピンドルはベルト引出し方向及
びベルト引込み方向に回転するように支持されている。
リトラクタはスピンドルに連結して共に回転するラチェ
ット輪を含む。ラチェット輪の外周に複数の歯が形成さ
れている。爪は動いてラチェット輪の歯に係合し、スピ
ンドルがベルト引出し方向に回転するのを阻止する。円
板はスピンドルに相対回転可能に支持される。スピンド
ルが円板に関してベルト引出し方向に所定量回転するの
に応答して、爪はラチェット輪の歯に係合してスピンド
ルがベルト引出し方向へ回転するのを阻止する。複数の
歯が円板から延長する。手動部材が第1の位置と第2の
位置との間で可動である。手動部材が第2の位置にある
時に、シンチ作動部は円板の複数の歯の一つに係合し、
円板がベルト引出し方向に回転するのを阻止する。かく
して、スピンドルが円板に関してベルト引出し方向へ僅
かに回転することによって、爪はラチェット輪の複数の
歯の一つに係合する。
手動部材は面を有し、その面は部材を第1の位置から
第2の位置に動かすために押される。この部材にベルト
ウエブに係合するシンチ解放部を含む。部材が第2の位
置にあり、スピンドルがベルト引込み方向に回転して所
定長さのベルトウエブがスピンドルに巻かれた時に、ベ
ルトウエブはシンチ解放部に係合し、かつベクトウエブ
が更にスピンドルに巻かれれば部材を第1の位置に動か
す。
部材に支持された抑止部は部材を第1又は第2の位置
に保つ。部材が第1の位置と第2の位置との間を動く時
に、抑止部はリトラクタに取付けた突出部の一方の側か
ら突出部の他方の側に動く。
実施例 本発明を例示とした実施例並びに図面について説明す
る。
本発明によるシートベルトリトラクタ(以下単にリト
ラクタ)20を第1図に示す。シートベルトウエブ24はリ
トラクタ20から延長し、既知の通り車両乗員の動きを抑
止する。シートベルトウエブ24(以下単にベルトウエ
ブ)はリトラクタ20のスピンドル26に巻いて貯留する。
フレーム32は、スピンドル26がベルト引出し方向34、ベ
ルト引込み方向36に回転するように支持する。戻しばね
38はスピンドル26をベルト引込み方向36に偏倚し、ベル
トウエブ24をスピンドルに巻く。図示しない固定具がフ
レーム32の開口42を通り、リトラクタ20の既知の通り車
両に連結する。
フレーム32の一端(第1図で右端)にハウジング66が
取り付けられている。ハウジング66の内にはアクチュエ
ータ機構72が配置されている、アクチュエータ機構72の
構造の詳細な説明については後述するが、ベースを有す
るパイロットセンサを備えている。ベースにはスピンド
ルの軸線と同軸に配置された環状リング部分80が取り付
けられている。スピンドルの右側の端部(第1図におい
て)には図示しないドラムが固定され、また軸120がス
ピンドルと同軸に固定されている。軸120には慣性装置
の慣性部材142とクラッチ板144とが左側から順に配置さ
れている。慣性部材142及びクラッチ板144は軸120と共
に回転することもまた軸に関して相対的に回転すること
もできるようになっている。ハウジング66の上部には、
ボタン202が公知の方法で上下方向に配置され、公知方
法で支持されている。ボタン202の構造及び機能の詳細
は後述する。
第2図は第1図と同様の図であるが、一部の部品を省
略して示す点及び第1図ではスピンドルに巻かれている
シートベルトウエブ24の量が少なく、ボタン202が下位
置すなわち第1の位置になっている状態を示し、第2図
ではスピンドルに巻かれているシートベルトウエブの量
が多くなってボタンが上位置すなわち第2の位置まで押
し上げられている状態を示す点で両者は相違する。
第3図は第1図の線3−3に沿った断面図であって、
非常係止用のラチェット輪52、爪62及びピン104の位置
関係を示す。第3図に示す非常係止用ラチェット輪52は
スピンドル26に接続され、それと共に回転する。複数の
ラチェット歯54がラチェット輪52の外周に等間隔に配置
される。爪62が枢支軸64に枢動可能に支持され、その枢
支軸64は、フレーム32に取付けたハウジング66(第4
図)に支持されている。爪62がラチェット輪52のラチェ
ット歯54に係合すれば、ラチェット輪52とスピンドル26
のベルト引出し方向34への回転は不可能になる。爪62に
形成されたスロット106には後で詳述するピン104が通さ
れている。
第4図は第1図の線4−4に沿った断面図であって、
シートベルトリトラクタに設けられたアクチュエータ機
構の詳細を示す。第4図に示すアクチュエータ機構72
は、爪62をラチェット輪52の方向に回動させて複数の歯
の一つに係合させる。アクチュエータ機構72はパイロッ
トセンサ74を含み、そのパイロットセンサはベルトウエ
ブ24が所定以上の速度でリトラクタ20から引出されるの
に応答して爪62をラチェット輪52に向けて回動させる。
パイロットセンサ74は更に車両が所定以上の前後何れか
の方向の加速又は減速後に比較的少量のベルトウエブ24
の引出しに応答して、爪をラチェット輪52に向けて回動
させる。
次にアクチュエータ機構の構造を詳述する。パイロッ
トセンサ74は、ハウジング66に比較的少量だけ相対回転
可能(スピンドル26の回りで)に支持されたベース78を
含む。ベース78はばね112によってハウジング66に関し
て時計回り方向(第4図において)に回転する力を受け
る。スピンドル26の軸線方向に延長する環状リング部材
80はベース78に連結されている。ベース78の環状リング
部分80はスピンドル26に対して同心になって伸びてい
る。環状リング部分80の内周に複数の歯82が等間隔で配
置されている。ベース78の環状リング部分80内にドラム
86が同心に配置されている。ドラム86はスピンドル26に
連結して共に回転し、ベース78の環状リング部分80に関
して相対的に回転可能である。
パイロット爪92はドラム86から軸線方向に延長するピ
ン94に支持されている。パイロット爪92の端部96はベー
ス78の環状リング部分80の何れかの歯82に係合可能にな
っている。パイロット爪92は、ばね102によって端部96
が歯82に係合しない方向(第4図でピン94の回りに反時
計回り方向)に偏倚されている。パイロット爪92がピン
94の回りで第4図で時計回り方向に回動してベース78の
環状リング部分80の歯82に係合した時は、ドラム86とス
ピンドル26は、ベースの環状リング部分に連結される。
スピンドル26とベース78が連結し、スピンドル26がベル
ト引出し方向に回転した時は、ベース78はハウジング66
に対して第4図の反時計回り方向に回転(スピンドル26
の回りで)する。
ピン104はベース78から環状リング部分80の伸長方向
と反対の方向に、ハウジング66を通して、爪62に形成さ
れたスロット106(第3図)内までスピンドルの軸線に
沿って伸びている。ベース78がハウジング66に対して反
時計回り方向に回転するとき、ピン104は第3図に示さ
れる位置Xから位置Yまでスピンドル26の軸線の回りで
旋回移動すると共にスロット106の面に係合し、爪62を
枢支軸64を中心として第3図の時計回り方向にラチェッ
ト輪52に向けて回動させる。
慣性装置76がドラム86に連結されている軸120に支持
されている。軸120はスピンドル26と同心に伸長してい
る。慣性装置76は、円形で金属の慣性部材142と、円形
で合成樹脂のクラッチ円板144とを備える。クラッチ円
板144は慣性部材142に対して比較的小さい弧状距離Dだ
け相対回転可能であり、この距離は、クラッチ円板の弧
状スロット154内に軸線方向に延長している慣性部材142
の突出部152によって限定される。クラッチ円板144の外
周に複数のラチェット歯162が等間隔に配置されてい
る。慣性装置76はスピンドル26によって回転される。慣
性部材142は突出部124を有し、その突出部124は、パイ
ロット爪92のアーム132とドラム86の駆動面134との間の
スペース内に伸長する。スピンドル26がドラム86と共に
ベルト引込み方向36に回転する時にドラム86の駆動面13
4が突出部124に係合して慣性部材142を回転させ、慣性
装置76をベルト引込み方向に回転させる。
ベルトウエブ24が所定以上の加速度でリトラクタ20か
ら引出された時は、慣性部材の有する慣性力(静止状態
を保とうとする)のために、ベルト引出し方向34への慣
性部材142の回転はスピンドル26のベルト引出し方向の
回転に遅れを生ずる。慣性部材142の回転がベルト引出
し方向34へのスピンドル26の回転に遅れた時は、パイロ
ット爪を支持しているドラムがスピンドルと共に回転す
るため、慣性部材の突出部材124がパイロット爪92のア
ーム132に係合してパイロット爪をピン94を中心として
時計回り方向(第4図において)に枢動させ、そのパイ
ロット爪の端部96をベース78の環状リング部分80に向け
て半径方向外方に移動させる。パイロット爪92の端部96
は次にベース78の環状リング部分80の歯82に係合する。
更にスピンドル26がベルト引出し方向34に回転すれば、
ベース78がドラム86及び環状リング部分80を介してハウ
ジング66に関して第4図の反時計回り方向に回転され
る。ベースが反時計回り方向に回転すると、それに固定
されたピン104もスロット106内で同方向に移動させ、爪
62を第3図で実線で示される位置までラチェット輪52に
向けて回動し、スピンドルのベルト引出し方向の回転を
阻止する。したがってベルトの引き出しは停止する。
ハウジング66の下部(第4図で右下部)にはカップ17
4が公知の方法で取り付けられている。カップ174内には
球状の質量体172が収容されている。質量体172の上には
レバー腕164が配置され、そのレバー腕は公知の方法で
カップ172に回動可能に取り付けられている。質量体172
は所定以上の加速度又は減速度に応答してカップ174の
上方に移動してレバー腕を上方に移動させ、レバー腕の
爪164aをクラッチ円板144に形成されたラチェット歯と
係合させる。
ベルトウエブ24がリトラクタから引き出されかつ車両
の減速度が所定以上の値のとき、レバー腕164が質量体1
72により上方(第4図で)に回動されて爪164aがラチェ
ット歯162と係合してクラッチ円板144のベルト引出し方
向への回転を阻止する。クラッチ円板144のベルト引出
し方向への回転が阻止されると、慣性部材142の突出部1
52がスロット154の縁に当たって慣性部材の回転も阻止
されるため、慣性部材142はクラッチ円板144に関して最
大で距離Dだけ相対回転して停止する。慣性部材の引出
し方向への回転が停止すると、前述と同様に、慣性部材
142の突出部124がパイロット爪92の端部96を動かしてベ
ース78の環状リング部分80の歯82に係合させる。更にベ
ルトウエブ24を引出せば、パイロットセンサ74は爪62を
ラチェット輪52に向けて回動させる。したがって、ベル
トの引き出しは阻止される。
第5図に示す手動可能部材すなわち手動ボタン202が
ハウジング6の開口に取付けられ、車両乗員が操作可能
となっている。ボタン202はハウジング66に支持され、
慣性装置76のクラッチ円板144に近接し或は離間する半
径方向に可動となっている。ボタン202はシンチ作動部
即ち端部214付の弾性変形可能なアーム212を有する。ア
ーム212の端部214はクラッチ円板144のラチェット歯162
に係合してクラッチ円板のベルト引出し方向34の回転を
阻止する。クラッチ円板144がベルト引出し方向34へ回
転するのが阻止され、かつスピンドル26がベルト引出し
方向に回転しようとすれば、前述と同様にパイロットセ
ンサ74は爪62をラチェット輪52に向けて回動させ、スピ
ンドルがベルト引出し方向に回転するのを阻止して、ベ
ルトウエブ24の引出しを阻止する。
ボタン202はクラチ円板144から離れた第1の位置とク
ラッチ円板に接近した第2の位置との間で動く。第1の
位置では、ボタン202の端部214は第5図に示す通りクラ
ッチ円板144の歯162に係合しない。第2の位置では、第
6図に示すように端部214はクラッチ円板144の歯162に
係合してクラッチ円板のベルト引出し方向の回転を阻止
する。ボタン202の面220はボタンを押して第1の位置か
ら第2の位置に動かすように手動操作可能である。
ベルトウエブ24を乗員又は子供シート等の対象物を囲
んで延長させ、戻しばね38がベルトウエブを乗員又は対
象物に対して引込めた時に、ボタン202を手動で押す。
ボタン202を押せばボタンは第1の位置から第2の位置
に動き、アーム212の端部214がクラッチ円板144のラチ
ェット歯と係合することによりクラッチ円板がベルト引
出し方向34に回転するのを阻止する。クラッチ円板144
のベルト引出し方向への回転が阻止されると、慣性部材
142の突出部152がスロット154の縁に当たって慣性部材
の回転も阻止されるため、慣性部材142はクラッチ円板1
44に関して最大で距離Dだけ相対回転して停止する。慣
性部材の引出し方向への回転が停止すると、前述と同様
に、慣性部材142の突出部124がパイロット爪92の端部96
を動かしてベース78の環状リング部分80の歯82に係合さ
せる。したがって、ボタン202が第2の位置に動いた後
は、スピンドル26がクラッチ円板144に関してベルト引
出方向34へ回転すると、パイロットセンサ74は爪62をラ
チェット輪52に向けて回動させ、ベルトウエブ24のリト
ラクタ20からの引き出しを阻止する。
ばね222は、ボタン202をその端部214がクラッチ円板1
44の歯162に接触しない第1の位置に保つように偏倚す
る。ボタン202は抑止部232によってこの位置に保たれ
る。抑止部232はボタン202の他の変形可能なアーム234
に支持される。ボタン202が第1の位置にある時は、抑
止部232はハウジング66から延長する突出部242に形成さ
れたV形のノッチ236内に係合する。ハウジング66から
軸線方向に突出する突出部242は、第8図に示す通りノ
ッチ236の下部を形成する。第5図及び第6図に示す通
り、ボタン202が第1の位置から第2の位置に動く時
に、弾性変形可能なアーム234は、抑止部232が突出部24
2の一方の側244から他方の側248に動くのを許容する。
抑止部232はばね222に抗してボタン202を第2の位置か
ら動かすまでボタン202を第2の位置に保つ。
所定量のベルトウエブ24がスピンドル26に引込まれた
後にボタン202は第2の位置から動かされる。所定量の
ベルトウエブ24がスピンドル26に引込まれた後に、ボタ
ン202から延長した第7図に示す脚部254の端部252は、
ベルトウエブ24がスピンドル26に連続的に巻き取られる
間に、第2図、第7図に示すスピンドルに巻かれたベル
トウエブ24の一部256に係合する。スピンドル26に巻く
ベルトウエブ24の部分256の直径は増加する。ボタン202
の端部252はベルトウエブ24の部分256によって半径方向
外方に動かされ、ボタン202を第1図に示す第2の位置
から第2図に示す第1の位置に動かす。ボタン202が第
2の位置から第1の位置に動く間に、抑止部232は変形
して突出部242の側面248から離れ、ばね222はボタン202
を第1の位置に押圧する。抑止部232は再びV形のノッ
チ236内に入る。
突出部262はハウジング66から軸線方向に伸長して第
7図、第8図に示すボタン202のスロット264に入る。突
出部262は第7図、第8図に示す通りボタン202の上方へ
の動きを限定する。これによってボタン202はばね222に
よって第5図ないし第8図に示す上方に押されてもリト
ラクタ20及びハウジング66から外れることはない。
次に上記実施例のシートベルトリトラクタの動作を説
明する。
(1)手動可能部材すなわちボタン202で操作する前の
状態: ベルトウエブ24を乗員又は子供シート等の対象物を囲
んで延長させて固定具(図示せず)でベルトウエブの先
端を固定した後、戻しばね38がベルトウエブを乗員又は
対象物に対して引込めた状態で、ベルトウエブ24が所定
以上の加速度でリトラクタ20から引き出されると、ベル
ト引出し方向34への慣性部材142の回転が、慣性部材142
の静止しようとする慣性力により、スピンドル26及びそ
れに固定されたドラム86のベルト引出し方向の回転に遅
れを生じ、慣性部材142に取り付けられた突出部材124が
ドラム86と共に移動するパイロット爪92のアーム132に
係合してパイロット爪をピン94を中心として時計回り方
向(第4図)に枢動させる。このためパイロット爪の端
部96をベース78の環状リング部分80に向けて半径方向外
方に移動させてパイロット爪92の端部96をエース78の環
状リング部分80の歯82と係合させる。更にスピンドル26
がベルト引出し方向34に回転すればベース78が環状リン
グ部分80と共に第4図の反時計回り方向にハウジング66
に関して回転し、それに固定されたピン104も同じ方向
に移動する。するとスロット106内に挿入されているピ
ン104により爪62が第3図で実線で示される位置までラ
チェット輪52に向けて回動され、爪62がラチェット輪52
の歯54と係合する。このためスピンドルのベルト引出し
方向の回転が阻止される。
(2)手動可能部材すなわちボタン202を操作しベルト
の引き出しを阻止する状態: ベルトウエブ24を乗員又は子供シート等の対象物を囲
んで延長させて固定具によりベルトウエブの先端を固定
した後、戻しばね38がベルトウエブを乗員又は対象物に
対して引込めた状態で手動可能部材すなわちボタン202
を第2の位置に移動させると、アーム212の端部214がク
ラッチ円板144のラチェット歯と係合する。このためス
ピンドルがベルト引出し方向に回転してもクラッチ円板
がベルト引出し方向34に回転するのを阻止される。クラ
ッチ円板144のベルト引出し方向への回転が阻止される
と、慣性部材142の突出部152がスロット154の縁に当た
って慣性部材の回転も阻止されるため、慣性部材142は
クラッチ円板144に関して最大で距離Dだけ相対回転し
て停止する。慣性部材の引出し方向への回転が停止する
と、パイロット爪92を支持しているドラム86がベルト引
出し方向に回転されるため、前述と同様に、慣性部材14
2の突出部124がパイロット爪92の端部96を動かしてベー
ス78の環状リング部分80の歯82に係合させる。更にスピ
ンドル26がベルト引出し方向34に回転すればベース78が
環状リング部分80と共に第4図の反時計回り方向にハウ
ジング66に関して回転し、それに固定されたピン104も
同じ方向に移動する。するとスロット106内に挿入され
ているピン104により爪62が第3図で実線で示される位
置までラチェット輪52に向けて回動され、爪62がラチェ
ット輪52の歯54と係合する。このためスピンドルのベル
ト引出し方向の回転が阻止される。したがって、ボタン
202が第2の位置に動いた後は、スピンドル26がクラッ
チ円板144に関してベルト引出し方向34へ回転すると、
パイロットセンサ74は爪62をラチェット輪52に向けて回
動させ、ベルトウエブ24のリトラクタ20からの引き出し
を阻止する。
(3)ベルトウエブを引っ込み可能な状態: ベルトウエブがスピンドル26から引き出されていると
き、スピンドル26は戻しばね38により常時ベルト引き込
み方向に偏倚されておりかつスピンドルのベルト引き込
み方向への回転が阻止されていないので、ベルトウエブ
は図2に示す状態になるまでスピンドルに巻き取られ
る。
(4)感知手段すなわちパイロットセンサ74が働いてス
ピンドルの回転を阻止する状態: ベルトウエブ24を乗員又は子供シート等の対象物を囲
んで延長させて固定具によりベルトウエブの先端を固定
した後、ベルトウエブ24がリトラクタ20から引き出され
るとき、ボタンが第2の位置に押されていないでかつ車
両の減速度が所定以上の値になると、レバー腕164が質
量体172により上方(第4図で)に回動されて爪164aが
ラチェット歯162と係合してクラッチ円板144のベルト引
出し方向への回転を阻止する。クラッチ円板144のベル
ト引出し方向への回転が阻止されると、慣性部材142の
突出部152がスロット154の縁に当たって慣性部材の回転
も阻止されるため、慣性部材142はクラッチ円板144に関
して最大で距離Dだけ相対回転して停止する。慣性部材
の回転が制限されると、前記又はの説明と同様に、
慣性部材142に取り付けられた突出部材124がパイロット
爪92のアーム132に係合してパイロット爪をピン94を中
心として時計回り方向(第4図)に枢動される。このた
めパイロット爪の端部96をベース78の環状リング部分80
に向けて半径方向外方に移動させてパイロット爪92の端
部96をベース78の環状リング部分80の歯82と係合させ
る。更にスピンドル26がベルト引出し方向34に回転すれ
ばベース78が環状リング部分80と共に第4図の反時計回
り方向にハウジング66に関して回転し、それに固定され
たピン104も同じ方向に移動する。するとスロット106内
に挿入されたピン104により爪62を第3図で実線で示さ
れる位置までラチェット輪52に向けて回動させ、爪62を
ラチェット輪52の歯54と係合させる。このためスピンド
ルのベルト引出し方向の回転が阻止される。
本発明によれば、手動可能部材がボタンとこのボタン
から延びる弾性変形可能なアームとを有し、このアーム
が円板の歯に係合可能な端部とを有するので構造が簡単
であり、且つボタンを押したときに、弾性変形可能なア
ームによってこのアームの端部が円板の歯に滑らかに且
つ確実に係合することができるという実益がある。
本発明を好適な実施例について説明したが本発明は種
々の変型が可能であり、実施例並びに図面は例示であっ
て発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるシートベルトリトラクタの図,第
2図はリトラクタの一部を異なる位置で示す第1図と同
様の図であるが説明の簡素化のため一部を省略して示す
図,第3図は第1図の3−3線に沿い一部を除去した断
面図,第4図は第1図の4−4線に沿い一部を除去した
図、第5図及び第6図は第4図と同様であるが一部を異
なる位置とした図、第7図は第6図の7−7線に沿った
リトラクタの一部の拡大図、第8図は第7図の8−8線
に沿ったリトラクタの一部の拡大図である。 20……リトラクタ、24……ベルトウエブ 26……スピンドル、32……フレーム 34……ベルト引出し方向、36……ベルト引込み方向 52……ラチェット輪、54……歯 62……爪、66……ハウジング 72……アクチュエータ、74……パイロットセンサ 76……慣性装置、104……ピン 144……円板(クラッチ円板)、202……ボタン 212……アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・イー・アズフォー アメリカ合衆国ミシガン州48047,ニュ ー・バルティモア,ノース・パーク・ド ライブ 30330,ビルディング 38,ア パートメント 231 (56)参考文献 特開 昭53−27923(JP,A) 実開 昭56−158264(JP,U) 実開 昭60−51163(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートベルトウエブ(24)が巻き付けら
    れ、且つベルト引出し方向とベルト引込み方向とに回転
    可能に支持されたスピンドル(26)と、 前記スピンドル(26)のベルト引出し方向への回転を阻
    止する手段(52、62)と、 前記スピンドル(26)のベルト引出し方向への回転に応
    答して前記阻止する手段(52、62)を作動させる感知手
    段(74、104)と、 前記スピンドル(26)に関して相対的に回転するように
    支持された円板(144)であって、前記円板の回転が阻
    止されたとき前記感知手段により前記阻止する手段(5
    2、62)を動作させるようになっており、複数の突出す
    る歯を有する円板(144)と、 第1の位置から前記円板のベルト引出し方向への回転を
    阻止する第2の位置に手動で操作可能な部材(202)で
    あって、前記部材により支持された弾性変形可能なアー
    ム(212)及び前記円板の前記歯の一つと係合して前記
    円板の回転を阻止可能な前記アームの端部(214)を有
    する部材と、 前記部材を前記第1の位置に偏倚する偏倚手段(222)
    と、 前記部材を、前記部材の前記端部が前記円板の複数の歯
    の一つと係合しない第1の位置に保持しかつ前記第2の
    位置に保持する手段(232、236)と、を備えるシートベ
    ルトリトラクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシートベルトリトラクタ
    において、所定量のシートベルトウエブが前記スピンド
    ルに巻かれたのに応答して前記部材を前記第2の位置か
    ら第1の位置に移動させる手段(252、254)を含むシー
    トベルトリトラクタ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のシートベルトリト
    ラクタにおいて、前記部材を前記1及び第2の位置に保
    持する前記手段が、前記部材によって枢動するように支
    持された抑止部(232)と、前記リトラクタのフレーム
    に取り付けられかつ前記抑止部と係合可能な突出部(24
    2)とを備えるシートベルトリトラクタ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のシー
    トベルトリトラクタにおいて、前記阻止する手段が、前
    記スピンドルと共に回転可能でありかつ複数の突出する
    歯を有するラチェット輪(52)と、前記ラチェット輪の
    回転を阻止する爪(62)とを有するシートベルトリトラ
    クタ。
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DE3911198A1 (de) 1989-10-26
DE3911198C2 (de) 1993-09-30
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