JP2780599B2 - エレベーター用窓付扉 - Google Patents

エレベーター用窓付扉

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JP2780599B2
JP2780599B2 JP12660693A JP12660693A JP2780599B2 JP 2780599 B2 JP2780599 B2 JP 2780599B2 JP 12660693 A JP12660693 A JP 12660693A JP 12660693 A JP12660693 A JP 12660693A JP 2780599 B2 JP2780599 B2 JP 2780599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターの出入
口を開閉するエレベーター用窓付扉に関する。
【0002】
【従来の技術】図11〜図19は、例えば特開平4−1
6490号公報に示されたものに類似した従来のエレベ
ーター用窓付扉を示す図で、図11はエレベーター乗場
の正面図、図12は図11の要部縦断左側面図、図13
は図11の扉の裏面図、図14は図13の平面図、図1
5は図13のA−A線断面拡大図、図16は図15にお
いて窓ガラス装着前の状態を示す図、図17は図11の
B−B線断面拡大図、図18は図11の窓箇所の拡大
図、図19は図11の目地材の製作状態を説明する図で
ある。
【0003】図において、(1)はエレベーター乗場の出
入口、(2)は出入口(1)の下縁部に設けられた敷居、(3)
は出入口(1)の上縁部に設けられたレール、(4)は扉であ
り、詳細は後述する。(5)は扉(4)の上端に装着されてレ
ール(3)に支持されたハンガー、(6)は扉(4)の下端に締
結されて敷居(2)の溝に案内される戸の脚である。
【0004】扉(4)は次に述べるように構成されてい
る。すなわち、(7)は表板で、中央部に開口部(8)が設け
られ、幅方向の両縁部には縁部がそれぞれ裏側へ横断面
コ字状に屈折された屈折部(9)が設けられている。(10)
は表板(7)の上縁部に固定された上部補強、(11)は表板
(7)の下縁部に固定された下部補強、(12)は表板(7)の裏
側に固定されて開口部(8)の幅方向の両側にそれぞれ設
けられて開口部(8)縁部から引退した位置に配置された
縦補強である。
【0005】(13)は表板(7)の裏側に固定されて開口部
(8)に額縁状に設けられ開口部(8)縁部から一側の縁部が
突出して配置された目地材で、図19に示すように長手
端部の両端が45°に切断された4個の部材がロ字状に
組み立てられる。(14)は表板(7)の開口部(8)に配置され
て縁部が目地材(13)の裏面側に設けられた窓ガラス、(1
5)は一側が縦補強(12)の外面にねじ(16)によって締結さ
れ他側は窓ガラス(14)の縁部に接して配置されたガラス
押さえ具である。
【0006】従来のエレベーター用窓付扉は上記のよう
に構成され、表板(7)の裏面に上部補強(10)、下部補強
(11)、縦補強(12)が溶接、又は接着剤によって固定され
ている。また、開口部(8)には表板(7)の開口部(8)の切
断面を隠すために目地材(13)を設けて装飾性が損なわれ
ないようにし、窓ガラス(14)がガラス押さえ具(15)によ
って装着されている。そして、エレベーター用窓付扉は
上端部がハンガー(5)を介してレール(3)により、また下
端部が戸の脚(6)を介して敷居(2)の溝により案内されて
動作しエレベーター乗場の出入口(1)を開閉する。ま
た、エレベーターのかご(図示しない)内の防犯、エレ
ベーター乗場の屋内装飾性改善のために窓ガラス(14)に
よる窓が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター用窓付扉では、表板(7)裏面の開口部(8)両側
にそれぞれ縦補強(12)が配置されているため、縦補強(1
2)相互の平行度、寸法精度が狂いやすく窓ガラス(14)装
着時の組立性が悪くなる。さらに、部品数が増えて製作
費が嵩むという問題点があった。
【0008】なお、表板(7)の開口部(8)から窓ガラス(1
4)を通して表板(7)裏面側がエレベーター乗場の乗客に
見えるため装飾性が悪く、さらに目地材(13)についても
目地材(13)が分割されているため、現物合わせ作業とな
って額縁状の隅部に隙間が生じて装飾性が悪くなる。ま
た、目地材(13)の仕上げ及びメッキ処理は分割された状
態で行われるので、部品数が多く加工費が増加する。ま
た、戸の脚(6)の装着のため下部補強(11)を溶接又は接
着剤によって固定することが必要であり煩雑な手数が掛
かっていた。
【0009】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、少ない部品によって簡易に構成
されたエレベーター用窓付扉を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明に係るエレベーター用窓付扉においては、中央部
に開口部が設けられて幅方向の両縁部に縁部がそれぞれ
裏側へ横断面コ字状に屈折された屈折部を有する表板
と、この表板の裏側に配置されて幅方向の中央部に高さ
方向に延在する溝状の凹所が設けられてこの凹所の底面
が表板の裏面に接し、底面に表板の開口部に対応して形
成され表板の開口部よりも大きい開口部が形成され、縁
部が表板の屈折部に固定された裏板と、表板の開口部縁
部の裏面に配置されて一側が表板の開口部縁部よりも張
り出して設けられた目地材と、表板の開口部に配置され
て縁部が目地材の裏面側に設けられた窓ガラスと、一側
が裏板の溝状凹所外に締結され他側が窓ガラスの縁部に
接して配置されたガラス押さえ具とが設けられる。
【0011】また、この発明の請求項2記載の発明に係
るエレベーター用窓付扉においては、中央部に開口部が
設けられて幅方向の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断
面コ字状に屈折された屈折部を有する表板と、この表板
の裏側に配置されて幅方向の中央部に高さ方向に延在す
る溝状の凹所が設けられてこの凹所の底面が表板の裏面
に接し、底面に表板の開口部に対応して形成され表板の
開口部よりも大きい開口部が形成され、縁部が表板の屈
折部の表板表面に沿う面に重合されて固定された裏板
と、表板の開口部縁部の裏面に配置されて一側が表板の
開口部縁部よりも張り出して設けられた目地材と、表板
の開口部に配置されて縁部が目地材の裏面側に設けられ
た窓ガラスと、一側が裏板の溝状凹所外に締結され他側
が窓ガラスの縁部に接して配置されたガラス押さえ具と
が設けられる。
【0012】また、この発明の請求項3記載の発明に係
るエレベーター用窓付扉においては、中央部に開口部が
設けられて幅方向の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断
面コ字状に屈折された屈折部を有する表板と、この表板
の裏側に配置されて幅方向の中央部に高さ方向に延在す
る溝状の凹所が設けられてこの凹所の底面が表板の裏面
に接し、底面に表板の開口部に対応して形成され表板の
開口部よりも大きい開口部が形成され、縁部が表板の屈
折部に固定された裏板と、棒状材の長手にV字状の切欠
部が設けられてこの切欠部を介して屈折されて額縁状に
形成され、表板の開口部縁部の裏面に配置されて一側が
表板の開口部縁部よりも張り出して設けられた目地材
と、表板の開口部に配置されて縁部が目地材の裏面側に
設けられた窓ガラスと、一側が裏板の溝状凹所外に締結
され他側が窓ガラスの縁部に接して配置されたガラス押
さえ具とが設けられる。
【0013】また、この発明の請求項4記載の発明に係
るエレベーター用窓付扉においては、中央部に開口部が
設けられて幅方向の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断
面コ字状に屈折された屈折部を有する表板と、この表板
の裏側に配置されて幅方向の中央部に高さ方向に延在す
る溝状の凹所が設けられてこの凹所の底面が表板の裏面
に接し、底面に表板の開口部に対応して形成され表板の
開口部よりも大きい開口部が形成され、縁部が表板の屈
折部に固定された裏板と、表板の開口部縁部の裏面に配
置されて一側が表板の開口部縁部よりも張り出して設け
られた目地材と、表板の開口部に配置されて縁部が目地
材の裏面側に設けられた窓ガラスと、一側が裏板の溝状
凹所外に締結され他側が窓ガラスの縁部に接して配置さ
れたガラス押さえ具と、裏板の幅方向の両側の縁部寄り
下端部にそれぞれ装着された戸の脚とが設けられる。
【0014】
【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項1記
載の発明では、表板の開口部を除いた裏面が裏板によっ
て覆われ、また部材数が減少する。
【0015】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項2記載の発明では、表板の開口部を除いた裏面が
裏板によって覆われ、また部材数が減少すると共に、裏
板の縁部が表板の屈折部の表板表面に沿う面に重合され
て固定される。
【0016】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項3記載の発明では、表板の開口部を除いた裏面が
裏板によって覆われ、また部材数が減少すると共に、棒
状材の長手にV字状の切欠部が設けられこの切欠部を介
して屈折されて額縁状に目地材が形成される。
【0017】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項4記載の発明では、表板の開口部を除いた裏面が
裏板によって覆われ、また部材数が減少すると共に、裏
板の幅方向の両側の縁部寄り下端部にそれぞれ戸の脚が
装着される。
【0018】
【実施例】
実施例1.図1〜図10は、この発明の一実施例を示す
図で、図1はエレベーター用窓付扉の裏面図、図2は図
1の平面図、図3は図1のC−C線断面拡大図、図4は
図3において窓ガラス装着前の状態を示す図、図5は図
1の下端部寄りを示す拡大斜視図、図6は図1の上端部
寄り箇所の縦断左側面拡大図、図7は図5の下端部寄り
箇所の縦断左側面拡大図、図8は図1の窓箇所の表面側
拡大図、図9は図8の目地材の製作状態を説明する図、
図10は図9の目地材の成形状態を説明する図である。
また、図1〜図10の他は前述の図11〜図19と同様
に構成され、図1〜図10において、(2)は出入口(1)下
縁部に設けられた敷居、(4)は扉で、詳細は後述する。
(5)は扉(4)上端に装着されレール(3)に支持されたハン
ガー、(6)は扉(4)の下端に締結されて敷居(2)の溝に案
内される戸の脚である。
【0019】扉(4)は次に述べるように構成されてい
る。すなわち、(7)は表板で、中央部に開口部(8)が設け
られ、幅方向の両縁部には縁部がそれぞれ裏側へ横断面
コ字状に屈折された屈折部(9)が設けられている。(10)
は表板(7)の上縁部に固定された上部補強、(17)は裏板
で、表板(7)の裏側に配置されて幅方向の中央部にエレ
ベーター用窓付扉の高さ方向に延在する溝状の凹所(18)
が設けられて、この凹所(18)の底面が表板(7)の裏面に
接し、凹所(18)の底面に表板(7)の開口部(8)に対応して
形成され表板(7)の開口部(8)よりも大きい開口部(19)が
形成され、縁部(20)が表板(7)の屈折部(9)の表板(7)表
面に沿う面にリベットによって固定されている。
【0020】(21)は表板(7)の裏側に固定されて開口部
(8)に額縁状に設けられて開口部(8)縁部から一側の縁部
が突出して配置された目地材で、図9に示すように1本
の棒状体の長手端部両端がそれぞれ45°に切断されて
中間部に3箇所のV字状の切欠部(22)が設けられ、この
切欠部(22)が図10に示すように内側に屈折されてロ字
状に組み立てられる。(14)は表板(7)の開口部(8)に配置
されて縁部が目地材(21)の裏面側に設けられた窓ガラ
ス、(15)は一側が裏板(17)の凹所(18)外にねじ(16)によ
って締結され他側は窓ガラス(14)の縁部に接して配置さ
れたガラス押さえ具である。
【0021】上記のように構成されたエレベーター用窓
付扉は、表板(7)の裏面を覆って裏板(17)が固定されて
いるので高い剛性を得ることができ、従来の補強材の板
厚を薄くすることが可能であって軽量なエレベーター用
窓付扉を得ることができる。また、表板(7)の開口部(8)
廻りは補強が一体化されることにより寸法精度が向上し
て組立性が改良され、額縁状の目地材(21)を容易に装着
することができる。さらに、目地材(21)は切欠部(22)が
設けられた部材が屈折されて製作されるので隅部に隙間
が生じることがなく体裁のよいものを容易に製作するこ
とができ、また、枠状のものが表板(7)の開口部(8)に嵌
合状態に配置されるので、開口部(8)から移動したり脱
落したりすることを防止できる。さらに、目地材(21)の
加工は1本の棒状材をメッキ及び仕上げすればよく作業
効率が向上し、部品管理の上でも手数を省くことができ
る。
【0022】また、窓ガラス(14)を目地材(21)に接して
配置しガラス押さえ具(15)を介して裏板(17)に固定する
ので、裏板(17)が一体のものであることにより高さ、
幅、長さ、取り付け穴等の精度が向上する。したがっ
て、窓ガラス(14)とガラス押さえ具(15)との間の隙間発
生を防止でき、また窓ガラス(14)の組立性及び窓ガラス
(14)による振動及び騒音の発生についても改善すること
ができる。また、裏板(17)の凹所(18)底面をエレベータ
ー用窓付扉の高さ方向の上から下まで、表板(7)に溶接
又は接着剤によって固定することによって、高い剛性が
得られてエレベーター乗場の乗客がエレベーター用窓付
扉にもたれたり、エレベーター用窓付扉をたたいたりし
ても変形等の不具合が発生することはない。
【0023】また、エレベーター用窓付扉は図5に示す
ように下端部に戸の脚(6)が装着されて敷居(10)の溝に
より案内されて開閉動作する。したがって、エレベータ
ー用窓付扉の剛性が低いと戸の脚(6)が変形したり、戸
の脚(6)が敷居(10)の溝から外れたりしてエレベーター
乗場の乗客がエレベーターの昇降路に転落する恐れがあ
る。これにたいして、図5及び図7に示すように裏板(1
7)が表板(7)に溶接又は接着剤によって固定され、さら
に表板(7)の屈折部(9)と裏板(17)の縁部(20)がリベット
により固定される構造としたので、所要の剛性を容易に
得ることができる。また、戸の脚(6)を裏板(17)に直接
固定することが可能になって、前述の下部補強(11)を廃
止することができ部品数を減少することができ製作費を
低減することができる。
【0024】また、表板(7)の裏面を覆って一体の裏板
(17)が固定されていることにより、図5に示す両側の戸
の脚(6)の位置を容易に調整して精度良く装着すること
ができ、エレベーター用窓付扉に捩じれが発生すること
がなく円滑な開閉動作を得ることができる。なお、表板
(7)に裏板(17)を接着剤によって接着した場合には接着
剥がれにより、戸の脚(6)、窓ガラス(14)、目地材(21)
が脱落することが考えられる。これの対策として裏板
(7)の屈折部(9)と裏板(17)の縁部(20)とがリベット又は
ねじにより締結されているので、接着剥がれによる不具
合の発生を未然に防止することができる。
【0025】また、図1〜図10の実施例においてエレ
ベーター用窓付扉の所要部品数を削減し、組立性の向
上、材料節約を図ると共に、エレベーターの乗客がエレ
ベーター用窓付扉の窓からエレベーター用窓付扉裏面の
機器が見えなくなり安全性、装飾性を改善することがで
きる。
【0026】なお、図1〜図10の実施例を応用して容
易に次に述べるように構成することができ図1〜図10
の実施例に準じた作用を得ることができる。すなわち、
表板(7)に裏板(17)を固定する構造を乗場の戸、かごの
戸、及び窓なしのエレベーター用扉に適用する。また、
表板(7)に裏板(17)を固定する構造のエレベーター用扉
における裏板(17)の上端部に直接的にハンガー(11)を装
着する。さらに、裏板(7)の屈折部(9)の裏側へ裏板(17)
の縁部(20)を挿入して固定する。また、目地材(21)を金
属以外、例えば合成樹脂によって構成する。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明は以上説
明したように、中央部に開口部が設けられて幅方向の両
縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折された
屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置されて幅
方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設けら
れてこの凹所の底面が表板の裏面に接し、底面に表板の
開口部に対応して形成され表板の開口部よりも大きい開
口部が形成され、縁部が表板の屈折部に固定された裏板
と、表板の開口部縁部の裏面に配置されて一側が表板の
開口部縁部よりも張り出して設けられた目地材と、表板
の開口部に配置されて縁部が目地材の裏面側に設けられ
た窓ガラスと、一側が裏板の溝状凹所外に締結され他側
が窓ガラスの縁部に接して配置されたガラス押さえ具と
を設けたものである。
【0028】これによって、表板の開口部を除いた裏面
が裏板によって覆われ、また部材数が減少しる。したが
って、高い剛性を得ることができ補強材の板厚を薄くす
ることが可能であって軽量化でき、また裏板による一体
の補強が装着されることにより寸法精度が向上して組立
性を改善できて生産性が良く製作費を低減する効果があ
る。
【0029】また、この発明の請求項2記載の発明は以
上説明したように、中央部に開口部が設けられて幅方向
の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折さ
れた屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置され
て幅方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設
けられてこの凹所の底面が表板の裏面に接し、底面に表
板の開口部に対応して形成され表板の開口部よりも大き
い開口部が形成され、縁部が表板の屈折部の表板表面に
沿う面に重合されて固定された裏板と、表板の開口部縁
部の裏面に配置されて一側が表板の開口部縁部よりも張
り出して設けられた目地材と、表板の開口部に配置され
て縁部が目地材の裏面側に設けられた窓ガラスと、一側
が裏板の溝状凹所外に締結され他側が窓ガラスの縁部に
接して配置されたガラス押さえ具とを設けたものであ
る。
【0030】これによって、表板の開口部を除いた裏面
が裏板によって覆われ、裏板の縁部が表板の屈折部の表
板表面に沿う面に重合されて固定されると共に、部材数
が減少する。したがって、高い剛性を得ることができて
補強材の板厚を薄くすることが可能であって軽量化で
き、また裏板による一体の補強が装着されることにより
寸法精度が向上して組立性を改善できて生産性が良く製
作費を低減する効果がある。
【0031】また、この発明の請求項3記載の発明は以
上説明したように、中央部に開口部が設けられて幅方向
の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折さ
れた屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置され
て幅方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設
けられてこの凹所の底面が表板の裏面に接し、底面に表
板の開口部に対応して形成され表板の開口部よりも大き
い開口部が形成され、縁部が表板の屈折部に固定された
裏板と、棒状材の長手にV字状の切欠部が設けられてこ
の切欠部を介して屈折されて額縁状に形成され、表板の
開口部縁部の裏面に配置されて一側が表板の開口部縁部
よりも張り出して設けられた目地材と、表板の開口部に
配置されて縁部が目地材の裏面側に設けられた窓ガラス
と、一側が裏板の溝状凹所外に締結され他側が窓ガラス
の縁部に接して配置されたガラス押さえ具とを設けたも
のである。
【0032】これによって、表板の開口部を除いた裏面
が裏板によって覆われ、また部材数が減少すると共に、
棒状材の長手にV字状の切欠部が設けられてこの切欠部
を介して屈折されて額縁状に目地材が形成される。した
がって、高い剛性を得ることができ補強材の板厚を薄く
することが可能であって軽量化でき、また裏板による一
体の補強が装着されること及び目地材が棒状材を屈折し
て額縁状に形成されることにより寸法精度が向上して組
立性を改善できて生産性が良く製作費を低減する効果が
ある。
【0033】また、この発明の請求項4記載の発明は以
上説明したように、中央部に開口部が設けられて幅方向
の両縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折さ
れた屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置され
て幅方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設
けられてこの凹所の底面が表板の裏面に接し、底面に表
板の開口部に対応して形成され表板の開口部よりも大き
い開口部が形成され、縁部が表板の屈折部に固定された
裏板と、表板の開口部縁部の裏面に配置されて一側が表
板の開口部縁部よりも張り出して設けられた目地材と、
表板の開口部に配置されて縁部が目地材の裏面側に設け
られた窓ガラスと、一側が裏板の溝状凹所外に締結され
他側が窓ガラスの縁部に接して配置されたガラス押さえ
具と、裏板の幅方向の両側の縁部寄り下端部にそれぞれ
装着された戸の脚とを設けたものである。
【0034】これによって、表板の開口部を除いた裏面
が裏板によって覆われ、また部材数が減少すると共に、
戸の脚が裏板の幅方向の両側の縁部寄り下端部にそれぞ
れ装着される。したがって、高い剛性を得ることができ
補強材の板厚を薄くすることが可能であって軽量化で
き、また裏板による一体の補強が装着されることにより
寸法精度が向上して組立性を改善できて生産性が良く製
作費を低減する効果がある。また、戸の脚を裏板に直接
的に固定することによりさらに部品数を減少することが
でき製作費を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すエレベーター用窓付
扉の裏面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1のC−C線断面拡大図。
【図4】図3において窓ガラス装着前の状態を示す図。
【図5】図1の下端部寄りを示す拡大斜視図。
【図6】図1の上端部寄り箇所の縦断左側面拡大図。
【図7】図5の下端部寄り箇所の縦断左側面拡大図。
【図8】図1の窓箇所の表面側拡大図。
【図9】図8の目地材の製作状態を説明する図。
【図10】図9の目地材の成形状態を説明する図。
【図11】従来のエレベーター用窓付扉を示すエレベー
ター乗場の正面図。
【図12】図11の要部縦断左側面図。
【図13】図11の扉の裏面図。
【図14】図13の平面図。
【図15】図13のA−A線断面拡大図。
【図16】図15において窓ガラス装着前の状態を示す
図。
【図17】図11のB−B線断面拡大図。
【図18】図11の窓箇所の拡大図。
【図19】図11の目地材の製作状態を説明する図。
【符号の説明】
6 戸の脚 7 表板 8 開口部 9 屈折部 14 窓ガラス 15 ガラス押さえ具 17 裏板 18 凹所 19 開口部 20 縁部 21 目地材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に開口部が設けられて幅方向の両
    縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折された
    屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置されて幅
    方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設けら
    れてこの凹所の底面が上記表板の裏面に接し、上記底面
    に上記表板の開口部に対応して形成され上記表板の開口
    部よりも大きい開口部が形成され、縁部が上記表板の屈
    折部に固定された裏板と、上記表板の開口部縁部の裏面
    に配置されて一側が上記表板の開口部縁部よりも張り出
    して設けられた目地材と、上記表板の開口部に配置され
    て縁部が上記目地材の裏面側に設けられた窓ガラスと、
    一側が上記裏板の溝状凹所外に締結され他側が上記窓ガ
    ラスの縁部に接して配置されたガラス押さえ具とを備え
    たエレベーター用窓付扉。
  2. 【請求項2】 中央部に開口部が設けられて幅方向の両
    縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折された
    屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置されて幅
    方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設けら
    れてこの凹所の底面が上記表板の裏面に接し、上記底面
    に上記表板の開口部に対応して形成され上記表板の開口
    部よりも大きい開口部が形成され、縁部が上記表板の屈
    折部の上記表板表面に沿う面に重合されて固定された裏
    板と、上記表板の開口部縁部の裏面に配置されて一側が
    上記表板の開口部縁部よりも張り出して設けられた目地
    材と、上記表板の開口部に配置されて縁部が上記目地材
    の裏面側に設けられた窓ガラスと、一側が上記裏板の溝
    状凹所外に締結され他側が上記窓ガラスの縁部に接して
    配置されたガラス押さえ具とを備えたエレベーター用窓
    付扉。
  3. 【請求項3】 中央部に開口部が設けられて幅方向の両
    縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折された
    屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置されて幅
    方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設けら
    れてこの凹所の底面が上記表板の裏面に接し、上記底面
    に上記表板の開口部に対応して形成され上記表板の開口
    部よりも大きい開口部が形成され、縁部が上記表板の屈
    折部に固定された裏板と、棒状材の長手にV字状の切欠
    部が設けられてこの切欠部を介して屈折されて額縁状に
    形成され、上記表板の開口部縁部の裏面に配置されて一
    側が上記表板の開口部縁部よりも張り出して設けられた
    目地材と、上記表板の開口部に配置されて縁部が上記目
    地材の裏面側に設けられた窓ガラスと、一側が上記裏板
    の溝状凹所外に締結され他側が上記窓ガラスの縁部に接
    して配置されたガラス押さえ具とを備えたエレベーター
    用窓付扉。
  4. 【請求項4】 中央部に開口部が設けられて幅方向の両
    縁部に縁部がそれぞれ裏側へ横断面コ字状に屈折された
    屈折部を有する表板と、この表板の裏側に配置されて幅
    方向の中央部に高さ方向に延在する溝状の凹所が設けら
    れてこの凹所の底面が上記表板の裏面に接し、上記底面
    に上記表板の開口部に対応して形成され上記表板の開口
    部よりも大きい開口部が形成され、縁部が上記表板の屈
    折部に固定された裏板と、上記表板の開口部縁部の裏面
    に配置されて一側が上記表板の開口部縁部よりも張り出
    して設けられた目地材と、上記表板の開口部に配置され
    て縁部が上記目地材の裏面側に設けられた窓ガラスと、
    一側が上記裏板の溝状凹所外に締結され他側が上記窓ガ
    ラスの縁部に接して配置されたガラス押さえ具と、上記
    裏板の幅方向の両側の縁部寄り下端部にそれぞれ装着さ
    れた戸の脚とを備えたエレベーター用窓付扉。
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