JP2558932Y2 - 鉄道車両の戸袋構造 - Google Patents

鉄道車両の戸袋構造

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JP2558932Y2
JP2558932Y2 JP10309091U JP10309091U JP2558932Y2 JP 2558932 Y2 JP2558932 Y2 JP 2558932Y2 JP 10309091 U JP10309091 U JP 10309091U JP 10309091 U JP10309091 U JP 10309091U JP 2558932 Y2 JP2558932 Y2 JP 2558932Y2
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誠一郎 津田
義彦 武田
純 鹿島
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近畿車輌株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車両の側引戸や妻
引戸等の戸袋構造に係り、より詳細には戸袋内側壁の車
両の出入口部に面する車室側のコーナに金属製のコーナ
部材による出入口面を形成した鉄道車両の戸袋構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の戸袋構造の一例として、図4お
よび図5に示すものが知られている。
【0003】このものは図に示すように、戸袋内柱22
や化粧板受補強23等に化粧板24を貼り付けて必要な
剛性を持った戸袋内側壁21を形成し、側引戸27を収
容している。
【0004】前記戸袋内側壁21の車両の出入口部28
に面した端縁22aの車室側コーナ部に、指保護ゴム2
9を挟み込んで横断面L字型の金属製コーナ部材30を
被せ付け、このコーナ部材30によって出入口面31を
形成し、人が出入りする際の荷物やその他が接触すると
きの引っ掛かりやコーナ部の摩耗を防止するようになっ
ている。また、戸袋内側壁21の車室側面の出入口面3
1近傍に握り棒32をネジ止めしている。
【0005】さらに、外部構体25の外板34等の内面
には、断熱材35が貼り着けられて断熱効果を高めてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の鉄
道車両の戸袋構造は、化粧板24を内柱22および化粧
板補強23に貼り合わせて必要な剛性の戸袋内側壁21
を形成するものであるから、部品点数や組立作業工数の
多い複雑なものとなる。
【0007】また、内柱22や化粧板受補強23を外部
構体25に接合した上で、前記の如く化粧板24を貼り
合わせ、さらにコーナ部材30や握り棒32を順次組み
付けるといった手順上、現場作業が多く、作業能率も低
いものである。このため、コスト高になっている。
【0008】さらに、外部構体25も必要な剛性を満足
するために、図4に示すように、外板の内面側に側入口
柱25aや外板補強26が設けられており、側入口柱2
5aが内柱22に設けた側入口柱22aと対向し合うこ
とから、戸袋内の隙間を大きく狭めている。
【0009】加えて、外板34や化粧板24に断熱効果
はなく外板34等の内面に瀝青系の防錆塗料等を塗布し
ておく必要もあった。
【0010】本考案は、上記課題を解決することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案においては、上記
課題を解決するため、戸袋内側壁の車両の出入口部に面
する車室側のコーナに金属製のコーナ部材による出入口
面を形成した鉄道車両の戸袋構造において、前記戸袋内
側壁が車室側面に化粧板を持つ合板にて形成され、コー
ナ部材は戸袋内側壁の車両の出入口部に面する端縁に基
部が接合され、この基部から車室内方にコーナ形状をな
して突出し出入口面を形成すると共に、車室内への突出
端に把持部が一体形成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案は、合板からなる戸袋内側壁の端縁にコ
ーナ部材の基部を接合し、予めユニット化しておく。そ
して、これを現場作業で車両に組み付けると、車両の出
入口部における戸袋が構成される。この戸袋は、戸袋内
側壁が車室側面に化粧板を持つ合板よりなるので、曲げ
応力や捩じれに対する剛性が高く、従来のように補強の
ための内柱や化粧板受骨組等を省略することができる。
また、この内柱や化粧板受骨組等が存在しない分だけ戸
袋の厚みを薄くできる。
【0013】この戸袋内側壁に一体化されたコーナ部材
は、基部から車室内方にコーナ形状をなして突出するの
で、車両の出入口部に面する車室側のコーナとなり、か
つ、車室側の出入口面を形成する。このコーナ部材は、
車室内方に向けて幅広で屈曲部分を有しているので、曲
げ応力や捩じれに対する剛性が高く、その分薄形化が可
能となっている。
【0014】また、このコーナ部材は、車室内への突出
端に把持部を一体形成しており、従来のように把持棒を
取り付ける必要がないから、部品点数が減少するととも
に作業工数が少くなる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0016】図1は本考案に係る鉄道車両の戸袋構造の
断面図である。
【0017】この鉄道車両の戸袋構造は、鉄道車両の出
入口部1における戸袋を構成する戸袋内側壁2に、車室
側のコーナを形成するコーナ部材3を取り付けている。
【0018】なお、鉄道車両の出入口部1の基本的構成
は、図5に示す従来例と略同一であり、従って、詳細な
説明は省略する。
【0019】前記戸袋内側壁2は合板からなるもので、
芯材4に断熱性を有する樹脂発泡材やハニカムコア等を
用いている。そして、この芯材4の内側面には、メラミ
ンプラスチックアルミウムからなる化粧板5が貼着され
て車室側面を構成する一方、外側面には金属薄板6を装
着している。
【0020】前記コーナ部材3は、基部3bより車室内
方にコーナ形状をなして先端3aが突出したL字状で、
前記出入口部1の車室側のコーナとなるとともに、車室
側の出入口面3eを形成するようになっている。このコ
ーナ部材3は、軽合金製型材やステンレス製の成形材か
らなり、基部3bに凹溝3cを形成している。なお、こ
の凹溝3cの反対側には、突状部3dを設けて指保護用
のゴムカバー7を押圧により弾性嵌合している。
【0021】また、前記コーナ部材3の先端3aには、
長さ方向に延びる把持部8を一体形成しており、この把
持部8は中空孔8aを有してコーナ部材3全体の軽量化
が図られている。
【0022】しかして、上記戸袋内側壁2およびコーナ
部材3を車体に組み付ける場合、予めこれらをユニット
化しておく。まず、戸袋内側壁2の一端縁2aに基部3
bの凹溝3cを嵌入する。そして、この基部3bをネジ
により螺着し、戸袋内側壁2にコーナ部材3を取り付け
て一体化する。
【0023】つぎに、戸袋内側壁2の他端縁2bを支柱
9の嵌合溝9aに嵌合する。そして、図2に示す屋根構
体11の長桁11aに戸袋内側壁2の上端2cを接続す
る一方、床部12aを構成する床構造12の床骨組12
bに下端2dをそれぞれ接続する。これにより、外部構
体(図示省略)に対向して戸袋内側壁2が配置された戸
袋が構成されるとともに、鉄道車両の出入口部1におけ
る車室側のコーナが形成される。
【0024】このように構成された戸袋は、戸袋内側壁
2とコーナ部材3とをユニット化したものであるので、
戸袋内側壁2を組み付けた後、コーナ部材3を取り付け
る場合のような寸法調節が不要となるから、現場作業が
極めて簡単となる。また、把持部8が、コーナ部材3に
連設されているので、従来のように握り棒が別体である
ために必要であった取り付け作業も不要となる。
【0025】前記戸袋の上部には、図3に示すように、
側引戸10を吊り下げるための上レール13を取り付け
る。この上レール13は、図示されない複数本の立柱に
対し水平方向に延出するように固定される。また、前記
側引戸10は、図2に示す如く上部10aが懸吊金具1
4に懸吊され、下部10bがガイドレール15に係合さ
れて摺動自在に吊られている。
【0026】以上のように構成された鉄道車両の戸袋構
造は、戸袋の戸袋内側壁2が合板からなるので、曲げ応
力や捩じれに対する剛性が高められる。また、戸袋内側
壁2の芯材4は断熱材からなるので、内面に断熱性の塗
料を塗布しておく必要もなくなり、作業が大幅に簡略化
される。
【0027】また、コーナ部材3は、車室内に延出し直
角に曲がって車室の長さ方向に沿ったコーナおよび出入
口面3eを形成するが、このコーナ部材3は、幅広でL
字状となっているため、曲げ応力や捩じれに対する剛性
が高められることから、コーナ部材3全体を薄肉に形成
することができる。また、このコーナ部材3は、先端3
aに円筒状の把持部8を設けて車室内に大きく張出した
出入口面3eを形成しているので、乗客が乗り降りする
際の荷物やその他が接触するときの引っ掛かりがなくス
ムーズに通行させることができるとともに、コーナ部の
摩耗を防止することもできる。
【0028】さらに、前記戸袋内側壁2が剛性の高い合
板で形成され、コーナ部材3も薄肉にできるので、車両
の軽量化が可能となる。この際、乗客が把持部8を把持
しているときに、強い外力が加えられることがあって
も、コーナ部材3および戸袋内側壁が変形するといった
ことはない。
【0029】なお、上記実施例においては、コーナ部材
3を略L字状に形成したが、彎曲させて円弧状として戸
袋内側壁2に取り付けてもよい。
【0030】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、戸袋内側
壁とコーナ形成部材とを予めユニット化しておいて組み
付けることができ、寸法調節が不要となるから現場作業
が簡略化されるうえ、取り外しも簡単であるためメンテ
ナンス作業が容易になる。
【0031】また、戸袋内側壁を合板により形成したの
で、この戸袋内側壁は曲げ応力や捩じれに対する剛性が
高められ、従来のように補強のための内柱や化粧板骨組
等が不要となる。従って、部品点数が少くなるうえ組み
付け作業が簡略化される効果がある。
【0032】また、コーナ部材は車室内方に向けて突出
し、幅広で屈曲部分を有しているので、曲げ応力や捩じ
れに対する剛性が高められる。このため、コーナ部材全
体を薄肉に形成でき、前記戸袋内側壁とともに車両の軽
量化を図ることができる。
【0033】また、コーナ部材の先端に把持部を一体形
成したので、従来の如く握り棒を支持部に取り付ける必
要がなく、握り棒を省略できるとともに作業工数が少く
なる利点がある。
【0034】また、内柱や化粧板骨組等が存在しない分
だけ戸袋の厚みを薄くできる。また、戸袋内側壁を後付
けできるため側引戸の組付け時における上レール等の取
り付けが容易となり、長尺で1本の上レールを配置でき
るから、部品点数を少くすることが可能になる。
【0035】また、戸袋内側壁が合板からなるので、断
熱効果が高められ、断熱材の施行が不要となるといった
効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る鉄道車両の戸袋構造の一
部を示す断面図である。
【図2】戸袋内側壁および側引戸の組付状態を示す断面
図である。
【図3】鉄道車両の出入口部の上部構造を示す説明図で
ある。
【図4】従来の鉄道車両の戸袋構造の一部を示す断面図
である。
【図5】従来の鉄道車両の出入口部の構造を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 出入口部 2 戸袋内側壁 2a 端縁 3 コーナ部材 3a 突出端 3b 基部 5 化粧板 8 把持部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 戸袋内側壁の車両の出入口部に面する車
    室側のコーナに金属製のコーナ部材による出入口面を形
    成した鉄道車両の戸袋構造において、 前記戸袋内側壁が車室側面に化粧板を持つ合板にて形成
    され、コーナ部材は戸袋内側壁の車両の出入口部に面す
    る端縁に基部が接合され、この基部から車室内方にコー
    ナ形状をなして突出し出入口面を形成すると共に、車室
    内への突出端に把持部が一体形成されていることを特徴
    とする鉄道車両の戸袋構造。
JP10309091U 1991-12-13 1991-12-13 鉄道車両の戸袋構造 Expired - Lifetime JP2558932Y2 (ja)

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JPH0549555U JPH0549555U (ja) 1993-06-29
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JP5204082B2 (ja) * 2009-12-16 2013-06-05 株式会社日立製作所 軌条車両
JP6238885B2 (ja) * 2014-12-22 2017-11-29 川崎重工業株式会社 鉄道車両の内装パネル構造

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