JP2779815B2 - シリンダ型エアダンパー - Google Patents
シリンダ型エアダンパーInfo
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- JP2779815B2 JP2779815B2 JP63279284A JP27928488A JP2779815B2 JP 2779815 B2 JP2779815 B2 JP 2779815B2 JP 63279284 A JP63279284 A JP 63279284A JP 27928488 A JP27928488 A JP 27928488A JP 2779815 B2 JP2779815 B2 JP 2779815B2
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- cylinder
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- rear end
- chamber
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/02—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using gas only or vacuum
- F16F9/0209—Telescopic
- F16F9/0227—Telescopic characterised by the piston construction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/50—Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
- F16F9/516—Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics resulting in the damping effects during contraction being different from the damping effects during extension, i.e. responsive to the direction of movement
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この発明は、ワンウェイタイプのシリンダ型エアダン
パーの改良に関する。
パーの改良に関する。
＜従来の技術＞ 従来、この種のシリンダ型エアダンパーとしては、シ
リンダと、このシリンダ内に往復動可能に挿入され、シ
リンダの内部を軸方向の前後室に区劃するピストンと、
このピストンに軸方向に貫通して設けられ、ピストンの
軸方向の動きにより前記シリンダ内部の前後両室の空気
を相互に交流するオリフィスと、同じくピストンに軸方
向に貫通して設けられ、ピストンの軸方向の一方向の動
きにより前記シリンダ内部の前後両室の空気の交流を閉
塞する逆止弁を備えた排気孔を有するものが知られてい
る（例えば特開昭63−190946号公報）。
リンダと、このシリンダ内に往復動可能に挿入され、シ
リンダの内部を軸方向の前後室に区劃するピストンと、
このピストンに軸方向に貫通して設けられ、ピストンの
軸方向の動きにより前記シリンダ内部の前後両室の空気
を相互に交流するオリフィスと、同じくピストンに軸方
向に貫通して設けられ、ピストンの軸方向の一方向の動
きにより前記シリンダ内部の前後両室の空気の交流を閉
塞する逆止弁を備えた排気孔を有するものが知られてい
る（例えば特開昭63−190946号公報）。
＜発明が解決しようとする課題＞ しかし、上記した従来のダンパーでは、ワンウェイ効
果を出すために、逆止弁を必要とするため、部品点数が
多く、組立てに手数がかゝるため、製造コストが高くな
ってしまうという問題点があった。
果を出すために、逆止弁を必要とするため、部品点数が
多く、組立てに手数がかゝるため、製造コストが高くな
ってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上記した問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、逆止弁を省き、
Ｏリングの動きを利用してワンウェイ効果を得るように
したものである。
ものであり、その目的とするところは、逆止弁を省き、
Ｏリングの動きを利用してワンウェイ効果を得るように
したものである。
＜課題を解決するための手段＞ そこで、本発明は上記目的を達成するためのもので、
後端が開口し、前端が閉止されたシリンダと、このシリ
ンダ内に前後動可能に挿入されたピストンと、このピス
トンの外周に嵌められ、上記シリンダの内部を軸方向の
前室と後室とに区劃するＯリングから成り、ピストンの
外周に上記Ｏリングを嵌めるためＯリングの円形断面の
直径よりも軸方向に幅広なリング溝を設け、Ｏリングと
シリンダの内周との摩擦によりピストンが後退するとき
はＯリングは上記リング溝内を前進して後室から前室に
流れる空気の流れを絞り、ピストンが前進するときはＯ
リングはリング溝内を後退して前室から後室に流れる空
気の流れを絞らないようにしたシリンダ型エアダンパー
において、 前記ピストンは前面が開口し、後端が塞がれた空洞部
を有する有底円筒形で、外周には前記リング溝の下に前
端部が位置し、後短はピストンの後端に開放した軸方向
の深い通気溝を設け、この通気溝の後端部の底に小径口
部が前記空洞部に連通した円錐形のオリフィスを半径方
向に設けたことを特徴とする。
後端が開口し、前端が閉止されたシリンダと、このシリ
ンダ内に前後動可能に挿入されたピストンと、このピス
トンの外周に嵌められ、上記シリンダの内部を軸方向の
前室と後室とに区劃するＯリングから成り、ピストンの
外周に上記Ｏリングを嵌めるためＯリングの円形断面の
直径よりも軸方向に幅広なリング溝を設け、Ｏリングと
シリンダの内周との摩擦によりピストンが後退するとき
はＯリングは上記リング溝内を前進して後室から前室に
流れる空気の流れを絞り、ピストンが前進するときはＯ
リングはリング溝内を後退して前室から後室に流れる空
気の流れを絞らないようにしたシリンダ型エアダンパー
において、 前記ピストンは前面が開口し、後端が塞がれた空洞部
を有する有底円筒形で、外周には前記リング溝の下に前
端部が位置し、後短はピストンの後端に開放した軸方向
の深い通気溝を設け、この通気溝の後端部の底に小径口
部が前記空洞部に連通した円錐形のオリフィスを半径方
向に設けたことを特徴とする。
＜実 施 例＞ 以下に本発明を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。
る。
図中、１はシリンダ型エアダンパーを示し、このダン
パー１は、後端が開口し、前端が閉止されたシリンダ２
と、このシリンダ２内に前後動可能に挿入されたピスト
ン３と、このピストン３の外周に嵌められ、シリンダ２
の内部を軸方向の前室ａと、後室ｂとに区劃するＯリン
グ４から成り、前記シリンダ２とピストン３は適度な剛
性と弾性を有する合成樹脂、例えばPOM（ポリオキシメ
チレン）で個別に一体成形する。
パー１は、後端が開口し、前端が閉止されたシリンダ２
と、このシリンダ２内に前後動可能に挿入されたピスト
ン３と、このピストン３の外周に嵌められ、シリンダ２
の内部を軸方向の前室ａと、後室ｂとに区劃するＯリン
グ４から成り、前記シリンダ２とピストン３は適度な剛
性と弾性を有する合成樹脂、例えばPOM（ポリオキシメ
チレン）で個別に一体成形する。
図中、５は上記シリンダ２の開放した後端に被着する
キャップで、このキャップ５は、第５〜７図に示すよう
に、シリンダ２の後端部外周にほゞ等しい内径を有する
筒壁６と、筒壁６の後端を閉止する端壁７から成り、そ
の端壁７には表裏面に貫通し、一文字に延びた長孔８を
有し、シリンダ２と同様に適度な剛性と弾性を有する樹
脂、例えばPOMで一体成形する。
キャップで、このキャップ５は、第５〜７図に示すよう
に、シリンダ２の後端部外周にほゞ等しい内径を有する
筒壁６と、筒壁６の後端を閉止する端壁７から成り、そ
の端壁７には表裏面に貫通し、一文字に延びた長孔８を
有し、シリンダ２と同様に適度な剛性と弾性を有する樹
脂、例えばPOMで一体成形する。
そして、シリンダ２とキャップ５との間には、連結手
段、こゝでは互いに係合する凹凸部9,10のいずれか一方
を夫々に形成する。図面に示した実施例では、シリンダ
２の後端部外周に、その半周にほゞ沿った一対の凹部9,
9を形成する（第１〜４図）と共に、キャップ５には、
第５〜７図に示すように、シリンダ２の各凹部９に夫々
嵌合する、筒壁６の内周から内向きに隆起した一対の凸
部10,10を形成する。
段、こゝでは互いに係合する凹凸部9,10のいずれか一方
を夫々に形成する。図面に示した実施例では、シリンダ
２の後端部外周に、その半周にほゞ沿った一対の凹部9,
9を形成する（第１〜４図）と共に、キャップ５には、
第５〜７図に示すように、シリンダ２の各凹部９に夫々
嵌合する、筒壁６の内周から内向きに隆起した一対の凸
部10,10を形成する。
又、キャップ５には、凸部10に直交する向きに、筒壁
６の前端面から略Ｖ字形の一対の切欠き11,11を形成
し、キャップ５が拡径し易くする。一方、シリンダ２の
後端部外周には、第１〜４図に示すように、キャップ５
の上記各切欠き11内に嵌り込む一対の三角形の隆起部1
2,12を凹部9,9の間に形成し、キャップ５の取付方向を
規制すると共に、シリンダ２に対して回転するのを防止
する。
６の前端面から略Ｖ字形の一対の切欠き11,11を形成
し、キャップ５が拡径し易くする。一方、シリンダ２の
後端部外周には、第１〜４図に示すように、キャップ５
の上記各切欠き11内に嵌り込む一対の三角形の隆起部1
2,12を凹部9,9の間に形成し、キャップ５の取付方向を
規制すると共に、シリンダ２に対して回転するのを防止
する。
次に、ピストン３について説明すると、このピストン
３は、第1,8〜11図に示すように、前面が開口し、後端
が塞がれた空洞13′を有する有底円筒形のピストン本体
13と、このピストン本体13の後端から後向きに一体に延
び、前記キャップ５の長孔８を貫通して外に突出するロ
ッド14から成る。
３は、第1,8〜11図に示すように、前面が開口し、後端
が塞がれた空洞13′を有する有底円筒形のピストン本体
13と、このピストン本体13の後端から後向きに一体に延
び、前記キャップ５の長孔８を貫通して外に突出するロ
ッド14から成る。
上記ピストン本体13の外周には、前記シリンダ２の内
部を軸方向の前室ａと後室ｂとに区劃するＯリング４を
嵌めるためＯリングの円形断面の直系よりも軸方向に幅
広なリング溝16を設けてある。前記リング溝16の軸方向
の長さはＯリングの断面の直径の２倍程度でよい。従っ
て、リング溝16に嵌めたＯリング４は、シリンダ２の内
周との摩擦によりピストンが後退するときはリング溝内
を前進し、ピストンが前進するときはリング溝内を後退
する。又、ピストン本体13の外周には前端部17aが上記
リング溝16の下に位置し、後端はピストン本体の後端に
開放した軸方向の深い通気溝17,17を180゜の位相で設
け、一方の通気溝17の後端部17bの底に小径口部15′が
ピストン本体の空洞部13′に連通した円錐形のオリフィ
ス15を半径方向に設ける。オリフィスの小径口部15′の
直径は例えば0.4mm程度である。
部を軸方向の前室ａと後室ｂとに区劃するＯリング４を
嵌めるためＯリングの円形断面の直系よりも軸方向に幅
広なリング溝16を設けてある。前記リング溝16の軸方向
の長さはＯリングの断面の直径の２倍程度でよい。従っ
て、リング溝16に嵌めたＯリング４は、シリンダ２の内
周との摩擦によりピストンが後退するときはリング溝内
を前進し、ピストンが前進するときはリング溝内を後退
する。又、ピストン本体13の外周には前端部17aが上記
リング溝16の下に位置し、後端はピストン本体の後端に
開放した軸方向の深い通気溝17,17を180゜の位相で設
け、一方の通気溝17の後端部17bの底に小径口部15′が
ピストン本体の空洞部13′に連通した円錐形のオリフィ
ス15を半径方向に設ける。オリフィスの小径口部15′の
直径は例えば0.4mm程度である。
尚、ピストン本体のオリフィス15の個所を肉厚にした
のは、オリフィス15の円錐形の深さを稼ぐのと、補強の
ためである。
のは、オリフィス15の円錐形の深さを稼ぐのと、補強の
ためである。
前記ピストンのロッド14は、平板状で、前記したキャ
ップ５との間にガイド手段を有する。即ち、ロッド14の
幅広の表裏両面には、その幅方向両側から凹み、且つ後
端は少なくとも閉じた比較的浅いガイド溝18,18を長さ
方向に沿って夫々形成する。又、キャップ５の端壁７の
後面からは、第5,6,7図に示すように、長孔８に沿って
後向きに延びる中空筒形のロッド導入用のリブ19を突設
し、このリブ19の短手方向に相対向する各片に、その後
端から一対のスリット20,20を形成し、二つのスリット2
0の間に相対向した一対の弾性片21,21を形成し、各弾性
片21の後端内面に、前記ロッド14のガイド溝18に嵌り込
む、鋸歯形断面形状の爪21′を相対向して内向きに突設
する。
ップ５との間にガイド手段を有する。即ち、ロッド14の
幅広の表裏両面には、その幅方向両側から凹み、且つ後
端は少なくとも閉じた比較的浅いガイド溝18,18を長さ
方向に沿って夫々形成する。又、キャップ５の端壁７の
後面からは、第5,6,7図に示すように、長孔８に沿って
後向きに延びる中空筒形のロッド導入用のリブ19を突設
し、このリブ19の短手方向に相対向する各片に、その後
端から一対のスリット20,20を形成し、二つのスリット2
0の間に相対向した一対の弾性片21,21を形成し、各弾性
片21の後端内面に、前記ロッド14のガイド溝18に嵌り込
む、鋸歯形断面形状の爪21′を相対向して内向きに突設
する。
次に、上記構成を有するダンパー１の組立て手順を説
明すると、先ず、ピストン本体13のリング溝16にＯリン
グ４をその弾性を利用して嵌め（第12,13図参照）、次
に、ピストン３のロッド14をキャップ５の長孔８に合せ
て後向きに挿入する。ロッド14を挿入すると、ロッド14
の後端は、キャップ５の長孔８を通って中空筒形のリブ
19内に進入し、キャップ５の弾性片21の爪21′に当って
行き止まる。こゝで、ロッド14を強く押し込むと、爪2
1′がロッド14の外面に押されて弾性片21が互いに外向
きに拡がってロッド14が通る。
明すると、先ず、ピストン本体13のリング溝16にＯリン
グ４をその弾性を利用して嵌め（第12,13図参照）、次
に、ピストン３のロッド14をキャップ５の長孔８に合せ
て後向きに挿入する。ロッド14を挿入すると、ロッド14
の後端は、キャップ５の長孔８を通って中空筒形のリブ
19内に進入し、キャップ５の弾性片21の爪21′に当って
行き止まる。こゝで、ロッド14を強く押し込むと、爪2
1′がロッド14の外面に押されて弾性片21が互いに外向
きに拡がってロッド14が通る。
図示の実施例では、ロッド14の後端に円形の取付穴22
を貫通して設けてあるため、爪21′が取付穴22に達する
と、弾性片21の復元力で爪21′は取付穴22に一旦、嵌り
込む。更に、ロッド14を強く押し込むと、爪21′が取付
穴22の縁に押されて、弾性片21が再度、外向きに拡が
る。そして、爪21′がガイド溝18に達すると、弾性片21
の復元力で爪はガイド溝18に嵌り込み、ガイド溝18の後
端が塞がれていることから、キャップ５がロッド14から
抜けなくなる（第13図）。
を貫通して設けてあるため、爪21′が取付穴22に達する
と、弾性片21の復元力で爪21′は取付穴22に一旦、嵌り
込む。更に、ロッド14を強く押し込むと、爪21′が取付
穴22の縁に押されて、弾性片21が再度、外向きに拡が
る。そして、爪21′がガイド溝18に達すると、弾性片21
の復元力で爪はガイド溝18に嵌り込み、ガイド溝18の後
端が塞がれていることから、キャップ５がロッド14から
抜けなくなる（第13図）。
次に、ピストン本体13をシリンダ２の後端の開口２′
に合せて挿入すると共に、キャップ５をシリンダ２の後
端部外周に合せて嵌め付ければよい。キャップ５を嵌め
付ける際には、キャップ５の切欠き11を、シリンダ２の
隆起部12に合せて嵌め込む。キャップ５を嵌め込むと、
キャップ５の内周の凸部10がシリンダ２の後端部外周に
押されて、キャップ５の切欠き11が拡がることで、キャ
ップ５の内径が拡径する。そして、キャップ５の内部の
凸部10がシリンダ２の凹部９に達すると、キャップ５が
その弾性復元力により縮径することで、凸部10が凹部９
内にパチンと嵌み込みシリンダ２から外れなくなる（第
12図）。
に合せて挿入すると共に、キャップ５をシリンダ２の後
端部外周に合せて嵌め付ければよい。キャップ５を嵌め
付ける際には、キャップ５の切欠き11を、シリンダ２の
隆起部12に合せて嵌め込む。キャップ５を嵌め込むと、
キャップ５の内周の凸部10がシリンダ２の後端部外周に
押されて、キャップ５の切欠き11が拡がることで、キャ
ップ５の内径が拡径する。そして、キャップ５の内部の
凸部10がシリンダ２の凹部９に達すると、キャップ５が
その弾性復元力により縮径することで、凸部10が凹部９
内にパチンと嵌み込みシリンダ２から外れなくなる（第
12図）。
こうして、組立てたダンパー１の作用を説明する。先
ず、ピストン３がシリンダ２内に深く押し込まれた状態
から、ロッド14を引き出してピストンを後退させると、
Ｏリング４はシリンダ２の内周との摩擦抵抗で、ピスト
ン本体13のリング溝16に沿って逆に前進して、第11図
（Ａ）に示すように通気溝17の前端部17aに達してシリ
ンダ、ピストン間の間隙を閉じることから、シリンダの
内部の前後の両室a,bはオリフィス15のみで連通する。
こうしてピストン本体13が後退すると、前室ａが負圧に
なり、後室ｂの空気が円錐形のオリフィス15からピスト
ン本体の空洞部13′を通って前室ａに流入し、その際に
オリフィス14の小径口部15′により絞り込まれること
で、ロッド14の伸長方向に大きな制動力が働く。
ず、ピストン３がシリンダ２内に深く押し込まれた状態
から、ロッド14を引き出してピストンを後退させると、
Ｏリング４はシリンダ２の内周との摩擦抵抗で、ピスト
ン本体13のリング溝16に沿って逆に前進して、第11図
（Ａ）に示すように通気溝17の前端部17aに達してシリ
ンダ、ピストン間の間隙を閉じることから、シリンダの
内部の前後の両室a,bはオリフィス15のみで連通する。
こうしてピストン本体13が後退すると、前室ａが負圧に
なり、後室ｂの空気が円錐形のオリフィス15からピスト
ン本体の空洞部13′を通って前室ａに流入し、その際に
オリフィス14の小径口部15′により絞り込まれること
で、ロッド14の伸長方向に大きな制動力が働く。
これに対し、ロッド14を前向きに押し込み、ピストン
を前進させると、Ｏリング４はシリンダの内周との摩擦
抵抗でピストン本体13のリング溝16に沿って逆に後退
し、第11図（Ｂ）に示すように、リング溝16の底の通気
溝17の前端部17aと後退したＯリング４との間に隙間が
生じる。従って、前後の両室a,bはオリフィス15と、シ
リンダ、ピストン間の間隙に通じた通気溝17にて連通す
る。このため、前室ａの空気は、オリフィス15と通気溝
17を通って後室ｂに一気に流入するため、ロッド14の短
縮方向においては制動力が低減され、ロッド14を前向き
にスピーディに且つ軽快に押込むことができる。
を前進させると、Ｏリング４はシリンダの内周との摩擦
抵抗でピストン本体13のリング溝16に沿って逆に後退
し、第11図（Ｂ）に示すように、リング溝16の底の通気
溝17の前端部17aと後退したＯリング４との間に隙間が
生じる。従って、前後の両室a,bはオリフィス15と、シ
リンダ、ピストン間の間隙に通じた通気溝17にて連通す
る。このため、前室ａの空気は、オリフィス15と通気溝
17を通って後室ｂに一気に流入するため、ロッド14の短
縮方向においては制動力が低減され、ロッド14を前向き
にスピーディに且つ軽快に押込むことができる。
次に、ダンパー１の使用例を説明すると、第14図に示
すように、ダンパー１を利用して、車室内のグローブボ
ックス23がその自重や格納部の重み、或いは付勢手段の
付勢力により勢い良く下に開くのを防止する。
すように、ダンパー１を利用して、車室内のグローブボ
ックス23がその自重や格納部の重み、或いは付勢手段の
付勢力により勢い良く下に開くのを防止する。
グローブボックス23は、その下端部をインストルメン
トパネルの凹部（図示せず）内に枢着し、常時は前記凹
部内に格納され、この格納位置には解除可能なロック手
段（図示せず）にてロックされる。又、ダンパー１は、
そのシリンダ２の前端部外周から一体に張出す舌片状の
取付片24を、前記凹部の内側面（図示せず）に回転可能
に軸着すると共に、ロッド14の後端の取付穴22を、グロ
ーブボックス23の内側面に回転可能に軸着する。尚、図
示の実施例では、グローブボックス23の両側に計２個の
ダンパー1,1を装着している。
トパネルの凹部（図示せず）内に枢着し、常時は前記凹
部内に格納され、この格納位置には解除可能なロック手
段（図示せず）にてロックされる。又、ダンパー１は、
そのシリンダ２の前端部外周から一体に張出す舌片状の
取付片24を、前記凹部の内側面（図示せず）に回転可能
に軸着すると共に、ロッド14の後端の取付穴22を、グロ
ーブボックス23の内側面に回転可能に軸着する。尚、図
示の実施例では、グローブボックス23の両側に計２個の
ダンパー1,1を装着している。
先ず、格納状態のグローブボックス23を開くには、前
記ロック手段のロック状態を解除すればよく、ロック手
段を解除すると、グローブボックス23はその自重等によ
り下端の軸（図示せず）を支点に下向きに傾動するが、
その際にロッド14が後向きに伸長することで、ダンパー
１の制動力が働き、グローブボックス23は、静粛に且つ
ゆっくりと開く。
記ロック手段のロック状態を解除すればよく、ロック手
段を解除すると、グローブボックス23はその自重等によ
り下端の軸（図示せず）を支点に下向きに傾動するが、
その際にロッド14が後向きに伸長することで、ダンパー
１の制動力が働き、グローブボックス23は、静粛に且つ
ゆっくりと開く。
これに対し、下に開いたグローブボックス23を手で上
に引き上がると、ロッド14が前向きに短縮することか
ら、ダンパー１による制動力が働かず、グローブボック
ス23を比較的スピーディに且つ軽快に閉じることができ
る。閉じた位置においては、ロック手段が働き、グロー
ブボックス23を格納位置にロックする。
に引き上がると、ロッド14が前向きに短縮することか
ら、ダンパー１による制動力が働かず、グローブボック
ス23を比較的スピーディに且つ軽快に閉じることができ
る。閉じた位置においては、ロック手段が働き、グロー
ブボックス23を格納位置にロックする。
尚、ダンパー１は、自動車の車室内のグローブボック
ス23に限らず、例えば車室内の小物入れやシートベルト
に使用できるほか、家具、電気機器、事務機器、調理機
器、家屋等の扉や蓋等、ワンウェイ効果を必要とすると
ころであれば、どのようなところにも使用できる。
ス23に限らず、例えば車室内の小物入れやシートベルト
に使用できるほか、家具、電気機器、事務機器、調理機
器、家屋等の扉や蓋等、ワンウェイ効果を必要とすると
ころであれば、どのようなところにも使用できる。
尚、図示の実施例では、ピストン本体13とロッド14を
一体成形したが、個別に成形して連結するようにしても
よい。
一体成形したが、個別に成形して連結するようにしても
よい。
＜発明の効果＞ 以上説明したように本発明によれば、バルブを必要と
しないので、その分部品点数が少なくて済み、組立ても
容易で製造コストの低減を図ることができる。又、ピス
トンを前面が開口し、後端が塞がれた空洞部を有する有
底円筒形にし、外周にＯリングが軸方向に前後動する環
状のリング溝と、該リング溝の下に前端部が位置し、後
端はピストンの後端に開放した軸方向の深い通気溝を設
け、この通気溝の後端部の底に小径口部が前記空洞部に
連通した円錐形のオリフィスを半径方向に設ければよい
ためプラスチックで容易に成形できる。
しないので、その分部品点数が少なくて済み、組立ても
容易で製造コストの低減を図ることができる。又、ピス
トンを前面が開口し、後端が塞がれた空洞部を有する有
底円筒形にし、外周にＯリングが軸方向に前後動する環
状のリング溝と、該リング溝の下に前端部が位置し、後
端はピストンの後端に開放した軸方向の深い通気溝を設
け、この通気溝の後端部の底に小径口部が前記空洞部に
連通した円錐形のオリフィスを半径方向に設ければよい
ためプラスチックで容易に成形できる。
更にオリフィスは円錐形で、シリンダ内部の前室と連
なったピストンの空洞部に小径口部で連通しているた
め、ピストンの後退でＯリングが前進する際、シリンダ
の内部の後室の空気はオリフィスの大径部からオリフィ
スの内部に集中して流入するが、オリフィスの小径口部
で絞られ、絞られた流量でしかピストンの空洞部を通じ
シリンダの前室に流入しないため、制動力が非常に大き
いダンパーを提供することができる。
なったピストンの空洞部に小径口部で連通しているた
め、ピストンの後退でＯリングが前進する際、シリンダ
の内部の後室の空気はオリフィスの大径部からオリフィ
スの内部に集中して流入するが、オリフィスの小径口部
で絞られ、絞られた流量でしかピストンの空洞部を通じ
シリンダの前室に流入しないため、制動力が非常に大き
いダンパーを提供することができる。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は分解斜
視図、第２図はシリンダの一部を欠截した平面図、第３
図は第２図のシリンダを下から見た平面図、第４図はシ
リンダの右側面図、第５図はキャップの縦断面図、第６
図はキャップの一部を欠截した平面図、第７図はキャッ
プの左側面図、第８図はピストンの平面図、第９図はピ
ストンの縦断面図、第10図はピストンの右側面図、第11
図（Ａ）はピストンが後退し、シリンダの後室の空気が
前室に流入する状態の説明図、第11図（Ｂ）はピストン
が前進し、シリンダの前室の空気が後室に流入する状態
の説明図、第12図はシリンダの一部を欠截した組立状態
の平面図、第13図は同じくシリンダの一部を欠截した組
立状態の縦断側面図、第14図はダンパーの使用例を示す
斜視図である。 １……ダンパー、２……シリンダ、ａ……シリンダの前
室、ｂ……シリンダの後室、３……ピストン、４……Ｏ
リング、13′……ピストンの空洞部、15……オリフィ
ス、15′……オリフィスの小径口部、16……リング溝、
17……通気溝、17a……通気溝の前端部、17b……通気溝
の後端部。
視図、第２図はシリンダの一部を欠截した平面図、第３
図は第２図のシリンダを下から見た平面図、第４図はシ
リンダの右側面図、第５図はキャップの縦断面図、第６
図はキャップの一部を欠截した平面図、第７図はキャッ
プの左側面図、第８図はピストンの平面図、第９図はピ
ストンの縦断面図、第10図はピストンの右側面図、第11
図（Ａ）はピストンが後退し、シリンダの後室の空気が
前室に流入する状態の説明図、第11図（Ｂ）はピストン
が前進し、シリンダの前室の空気が後室に流入する状態
の説明図、第12図はシリンダの一部を欠截した組立状態
の平面図、第13図は同じくシリンダの一部を欠截した組
立状態の縦断側面図、第14図はダンパーの使用例を示す
斜視図である。 １……ダンパー、２……シリンダ、ａ……シリンダの前
室、ｂ……シリンダの後室、３……ピストン、４……Ｏ
リング、13′……ピストンの空洞部、15……オリフィ
ス、15′……オリフィスの小径口部、16……リング溝、
17……通気溝、17a……通気溝の前端部、17b……通気溝
の後端部。
Claims (1)
- 【請求項１】後端が開口し、前端が閉止されたシリンダ
と、このシリンダ内に前後動可能に挿入されたピストン
と、このピストンの外周に嵌められ、上記シリンダの内
部を軸方向の前室と後室とに区劃するＯリングから成
り、ピストンの外周に上記Ｏリングを嵌めるためＯリン
グの円形断面の直径よりも軸方向に幅広なリング溝を設
け、Ｏリングとシリンダの内周との摩擦によりピストン
が後退するときはＯリングは上記リング溝内を前進して
後室から前室に流れる空気の流れを絞り、ピストンが前
進するときはＯリングはリング溝内を後退して前室から
後室に流れる空気の流れを絞らないようにしたシリンダ
型エアダンパーにおいて、 前記ピストンは前面が開口し、後端が塞がれた空洞部を
有する有底円筒形で、外周には前記リング溝の下に前端
部が位置し、後端はピストンの後端に開放した軸方向の
深い通気溝を設け、この通気溝の後端部の底に小径口部
が前記空洞部に連通した円錐形のオリフィスを半径方向
に設けたことを特徴とするシリンダ型エアダンパー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63279284A JP2779815B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | シリンダ型エアダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63279284A JP2779815B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | シリンダ型エアダンパー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02129424A JPH02129424A (ja) | 1990-05-17 |
| JP2779815B2 true JP2779815B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=17609024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63279284A Expired - Lifetime JP2779815B2 (ja) | 1988-11-07 | 1988-11-07 | シリンダ型エアダンパー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2779815B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5518223A (en) * | 1994-12-29 | 1996-05-21 | Illinois Tool Works Inc. | Air damper assembly with piston seal and piston rod latch |
| US6199673B1 (en) * | 1998-10-22 | 2001-03-13 | Illinois Tool Works Inc. | Silent damper with anti-rattle shaft |
| JP4041812B2 (ja) | 2004-07-14 | 2008-02-06 | 本田技研工業株式会社 | エアダンパ |
| JP2010001920A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Nifco Inc | ダンパー装置 |
| JP5552412B2 (ja) * | 2010-10-26 | 2014-07-16 | 株式会社ニフコ | ピストンダンパー |
| KR101373893B1 (ko) * | 2012-11-06 | 2014-03-12 | 주식회사 니프코코리아 | 에어댐퍼 |
| JP5552561B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2014-07-16 | 株式会社ニフコ | ピストンダンパー |
| JP5552562B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2014-07-16 | 株式会社ニフコ | ピストンダンパー |
| JP6368549B2 (ja) * | 2014-06-03 | 2018-08-01 | 株式会社パイオラックス | エアダンパ |
| JP6488246B2 (ja) * | 2016-02-29 | 2019-03-20 | 株式会社ニフコ | 攪拌装置 |
| WO2023171655A1 (ja) * | 2022-03-10 | 2023-09-14 | 株式会社パイオラックス | ダンパー装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2696208B2 (ja) * | 1987-02-02 | 1998-01-14 | 株式会社 ニフコ | シリンダ型エアダンパー |
-
1988
- 1988-11-07 JP JP63279284A patent/JP2779815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02129424A (ja) | 1990-05-17 |
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