JP2779625B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2779625B2
JP2779625B2 JP63206638A JP20663888A JP2779625B2 JP 2779625 B2 JP2779625 B2 JP 2779625B2 JP 63206638 A JP63206638 A JP 63206638A JP 20663888 A JP20663888 A JP 20663888A JP 2779625 B2 JP2779625 B2 JP 2779625B2
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久 秋間
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木建築現場における工事記録写真の撮
影、アウトドアーライフの写真撮影等、主として野外で
使用するカメラであって、塵埃及び雨水の浸入並びに衝
撃等、通常のカメラには苛酷と思われる環境下で使用す
るカメラに関するものである。
〔発明の背景〕
苛酷な環境下で使用することを想定したカメラにおい
ては、防塵、防水等の対策を施し、使用環境に適用され
ると共に、使用者が手袋を装着したままで撮影操作がで
きるよう操作部の配置、構造等を配慮している。しか
し、苛酷な環境下では、通常撮影に想定される衝撃にく
らべ、より大きな衝撃が加わることが、当然予想される
にも拘わらず、衝撃に対する効果的な対策を施している
カメラが少なく、特に通常カメラとほぼ同じ寸法、重量
を保って、通常カメラ並の携帯性を有し、かつ耐衝撃性
を向上しているカメラが存在しないのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
カメラにおいては、パッキン等により遮蔽し、防塵及
び防水性能を確保する手段、並びに操作部材を大きくし
たり、操作部材を使用者の手指の近くに配置したりし
て、操作性を確保する手段が種々講じられて来た。
本発明は防塵性、防水性及び操作性を確保すると共
に、さらに耐衝撃性を向上させ、しかも寸法重量が通常
のカメラとほぼ同等なカメラを提供しようとするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、 (1) 撮影レンズを有する鏡胴部と、前記鏡胴部を挟
むように配置され、弾性を有し、カメラ本体に連結され
た一対の突起物とを有し、前記突起部を前記鏡胴部より
も前方に突出させたことを特徴とするカメラ。
(2) 前記鏡胴部の前面に保護透明部材が防水構造で
取り付けらていることを特徴とする(1)記載のカメ
ラ。
(3) 撮影レンズ前方に配置されたレンズ保護透明部
材と、カメラ前面カバーと、前記レンズ保護透明部材を
前記カメラ前面カバーに対して固定するように設けられ
た金属製の環状保持部材とを有し、前記レンズ保護透明
部材は、前記カメラ前面カバーに対して前記保持部材に
よって、光軸を中心にして同心円上に配置された複数の
ビスによってカメラ外方からビス止めして固定されるこ
とを特徴とするカメラ。
(4) 前記レンズ保護透明部材は、前記保持部材と前
記カメラ前面カバーとの間で弾性Oリングを介して固定
されること特徴とする(3)記載のカメラ。
(5) カメラ本体と、前記カメラ本体内部に設けられ
たスイッチと、前記カメラ外方から前記カメラに接着さ
れ、前記スイッチを外側から覆い、前記スイッチに当接
する突起部を一体に形成した弾性押圧部材と、を有する
ことを特徴とするカメラ。
(6) 前記スイッチは複数個設けられ、前記弾性押圧
部材は、該複数のスイッチを覆っていることを特徴とす
る(5)記載のカメラ。
(7) 前記複数スイッチの各々に当接する突起部の長
さを異ならせて形成したことを特徴とする(6)記載の
カメラ。
(8) 前記突起と、前記スイッチとの間に剛性を有す
る材料からなる押し棒を介在させることを特徴とする
(6)記載のカメラ。
(9) 前記弾性押圧部材は、複数の押圧部を互いに大
きさを違えて形成してあるとともに、大きい押圧部は小
さい押圧部よりも上方に突出して押圧面が形成されてい
ることを特徴とする(6)記載のカメラ。
(10) 本体側部のグリップ部と、該グリップ部の上部
に配置された発光部とを有するカメラにおいて、前記グ
リップ部の、前記発光部との間の部分に前方に突出した
突起を設けたことを特徴とするカメラ。
(11) 前記発光部はフラッシュ発光部であることを特
徴とする請求項10記載のカメラ。
(12) カメラ本体内部に設けられたスイッチを操作す
るために、外部から押圧力を付加する弾性押圧部材の表
面に、文字及び/又は記号が凹凸によって形成されてい
ることを特徴とするカメラ。
(13) 本体カバーに、第1凹部と、該第1凹部内の所
定の領域に形成され、前記第1凹部よりも深く凹に形成
された第2凹部とを有し、前記第1凹部に透明板を貼付
固定したことを特徴とするカメラ。
によって達成される。
〔作用〕
請求項1の発明によれば、弾性を有する突起によっ
て、鏡胴を外部からの衝撃から保護することができる。
請求項2の発明によれば、対衝撃のみならず、防水の
観点からも十分なカメラが得られるので、使用者は写真
撮影をより過酷な条件で行うことができる。
請求項3の発明によれば、金属環状の保護部材を、同
心円上に配置したビスで固定していることにより、ビス
固定による応力を環状の保護部材に均等に分散させるこ
とができ、確実かつ堅牢な固定がなされたカメラが得ら
れる。
請求項4の発明によれば、さらに弾性Oリングによっ
てビス固定にかかわる荷重を均等に分散し、応力集中を
防ぐと共に、密着効果を高め、確実な防水機構を有する
カメラを得ることができる。
請求項5の発明によれば、カメラ内部に設けられたス
イッチに、弾性押圧部材を直接作用する。そのため、ス
イッチを外部に突出させておく必要が無く、弾性押圧部
材を外部から接着するのみで確実な操作機構を得ること
ができる。
請求項6の発明によれば、複数のスイッチを一体の弾
性押圧部材で被覆することにより、簡単に操作箇所を構
成できる。
請求項7の発明によれば、本体内に設けられたスイッ
チの位置が異なっていても、突起部の長さも異なってい
ることにより、確実にスイッチに突起が当接する。
請求項8の発明によれば、剛性を有する押し棒を介在
させているので、スイッチへの押圧がたしかなものにな
るという効果がある。
請求項9の発明によれば、複数の押圧部のうち、大き
い操作部材(当然、使用頻度が高いもの)を上方に突出
させて形成してあるので、複数の押圧箇所があても、感
触による識別を可能とすることができる。
請求項10の発明によれば、グリップ部に突起を設けた
ことにより、発光部への指かかりを防止でき、かつ確実
な保持を促すことができる。特に請求項11の発明によれ
ば、フラッシュ発光部への指かかりが防止できるので、
露光量不足の撮影をすることがない。
請求項12の発明によれば、弾性押圧部材の表面に文字
及び/又は記号が凹凸によって形成されているため、操
作部材の周辺に余計な表示をする必要が無く、低コスト
とともにコンパクト性にも貢献できる。
請求項13の発明によれば、第2凹部に識別用の文字・
記号などを記した紙を収納でき、かつ第1凹部に透明板
を貼着するので、外部から容易に識別用の文字・記号な
どを視認できる。また、第2凹部に紙を収納するので、
位置ズレなどの問題がない。
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明す
る。第1図ないし第5図はカメラ外観を示したもので、
第1図は正面図、第2図は側面図、第3図は背面図、第
4図は上面図、第5図は底面図を示す。また第6図は第
1図に示したカメラのA−A断面図を示す。
図示したカメラは、自動合焦装置、自動露出制御装
置、モータ駆動によるフィルム自動給送装置及びエレク
トロニックフラッシュ装置を備えたカメラである。第1
図に示すカメラ1の前面には、自動測距窓11が鏡胴部2
の側部にあり、上側には被写体輝度測定窓12、セルフタ
イマ作動表示窓13、ファインダ視野枠採光窓14、ファイ
ンダ窓15、エレクトロニックフラッシュ用集光レンズ1
6、レリーズボタン17があり、撮影レンズの鏡胴部2の
前面には保護フィルタ18が取付けられている。このカメ
ラ1では向かって右側がパトローネ室側、向かって左側
が巻取室側となっている。このカメラ1のA−A断面は
第6図に示すようになっていて、第7図(a)、
(b)、(c)はその要部拡大図を示したものである。
本体10には之を囲んで前面カバー19、後面カバー21、及
び裏蓋3が取付けられている。前面カバー19は本体10の
前面と鏡胴部2、上面、底面及び両側面を覆うようにし
て本体10に取付けられ、ねじ(図示せず)や接着剤を用
いて本体10に固定されている。
裏蓋3は、裏蓋3の一部で形成される蝶番により、後
面カバー21と結合し、裏蓋3に形成した開閉爪(図示せ
ず)と前面カバー19の一部に設けた鎖状機構(図示せ
ず)により裏蓋閉鎖時には、前面カバー19とも結合して
いる。
第3図はカメラ1の背面外観図である、後面カバー21
の巻取室側に蝶番軸(図示せず)を受ける軸26,26′、
裏蓋3の之に対応する部分に蝶番軸用の軸受部27を設け
軸受部26,27及び26′に蝶番軸を通して蝶番を形成し、
後面カバー21と裏蓋3とを開閉可能に結合している。裏
蓋3の鎖錠は裏蓋3のパトローネ室側の側面に前カバー
19の方向に突出させて設けた開閉爪と、前面カバー19の
パトローネ室側に設けた鎖錠機構とを係合させることに
よって行われ、鎖錠の解除は前面カバー19のパトローネ
室側面に上下移動可能に配設した裏蓋開閉ボタン28(第
2図)を使用者が指で下方に移動させることによって行
われる。
また第3図に示す如く、裏蓋3には矩形のファインダ
接眼窓32、縦に長穴状のフィルム存否確認窓33、及び円
形のフォーカスロックを行うフォーカスロックボタン34
が配設されている。ファインダ接眼窓32には平行平面の
透明樹脂板が、またフィルム存否確認窓33には透明樹脂
板が、裏蓋3の内側から超音波溶着されている。オート
フォーカスロックボタン34は、ボタン周面に鍔面が設け
てあり、裏蓋3の内面に前記鍔面を両面接着テープを用
いて接着し、裏蓋3に設けたオートフォーカスロックボ
タン34用の開口部を遮蔽し、外部から使用者が手指等で
オートフォーカスロックボタン34を押圧して内部スイッ
チを操作することを可能としている。
第7図(a)の拡大断面図に示すように、裏蓋3の内
面側周縁部には溝部3aを設け、ここには弾性体の例えば
ゴム成形した5角形断面の枠状をしたパッキン30が接着
されていて、裏蓋3を閉鎖すると、パッキン30が後面カ
バー21の後面周縁に設けた平坦部21aに密着し、防塵・
防水がなされる構造となっている。後面カバー21にはフ
ァインダ接眼レンズのための開口部、その他カメラ操作
に関連した開口部が配設されているが、これらの開口部
は上記のパッキン30で密閉された内部にあるので、防塵
・防水のための特別な遮蔽手段は講じていない。
このように防塵・防水のための遮蔽手段はカメラ1の
外装部について総べて施されている。第7図(b)は拡
大断面図は、前面カバー19と後面カバー21との接合状態
を示したもので、前面カバー19の後面周縁には突出した
段部19aを設け、該段部19aが後面カバー21の前面周縁に
設けた溝部21aに埋め込むようにして設けた弾性体例例
えばゴム製のOリング25に密着し押圧して遮蔽がなされ
る構造となっている。
前面カバー19の開口部のうち、被写体輝度測定窓12、
セルフタイマ作動表示窓13、ファインダ視野枠採光窓1
4、及びファインダ窓15周辺に関しては、第6図に示す
ように共通の段部19bが形成されている。そして共通の
段部19bの外周縁と等しい外形寸法を有し、かつ上記各
窓の外周縁に対して等しい位置関係に、各開口部の寸法
と等しい開口を窄った両面接着テープ23を段部19bに接
着し、その上から段部19bの外周と等しい外形寸法の透
明樹脂を材料とした平行平面板37が接着されている。
前面カバー19の前面は第1図に示すように、半円と矩
形を組合わせた形状を有する突出部が形成されいて、そ
の矩形側には前記の自動測距窓11が設けられ、半円形側
は撮影レンズに入射する光束を受入れる開口部が設けら
れた鏡胴部2となっている。鏡胴部2の前面カバー19部
分には、第7図(c)の拡大断面図に示すように開孔部
とその周縁に円形段部19dを有した円形溝19cが設けられ
ている。この円形溝19cに弾性体例えばゴムを材料とす
るΟリング41を配置し、その上に保護フィルタ18の後面
を当接させ、保護フィルタ18の前面を保持リング42をも
って固定する。保持リング42による固定は、前面カバー
19の前面に3個以上(実施例では6個)のねじ穴を設け
ておき、小ねじを用いて保持リング42をねじ止めするこ
とによってなされる。この際、保持リング42の内面は保
護フィルタ18の外面に当接し、保護フィルタ18の内面は
Oリング41の断面形状をやや変形させた形で当接し、保
護フィルタ18は内面から弾性によって保持リング42に押
圧させた形で保持される。なお前面カバー19に設けた段
部19dと保護フィルタ18の内面との間には空隙が存在す
るような構造となっている。
また、前面カバー19に設けた開口部のうち、自動測距
窓11及びエレクトロニックフラッシュ用拡散レンズ16の
ための開口部19e,19fの周縁には第8図の断面図に示す
ようにそれぞれ傾斜部を有した段部19g,19hが設けられ
ていて、段部19g,19hの外縁寸法に等しい外形寸法を有
する透明樹脂を材料とする平行平面板22又はエレクトロ
ニックフラッシュ用拡散レンズ16の底面側の周縁部を段
部19g,19hの傾斜部に当接させ、超音波溶着により固定
している。
前面カバー19の上面巻取室側には第4図の上面外観図
に示すように、撮影モード表示パネル45、レリーズボタ
ン17、電源スイッチ兼撮影モード切替ボタン46が配置さ
れていて、上面カバー51によって之等は共通に保護され
る。
第9図は撮影モード表示パネル45部の断面図を、第10
図はレリーズボタン17部と切替ボタン46部の断面図を示
している。前面カバー19の、撮影モード表示パネル45、
レリーズボタン17、切替ボタン46を囲む周縁には共通の
段部19iが形成され、撮影モード表示パネル45の周辺に
は更に一段低く段部19jが形成されている。段部19jには
接着剤を塗布し、透明樹脂板49を接着固定し、該透明樹
脂板49を通して撮影モード表示パネル45が観察される。
共通の段部19iの外縁寸法と等しい外形寸法を有し上
面カバー51の開口と等しい開口穴を設けた両面接着テー
プ50を共通段部19iに接着し、その上方から弾性体例え
ばゴム形成した上面カバー51を接着する。上面カバー51
のレリーズボタン17及び切替ボタン46の断面構造は第10
図の如くなっていて、上面カバー51のレリーズボタン17
及び切替ボタン46の該当箇所は、薄肉の押圧しやすいボ
タン形状部51a,51bをなしていて、内部には基板52に取
付けたレリーズスイッチSW(17)、及び切替スイッチ
SW(46)に配設されている。切替ボタン46のボタン形
状部51bを指によって押圧すると裏面に設けた突出部が
電源スイッチ兼撮影モードの切替スイッチSW(46)を
作動させ、カメラの電源入切操作及び撮影モードの切替
操作が行われる。
レリーズボタン17についてもボタン形状部51aを指に
よって押圧すると、裏面に設けた突出部と之と継ぎ足す
ようにして設けた押し棒53を介してレリーズスイッチS
W(17)を作動させレリーズ動作を行い得る構造となっ
ている。なおボタン形状部51aの裏面に設けた突出部の
先端と、レリーズスイッチSW(17)の間隔は、カメラ
の構造上大きくなっているので、押し棒53は挫屈や押圧
力が中間で吸収されるのを防止するため、剛性を有した
材料として別部品としたものである。
また、上面カバー51は型成形によって製作するもの
で、型に文字や記号の彫刻しておき、表示域はボタンの
理解を助ける文字や記号を上面カバー51表面に凹凸によ
って表している。
第5図に示すカメラ1の底面側には、前面カバー19の
底面に電池装填用の開口部があって、電池蓋54によって
閉口される。第11図(a)は電池蓋54周辺の側断面図、
(b)は電池側(カメラ内側)から電池蓋54を見た平断
面図であって、電池蓋54には回動部55があり、回動部55
には電池蓋54を取付け閉口する回転爪56が固設されてい
る。また電池蓋54の内側の長円形をした溝部にはOリン
グ57が、回転部55の内側の円形をした溝部にはOリング
58が設けられていて、Oリング57は前面カバー19と電池
蓋54との間を閉口時に遮蔽し、Oリング58は電池蓋54と
回動部55との間を遮蔽するよう機能する。回動部55の外
面には縦溝55aが設けられている。該縦溝55aに硬貨等を
はめて回動部55を約90゜回動させることによって、回転
爪56はストッパー60と当接し、前面カバー19と係合する
ことにより、電池蓋54は遮蔽状態を保ちながら閉口す
る。閉口状態にあるときは電池室59内にある電池を適当
な押圧力をもって押圧することになる。また回動部55を
逆方向に90゜回動させることで、回転爪56は逆方向から
ストッパー60に当接し、前面カバー19との係合は外れて
閉口する。
以上説明した防塵・防水の特性を有した実施例のカメ
ラ1の携帯性については次のような構成となっている。
即ち、カメラ1には3個の吊紐受具63,64,65が前面カ
バー19に設けられていて、吊紐101の端部を前記の吊紐
受具63,64又は吊紐受具64,65に取付けることによって、
第12図に示すような第1の携帯姿勢と第2の携帯姿勢と
のうちからカメラの使用目的に応じた携帯姿勢を使用者
が選択することを可能としている。また前カバー19を本
体10に固定するねじ66(第2図)をそれぞれ吊紐受具6
3,64,65の近傍に設け、携帯時にカメラ1にかかる吊紐1
01の張力を前カバー19と本体10とに分散して受け得る構
造としている。
カメラ1携帯時の吊紐101の張り角度θは、第2の携
帯姿勢の方が大きい。土木建築現場等で、例えば鉄筋等
の端末が未処理で露出している状態や森林で小枝等が各
所に張り出している状態を想定すると、吊紐101の張り
角度θが大きいほど吊り紐101を前記の障害物にひっか
ける可能性が高く、特に高所においては吊り紐101をひ
っかけることが身体の平衡をくずして転落する等、人命
にかかわる大事故につながることもあり得る。第1の携
帯姿勢によりカメラを携帯した場合、最も衝撃を受けや
すいのは、前面カバー19のパトローネ室側面である。本
発明のカメラはこの側面を中心にその近傍を、ゴム等の
弾性体で成型した衝撃吸収部材で被覆し、衝撃はこの衝
撃吸収部材が変形することによって吸収し、カメラ1の
内部機構にまで波及することを防止したものである。
第13図は、パトローネ室側面に衝撃吸収部材として、
カメラ1の前面カバー19上に取付けるグリップA70の形
状を示したもので、第13図(a)はカメラ1に装着した
ときの正面図、(b)は側面図を示し、(c)は(b)
のB−B断面を示したものである。グリップA70は弾性
体例えばゴム等を型成形したもので、60゜〜70゜程度の
ゴム硬度を有したものである。内側形状71は前面カバー
19に沿った形状とすると共に、突起部72a,72bが設けら
れていて、前面カバー19に設けた溝部分(図示せず)と
係合し、接着剤により前面カバー19に接着されるが、特
に接着剤等を用いて固設しなくとも、接着状態が維持さ
れるようになっている。
グリップ70について、73は鏡胴部2に隣接して設けら
れた自動測距部の側面を保護する立上り部で、74はエレ
クトロニックフラッシュ用集光レンズ16のために設けた
切欠部で、75も開閉ボタン28を逃げるための切欠け部で
ある。76は吊紐受具63を逃げた穴部である。2〜3mm程
度の肉厚の衝撃吸収部材をもって被覆するだけでも衝撃
吸収効果は相当得られるが、本発明にあっては対衝撃用
突起部77,78を設けたもので、衝撃吸収効果は大幅に向
上する。また対衝撃用突起部77,78はその凹凸によって
使用者によるカメラ1の保持を確実にすると共に、使用
者の手指の位置を規制することとなり、特に対衝撃用突
起部78は、エレクトロニックフラッシュ用集光レンズ16
に指が触れてフラッシュの照射光量を削減することを防
止する。
またグリップA70の肉厚を厚くし、その表面に微細な
突起を多数設けて使用者の手指或いは手袋に対する摩擦
を大きくし、カメラ1が使用者の手から滑り落ちること
を防止すると共に、衝撃吸収効果を高めることもでき
る。更にまた、突起部の高さを高くして、鏡胴部2の前
面部よりも突出させるときは、前記保護フィルタ18を保
護する効果も生じる。
更にグリップA70を裏蓋3側に延長して、裏蓋3の蝶
番に対向する端部も被覆できる構造とし、裏蓋3を開放
したい場合は、グリップA70の裏蓋3を被覆している部
分を使用者が手指等でずらせばよい構造とすると、裏蓋
開閉の安全性はより高まることとなる。
本実施例のように、グリップA70が、カメラ1の底面
の一部も被覆する構造となっていれば、カメラを机上等
に放置した場合、通常のカメラに比して、摩擦が大きく
机上からの滑落を防止することもできる。
第14図は、巻取室側面に衝撃吸収部材として、カメラ
1の前面カバー19上を取付けるグリップB80の形状を示
したもので、第14図(a)はカメラ1に装着したときの
正面図、第14図(b)は(a)のC−C断面を示すもの
である。グリップB80はグリップA70と同一材料を用い成
形したもので、2.5mm程度の肉厚となっている。内側形
状81は前面カバー19に沿った形状とすると共に、その端
面を設けた突起部82a,82bは前面カバー19に設けた溝部
分(図示せず)と係合するようになっていて、前面カバ
ー19とグリップB80とは接着剤により接着されるがその
装着状態より強固なものとしている。
また、第7図(c)に示すように、保護フィルタ18の
内面と前面カバー19に設けた段部19dとの間には空隙が
存在する構造となっているので、カメラ1の前方から、
保護フィルタ18に加わる衝撃はOリング41が変形して、
衝撃吸収部材として作用する。
本実施例のカメラ1は更に次のような特長を有してい
る。
カメラ1のファインダ接眼窓32(第3図)からみたフ
ァイダ内のファインダ視野枠90を示したのが第15図であ
る。撮影範囲を表示する視野枠91のほかに、視野枠91の
長辺及び短辺と各辺が平行で、視野枠91より小さい矩形
の各頂点に相当する4箇所に十字線92a,92b,92c,及び92
dが配設してある。この十字線92は、例えば工事記録撮
影の際に必要となる水平線或いは垂直線を確保すること
に役立てることができる。また、1駒の写真では包括で
きない程広い範囲の写真を撮影する場合は、パノラマ撮
影の技法が用いられる。パノラマ撮影における各駒毎の
オーバーラップ量を一定にするのに、上記の4個の十字
線92はパノラマ撮影時の参照線として利用することがで
きる。なお、93は撮影範囲の中心を示す十字線である。
また、カメラ1の上面を示す第4図で、95は銘板部を
示している。第16図はこの部分の断面図を示したもの
で、前面カバー19は銘板部分に適当な凹みが設けられて
いて、この箇所に白紙96を配置して、裏面に商標その他
を印刷した透明な樹脂板97を、両面接着テープ98によっ
て前面カバー19に貼付け固定できるようにしてある。白
紙96には、同一カメラを複数台使用する場合等について
の識別用として用いるもので、白紙96上に記載された文
字・記号は樹脂板97に保護されて観察が可能となる。
第17図はカメラ1に取付ける吊紐101に、容器102を取
付けた状態を示した斜視図で、布又は皮等を縫製して底
付円筒状の容器102を形成し、吊紐101に縫付けたもので
あるが、この材料は弾性のあるものが望ましい。この容
器102は未撮影或いは撮影済みのフィルムパトローネ入
りの容器を収納するもので、その他雑品入れとして利用
することもできる。
〔発明の効果〕
本発明は、前面カバーに弾性の衝撃吸収部材を接着・
固定するという簡単な構造により携帯時に受ける衝撃を
緩和吸収し、カメラの内部機構の機能を保護する効果を
有する。
衝撃吸収部材を取付けたにも拘らず、寸法・重量は通
常のカメラと比較して極端に増加せず、携帯性が確保さ
れるとともに、保持・操作において優れたカメラが提供
されることとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明のカメラの実施例外観を
示したもので、第1図は正面図、第2図は側面図、第3
図は背面図、第4図は上面図で、第5図は底面図を示
す。第6図は第1図のA−A断面図を示す。第7図
(a),(b),(c)は第6図に示す断面図の要部拡
大図である。第8図は自動測距窓部の拡大断面図を示
す。第9図は撮影モード表示パネル部の拡大断面図を示
す。第10図はレリーズボタンと切替スイッチ部の拡大断
面図を示す。第11図は電池室の断面図で、第11図(a)
は側断面、第11図(b)は平断面を示す。第12図はカメ
ラの携帯姿勢を示す説明図である。第13図(a),
(b),(c)はグリップAの外形及び断面図を示す。
第14図(a),(b)はグリップBの外形及び断面図を
示す。第15図はファインダ視野枠を示す。第16図は銘板
部分の断面図を示す。第17図は容器を取付けた吊紐の斜
視図を示す。 1……カメラ、2……鏡胴部 3……裏蓋、10……本体 11……自動測距窓、12……被写体輝度測定窓 13……セルフタイマ作動表示窓 14……ファイダ視野枠採光窓 15……ファインダ窓 16……エレクトロニックフラッシュ用集光レンズ 17……レリーズボタン、18……保護フィルタ 19……前面カバー、21……後面カバー 28……開閉ボタン、32……ファインダ接眼窓 33……フィルム存否確認窓 34……フォーカスロックボタン 45……撮影モード表示パネル 51……上面カバー、54……電池蓋 63,64,65……吊紐受具、70……グリップA 77,78……突起部(グリップA) 80……グリップB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−191838(JP,A) 特開 昭55−127541(JP,A) 実開 昭56−10617(JP,U) 実開 昭60−8629(JP,U) 実開 昭59−60638(JP,U) 実開 昭63−155129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/08

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを有する鏡胴部と、 前記鏡胴部を挟むように配置され、弾性を有し、カメラ
    本体に連接された一対の突起部とを有し、 前記突起部を前記鏡胴部よりも前方に突出させたことを
    特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記鏡胴部の前面に保護透明部材が防水構
    造で取り付けられていることを特徴とする請求項1記載
    のカメラ。
  3. 【請求項3】撮影レンズ前方に配置されたレンズ保護透
    明部材と、 カメラ前面カバーと、 前記レンズ保護透明部材を前記カメラ前面カバーに対し
    て固定するように設けられた金属製の環状保持部材とを
    有し、 前記レンズ保護透明部材は、前記カメラ前面カバーに対
    して前記保持部材によって、光軸を中心にして同心円上
    に配置された複数のビスによってカメラ外方からビス止
    めして固定されることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】前記レンズ保護透明部材は、前記保持部材
    と前記カメラ前面カバーとの間で弾性Oリングを介して
    固定されることを特徴とする請求項3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】カメラ本体と、 前記カメラ本体内部に設けられたスイッチと、 前記カメラ外方から前記カメラに接着され、前記スイッ
    チを外側から覆い、前記スイッチに当接する突起部を一
    体に形成した弾性押圧部材と、 を有することを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】前記スイッチは複数個設けられ、 前記弾性押圧部材は、該複数のスイッチを覆っているこ
    とを特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】前記複数のスイッチの各々に当接する突起
    部の長さを異ならせて形成したことを特徴とする請求項
    6記載のカメラ。
  8. 【請求項8】前記突起と、前記スイッチとの間に、剛性
    を有する材料からなる押し棒を介在させることを特徴と
    する請求項6記載のカメラ。
  9. 【請求項9】前記弾性押圧部材は、複数の押圧部を互い
    に大きさを違えて形成してあるとともに、 大きい押圧部は小さい押圧部よりも上方に突出して押圧
    面が形成されていることを特徴とする請求項6記載のカ
    メラ。
  10. 【請求項10】本体側部のグリップ部と、 該グリップ部の上部に配置された発光部とを有するカメ
    ラにおいて、 前記グリップ部の、前記発光部との間の部分に前方に突
    出した突起を設けたことを特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】前記発光部はフラッシュ発光部であるこ
    とを特徴とする請求項10記載のカメラ。
  12. 【請求項12】カメラ本体内部に設けられたスイッチを
    操作するために、外部から押圧力を付加する弾性押圧部
    材の表面に、文字及び/又は記号が凹凸によって形成さ
    れていることを特徴とするカメラ。
  13. 【請求項13】本体カバーに、第1凹部と、該第1凹部
    内の所定の領域に形成され、前記第1凹部よりも深く凹
    に形成された第2凹部とを有し、前記第1凹部に透明板
    を貼付固定したことを特徴とするカメラ。
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