JP2778162B2 - フッ化水素の除去方法 - Google Patents
フッ化水素の除去方法Info
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フッ化水素(以下、HFと呼ぶ)と1−クロ
ロ−1,1−ジフルオロエタン(以下、R−142bと呼ぶ)
の混合物から、HFを除去し、R−142bを濃縮する方法に
関する。
ロ−1,1−ジフルオロエタン(以下、R−142bと呼ぶ)
の混合物から、HFを除去し、R−142bを濃縮する方法に
関する。
R−142bは、通常、1,1,1−トリクロオロエタンや、
1,1−ジクロロエチレンなどの塩化炭化水素とHFを反応
させることにより製造される。しかし、R−142bは、HF
と共沸混合物を形成し、R−142bを分離濃縮することは
極めて困難である。
1,1−ジクロロエチレンなどの塩化炭化水素とHFを反応
させることにより製造される。しかし、R−142bは、HF
と共沸混合物を形成し、R−142bを分離濃縮することは
極めて困難である。
これまで実施されている方法としては、これらの混合
物を水性相により洗浄する方法(英国特許第1,323,234
号参照)の他、液相分離が用いられている。例えば、特
公平1−14210号公報にはHFとR−142bの混合物に1,1−
ジクロロ−1−フルオロエタンを添加し、これを分液す
ることによりR−142bと1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタンからなる有機物相中のHF含量を低減させる方法が
開示されている。しかし、この方法では分液装置のほか
にR−142bと1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(以
下、R−141bと呼ぶ)を分離するための設備を必要とす
るなど必ずしも有効な方法とは言えない。
物を水性相により洗浄する方法(英国特許第1,323,234
号参照)の他、液相分離が用いられている。例えば、特
公平1−14210号公報にはHFとR−142bの混合物に1,1−
ジクロロ−1−フルオロエタンを添加し、これを分液す
ることによりR−142bと1,1−ジクロロ−1−フルオロ
エタンからなる有機物相中のHF含量を低減させる方法が
開示されている。しかし、この方法では分液装置のほか
にR−142bと1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(以
下、R−141bと呼ぶ)を分離するための設備を必要とす
るなど必ずしも有効な方法とは言えない。
本発明者らは、HFとR−142bを主体とする混合物から
HFを除去する方法について研究を重ねた結果、この混合
物中に塩化水素、1,1,1−トリフルオロエタン、窒素お
よびアルゴンから選ばれる少なくとも一種の第3成分を
存在させ、これを気液平衡状態においた場合、その気相
部のHF/R−142bの比率は液相中のそれに比べて低い値で
あること、例えば6kg/cm2の圧力を示すHF/R−142bのモ
ル比が40/60の混合物に全圧が11kg/cm2になるまで第3
成分を加えた場合、気相部における前記モル比が15/85
と低くなることを見い出し本発明を完成した。
HFを除去する方法について研究を重ねた結果、この混合
物中に塩化水素、1,1,1−トリフルオロエタン、窒素お
よびアルゴンから選ばれる少なくとも一種の第3成分を
存在させ、これを気液平衡状態においた場合、その気相
部のHF/R−142bの比率は液相中のそれに比べて低い値で
あること、例えば6kg/cm2の圧力を示すHF/R−142bのモ
ル比が40/60の混合物に全圧が11kg/cm2になるまで第3
成分を加えた場合、気相部における前記モル比が15/85
と低くなることを見い出し本発明を完成した。
本発明は、HFとR−142bを含む混合物中に塩化水素、
1,1,1−トリフルオロエタン、窒素およびアルゴンから
選ばれる少なくとも一種の第3成分を存在させ、これを
気液平衡状態におき、その気相部をそのままあるいは液
化させて回収することを特徴とする。また、上記混合物
を同様の第3成分の存在下で蒸留することを特徴とす
る。さらに本発明のもう一つの特徴は上記混合物を同様
の第3成分の存在下で蒸留したのち、この第3成分を除
去して得られる主としてHFとR−142bからなる混合物を
蒸留することによりHFをR−142bとの共沸混合物として
除くことである。
1,1,1−トリフルオロエタン、窒素およびアルゴンから
選ばれる少なくとも一種の第3成分を存在させ、これを
気液平衡状態におき、その気相部をそのままあるいは液
化させて回収することを特徴とする。また、上記混合物
を同様の第3成分の存在下で蒸留することを特徴とす
る。さらに本発明のもう一つの特徴は上記混合物を同様
の第3成分の存在下で蒸留したのち、この第3成分を除
去して得られる主としてHFとR−142bからなる混合物を
蒸留することによりHFをR−142bとの共沸混合物として
除くことである。
前述のごとくHFとR−142bの混合系には共沸が存在
し、通常の蒸留ではHF/R−142bのモル比で40/60以上に
R−142bを濃縮することはできない。言い替えると、こ
の組成比の液相は平衡状態にある気相の組成比と同一と
なる。ここに気体の第3成分を存在させると気相中には
当然この第3成分が増加するが、HFとR−142bとの比率
に着目した場合、液相中よりも気相中のR−142bの割合
が増加する。これに伴って共沸点はよりR−142bに富む
方向に移動することが明らかになった。
し、通常の蒸留ではHF/R−142bのモル比で40/60以上に
R−142bを濃縮することはできない。言い替えると、こ
の組成比の液相は平衡状態にある気相の組成比と同一と
なる。ここに気体の第3成分を存在させると気相中には
当然この第3成分が増加するが、HFとR−142bとの比率
に着目した場合、液相中よりも気相中のR−142bの割合
が増加する。これに伴って共沸点はよりR−142bに富む
方向に移動することが明らかになった。
本発明に用いる第3成分は、系の圧力を高める働きを
する。したがって、R−142bより低い沸点を持つもので
なければならない。塩化水素、1,1,1−トリフルオロエ
タン(以下、R−143aと呼ぶ)、窒素およびアルゴン等
の不活性ガスが好適に用いられる。特に好ましいものは
塩化水素であり、後述のごとく、塩素炭化水素とHFを反
応させてR−142bを製造する際に副生する塩化水素を用
いることが最も有効である。
する。したがって、R−142bより低い沸点を持つもので
なければならない。塩化水素、1,1,1−トリフルオロエ
タン(以下、R−143aと呼ぶ)、窒素およびアルゴン等
の不活性ガスが好適に用いられる。特に好ましいものは
塩化水素であり、後述のごとく、塩素炭化水素とHFを反
応させてR−142bを製造する際に副生する塩化水素を用
いることが最も有効である。
気液平衡状態にある系の内部圧力は、第3成分が存在
するため同じ温度でも高くなるが、系内圧力を高くする
ことのみが目的ではない。温度を上げることにより圧力
を上げても共沸組成に顕著な変化はない。
するため同じ温度でも高くなるが、系内圧力を高くする
ことのみが目的ではない。温度を上げることにより圧力
を上げても共沸組成に顕著な変化はない。
第3成分の圧力は、0.2〜20kg/cm2が好ましい。0.2kg
/cm2以下では効果が小さく、20kg/cm2以上では気相部の
R−142b分圧が低くなるため好ましくない。特に好まし
い圧力は0.2から10kg/cm2の範囲である。
/cm2以下では効果が小さく、20kg/cm2以上では気相部の
R−142b分圧が低くなるため好ましくない。特に好まし
い圧力は0.2から10kg/cm2の範囲である。
本発明を実施するためには、蒸留装置を用いることが
好ましい。この蒸留装置は、蒸留に必要な機能を備えて
いればどのようなものでも使用可能である。単蒸留の装
置でも段塔を備えた精留装置でもよい。後者の場合が特
に好ましい結果となる。またバッチ蒸留、連続蒸留のい
ずれでも実施可能である。
好ましい。この蒸留装置は、蒸留に必要な機能を備えて
いればどのようなものでも使用可能である。単蒸留の装
置でも段塔を備えた精留装置でもよい。後者の場合が特
に好ましい結果となる。またバッチ蒸留、連続蒸留のい
ずれでも実施可能である。
第3成分は、スチルあるいは段塔の中央から供給し、
擬縮器のトップから抜き出される。圧力が維持されるよ
うに供給と抜き出しの量を調節する。
擬縮器のトップから抜き出される。圧力が維持されるよ
うに供給と抜き出しの量を調節する。
本発明は1,1,1−トリクロオロエタンまたは1,1−ジク
ロロエチレンを、無触媒または触媒の存在下、HFでフッ
素化して得られるR−142bとHFを含む混合物からHFを除
去するのに有効に使用できる。通常、これらの反応では
気相から生成物を抜き出す。得られる混合物中にはR−
142b、HFおよび塩化水素の他にR−142b、R−143aおよ
びこの他少量の有機物が含まれている。これらの成分は
任意の割合で含まれていてよい。この混合物は、既に第
3成分(HClおよびR−143a)を含んでいるので、特に
他の第3成分を供給しないでもそのまま蒸留装置に導
き、圧力を維持しながら抜き出していればよい。必要が
あればさらに添加してもよい。蒸留装置のトップのHF/1
42bモル比は上記混合物のそれより低くなる。
ロロエチレンを、無触媒または触媒の存在下、HFでフッ
素化して得られるR−142bとHFを含む混合物からHFを除
去するのに有効に使用できる。通常、これらの反応では
気相から生成物を抜き出す。得られる混合物中にはR−
142b、HFおよび塩化水素の他にR−142b、R−143aおよ
びこの他少量の有機物が含まれている。これらの成分は
任意の割合で含まれていてよい。この混合物は、既に第
3成分(HClおよびR−143a)を含んでいるので、特に
他の第3成分を供給しないでもそのまま蒸留装置に導
き、圧力を維持しながら抜き出していればよい。必要が
あればさらに添加してもよい。蒸留装置のトップのHF/1
42bモル比は上記混合物のそれより低くなる。
上記方法によりHFを除去して濃縮されたR−142bと第
3成分と少量のHFの混合物からは、そのまま水洗する、
あるいは冷却後分液によりHF層とR−142b層に分離する
など公知の方法でさらにHFが除かれる。しかし、本発明
によればこの混合物からさらに有効にHFを除去すること
が可能である。すなわち、この混合物から蒸留により第
3成分を除去し、得られるR−142bとHFの混合物を再度
蒸留する。第3成分がないので、HFとR−142bの共沸は
モル比でHF:R−142b=40:60に戻り、低沸点成分として
この共沸混合物が除去される。その結果、HFを含まない
R−142bを得ることができる。この共沸混合物は再度、
第3成分の存在下で前述の処理が繰り返される。このよ
うにして、すべてのHFを有効に利用しながらR−142bを
単独で得ることができる。
3成分と少量のHFの混合物からは、そのまま水洗する、
あるいは冷却後分液によりHF層とR−142b層に分離する
など公知の方法でさらにHFが除かれる。しかし、本発明
によればこの混合物からさらに有効にHFを除去すること
が可能である。すなわち、この混合物から蒸留により第
3成分を除去し、得られるR−142bとHFの混合物を再度
蒸留する。第3成分がないので、HFとR−142bの共沸は
モル比でHF:R−142b=40:60に戻り、低沸点成分として
この共沸混合物が除去される。その結果、HFを含まない
R−142bを得ることができる。この共沸混合物は再度、
第3成分の存在下で前述の処理が繰り返される。このよ
うにして、すべてのHFを有効に利用しながらR−142bを
単独で得ることができる。
以下、実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 真空にしたSUS316製高圧容器に、HFとR−142bをモル
比40/60になるように充填し、温度を37.5℃に保ち、系
内圧力を6kg/cm2にした。ここに第3成分であるHClを1
1.0kg/cm2になるまで加圧した。1時間、同じ温度に維
持し、平衡に達するのを待ち、この状態における気相部
のHFとR−142bのモル比を測定した。その結果、R−14
2b/HFのモル比は85/15であった。
比40/60になるように充填し、温度を37.5℃に保ち、系
内圧力を6kg/cm2にした。ここに第3成分であるHClを1
1.0kg/cm2になるまで加圧した。1時間、同じ温度に維
持し、平衡に達するのを待ち、この状態における気相部
のHFとR−142bのモル比を測定した。その結果、R−14
2b/HFのモル比は85/15であった。
実施例2 塩化水素の代わりにN2を用いたことを除いて、実施例
1と同様に実験および測定を行なった。気相部のR−14
2b/HFのモル比は85/15であった。
1と同様に実験および測定を行なった。気相部のR−14
2b/HFのモル比は85/15であった。
実施例3〜5 HClの圧力を変えることを除いて、実施例1と同様
に、実験及び測定を行なった。条件および結果を実施例
1および2とともに表1に示す。
に、実験及び測定を行なった。条件および結果を実施例
1および2とともに表1に示す。
比較例1および2 HClを添加しなかったことおよび、実験条件を変えた
ことを除いて、実施例1と同様に、実験および測定を行
なった。条件および結果を表1に示す。
ことを除いて、実施例1と同様に、実験および測定を行
なった。条件および結果を表1に示す。
ただし、液相組成モル比はR−142b/HF=60/40であ
る。
る。
比較例1および2からわかるように、系内圧力4kg/cm
2で、気相部のHF/R−142bはモル比40/60の組成を示す。
この組成は、系内圧力7kg/cm2に上げても大きな変化は
見られない。一方、第3成分であるHClまたは窒素を存
在させることにより、気相部のHF/R−142bは顕著に低下
している。
2で、気相部のHF/R−142bはモル比40/60の組成を示す。
この組成は、系内圧力7kg/cm2に上げても大きな変化は
見られない。一方、第3成分であるHClまたは窒素を存
在させることにより、気相部のHF/R−142bは顕著に低下
している。
実施例6 SUS316製350mlのスチル部のある蒸留塔(20段)にR
−142b250g(2.5モル)およびHF34g(1.7モル)を仕込
み、スチルを40℃に加熱するとともに、塔の下段に塩化
水素ガスを重量換算で毎分1g供給した。塩化水素ガスの
供給にしたがって、系内圧力は徐々に上昇した。圧力を
9から11kg/cm2に維持するように塔頂コンデンサのガス
送出バルブを調節した。ガスの放出を開始してから1時
間後にこのガスをサンプリングし、分析した。その結
果、塩化水素62モル%、R−142b32モル%、HF6モル%
であった。この時の塔頂ガス温度は33℃であった。R−
142b:HFのモル比は84:16となる。
−142b250g(2.5モル)およびHF34g(1.7モル)を仕込
み、スチルを40℃に加熱するとともに、塔の下段に塩化
水素ガスを重量換算で毎分1g供給した。塩化水素ガスの
供給にしたがって、系内圧力は徐々に上昇した。圧力を
9から11kg/cm2に維持するように塔頂コンデンサのガス
送出バルブを調節した。ガスの放出を開始してから1時
間後にこのガスをサンプリングし、分析した。その結
果、塩化水素62モル%、R−142b32モル%、HF6モル%
であった。この時の塔頂ガス温度は33℃であった。R−
142b:HFのモル比は84:16となる。
比較例3 塩化水素ガスを供給しなかったことおよび系内圧力を
維持するためにガス放出バルブを閉じたままにしたこと
を除いて実施例6と同様にして蒸留操作および分析を行
なった。この時、塔頂圧力と6kg/cm2で温度は40℃を示
した。塔頂ガスのモル比はR−142b:HF=59:41であり、
仕込み組成と全く同一であった。
維持するためにガス放出バルブを閉じたままにしたこと
を除いて実施例6と同様にして蒸留操作および分析を行
なった。この時、塔頂圧力と6kg/cm2で温度は40℃を示
した。塔頂ガスのモル比はR−142b:HF=59:41であり、
仕込み組成と全く同一であった。
実施例7 SUS316製3lの容器に1,1,1−トリクロロエタン267g
(2モル)およびHF2000g(100モル)を仕込み、80℃で
2時間加熱した。反応の進行に従って、主反応生成物で
あるR−142bと塩化水素が発生するため、系内圧力が8
から10kg/cm2に維持されるように、容器上部に連結した
充填塔と5℃の冷水により冷却したコンデンサーを通し
て発生ガスを放出した。このガスは全量を回収した。こ
の中にはR−142bが1.81g(1.8モル)、HFが6g(0.3モ
ル)含まれていた。R−142b:HFのモル比は86:14とな
り、R−142bとHFの2成分系の共沸点より大きくずれた
比率になることが分かる。
(2モル)およびHF2000g(100モル)を仕込み、80℃で
2時間加熱した。反応の進行に従って、主反応生成物で
あるR−142bと塩化水素が発生するため、系内圧力が8
から10kg/cm2に維持されるように、容器上部に連結した
充填塔と5℃の冷水により冷却したコンデンサーを通し
て発生ガスを放出した。このガスは全量を回収した。こ
の中にはR−142bが1.81g(1.8モル)、HFが6g(0.3モ
ル)含まれていた。R−142b:HFのモル比は86:14とな
り、R−142bとHFの2成分系の共沸点より大きくずれた
比率になることが分かる。
さらに、回収ガスを液化して蒸留塔に仕込み、スチル
温度を徐々に上げていくとコンデンサから、最初に塩化
水素が、次にR−143aが留出した。その次にR−142b:H
Fが60:40(モル比)の留出が見られ、これが終了した後
の蒸留塔スチル中の液体はHFを約100ppm含むR−142bで
あった。
温度を徐々に上げていくとコンデンサから、最初に塩化
水素が、次にR−143aが留出した。その次にR−142b:H
Fが60:40(モル比)の留出が見られ、これが終了した後
の蒸留塔スチル中の液体はHFを約100ppm含むR−142bで
あった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 哲 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキ ン工業株式会社淀川製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 19/12,17/38
Claims (3)
- 【請求項1】少なくともフッ化水素と1−クロロ−1,1
−ジフルオロエタンを含む混合物中に塩化水素、1,1,1
−トリフルオロエタン、窒素およびアルゴンから選ばれ
る少なくとも一種の第3成分を存在させ、これを気液平
衡状態におき、その気相部をそのままあるいは液化させ
て回収することを特徴とするフッ化水素と1−クロロ−
1,1−ジフルオロエタンを含む混合物からフッ化水素を
除去する方法。 - 【請求項2】少なくともフッ化水素と1−クロロ−1,1
−ジフルオロエタンを含む混合物を塩化水素、1,1,1−
トリフルオロエタン、窒素およびアルゴンから選ばれる
少なくとも一種の第3成分の存在下で蒸留することを特
徴とするフッ化水素と1−クロロ−1,1−ジフルオロエ
タンを含む混合物からフッ化水素を除去する方法。 - 【請求項3】少なくともフッ化水素と1−クロロ−1,1
−ジフルオロエタンを含む混合物を塩化水素、1,1,1−
トリフルオロエタン、窒素およびアルゴンから選ばれる
少なくとも一種の第3成分の存在下で蒸留したのち、該
第3成分を除去して得られる主としてフッ化水素と1−
クロロ−1,1−ジフルオロエタンからなる混合物を蒸留
することによりフッ化水素をフッ化水素/1−クロロ−1,
1−ジフルオロエタンの共沸混合物として除くことを特
徴とするフッ化水素の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1314585A JP2778162B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | フッ化水素の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1314585A JP2778162B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | フッ化水素の除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03176434A JPH03176434A (ja) | 1991-07-31 |
JP2778162B2 true JP2778162B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18055066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1314585A Expired - Fee Related JP2778162B2 (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | フッ化水素の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778162B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2147857T3 (es) * | 1994-10-07 | 2000-10-01 | Daikin Ind Ltd | Procedimiento que permite separar pentafluoroetano y procedimiento de preparacion de pentafluoroetano con la ayuda de dicho procedimiento de separacion. |
-
1989
- 1989-12-04 JP JP1314585A patent/JP2778162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03176434A (ja) | 1991-07-31 |
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