JP2001505874A - 1,1―ジフルオロエタンの精製方法 - Google Patents

1,1―ジフルオロエタンの精製方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、脂肪族炭化水素類、クロロカーボン類、およびアルコール類から選択した抽出剤を使用して抽出蒸留を用いて1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)を塩化ビニルから分離する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 1,1−ジフルオロエタンの精製方法 関連出願の相互参照 本出願は、1996年11月1日(FL−1019−P1)出願の米国仮出願 第60/030148号に関わる特典を請求する。 発明の分野 本発明は、脂肪族炭化水素類、クロロカーボン類、およびアルコール類を使用 した抽出蒸留を用いて1,1−ジフルオロエタンから塩化ビニルおよび他の化合 物を分離する方法に関する。 発明の背景 完全にハロゲン化されたクロロフルオロカーボン類(CFC)によって損傷さ れないよう成層圏オゾン層を保護するための新しい規制が成立した。1,1−ジ フルオロエタン(CHF2CH3またはHFC−152a)は、冷媒、膨張剤、発 射薬、なかんずくフッ化ビニル製造用化学中間体として特に価値のある非塩素系 フルオロカーボンである。 1,1−ジフルオロエタンは、パラジウム、バナジウム、スズなどの触媒の存 在下で塩化ビニルとフッ化水素を反応させることにより調製できる。これらの方 法の反応生成物は、一般に所期の1,1−ジフルオロエタンに加えて未反応の塩 化ビニルとフッ化水素、副生成物の塩化水素、および少量の有機副生成物の1− クロロ−1−フルオロエタンとフッ化ビニルなどを含む。これらの大部分の不純 物は通常の蒸留により取り除くことができるが、1,1−ジフルオロエタンの濃 度が約85モル%を超えると塩化ビニルを1,1−ジフルオロエタンから分離す ることはきわめて困難である。温度によっては、これらの濃度で塩化ビニルと1 ,1−ジフルオロエタンは共沸混合物または共沸混合物に似た組成物を形成し、 通常の蒸留による1,1−ジフルオロエタンの精製が困難または不可能となる。 生成物1,1−ジフルオロエタン中に塩化ビニルが存在すると、それが比較的 少量であってもこの生成物の多くの用途にとって望ましくない。1,1−ジフル オロエタン中に残留する塩化ビニル量を減らすために多くの試みがなされてきた が、低レベルの塩化ビニルを達成するには不十分、あるいは操作にコストがかか る。 本発明は、1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む混合物から1,1− ジフルオロエタンを取り除き、生成物1,1−ジフルオロエタン中の塩化ビニル を低レベルにする簡単かつ効果的な方法を提供し、従来の精製法に関連した諸問 題を解決する。 発明の概要 1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む第1混合物から1,1−ジフル オロエタンを分離するための方法であって、 第1混合物を、標準沸点が約10℃を超え、かつ約120℃未満の炭化水素類 、アルコール類、およびクロロカーボン類からなる群から選択された少なくとも 1種類の抽出剤と接触させて、第2混合物を形成するステップと、 第2混合物を抽出蒸留することにより第2混合物の塩化ビニルから1,1−ジ フルオロエタンを分離し、これによって塩化ビニルを事実上含まない1,1−ジ フルオロエタンを回収するステップとを含む方法が発見された。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の方法の態様の実施に用いることのできる抽出蒸留システムを 示す概略図である。 発明の詳細な説明 1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)は一般に触媒の存在下でフッ 化水素を用いて塩化ビニルモノマー(VCM)をフッ素化することにより製造さ れる。生成物1,1−ジフルオロエタンには、副生成物の塩化水素、共生成物の 1−クロロ−1−フルオロエタン、1,l−ジクロロエタン、およびフッ化ビニ ルなど、未反応の塩化ビニルとフッ化水素など様々な不純物が含まれる可能性が ある。これらほとんどの不純物は通常の蒸留により1,1−ジフルオロエタンか ら取り除くことができるが、少量の塩化ビニルは1,1−ジフルオロエタンと塩 化ビニルの間で共沸混合物またはピンチポイントを形成するため通常の蒸留法を 用いて取り除くことは不可能ではないにしても困難である。用語「通常の蒸留」 は、分離される混合物の成分の相対揮発度のみを使って成分を分離する慣行をい う。 1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルの相対揮発度を決めるには当業技術分 野でPTx法として知られている方法を用いる。PTx法においては既知の体積 をもつ小槽中の全絶対圧を、一定温度で、1,1−ジフルオロエタンおよび塩化 ビニルの様々な既知の二成分組成物について測定する。PTx法の使用法につい ては、Harold R.Null著「Phase Equilibrium in Process Design」、(Wiley−Interscien ce Publisher,1970年,124から126頁)に詳細に記述さ れており、その開示全体を参照により本明細書に取り込む。。これら全ての圧力 測定値を、液相の非理想状態を表す非ランダム二液(Non−Random,T wo Liquid:NRTL)の式などの活量係数方程式モデルを用いて小槽 中における蒸気と液体の平衡組成物に換算する。NRTL式などの活量係数式の 使用については、Reid、PrausnitzおよびPoling共著「Th e Properties of Gases and Liquids」(第 4版,McGraw Hill 編および発行,241から387頁)およびS tanley M.Walas著「Phase Equilibria in Chemical Engineering」(Butterworth Pu blishers,1985年刊,165から244頁)にいっそう詳細に記述 されている。上記の特定された各引例についての開示全体を参照により本明細書 に取り込む。いずれかの理論や説明と結び付けることを望まなくともNRTL式 により1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む混合物が理想的な形の挙動 を示すかどうかは十分予測することができると思われる。 PTxの測定値と上記の一連の計算の結果は、ある温度範囲において1,1− ジフルオロエタンと塩化ビニルの所与の組成物について1,1−ジフルオロエタ ンと塩化ビニルの相対揮発度が約1.0に等しいことを示す。混合物において相 対揮発度が約1.0であることは共沸混合物の生成を示す。PTxの測定値と上 記計算の結果は共沸混合物の組成が温度により変化することを示す。表1はこれ ら計算の結果であり、形成される共沸混合物の組成がいかに広い温度範囲にわた って変化するかを特に示している。共沸混合物が形成される結果、表1に示され る温度および圧力の範囲内では通常の蒸留により1,1−ジフルオロエタンと塩 化ビニルを完全に分離することは不可能ではないにしても困難である。 表1−温度による1,1−ジフルオロエタン/塩化ビニルの共沸混合物組成の変 化 PTxセル測定値と計算によれば、共沸混合物は約39.9から40.0℃の 温度を超すと消える。しかし、この温度を超えても1,1−ジフルオロエタンと 塩化ビニルの相対揮発度はまだ蒸気/液体の平衡のピンチポイントを示す1.0 の値に近く、その結果通常の蒸留では成分分離は本質的にまだ不可能であること を示す。 表1に示す温度と圧力の範囲内において、塩化ビニルとの混合物から純粋な1 ,1−ジフルオロエタンを得ようとするならば、共沸混合物より純粋な組成物か ら出発する必要があり、また残った1,1−ジフルオロエタンは必然的に最後に は共沸混合物になる。温度−80℃未満、圧力0.55psia未満の蒸留では きわめて低温の真空蒸留が必要となるであろう。結果として高純度のHFC−1 52aを得るために通常の蒸留を用いることはコスト高となり、またきわめて大 型のカラムが必要となるであろう。 「共沸混合物(azeotrope)」または「共沸性(azeotropic)」組成とは単一 の物質として挙動する2種類以上のの場合の定沸点液状混合物を意味する。共沸 性組成物または混合物を特徴づける一方法は、液体の部分的な蒸発または蒸留に よって生成する蒸気が、それが蒸発または蒸留する元の液体と同じ組成をもつこ と、例えば混合物が組成変化せずに蒸留/還流することである。定沸点組成物は 、同一成分の非共沸性混合物の沸点と比べて、それらが最大または最小いずれか の沸点を示すため共沸性として特徴づけることができる。共沸性組成はまた、モ ル分率の関数としてグラフに描いたとき、所与の温度における混合物の最大また は最小蒸気圧として特徴づけることができる。 「共沸混合物様(azeotrope-like)」とは定沸点特性をもつか、または沸騰ま たは蒸発したとき分留傾向を示さない組成物を意味する。形成される蒸気の組成 は元の液状組成と同一か、または事実上同一である。沸騰または蒸発の間、液状 組成はたとえ変化するとしても最小限ないし無視し得る程度である。共沸混合物 様組成はまた、最大または最小蒸気圧に隣接する領域によって特徴づけることが できる。これは所与の温度における蒸気圧をモル分率の関数としてグラフに描く ことによって見ることができる。組成物の約50重量%を蒸発または沸騰などに よって取り除いたのち、元の組成と残った組成の間の差が元の組成に対して約6 %未満、通常は約3%未満である場合に組成物は共沸混合物様であるということ が当業技術分野で認められている。 1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルは、通常の蒸留カラム中でこれら低沸 点、高圧の共沸性または共沸混合物様組成物を形成させることを含む方法によっ て、上記共沸性または共沸混合物様組成物を用いて部分的に精製することができ る。例えば通常の蒸留カラムは、共沸性または共沸混合物様組成物を生成する温 度と圧力で作動することができる。1,1−ジフルオロエタンの量が塩化ビニル と比べて比較的多い場合、すなわち1,1−ジフルオロエタンの濃度が共沸性ま たは共沸混合物様組成物の濃度より高い場合は、1,1−ジフルオロエタンはカ ラムの底部から事実上純粋な形で取り除くことができ、一方共沸性または共沸混 合物様組成物はカラム頂部から取り除かれる。逆に、塩化ビニルの量が1,1− ジフルオロエタンに比べて比較的多い場合、すなわち塩化ビニル濃度が共沸性ま たは共沸混合物様組成物の濃度より高い場合は、塩化ビニルはカラムの底部から 事実上純粋な形で取り除くことができ、一方共沸性または共沸混合物様組成物は カラム頂部から取り除くことができる。 提案されている様々な抽出剤を用いた場合の1,1−ジフルオロエタンと塩化 ビニルに対するPTxセル測定値と上記計算の結果を表2にまとめる。表2には 列挙された抽出剤の無限希釈時の1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a )と塩化ビニル(VCM)の活量係数を示され、また0℃(表2に注記されてい る場合を除く)におけるHFC−152a/VCM活量係数の比(相対揮発度) が示されている。提案された抽出剤中の無限希釈時の塩化ビニルの活量係数に対 する、提案された抽出剤中の無限希釈時の1,1−ジフルオロエタンの活量係数 の比は、提案された抽出剤の存在下における塩化ビニルに対する1,1−ジフル オロエタンの相対揮発度と考えられる。「NBP」は大気圧における化合物の沸 点である。 表2−HFC−152a/VCM用の提案された抽出剤注記:* 文献データ** これらのデータは25℃のものである(シクロヘキサンの融点は+6.5℃ 、従って抽出カラムは0℃で操作することはできない) 通常の蒸留に関連する問題は抽出蒸留法によって解決することができる。抽出 蒸留は、混合物の成分が通常の蒸留による有効な成分分離を行うには不十分な相 対揮発度をもつ場合に採用することができる。抽出蒸留においては抽出剤を加え 、 相対揮発度が成分分離にとって十分なものになるように混合物成分の相対揮発度 を変える。この方法を適用するに当たっての難しい点を強いて挙げれば、どのよ うな化合物が有効な抽出蒸留剤であるかを予測する既知の方法がないことである 。 抽出蒸留は一般に連続蒸留カラムを操作することによって行われ、連続蒸留カ ラムは、最低限2つの供給点をもつ、例えば分離しようとする混合物を導入する ための第2供給点より上に位置する第1供給点において抽出剤を導入する多段蒸 留カラム、再沸器、およびカラムに還流させるためのカラム頂部凝縮器を備える 。また他の類似の市販の装置を採用してもよい。 本発明者等は、標準沸点が約10℃を超え、約120℃未満の脂肪族炭化水素 類、クロロカーボン類、およびアルコール類からなる群から選択される抽出剤を 使用する抽出蒸留法を用いて塩化ビニルを1,1−ジフルオロエタンから効果的 に分離できることを発見した。好ましくは標準沸点が約60℃と100℃の間に ある化合物である。この方法に適した抽出剤の例には、n−ペンタン、シクロペ ンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、クロロメタン、ジクロ ロメタン(塩化メチレン)、トリクロロメタン(クロロホルム)、四塩化炭素、 クロロエタン、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2 −トリクロロエタン、メタノール、エタノール、およびプロパノールがある。本 発明で用いる抽出剤は一般に市販されている。 1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む第1混合物から1,1−ジフル オロエタンを分離する本発明の抽出蒸留法は、 標準沸点が約10℃を超え、約120℃未満の脂肪族炭化水素類、クロロカー ボン類、およびアルコール類からなる群から選択される抽出剤を第1混合物と接 触させて第2混合物を生成するステップと、 抽出蒸留ゾーンにおいて第2混合物を抽出蒸留することによって第2混合物の 塩化ビニルから1,1−ジフルオロエタンを分離し、それによってカラム頂生成 物として事実上塩化ビニルを含まない1,1−ジフルオロエタンと、ゾーン底部 から抽出剤と塩化ビニルを含む第3混合物を回収するステップと、 また任意選択で第3混合物から抽出剤を分離するステップとを含む。 「事実上含まない(substantially free)」または「事実上純粋な(substantial ly pure)」とは1,1−ジフルオロエタンの塩化ビニル含有量が約1.0重量%( wt%)未満、通常は塩化ビニルを約0.1重量%未満、場合によっては塩化ビ ニルを100万当たり約10部(1ppm)未満含むことを意味する。 第1混合物は、不純物として塩化ビニルを含む1,1−ジフルオロエタンを生 成する適切な製造方法または供給源から得られ、一般には金属触媒の存在下にお いて塩化ビニルを無水フッ化水素と反応させることによって得ることができる。 使用することのできる金属触媒の例には、なかでもパラジウム、バナジウム、ま たはスズ化合物がある。本発明は広範囲の1,1−ジフルオロエタン/塩化ビニ ル組成物に適用されるが、1,1−ジフルオロエタン含量は約85モル%を超え 、塩化ビニル含量は約15モル%未満であることが好ましい。必要ならば、最初 の塩化ビニルまたはその他この種の不純物の量を減らすために通常の蒸留を用い ることができる。すなわち通常の蒸留は、次に塩化ビニルと1,1−ジフルオロ エタンを分離するため本発明の方法に従って処理される第1混合物から重量的ま たは容積的に比較的量の多い不純物を除去するために用いることができる。 本発明は、塩化ビニルに対する1,1−ジフルオロエタンの相対揮発度が高く なり、1,1−ジフルオロエタンがより多く揮発し、したがって1,1−ジフル オロエタンが蒸留ゾーンのカラム頂部から取り除かれるようなやり方で実施され る。通常、除去または回収される1,1−ジフルオロエタンには事実上塩化ビニ ルを含まれない。 必要ならば、続いて通常の蒸留法により抽出剤を塩化ビニルの不純物または不 純物の混合物から取り除いてもよい。この抽出剤は1,1−ジフルオロエタンか ら塩化ビニルの追加量を取り除くために抽出蒸留カラムに再循環することができ る。 本発明の一態様においては、抽出剤は抽出蒸留カラムの上部供給点から導入し 、一方分離を必要とする第1混合物はカラムの比較的下部の点から導入される。 抽出剤はカラムの中央に配置された棚板を通って下方に進み、第1混合物と接触 し、それによって第2混合物を形成する。抽出剤の存在している間、1,1−ジ フルオロエタンの揮発性は塩化ビニルより相対的に大きく、そのため1,1−ジ フルオロエタンがカラム頂部から流出する。カラム頂部から流出した1,1−ジ フル オロエタンは通常の還流凝縮器を用いて凝縮することができる。この凝縮された 流れの少なくとも一部はカラム頂部に還流として戻し、残りは有用な生成物、す なわち事実上純粋な1,1−ジフルオロエタンとして回収することができる。必 要ならば1,1−ジフルオロエタンはさらに精製のために第2抽出蒸留カラムお よび/または従来の第2蒸留カラムに送ることができる。 塩化ビニル、抽出剤、および場合によっては他の不純物はカラムの底部から流 出する第3混合物を含んでおり、次いで通常の蒸留またはその他の既知の方法を 用いて分離するため続いてストリッパまたは通常の蒸留カラムに送ることができ る。抽出剤は、望むならば次いで抽出蒸留カラムに再循環してもよい。塩化ビニ ルは場合によっては通常の蒸留により抽出剤を取り除いたのち売却または他の用 途、例えば1,1−ジフルオロエタンの製造のための有用な生成物として回収す る。回収された塩化ビニルは、また他の不純物の除去のため第2または第3の通 常の蒸留カラムおよび/または抽出蒸留カラムに送られ、それにより売却または 他の用途のための事実上純粋な塩化ビニルを得ることができる。 エタノールまたは他のアルコールなど水溶性抽出剤を採用する場合、任意選択 で抽出剤は塩化ビニルから水抽出などの他の方法により取り除くことができる。 例えば、塩化ビニルと水溶性抽出剤の混合物に水を通してアルコールを優先的に 抽出する。 抽出蒸留カラムのカラム頂部から流出して凝縮され、次いでカラムに戻される 材料と、生成物として取り除かれる材料との量の比は一般に還流比と呼ばれる。 還流比が抽出蒸留カラムの物理特性を規定することになる。 一般に還流比の増加は、カラム頂1,1−ジフルオロエタン中の抽出剤または 他の不純物の量を減少させ、あるいは除くことによりカラム頂1,1−ジフルオ ロエタンの純度を増加させる。 本発明の方法を実施するために用いることのできる特定の条件は厳しいもので はなく、相互に関連するいくつかの設計パラメータ、例えばカラム径、選択され る供給点、カラム中の分離ステージ数が挙げられる。蒸留システムの作動圧力は 約15から約350psia、通常は約50から300psiaの範囲にあるこ とができる。カラム頂凝縮器の温度と熱伝導領域は、通常はカラム頂生成物を事 実上完全に凝縮するのに十分なものであるか、あるいは任意選択で、部分凝縮に よって所望の還流比を達成するのに十分なものである。 抽出剤の有効量は広い範囲で変えることができる。一般に、抽出剤の量を増す とカラム頂1,1−ジフルオロエタンの純度は高くなるであろう。一般に抽出剤 と1,1−ジフルオロエタンの比は、重量ベースで約1/1から約10/1の範 囲にあるが、必要に応じこれよりも高い比を用いることができる。 本発明の方法における所与のステップで用いられる温度は、圧力と、蒸留カラ ムの設計特性、例えば抽出剤と第1混合物の比の関数である。 本発明の幾つかの態様は図1を参照することによっていっそうよく理解できる 。図1は、この抽出蒸留法の一態様の実施に用いることができるシステムを示す 概略図である。不純物として塩化ビニルをもつ1,1−ジフルオロエタンを含む 第1混合物が導管を通って抽出カラムに供給される。少なくとも1種類の液 状抽出剤が導管を通って抽出カラムに供給され、その混合物より上部の位 置でカラムに導入される。抽出剤と塩化ビニルを含む第2混合物はカラムの 底部から取り除かれ、蒸気加熱された再沸器に送られる。場合によっては再沸 器は抽出カラムに取り付けられる。第2混合物は導管を通って供給槽に 供給される。補充用の液状抽出剤がまた導管を通って供給槽に供給され、そ れによって第3混合物または抽出剤の再循環を形成する。ポンプが第3混合物 をストリッピング混合物カラムに送る。ストリッピングカラムは抽出剤と非 抽出剤を分離する。抽出剤をカラムから取り除き、蒸気加熱された第2再沸器10 に供給する。場合によっては再沸器10はカラムに取り付けられる。ポン プ11は抽出剤を再沸器10から冷水深冷器12を通り、次いで深冷器13に送 る。必要ならば過剰量の抽出剤は深冷器12に到達する前にパージすることがで きる。一般に深冷器13は温度約−25℃で作動する。抽出剤は深冷器13から 流出したのち導管を通って抽出カラムに供給される。 塩化ビニルは、排ガスとしてストリッピングカラムのカラム頂部から流出す ることができ、温度が一般に約−25℃で作動する凝縮器14に導入される。還 流条件下にある間、ポンプ15は塩化ビニルの一部をストリッピングカラムに 戻す。塩化ビニルの残部は導管16を通って系から取り除くことができる。 また、排ガスを抽出カラムから取り除くことができる。排ガスは事実上塩化 ビニルおよび他のフルオロカーボン類を含まない1,1−ジフルオロエタンとな ることができる。1,1−ジフルオロエタンは導管17を通って凝縮器18に送 られる。凝縮器18は一般に温度約−25℃で作動する。還流条件下にある間、 ポンプ19が1,1−ジフルオロエタンの一部を抽出カラムに戻す。1,1− ジフルオロエタンは導管20を通って系から取り除くことができる。 抽出剤が1,1−ジフルオロエタンの揮発性を高めるのに最も有効であるため には抽出剤の存在下における1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルの相対揮発 度が理論的に約1.0を超えねばならず、実際上は通常約1.1を超えなければ ならない。通常はこの相対揮発度は約1.5を超え、さらに好ましくは約2.0 を超えるであろう。 実施例 下記の実施例は本発明の若干の態様を例示するために提供するものであり、添 付の請求の範囲によって規定される本発明の範囲を限定するものではない。下記 の実施例では上記で特定したNRTL相互作用パラメータを採用する。下記の実 施例において各ステージの稼働または性能効率は100%を基準にしている。各 種の抽出剤を用いて、各々の蒸留において性能が最大になるように様々に設計さ れたカラムと作動条件が採用された。全ての実施例において理論上は全ステージ が凝縮器と再沸器を含み、その凝縮器はステージ番号1として数えられる。比較例1 この例では、VCM 0.1ポンド/時を含む粗HFC−152a 1000 ポンド/時からなるVCM濃度100ppmのフィード流を精製するため、理論 上100ステージを有する蒸留カラムを用いた。フィード中にはほかの不純物は 存在しない。フィードを、カラムの凝縮器圧力が37.7psiaのステージ5 0に導入する。留出物温度は約0℃であり、底部カラム温度は約1.8℃である 。これらの作動条件下においては生成物HFC−152aはカラムから流出する 底部の本流の中に残るであろう。カラムの還流速度は底部生成物HFC−152 a 中のVCMが10ppmの組成になるように設定される。カラム径は、最大Fフ ァクタ(カラムの単位断面積当たりの許容される標準測定単位の体積流量)が1 .3以下になるように選択する。この例においてはカラム径は40インチで、F ファクタは1.12である。この蒸留工程を用いた場合の結果を下記の表3に示 す。 表3−蒸留によるHFC−152aからVCMの除去(37.7psia) 比較例2 この試験は、カラムの圧力が14.7psia、留出物の温度が約−24℃、 底部カラム温度が約−19.7℃であることを除いては比較例1と同一条件で行 う。この例ではカラム径28インチ、Fファクタ1.10である。この蒸留工程 の結果を下記の表4に示す。 表4−蒸留によるHFC−152aからVCMの除去(14.7psia) 比較例3 この試験は、カラムの圧力が4.05psia、留出物の温度が約−49.7 ℃、底部カラム温度が約−39.5℃であることを除いては比較例1と同一条件 で行う。この例ではカラム径24インチ、Fファクタ1.19である。この蒸留 工程 の結果を下記の表5に示す。 表5−蒸留によるHFC−152aからVCMの除去(4.05psia) 上記の比較例1、比較例2、および比較例3は、HFC−152aからVCM を分離するには通常の蒸留は相対的には無力であり、HFC−152aの回収率 がきわめて低いことを示している。しかしこれらの例は、共沸蒸留がVCMとH FC−152aを含む混合物のVCM濃度をいかに低下し得るかを示している。実施例1 本発明のこの実施例は、VCM 0.1ポンド/時を含む粗HFC−152a 1000ポンド/時からなるVCM濃度が100万当たり100部(ppm)の フィード流を精製するために理論上37ステージを有する抽出蒸留カラムを用い る。フィード中にはほかの不純物は存在しない。フィードはステージ25に、ま たn−ヘキサン抽出剤はステージ10に導入し、カラムの凝縮器の圧力は34. 7psiaである。留出物の温度は−2.7℃、底部カラム温度は100.0℃ である。これらの作動条件下では生成物HFC−152aはカラム頂の本流の中 に残るであろう。VCMとn−ヘキサンは底部の本流の中から出るであろう。抽 出剤の流速は、カラム頂生成物HFC−152aがVCMの1ppmの組成にな るように設定する。カラムの還流速度は、カラム頂生成物HFC−152a中の 抽出剤が10ppmの組成になるように設定する。留出速度は、カラム頂留出物 の本流中のHFC−152aが998.0ポンド/時で回収されるように制御す る。カラム径は、Fファクタが1.3以下になるように選択する。この例ではF ファクタは1.12である。本発明の抽出蒸留法を用いた結果を下記の表6に示 す。 表6−抽出剤としてn−ヘキサンの使用によるHFC−152aからVCMの除 去 実施例2 この一連の試験においては、条件は注記された点を除いては実施例1と同一で ある。本発明の方法にとって有用なn−ヘキサンとその他の炭化水素抽出剤を用 いて抽出蒸留を行った結果を下記の表7にまとめる。表7の各事例についてHF C−152aの回収率は全て99.8%、生成物HFC−152a中のVCMと 抽出剤の濃度はそれぞれ重量で1および10ppmである。カラムの形状寸法、 抽出剤の流れ、および還流の流れはこれらの結果が得られるように変える。 表7−抽出剤として炭化水素類の使用によるHFC−152aからVCMの除去 実施例3 この実施例における諸条件、流速、およびHFC−152aの純度は、抽出剤 として幾つかのアルコール類を使用するために修正したことを除いては実施例1 と同一である。カラムの設計は表8に要約して示すように修正した。 表8−抽出剤としてアルコール類の使用によるHFC−152aからVCMの除 去 実施例4 この実施例における諸条件、流速、およびHFC−152aの純度は、抽出剤 として幾つかのクロロカーボン類を使用するために修正したことを除いては実施 例1と同一である。カラムの設計は表9に要約して示すように修正した。 表9−抽出剤としてクロロカーボン類の使用によるHFC−152aからVCM の除去 *上記クロロカーボン類の識別名は下記のとおりである。HCC−160(クロ ロエタン)、HCC−30(塩化メチレン)、HCC−20(クロロメタン)、 CC−10(四塩化炭素)、HCC−150(1,2−ジクロロエタン)、およ びHCC−140(1,1,2−トリクロロエタン)。 共沸混合物が、塩化ビニルとの混合物中に1,1−ジフルオロエタンが約81 %を超えるモル分率で存在する場合(表1)、幾つかのすでに市販されている低 コストのフッ素を含まない化合物を用いて抽出蒸留により塩化ビニルを1,1− ジフルオロエタンから分離し、事実上純粋な1,1−ジフルオロエタンを産出す ることができることは驚くべきことであり、また予想されなかった結果である。 塩化ビニルの除去による1,1−ジフルオロエタンの精製に用いることのできる そ の他の抽出剤にはまた、標準沸点が約10℃を超え、約120℃未満の脂肪族炭 化水素類、クロロカーボン類、および/またはアルコール類がある。 これら3種類の抽出剤(炭化水素類、アルコール類、クロロカーボン類)の各 々に対して必要な抽出剤流量とステージ数は活量係数比が増加するに従って減少 する(すなわち比は大きいほどよい)。この表で提案されている条件下における 最もすぐれた抽出剤は一般にはn−ヘキサンと四塩化炭素であるが、工業的な条 件下における最も有効な抽出剤は不純物の正確なレベルと組成、および存在し得 るその他の不純物の付随的な除去を可能にするその抽出剤の能力によることがあ る。 本発明の幾つかの態様を特に詳細に記述したが、当業者ならば他の実施形態お よび変形例が対象として含まれることを理解するであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CN,JP,RU (72)発明者 マーラー,バリー,アッシャー. アメリカ合衆国 19342 ペンシルベニア 州 グレン ミルズ カーター ウェイ 104

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルとを含む第1混合物から1,1−ジ フルオロエタンを分離する方法であって、 前記第1混合物を、標準沸点が約10℃を超え、約120℃未満の炭化水素類 、アルコール類、およびクロロカーボン類の群から選択された少なくとも1種類 の抽出剤と接触させ、第2混合物を形成するステップと、 前記第2混合物を抽出的に蒸留することにより、第2混合物から1,1−ジフ ルオロエタンを分離し、それによって塩化ビニルを事実上含まない1,1−ジフ ルオロエタンを回収するステップとを含むことを特徴とする方法。 2.前記第1混合物が基本的に1,1−ジフルオロエタン、1−クロロ−1−フ ルオロエタン、1,1−ジクロロエタン、塩化ビニル、フッ化ビニル、フッ化水 素、および塩化水素からなることを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記分離ステップから得られる1,1−ジフルオロエタンに含まれる塩化ビ ニルが約50ppm未満であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.前記抽出剤が、n−ペンタン、シクロペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキ サン、n−ヘプタン、クロロメタン、ジクロロメタン(塩化メチレン)、トリク ロロメタン(クロロホルム)、四塩化炭素、クロロエタン、1,1−ジクロロエ タン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、メタノール、 エタノール、およびプロパノールからなる群から選択される少なくとも1種類の 化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 5.さらに加えて前記接触ステップの第2混合物の調製に使用するために、前記 分離ステップの抽出蒸留から得られる抽出剤の少なくとも一部を再循環すること を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 6.抽出蒸留を圧力約15から350psiaで行うことを特徴とする請求項1 に記載の方法。 7.抽出剤と1,1−ジフルオロエタンの比が重量で約1/1から10/1であ ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 8.抽出蒸留を重量ベースで約1/1から約10/1の還流比を用いて行うこと を特徴とする請求項1に記載の方法。 9.第1混合物の前記1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルが共沸性混合物で あることを特徴とする請求項1に記載の方法。 10.余分の成分が1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む低沸点共沸性 組成物中に過剰に存在する、成分1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む 第1混合物から余分の成分を分離する方法であって、 1,1−ジフルオロエタンと塩化ビニルを含む共沸性の第2混合物を形成する のに十分な条件下において蒸留カラム中で前記第1混合物を蒸留するステップと 、 前記蒸留カラムからカラム頂留出物として第2混合物を回収するステップと、 前記蒸留カラムの底部から余分の成分を含む第3混合物を回収するステップと を含むことを特徴とする方法。
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