JP2778158B2 - 防錆座面シート - Google Patents

防錆座面シート

Info

Publication number
JP2778158B2
JP2778158B2 JP1292244A JP29224489A JP2778158B2 JP 2778158 B2 JP2778158 B2 JP 2778158B2 JP 1292244 A JP1292244 A JP 1292244A JP 29224489 A JP29224489 A JP 29224489A JP 2778158 B2 JP2778158 B2 JP 2778158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rust
mounting
seat
sheet
mounting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1292244A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03153886A (ja
Inventor
茂 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1292244A priority Critical patent/JP2778158B2/ja
Publication of JPH03153886A publication Critical patent/JPH03153886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778158B2 publication Critical patent/JP2778158B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、被取付体にネジ止め固定される取付部材
との間に介在し取付部材側座面と被取付体側座面との防
錆を行い、塗装焼き付け時にも取付精度が低下する虞の
ない防錆座面シートに関する。
[従来の技術] 従来、取付部材と被取付体の防錆を行う手段として、
第5図または第6図及び第7図に示すようなものがあ
る。
第5図に示す第1の手段は、取付部材としてのヒジ1
が取り付けられる被取付体としてのパネル2の取付座面
2a上に防錆剤である座面防錆シーラント3をハケ塗り
し、そして、この座面防錆シーラント3上に取付座面1a
を当接したヒンジ1をボルト4,ナット5,ワッシャ6によ
ってネジ止め固定することにより、ヒンジ1とパネル2
の取付座面1a,2a間に発生する錆の防止を図っている。
一方、第6図及び第7図に示す第2の手段は、防錆剤
であるシート状の座面防錆剤11をリング状に形成し、こ
のリング状の座面防錆剤11を、第7図に示すように、自
動車の被取付体としてのフードレッジ12の取付座面12a
上に載置し、この座面防錆材11上に取付座面13aを当接
して取付部材としてのフロントフェンダ13を載置し、ボ
ルト14,ナット15,ワッシャ16によりフロントフェンダ12
とをネジ止め固定している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のものにあっては、以
下のような問題がある。
第5図に示す手段にあっては、ボルト4を締め付ける
ときにヒンジ1とパネル2の取付座面1a,2a間から座面
防錆シーラント3が溶け出してヒンジ1とパネル2の直
接接触状態が発生し、取付座面1a,2a間に早期の発錆を
起こすことが多い。
また、第6図及び第7図に示す手段にあっては、ボル
ト14を締め付ける際に座面防錆材11自体が圧縮されるた
め、フロントフェンダ13の取付精度を確保できない虞が
ある。特に、ドア,フード,トランク等のヒンジが取付
部品である場合には、締付け力が大きいため一層顕著に
なる。ひいては図示省略のドアの取付精度の狂いが発生
する虞がある。更に、フードレッジ12とフロントフェン
ダ13とがボルト14締めされた後に行われる車体の塗装焼
付工程時に、座面防錆材11が一部軟化してボルト14の締
付力が低下する、という虞がある。
[課題が解決するための手段] この発明は、かかる従来の課題に着目してなされたも
ので、被取付体と、該被取付体にネジ止め固定される取
付部材との間に介在して、前記取付部材の取付部材側座
面と被取付体の被取付体側座面との両取付座面の防錆を
行う防錆座面シートであって、前記両取付座面に接着さ
れると共に、防錆顔料を含む接着シートと、この接着シ
ートに埋設され、前記ネジ止め状態の締付力を略均一に
受けかつこの締付力を保持するように所定の線径を有す
る剛性部材を所定の折り間隔で編み込み形成したメッシ
ュ状の剛性部材とを有する防錆座面シートとしたことを
特徴とする。
[作用] かかる手段によれば、この発明の防錆座面シートを取
付部材の取付座面と被取付け体の取付け座面との間に介
在させ、これらの両座面の間に防錆座面シートの接着シ
ートを接着させる。そして、取付部材と防錆座面シート
と被取付体にボルトを挿通して締め付けていくと、取付
部材と被取付体とが接着シート内に埋設された剛性部材
に当り、両者の締付方向への移動が完全にくい止められ
る。従って、ボルト締付時に、剛性部材がスペーサとし
て機能するため、ボルトの締付力がこの剛性部材によっ
て均一に受けられかつ保持される。これにより、該防錆
座面シートはほとんど圧縮されずボルトを所定トルクで
締付け、取付部材を高精度で取り付けることができる。
取付部材の被取付体への取り付け後は、前記防錆顔料を
含む接着シートの防錆性により、取付座面間の錆の発生
を防止することができる。
かかる取付部材と被取付体の組立状態で、車体の塗装
焼付が行われると、防錆座面シートの接着シートが一部
軟化する場合があるが、接着シートが軟化した場合であ
っても、剛性部材によってボルトの締付力が保持される
ため、塗料焼付時に取付精度が低下する虞がない。
[実施例] 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第4図は、この発明の一実施例を示す図
である。
まず構成を説明すると、第1図に示すように、防錆座
面シート21は、順次下側から積層された防錆接着層22と
剥離層23と防錆接着層24とでなる接着シート33と、この
接着シート33に積層埋設された剛性部材であるメッシュ
状の剛性メッシュ25及び26とを備え、プレス等で所要厚
さ(例えば1mm程度)に圧縮された構造になっている。
接着シート33の防錆接着層22及び24は各々、第2図及
び第3図に示すように、被取付体であるパネル27及び取
付部材であるヒンジ28の取付座面27a及び28aに接着する
と共にその防錆を行うものである。例えば、これらの防
錆接着層22,24は、60%のエポキシ樹脂,4%のアミン系
硬化剤,10%の炭酸カルシウム充填剤,10%のカーボンブ
ラック,6%の防錆顔料,及び10%の合成ゴムを材料とし
て構成され、硬化条件170゜×30分の下で43(kg/cmm
の接着強度(せん断強度)を有している。
また、接着シート33の剥離層23は、第1図に示すよう
に防錆接着層22と24との間に介在し、これらの防錆接着
層22と24とに所定の強度で接着する層である。例えば、
この剥離層23は、30%のエポキシ樹脂,2%のアミン系硬
化剤,42%の炭酸カルシウム充填剤,10%のカーボンブラ
ック,6%の防錆顔料及び10%の合成ゴムを材料として構
成され、硬化条件170゜×30分の下で12(kg/cm2)の接
着強度(せん断強度)を有している。このように、剥離
層23の接着強度を防錆接着層22及び24の接着強度よりも
低く設定しておくことで、第4図に示すような防錆接着
層24の防錆接着層22からの剥離を可能にしている。
一方、剛性メッシュ25及び26は各々、所定の線径を有
する剛性線材を所定の折り間隔で編み込み形成したもの
で、第1図に示すように、その平面性を剛性とにより、
外力Aを略均一に受けかつ締付力たる外力Aを保持する
機能を有する。例えば、これらの剛性メッシュ25,26は
厚さ1mmの防錆座面シート21に対して、線径0.25mm〜0.3
0mmのステンレス性線材を折り間隔1.0mm〜1.5mmで編み
込んで形成してある。ここで、線径を0.25mm〜0.30mmに
設定さたのは、防錆座面シート21の厚さを1mmに設定し
ているため、所要の締付力Aによる防錆接着層22及び24
や剥離層23の第1図中両側へのはみ出しを生じさせない
剛性と、締付力Aを剛性メッシュ25,26全体で均一に受
ける平面性とを確保する必要があるからである。従っ
て、これに限ることなく、防錆座面シート21の厚さに対
応して剛性メッシュ25及び26の線径と折り間隔とが設定
されることは勿論である。
次に、かかる構成よりなる防錆座面シート21の作用を
説明する。
先ず、第2図及び第3図に示すように、取付部材であ
るヒンジ28のネジ孔28bに対応するネジ孔21aを防錆座面
シート21上に形成し、この防錆座面シート21を取付座面
28aから約1mm〜2mmはみ出すように接着した後、ヒンジ2
8を被取付体であるパネル27の取付座面27a上に載置す
る。
この状態で、ボルト29をネジ孔28b,21a,27bに挿通
し、ナット30を用いてワッシャ31上でボルト29を締め付
けていくと、ボルト29の締付力Aが、第3図に示すよう
に、パネル27の取付座面27aとヒンジ28の取付座面28aに
加わる。このとき、防錆接着層22,24が大きな接着力を
有しているため、ヒンジ28は防錆接着層22及び24を介し
て締付力Aによりパネル27上に接着固定される。
更に、ボルト29締め付け、締付力Aを所望の大きさ迄
増加させると、防錆座面シート21が押圧され圧縮しよう
とするが、締付力Aが剛性メッシュ25及び26の平面性に
よって均一に受けられかつその剛性によって保持される
ことから、防錆座面シート21はほとんど圧縮されず、ヒ
ンジ28のパネル27方向への移動はほとんど生じない。従
って、防錆座面シート21がボルト29のスペーサとして機
能し、ヒンジ28が高精度でパネル27上に固定される。
このように、ヒンジ28が防錆座面シート21を挟んでパ
ネル27上に固定されるため、防錆接着層22及び24の防錆
性によって取付座面27a,28a間の錆の発生が防止され
る。
その後、車体塗装工程に入り、パネル27及びヒンジ28
等の脱脂,リン酸亜鉛化成処理,電着塗装,及び焼付け
等によって防錆座面シート21の防錆接着層22,24や剥離
層23の一部が軟化する場合があるが、このような場合で
あっても、剛性メッシュ25及び26の剛性性によりボルト
29の締付力Aは所望の大きさに保持され、締付力Aの低
下を生じることが無く、従って、所定の取付精度を保持
できる。
一方、部品交換のため、ヒンジ28をパネル27から取り
外す場合には、第4図に示すように、ボルト29を緩め
て、ナット30,ワッシャ31とともに、ボルト28を取り外
した後、ヒンジ28を上方に引っ張る。このとき、防錆座
面シート21の防錆接着層22及び24の接着強度よりも剥離
層23の接着強度が小さく設定されているため、剥離層23
が防錆接着層22または24との境界面から容易に剥離さ
れ、図示のように防錆接着層22及び24に残るか、防錆接
着層22または24の一方にに残る。従って、ヒンジ28の取
付座面28aとパネル27の取付座面27aに防錆接着層24と22
を接着させた状態でヒンジ28が取り外されるため、ヒン
ジ28の取り外し後においても、ヒンジ28とパネル27の取
付座面28a,27aが防錆される。このようにして、ヒンジ2
8の取外作業の容易化と取り外し後のヒンジ28及びパネ
ル27の防錆とが図られている。
[発明の効果] 以上説明してきたように、この発明によれば、防錆座
面シートが取付座面間から溶け出す虞がなく、確実な防
錆を行うことができる。
また、接着シートに埋設された剛性部材によってネジ
止め状態の締付力を略均一に受けかつこの締付力を保持
するようにしたため、該防錆シートはほとんど圧縮され
ず、ネジ止めを所望のトルクで行うことができ、かつ取
付部材の取付精度を高く保つことができると共に、取り
付け後は、前記防錆顔料を含む接着シートの防錆性によ
り、錆の発生が防止され、接着シートが軟化しても取付
精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの発明の防錆座面シートの一実
施例を示す図で、第1図は同シートの一部断面図、第2
図は第1図の防錆座面シートの取付状態を示す斜視図、
第3図は第2図のIII−III線に沿う概略断面図、第4図
は第2図のヒンジ取外状態を示す第3図に相当する断面
図、第5図ないし第7図は従来例を示す図で、第5図は
第1従来例の断面図、第6図は第2従来例を示す座面防
錆材等の斜視図、第7図は第6図の座面防錆材の使用状
態を示す断面図である。 21……防錆座面シート 22,24……防錆接着層(接着シート33) 23……剥離層(接着シート33) 25,26……剛性メッシュ(剛性部材) 27……パネル(被取付体) 28……ヒンジ(取付部体) 27a,28a……取付座面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被取付体と、該被取付体にネジ止め固定さ
    れる取付部材との間に介在して、前記取付部材の取付部
    材側座面と被取付体の被取付体側座面との両取付座面の
    防錆を行う防錆座面シートであって、 前記両取付座面に接着されると共に、防錆顔料を含む接
    着シートと、この接着シートに埋設され、前記ネジ止め
    状態の締付力を略均一に受けかつこの締め付け力を保持
    するように所定の線径を有する剛性部材を所定の折り間
    隔で編み込み形成したメッシュ状の剛性部材とを有する
    ことを特徴とする防錆座面シート。
JP1292244A 1989-11-13 1989-11-13 防錆座面シート Expired - Lifetime JP2778158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1292244A JP2778158B2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 防錆座面シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1292244A JP2778158B2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 防錆座面シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03153886A JPH03153886A (ja) 1991-07-01
JP2778158B2 true JP2778158B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=17779324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1292244A Expired - Lifetime JP2778158B2 (ja) 1989-11-13 1989-11-13 防錆座面シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778158B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349034A (en) * 1976-10-16 1978-05-04 Three Bond Co Ltd Reactive adhesive sheet used as washer material
JPS58134213A (ja) * 1982-02-05 1983-08-10 日産自動車株式会社 ワツシヤ付きボルト又はナツト
JPS6024923U (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 日産自動車株式会社 締結部材
JPS627850U (ja) * 1985-06-29 1987-01-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03153886A (ja) 1991-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0345607B1 (en) Corrosion protection element for parts, particularly automotive parts, to be connected by screws, bolts, etc.
JP2778158B2 (ja) 防錆座面シート
GB2180905A (en) Attaching fasteners to composite laminated members
WO2005061277A1 (en) Vehicle load carrier
JPH0248431Y2 (ja)
CN111656026B (zh) 自粘连接组件
JP2804170B2 (ja) 防錆座面シート
JP6224641B2 (ja) 防錆被膜付き鋼部材と鋼構造物への鋼部材の取付け方法
JPH0747967B2 (ja) 車両用防錆材と車両用防錆処理方法
JP3269786B2 (ja) 自動車用ホイールの製造方法及び自動車用ホイール
JPH0512284Y2 (ja)
JP2000015744A (ja) 重防食被覆を有する鋼製杭
JPH1073120A (ja) リベット、ネジ等の緩み止めワッシャ。
JP2013002243A (ja) 鋼管杭の防食施工方法
JPS6157230B2 (ja)
JPH078894Y2 (ja) ナット
JP2005069469A (ja) 突出し部材の取付構造
JP2010116976A (ja) ボルト防錆方法及び該方法に用いるボルト用防錆キャップ
JP4032348B2 (ja) 車体外装部品の取付構造及び取付方法
JP2699157B2 (ja) 溶接用開先面防錆テープ
JP2566707Y2 (ja) 植設ボルト用マスキング治具
JPS5939230Y2 (ja) 制振複合金属板の取付け構造
JP2022080597A (ja) 樹脂被覆部材
JPH0356644Y2 (ja)
JPH01247816A (ja) ナット