JP2566707Y2 - 植設ボルト用マスキング治具 - Google Patents
植設ボルト用マスキング治具Info
- Publication number
- JP2566707Y2 JP2566707Y2 JP3103592U JP3103592U JP2566707Y2 JP 2566707 Y2 JP2566707 Y2 JP 2566707Y2 JP 3103592 U JP3103592 U JP 3103592U JP 3103592 U JP3103592 U JP 3103592U JP 2566707 Y2 JP2566707 Y2 JP 2566707Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- masking jig
- outer cylinder
- stud
- inner cylinder
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車の車体に
設けられた植設ボルトを覆うように装着されて、その車
体を塗装する際に前記植設ボルトに塗料が付着するのを
防止するための植設ボルト用マスキング治具に関する。
設けられた植設ボルトを覆うように装着されて、その車
体を塗装する際に前記植設ボルトに塗料が付着するのを
防止するための植設ボルト用マスキング治具に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の車体には例えばバンパーを取り
付けるための複数の植設ボルトが溶着されており、この
車体に脱脂、前処理、電着塗装、中塗塗装及び上塗塗装
を施した後、車体組立工程でバンパーの組付けが行われ
る。この時、前記塗装工程で植設ボルトの表面に塗料が
付着すると、車体組立工程で植設ボルトにナットを螺合
する作業に支障を来すことになる。そこで従来は、シリ
コンゴム製のパイプを所定長さに切断してなるマスキン
グ治具を植設ボルトに外挿し、この状態で車体に塗装を
施した後に前記マスキング治具を植設ボルトから取り外
してナットを螺合していた。
付けるための複数の植設ボルトが溶着されており、この
車体に脱脂、前処理、電着塗装、中塗塗装及び上塗塗装
を施した後、車体組立工程でバンパーの組付けが行われ
る。この時、前記塗装工程で植設ボルトの表面に塗料が
付着すると、車体組立工程で植設ボルトにナットを螺合
する作業に支障を来すことになる。そこで従来は、シリ
コンゴム製のパイプを所定長さに切断してなるマスキン
グ治具を植設ボルトに外挿し、この状態で車体に塗装を
施した後に前記マスキング治具を植設ボルトから取り外
してナットを螺合していた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シリコンゴム製のマスキング治具は使用後に回収して再
使用されるが、シリコンゴムは付着した塗料が剥離し易
い性質を持つため、塗装工程における脱脂槽、前処理
槽、電着槽等にマスキング治具から剥離した塗料片が混
入して塗装品質を低下させる問題があった。
シリコンゴム製のマスキング治具は使用後に回収して再
使用されるが、シリコンゴムは付着した塗料が剥離し易
い性質を持つため、塗装工程における脱脂槽、前処理
槽、電着槽等にマスキング治具から剥離した塗料片が混
入して塗装品質を低下させる問題があった。
【０００４】またシリコンゴムは軟質であるため、車体
搬送中の衝撃によってマスキング治具が植設ボルトから
脱落してしまい、植設ボルトに塗料が付着する場合があ
った。
搬送中の衝撃によってマスキング治具が植設ボルトから
脱落してしまい、植設ボルトに塗料が付着する場合があ
った。
【０００５】本考案は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、付着した塗料が剥離し難く、且つ植設ボルトから
脱落し難いマスキング治具を提供することを目的とす
る。
ので、付着した塗料が剥離し難く、且つ植設ボルトから
脱落し難いマスキング治具を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の植設ボルト用マスキング治具は、一端が非
円形断面にかしめられた金属製の外筒と、この外筒に内
挿される可撓性を有する内筒と、外筒の他端において外
筒及び内筒を一体に結合する結合部材とを備えたことを
特徴とする。
に、本考案の植設ボルト用マスキング治具は、一端が非
円形断面にかしめられた金属製の外筒と、この外筒に内
挿される可撓性を有する内筒と、外筒の他端において外
筒及び内筒を一体に結合する結合部材とを備えたことを
特徴とする。
【０００７】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。
明する。
【０００８】図１〜図５は本考案の一実施例を示すもの
で、図１はマスキング治具を装着した車体の正面図、図
２は図１の２−２線断面図、図３は図２の３−３線断面
図、図４は図３の４−４線断面図、図５は図３の５−５
線断面図である。
で、図１はマスキング治具を装着した車体の正面図、図
２は図１の２−２線断面図、図３は図２の３−３線断面
図、図４は図３の４−４線断面図、図５は図３の５−５
線断面図である。
【０００９】図１〜図３に示すように、自動車の車体Ｗ
の前部にはバンパーを取り付けるための２本の植設ボル
トＳが溶着され、その植設ボルトＳにマスキング治具Ｊ
が装着される。マスキング治具Ｊは、金属製の外筒１
と、その外筒１に内挿される同長のシリコンゴム製の内
筒２と、これら外筒１及び外筒２の内部に圧入されて両
筒１，２を一体に結合する金属製の結合部材３とより構
成される。
の前部にはバンパーを取り付けるための２本の植設ボル
トＳが溶着され、その植設ボルトＳにマスキング治具Ｊ
が装着される。マスキング治具Ｊは、金属製の外筒１
と、その外筒１に内挿される同長のシリコンゴム製の内
筒２と、これら外筒１及び外筒２の内部に圧入されて両
筒１，２を一体に結合する金属製の結合部材３とより構
成される。
【００１０】結合部材３は、外筒１の外径と略等しい直
径を有するフランジ３1 と、このフランジ３1 に連設さ
れて内筒２に挿入される４本の脚部３2 と、この脚部３
2 の先端を連結する環状部３3 とを備え、脚部３2 はそ
の中間部が内筒２の内面に圧接し得るように半径方向外
側に僅かに湾曲している。
径を有するフランジ３1 と、このフランジ３1 に連設さ
れて内筒２に挿入される４本の脚部３2 と、この脚部３
2 の先端を連結する環状部３3 とを備え、脚部３2 はそ
の中間部が内筒２の内面に圧接し得るように半径方向外
側に僅かに湾曲している。
【００１１】また、図３及び図４から明らかなように、
外筒１の一端は断面楕円形状にかしめられており、その
楕円の短径は植設ボルトＳの直径よりも僅かに大きく形
成される。
外筒１の一端は断面楕円形状にかしめられており、その
楕円の短径は植設ボルトＳの直径よりも僅かに大きく形
成される。
【００１２】而して、このマスキング治具Ｊは外筒１に
内挿された内筒２の他端から結合部材３を圧入すること
により組み立てられ、結合部材３の脚部３2 が内筒２の
内面に食い込むことにより外筒１と内筒２は強固に一体
化される。
内挿された内筒２の他端から結合部材３を圧入すること
により組み立てられ、結合部材３の脚部３2 が内筒２の
内面に食い込むことにより外筒１と内筒２は強固に一体
化される。
【００１３】このようにして組み立てられたマスキング
治具Ｊは、その一端側から植設ボルトＳに外挿される。
この時、外筒１の一端が断面楕円形状にかしめられてい
るため、この外筒１の内面と植設ボルトＳの外面との間
に挟まれたシリコンゴム製の内筒２が圧縮されて抜け難
くなる。これにより、車体Ｗの搬送中にマスキング治具
Ｊが植設ボルトＳから脱落する不都合を確実に回避する
ことができる。
治具Ｊは、その一端側から植設ボルトＳに外挿される。
この時、外筒１の一端が断面楕円形状にかしめられてい
るため、この外筒１の内面と植設ボルトＳの外面との間
に挟まれたシリコンゴム製の内筒２が圧縮されて抜け難
くなる。これにより、車体Ｗの搬送中にマスキング治具
Ｊが植設ボルトＳから脱落する不都合を確実に回避する
ことができる。
【００１４】マスキング治具Ｊを装着した状態で塗装を
行うと、塗料は外筒１の外周面及び結合部材３のフラン
ジ３1 外面に塗着し、植設ボルトＳ及び内筒２への塗着
が阻止される。従って、マスキング治具Ｊを取り外した
後に、植設ボルトＳに対するナットの螺合がスムーズに
行われる。
行うと、塗料は外筒１の外周面及び結合部材３のフラン
ジ３1 外面に塗着し、植設ボルトＳ及び内筒２への塗着
が阻止される。従って、マスキング治具Ｊを取り外した
後に、植設ボルトＳに対するナットの螺合がスムーズに
行われる。
【００１５】また、シリコンゴム製の内筒２に塗料が塗
着しないだけでなく、金属製の外筒１には塗料が強固に
電着塗装され、しかも電着塗装による塗膜の厚さは一定
厚以上に成長しないため、このマスキング治具Ｊを繰り
返し使用しても、外筒１から塗料が剥離する虞が無い。
これにより、脱脂槽、前処理槽、電着槽等にマスキング
治具Ｊから剥離した塗料片が混入して塗装品質を低下さ
せる不都合を確実に回避することが可能となる。
着しないだけでなく、金属製の外筒１には塗料が強固に
電着塗装され、しかも電着塗装による塗膜の厚さは一定
厚以上に成長しないため、このマスキング治具Ｊを繰り
返し使用しても、外筒１から塗料が剥離する虞が無い。
これにより、脱脂槽、前処理槽、電着槽等にマスキング
治具Ｊから剥離した塗料片が混入して塗装品質を低下さ
せる不都合を確実に回避することが可能となる。
【００１６】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことができる。
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の小設計
変更を行うことができる。
【００１７】例えば、外筒１の一端は必ずしも楕円形状
にかしめる必要はなく、三角形等の任意の非円形断面に
かしめることができる。また、結合部材３の構造も実施
例に限定されず、外筒１と内筒２を一体に結合できるも
のであれば良い。更に、内筒２の材質はシリコンゴムに
限定されず、塩化ビニール樹脂等の可撓性を有するもの
であれば使用可能である。
にかしめる必要はなく、三角形等の任意の非円形断面に
かしめることができる。また、結合部材３の構造も実施
例に限定されず、外筒１と内筒２を一体に結合できるも
のであれば良い。更に、内筒２の材質はシリコンゴムに
限定されず、塩化ビニール樹脂等の可撓性を有するもの
であれば使用可能である。
【００１８】
【考案の効果】以上のように、本考案の植設ボルト用マ
スキング治具は、一端が非円形断面にかしめられた金属
製の外筒に可撓性を有する内筒を内挿し、外筒の他端を
結合部材で内筒に一体に結合した構造を備えているの
で、このマスキング治具で植設ボルトの表面を覆って該
植設ボルトに対する塗料の塗着を防止することができ
る。しかも、このマスキング治具を繰り返し使用しても
塗料片が剥離しないので、塗装品質の低下を未然に回避
することができるばかりか、マスキング治具が植設ボル
トに強固に圧入されるので、搬送中におけるマスキング
治具の脱落を未然に防止することができる。
スキング治具は、一端が非円形断面にかしめられた金属
製の外筒に可撓性を有する内筒を内挿し、外筒の他端を
結合部材で内筒に一体に結合した構造を備えているの
で、このマスキング治具で植設ボルトの表面を覆って該
植設ボルトに対する塗料の塗着を防止することができ
る。しかも、このマスキング治具を繰り返し使用しても
塗料片が剥離しないので、塗装品質の低下を未然に回避
することができるばかりか、マスキング治具が植設ボル
トに強固に圧入されるので、搬送中におけるマスキング
治具の脱落を未然に防止することができる。
【図１】マスキング治具を装着した車体の正面図
【図２】図１の２−２線断面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】図３の４−４線断面図
【図５】図３の５−５線断面図
１ 外筒 ２ 内筒 ３ 連結部材
Claims (1)
- 【請求項１】 一端が非円形断面にかしめられた金属製
の外筒（１）と、この外筒（１）に内挿される可撓性を
有する内筒（２）と、外筒（１）の他端において外筒
（１）及び内筒（２）を一体に結合する結合部材（３）
とを備えた、植設ボルト用マスキング治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3103592U JP2566707Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 植設ボルト用マスキング治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3103592U JP2566707Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 植設ボルト用マスキング治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0588656U JPH0588656U (ja) | 1993-12-03 |
| JP2566707Y2 true JP2566707Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=12320249
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3103592U Expired - Lifetime JP2566707Y2 (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 植設ボルト用マスキング治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566707Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP3103592U patent/JP2566707Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0588656U (ja) | 1993-12-03 |
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