JP2002263534A - マスキング治具 - Google Patents
マスキング治具Info
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- JP2002263534A JP2002263534A JP2001070094A JP2001070094A JP2002263534A JP 2002263534 A JP2002263534 A JP 2002263534A JP 2001070094 A JP2001070094 A JP 2001070094A JP 2001070094 A JP2001070094 A JP 2001070094A JP 2002263534 A JP2002263534 A JP 2002263534A
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- masking
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Abstract
(57)【要約】
【課題】座面及び座面に立設された軸部を確実にマスキ
ングするマスキング治具を得ること。 【解決手段】座面3及び座面3に立設された軸部4を有
するワーク1を塗装する際に、座面3及び軸部4をマス
キングするマスキング治具10は、軸部4が挿入可能な
開口端12を有しかつ他端が閉塞された有底筒状で軸部
4を被覆可能な胴体部11と、開口端12に沿って配設
された軸部4の挿入を許容する環状のシール部20と、
胴体部11内に設けられ軸部4に係合してシール部20
を座面3に押接すると共に胴体部11を軸部に保持する
保持手段14と、を有する。
ングするマスキング治具を得ること。 【解決手段】座面3及び座面3に立設された軸部4を有
するワーク1を塗装する際に、座面3及び軸部4をマス
キングするマスキング治具10は、軸部4が挿入可能な
開口端12を有しかつ他端が閉塞された有底筒状で軸部
4を被覆可能な胴体部11と、開口端12に沿って配設
された軸部4の挿入を許容する環状のシール部20と、
胴体部11内に設けられ軸部4に係合してシール部20
を座面3に押接すると共に胴体部11を軸部に保持する
保持手段14と、を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスキング治具に
関し、特に、座面、及び座面に立設された軸部を有する
ワークを塗装する際に、座面及び軸部をマスキングする
マスキング治具に関する。
関し、特に、座面、及び座面に立設された軸部を有する
ワークを塗装する際に、座面及び軸部をマスキングする
マスキング治具に関する。
【0002】
【従来技術】特開平6−210218号の公報には、ワ
ークを塗装する際に、ワークに突設されたボルト等の軸
部を被覆して、軸部への塗料の付着を防止するマスキン
グ治具が開示されている。
ークを塗装する際に、ワークに突設されたボルト等の軸
部を被覆して、軸部への塗料の付着を防止するマスキン
グ治具が開示されている。
【0003】図6は、特開平6−210218号公報に
示されたマスキング治具の使用例を示す図である。マス
キング治具100は、軟質部材によって構成され、軸部
111よりも小径の内径穴101を有した円筒形状を有
しており、軸部111に嵌め込むことによって、軸部1
11をマスキングすることができ、例えばワーク110
を塗料中に浸漬して電着塗装などの浸漬塗装を実施した
場合に、軸部111への塗料の付着を防止することがで
きる。
示されたマスキング治具の使用例を示す図である。マス
キング治具100は、軟質部材によって構成され、軸部
111よりも小径の内径穴101を有した円筒形状を有
しており、軸部111に嵌め込むことによって、軸部1
11をマスキングすることができ、例えばワーク110
を塗料中に浸漬して電着塗装などの浸漬塗装を実施した
場合に、軸部111への塗料の付着を防止することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
自動車のセミトレーリング式サスペンションに用いられ
るサスペンションアームのように、車輪が取り付けられ
る軸部の他に、軸部が立設されブレーキ装置が取り付け
られる座面もマスキングする必要があるワークの場合に
は、軸部と座面の両方を適切にマスキングできる治具が
存在しなかった。
自動車のセミトレーリング式サスペンションに用いられ
るサスペンションアームのように、車輪が取り付けられ
る軸部の他に、軸部が立設されブレーキ装置が取り付け
られる座面もマスキングする必要があるワークの場合に
は、軸部と座面の両方を適切にマスキングできる治具が
存在しなかった。
【0005】また、上述の従来のマスキング治具100
では、ワーク110の座面112とマスキング治具10
0との間に隙間Sが生じ、その隙間Sから塗料が侵入し
て軸部111や座面112に塗料が付着するおそれがあ
る。特に、電着塗装の場合、塗料のワーク110への吸
着力が極めて強力であることから、隙間Sから塗料が侵
入し易く、軸部111に付着するおそれが高い。
では、ワーク110の座面112とマスキング治具10
0との間に隙間Sが生じ、その隙間Sから塗料が侵入し
て軸部111や座面112に塗料が付着するおそれがあ
る。特に、電着塗装の場合、塗料のワーク110への吸
着力が極めて強力であることから、隙間Sから塗料が侵
入し易く、軸部111に付着するおそれが高い。
【0006】従って、軸部111と座面112をマスキ
ングする必要があるワーク110には、浸漬塗装を実施
することができず、従来のマスク用紙とマスキングテー
プを用いた簡易的なマスキングが施され、浸漬塗装より
も作業時間やコストなどの面で不利なスプレー塗装が実
施されていた。
ングする必要があるワーク110には、浸漬塗装を実施
することができず、従来のマスク用紙とマスキングテー
プを用いた簡易的なマスキングが施され、浸漬塗装より
も作業時間やコストなどの面で不利なスプレー塗装が実
施されていた。
【0007】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、座面及び座面に立設された軸部
を確実にマスキングできるマスキング治具を提供するこ
とにある。
のであり、その目的は、座面及び座面に立設された軸部
を確実にマスキングできるマスキング治具を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の発明によるマスキング治具は、座面及び座
面に立設された軸部を有するワークを塗装する際に、座
面及び軸部をマスキングするマスキング治具であって、
軸部が挿入可能な開口端を有しかつ他端が閉塞された有
底筒状で軸部を被覆可能な胴体部と、開口端に沿って配
設された軸部の挿入を許容する環状のシール部と、胴体
部内に設けられ軸部に係合してシール部を座面に押接す
ると共に胴体部を軸部に保持する保持手段と、を有する
ことを特徴とする。
項1に記載の発明によるマスキング治具は、座面及び座
面に立設された軸部を有するワークを塗装する際に、座
面及び軸部をマスキングするマスキング治具であって、
軸部が挿入可能な開口端を有しかつ他端が閉塞された有
底筒状で軸部を被覆可能な胴体部と、開口端に沿って配
設された軸部の挿入を許容する環状のシール部と、胴体
部内に設けられ軸部に係合してシール部を座面に押接す
ると共に胴体部を軸部に保持する保持手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載のマスキング治具によれ
ば、軸部を被覆した胴体部の開口端でシール部を座面に
確実に押接できる。従って、シール部を座面に完全に密
着させ、開口端と座面との間を確実にシールすることが
できる。これにより、開口端と座面との間に隙間が発生
するのを防止し、軸部や座面を確実にマスキングでき
る。従って、例えば、ワークを貯留槽の塗料液中に浸漬
する浸漬塗装を施すことが可能となる。
ば、軸部を被覆した胴体部の開口端でシール部を座面に
確実に押接できる。従って、シール部を座面に完全に密
着させ、開口端と座面との間を確実にシールすることが
できる。これにより、開口端と座面との間に隙間が発生
するのを防止し、軸部や座面を確実にマスキングでき
る。従って、例えば、ワークを貯留槽の塗料液中に浸漬
する浸漬塗装を施すことが可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明によるマスキング治
具は、シール部が、単独発泡のスポンジ状部材によって
構成されていることを特徴とする。請求項2に記載のマ
スキング治具によれば、胴体部によって座面に押接され
たシール部を、スポンジ状部材が有する弾性力によって
座面に完全に密着させることができ、開口端と座面との
間のシール性をより向上させることができる。
具は、シール部が、単独発泡のスポンジ状部材によって
構成されていることを特徴とする。請求項2に記載のマ
スキング治具によれば、胴体部によって座面に押接され
たシール部を、スポンジ状部材が有する弾性力によって
座面に完全に密着させることができ、開口端と座面との
間のシール性をより向上させることができる。
【0011】請求項3に記載の発明によるマスキング治
具は、シール部が、胴体部と一体に形成されていること
を特徴とする。請求項3に記載のマスキング治具によれ
ば、シール部が胴体部と一体に形成されていることか
ら、ワークへの着脱作業及びマスキング治具の管理を容
易なものとすることができる。
具は、シール部が、胴体部と一体に形成されていること
を特徴とする。請求項3に記載のマスキング治具によれ
ば、シール部が胴体部と一体に形成されていることか
ら、ワークへの着脱作業及びマスキング治具の管理を容
易なものとすることができる。
【0012】請求項4に記載の発明によるマスキング治
具は、軸部がねじ部を有し、保持手段が、ねじ部に螺合
するナットであることを特徴とする。請求項4に記載の
マスキング治具によれば、ナットをねじ部に螺合させる
という簡単な作業で、シール部の座面への押接と胴体部
の軸部への保持を同時に行うことができる。従って、マ
スキング作業の効率化を図ることができる。また、胴体
部と共にナットを回して、その螺合位置を変更すること
によって、シール部の座面への押接力を任意に設定する
ことができる。
具は、軸部がねじ部を有し、保持手段が、ねじ部に螺合
するナットであることを特徴とする。請求項4に記載の
マスキング治具によれば、ナットをねじ部に螺合させる
という簡単な作業で、シール部の座面への押接と胴体部
の軸部への保持を同時に行うことができる。従って、マ
スキング作業の効率化を図ることができる。また、胴体
部と共にナットを回して、その螺合位置を変更すること
によって、シール部の座面への押接力を任意に設定する
ことができる。
【0013】請求項5に記載の発明によるマスキング治
具は、貯留槽の塗料液中にワークを浸漬して塗装する浸
漬塗装に用いられることを特徴とする。請求項5に記載
のマスキング治具によれば、軸部を被覆した胴体部の開
口端を座面に押接してシール部を座面に密着させ、開口
端と座面との間を完全にシールし、軸部と座面をマスキ
ングすることができるので、浸漬塗装に用いることがで
きる。これにより、例えば、中空形状を有するワークの
内部や細部などの塗装が困難な箇所にも塗料を付着さ
せ、確実に塗膜を形成することができる。
具は、貯留槽の塗料液中にワークを浸漬して塗装する浸
漬塗装に用いられることを特徴とする。請求項5に記載
のマスキング治具によれば、軸部を被覆した胴体部の開
口端を座面に押接してシール部を座面に密着させ、開口
端と座面との間を完全にシールし、軸部と座面をマスキ
ングすることができるので、浸漬塗装に用いることがで
きる。これにより、例えば、中空形状を有するワークの
内部や細部などの塗装が困難な箇所にも塗料を付着さ
せ、確実に塗膜を形成することができる。
【0014】請求項6に記載の発明によるマスキング治
具は、電着塗装又は電気メッキに用いられることを特徴
とする。請求項6に記載のマスキング治具によれば、電
着塗装や電気メッキの強力な吸着力に抗して、シール部
を座面に密着させることができ、隙間からの塗料等の侵
入を防止し、軸部と座面を確実にマスキングすることが
できる。
具は、電着塗装又は電気メッキに用いられることを特徴
とする。請求項6に記載のマスキング治具によれば、電
着塗装や電気メッキの強力な吸着力に抗して、シール部
を座面に密着させることができ、隙間からの塗料等の侵
入を防止し、軸部と座面を確実にマスキングすることが
できる。
【0015】請求項7に記載の発明によるマスキング治
具は、胴体部が非導電性を有する樹脂材料により構成さ
れていることを特徴とする。請求項7に記載のマスキン
グ治具によれば、胴体部を非導電性を有する樹脂材料に
より構成することで、胴体部の製造を容易なものとする
ことができ、また、金属部材により構成したものよりも
軽量化を図ることができる。更に、ワークに対して電着
塗装や電気メッキを施す場合には、胴体部への塗膜の形
成やメッキを防止でき、マスキング治具の繰り返し使用
を可能とし、マスキング治具のコスト低減を図ることが
できる。
具は、胴体部が非導電性を有する樹脂材料により構成さ
れていることを特徴とする。請求項7に記載のマスキン
グ治具によれば、胴体部を非導電性を有する樹脂材料に
より構成することで、胴体部の製造を容易なものとする
ことができ、また、金属部材により構成したものよりも
軽量化を図ることができる。更に、ワークに対して電着
塗装や電気メッキを施す場合には、胴体部への塗膜の形
成やメッキを防止でき、マスキング治具の繰り返し使用
を可能とし、マスキング治具のコスト低減を図ることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態に
おけるマスキング治具を分解した状態を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は(a)のB方向矢視図であ
る。また、図2は、マスキング治具のワークへの装着状
態を示す図、図3は、図2のA部を一部断面により拡大
して示す図である。
て図に基づいて説明する。図1は、第1の実施の形態に
おけるマスキング治具を分解した状態を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は(a)のB方向矢視図であ
る。また、図2は、マスキング治具のワークへの装着状
態を示す図、図3は、図2のA部を一部断面により拡大
して示す図である。
【0017】マスキング治具が使用されるワークは、図
2に示すように、例えば自動車のセミトレーリング式サ
スペンションに用いられるサスペンションアーム1であ
る。サスペンションアーム1は、半割形状のアームアッ
パ部材とアームロア部材を結合した中空形状を有してお
り、サスペンションアーム1の基端には、車体部材(図
示せず)に支持されるアームピボット2が設けられてい
る。
2に示すように、例えば自動車のセミトレーリング式サ
スペンションに用いられるサスペンションアーム1であ
る。サスペンションアーム1は、半割形状のアームアッ
パ部材とアームロア部材を結合した中空形状を有してお
り、サスペンションアーム1の基端には、車体部材(図
示せず)に支持されるアームピボット2が設けられてい
る。
【0018】サスペンションアーム1の先端には、図3
に示すように、ブレーキ装置(図示せず)が装着される
座面3と、車輪(図示せず)が装着される軸部4が設け
られており、軸部4の先端にはねじ部5が設けられてい
る。
に示すように、ブレーキ装置(図示せず)が装着される
座面3と、車輪(図示せず)が装着される軸部4が設け
られており、軸部4の先端にはねじ部5が設けられてい
る。
【0019】サスペンションアーム1には、防錆塗装が
施されるが、座面3と軸部4には、ブレーキ装置や車輪
が装着されることから塗装不要箇所とされ、マスキング
が施される。尚、図2の符号6は、アーム内部を塗装す
るために開口形成された連通穴である。
施されるが、座面3と軸部4には、ブレーキ装置や車輪
が装着されることから塗装不要箇所とされ、マスキング
が施される。尚、図2の符号6は、アーム内部を塗装す
るために開口形成された連通穴である。
【0020】座面3と軸部4のマスキングに使用される
マスキング治具10は、図1に示すように、開放された
開口端12を一端に有し他端が閉塞面13により閉塞さ
れた有底筒状の胴体部11と、開口端12に沿って配設
され軸部4の挿入を許容する開口部21を有する環状の
シール部20を備えている。
マスキング治具10は、図1に示すように、開放された
開口端12を一端に有し他端が閉塞面13により閉塞さ
れた有底筒状の胴体部11と、開口端12に沿って配設
され軸部4の挿入を許容する開口部21を有する環状の
シール部20を備えている。
【0021】胴体部11は、非導電性の樹脂材料により
構成されており、図3に示すように、軸部4を挿入可能
でかつ挿入された軸部4を被覆可能な内径及び長さを有
し、閉塞面13には、挿入された軸部4のねじ部5と螺
合するナット(保持手段)14が設けられている。
構成されており、図3に示すように、軸部4を挿入可能
でかつ挿入された軸部4を被覆可能な内径及び長さを有
し、閉塞面13には、挿入された軸部4のねじ部5と螺
合するナット(保持手段)14が設けられている。
【0022】ナット14は、胴体部11の軸心と同軸上
に配置されており、ねじ部5との螺合により胴体部11
を軸部4に保持することができる。また、螺合状態で回
転されることにより、胴体部11を軸部4の軸方向に移
動させ、開口端12を座面3に対して接離させることが
できる。
に配置されており、ねじ部5との螺合により胴体部11
を軸部4に保持することができる。また、螺合状態で回
転されることにより、胴体部11を軸部4の軸方向に移
動させ、開口端12を座面3に対して接離させることが
できる。
【0023】シール部20は、胴体部11の押圧により
弾性変形可能な単独発泡のスポンジ状部材によって構成
されており、図3に示すように、開口部21に軸部4が
挿通された状態で胴体部11と座面3との間に配置され
ることで、座面3に接面される接面部22を一方面側に
有し、他方面側に胴体部11の開口端12が嵌合される
嵌合面部23を有している。
弾性変形可能な単独発泡のスポンジ状部材によって構成
されており、図3に示すように、開口部21に軸部4が
挿通された状態で胴体部11と座面3との間に配置され
ることで、座面3に接面される接面部22を一方面側に
有し、他方面側に胴体部11の開口端12が嵌合される
嵌合面部23を有している。
【0024】尚、シール部20を構成する部材は、上述
の例に限定されるものではなく、胴体部12の押圧によ
り弾性変形して接面部22が座面3に密着し、座面3と
の隙間を完全にシールするものであればよく、例えばシ
リコンゴム等の弾性部材によって構成してもよい。
の例に限定されるものではなく、胴体部12の押圧によ
り弾性変形して接面部22が座面3に密着し、座面3と
の隙間を完全にシールするものであればよく、例えばシ
リコンゴム等の弾性部材によって構成してもよい。
【0025】マスキング治具10のサスペンションアー
ム1への取り付けは、胴体部11にシール部20を装着
した状態でサスペンションアーム1の軸部4が挿入さ
れ、ナット14が軸部4のねじ部5に螺合されることに
よって行われる。
ム1への取り付けは、胴体部11にシール部20を装着
した状態でサスペンションアーム1の軸部4が挿入さ
れ、ナット14が軸部4のねじ部5に螺合されることに
よって行われる。
【0026】ナット14のねじ部5への螺合により、胴
体部11は軸部4に保持され、シール部20は胴体部1
1によって座面3に押接される。これにより、接面部2
2が座面3に密着し、開口端12と座面3との間がシー
ルされる。
体部11は軸部4に保持され、シール部20は胴体部1
1によって座面3に押接される。これにより、接面部2
2が座面3に密着し、開口端12と座面3との間がシー
ルされる。
【0027】シール部20の座面3への押接力は、胴体
部11を回転させることでねじ部5に螺合されているナ
ット14の位置を調整し、開口端12と座面3との離間
距離を調整することによって、任意のものに設定するこ
とができる。
部11を回転させることでねじ部5に螺合されているナ
ット14の位置を調整し、開口端12と座面3との離間
距離を調整することによって、任意のものに設定するこ
とができる。
【0028】上記構成を有するマスキング治具10によ
れば、軸部4を被覆した胴体部11の開口端12を座面
3に対して十分な押接力で確実に押接することができ
る。従って、シール部20の接面部22を座面3に密着
させることができ、開口端12と座面3との間を完全に
シールすることができる。
れば、軸部4を被覆した胴体部11の開口端12を座面
3に対して十分な押接力で確実に押接することができ
る。従って、シール部20の接面部22を座面3に密着
させることができ、開口端12と座面3との間を完全に
シールすることができる。
【0029】従って、塗装時に、シール部20と座面3
との間からの塗料の侵入を防止し、塗装不要箇所である
座面3及び軸部4を確実にマスキングすることができ、
従来困難であった浸漬塗装が可能となる。
との間からの塗料の侵入を防止し、塗装不要箇所である
座面3及び軸部4を確実にマスキングすることができ、
従来困難であった浸漬塗装が可能となる。
【0030】従って、例えば防錆塗料に浸漬して電着塗
装を行うことにより、サスペンションアーム1の内部ま
で確実に防塵塗料を行き渡らせ、均一な塗膜を形成する
ことができ、サスペンションアーム1に対して従来のス
プレー塗装よりも強力な防錆力を付与することができ
る。
装を行うことにより、サスペンションアーム1の内部ま
で確実に防塵塗料を行き渡らせ、均一な塗膜を形成する
ことができ、サスペンションアーム1に対して従来のス
プレー塗装よりも強力な防錆力を付与することができ
る。
【0031】また、胴体部11を、非導電性の樹脂材料
により構成したことにより、電着塗装による胴体部11
への塗膜の形成を防止してマスキング治具10の繰り返
し使用を可能とし、マスキング治具10の使用コストを
低減することができる。
により構成したことにより、電着塗装による胴体部11
への塗膜の形成を防止してマスキング治具10の繰り返
し使用を可能とし、マスキング治具10の使用コストを
低減することができる。
【0032】また、シール部20を、胴体部の押接によ
り弾性変形可能な単独発泡のスポンジ状部材により構成
したことにより、接面部22を座面3に確実に密接させ
ることができ、そのシール性を更に向上させることがで
きる。
り弾性変形可能な単独発泡のスポンジ状部材により構成
したことにより、接面部22を座面3に確実に密接させ
ることができ、そのシール性を更に向上させることがで
きる。
【0033】図4は、第2の実施例を示す説明図であ
る。本実施の形態において特徴的なことは、第1の実施
の形態の胴体部11に搬送用のハンドル16を設けたこ
とである。
る。本実施の形態において特徴的なことは、第1の実施
の形態の胴体部11に搬送用のハンドル16を設けたこ
とである。
【0034】ハンドル16は、リング形状を有してお
り、予めサスペンションアーム1にマスキング治具10
を装着し、図示していないワーク搬送装置の搬送フック
に引っ掛けることによって、サスペンションアーム1を
吊り下げて搬送し、図示していない貯留槽内の塗料中に
浸漬することができる。従って、ワーク搬送の容易化、
及び塗装作業の容易化を図ることができる。
り、予めサスペンションアーム1にマスキング治具10
を装着し、図示していないワーク搬送装置の搬送フック
に引っ掛けることによって、サスペンションアーム1を
吊り下げて搬送し、図示していない貯留槽内の塗料中に
浸漬することができる。従って、ワーク搬送の容易化、
及び塗装作業の容易化を図ることができる。
【0035】図5は、胴体部の他の実施例を示すもので
ある。胴体部31は、円錐台状の有底筒形状を有してお
り、底部35には、ナット34を装填可能な凹部32
と、凹部32に装填されたナット34に連通する開口穴
33が設けられている。ナット34は、合成樹脂のシー
ル材36によって凹部32内に固定され、シールされて
いる。そして、上述の第1及び第2の実施の形態と同様
に、胴体部31の開口端37はシール部20の嵌合面部
23に嵌合される。
ある。胴体部31は、円錐台状の有底筒形状を有してお
り、底部35には、ナット34を装填可能な凹部32
と、凹部32に装填されたナット34に連通する開口穴
33が設けられている。ナット34は、合成樹脂のシー
ル材36によって凹部32内に固定され、シールされて
いる。そして、上述の第1及び第2の実施の形態と同様
に、胴体部31の開口端37はシール部20の嵌合面部
23に嵌合される。
【0036】上記構成により、ナット34の胴体部31
への固設を胴体部31の外側から行うことができ、第1
の実施の形態における胴体部31よりもその製造をより
容易に行うことができる。従って、マスキング治具10
の製造コストを低減することができる。
への固設を胴体部31の外側から行うことができ、第1
の実施の形態における胴体部31よりもその製造をより
容易に行うことができる。従って、マスキング治具10
の製造コストを低減することができる。
【0037】尚、本発明は上述の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、
胴体部11とシール部20をそれぞれ別個の部材により
構成しているが、同一部材により一体に形成してもよ
い。同一部材により一体に形成することで、マスキング
治具10の構成部材を少なくすることができ、更なる取
付作業の容易化及びマスキング治具10の製造コストの
低減を図ることができる。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では、
胴体部11とシール部20をそれぞれ別個の部材により
構成しているが、同一部材により一体に形成してもよ
い。同一部材により一体に形成することで、マスキング
治具10の構成部材を少なくすることができ、更なる取
付作業の容易化及びマスキング治具10の製造コストの
低減を図ることができる。
【0038】また、マスキング治具10は、電着塗装の
代わりにメッキ処理を施す電気メッキに用いることもで
きる。電着塗装の場合と同様に、座面とサスペンション
治具との間を密着させ、隙間からのメッキの侵入を防止
し、確実にマスキングすることができる。
代わりにメッキ処理を施す電気メッキに用いることもで
きる。電着塗装の場合と同様に、座面とサスペンション
治具との間を密着させ、隙間からのメッキの侵入を防止
し、確実にマスキングすることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマス
キング治具によれば、軸部を被覆した胴体部の開口端を
座面に対して十分な押接力で確実に押接できる。従っ
て、シール部を座面に密着させることができ、開口端と
座面との間を完全にシールすることができる。これによ
り、開口端から胴体部内への塗料の侵入を防止し、塗装
不要箇所である座面及びその座面に立設された軸部を確
実にマスキングすることができる。
キング治具によれば、軸部を被覆した胴体部の開口端を
座面に対して十分な押接力で確実に押接できる。従っ
て、シール部を座面に密着させることができ、開口端と
座面との間を完全にシールすることができる。これによ
り、開口端から胴体部内への塗料の侵入を防止し、塗装
不要箇所である座面及びその座面に立設された軸部を確
実にマスキングすることができる。
【図1】第1の実施の形態におけるマスキング治具を分
解した状態を示す図である。
解した状態を示す図である。
【図2】マスキング治具のワークへの装着状態を示す図
である。
である。
【図3】図2のA部を一部断面により拡大して示す図で
ある。
ある。
【図4】第2の実施の形態を示す図である。
【図5】胴体部の他の実施例を示す説明図である。
【図6】従来例を示す図である。
1 サスペンションアーム(ワーク) 3 座面 4 軸部 10 マスキング治具 11 胴体部 12 開口端 20 シール部 22 接面部
Claims (7)
- 【請求項1】 座面及び該座面に立設された軸部を有す
るワークを塗装する際に、前記座面及び前記軸部をマス
キングするマスキング治具であって、 前記軸部が挿入可能な開口端を有しかつ他端が閉塞され
た有底筒状で軸部を被覆可能な胴体部と、 前記開口端に沿って配設された前記軸部の挿入を許容す
る環状のシール部と、 前記胴体部内に設けられ前記軸部に係合して前記シール
部を前記座面に押接すると共に前記胴体部を前記軸部に
保持する保持手段と、 を有することを特徴とするマスキング治具。 - 【請求項2】 前記シール部は、 単独発泡のスポンジ状部材によって構成されていること
を特徴とする請求項1に記載のマスキング治具。 - 【請求項3】 前記シール部は、 前記胴体部と一体に形成されていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のマスキング治具。 - 【請求項4】 前記軸部は、ねじ部を有し、 前記保持手段は、前記ねじ部に螺合するナットであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマスキ
ング治具。 - 【請求項5】 貯留槽内の塗料液中に前記ワークを浸漬
して塗装する浸漬塗装に用いられることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載のマスキング治具。 - 【請求項6】 電着塗装又は電気メッキに用いられるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマスキ
ング治具。 - 【請求項7】 前記胴体部は、非導電性を有する樹脂材
料により構成されていることを特徴とする請求項1〜6
のいずれかに記載のマスキング治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070094A JP2002263534A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | マスキング治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070094A JP2002263534A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | マスキング治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002263534A true JP2002263534A (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18928022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001070094A Pending JP2002263534A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | マスキング治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002263534A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10343946A1 (de) * | 2003-09-23 | 2005-04-28 | Holger Sprenger | Verfahren zur partitionellen Oberflächenbehandlung (z.B. Phosphatierung) von Rädern, Wellen und ähnlichen Bauteilen |
US7695604B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-04-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for producing separator and electrodeposition coating device |
CN104437941A (zh) * | 2014-11-17 | 2015-03-25 | 无锡市百顺机械厂 | 喷漆工装 |
JP2016198689A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | 名古屋油化株式会社 | マスキング材、マスキング材連結体及び表面処理方法 |
-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070094A patent/JP2002263534A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10343946A1 (de) * | 2003-09-23 | 2005-04-28 | Holger Sprenger | Verfahren zur partitionellen Oberflächenbehandlung (z.B. Phosphatierung) von Rädern, Wellen und ähnlichen Bauteilen |
DE10343946B4 (de) * | 2003-09-23 | 2006-03-02 | Holger Sprenger | Verfahren zur partiellen Oberflächenbehandlung von Rädern oder Wellen |
US7695604B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-04-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for producing separator and electrodeposition coating device |
CN104437941A (zh) * | 2014-11-17 | 2015-03-25 | 无锡市百顺机械厂 | 喷漆工装 |
JP2016198689A (ja) * | 2015-04-07 | 2016-12-01 | 名古屋油化株式会社 | マスキング材、マスキング材連結体及び表面処理方法 |
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