JPS5939230Y2 - 制振複合金属板の取付け構造 - Google Patents

制振複合金属板の取付け構造

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JPS5939230Y2
JPS5939230Y2 JP19088780U JP19088780U JPS5939230Y2 JP S5939230 Y2 JPS5939230 Y2 JP S5939230Y2 JP 19088780 U JP19088780 U JP 19088780U JP 19088780 U JP19088780 U JP 19088780U JP S5939230 Y2 JPS5939230 Y2 JP S5939230Y2
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JP
Japan
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metal plate
vibration
composite metal
damping composite
bolt
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JP19088780U
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JPS57112147U (ja
Inventor
健二 堺
治生 藤原
Original Assignee
株式会社神戸製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、振動または騒音を発生する構造物制振部材と
して割振複合金属板を使用する場合、そのボルト締結に
よる取付は構造の問題点を解決したものに関する。
居住環境、作業環境等における環境保全のため各種の騒
音規制がなされていることは既知であるが、その発生騒
音の減音対策としては、発生した音に対する吸音、遮音
と、騒音発生源の振動に対する制振、防振という両様の
対策がある。
この雨対策の内、吸音、遮音に対しては比較的簡単な設
計法で対処できるため、これまでの騒音対策の多くはこ
の吸音、遮音方式によってなされていたのであるが、騒
音規制の強化に伴なって、より有効な方法として、最近
では制振、防振による音源での減音対策が重視され始め
てきた。
この制振、防振方式において使用する防振材としては、
各種の制振合金、割振塗料等が挙げられるが、この内で
も2枚の金属板、主として鋼板の中間に粘弾性物質を挿
入したサンドウィッチ構造の制振複合金属板は、特にそ
の制振性が高く、また挿入する粘弾性物質を適宜選択す
ることにより使用条件下で最高の性能を発揮させること
ができる利点もあり、更に加工法も一般の鋼板と同等の
手段が使えることから、きわめて有用な材料として注目
されでいることは既知の事実である。
しかしながらこの制振複合金属板においては、その使用
に当って以下の問題点がある。
即ち、第1図は制振複合金属板3の構造を例示したもの
であるが、構成金属板1例えば鋼板、粘弾性物質2例え
ば合成樹脂、板1と同様な他の構成金属板1′がサンド
・クイツチ状に積層された構造であり、前記粘弾性物質
2は、動的な応力に対しては、その応力速度に応じた弾
性的挙動をするが、静的な応力に対しては液体的挙動を
することが知られている。
このため第2図に例示するように、この制振複合金属板
3を用いて、騒音対策部品5を製作し、この部品5を振
動発生源もしくは振動系の上流となる構造体4に対して
、ボルト6により、必要に応じてワッシャ7を介在させ
て取付ける場合、粘弾性物質に基因する次のような問題
が生じる。
すなわち、ボルトによる締結止着に際して、例えば自動
車の生産ラインにおいては、インパクトレンチ等を使用
して極短時間に締付けを行なわなければならないが、こ
の場合制振複合金属板部品5のボルト締付部では第3図
に示すように矢印X方向に800〜1.000kg程度
の動的な締付力が加えられるが、粘弾性物質2が弾性的
に作用するので、締付力に対抗する。
この締付完了後は、ボルト締結の軸力は静的なものとな
り、この状態においては、粘弾性物質2は流体的に挙動
するから、押し出されて第4図に示すようになる。
第4図において8は押し出された粘弾性物質を示してい
る。
通常、制振複合金属板3の粘弾性物質2の厚さは0.1
mm以上あり、この厚さの喪失によって、ボルト6の締
付は軸力は数十%程度低下して了う。
その結果、構造体4の振動によりボルト6は緩んで遂に
は脱落するトラブルが生じ重大事故発生の原因となり、
欠陥車問題になりかねない。
その対策として、従来、制振複合金属板のボルト締付部
の内外周を締切る。
あるいはこの部分の加熱加圧により鎖部の粘弾性物質を
駆逐する等の方法が提案されているが、前者は締付軸力
の大きさに対して締切り不足となる懸念があり、後者は
、加熱圧接治具が駆出粘弾性物質により汚染されること
により連続工程が中断される等の問題がある。
本考案は上記の問題点を解決するためになされたもので
あって、その特徴とするところは、振動または騒音を発
生する構造物に制振複合金属板をボルトによって締結す
るものにおいで、制振複合金属板のボルト挿通六層の外
面に対しボルト挿通穴を有する環状金属体を当接し、ボ
ルト挿通穴のまわりに制振複合金属板の構成金属板相互
間および制振複合金属板の構成金属板と環状金属体との
間に電気抵抗溶接による溶合結合部を形成した点にある
以下、本考案を添付図により具体的かつ詳細に説明する
詳細説明において、制振複合金属板3の構成金属板1,
1′ は鋼板としで、上記の環状金属体はボルト締結に
用いられるワッシャあるいはナツトとなる部材として、
また上記の電気抵抗溶接の手段はスポット溶接、プロジ
ェクション溶接として説明することがある。
第5図にはプロジェクション溶接により形成された本考
案の制振複合金属板の取付は構造の一実施例が示され、
第6図にはスポット溶接により形成された他の実施例が
示されている。
両図を通じて、第2図に示すように振動または騒音を発
生する構造体4にボルト6結合する部品5を構成する制
振複合金属板3は、ボルト締結部にお・いてボルト挿通
穴9を有する。
制振複合金属板3のボルト挿通穴9周の外面に対し同等
径のボルト挿通穴10を有する環状金属体11が当接さ
れている。
第5図の環状金属体11はボルト締結時にワッシャとし
て利用されるもので、溶接前には第8図に示すように環
状突起すなわちプロジェクション12を持っていたもの
である。
電極13.13で挟圧通電し電気抵抗溶接することによ
り、制振複合金属板3を構成する鋼板1,1′は、ボル
ト挿通穴9のまわりにおいて和合溶合し、また環状金属
体11はその当接側の鋼板1′ とボルト挿通穴9,1
0のまわりに溶合し、合体した溶合結合部14が形成さ
れる。
このようにしてボルト締結の軸線方向に固体的一体連結
がなされる。
このボルト締結部近傍の粘弾性物質は電気抵抗溶接の熱
により、通常は駆逐されて両鋼板1.1′ 間には存在
しないようになる。
上記のプロジェクション溶接によった場合は、溶接電流
はプロジェクション12に集中するので小電流でよく、
溶合結合部14および近傍の熱影響を受ける部分は小範
囲に局限され、また環状金属体11としてナツトを用い
る場合にそのねじの変形を最少にすることができる。
第6図はスポット溶接の実施例で、溶接条件により合体
した溶合結合部14がプロジェクション溶接の場合より
も拡がったり、鋼板1.1′相互の溶合結合部14aお
よび鋼板1′ と環状金属体11との溶合結合部14b
に分離形成されることがあることを示す。
第7図に示すようにボルト締結する場合は、環状金属体
11として、ナツトを溶着することができる。
図中15はポルI・頭側のワッシャを示し溶着されても
されなくてもよい。
第9図は本考案の成果を示すもので、各鋼板厚さ0.6
mm、粘弾性合成樹脂厚さ0 、11T1m、計1.3
mm厚さの制振複合金属板を用いて、本考案の構成とし
たものA、 Bと、そのままボルト締結したものCと
のポルI・の軸力の経時変化を示している。
試験条件は次のとおりである。
使用ボルト M8XP1.25 平座金(環状金属体)使用 軸力 800kg/c渭 第9図に明らかなように、制振複合金属板そのままのも
のCでは24時間後にはボルトの軸力は40%低下して
いるのに対して、本考案によるプロジェクション溶接の
ものA、スポット溶接のものBでは24時間後でも10
%強程度の低下しか認められず、しかもそれ以上の低下
傾向を見せておらす、非常にボルト軸力の低下に対する
信頼性が高いものとなる。
以上のように、本考案によると、鋼板1,1′同志お・
よび鋼板1および1′ と環状金属体11がボルト穴の
近傍で固体的一本化され、メタルタッチ部がボルト軸力
に対する反力を与えるのでボルト軸力の低下を小さく抑
止でき、これによってボルトの緩みや脱落等のトラブル
を生じることなく部品の確実かつ強固な支持ができる。
電気抵抗溶接は環状金属体を介在させて行なわれるので
、駆除される粘弾性物質による汚染の可能性は非常に低
下する。
また粘弾性物質の僅少の残留があっても軸力受持に無関
係であるので、溶接条件を広範囲に最も良好な結果が得
られるように選ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は制振複合金属板の説明図、第2,3゜4図は従
来の制振複合金属板のボルト締着方式とこれによる問題
点を示す各1新面図、第5,6図は本考案による制振複
合金属板の取付は構造の実施例を示すボルト穴近傍の1
新面図、第7図は第2図と異なる取付状態の縦断側面図
、第8図はプロジェクション溶接の実施状態を示す縦断
側面図、第9図は本考案の試1験結果を示す図である。 1.1′・・・・・・構成金属板、2・・・・・・粘弾
性物質、3・・・・・・制振複合金属板、4・・・・・
・構造体、5・・・・・・騒音対策部品、6・・・・・
・ボルト、7・・・・・・ワッシャ、8・・・・・・押
出粘弾性物質、9,10・・・・・・ボルト挿通孔、1
1・・・・・・環状金属体、12・・・・・・プロジェ
クション、13・・・・・・電極、14.14a、 1
4b・・・・・・溶合結合部、15・・・・・・ワッシ
ャ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 振動または騒音を発生する構造物に制振複合金属板をボ
    ルトによって締結するものにおいて、制振複合金属板の
    ボルト挿通穴周の外面に対しボルト挿通穴を有する環状
    金属体を当接し、ボルト挿通穴のまわりに制振複合金属
    板の構成金属板相互間および制振複合金属板の構成金属
    板と環状金属体との間に電気抵抗溶接による溶合結合部
    を形成したことを特徴とする制振複合金属板の取付は構
    造。
JP19088780U 1980-12-29 1980-12-29 制振複合金属板の取付け構造 Expired JPS5939230Y2 (ja)

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JP19088780U JPS5939230Y2 (ja) 1980-12-29 1980-12-29 制振複合金属板の取付け構造

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JP19088780U JPS5939230Y2 (ja) 1980-12-29 1980-12-29 制振複合金属板の取付け構造

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JPS57112147U JPS57112147U (ja) 1982-07-10
JPS5939230Y2 true JPS5939230Y2 (ja) 1984-11-01

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JPS6056841U (ja) * 1983-09-26 1985-04-20 本田技研工業株式会社 ラバ−マウント装置

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JPS57112147U (ja) 1982-07-10

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