JP2778026B2 - 記録レベル調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光学式ディスク再生装置が再生した情報信号
をテープレコーダ等に記録する時の記録レベル調整装置
に関するものである。 従来の技術 近年、この種の記録レベル調整装置は、レベル調整手
段に電子ボリュームを採用し自動的に記録レベルを調整
する機能を有したものでが商品化されている。 以下図面を参照しながら、上述した従来の記録レベル
調整手段の一例について説明する。 第２図は従来の記録レベル調整装置の主要部ブロック
図である。第２図において20は光学式ディスク（以下デ
ィスクという）に記録された音楽信号や、演奏時間情報
を読み取る光ピックアップ等から成るディスク再生手
段、21は再生開始，停止等の各動作指令を入力する動作
指令入力手段、22はディスク再生手段20、動作指令入力
手段21を制御する論理演算手段、23はディスク再生手段
20,動作指令入力手段21,論理演算手段22等を具備して成
るコンパクトディスクプレーヤ等の光学式ディスク再生
装置である。24は光学式ディスク再生装置23で再生され
た信号を記録媒体（磁気テープ等）に記録する磁気ヘッ
ド，駆動部等から成る記録手段、25は記録手段24に入力
される記録信号のレベルを調整する可変抵抗器等のレベ
ル調整手段、26は記録手段24,レベル調整手段25等を具
備して成る、テープレコーダ等の記録装置である。 以上のように構成された記録レベル調整手段につい
て、以下その動作を説明する。 まず、使用者が光学式ディスク再生装置23の動作指令
入力手段21から再生動作開始指令を論理演算手段22に入
力すると、論理演算手段22によってディスク再生手段20
が制御され、ディスクに記録されている音楽信号等が再
生されて、記録装置26に供給され、レベル調整手段25で
ひずみ等を発生しない記録に適したレベルに調整された
後、記録手段24で磁気テープ等に記録される。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、光学式ディスク
再生装置20で再生された音楽信号等をひずみ等の生じな
い適正なレベルで記録装置23で記録するためには、再生
するディスクに記録されている信号のピーク値を知って
レベル調整手段22で適正なレベルに調整しなければなら
ないので、ディスクを一度再生し、信号のピーク値が存
在すると感じられた部分を使用者が記憶しておき、再度
その部分を再生しながら記録に適したレベルに調整しな
ければならない等の煩わしさと、時間的制約を使用者に
与える等の問題点を有していた。 本発明は上記問題点に鑑み、光学式ディスク再生装置
が再生した音楽信号等を、記録に適したレベルに調整す
る時の煩わしさと、時間的制約を解消することができ、
かつ、使用者の選択によって任意な記録レベルに調整す
ることができる記録レベル調整装置を提供するものであ
る。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の記録レベル調整
装置は、ディスクに記録された信号のピーク値をサーチ
し、前記ピークレベル近傍を出力するポーズ状態となる
ディスク再生手段と、前記ピーク値のサーチ動作と第１
および第２の動作指令を入力する動作指令入力手段と、
前記サーチ動作が完了した後、所定の時間、所定の論理
信号を出力する論理信号出力手段と、前記ディスク再生
手段、動作指令入力手段、論理信号出力手段を制御する
論理演算手段とから成る再生装置と、前記再生装置によ
り再生された信号を記録媒体に記録する記録手段と、前
記記録手段に入力される記録信号のレベルを調整するレ
ベル調整手段と、前記レベル調整手段の調整量を自動的
に制御する自動制御信号発生手段と、前記記録信号のレ
ベルを手動で調整する時に操作し、前記レベル調整手段
の調整量を手動で制御する手動制御信号発生手段と、前
記論理信号によって切換えられるスイッチ手段とから成
る記録装置を備え、前記再生装置の前記第１および第２
の動作指令入力手段から、前記ピークサーチ動作指令
と、第１の操作指令とが入力されると、前記ディスクに
記録された信号のピーク値をサーチした後、前記論理信
号出力手段から前記所定の時間、前記論理信号を出力
し、前記スイッチ手段は前記レベル調整手段が前記自動
制御信号発生手段、によって制御されるように成し、前
記ピークサーチ動作指令と前記第２の動作指令とが入力
されると、前記スイッチ手段は前記レベル調整手段が、
前記手動制御信号発生手段によって制御されるように構
成したものである。 作用 本発明は上記した構成によって、使用者が光学式ディ
スク再生装置へピークサーチ動作指令と、第１の動作指
令とを入力すると、ディスクに記録された音楽信号等の
ピーク値をサーチし、自動的にレベル調整手段が制御さ
れ、適正な記録レベルが得られ、あるいは、ピークサー
チ動作指令と第２の動作指令とを入力すると、レベル制
御手段が手動で制御でき、任意な記録レベルに調整でき
ることとなる。 実施例 以下本発明の一実施例の記録レベル調整装置につい
て、図面を参照しながら説明する。 第１図は本発明の実施例における記録レベル調整装置
の主要部ブロック図を示すものである。第１図におい
て、１は光学式ディスク（以下ディスクという）に記録
された音楽信号や、演奏時間情報を読み取る光ピックア
ップ等から成るディスク再生手段であり、ディスクの音
楽信号等のピーク値をサーチし、このピーク値近傍の記
録信号を出力しながらポーズ状態（すなわち繰り返し再
生する状態）となることができるものである。２はピー
ク値のサーチ動作と再生およびポーズ動作指令を入力す
る第１および第２の動作指令入力手段、３はサーチ動作
が完了した後、所定の時間、所定の論理信号を出力する
論理信号出力手段である。４はディスク再生手段１、第
１および第２の動作指令入力手段２、論理信号出力手段
３を制御する論理演算手段である。５は再生装置であ
り、前述のディスク再生手段１、第１および第２の動作
指令入力手段２、論理信号出力手段３、論理演算手段４
等を具備している。 ６は記録手段であり、再生装置５で再生された音楽信
号等を記録媒体（磁気テープ等）に記録する磁気ヘッ
ド，駆動部等（図示せず）から成る。７は記録手段６に
入力される記録信号（再生装置５で再生された音楽信号
等）のレベルを調整する電子ボリューム等のレベル調整
手段、８はレベル調整手段７の調整量を制御するＤ−Ａ
変換手段、９は自動制御信号発生手段である。この自動
制御信号発生手段９は、レベル調整手段７を介して供給
された記録信号のピーク値を保持するピークホールド部
10と、ピークホールド部10で保持されたピークホールド
値を直流電圧値に変換する第１のＡ−Ｄ変換部11と、第
１のＡ−Ｄ変換部11で変換された直流電圧値を、予じめ
定められた基準電圧値とを比較しその差の値に基づく制
御信号を出力する比較部12と、論理信号出力手段３から
の論理信号で起動され、比較部12から出力された制御信
号（差の値）を計数して停止する計数部13とで構成され
ている。14は論理信号出力手段３からの論理信号によっ
て切換えられるスイッチ手段、15は手動制御信号発生手
段である。この手動制御信号発生手段15は、記録信号の
レベルを手動で調整する時に操作する可変抵抗器等で成
り、直流電圧値を可変する電圧可変部16と、電圧可変部
16からの直流電圧値をＡ−Ｄ変換する第２のＡ−Ｄ変換
部17とで構成されている。18は記録手段6,レベル調整手
段7,D−Ａ変換手段8,自動制御信号発生手段9,スイッチ
手段14,手動制御信号発生手段15等を具備して成るテー
プレコーダ等の記録装置である。 以上のように構成された記録レベル調整装置につい
て、以下第１図を用いてその動作を説明する。 まず、使用者が再生装置５の動作指令入力手段２から
ピークレベルサーチ動作指令と第１の動作指令である再
生動作指令を論理演算手段４に入力すると、論理演算手
段４によってディスク再生手段１が制御され、光ピック
アップをディスクの外周方向に移動させながら、ディス
ク上に記録された信号レベルを入力する毎に前の値と比
較して大きい方を記憶するという動作を繰り返すことに
より、自動的にピークレベルの音楽信号が記録されてい
る位置を検出して、その位置で音楽信号を繰り返し出力
するポーズ状態となる。 さらに、論理演算手段４によって論理信号出力手段３
も制御され、所定の時間（後述するレベル調整手段７が
レベル調整を完了するに要する時間）、所定の論理信号
が出力され、サーチされたピークレベルの音楽信号と共
に記録装置18に供給される。 すると、記録装置18に設けられたスイッチ手段14は供
給された所定の論理信号によって、自動制御信号発生手
段９からの自動制御信号が、Ｄ−Ａ変換手段８を介して
レベル調整手段７に供給されるように切換わる。 さらに、所定の論理信号は自動制御信号発生手段９の
計数部13にも供給され、これを起動する。 そして、ピークレベルの音楽信号は、レベル調整手段
７を介してピークホールド部10で保持され、第１のＡ−
Ｄ変換部11で直流電圧に変換され、比較部12で予め定め
られた基準電圧と比較された後、所定の制御信号として
計数部13に供給され、先に所定の論理信号で起動された
計数部13の計数を停止し、レベル調整手段７を自動制御
する自動制御信号を発生する。 この自動制御信号はスイッチ手段14を介してＤ−Ａ変
換手段８に供給され、直流電圧値に変換されて、レベル
調整手段７の調整量を自動制御する。 これにより、動作指令入力手段２からピークレベルサ
ーチ動作指令と第１の動作指令である再生動作指令がさ
れることによって、記録しようとする音楽信号等の適正
な記録レベルが設定され、記録手段６で磁気テープ等に
記録される。 次に、使用者が光学式ディスク再生装置５の動作指令
入力手段２からピークレベルサーチ動作指令と第２の動
作指令であるポーズ動作指令を論理演算手段４に入力す
ると、論理演算手段４によってディスク再生手段１が、
前述した再生動作指令を入力した時と同様にして、ピー
クレベルの音楽信号が記録されている位置を検出して、
その位置で音楽信号を繰り返し出力するポーズ状態とな
る。 さらに、論理演算手段４によって論理信号出力手段３
は、所定の論理信号を出力しないように制御され、サー
チされたピークレベルの音楽信号のみが、記録装置18に
供給される。 すると、記録装置18に設けられたスイッチ手段14は手
動制御信号発生手段15からの手動制御信号がＤ−Ａ変換
手段８を介してレベル調整手段７に供給されるように切
換わる。 よって、ピークレベルの音楽信号は、電圧可変部16の
可変抵抗器等を操作することによって得られた直流電圧
値を第２のＡ−Ｄ変換部でパルスに変換し、手動制御信
号としてスイッチ手段14を介してＤ−Ａ変換手段８に供
給し、ここで再び直流電圧値に変換されて、レベル調整
手段７の調整量を手動制御することにより、適正な記録
レベルとなって記録手段６で磁気テープ等に記録され
る。 以上のように本実施例によれば、ディスクに記録され
た信号のピーク値をサーチし、前記ピークレベル近傍を
出力するポーズ状態となるディスク再生手段と、前記ピ
ーク値のサーチ動作と第１および第２の動作指令を入力
する動作指令入力手段と、前記サーチ動作が完了した
後、所定の時間、所定の論理信号を出力する論理信号出
力手段と、前記ディスク再生手段、動作指令入力手段、
論理信号出力手段を制御する論理演算手段とから成る光
学式ディスク再生装置と、前記再生装置により再生され
た信号を記録媒体に記録する記録手段と、前記記録手段
に入力される記録信号のレベルを調整するレベル調整手
段と、前記レベル調整手段の調整量を自動的に制御する
自動制御信号発生手段と、前記記録信号のレベルを手動
で調整する時に操作し、前記レベル調整手段の調整量を
手動で制御する手動制御信号発生手段と、前記論理信号
によって切換えられるスイッチ手段とから成る記録装置
を備え、前記再生装置の第１および第２の前記動作指令
入力手段から、前記ピークサーチ動作指令と、第１の動
作指令とが入力されると、前記ディスクに記録された信
号のピーク値をサーチした後、前記論理信号出力手段か
ら前記所定の時間、前記論理信号を出力し、前記スイッ
チ手段は前記レベル調整手段が、前記自動制御信号発生
手段によって制御されるように成し、前記ピークサーチ
動作指令と前記第２の動作指令とが入力されると、前記
スイッチ手段は前記レベル調整手段が、前記手動制御信
号発生手段によって制御されるように設けることによ
り、使用者は自動レベル調整を行なうか、手動レベル調
整を行なうかの意志決定後、ピークサーチ動作指令と第
１の動作指令か、第２の動作指令かのいずれかを入力す
るだけで簡単にかつ、適切に記録レベルを調整すること
ができるものである。 なお、使用者がピークレベルサーチ動作指令と第２の
動作指令を論理演算手段４に入力した時、論理信号出力
手段３は所定の論理信号を出力しないとしたが、これは
別なコード化した信号あるいは、単に電圧値等を変化さ
せることでも良く、特にこれを限定するものではない。 発明の効果 以上のように本発明はディスクに記録された信号のピ
ーク値をサーチし、前記ピークレベル近傍を出力するポ
ーズ状態となるディスク再生手段と、前記ピーク値のサ
ーチ動作と第１および第２の動作指令を入力する動作指
令入力手段と、前記サーチ動作が完了した後、所定の時
間、所定の論理信号を出力する論理信号出力手段と、前
記ディスク再生手段、動作指令入力手段、論理信号出力
手段を制御する論理演算手段とから成る再生装置と、前
記光学式ディスク再生装置により再生された信号を記録
媒体に記録する記録手段と、前記記録手段に入力される
記録信号のレベルを調整するレベル調整手段と、前記レ
ベル調整手段の調整量を自動的に制御する自動制御信号
発生手段と、前記記録信号のレベルを手動で調整する時
に操作し、前記レベル調整手段の調整量を手動で制御す
る手動制御信号発生手段と、前記論理信号によって切換
えられるスイッチ手段とから成る記録装置を備え、前記
再生装置の第１および第２の動作指令入力手段から、前
記ピークサーチ動作指令と、第１の動作指令とが入力さ
れると、前記ディスクに記録された信号のピーク値をサ
ーチした後、前記論理信号出力手段から前記所定の時
間、前記論理信号を出力し、前記スイッチ手段は前記レ
ベル調整手段が、前記自動制御信号発生手段によって制
御されるように成し、前記ピークサーチ動作指令と前記
第２の動作指令とが入力されると、前記スイッチ手段は
前記レベル調整手段が、前記手動制御信号発生手段によ
って制御されるように設けたことにより、使用者は自動
レベル調整を行なうか、手動レベル調整を行なうかの意
志決定後、ピークサーチ動作指令と第１の動作指令か、
第２の動作指令のいずれかを入力するだけで簡単にか
つ、適切に記録レベルを自動調整することができ、煩わ
しさと、時間的制約を解消することができると共に、必
要に応じて、使用者が任意な記録レベルにも調整するこ
とができる記録レベル調整装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の第１の実施例における記録レベル調整
装置の主要部ブロック図、第２図は従来の記録レベル調
整装置の主要部ブロック図である。 １……ディスク再生手段、２……動作指定入力手段、３
……論理信号出力手段、４……論理演算手段、５……再
生装置、６……記録手段、７……レベル調整手段、８…
…Ｄ−Ａ変換手段、９……自動制御信号発生手段、14…
…スイッチ手段、15……手動制御信号発生手段、18……
記録装置。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．ディスクに記録された信号のピーク値をサーチし、
   前記ピークレベル近傍を出力するポーズ状態となるディ
   スク再生手段と、前記ピーク値のサーチ動作と第１およ
   び第２の動作指令を入力する動作指令入力手段と、前記
   サーチ動作が完了した後、所定の時間、所定の論理信号
   を出力する論理信号出力手段と、前記ディスク再生手
   段、動作指令入力手段、論理信号出力手段を制御する論
   理演算手段とから成る再生装置と、前記再生装置により
   再生された信号を記録媒体に記録する記録手段と、前記
   記録手段に入力される記録信号のレベルを調整するレベ
   ル調整手段と、前記レベル調整手段の調整量を自動的に
   制御する自動制御信号発生手段と、前記記録信号のレベ
   ルを手動で調整する時に操作し、前記レベル調整手段の
   調整量を手動で制御する手動制御信号発生手段と、前記
   論理信号によって切換えられるスイッチ手段とから成る
   記録装置を備え、前記再生装置の前記第１および第２の
   動作指令入力手段から、前記ピークサーチ動作指令と、
   第１の操作指令とが入力されると、前記ディスクに記録
   された信号のピーク値をサーチした後、前記論理信号出
   力手段から前記所定の時間、前記論理信号を出力し、前
   記スイッチ手段は前記レベル調整手段が前記自動制御信
   号発生手段、によって制御されるように成し、前記ピー
   クサーチ動作指令と前記第２の動作指令とが入力される
   と、前記スイッチ手段を前記レベル調整手段が、前記手
   動制御信号発生手段によって制御されるように構成した
   ことを特徴とする記録レベル調整装置。