JP2777363B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JP2777363B2
JP2777363B2 JP62016870A JP1687087A JP2777363B2 JP 2777363 B2 JP2777363 B2 JP 2777363B2 JP 62016870 A JP62016870 A JP 62016870A JP 1687087 A JP1687087 A JP 1687087A JP 2777363 B2 JP2777363 B2 JP 2777363B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱転写記録媒体に関する。さらに詳しく言
うと、本発明は、低平滑度の被転写紙に良好な印字品位
を与える共に、巻き取りトルクの小さい小型装置であっ
ても良好に使用できる感熱転写記録媒体に関する。 [発明の背景] 最近、感熱転写記録媒体を用いた感熱転写記録方法が
注目されている。 感熱転写記録方法は、シート状の支持体上に、シート
状の支持体上に、熱溶融性物質および/または熱可塑性
樹脂中に着色剤を分散させてなる感熱転写性着色剤層が
設けられている感熱転写記録媒体を用い、この感熱転写
性着色剤層を被転写媒体(一般には紙)に接触させた状
態で感熱転写記録媒体の支持体側からサーマルヘッドを
用いて加熱することにより感熱転写性着色剤層を溶融
(もしくは軟化)させて、この層を被転写媒体に転写す
ることで、サーマルヘッドの加熱部位に対応したインク
像を被転写媒体上に形成させる方法である。 この方法で用いる感熱転写記録媒体は、カセットに収
容された形態で使用されるのが一般的である。 このような形態の感熱転写記録媒体は、カセット内で
は感熱転写性着色剤層と支持体裏面とが接する状態で巻
かれている。この状態で長期間保存した場合などには、
感熱転写性着色剤層の熱溶融性物質などの一部が溶融状
態になり、支持体裏面と感熱転写性着色剤層表面との間
で接着力が発現することがある。この接着力は、通常の
場合、それほど大きくないので、従来から使用されてい
た大型の装置においては、それほど大きな問題にはなっ
ていなかった。 しかしながら、昨今の小型の機種の普及に伴い、この
ようにして発現した接着力が転写性能に大きな影響を及
ぼすことが判明した。すなわち、小型機種(たとえば、
ポータブルワードプロセッサなど)は、感熱転写記録媒
体の走行用の駆動力が小さいので、僅かな接着力によっ
ても感熱転写記録媒体の走行性能が低下することがあ
り、このような場合には、転写性能が著しく低下する。
また、感熱転写記録媒体を走行させる際には、支持ポー
ルなどと接触するので、感熱転写性着色剤層が接着性を
有するとやはり走行性能が低下することになる。 そこで、こうした問題点を解消することを目的とし
て、特開昭61−139489号広報には、特定量のシリコンオ
イルを添加した感熱転写記録媒体が示されている。 しかしながら、この発明で使用されているシリコンオ
イルは、ジメチルポリシロキサン構造のものであり、本
発明者の検討によると、こうした構造のシリコンオイル
は、感熱転写性着色剤層の主成分である熱溶融性物質お
よび/または熱可塑性樹脂等との相溶性が低く、したが
って、シリコンオイルを感熱転写性着色剤層中に均一に
分散させることが難しいことが判明した。さらに、この
ような未変性のジメチルポリシロキサン構造を有するシ
リコンオイルは、小型機器で使用する感熱転写記録媒体
の潤滑性成分としては、潤滑性能が充分でないことが判
明した。 また、特開昭61−263796号公報には、固形インク層が
液体変性シリコーンオイルを含有する感熱転写記録媒体
の発明が開示されている。 このように変性シリコーンオイルを用いることによ
り、感熱転写記録媒体の走行性能は或る程度改善されも
のの、いまだ充分であるとは言えない。さらに、変性シ
リコンオイルを用いることによっては、前述のポータブ
ルワードプロセッサで使用することが多くなってきてい
る表面平滑性の低い被転写媒体に対する印字品質はほと
んど変化しない。 [発明の目的] 本発明は、前記問題点を解消するためになされたもの
であって、本発明の目的は、良好な走行性能を有すると
共に、表面平滑性の低い被転写媒体に対しても良好な品
位の印字が可能な感熱転写記録媒体を提供することであ
る。 [前記目的を達成するための手段] 本発明は、前記目的を達成するためになされたもので
あって、本発明の構成は、支持体上に感熱転写性着色剤
層が設けられた感熱転写記録媒体において、該感熱転写
性着色剤層が、変性シリコン化合物およびポリオキシエ
チレン系化合物を含むことを特徴とする感熱転写記録媒
体である。 以下、本発明をより具体的に説明する。 −支持体− 本発明の感熱転写記録媒体に用いられる支持体は、耐
熱強度を有し、寸法安定性および表面平滑性の高いもの
であることが望ましい。 支持体を形成する素材としては、例えば、普通紙、コ
ンデンサー紙、ラミネート紙およびコート紙等の紙類、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチ
レン、ポリプロピレンおよびポリイミド等の樹脂フィル
ム類ならびに紙と樹脂フィルムとの複合体およびアルミ
箔等の金属シート等を挙げることができる。特に好まし
い支持体用の素材は、ポリエチレンテレフタレートであ
る。 支持体の厚さは、良好な熱伝導性を得る上で、通常の
場合、60μm以下であり、特に1.5〜15μmの範囲内に
あることが好ましい。 なお、支持体裏面側の構成は任意であり、支持体の裏
面にスティッキング防止層等のバッキング層(バックコ
ート層)を設けてもよい。 −感熱転写性着色剤層− 前記の支持体上には、感熱転写性着色剤層が設けられ
ている。この感熱転写性着色剤層は、通常は、着色剤
が、熱溶融性物質および/または熱可塑性樹脂に分散さ
れてなる。そして、本発明の感熱転写記録媒体において
は、この感熱転写性着色剤層に変性シリコン化合物とポ
リオキシエチレン系化合物が含有されている。 −(変性シリコン化合物)− 本発明の感熱転写記録媒体で用いる変性シリコン化合
物は、常温で液体のものであっても固体もしくは半固体
のものであってもよい。 たとえば、液体状の変性シリコン化合物を用いる場合
には、粘度(25℃)が、20000cs以下(好ましくは19000
cs以下、特に好ましくは10000cs以下、さらに好ましく
は、5〜7500csの範囲内)のものが好適に使用できる。
粘度が20000csより高いと、作業性が低下することがあ
り、さらに感熱転写性着色剤層の表面に僅かな接着力が
生ずることがある。 また、常温で固体または半固体の変性シリコン化合物
は、感熱転写性着色剤層の表面で潤滑剤として作用する
と共に、この層における熱溶融性物質(詳細には後述す
る)としての作用も有する。 したがって、本発明の感熱転写記録媒体における変性
シリコン化合物の含有率は、この層を形成する全成分に
対して0.01重量%とするのが良い。特に固体もしくは半
固体の変性シリコン化合物を使用する場合の含有率は、
通常は、この層を形成する全成分の重量に対して0.1〜5
0重量%の範囲内に設定される。特に、1〜20重量%の
範囲内の含有率にて使用することが好ましい。 また、常温で液体の変性シリコン化合物を使用する場
合には、この層を形成する全成分の重量に対して0.1〜
8重量%(好適には0.1〜5重量%)の範囲内の含有率
とすることが好ましい。 なお、固体もしくは半固体の変性シリコン化合物と、
常温で液体の変性シリコン化合物とを比較すると、含有
率を同じにした場合、潤滑性に関しては同等の効果を奏
するが、固体もしくは半固体の変性シリコン化合物のほ
うに、地汚れの発生が少ないという利点がある。 本発明の感熱転写記録媒体の感熱転写性着色剤層に含
有される変性シリコン化合物としては、通常の変性シリ
コン化合物を使用することができるが、変性シリコン化
合物の相溶性および潤滑性を考慮すると、アルキル変性
シリコン化合物、ポリエーテル変性シリコン化合物、ア
ミノ変性シリコン化合物、アミノ変性シリコン化合物、
アルコール変性シリコン化合物、メルカプト変性シリコ
ン化合物、カルボキシル変性シリコン化合物およびエポ
キシ変性シリコン化合物を使用することが好ましい。れ
らの変性シリコン化合物は、単独であっても、あるいは
組み合わせても使用することができる。 以下、本発明で使用する変性シリコン化合物の具体例
を示す。 本発明で使用するアルキル変性シリコン化合物は、通
常式(I)で表わされる。 上記式(I)において、通常、mは、10〜5000の範囲
内にあり、nは、10〜5000の範囲内にある。そして、ア
ルキル基は、xが1〜5の範囲内にあるものであって、
直鎖状であっても、分岐を有するものであってもよい。
さらに、たとえば、アルキル基が、芳香族基が置換され
たものであってもよく、また、高級アルコールのエステ
ルで変性された繰り返し単位を有するものであってもよ
い。 なお、液状のアルキル変性シリコン化合物の場合、25
℃における粘度が50〜2000csの範囲内にあるものが特に
好適に使用できる。 本発明で使用するアルキル変性シリコン化合物のう
ち、市販されているもの例としては、 トーレシリコン(株)製、BX16−811(F)[粘度(2
5℃)450cs]、BF−8416[粘度(25℃)900cs]、SH−2
03[粘度(25℃)1200cs]、SH−230[粘度(25℃)140
0cs]、SF−841C[粘度(25℃)900cs]、 信越化学工業(株)製,KF412[粘度(25℃)500c
s]、KF413[粘度(25℃)100cs]、KF414[粘度(25
℃)100cs]およびα−メチルスチレン変性シリコン化
合物としては、同社製のKF410[粘度(25℃)1000cs]
などがある。 ポリエーテル変性シリコン化合物は、通常式(II−
1)および(II−2)で表わされる。 上記式(II−1)および(II−2)において、通常、
mは、10〜5000の範囲内にあり、nは、10〜5000の範囲
内にあり、aは1〜5の範囲内にあり、bは、1〜5の
範囲内にあり、R1およびR3は、炭素数1〜5のアルキル
基であり、R2は、炭素数1〜5のアルキレン基である。
また、式(II−2)において、R2を介することなくケイ
素原子と酸素原子とが結合していてもよい。 なお、液状のポリエーテル変性シリコン化合物を用い
る場合、25℃における粘度が10〜1500csの範囲内にある
ものが特に好適に使用できる。 本発明で使用できるポリエーテル変性シリコン化合物
のうち、市販のものの例としては、 トーレシリコン(株)製、SH−3746[粘度(25℃)12
0cs]、SH−3749[粘度(25℃)1300cs]、SH−3771
[粘度(25℃)320cs、]SH−8400[粘度(25℃)300c
s]、SF−8410[粘度(25℃)2900cs]、SH−8700[粘
度(25℃)1200cs]、BF−8410[粘度(25℃)2900c
s]、 信越化学工業(株)製、KF351(A)[粘度(25℃)1
00cs]、KF352(A)[粘度(25℃)1600cs]、KF353
(A)[粘度(25℃)400cs]、KF354(A)[粘度(25
℃)130cs]、KF355(A)[粘度(25℃)135cs]、KF6
15(A)[粘度(25℃)1250cs]、KF618[粘度(25
℃)20cs]、KF945(A)[粘度(25℃)220cs]、KF90
7(A)[固体]、X−22−6008[粘度(25℃)1400c
s]、X−22−811[粘度(25℃)150cs]、X−22−812
[粘度(25℃)700cs]などがある。 アミノ変性シリコン化合物は、通常、式(III−1)
および(III−2)で表わされる。 上記式(III−1)および(III−2)において、通
常、nは、10〜5000の範囲内にあり、mは、10〜5000の
範囲内にあり、R1〜R4は、メチル基もしくはメトキシ基
であり、R5およびR6は、炭素数1〜5のアルキレン基で
ある。 なお、本発明において、液状のアミノ変性シリコン化
合物を用いる場合、25℃における粘度が10〜1500csの範
囲内にあるものを好適に使用できる。本発明で用いるポ
リエーテル変性シリコン化合物は、さらにアルキル基で
変性された繰り返し単位およびアラルキル基で変性され
た繰り返し単位を含むものであってもよい。 本発明で使用できるポリエーテル変性シリコン化合物
のうち、市販のものの例としては、 トーレシリコン(株)製、BX16−828IV[粘度(25
℃)2900cs]、 信越化学工業(株)製、KF393[粘度(25℃)60c
s]、KF857[粘度(25℃)70cs]、KF858[粘度(25
℃)25cs]、KF859[粘度(25℃)60cs]、KF860[粘度
(25℃)250cs]、KF861[粘度(25℃)3500cs]、KF86
2[粘度(25℃)750cs]、KF864[粘度(25℃)1700c
s]、KF865[粘度(25℃)90cs]、X−22−3680[粘度
(25℃)90cs]、X−22−389D[粘度(25℃)2300c
s]、X−22−3801C[粘度(25℃)3500cs]、KF867
[粘度(25℃)1300cs]などがある。 アルコール変性シリコン化合物は、通常、式(IV)で
表わされる。 上記式(IV)において、通常、mは、10〜5000の範囲
内にあり、nは、10〜5000の範囲内にあり、Rは、炭素
数1〜5のアルキレン基である。なお、アルコール変性
シリコン化合物は、上記式(IV)において、水酸基が直
接ケイ素原子に結合していてもよく、さらに、シリコン
化合物の末端のケイ素原子に水酸基が結合していてもよ
い。 なお、本発明において、液状のアルコール変性シリコ
ン化合物を用いる場合、25℃における粘度が10〜5000cs
の範囲内にあるものが特に好適に使用できる。 本発明で使用できるアルコール変性シリコン化合物の
うち、市販されているものの例としては、 トーレシリコン(株)製、SF−8427[粘度(25℃)32
0cs]、SF−8428[粘度(25℃)170cs]、,BX16−801
[粘度(25℃)1300cs]、BX16−817[粘度(25℃)400
0cs]、BX16−843A[粘度(25℃)500cs]、BX16−843B
[粘度(25℃)700cs]、PRX413[粘度(25℃)90c
s]、 信越化学工業(株)製、KF851[粘度(25℃)80c
s]、X−22−801[固体]などがある。 メルカプト変性シリコン化合物は、通常は、式(V)
で表わされる。 上記式(V)において、通常、mは、10〜5000の範囲
内にあり、nは、10〜5000の範囲内にあり、Rは、炭素
数1〜5のアルキレン基である。なお、メルカプト変性
シリコン化合物は、上記式(V)において、メルカプト
基が直接ケイ素原子に結合していてもよく、さらに、シ
リコン化合物の末端のケイ素原子にメルカプト基が結合
していてもよい。 なお、本発明において、液状のメルカプト変性シリコ
ン化合物を用いる場合、25℃における粘度が100〜1000c
sの範囲内にあるものが特に好適に使用できる。 本発明で使用できる市販のメルカプト変性シリコン化
合物の例としては、 トーレシリコン(株)製、BX16−838A[粘度(25℃)
290cs]、BY16−838[粘度(25℃)300cs]、 信越化学工業(株)製、X−22−980[粘度(25℃)1
50cs]などがある。 カルボキシル変性シリコン化合物は、通常は、式(V
I)で表わされる。 上記式(VI)において、通常、mは、10〜5000の範囲
内にあり、nは、10〜5000の範囲内にあり、Rは、炭素
数1〜5のアルキレン基である。 なお、本発明において、液状のカルボキシル変性シリ
コン化合物を用いる場合、25℃における粘度が40〜5000
csの範囲内にあるものが特に好適に使用できる。なお、
本発明においては、カルボキシル変性シリコン化合物
は、高級脂肪酸変性シリコン化合物をも含むものとす
る。 本発明で使用できるカルボキシル変性シリコン化合物
のうち、市販されているものの例としては、 トーレシリコン(株)製、SF−8418[粘度(25℃)25
00cs]、信越化学工業(株)製、X−22−3701E[粘度
(25℃)3000cs]、X−22−3710[粘度(25℃)50c
s]、X−22−3715[粘度(25℃)200cs]、KF−910
[粘度(60℃)35cs]、X−22−800[固体]、X−22
−715[粘度(25℃)14800cs]、などがある。 エポキシ変性シリコン化合物は、通常、(VII)で表
わされる。 上記式(VII)において、通常、mは、10〜5000の範
囲内にあり、nは、10〜5000の範囲内にあり、式(VII
−2)におけるpは、10〜5000の範囲内にある。また、
R1は、炭素数1〜5のアルキレン基であり、R2は、炭素
数1〜5のアルキル基である。本発明で用いるエポキシ
変性シリコン化合物は、エーテル基で変性された繰り返
し単位を含むものであってもよい。 なお、本発明において、液状のエポキシ変性シリコン
化合物を用いる場合、25℃における粘度が20〜19000cs
の範囲内にあるものが特に好適に使用できる。 本発明で使用できるエポキシ変性シリコン化合物のう
ち、市販されているものの例としては、 トーレシリコン(株)製、SF−8411[粘度(25℃)80
00cs]、SF−8413[粘度(25℃)18000cs]、SF−8418
[粘度(25℃)2500cs]、BX16−839[粘度(25℃)800
cs]、 信越化学工業(株)製、KF−100T[粘度(25℃)1900
0cs]、KF−101[粘度(25℃)2000cs]、KF−102[粘
度(25℃)7500cs]、KF−103[粘度(25℃)6000c
s]、X−60−164[粘度(25℃)170cs]、X−22−343
[粘度(25℃)30cs]、X−22−3667[粘度(25℃)30
00cs]などがある。 こうした変性シリコン化合物の中で変性基としてエー
テル基もしくは水酸基を有するものが好ましく、そのな
かでも特に好ましいのは、式(II)で示したポリエーテ
ル変性シリコン化合物および式[IV]で表わされるアル
コール変性シリコン化合物である。 −(ポリオキシエチレン系化合物)− 本発明の感熱転写記録媒体においては、この感熱転性
写着色剤層がポリオキシエチレン系化合物を含有してい
る。本発明で用いるポリオキシエチレン系化合物は、分
子内に、次式で示されるポリオキシエチレン鎖を有する
化合物である。 CH2CH2O ただし、上記の式中、nは2以上の整数を表わす。 このポリオキシエチレン鎖を有する化合物としては、
融点が30〜120℃の範囲内にある常温で固体の物質が好
ましく、さらに、融点が40〜100℃の範囲内にあるもの
が特に好ましい。 本発明におけるポリオキシエチレン系化合物について
さらに詳しく説明する。 本発明で用いるポリオキシエチレン系化合物は、ポリ
エチレングリコールとポリエチレングリコール誘導体と
に分類できる。 まず、ポリエチレングリコール誘導体について説明す
る。 本発明で用いるポリエチレングリコール誘導体は、た
とえば、ポリエチレングリコールの一もしくは二つのア
ルコール性−OH基と、種々の有機化合物とを通常の方法
を利用して反応させることにより製造することができ
る。この場合、得られるポリエチレングリコール誘導体
は、用いる有機化合物の種類によって、エーテル結合、
エステル結合をはじめとして、イオウ原子あるいは窒素
原子との結合、ウレタン結合、その他の様々な結合を含
むことになる。 ポリエチレングリコール誘導体の構造は、ブリードア
ウトの防止、凝集破壊力、粘度を適性化するために、分
子量、他のバインダーとの混和性、極性基の数等の分子
設計に基づいて行なわれる。本発明において、ポリエチ
レングリコール誘導体の具体例としては、エーテル結合
を含むものおよびエステル結合を含むものなどを挙げる
ことができる。 ポリオキシエチレン系化合物がポリオキシエチレング
リコールである場合は、ポリエチレングリコールは通常
のものを用いることができる。 前記ポリオキシエチレン系化合物としては、前記ポリ
エチレン鎖部分の分子量が200〜20000の範囲内にあるも
のが好ましく、さらに、分子内にポリオキシエチレン鎖
部分を複数有する場合にはそれらの分子量合計が200〜2
0000の範囲内にあるものが好ましい。 次に、本発明で用いるポリオキシエチレン系化合物の
具体例を挙げて、さらに詳しく説明する。 (1)ポリエチレングリコール CH2CH2O で表わされる繰り返し単位部分の平均分子量が100〜2
0000の範囲内(具体的には、20000、12000、9000、100
0、400および100)にあるポリエチレングリコールおよ
びジエチレングリコールが挙げられる。 (2)ポリエチレングリコールのモノあるいはジエステ
ル誘導体 特にポリエチレングリコールと脂肪酸とから誘導され
る場合に、用いる脂肪酸としては、炭素数が10〜50の範
囲内にあるものが好ましく、特に好ましい脂肪酸は、炭
素数10〜19の範囲内にあるものである。 この脂肪酸の具体例としては、カプリン酸、ウンデカ
ン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペン
タデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン
酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ヘンエイコサン酸、ベ
ヘン酸、トリコサン酸およびリグノセリン酸などが挙げ
られる。これらの中でも好ましいのはノナデカン酸、ア
ラキン酸、ヘンエイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸
およびリグノセリン酸である。勿論、これら以外の種々
の有機酸から誘導されるポリエチレングリコールのモノ
エステル誘導体であってもジエステル誘導体であっても
よく、ジエステル誘導体の場合には、結合している有機
酸残基が同一であっても異なっていてもよい。 なお、上述のポリエチレングリコールのモノあるいは
ジエステル誘導体は、好ましい例を示したものであっ
て、本発明においては、その外に、直鎖モノエン酸、
ジ、トリあるいはテトラエン酸、合成脂肪酸、三級脂肪
酸、分岐脂肪酸、ダイマ−酸、二塩基酸、多塩基酸、オ
キシカルボン酸類、脂肪酸塩化物、脂肪酸無水物、ポリ
カルボン酸、その他カルボキシル基を分子内に単数ある
いは複数含有する化合物などを用いて誘導されるポリオ
キシエチレン系化合物をも使用することができる。 さらに具体例を示すと、 ポリエチレングリコールモノベヘネート(PEG 4000) ポリエチレングリコールジステアレート(PEG 6000) ポリエチレングリコールモノパルミテート (PEG 600) ポリエチレングリコールジベヘネート( PEG 14000) ポリエチレングリコールラウリネート (PEG 100) などが挙げられる。 なお、上記化合物の下部のカッコ内に記載した数値
は、CH2CH2O部分(PEG部分)の平均分子量の例を示
す(以下、同じ。)。 (3) ポリオキシエチレンエーテルのモノアルキル、
アリールアルキルエーテルのエーテル誘導体(ポリエチ
レングリコールの一つの−OH基がエーテル誘導された化
合物) 用いるエーテル類は炭素数が6以上であることが好ま
しく、特に好ましいのは炭素数18〜50のアルキル、アル
キルアリールのポリオキシエチレンエーテルである。 これらは、アルキル基が直鎖状であっても分岐状であ
ってもよいし、これらのアルキル基の水素原子がハロゲ
ン原子で置換されたものであってもよい。 さらにまた、不飽和炭化水素、合成アルコール、オキ
シカルボン酸、含窒素含イオウ化合物のポリオキシエチ
レンエーテルを用いることもできる。 具体的には、 ポリエチレングリコール・モノ−P−ノニルフェニル
エーテル (PEG 900) ポリエチレングリコールモノベヘニルエーテル (PEG 6000) ポリエチレングリコールモノセチルエーテル (PEG 200) ポリエチレングリコールモノオレイルエーテル (PEG 4000) などが挙げられる。 (4) 前記(3)のモノエーテル誘導体のエーテルあ
るいはエステル誘導体 すなわち、前記(3)のポリオキシエチレンエーテル
のモノアルキル、アリールアルキルアリールエーテル誘
導体の残りの−OH基をエーテル誘導、あるいはエステル
誘導したものである。 この場合のエステル誘導は前記(2)の場合に準じ、
エーテル誘導は前記(3)の場合に準ずる。 具体的には、 ポリエチレングリコール・モノ・P・ノニルフェニル
エーテルのモノベヘネート (PEG 800) ポリエチレングリコールモノステアリルエーテルのモ
ノステアレート (PEG 9000) ポリエチレングリコールジベヘニルエーテル (PEG 6000) ポリエチレングリコールモノオレイルエーテルモノベ
ヘニルエーテル (PEG 4000) などが挙げられる。 (5) 多価アルコールのポリオキシエチレンエーテル
誘導体 すなち、分子内にアルコール性−OH基を二以上有する
化合物[たとえば、グリセリン、ポリグリセリン、ペン
タエリストリール、ソルビタン(1,5−ソルビタン、1,4
−あるいは3,6−ソルビタン、イソソルバイド)、マン
ニトールその他分子量800以下のポリビニルアコール
(ポバール)など]のアルコール性−OH基のいずれか一
つ、あるいは二以上を前記(2)および/または前記
(3)に準じてエステル誘導および/またはエーテル誘
導した化合物のポリオキシエチレン誘導体である。 このポリオキシエチレンエーテル誘導体は、分子内に
ポリオキシエチレン鎖を単数あるいは複数有するもので
ある。本発明においては、ポリオキシエチレン鎖の一方
の末端が前記(2)および/または前記(3)に準じて
エステル誘導および/またはエーテル誘導されたものが
好ましい、 また、多価アルコール同士が二組以上結合された構造
を有するものであってもよいし、あるいは、ポリオキシ
エチレン鎖によって架橋された構造を有するものであっ
てもよい。 具体的には、 グリセリンのポリオキシエチレンモノステアレート グリセリンのジ(ポリオキシエチレンモノステアレー
ト) ソルビタンモノベヘネートのポリオキシエチレンモノ
ベヘニルエーテル ブチルアルコールのポリオキシエチレンオレエート ポリプロピレングリコールとポリオキシエチレングリ
コールのブロック共重合体 ポリグリセリンのポリステアレートのポリオキシエチ
レンエーテル ペンタエリスリトールジステアリルエーテルのポリオ
キシエチレンエーテルベヘネート ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル ペンタエリスリトールのポリオキシエチレンエーテル ポリグリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテ
ル バチルアルコールエステルのポリオキシエチレンエー
テルのエステル マンニトールエステルのポリオキシエチレンエーテル などが挙げられる。 (6) イオウ原子あるいは窒素原子を含有する分子の
ポリオキシエチレン誘導体 具体例としては、アルキルチオポリオキシエチレンエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドおよびポリオ
キシエチレンアルキルアミンなどが挙げられる。 (7) ポリマーあるいは、コポリマーのポリオキシエ
チレン誘導体 具体例としては、アルキルアリールホルムアルデヒド
縮合ポリオキシエチレンエーテル、共重合物のポリオキ
シエチレンエーテルエステルおよびα−オレフィン無水
マレイン酸共重合体のポリオキシエチレンエーテル誘導
体などが挙げられる。 (8) ポリエステル、ポリウレタンなどの合成ポリマ
ーとポリオキシエチレンブロックポリマー (9) アニオン性を帯びた化合物 具体例としては、ポリオキシエチレンアルキル(アリ
ル)エーテルのカルボン酸塩、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステルの硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル(ア
リル)エーテルの硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
(アリル)エーテルのリン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキル(アリル)アミドリン酸塩およびポリオキシエチ
レン脂肪酸エステルのカルボン酸塩などのポリオキシエ
チンレン含有のアニオン活性剤等が挙げられる。 (10)カチオン性を帯びた化合物 具体例としては、アルキル(アリル)ポリオキシエチ
レンエーテルアンモニウム塩、ポリオキシエチレンヒド
ロキシアンモニウム塩、などのポリオキシエチレン含有
のカチオン活性剤および両性界面活性剤などが挙げられ
る。 前記(1)〜(10)のポリオキシエチレン系化合物の
中でも、好ましいのは前記(2)のポリエチレングリコ
ールのモノあるいはジエステル誘導体および前記(3)
のポリオキシエチレンエーテルのモノアルキルおよびア
リールアルキルエーテルのエーテル誘導体である。これ
らの中でも、ポリオキシエチレンモノベヘニルエーテル
およびポリオキシエチレンジステアリルエステルが特に
好ましい。 感熱転性写着色剤層中における前記ポリオキシエチレ
ン系化合物を含有率は、この層を構成する成分に対し
て、1〜50重量%の範囲内にあるのが良く、特に4〜30
重量%の範囲内にあるのが好ましい。 さらに、変性シリコン化合物とポリオキシエチレン系
化合物とは、通常は、50:50〜99:1の範囲内の重量比に
て用いる。特に60:40〜99:1の範囲内の重量比で使用す
ることが好ましい。 ポリオキシエチレン系化合物の量が上記範囲を逸脱す
ると印字品質が低下することがある。 −(熱溶融性物質)− 本発明の感熱転写記録媒体に用いることができる熱溶
融性物質は、柳本MJP−2型を用いて測定した融点が、
通常は、40〜150℃の範囲内(好ましくは、50〜100℃の
範囲内)にある固体または半固体状物質である。 熱溶融性物質の具体例としては、例えば、カルナバロ
ウ、木ロウ、オウリキュリーロウおよびエスパルロウ等
の植物ロウ; 蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウおよび鯨ロウ等の動
物ロウ: パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックス、ポリエステルワックスおよ
び酸ワックス等の石油ロウ; モンタンロウ、オゾケライトおよびセレシン等の鉱物
ロウ等のワックス類 パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸およびベ
ヘン酸等の高級脂肪酸; パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘ
ニルアルコール、マルガニルアルコール、ミリシルアル
コールおよびエイコサノール等の高級アルコール; パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステア
リン酸セチルおよびステアリン酸ミリシル等の高級脂肪
酸エステル; アセトアミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、ステアリン酸アミドおよびアミドワックス等のア
ミド類; ステアリルアミン、ベヘニルアミンおよびパルミチル
アミン等の高級アミン類;ならびに、 融点30℃以上のシリコン化合物および変性シリコン化
合物、 などが挙げられ、これらを単独で用いてもよいし併用
してもよい。 本発明においては、上記の熱溶融性物質のなかでも上
記方法により測定した融点が50〜100℃の範囲内にある
熱溶融性物質を用いることが好ましく、さらに、パラフ
ィンワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワック
スおよびマイクロクリスタルワックスのなかから融点が
50〜80℃の範囲内にあるものを選択して、単独で、ある
いはこれらを組み合わせて使用することが特に好まし
い。 この感熱転性写着色剤層における熱溶融性物質の含有
率は、通常は、この層の形成成分の総重量に対して20〜
80重量%の範囲内に設定される。含有率が20重量%より
低いと印字品質が低下することがある。 −(熱可塑性樹脂)− 本発明の感熱転写性着色剤層を形成する熱可塑性樹脂
としては、通常使用されている熱可塑性樹脂、たとえ
ば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、石油系樹脂
およびアイオノマー樹脂などの樹脂、 天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム
およびクロロプレンゴムなどのエラストマー類、 エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノ
ール樹脂および水添ロジン等のロジン誘導体、 フェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン
樹脂および芳香族系樹脂等の軟化点50〜150℃の高分子
化合物などを使用することができるが、特に好適な熱可
塑性樹脂は、少なくともエチレンと下式で表わされるモ
ノマーとから得られる共重合体である。 ただし、前記式において、R1は、水素原子もしくはメ
チル基を表わし、R2は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは
分岐状のアルキル基を表わす。 R2のアルキル基としたは、たとえばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基およびオクチル基などが挙げられる。 さらに、本発明で用いる共重合体は、上記モノマー単
位の外に、二塩基性酸、そのアルカリ金属塩(例えば、
ナトリウム塩、カリウム塩)、および二塩基性酸の無水
物のうちの少なくとも一種を繰り返し単位(以下単に、
「二塩基性酸系繰り返し単位」ということもある)とし
て含む共重合体であってもよい。共重合体に含まれる他
のモノマー単位の例としては、マレイン酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸のナトリウム塩およびマレイン酸のカ
リウム塩、フマル酸、フマル酸のナトリウム塩およびフ
マル酸のカリウム塩、ならびにイタコン酸、無水イタコ
ン酸、イタコン酸のナトリウム塩およびイタコン酸のカ
リウム塩を挙げることができる。 前記共重合体におけるエチレンと前記式で表わされる
単量体との含有モル比は、通常は、50:50〜90:10の範囲
内(好ましくは、62:38〜79:21の範囲内)に設定され
る。また、二塩基性酸系繰り返し単位を含む場合には、
エチレンと二塩基性酸系繰り返し単位との含有モル比
は、85:15〜99.5:0.5の範囲内(好ましくは、90:10〜9
9.5:0.5の範囲内)に設定される。 上記範囲を逸脱すると転写性能が低下することがある。 このような共重合体としては、具体的には、たとえ
ば、 エチレン−メチルアクリレート酸共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−プロピルア
クリレート共重合体、エチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体、エチレン−イソブチルアクリレート共重合
体、エチレン−ペンチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−ヘキシルアクリレート共重合体、エチレン−オクチ
ルアクリレート共重合体などのエチレン−アクリル酸エ
ステルおよびこれらの無水マレイン酸変性物、 エチレン−メチルメタアクリレート共重合体、エチレ
ン−エチルメタアクリレート共重合体、エチレン−プロ
ピルメタアクリレート共重合体、エチレン−n−ブチル
メタアクリレート共重合体、エチレン−イソブチルメタ
アクリレート共重合体、エチレン−ペンチルメタアクリ
レート共重合体、エチレン−ヘキシルメタアクリレート
共重合体、エチレン−オクチルメタアクリレート共重合
体などのエチレン−メタクリル酸エステルおよびこれら
の無水マレイン酸変性物、 エチレン−メチルアクリレート−無水マレイン酸共重
合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸
共重合体、エチレン−プロピルアクリレート−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン−n−ブチルアクリレート−
無水マレイン酸共重合体、エチレン−イソブチルアクリ
レート−無水マレイン酸共重合体、エチレン−ペンチル
アクリレート−無水マレイン酸共重合体、エチレン−ヘ
キシルアクリレート−無水マレイン酸共重合体、およ
び、エチレン−オクチルアクリレート−無水マレイン酸
共重合体などのエチレン−アクリル酸エステル−無水マ
レインの三元共重合体、 ならびに、 エチレン−メチルメタアクリレート−無水マレイン酸
共重合体、エチレン−エチルメタアクリレート−無水マ
レイン酸共重合体、エチレン−プロピルメタアクリレー
ト−無水マレイン酸共重合体、エチレン−n−ブチルメ
タアクリレート−無水マレイン酸共重合体、エチレン−
イソブチルメタアクリレート−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−ペンチルメタアクリレート−無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン−ヘキシルメタアクリレート−
無水マレイン酸共重合体、および、エチレン−オクチル
−メタアクリレート−無水マレイン酸共重合体などのエ
チレン−メタアクリル酸エステル−無水マレイン酸の三
元共重合体、 が挙げられる。 さらに、前記共重合体中の無水マレイン酸の一部が加
水分解してマレイン酸繰り返し単位(マレイン酸のアル
カリ金属を含む)となっている共重合体や、エチレンと
炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルアクリレー
トおよび/またはアルキルメタアクリレートとマレイン
酸とを共重合して得られる共重合体をも、本発明で用い
る共重合体に含めることができる。 さらに、この共重合体は、その特性を損なわない範囲
内で、他の繰り返し単位を含むものであってもよい。 本発明においては、前記共重合体の中でも、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアク
リレート−無水マレイン酸共重合体、水添ロジン、石油
樹脂および水添テルペン樹脂のなかから一種もしくは二
種以上の熱可塑性樹脂を選択して使用することが好まし
い。熱可塑性樹脂として上記のものを使用することによ
り印字品質が向上すると共に、この共重合体と本発明で
用いる変性シリコン化合物およびポリオキシエチレン系
化合物との相溶性が特に良好であるので、走行性能が向
上する傾向があり、印字品質もさらに向上する傾向があ
る。 本発明で用いるこれらの共重合体の製造方法は、すで
に公知であって、本発明においては、公知の方法で使用
したものを用いることができる。 本発明の感熱印字記録媒体の感熱転性写着色剤層にお
いては、上記の共重合体を単独で使用することもできる
し、さらに前掲の通常使用されている熱可塑性樹脂とを
併用することもできる。 感熱転性写着色剤層における熱可塑性樹脂の含有率
は、通常は、この層を形成する成分の総重量に対して50
重量%以下とする。 感熱印字性着色剤層が熱可塑性樹脂と熱溶融性物質とを
含む場合、この層における熱溶融性物質と熱可塑性樹脂
との配合重量比は、通常は、10:90〜99:1の範囲内(好
ましくは、60:40〜95:5の範囲内)に設定される。 −(着色剤)− この感熱転写性着色剤層は、通常、前記な熱溶融性物
質および/または熱可塑性樹脂に着色剤が分散されてな
る。 着色剤としては、通常は、カーボンブラックを用いる
が、カラー転写用に使用する場合には、公知の有機顔
料、有機染料および無機顔料を使用することができる。
カラー転写に用いる場合には、通常は、 黄色着色剤[例、ハンザイエローA、不溶性アゾ系赤
色顔料(ファーストイエローGなど)、染色レーキ系黄
色顔料(イエローレイクなど)]、 赤色着色剤[例、ローダミンレレーキB、不溶性アゾ
系赤色顔料(ブリリアントカーメルBSなど)、溶性アゾ
系赤色顔料(レイクオレンジなど)]、および、 青色着色剤[例、フタロシアニン系青色顔料(フタロ
シアニンブルーなど)、染色レーキ系青色顔料(ブルー
レイクなど)、建染系青色顔料(ファーストブルーレイ
クなど)]をブロック状に配置する。 この層における着色剤の含有率は、結合剤として、作
用する前記熱溶融性物質および熱可塑性樹脂の総重量に
対して、通常は、5〜30重量%の範囲内にある。 −(その他)− 本発明は、前述のシリコン化合物により充分な潤滑性
が付与され、走行性および印字品質などが良好であり、
特に他の油状成分の添加を必要とするものではないが、
さらに、鉱油、動植物油および界面活性剤等を添加する
こともできる。 さらに、この感熱転写性着色剤層は、感熱転写性着色
剤層中に通常含まれているその他の成分を含むものであ
ってもよい。 本発明の感熱転写記録媒体は、上記の支持体上に直接
感熱転写性着色剤層を付設したものであってもよいが、
剥離層を介してこの感熱転写性着色剤層を配置すること
もできる。 剥離層は、通常は、前記の熱溶融性物質と熱可塑性樹
脂とを含む層であり、熱溶融性物質の有する属性が支配
的になるように両者の配合比が設定される。 剥離層の層厚は、感熱転写性着色剤層と支持体との接
着性および剥離性を考慮して、通常は、0.5〜5μmの
範囲内にある。 また本発明の感熱転写記録媒体は、前記の感熱転写性
着色剤層が、最外層を構成するものであってもよいが、
この感熱転写層上にオーバーコート層を設けることもで
きる。 オーバーコート層は、通常は、前記の熱溶融性物質と
熱可塑性樹脂とを主成分とする層であり、熱可塑性樹脂
の特性が支配的になるように両者の含有率が調整され
る。そして、オーバーコート層の層厚は、通常は、2μ
m以下である。 本発明の感熱転写記録媒体は、通常の方法により製造
することができる。 すなわち、支持体上にワイヤーバーを用いた方法、グ
ラビアコート法およびスクイズコート法などの公知の方
法により感熱転写着色剤の形成成分の塗布液を塗布す
る。この感熱転写着色剤の形成成分の塗布液としては、
溶剤(例えばトルエン、キシレンなど)に溶解もしくは
分散させて調製したものを用いることができる。さら
に、形成成分の水性エマルジョンを調製して、水性塗工
法を採用し塗設することもできる。この場合、使用する
水性エマルジョンは、感熱転写性着色剤層の形成成分に
界面活性剤を添加して公知の方法を利用して分散させる
ことにより調製することができる。 なお、本発明の感熱転写記録媒体が剥離層を有する場
合には、剥離層は、通常は、ホットメルト法により塗設
される。 また、本発明の感熱転写記録媒体がオーバーコート層
を有する場合、オーバーコート層は、ホットメルト塗布
法、有機溶剤を用いた方法および水性エマルジョンを用
いた水性塗工法のいずれの方法でも塗設することができ
る。 こうして各層を塗設したのち、所望により表面平滑化
処理工程などを経て、所望の形状に裁断されて本発明の
感熱転写記録媒体となる。 このようにして得られる感熱転写記録媒体の形態につ
き、特に限定は無いが、一般には、タイプライターリボ
ン状あるいはラインプリンター等に用いられる広幅のテ
ープ状などの形態で使用される。 この感熱転写記録媒体を用いる感熱転写方法は、通常
の感熱転写記録方法と異なるものではないが、念のため
に熱源として最も典型的な熱ヘッドを使用する場合につ
いて説明する。 すなわち、感熱転写記録媒体の感熱転写性着色剤層
(オーバーコート層を塗設した場合にはオーバーコート
層)と被転写媒体(たとえば転写紙)とを密着させ、必
要に応じてさらに転写紙の背面からプラテンによって熱
パルスを与えながら、所望の印字あるいは転写パターン
に応じて感熱転写性着色剤層を局部的に加熱する。感熱
転写性着色剤層の被加熱部は、その温度が上昇し、感熱
転写性着色剤層が速やかに軟化し、軟化した感熱転写性
着色剤層が被転写媒体に転写される。 [発明の効果] 本発明の感熱転写記録媒体は、感熱転写性着色剤層
が、変性シリコン化合物とポリオキシエチレン系化合物
とを含有しているので、たとえば巻かれた状態で感熱転
写性着色剤層の表面と、支持体の裏面とが接着すること
が少ない。したがって、大型機種を使用した場合勿論の
こと、ポータブルワードプロセッサのような小型機種に
使用した場合にも、円滑に感熱転写記録媒体を走行させ
ることができる。すなわち、感熱転写記録媒体の走行性
能による転写性能の低下が少ない。さらに表面平滑性の
低い所謂ラフペーパーに対する印字品質が向上する。 また、ポリオキシエチレン系化合物を用いた場合に発
生することがあるブリードアウトの発生を有効に防止す
ることができる。 さらに、変性シリコン化合物が、支持体と感熱転写性
着色剤層との接着性を調製するとの作用を有するので、
本発明の感熱転写記録媒体を用い転写する際に、感熱転
写性着色剤層が容易に支持体から剥離し、不快な剥離音
を発生することが少ない。 また、本発明の感熱転写記録媒体は、変性シリコン化
合物の相溶性が良好であるので、上記のように優れた走
行性能を有するにも拘らず、感熱転写性着色剤層の表面
に過剰に供給されることがなく、したがって、地汚れの
発生の少ない転写を行なうことができる。 [実施例] 以下、本発明の実施例を挙げることが、本発明はこれ
により限定されることはない。なお、以下に記載する
「部」とは「重量部」を示す。 (実施例1) 下記に示す感熱転写性着色剤層塗布液組成物Iの成分
を90℃に加熱しながらサンドグラインダーを用いて粉砕
し、次いで溶剤を加えて感熱転写性着色剤層塗布液を調
製した。 得られた感熱転写性着色剤層塗布液を厚さ3.5μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にワイヤーバー
を用いて膜厚4.0μmになるように塗布して感熱転写記
録媒体を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成I アルコール変性シリコン化合物 (X−22−801b、信越化学工業(株)製) ……9部 ポリオキシエチレンベヘニルエステル (POE鎖:5) ……4部 パラフィンワックス (融点69℃) ……15部 カルナバワックス ……25部 粘着付与剤 (アルコンP100、荒川化学(株)製) ……10部 エチレン−アクリル酸エチル共重合体 (NUC−6179、日本ユニカ(株)製) ……10部 カーボンブラック ……15部 (比較例1) 実施例1において、ポリオキシエチレンベヘニルエス
テルを使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒
体を製造した。 (比較例2) 実施例1において、アルコール変性シリコン化合物を
使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒体を製
造した。 (比較例3) 実施例1において、ポリオキシエチレンベヘニルエス
テルおよびアルコール変性シリコン化合物を使用しなか
った以外は同様にして感熱転写記録媒体を製造した。 (実施例2) 実施例1において、感熱転写性着色剤層塗布液組成物
Iの代わりに以下に記載する感熱転写性着色剤層塗布液
組成物IIを使用した以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成II ポリエーテル変性シリコン化合物 (KF−945、信越化学工業(株)製) ……15部 ポリオキシエチレンモノステアレート (POE鎖:40) ……4部 パラフィンワックス (融点69℃) ……15部 エステルワックス ……25部 テルペン樹脂 (YSレジンPx、安原油脂(株)製) ……6部 エチレン−アクリル酸エチル −無水マレイン酸共重合体 (BONDIN HX−8140、住友シーディエフ(株)製) ……10部 カーボンブラック ……15部 (比較例4) 実施例2において、ポリオキシエチレンモノステアレ
ートを使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒
体を製造した。 (比較例5) 実施例2において、ポリエーテル変性シリコン化合物
を使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒体を
製造した。 (比較例6) 実施例2において、ポリオキシエチレンモノステアレ
ートおよびポリエーテル変性シリコン化合物を使用しな
かった以外は同様にして感熱転写記録媒体を製造した。 (実施例3) 実施例1において、感熱転写性着色剤層塗布液組成物
Iの代わりに以下に記載する感熱転写性着色剤層塗布液
組成物IIIを使用した以外は同様にして感熱転写記録媒
体を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成III 高級脂肪酸変性シリコン化合物 (KF−910、信越化学工業(株)製) ……5部 ポリオキシエチレンジステアレート (POE鎖:140) ……8部 パラフィンワックス (融点69℃) ……45部 ポリエチレンワックス ……5部 カルナバワックス ……12部 エチレン−アクリル酸エチル −無水マレイン酸共重合体 (NUC−ACE GB−201、日本ユニカ(株)製) ……12.5部 水添レジン ……7.5部 カーボンブラック ……15部 (比較例7) 実施例3において、ポリオキシエチレンジステアレー
トを使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 (比較例8) 実施例3において、高級脂肪酸変性シリコン化合物を
使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒体を製
造した。 (比較例9) 実施例3において、ポリオキシエチレンジステアレー
トおよび高級脂肪酸変性シリコン化合物を使用しなかっ
た以外は同様にして感熱転写記録媒体を製造した。 (実施例4) 実施例1において、感熱転写性着色剤層塗布液組成物
Iの代わりに以下に記載する感熱転写性着色剤層塗布液
組成物IVを使用した以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成IV アルコール変性シリコン化合物 (KF−851、信越化学工業(株)製) ……5部 ポリオキシエチレンジステアレート (POE鎖:140) ……8部 パラフィンワックス (融点69℃) ……52部 カルナバワックス ……20部 石油樹脂 ……4部 カーボンブラック ……11部 (実施例5) 実施例1において、感熱転写性着色剤層塗布液組成物
Iの代わりに以下に記載する感熱転写性着色剤層塗布液
組成物Vを使用した以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成V ポリエーテル変性シリコン化合物 (KF−945、信越化学工業(株)製) ……2部 ポリオキシエチレンジステアレート (POE鎖:140) ……8部 パラフィンワックス (融点63℃) ……42部 ポリエチレンワックス (AL61,BASF社製) ……20部 エチレン−アクリル酸エチル −無水マレイン酸共重合体 (BONDIN HD−8140、住友シーディエフ(株)製) ……10部 石油樹脂 (アルコンP−1100、荒川化学(株)製) ……8部 カーボンブラック ……10部 評価 得られた感熱転写記録媒体を裁断し、カセット内に収
容し、常温(25℃、50%)で1週間保存し、走行に要す
るトルクをトルクゲージを用いて測定した。 得られた感熱転写記録媒体をポータブルワードプロセ
ッサのサーマルプリンターを用いて、20cpsの印字速度
で平滑度10秒のスピカボンド紙に記録(印字)し、印字
部分をルーペ用いて観察して印字品位を以下の基準で評
価した。 結果を第1表に示す。 第1表において、巻き取りトルクの測定結果は、下記
のように表記した。 ○……トルク5kgfcm以下 △……トルク5〜15kgfcmの範囲内 ×……トルク15kgfcm以上 印字品位の評価については、次のように表記した。 ○……鮮明なアルファベットを再現。 △……アルファベットの再現がやや不鮮明。 ×……アルファベットの再現が不鮮明。 第1表から明らかなように、本発明の感熱転写記録媒
体は、ポリオキシエチレン系化合物と変性シリコン化合
物とを添加することにより走行トルクが低く、良好な走
行性を示すようになると共に、ラフペーパーに対する印
字品位も向上することがわかる。したがって、感熱転写
記録媒体の走行駆動動力の小さく、かつラフペーパーを
使用することが多いパータグルワードプロセッサなどで
も良好に使用することができる。 さらに、本発明の感熱転写記録媒体は、転写の際の剥
離音の発生も少なく、変性シリコン化合物のしみ出しに
よる地汚れの発生も少なかった。 (実施例6) 実施例1において、感熱転写性着色剤層塗布液組成物
Iの代わりに以下に記載する感熱転写性着色剤層塗布液
組成物VIを使用した以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 感熱転写性着色剤層塗布液組成VI アルコール変性シリコン化合物 (X−22−801b、信越化学工業(株)製) ……10部 ポリオキシエチレンジステアレート (POE鎖:2) ……5部 パラフィンワックス (融点69℃) ……20部 マイクロクリスタルワックス ……30部 エチレン−アクリル酸エチル共重合体 (NUC−6570、日本ユニカ(株)製) ……8部 水添テルペン樹脂 ……15部 カーボンブラック ……10部 (比較例10) 実施例4において、ポリオキシエチレンジステアレー
トを使用しなかった以外は同様にして感熱転写記録媒体
を製造した。 上記実施例6および比較例10で製造した感熱転写記録
媒体を用いて実施例1と同様にして感熱転写を行なった
ところ、比較例10では、ポリオキシエチレン系化合物に
よるブリードアウトが観察されたのに対して、実施例6
ではブリードアウトは、全く見られなかった。 (比較例11) 実施例1において、アルコール変性シリコン化合物に
代えて、シリコーンオイルSH−200(東レシリコーン社
製)を使用した以外は実施例1と同様にして感熱転写記
録媒体を製造した。 (比較例12) 比較例1において、アルコール変性シリコン化合物に
代えて、シリコーンオイルSH−200(東レシリコーン社
製)を使用した以外は比較例1と同様にして感熱転写記
録媒体を製造した。 上記比較例11および比較例12で製造した感熱転写記録
媒体を用いて実施例1と同様にして印字品位の評価を行
なった。 結果を第2表に示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−295084(JP,A) 特開 昭58−101095(JP,A) 特開 昭60−97890(JP,A) 特開 昭61−230986(JP,A) 特開 昭62−208994(JP,A) 特開 昭61−263796(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.支持体上に感熱転写性着色剤層が設けられた感熱転
    写記録媒体において、該感熱転写性着色剤層が、変性シ
    リコン化合物およびポリオキシエチレン系化合物を含む
    ことを特徴とする感熱転写記録媒体。 2.前記変性シリコン化合物が、アルキル変性シリコン
    化合物、ポリエーテル変性シリコン化合物、アミノ変性
    シリコン化合物、アミド変性シリコン化合物、アルコー
    ル変性シリコン化合物、メルカプト変性シリコン化合
    物、カルボキシル変性シリコン化合物およびエポキシ変
    性シリコン化合物よりなる群から選ばれる少なくとも一
    種の変性シリコン化合物である前記特許請求の範囲第1
    項に記載の感熱転写記録媒体。
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