JP2777337B2 - マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ装置

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JP2777337B2 JP30115994A JP30115994A JP2777337B2 JP 2777337 B2 JP2777337 B2 JP 2777337B2 JP 30115994 A JP30115994 A JP 30115994A JP 30115994 A JP30115994 A JP 30115994A JP 2777337 B2 JP2777337 B2 JP 2777337B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動するマッサージロー
ラ上に上向きに横たわってマッサージを受けるマッサー
ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマッサージ装置には、実公平4
−20434号公報に示されたマットレスタイプのもの
がある。このマッサージ装置は、長尺平板状の基体を有
し、この基体の幅方向両側に一対のガイドレールが敷か
れ、また長手方向両側にモータを駆動源とする駆動装置
とピローベースとが配設されている。上記のガイドレー
ルには、駆動装置によって往復移動される伝動用ベル
ト、回転自在なマッサージローラを有した移動体が設け
られ、移動体は伝動用ベルトに連結されている。そし
て、伝動用ベルトが駆動装置により往復移動されると、
これに伴って移動体も往復移動するので、その上に仰向
けに横たわった使用者は往復移動する移動体のマッサー
ジローラによりマッサージを受けることができるという
ものである。
【0003】伝動用ベルトはガイドレールのピローベー
ス側の端部に取り付けられたガイドプーリに掛けられ、
その両端部は駆動装置の第1の駆動用プーリと第2の駆
動用プーリに連結され、伝動用ベルトを一方向に移動さ
せるときには、第1の駆動用プーリにより伝動用ベルト
を巻き取りながら第2の駆動用プーリから伝動用ベルト
を巻き戻し、他方向に移動させるときには、逆に第2の
駆動用プーリにより伝動用ベルトを巻き取りながら第1
の駆動登用プーリから伝動用ベルトを巻き戻すようにし
ている。このようにするために、第1および第2の駆動
用プーリを別々の軸に取り付け、それら両軸が逆方向に
回転するように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマッサージ
装置では、駆動装置の第1および第2の駆動用プーリは
別々の軸に取り付けられているため、駆動源であるモー
タの回転をそれら2本の軸に回転方向が互いに逆となる
ように伝達しなければならず、部品点数が多く、構造が
複雑化するという問題があった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、第1および第2の駆動用プーリを同軸
上に配することができ、モータによる第1および第2の
駆動構成の簡単化を図ることができるマッサージ装置を
提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に発明のマッサージ装置は、互いに離間して平行に対向
するように配置された一対のガイドレールと、これら一
対のガイドレールの長手方向一端側に設けられた軸と、
この軸の一端側に設けられ、モータの回転を軸に伝達す
る従動歯車と、前記軸の一端側および他端側にそれぞれ
1組ずつ配された第1および第2の駆動用プーリと、こ
れら各組の第1および第2の駆動用プーリに両端部が巻
取方向を互いに逆にして固定されると共に、途中部が前
記ガイドレールの長手方向他端側に位置して設けられた
ガイドプーリに掛けられ、第1および第2の駆動用プー
リの回転によりガイドレールに沿って移動される一対の
伝動用条部材と、回転可能なマッサージローラを備え前
記伝動用条部材により駆動されて前記ガイドレールに沿
って移動する移動体とを具備し、前記軸の一端側および
他端側に配された2組の第1および第2の駆動用プーリ
のうち、一端側の1組の第1および第2の駆動用プーリ
は第1の駆動用プーリに前記従動歯車の歯に係合する係
合部を設けてその係合により従動歯車から回転伝達され
るように構成されていると共に、他端部側に配された1
組の第1および第2の駆動用プーリは軸から回転伝達さ
れるように取り付けられていることを特徴とするもので
ある。
【0007】また本発明のマッサージ装置は、ガイドレ
ールと、このガイドレールの長手方向一端側に設けられ
た軸と、この軸に配され、モータによって回転駆動され
る第1の駆動用プーリおよびこの第1の駆動用プーリか
ら回転を受ける第2の駆動用プーリと、これら第1およ
び第2の駆動用プーリに両端部が巻取方向を互いに逆に
して固定されると共に、途中部が前記ガイドレールの長
手方向他端側に位置して設けられたガイドプーリに掛け
られ、第1および第2の駆動用プーリの回転によりガイ
ドレールに沿って移動される伝動用条部材と、回転可能
なマッサージローラを備え、前記伝動用条部材により駆
動されて前記ガイドレールに沿って移動する移動体とを
具備し、前記第1の駆動用プーリから第2の駆動用プー
リへの回転伝達は、それら両駆動用プーリの一方に少な
くとも1個の係合部を設けると共に、他方に多数の被係
合部を設け、係合部と被係合部との係合によって行うこ
とを特徴とするものである。
【0008】本発明のマッサージ装置では、ばね部材に
より付勢されたテンシヨンプーリを備え、伝動用条部材
に張力を付与するテンション機構を設けることができ
る。この場合、ばね部材は伝動用条部材に最小2Kgの
張力を付与する強さに設定されていることが好ましい。
また、テンションプーリの軸方向両側には伝動用条部材
の幅方向の動きを規制するフランジが設けられているこ
とが好ましい。
【0009】本発明のマッサージ装置は、第1および第
2の駆動用プーリの巻取周面に凹部を形成し、伝動用条
部材の端部をこの凹部の内面と凹部に嵌合される当て部
材との間に挟持固定すると共に、前記当て部材の外面を
第1および第2の駆動用プーリの巻取周面の円弧に沿う
円弧面に形成することができる。また、第1および第2
の駆動用プーリの軸方向両側にはフランジを設け、その
フランジの内側面に15度以上の勾配を付すことができ
る。更に、第1および第2の駆動用プーリの巻取周面の
幅は伝動用条部材の幅の1.2倍以上に設定されている
ことが好ましい。
【0010】
【作用】上記手段によれば、第1および第2の駆動用プ
ーリは同軸上に配されて一体的に回転する。このとき、
伝動用条部材は第1および第2の駆動用プーリに互いに
逆方向に巻かれているので、第1の駆動用プーリに巻き
取られる場合は第2の駆動用プーリから巻き戻され、逆
に第2の駆動用プーリに巻き取られる場合は第1の駆動
用プーリから巻き戻されるようになるので、伝動用条部
材は正常に往復移動する。
【0011】また、2組の第1および第2の駆動用プー
リのうち、一方の組の第1の駆動用プーリの係合部を従
動歯車の歯車に係合させる構成とすることにより、伝動
用プーリのうち移動体に連結された部位を、一対の伝動
用ベルトについて同一に調節する作業が簡単となる。ま
た、第1および第2の駆動用プーリのうち一方に少なく
とも1個の係合部を設けると共に、他方に多数の被係合
部を設け、係合部と被係合部とを係合させる構成とする
ことにより、伝動用条部材の弛みを吸収することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明のマッサージ装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。このマッサージ装置は、図
7、図9、図10に示すように一対のガイドレール1を
備えている。このガイドレール1は、ナイロン、ポリプ
ロピレンなどのプラスチックにより長尺な板状に成形さ
れたもので、図16に示すように、その内部は中空状に
なっていてその中空内部に複数のリブ1aが形成されて
いる。このガイドレール1の上面部を構成する主板部1
bには、その長手方向全体にわたって一対のL形リブ1
cが形成され、この一対のL形リブ1c間および当該一
対のリブ1cの下側の中空内部は伝動用条部材としての
金属例えばステンレス製の伝動用ベルト2が通る上部通
路3および下部通路4とされている。また、ガイドレー
ル1の主板部1bには一対のL形リブ1cと平行に1本
のL形リブ1dが形成されており、このL形リブ1dと
一対のL形リブ1cとの間の溝状部分が車輪ガイド部5
とされている。
【0013】ガイドレール1は長手方向中央部分で折り
曲げて二つ折りできるようにするために、該長手方向中
央部分は屈曲可能な柔軟部6とされている。この柔軟部
6は、図23に示すように、主板部1bを残してその上
下両側に多数のスリット6aを形成することによって構
成されており、このスリット6aの形成部分では主板部
1bを残して他の部分が除去されているので、当該部分
で柔軟性が生ずる結果、ガイドレール1が長手方向中間
部分(柔軟部6)において図23に二点鎖線で示すよう
に折り曲げ可能になるものである。
【0014】このような一対のガイドレール1は、左右
方向に所定の間隔をもって対向するように平行に配置さ
れ、その長手方向一端側および他端側に設けられたプラ
スチック製のピローベース7およびプラスチック製の平
板状をなす台部材8によって間隔保持されている。ここ
で、一対のガイドレール1に対し、ピローベース7は次
に述べるスライド嵌合によって連結され、台部材8はね
じ9によって連結されており、この連結により一体化さ
れた一対のガイドレール1、ピローベース7および台部
材8によって矩形枠状のベース10が構成される。この
ようにベース10がフレーム構造となるので、重量のあ
る厚い平板状の基体にガイドレール、ピローベース、駆
動装置、移動体などを取り付ける構成の従来に比べ、全
体として軽量となり持ち運びに便利となる。
【0015】ここで、ガイドレール1へのピローベース
7の連結構成につき説明する。ピローベース7は、図1
2に示すように下面の大部分が開放された中空状に形成
され、その上面部7aは上向きに横たわった使用者の頭
部を支えるために、円弧凹面状で且つ図9に示すように
台部材8側に向かって下降する傾斜状に形成されてい
る。また、ピローベース7の上面部7aの裏側には下向
きの補強リブ7bが多数形成されており、この補強リブ
7bによって使用者の頭部を支えたとき該上面部7aが
撓むことのないようにしている。そして、ピローベース
7の上面部7aの左右両側のうち、ガイドレール1が連
結される部分は図11および図12に示すように凹状に
形成され、この凹状部11の内側に2個の係合部7c,
7dが突設されている。
【0016】一方、一対のガイドレール1の一端部分は
図12に示すように幅方向両側および下側半分が切除さ
れた形態となっており、これによりガイドレール1の一
端部分の左右両側に係合凹部1e,1fが形成された状
態になっている。そして、当該ガイドレール1の一端部
分は図10に示すようにピローベース7の凹状部11底
面の傾斜に沿うように斜め上向きに屈曲されている。
【0017】そして、ガイドレール1の一端部分をピロ
ーベース7の前記凹状部11に台部材8側からスライド
によって挿入することにより、係合凹部1e,1fがそ
れぞれピローベース7の係合部7c,7dに嵌合され
る。このような凹部(係合凹部1e,1f)と凸部(係
合部7c,7d)とのスライド嵌合により一対のガイド
レール1とピローベース7とが連結されるものである。
このガイドレール1のピローベース7からの抜け止めは
伝動用ベルト2によって行われるが、その具体的構成に
ついては後述の説明から明らかとなる。なお、スライド
嵌合のための凹部相当部分をピローベース7側に形成
し、凸部相当部分をガイドレール1側に形成するように
しても良い。
【0018】上記ピローベース7内の左右両側には、図
9〜図11に示すように、ガイドレール1の取り付け部
分の後側に位置してガイド部材としてのガイドプーリ1
2が設けられている。このガイドプーリ12は図13に
示すようにピローベース7内の隣接する補強リブ7bの
軸孔7eに挿通支持され軸13に回転自在に支持されて
いる。なお、ピローベース7の開放下面のうち、ガイド
プーリ12が設けられた部分は閉鎖板14によって塞が
れている。
【0019】しかして、前記伝動用ベルト2の途中部分
は上記ガイドプーリ12に掛け渡されている。そして、
図14に示すように、伝動用ベルト2の一端側はピロー
ベース7に形成された導出孔7fから外部に引き出され
てガイドレール1の上部通路3内に挿入されている。ま
た、伝動用ベルト2の他端側はピローベース7の底面に
図12に示す弾性爪15aの弾性係合により取り付けら
れた半円弧面状のガイド15に掛けられた後、ピローベ
ース7に形成された導出孔7gから引き出されてガイド
レール1の下側通路4内に挿入されている。そして、伝
動用ベルト2の両端部は上側通路3および下側通路4の
台部材8側の端部から導出されている。
【0020】前記台部材8上には駆動装置16が配設さ
れている。この駆動装置16は伝動用ベルト2を上側通
路3および下側通路4に沿って往復移動させるためのも
ので、その具体構成を説明するに、台部材8に取り付け
られた金属製のケーシング17内には、図7に示すよう
に、駆動源として正逆回転可能な減速機付きモータ18
が設けられている。また、ケーシング17には軸すなわ
ちモータ18を駆動源とする回転軸19が回転可能に設
けられており、モータ18から回転軸19への回転伝達
は、ケーシング17から突出するモータ18の出力軸1
8aに取着された駆動歯車20と、同じくケーシング1
7から突出する回転軸19の両端部のうち一端側に取着
された従動歯車21とによって行われる。なお、従動歯
車21から回転軸19への回転伝達は、図1に示すよう
に従動歯車21に形成された非円形例えば略小判形の軸
穴21aを同じく断面略小判形に形成された回転軸19
の一端部に嵌合することによって行われる。
【0021】上記回転軸19の両端部には、それぞれ第
1の駆動用プーリ22,23および第2の駆動用プーリ
24,25が1組ずつ配されている。このうち、回転軸
19の一端側に配された第1,第2の駆動用プーリ2
2,24は従動歯車21から回転伝達され、他端側に配
された第1,第2の駆動用プーリ23,25は回転軸1
9から回転伝達されるようになっている。
【0022】すなわち、図1および図2に示すように、
回転軸19の一端側に配された第1の駆動用プーリ22
の両側面部には、係合部としての多数の溝26a,27
aを有した連結穴26,27が形成されている。また、
回転軸19の一端側に配された第2の駆動用プーリ24
の一側部には、外周部に被係合部としての多数の突条2
8aを形成した連結突部28が突設されている。そし
て、第1の駆動用プーリ22の一方の連結穴26は溝2
6aを従動歯車21の歯21bのうち駆動歯車20との
噛合から除かれた片側部分に係合させるようにして該従
動歯車21に嵌合され、また第2の駆動用プーリ24の
連結突部28はその突条28aを第1の駆動用プーリ2
2の他方の連結穴27の溝27aに噛み合わせるように
して該他方の連結穴27に嵌合されており、これにより
従動歯車21の回転が第1の駆動用プーリ22に伝達さ
れ、更に第1の駆動用プーリ22の回転が第2の駆動用
プーリ24に伝達されるように構成されている。
【0023】回転軸19の他端側に配された第1の駆動
用プーリ23は、回転軸19に直接嵌合されるようにな
っており、その軸穴23aは非円形例えば略小判形に形
成されている。また、回転軸19の他端部も断面略小判
形に形成され、この断面略小判形の他端部に第1の駆動
用プーリ23の軸穴23aを嵌合することにより、回転
軸19の回転が第1の駆動用プーリ23に伝達されるよ
うに構成されている。そして、第1の駆動用プーリ23
から第2の駆動用プーリ25への回転伝達は、前述した
第1,第2の駆動用プーリ22,24の回転伝達構成と
同様に、第1の駆動用プーリ23の一端側に形成された
係合部としての多数の溝29a付きの連結穴29に、第
2の駆動用プーリ25の一側部に突設された被係合部と
しての多数の突条30a付きの連結突部30を嵌合する
ことによって行われるように構成している。なお、回転
軸19の両端部には松葉ピン31により抜け止め状態に
されたワッシャ32が嵌合されており、これにより第
1,第2の駆動用プーリ22〜25の抜け止めがなされ
ている。
【0024】上記第1,第2の駆動用プーリ22〜25
の巻取周面(伝動用ベルト2を巻き取る外周面)には凹
部22a〜25aが形成されている。そして、ガイドレ
ール1の上部通路3から導出された伝動用ベルト2の一
端部は、図1、図3に示すように第1の駆動用プーリ2
2,23の巻取周面に形成された凹部22a,23aの
内面とこの凹部22a,23aに嵌合された当て部材3
3との間に挟まれ、当て部材33をねじ34によって締
め付けることにより固定されていると共に、他端部も同
様に第2の駆動用プーリ24,25の巻取周面に形成さ
れた凹部24a,25aの内面とこの凹部24a,25
aに嵌合された当て部材33との間に挟まれ、当て部材
33をねじ34によって締め付け固定されている。そし
て、各当て部材33の外面33aは第1および第2の駆
動用プーリ22〜25の巻取周面に沿う円弧面に形成さ
れていて、その巻取周面をそのまま延長した状態になっ
ている。なお、図3は第2の駆動用プーリ25について
のみ示した。
【0025】この場合、伝動用ベルト2の両端側は第1
および第2の駆動用プーリ22,23および24,25
に対して互いに逆方向に巻回される。例えば、上部通路
3から引き出された伝動用ベルト2の一端側は第1の駆
動用プーリ22,23に上側から巻き付けるようにして
固定され、下側通路4から引き出された伝動用ベルト2
の他端側は第2の駆動用プーリ24,25に下側から巻
き付けるようにして固定される。
【0026】このような第1の駆動用プーリ22,23
の軸方向両側にはフランジ22b,22c,23b,2
3cが一体に形成されており、このうち、第2の駆動用
プーリ24,25側のフランジ22c,23cは当該第
2の駆動用プーリ24,25の片側のフランジとしても
用いられる。そして、第2の駆動用プーリ24,25の
残る軸方向片側にはフランジ24b,25bが一体に形
成されている。それらフランジ22b,22c,23
b,23c,24b,25bの内面は図4に示すように
外周方向に向かって外側に傾斜しており、その傾斜の勾
配αは15度以上に設定されている。また、第1および
第2の駆動用プーリ22〜25の巻取周面の幅Mは伝動
用ベルト2の幅Nの1.2倍以上に設定されている。
【0027】ここで、第1の駆動用プーリ22,23へ
の第2の駆動用プーリ24,25の連結は、伝動用ベル
ト2の両端部を固定した後に行うものであるが、このと
き第1の駆動用プーリ22,23を従動歯車21、回転
軸19に嵌合した停止状態で第2の駆動用プーリ24,
25を図8に示す矢印A方向に回転操作することによ
り、伝動用ベルト2を第2の駆動用プーリ24,25に
巻き取って弛みのない状態にして行う。このようにして
伝動用ベルト2を弛みのない状態にしたとき、伝動用ベ
ルト2の長さのばらつきによって、第1の駆動用プーリ
22,23に対する第2の駆動用プーリ24,25の回
転位置関係は必ずしも一定に定まらないが、どのような
回転位置関係にあっても、連結突部28,30の突条2
8a,30aと連結孔27,29の溝27a,29aと
の嵌合は可能であるので、伝動用ベルト2の長さのばら
つきを吸収して弛みのない状態にすることができるもの
である。そして、この伝動用ベルト2が弛みのない状態
になされることにより、伝動用ベルト2がガイドプーリ
12を台部材8側に引っ張る状態となるため、ピローベ
ース7がガイドレール1から抜け出ないように止められ
るものである。
【0028】このようにして両端部が両プーリ22,2
3および24,25に固定された伝動用ベルト2は、回
転軸19が矢印Aとは反対方向に回転すると、第1の駆
動用プーリ22,23に巻き取られながら第2の駆動用
プーリ24,25から巻き戻され、逆に回転軸19が矢
印A方向に回転すると、第2の駆動用プーリ24,25
に巻き取られながら第1の駆動用プーリ22,23から
巻き戻されるようになる。
【0029】そして、ケーシング17の両側には、伝動
用ベルト2に張力を付与するためにテンション機構35
が設けられている。このテンション機構35は、図6に
示すように伝動用ベルト2を包囲するように台部材8に
取り付けられた略コ字形の支持部材36と、この支持部
材36の内側にピン37により回動可能に支持されたレ
バー38と、このレバー38の一端側と支持部材36と
の間に掛け渡されてレバー38を矢印B方向に回動付勢
するばね部材としての引張りコイルばね39と、レバー
38の他端側にピン40により回転可能に支持されたテ
ンションプーリ41とから構成されている。
【0030】そして、テンションプーリ41は引張りコ
イルばね39の弾発力により伝動用ベルト2に押し付け
られて該伝動用ベルト2に張力を付与し、長期使用によ
り伝動用ベルト2が伸びても、該伝動用ベルト2に常に
一定の張力を付与して第1,第2の駆動用プーリ22〜
25の回転に良く追従して移動するようにしている。こ
のテンションプーリ41の軸方向両側にはフランジ41
aが一体に形成されていて、このフランジ41aによ
り、第1および第2の駆動用プーリ22,24、23,
25が横方向にずれていることにより、伝動用ベルト2
に横方向のずれ力が作用するという事情があっても、伝
動用ベルト2がテンションプーリ41から外れることの
ないようにしている。この場合、引張りコイルばね39
は複数個並列に設けられ、伝動用ベルト2に対し最小2
Kgの張力を付与できるようになっている。ここで、伝
動用ベルト2に最小の張力を付与する状態は引張りコイ
ルばね39が最も縮んだ状態である。
【0031】使用者に対しマッサージ作用を果たすマッ
サージ手段としてのマッサージローラ42,43はプラ
スチックなどにより形成されて図7〜図10に示すよう
に移動体44に設けられている。この移動体44は、図
16に示すように、中空軸45の両端部に一対のプラス
チック製のサポート46(図16では一方のみ図示)を
ボルト47により締め付け固定してなり、この中空軸4
5に前記マッサージローラ42,43が回転可能に支持
されている。この場合、マッサージローラ42,43は
計4個設けられており、内側の2個のマッサージローラ
42は中空軸45に回転可能に嵌合された別体の中空ス
リーブ軸48に嵌着され、外側の2個のマッサージロー
ラ43は一体のスリーブ43aによって中空軸45に回
転可能に嵌合されていて、このスリーブ軸48、スリー
ブ43aにより各マッサージローラ42,43が軸方向
にずれ動くことのないように規制される。
【0032】上記計4個のマッサージローラ42,43
のうち、使用者の主として背骨の両側部分をマッサージ
する内側2個のマッサージローラ42は比較的軟質に形
成され、主として両足のふくらはぎ部分をマッサージす
る外側2個のマッサージローラ43は比較的硬質に形成
されている。この場合、内側2個のマッサージローラ4
2は例えば黄、外側2個のマッサージローラ43は例え
ば白というように異なる着色が施され、これにより組み
付け時に軟質のものと硬質のものとの取り付け位置を間
違うことのないようにしている。
【0033】上記サポート46の下部には図17、図1
8にも示すように2個の車輪49が軸50により回転可
能に取り付けられており、左右一対のサポート46の車
輪49は左右一対のガイドレール1の車輪ガイド部5に
載置され、該車輪ガイド部5上を転動するようになって
いる。そして、サポート46には車輪49を上部および
前後両側から覆う保護カバー46aが一体に設けられて
いる。
【0034】移動体44は伝動用ベルト2から駆動力を
受けて移動する。そのために、移動体44は左右一対の
伝動用ベルト2に連結されている。すなわち、伝動用ベ
ルト2のうち、上側通路3内を移動する部分の所定の近
接2箇所には、図17、図18に示すように、伝動用ベ
ルト2を上下から挟み付けるようにして筒部51a,5
2aを有した2個の金属製の取付板51,52と2個の
金属製補助板53,53とが配置され、それら取付板5
1,52と補助板53,53とが溶接Wにより伝動用ベ
ルト2に固着されている。一方、サポート46の中央下
部には、一対の筒部54a,54bを有した連結板54
が取り付けられていると共に、左右両端部に傾斜ガイド
面55a,55bを形成した保護板55が取り付けられ
ている。
【0035】そして、両取付板51,52の筒部51
a,52aには、それぞれ別の金属より線からなる連結
ワイヤ56,57が挿通されており、それら連結ワイヤ
56,57の一端部はX字状に交差された後に連結板5
4の筒部54a,54bに通されて該一端部にかしめ等
により取着された止め具58,58により抜け止め状態
に連結され、他端部は上方にやや緩く引張られた状態で
保護板55の両側の傾斜ガイド面55a,55bに掛け
られた後、該他端部にかしめ等により取着された連結具
59,59がねじ60,60によってサポート46に固
定されている。これによりサポート46がワイヤ連結ワ
イヤ56,57を介して伝動用ベルト2に連結された状
態となり、移動体44が伝動用ベルト2の移動に伴って
該伝動用ベルト2と一体的に移動する。
【0036】移動体44はガイドレール1上をその両端
部間で往復移動する。そして、移動体44がピローベー
ス7側の端部、台部材8側の端部まで走行したことを検
出するために、前記駆動装置16のケーシング17内に
検出装置61が設けられている。この検出装置61は、
図19に示すように、回転軸19に一体回転するように
嵌着された送りねじ62と、この送りねじ62に螺合す
るねじ孔63aを有した作動部材63と、ケーシング1
7に取り付けられるプラスチック製の取付板64と、こ
の取付板64に回転軸19の軸方向に所定の間隔をもっ
て取り付けられた2個のスイッチ65,66とから構成
されている。
【0037】上記取付板64の上部には図20、図21
に示すようにフック64aが形成され、下部にはボス部
64bが形成されている。これに対し、ケーシング17
の上部には横長の引掛け孔67が形成されていると共
に、下部には横長の通し孔68が形成されている。そし
て、取付板64はフック64aを引掛け孔67に係合す
ると共に、通し孔68に通された取付ねじ69をボス部
64bに螺着することによってケーシング17に固定さ
れる。そして、取付板64には両スイッチ65,66間
に位置して平板状のガイド64cが突設されおり、この
ガイド61cに作動部材63の先端部に形成された溝6
3bが嵌合されている。これにより、作動部材63が送
りねじ62と共回りすることなく、該送りねじ62の回
転に伴って回転軸19の軸方向すなわち左右方向に直線
的に移動するように構成されている。この場合、送りね
じ62と、ねじ孔63aの雌ねじとは多条ねじ、例えば
2条ねじとされており、これによりねじピッチを大きく
して回転軸19の1回転当たりの作動部材63の移動量
が大きくなるようにしている。
【0038】上記検出装置61において、回転軸19が
モータ18により矢印A方向および矢印Aとは反対方向
に回転駆動されると、作動部材63が矢印C方向および
矢印Cとは反対方向に移動し、作動部材63の両側に突
設された押圧部63c,63dがスイッチ65,66の
板ばね65a,66aを押圧して該スイッチ65,66
をオン動作させる。このスイッチ65,66のオン動作
信号はケーシング17内に設けられた制御手段としての
制御装置70に入力され、該制御装置70は入力された
オン動作信号を逆転指令信号と認識してモータ18をそ
れまでの回転方向と逆方向に回転するように制御する。
【0039】ここで、スイッチ65をオン動作させる位
置とスイッチ66をオン動作させる位置との間で作動部
材63を移動させるに要する回転軸19の回転数は、伝
動用ベルト2を、移動体44の往復移動距離相当長さだ
け第1および第2の駆動用プーリ22,23および2
4,25に巻き取るために要する回転数と同一に定めら
れている。従って、以上のことから移動体44はピロー
ベース7側の終点位置、台部材8側の終点位置まで走行
すると、反転してそれまでの移動方向とは逆方向に移動
する、ということを繰り返すものである。
【0040】この場合、移動体44がピローベース7近
傍の終点位置、台部材8近傍の終点位置まで走行したと
き、スイッチ65,66が作動部材63によってオン動
作されるように取付板64の固定位置を調節する必要が
ある。この調節のために、引掛け孔67、通し孔68は
横長とされて取付板64が引掛け孔67、通し孔68の
長さ相当分だけ横方向に移動できるようになっていると
共に、取付板64の位置を微調節する調節機構71が設
けられている。この調節機構71は図21に示すように
調節ねじ72を主体とするもので、その調節ねじ72は
ケーシング17に取着されたナット73に螺挿されてい
る。調節ねじ72の先端部には溝72aが形成されてお
り、この溝72aに取付板64に形成した挟持片64d
が嵌合されている。従って、調節ねじ72を正逆回転す
ると、該調節ねじ72はナット73に対して螺進退し、
この螺進退移動により取付板64が左右方向に移動する
ようになっている。
【0041】ところで、取付板64の固定位置は、上記
の説明から理解されるように、移動体44がピローベー
ス7側の終点位置、台部材8側の終点位置に至ったとこ
ろで、作動部材63によってスイッチ65,66がオン
動作されるように調節しなければならない。この位置調
節のために、図7に示すようにガイドレール1とピロー
ベース7にはそれぞれ終点位置を示すための目印74
a,74bが付されている。
【0042】この目印74a,74bを利用した取付板
64の位置調節は次のようにして行う。すなわち、まず
移動体44をピローベース7側の終点位置または台部材
8側の終点位置に移動させ、移動体44の所定箇所例え
ば移動体44の移動方向側先端が目印74aまたは74
bに合致した位置で停止させる。次に、取付ねじ69を
緩めた状態で、調節ねじ72を螺進退操作して取付板6
4を左右方向に移動させる。そして、移動体44をピロ
ーベース7側の終点位置で停止させた場合には、スイッ
チ65が作動部材63の押圧部63cによりオン動作さ
れる位置に移動させ、台部材8側の終点位置で停止させ
た場合には、スイッチ66が作動部材63の押圧部63
cがオン動作される位置に移動させる。この後、取付ね
じ69を締め付けて取付板64をケーシング17に固定
すると共に、調節ねじ72に螺合されているロックナッ
ト75を締め付けて該調節ねじ72を緩まないように固
定する。なお、両スイッチ65,66の間隔は予め移動
体44が両終点位置間を移動する距離相当分に定められ
ているので、移動体44の一方の終点位置で一方のスイ
ッチが作動部材63によりオン動作されるようすれば取
付板64の位置調節は済み、スイッチ65,66の位置
を改めて調節せずとも良いものである。
【0043】図7、図9、図10、図16に示すよう
に、一対のガイドレール1間にはマッサージローラ42
の下方に位置して平面ヒータ76が配されていると共
に、この平面ヒータ76の下側に位置して支持プレート
77が配されている。平面ヒータ76はシート状部材と
しての例えば発泡プラスチック製のクッション体78と
フェルト製の覆い部材79とを両者間にヒータ線80を
挟み込んで接着等により固着することによってマット状
にユニット化され、覆い部材79が上面となるようにし
て支持プレート77上に載置されている。支持プレート
77はポリプロピレン等の硬質のプラスチックにより形
成され、いわゆる腰のあるものに構成されている。
【0044】このような平面ヒータ76および支持プレ
ート77の左右両側は図16に示すようにガイドレール
1の内側に位置する主板部1bよりも一段低い中空状部
1g上に載置され、ねじ81によりガイドレール1の主
板部1bに固定された押え板82により上方から押えら
れている。従って、平面ヒータ76および支持プレート
77の左右両側はガイドレール1の中空状部1gと押え
板82との間に挟着された状態になっている。また、平
面ヒータ76および支持プレート77の駆動装置16側
の端部は台部材8上に載置され、ピローベース7側の端
部は図15に示すようにピローベース7に支持部として
の上下一対の挟持片7h間に挿入保持されている。な
お、押え板82もガイドレール1の柔軟部6に対応する
部位が柔軟性をもつように構成されている。
【0045】ところで、平面ヒータ76のヒータ線80
は図9、図10に示すようにガイドレール1の柔軟部6
に対応する中間部分を除いて蛇行状に配置され、柔軟部
6に対応する中間部分は直線状に配置されている。この
場合、平面ヒータ76のピローベース7側のうち当該ピ
ローベース7から所定距離内にある領域にはヒータ線8
0は配設されておらず、これによりピローベース7上に
置かれる使用者の頭部が熱せられないようにしている。
【0046】また、図9に示すようにヒータ線80の両
端部はリード線83に対して中継端子台84において半
田付けすることにより接続される。この中継端子台84
はヒータ線80の端部およびリード線83の端部を含め
て樹脂モールドされ、この樹脂モールドにより防水形接
続構造にされた状態となる。そして、図23に示すよう
に、リード線83の先端部に接続された雌型コネクタ8
5は制御装置70を収納せるプラスチック製のケース8
6内に配設された給電部たる雄型コネクタ87に差し込
み接続されている。
【0047】前述したようにガイドレール1は柔軟部6
で折り曲げて二つ折りすることができる。ガイドレール
1が折り曲げられた状態ではモータ18およびヒータ線
80が通電されないようにするために、折曲げ検出装置
88が設けられている。この折曲げ検出装置88は、図
23〜図25に示すように、制御装置70のケース86
の下側に一体に形成された箱形のガイド部89にガイド
レール1の長手方向にスライド可能に収納されたスライ
ド部材90と、ガイド部89に形成された座部89aと
スライド部材90との間に配置され該スライド部材90
を柔軟部6から離れる方向である矢印D方向に付勢する
弾性体たる圧縮コイルばね91と、スライド部材90が
矢印Dとは反対方向にスライドしたとき該スライド部材
90の突出部90aにより押圧される板ばね92aを介
してオン動作されるスイッチ92と、一端部がスライド
部材90に連結され他端部が柔軟部6よりもピローベー
ス7側においてガイドレール1本実施例ではその一部を
構成する押え板82にねじ93により固定された1本の
金属線からなる折曲げ検知部材としてのワイヤ94から
構成されている。ここで、スライド部材90に対するワ
イヤ94の連結構成は、図25に示すように、ワイヤ9
4の一端部を長円形のループ部94bに曲成し、このル
ープ部94bに通されたねじ95をスライド部材90に
螺着するというものである。
【0048】上記ワイヤ94のうち柔軟部6に対向する
部分は該柔軟部6の折曲げに伴って屈曲する屈曲可能部
としてのコイルばね部94aに形成されており、このコ
イルばね部94aの弾性に基づく屈伸自在性によってワ
イヤ94の永久変形を防止している。このワイヤ94は
ガイドレール1が延ばされると、図23に実線で示すよ
うに矢印Dとは反対方向に引張られてスライド部材90
を圧縮コイルばね91の弾発力に抗して同方向に移動さ
せ、スイッチ92をオン動作させる。逆に、ガイドレー
ル1が柔軟部6で折曲げられると、同図に二点鎖線で示
すようにコイルばね部94aが屈曲しながらワイヤ94
全体を矢印D方向に移動させるため、スライド部材90
が矢印D方向に移動してスイッチ92をオフ動作させ
る。そして、制御装置70はスイッチ92がオフしてい
るときにはガイドレール1が折曲げられていると判断
し、モータ18およびヒータ線80が通電されることの
ないようにする。
【0049】前記ケーシング17の後面部には、図7に
示すように電源スイッチ96が取り付けられており、ま
たケーシング17の後面部からは制御装置70に連結し
た電源コード97およびリモートコントロールボックス
98のコード99が導出されている。そして、ケーシン
グ17には、図7〜図9、図23に示すように、該ケー
シング17、第1,第2の駆動ローラ22〜25、テン
ション機構35等を覆うカバー100がねじ101(図
20、図22参照)によって取り付けられている。
【0050】ここで、制御装置70は図示しないマイク
ロコンピュータを含んで構成されている。この制御装置
70はリモートコントロールボックス98の操作により
マッサージ運転が選択されるとモータ18に通電し、暖
め運転が選択されるとヒータ線80に通電するようにな
っている。そして、暖め運転が開始されると、マイクロ
コンピュータが有するタイマー機能、或いは別に設けら
れたタイマーの計時動作を開始させ、暖め運転開始から
所定時間例えば8時間経過しても暖め運転の停止操作が
なされない場合には、ヒータ線80を断電するように構
成されている。なお、この暖め運転においては、制御装
置70は平面ヒータ76の所定部位に設けられた温度セ
ンサ(図示せず)の検出信号に基づいてヒータ線80を
通断電制御し、平面ヒータ76を所定の温度に維持す
る。
【0051】また、制御装置70はマッサージ運転の停
止操作がなされたとき、移動体44が台部材8側の終点
位置に至ったことを検出するスイッチ66がオン動作す
るまではモータ18を通電状態とし、該スイッチ66が
オン動作したことを検出するとモータ18を断電してマ
ッサージ運転を停止させるように構成されている。
【0052】図10、図16に示すようにガイドレール
1の主板部1bの外側半分には保持部材としての一対の
角柱状のクッション部材102が固着されている。この
クッション部材102の厚さは平面ヒータ76に比べて
かなり厚く設定されており、これにより一対のクッショ
ン部材102間が凹んだ状態に構成され、使用者が平面
ヒータ76上に上向きに横たわったとき、身体がクッシ
ョン部材102により両側から支えられて外側に転がり
出ないように保持されるようになる。
【0053】以上によりマッサージ装置の本体103が
構成され、この本体103は袋状をなす布製の内装体1
04と外装体105とによって覆われている。このう
ち、内装体104はマッサージローラ42,43が移動
する領域をカバーする部分を除き発泡ウレタン等のクッ
ション材106を内包しており、外装体105は下側半
分を除き綿等のクッション材107を内包している。
【0054】そして、上記外装体105には図26に示
す2本のバンド108,109がマジックテープ(商品
名)110によって取着されており、ガイドレール1の
柔軟部6を折曲げてマッサージ装置を図26に示すよう
に二つ折りしたとき、2本のバンド108,109の先
端部をマジックテープ111によって結着することによ
り、マッサージ装置を二つ折り状態に保持できるように
している。
【0055】以上のように構成されたマッサージ装置に
よりマッサージを受けるには、ガイドレール1ひいては
マッサージ装置を図8に示すように延ばして床に置き、
電源スイッチ96をオン操作した後、頭部をピローベー
ス7上に置いて平面ヒータ76部分の上に身体を横たえ
る。
【0056】平面ヒータ76部分に横たわった後、リモ
ートコントロールボックス98を操作してマッサージ運
転を開始する。すると、モータ18が起動し、これによ
り伝動用ベルト2が第1の駆動用ローラ22,23によ
り巻き取られ(第2の駆動用ローラ24,25から巻き
戻され)、或いは第2の駆動用ローラ24,25に巻き
取られる(第1の駆動用ローラ22,23から巻き戻さ
れる)ことによって移動体44が往復移動する。この移
動体44の往復移動により、マッサージローラ42,4
3が内装体104、外装体105を介して背中や足に当
たって回転しながら移動し、これによりマッサージ作用
を受けるものである。
【0057】ところで、マッサージローラ42,43か
ら良好なるマッサージ作用を得るには、マッサージを受
ける部位が適度にマッサージローラ42,43に押し付
けられていなければならない。この場合、背中にマッサ
ージを受けるときには、胴体の重さによって背中が程よ
くマッサージローラ42,43に押し付けられるので良
いが、足は軽量であるため、マッサージローラ42,4
3への押し付け力が不足することとなる。しかしなが
ら、本実施例では、足に当たる外側2個のマッサージロ
ーラ42を硬くしたので、押し付け力が不足しても十分
なるマッサージ効果を受けることができる。そして、背
中の特に背骨の両側近くに当たる内側のマッサージロー
ラ42については柔らかくしたので、程よい押し付け力
によって十分なマッサージ効果を受けつつも背中にごつ
ごつした感じを受けることがない。
【0058】一方、特に冬季など気温の低いときには、
マッサージ運転の開始と同時に暖め運転を開始させる
と、ヒータ線80が発熱して身体を暖める。このとき、
ヒータ線80は制御装置70により一定温度を維持する
ように制御されて身体を適温に暖めるが、このヒータ線
80はピローベース7から所定距離内にある領域には配
設されていないので、頭部まで加熱されるというような
不具合の発生を未然に防止できる。なお、平面ヒータ7
6のうち、ガイドレール1の柔軟部6に対応する部位に
ついてはヒータ線80が直線状になっているため低発熱
量となるが、当該部分は身体のうち尻が当たる箇所であ
るから特に問題はない。
【0059】さて、所望時間マッサージローラ42,4
3を移動させた後、マッサージ運転を停止する操作を行
うと、制御装置70は移動体44が台部材8側の終点位
置に至ったところでモータ18を断電する。そして、そ
のままマッサージ装置で睡眠を取りたい場合、冬季など
気温の低い時期にはヒータ線80を通電状態のままにし
ておく。そして、目覚めたとき、暖め運転を停止する操
作を行い、ヒータ線80を断電する。このとき、暖め運
転を停止する操作を忘れた場合には、ヒータ線80はそ
のまま通電状態に維持されるが、制御装置70は暖め運
転の開始から所定時間例えば8時間経過すると、ヒータ
線80を自動的に断電し、無駄な電力の消費を防止す
る。
【0060】このように本実施例によれば、第1および
第2の駆動用プーリ22〜25を同軸上に配することが
できるので、第1および第2の駆動用プーリを2本の軸
に設ける場合に比べ、それら2本の軸にモータの回転を
逆にして伝達する機構も不要となり、構造が簡単とな
る。
【0061】また、第1の駆動用プーリ22,23から
第2の駆動用プーリ24,25への回転伝達を溝27
a,29a付き連結穴27,29と突条28a,30a
付き連結突部28,30との嵌合によって行う構成であ
るので、伝動用ベルト2を緩みなく緊張した状態にして
ガイドレール1に配設することができる。
【0062】ところで、一対の伝動用ベルト2によって
移動体44の一対のサポート46を移動させるには、そ
の一対のサポート46を同一位置に存在させる必要があ
る。この要請に対し、本実施例では、回転軸19の一端
側に配される第1の駆動用プーリ22を従動歯車21に
対し、その連結穴26を従動歯車21に嵌合して溝26
aを歯21bに係合させることにより連結し、回転軸1
9の他端側に配される第1の駆動用プーリ23について
は回転軸19に直接取り付ける構成としたことにより、
回転軸19の一端側の第1の駆動用プーリ22の回転位
置(凹部22a,24aの位置)を、他端側の第1の駆
動用プーリ23の回転位置(凹部23a,25aの位
置)に対して自在にずらして従動歯車21に連結するこ
とができるようになるので、第1の駆動用プーリ22の
回転位置の調節により一対のサポート46が同一位置と
なるように容易に調節することができるものである。
【0063】更に、本実施例では、伝動用ベルト2の端
部を第1および第2の駆動用ベルト22〜25の巻取周
面に固定する当て部材33の外面33aを巻取周面の円
弧に沿う円弧面としたので、伝動用ベルト2の疲労破壊
を長期にわたり防止できる。すなわち、当て部材33の
外面が平坦面であると、伝動用ベルト2が巻取周面に巻
かれるとき、凹部22a〜25aで平坦に巻かれるよう
になり、巻取周面に円弧状に巻かれている部分との境目
で折れ曲がるようになる。そして、巻き戻されると、そ
の折れ曲がりが延ばされるので、繰り返し屈伸されるこ
ととなり、早期に疲労して破断する。しかしながら、本
実施例では当て部材33の外面33aを巻取周面の円弧
に沿う円弧面となっているから、伝動用ベルト2が折り
曲がることがなく、疲労により破断することを防止でき
るものである。
【0064】また、本実施例では、第1および第2の駆
動用プーリ22〜25の両側にフランジ22b,22
c,23b,23c,24b,25bが存在しているの
で、伝動用ベルト2の外れを防止できる。ところで、図
5に示すように、伝動用ベルトが駆動用プーリに巻き取
られていく際、フランジに摺接すると側縁部が反り、弾
性でフランジからずれ落ちて平坦に戻る際に異音を発す
る。しかしながら、本実施例ではこのような異音の発生
を効果的に防止できるものである。
【0065】すなわち、第1および第2の駆動用プーリ
22〜25の巻取周面の幅Mを伝動用ベルト2の幅Nの
1.2倍以上に設定している。このことにより、伝動用
ベルト2がフランジ22b,22c,23b,23c,
24b,25bに摺接することがなくなる。下記の表1
は第1および第2の駆動用プーリ22〜25の巻取周面
の幅M(図4参照)を伝動用ベルト2の幅Nの1倍、
1.1倍、1.2倍、1.3倍に設定すると共に、各幅
について第1および第2の駆動用プーリ22〜25の中
心間ピッチPを伝動用ベルト2の幅Nの2.2倍、2.
5倍、3倍に設定し、各々の場合について伝動用ベルト
2がフランジ22b,22c,23b,23c,24
b,25bに摺接する確率を実験した結果を示す。
【0066】また、表2は第1および第2の駆動用プー
リ22〜25の巻取周面の幅Mを伝動用ベルト2の幅N
の1倍、1.1倍、1.2倍、1.3倍に設定すると共
に、各幅について第1および第2の駆動用プーリ22〜
25の中心間ピッチPを伝動用ベルト2の幅Nの2.2
倍、2.5倍、3倍に設定し、各々の場合について伝動
用ベルト2が何回巻かれたら隣接する第1および第2の
駆動用プーリ22〜25の中心間ピッチPをフランジ2
2b,22c,23b,23c,24b,25bに摺接
するかを実験した結果を示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】これら表1および表2から明らかなよう
に、第1および第2の駆動用プーリ22〜25の巻取周
面の幅Mを伝動用ベルト2の幅Nの1.2倍以上に設定
すると、伝動用ベルト2がフランジ22b,22c,2
3b,23c,24b,25bに摺接する確率を低下さ
せて異音の発生を防止する上で効果があることが理解さ
れる。しかも、伝動用ベルト2がフランジ22b,22
c,23b,23c,24b,25bに摺接する確率を
低下させることができるのであるから、伝動用ベルト2
の寿命も長くなるものである。
【0070】また、下記表3はフランジ22b,22
c,23b,23c,24b,25bの勾配αを種々変
えて、伝動用ベルト2がフランジ22b,22c,23
b,23c,24b,25bに摺接した場合に、異音を
発する確率を実験した結果を示すもので、この表3から
も理解されるように、フランジ22b,22c,23
b,23c,24b,25bの勾配αを15度以上に設
定した本実施例によれば、万一、伝動用ベルト2がフラ
ンジ22b,22c,23b,23c,24b,25b
に摺接しても異音の発生を効果的に防止できるものであ
る。また、フランジ22b,22c,23b,23c,
24b,25bの勾配αが15度以上と比較的大きいの
で、伝動用ベルト2がフランジ22b,22c,23
b,23c,24b,25bに摺接した場合の反り変形
程度を小さくすることができるので、長寿命となるもの
である。
【0071】
【表3】
【0072】一方、身体の凹凸によって移動体44が受
ける抵抗力は変化し、それに応じて伝動用ベルト2が緩
んだり伸長したりするので、移動体44の移動速度が変
化し勝ちである。しかしながら、本実施例では、伝動用
ベルト2に張力を付与するテンション機構35を設けた
ので、その伸縮を吸収して移動体44を略一定速度で移
動するようにして安定したマッサージ動作を行わせるこ
とができる。
【0073】この場合、具体的には伝動用ベルト2の張
力は、例えば体重80Kg程度の人で通常7Kg程度で
あるが、マッサージローラ42,43が身体の尻を過ぎ
た凹部分をマッサージするときには、負荷が軽くなるた
めね、2Kg程度に低下する。このときにも、テンショ
ン機構35が伝動用ベルト2に相応する張力を付与でき
るようにする必要がある。このことに鑑み、本実施例で
は引張りコイルばね39が最小2Kgの張力を伝動用ベ
ルト2に付与できるように設定したので、軽負荷時でも
移動体44を安定して動作させることができる。しか
も、テンション機構35は最大7Kg程度の張力を付与
する必要があるが、本実施例では引張りコイルばね39
を4個並列に設けることにより、その要請に対処するよ
うにしたので、1本当たりの引張りコイルばね39の負
担力を小さくでき、引張りコイルばね39の伸縮の繰り
返しによる疲労破壊を長期にわたり防止することができ
る。
【0074】本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限
定されるものではなく、以下のような拡張ないし変更が
可能である。第1の駆動用プーリ22の溝26aは1個
のみであっても良い。第1の駆動用プーリ22,23に
連結突部28,30を設け、第2の駆動用プーリ24,
25に連結穴27,29を設けるようにしても良い。溝
27a,29aを被係合部とし、突条28a,30aを
係合部としても良く、溝27a,29aと突条28a,
30aのうち一方は1個のみでも良い。駆動歯車20と
従動歯車21とはモータ18の回転を回転軸19に伝達
する伝動機構具体的には歯車伝動機構を構成するもので
あるが、両歯車20,21間に1個または複数個の中間
歯車を設けるようにしても良い。
【0075】なお、請求項2記載の発明は、伝動用ベル
ト2が1本のものにも適用することができる。また、本
発明は平板状の基体にガイドレール、ピローベース、駆
動装置を配置する構成のものにも適用できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を得ることができる。請求項1記載および請求
項2記載のマッサージ装置では、第1および第2の駆動
用プーリを同軸上に配することができるので、第1およ
び第2の駆動用プーリをモータにより駆動するための構
造が簡単となる。
【0077】また、特に請求項1記載のマッサージ装置
では、一方の組の第1の駆動用プーリの係合部を従動歯
車の歯車に係合させる構成とすることにより、伝動用プ
ーリのうち移動体に連結された部位を、一対の伝動用状
部材について同一位置となるように調節する作業が簡単
となる。
【0078】また、請求項2記載のマッサージ装置で
は、第1および第2の駆動用プーリのうち一方に少なく
とも1個の係合部を設けると共に、他方に多数の被係合
部を設け、係合部と被係合部とを係合させる構成とする
ことにより、伝動用条部材の弛みを容易に吸収すること
ができる。
【0079】請求項3記載のマッサージ装置では、伝動
用条部材に張力を付与するテンション機構を設けたの
で、移動体を安定的に動作させることができる。請求項
4記載のマッサージ装置では、テンション機構のばね部
材を伝動用条部材に最小2Kgの張力を付与できるよう
にしたことにより、低負荷時にも移動体を安定的に動作
させることができる。請求項5記載のマッサージ装置で
は、テンションプーリにフランジが設けられているの
で、伝動用条部材の外れを効果的に防止できる。
【0080】請求項6記載のマッサージ装置では、伝動
用条部材の端部を第1および第2の駆動用プーリに固定
する当て部材の外面を第1および第2の駆動用プーリの
巻取周面の円弧に沿う円弧面に形成したことにより、伝
動用条部材の疲労破壊を長期にわたり防止できる。
【0081】請求項7記載のマッサージ装置では、第1
および第2の駆動用プーリの軸方向両側に設けられたフ
ランジの内側面に15度以上の勾配を付したので、伝動
用ベルトがフランジに摺接しても異音の発生を防止でき
る。
【0082】請求項8記載のマッサージ装置では、第1
および第2の駆動用プーリの巻取周面の幅を伝動用条部
材の幅の1.2倍以上に設定したことにより、伝動用ベ
ルトがフランジに摺接することを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す駆動用プーリ部分の分
解斜視図
【図2】駆動用プーリ部分の縦断正面図
【図3】伝動用ベルトの駆動用プーリへの取り付け構成
を示す縦断側面図
【図4】第1および第2の駆動用プーリの部分拡大図
【図5】作用を説明するための比較図
【図6】テンション機構を示す縦断側面図
【図7】一部除去して示す全体の平面図
【図8】一部切除して示す全体の縦断側面図
【図9】斜視図
【図10】分解斜視図
【図11】ピローベースとガイドレールとの連結部分の
平面図
【図12】図11のア−ア線に沿う断面図
【図13】図11のイ−イ線に沿う断面図
【図14】図11のウ−ウ線に沿う断面図
【図15】内装体と外装体とを装着した状態における図
11のエ−エ線に沿う断面図
【図16】移動体の片側半分を示す縦断正面図
【図17】移動体の側面図
【図18】移動体の伝動用ベルトへの連結構成を示す斜
視図
【図19】検出装置の斜視図
【図20】検出装置の縦断側面図
【図21】検出装置の取付板の取り付け構成を示す斜視
【図22】調節機構の縦断正面図
【図23】折曲げ検出装置の縦断側面図
【図24】図23のオ−オ線に沿う縦断正面図
【図25】図23の折曲げ検出装置の横断平面図
【図26】マッサージ装置を二つ折りした状態を示す斜
視図
【符号の説明】
1はガイドレール、2は伝動用ベルト(伝動用条部
材)、6は柔軟部、7はピローベース、7hは挟持片
(支持部)、8は台部材、10はベース、12はガイド
プーリ、16は駆動装置、17はケース、18はモー
タ、19は回転軸(軸)、20は駆動歯車、21は従動
歯車、21aは歯、22,23は第1の駆動用プーリ、
24,25は第2の駆動用プーリ、22a〜25aは凹
部、22b、22c、23b、23c、24b、25b
はフランジ、26a,27a,29aは溝(係合部)、
28a,30aは突条(被係合部)、33は当て部材、
35はテンション機構、39は引張りコイルばね(ばね
部材)、41はテンションプーリ、41aはフランジ、
42,43はマッサージローラ、44は移動体、46は
サポート、49は車輪、51,52は取付板、54は連
結坂、56,57は連結ワイヤ、61は検出装置、62
は送りねじ、63は作動部材、65,66はスイッチ、
70は制御装置、71は調節機構、72は調節ねじ、7
6は平面ヒータ、77は支持プレート、78はクッショ
ン体、79は覆い部材、80はヒータ線、82は押え
板、83はリード線、84は中継端子台、85はコネク
タ、86はケース、87はコネクタ、88は折曲げ検出
装置、90はガイド部、91スライド部材、92はスイ
ッチ、94はワイヤである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−189851(JP,A) 実開 昭62−59024(JP,U) 実開 昭61−54834(JP,U) 実公 平4−20434(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 15/00 350 A61H 15/00 362

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離間して平行に対向するように配
    置された一対のガイドレールと、 これら一対のガイドレールの長手方向一端側に設けられ
    た軸と、 この軸の一端側に設けられ、モータの回転を軸に伝達す
    る従動歯車と、 前記軸の一端側および他端側にそれぞれ1組ずつ配され
    た第1および第2の駆動用プーリと、 これら各組の第1および第2の駆動用プーリに両端部が
    巻取方向を互いに逆にして固定されると共に、途中部が
    前記ガイドレールの長手方向他端側に位置して設けられ
    たガイドプーリに掛けられ、第1および第2の駆動用プ
    ーリの回転によりガイドレールに沿って移動される一対
    の伝動用条部材と、 回転可能なマッサージローラを備え、前記伝動用条部材
    により駆動されて前記ガイドレールに沿って移動する移
    動体とを具備し、 前記軸の一端側および他端側に配された2組の第1およ
    び第2の駆動用プーリのうち、一端側の1組の第1およ
    び第2の駆動用プーリは第1の駆動用プーリに前記従動
    歯車の歯に係合する係合部を設けてその係合により従動
    歯車から回転伝達されるように構成されていると共に、
    他端部側に配された1組の第1および第2の駆動用プー
    リは軸から回転伝達されるように取り付けられているこ
    とを特徴とするマッサージ装置。
  2. 【請求項2】 ガイドレールと、 このガイドレールの長手方向一端側に設けられた軸と、 この軸に配され、モータによって回転駆動される第1の
    駆動用プーリおよびこの第1の駆動用プーリから回転を
    受ける第2の駆動用プーリと、 これら第1および第2の駆動用プーリに両端部が巻取方
    向を互いに逆にして固定されると共に、途中部が前記ガ
    イドレールの長手方向他端側に位置して設けられたガイ
    ドプーリに掛けられ、第1および第2の駆動用プーリの
    回転によりガイドレールに沿って移動される伝動用条部
    材と、 回転可能なマッサージローラを備え、前記伝動用条部材
    により駆動されて前記ガイドレールに沿って移動する移
    動体とを具備し、 前記第1の駆動用プーリから第2の駆動用プーリへの回
    転伝達は、それら両駆動用プーリの一方に少なくとも1
    個の係合部を設けると共に、他方に多数の被係合部を設
    け、係合部と被係合部との係合によって行う構成である
    ことを特徴とするマッサージ装置。
  3. 【請求項3】 ばね部材により付勢されたテンシヨンプ
    ーリを備え、伝動用条部材に張力を付与するテンション
    機構が設けられていることを特徴とする請求項1または
    2記載のマッサージ装置。
  4. 【請求項4】 ばね部材は伝動用条部材に最小2Kgの
    張力を付与する強さに設定されていることを特徴とする
    請求項3記載のマッサージ装置。
  5. 【請求項5】 テンションプーリの軸方向両側には伝動
    用条部材の幅方向の動きを規制するフランジが設けられ
    ていることを特徴とする請求項3または4記載のマッサ
    ージ装置。
  6. 【請求項6】 第1および第2の駆動用プーリの巻取周
    面には凹部が形成され、伝動用条部材の端部はこの凹部
    の内面と凹部に嵌合される当て部材との間に挟持固定さ
    れると共に、前記当て部材の外面は第1および第2の駆
    動用プーリの巻取周面の円弧に沿う円弧面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし5記載のいずれか
    に記載のマッサージ装置。
  7. 【請求項7】 第1および第2の駆動用プーリの軸方向
    両側にはフランジが設けられ、そのフランジの内側面は
    15度以上の勾配が付されていることを特徴とする請求
    項1ないし6のいずれかに記載のマッサージ装置。
  8. 【請求項8】 第1および第2の駆動用プーリの巻取周
    面の幅は伝動用条部材の幅の1.2倍以上に設定されて
    いることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記
    載のマッサージ装置。
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