JP3927048B2 - 身体位置変換形寝台装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自力で身動きができない病人などの被介護人であっても、付添人の手助けなしに自動的に寝返りをうてるようにした身体位置変換形寝台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
身動きの不自由な寝たきり病人(被介護人)にあっては、家庭での献身的な介護や専門医師などにより行き届いた治療を施していても、病人の体重がかかる位置が変わらず略一定している。このため、病人の背中部分が特定の位置に常に接触することになって床ずれになり易い。
寝たきりの病人に付添人を長期的に配することは、費用の負担が大きくなる上に、病人自身も心理的な負担を感じ、家族の全員が不愉快な生活を強いられる傾向にある。このため、老齢化が進むとともに寝たきり病人も増える現代および将来の社会において、人手を借りず自動的に寝返りをうてて床ずれの防止が図れる寝台装置の登場が望まれていた。これに呼応して特開昭63−226351号公報(特公平4−659号公報)に記載された寝たきり病人介護用の寝台装置が登場している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭63−226351号公報に記載された寝台装置は、支持棒、移動棒および油圧シリンダの昇降ロッドを用いて寝台板を通常位置と谷状に折り曲がる使用位置との間で変位させる構造になっている。この構造によれば、寝台部が通常位置から使用位置に変位して停止する際、支持棒、移動棒および油圧シリンダの昇降ロッドの変位領域を極力小さくして全体の大型化を招かないようにしている。ところが、最近の市場需要では、これらの長さ寸法をもっと短くし、全体の高さおよび幅寸法の小さい小型かつ軽量にして便利で使い勝手のよい寝台装置に改良することが望まれている。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は付添人なしで自動的に寝返りをうてて床ずれを防止できるとともに、高さおよび幅寸法を小さくできて、小型かつ軽量にして便利で使い勝手のよい身体位置変換形寝台装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1について)
設置面に置かれたフレームから離れて略水平状態に保持された寝台部と、この寝台部を身長方向に沿った線部で幅方向に少なくとも三部分に区分して形成し、ヒンジ部により接続されて互いに折り曲げ回動可能に設けられた第1、第2および第3の寝台板部と、前記第1の寝台板部と前記フレームとの間および前記第3の寝台板部と前記フレームとの間に、前記第1および第3の寝台板部に対して略直角の角度をなしつつ変位するように設けられた伸縮自在のパンタグラフ機構と、一端部が前記第1の寝台板部に回動可能に枢支され、他端部が前記フレームに回動可能に枢支され、ロッドを進退方向に往復変位させて前記第1の寝台板部を前記パンタグラフ機構の伸縮変位を伴いながら移動させる第1のロッド付き電動機と、前記第1のロッド付き電動機と交差するように配置され、一端部が前記第3の寝台板部に回動可能に枢支され、他端部が前記フレームに回動可能に枢支されてロッドを進退方向に往復変位させて前記第3の寝台板部を前記パンタグラフ機構の伸縮変位を伴いながら移動させる第2のロッド付き電動機とを備え、前記第1のロッド付き電動機および前記第2のロッド付き電動機を交互に通電駆動することにより、前記第1および第2の寝台板部と前記第2および第3の寝台板部とを水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位させることを特徴とする。
【0006】
(請求項2について)
前記第1および第2のロッド付き電動機は、これらに内蔵された螺子の回転により前記ロッドを進退方向に往復変位させて前記寝台部の前記第1、第2および第3の寝台板部を前記通常位置と前記使用位置との間で変位させることを特徴とする。
【0007】
(請求項3について)
前記第1、第2および第3の寝台板部は、フレームとこのフレーム内で横方向にスライド可能に設けたスライド板部とからなり、前記第1および第2のロッド付き電動機により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の前記スライド板部同士あるいは前記第2および第3の寝台板部の前記スライド板部同士を互いに離れ合う方向に移動させて使用者の位置ずれを吸収するリンク機構部を有することを特徴とする。
【0008】
(請求項4について)
前記リンク機構部は、前記第1および第2のロッド付き電動機により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクと、前記第2および第3の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクとからなることを特徴とする。
【0009】
(請求項5について)
前記第2の寝台板部の前端部に設けた左枕板部および右枕板部からなり、前記寝台部が前記第1および第2のロッド付き電動機により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、使用者の左右の側頭部を前記左枕板部および前記右枕板部により交互に支える枕支持機構を有することを特徴とする。
【0010】
(請求項6について)
前記寝台部の前記第2の寝台板部に設けられて前記第1および第2のロッド付き電動機により駆動される前記枕支持機構の前記左枕板部および前記右枕板部には、枕が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
(請求項7について)
前記寝台部の左右の外側部裏面で内方に後退した位置に、前記第1および第2のロッド付き電動機に対する通電を制御するスライド調節可能な押しボタン式スイッチが設けられていることを特徴とする。
【0012】
(請求項8および請求項15について)
外底部に戸車などの滑車が着脱可能に取り付けられて前記設置面を自由に移動できることを特徴とする。
【0013】
(請求項9について)
設置面に置かれたフレームから離れて略水平状態に保持された寝台部と、この寝台部を身長方向に沿った線部で幅方向に少なくとも三部分に区分して形成し、ヒンジ部により接続されて互いに折り曲げ回動可能に設けられた第1、第2および第3の寝台板部と、前記第1の寝台板部と前記フレームとの間および前記第3の寝台板部と前記フレームとの間に、前記第1および第3の寝台板部に対して略直角の角度をなしつつ変位するように設けられた伸縮自在のパンタグラフ機構と、前記第2の寝台板部の中央部に長手方向に設けられ、前記第2の寝台板部を回動可能に支持する支持軸と、前記第2の寝台板部に連結されたリンクを介して前記第2の寝台板部を前記支持軸の回りに回動させることにより前記第1および第2の寝台板部と前記第2および第3の寝台板部とを水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位させる駆動部と、フレームとこのフレーム内で横方向にスライド可能なスライド板部とを有するように、前記第1、第2および第3の寝台板部に設けられ、前記寝台部が前記駆動部により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部のスライド板部同士および前記第2および第3の寝台板部のスライド板部同士を互いに離れ合う方向に移動させて使用者の位置ずれを吸収するリンク機構部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
(請求項10について)
前記駆動部はロッド付き電動機からなり、これに内蔵された螺子の回転によりロッドを進退方向に往復変位させ、前記リンクを介して前記第2の寝台板部を回動させて前記寝台部の前記第1、第2および第3の寝台板部を前記通常位置と前記使用位置との間で変位させることを特徴とする。
【0016】
(請求項11について)
前記リンク機構部は、前記駆動部により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクと、前記第2および第3の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクとからなることを特徴とする。
【0017】
(請求項12について)
前記第2の寝台板部の前端部に設けた左枕板部および右枕板部からなり、前記寝台部が前記駆動部により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、使用者の左右の側頭部を前記左枕板部および前記右枕板部により交互に支える枕支持機構を有することを特徴とする。
【0018】
(請求項13について)
前記寝台部の前記第2の寝台板部に設けられて前記駆動部により駆動される前記枕支持機構の前記左枕板部および前記右枕板部には、枕が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
(請求項14について)
前記寝台部の左右の外側部裏面で内方に後退した位置に前記駆動部に対する通電を制御するスライド調節可能な押しボタン式スイッチが設けられていることを特徴とする。
【0020】
(請求項16について)
前記駆動部は、互いに噛合する主動ピニオンおよび従動ピニオンと、この主動ピニオンと前記支持軸との間に連結された上リンクおよび下リンクと、前記従動ピニオンと前記パンタグラフ機構の下端部との間に連結された連結アーム、継手、中央プレート、長尺レールおよび前記中央プレートに連結された脇プレートとを備え、前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記従動ピニオンが前記上リンクおよび前記下リンクを介して前記主動ピニオンとは反対方向に回転し、前記連結アームが前記継手により前記中央プレートおよび前記脇プレートを前記長尺レールに沿ってスライドさせて前記パンタグラフ機構の下端部を外方に変位させることを特徴とする。
【0021】
【発明の作用および効果】
(請求項1について)
第1のロッド付き電動機の通電駆動により、そのロッドを進退方向に往復変位させて第1および第2の寝台板部をパンタグラフ機構の伸縮変位を伴わせながら下方に折り曲げるように移動させる。第2のロッド付き電動機の通電駆動により、そのロッドを進退方向に往復変位させて第2および第3の寝台板部をパンタグラフ機構の伸縮変位を伴わせながら下方に折り曲げるように移動させる。第1のロッド付き電動機および第2のロッド付き電動機を交互に通電駆動することに伴い、第1および第2の寝台板部と第2および第3の寝台板部とが水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位する。
【0022】
このため、寝台部上の使用者は、体重を左右の異なる方向に分散して加えるようになり、付添人なしで自動的に寝返りをうつことがきて床ずれを防止することができる。付添人なしで寝返りをうてるので、長期的には費用の軽減や使用者の心理的負担の緩和に寄与することができる。
また、使用者が通常位置と使用位置との間で変位して位置換えされることに伴い、病院などでの回診時に使用者の背中側を診てもらったり、左右に異なる視界が交互に得られて面会人や掲示物を視認し易くする。しかも、この寝返り位置変換を第1および第2のロッド付き電動機、ならびにパンタグラフ機構の伸縮変位により実現できる。このため、ロッドおよびパンタグラフ機構の各長さ寸法を小さく設定でき、高さおよび幅寸法を小さく小型かつ軽量にして便利で使い勝手がよくなる。
【0023】
(請求項2および請求項10について)
第1、第2および第3の寝台板部を通常位置と使用位置との間で変位させるロッド付き電動機(第1および第2のロッド付き電動機を含む)は、これらに内蔵された螺子の回転によりロッドを進退方向に往復変位させる。このため、通常位置から使用位置に変位する際、急停止ではなく徐々に減速するので、寝台部に安心して仰臥や横臥状態で居られる。
【0024】
(請求項3について)
寝台部が通常位置から使用位置に変位するに伴い、第1および第2の寝台板部のスライド板部同士、あるいは第2および第3の寝台板部のスライド板部同士をリンク機構部により互いに離れ合う方向に移動する。このため、第1および第2の寝台板部、あるいは第2および第3の寝台板部に横たわる使用者の位置ずれが吸収される。この結果、寝台部が通常位置から使用位置に変位する毎に、第1および第2の寝台板部、あるいは第2および第3の寝台板部の間に挟まれるような圧迫感がなく安心して使用することができる。
【0025】
(請求項4および請求項11について)
リンク機構部は、通常位置から使用位置に変位するに伴い、第1および第2の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクと、第2および第3の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクとからなる。スライド板を移動させるのに、第1、第2および第3の寝台板部の変位を利用しているので、新たな動力源をスライド板部に付加する必要がなくコスト的に有利である。
【0026】
(請求項5および請求項12について)
枕支持機構は、第2の寝台板部の前端部に設けられた左枕板部および右枕板部からなり、寝台部が通常位置から使用位置に変位するに伴い、使用者の左右の側頭部を左枕板部および右枕板部により交互に支える。このため、寝台部が通常位置から使用位置に変位する際、使用者の頭部が大きく揺れることなく、良好に支えられて寝返りを快適にうつことができる。
【0027】
(請求項6および請求項13について)
枕支持機構の左枕板部および右枕板部には、枕が着脱自在に取り付けられている。このため、枕が汚れる毎に新しいものと迅速に取り替えられて便利である。
【0028】
(請求項7および請求項14について)
寝台部の左右の外側部裏面で内方に後退した位置に、寝台部の変位を制御するスライド調節可能な押しボタン式スイッチを設けている。このため、押しボタン式スイッチが外方に突き出ている場合と異なり、押しボタン式スイッチが邪魔にならず、上布団や付添人などに引っ掛からず、誤動作の原因となる心配がなくて安全である。
【0029】
一般に、寝台の位置を変位させるハンドスイッチは、寝台上に設けられて使用者自身で操作できるように上布団内などの身近に置かれている。このため、ハンドスイッチが誤作動する虞れがあるが、押しボタン式スイッチでは、使用者の左右の手指の届く位置で押すだけで、寝台を位置変換させることができる。この結果、寝返り方向に応じて左右の手指を僅かに動かすだけで押しボタン式スイッチを操作でき、使用者を苛立たせることなく快適な睡眠に導くことができる。しかも、押しボタン式スイッチはスライド調節可能なため、押しボタン式スイッチを寝台部の外側部裏面に沿って適宜にスライドさせることにより、使用者の手指の届く最適な位置に変更できて便利である。
また、使用者が寝台を使用位置に変位させた状態で寝入ってしまった場合、計時制御手段を用いると、タイマーにより所定時間経過後(例えば30分)に元の通常位置に戻っていることができる。
【0030】
(請求項8および請求項15について)
外底部に戸車などの滑車が着脱可能に取り付けられて設置面を自由に移動できる。このため、使用者を浴槽や便所など私用に供する場所など所望の位置まで搬送することができて便利である。また、戸車を取り外しておくことにより、設置形の寝台装置として使用することができる。
【0031】
(請求項9について)
駆動部に対する通電駆動によりリンクを介して第2の寝台板部を中央部の支持軸を中心にしてパンタグラフ機構の伸縮変位を伴わせながら左右交互に回動させる。これに伴い、第1および第2の寝台板部と第2および第3の寝台板部とが水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位する。
このため、請求項1と同様に、寝台部上の使用者は体重を交互に異なる部分に分散して加えることができる。これにより、使用者は寝返りを付添人なしで自動的に行うことができ、使用者の背中が特定の位置に常に接触していることがなくなって床ずれを防止することができる。
【0032】
付添人の手助けなしで寝返りをうてるので、長期的には費用の軽減や使用者の心理的負担の緩和に寄与する。寝台部が通常位置と使用位置との間で変位することに伴い、使用者の位置換えが行われるので、左右に異なる視界が交互に得られて面会人や掲示物を視認し易くする。しかも、この寝返り位置変換をリンク、支持軸、駆動部およびパンタグラフ機構の伸縮変位により実現できる。このため、リンクおよびパンタグラフ機構の各長さ寸法を小さく設定でき、高さおよび幅寸法が小さく小型かつ軽量にして便利で使い勝手がよくなる。
また、寝台部が通常位置から使用位置に変位するに伴い、第1および第2の寝台板部のスライド板部同士、あるいは第2および第3の寝台板部のスライド板部同士をリンク機構部により互いに離れ合う方向に移動する。このため、請求項3で述べたことと同様な効果が得られる。
【0033】
(請求項16について)
寝台部が通常位置から使用位置に変位するに伴い、駆動部により従動ピニオンが上リンクおよび下リンクを介して主動ピニオンとは反対方向に回転し、連結アームが継手により中央プレートおよび脇プレートを長尺レールに沿ってスライドさせてパンタグラフ機構の下端部を外方に変位させる。このため、パンタグラフ機構が傾斜して第1あるいは第3の寝台板部を使用位置に変位させることができる。パンタグラフ機構の傾斜を実現させるため、寝台部の動力を利用するとともに、主動ピニオン、従動ピニオン、上リンクおよび下リンクなどの比較的簡単な連結部材で済み大型化を招くことなくコスト的にも有利になる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の各実施例を図に基づいて説明する。
図1ないし図8は、本発明の第1実施例を示す。図1ないし図3において、身体位置変換形寝台装置の偏平な方形フレーム1は、病院の介護室や家庭の居間などの設置面2に置かれている。この方形フレーム1の外底部の四隅に図示しない戸車(キャスター)などの滑車を取り付け、所望の場所に自由に移動できる。方形フレーム1の上方には、縦長で平坦な寝台部3が略水平状態に保持されている。
【0035】
この寝台部3は、寝たきり病人(被介護人)などの使用者Uの身長方向に沿った線部で幅方向に例えば三部分に区分して形成した第1〜第3寝台板部4〜6を有する。これら第1〜第3寝台板部4〜6は、これらの境界部でヒンジ部7、8により接続されて互いに折り曲げ回動可能になっている。寝台部3の左右の外側部には、手摺り部3hを設けて使用者Uが寝台部3上で起きあがる時の支えとして、あるいは使用者Uに対する保護部材として機能する。この手摺り部3hを寝台部3に対して着脱可能に設け、不要な時は取り外してもよい。方形フレーム1に設けた戸車についても、同様に着脱可能で、不要な場合は取り外しておけるものである。
なお、寝台部3は、第1〜第3寝台板部4〜6を有するので、後述する通常位置と使用位置との間で変位する対象については、「寝台部3」による文言も「第1〜第3寝台板部4〜6」による文言も同一意味で使用する。
【0036】
方形フレーム1の上端部の両側には、略三角形状のトラス9の底辺部がピン10により回動可能に支持されている。トラス9の上端部は突子11を形成し、この突子11を第1、第3寝台板部4、6の下面部に設けた矩形枠12、13内に回動可能に差し込んでいる。
寝台部3の四箇所の隅角部には、X状に交差する小リンクを多段に重ねた伸縮自在なパンタグラフ機構14を設けている。パンタグラフ機構14の下端部は、方形フレーム1の内底部にピン15により回動可能に支持され、上端部の小リンクの内端部14aは、第1、第3寝台板部4、6の下面部のアンカー16にピン24により取り付けられている。パンタグラフ機構14における上端部の小リンクの外端部14bは、第1、第3寝台板部4、6の下面部に取り付けたレール型格納部17にローラ18を介してスライド可能になっている。
【0037】
方形フレ−ム1の内底部中央付近には、駆動部を構成する第1のロッド付き電動機19がピン20により回動可能に取り付けられている。第1のロッド付き電動機19は、これに内蔵された螺子(ボール螺子や台形螺子を含む)の回転により軸方向に進退変位するロッド19aを有する。このロッド19aは、第1寝台板部4の下面部にピン(図示せず)により回動可能に取り付けられている。同様に駆動部を構成する第2のロッド付き電動機22は、第1のロッド付き電動機19に交差するように配されて方形フレ−ム1の内底部にピン23により回動可能に取り付けられている。第2のロッド付き電動機22は、これに内蔵された螺子の回転により軸方向に進退変位するロッド22aを有する。このロッド22aは、第3寝台板部6の下面部にピン(図示せず)により回動可能に取り付けられている。
【0038】
第1および第2のロッド付き電動機19、22に対する通断電を制御する押しボタン式スイッチS1、S2は、寝台部3の左右の両側、すなわち第1、第3寝台板部4、6の外側部裏面で内方に後退した位置に取り付けられ、使用者Uの手指の届く位置にスライド調節可能になっている。
【0039】
第1〜第3寝台板部4〜6は、図2に示すようにフレーム25内にスライド板部26を横方向(幅方向)にスライド可能に設けてなる。第2寝台板部5は、図3に示すように左右のレール型格納部17に対応する梁部27を設けており、梁部27に回動片部28および従動片部29をピン30により取り付けている。従動片部29は、第2寝台板部5のスライド板部26に形成した滑動孔31(図2参照)に嵌合するローラ32を有している。回動片部28は、揺動片部33を回動可能にピン留めされている。
【0040】
回動片部28と揺動片部33との間には、引張コイルスプリング(図示せず)が配され、揺動片部33が回動片部28と直線状に並ぶ方向に付勢している。揺動片部33は、リンク機構部を成すリンク34を介してアンカー16にピン21により回動可能に取り付けられ、中継リンク16a、縦リンク35、横リンク36およびレール型格納部17のローラ18を介して左右のパンタグラフ機構14における小リンクの外端部14bに連結されている。左右の縦リンク35は、第1、第3寝台板部4、6のスライド板部26に形成した滑動孔37(図2参照)に嵌合するローラ38を有している。
【0041】
寝台部3の第2、第3寝台板部5、6が、後述するように図1に二点鎖線で示す水平の通常位置から下方に谷状に折れ曲がる実線の使用位置に変位すると、寝台板部6の回動に起因するパンタグラフ機構14の収縮変位により、小リンクの外端部14bを介して横リンク36がローラ18によりレール型格納部17を図3および図4に矢印Dで示す方向に移動する。これに伴い、縦リンク35が同図に矢印Eで示す方向に回動する。このため、第3寝台板部6のスライド板部26がローラ38を介して図1に矢印Cで示す方向に移動する。
また、第3寝台板部6の回動変位により、リンク34が図3、図5および図6に矢印Fで示す方向に移動する。これにより、回動片部28および従動片部29がピン30を中心にして図3、図5および図6に矢印Aで示す方向に回動する。このため、ローラ32を介して第2寝台板部5のスライド板部26が図1に矢印Bで示す方向に移動する。
【0042】
第2、第3寝台板部5、6が通常位置から使用位置に変位する際、第2、第3寝台板部5、6のスライド板部26が矢印B、Cで示すように互いに離れ合う方向に移動する。このため、敷布団39を介して第2、第3寝台板部5、6に横臥する使用者Uの位置ずれが吸収される。これにより、寝台部3の第2、第3寝台板部5、6の間に使用者Uが挟まれるような圧迫感がなく安心して寝台部3を使用することができる。これと同様なことは、第1、第2寝台板部4、5が通常位置から使用位置に変位する際、第1、第2寝台板部4、5のスライド板部26についても生じる。
【0043】
寝台部3における第2寝台板部5の前端部には、図7および図8に示すように枕支持機構40が設けられている。この枕支持機構40は、左枕板部41と右枕板部42を有している。左枕板部41は縦支持板43を介して第2寝台板部5の前端部に回動可能に取り付けられ、右枕板部42は縦支持板44を介して第2寝台板部5の前端部に回動可能に取り付けられている。左枕板部41を駆動するリンク棒45は、その一端部をピン46により左枕板部41の縦支持板43に回動可能に取付け、他端部に長穴部47を形成している。リンク棒45の他端部は、長穴部47を介してピン48により第1寝台板部4の前端部に回動可能に取り付けられている。
【0044】
右枕板部42を駆動するリンク棒49は、その一端部をピン50により右枕板部42の縦支持板44に回動可能に取付け、他端部に長穴部51を形成している。リンク棒49の他端部は、長穴部51を介してピン52により第3寝台板部6の前端部に回動可能に取り付けられている。
枕支持機構40に設けられる枕53は、綿繊維などの天然繊維、合成繊維あるいはスポンジなどのクッション部材を必要量だけ内蔵した左枕部54、中枕部55、右枕部56および首当て部57の四者を縫目を境界にして一体に連結してなる。左枕部54および右枕部56は、袋状になっており、これらを左枕板部41および右枕板部42に差し込むことにより枕支持機構40に対して着脱自在に取り付ける。このため、枕53が汚れて洗濯を必要とする毎に、枕53を簡便かつ迅速に新しいものと取り替えることができる。
【0045】
なお、枕53は、左枕部54、中枕部55、右枕部56および首当て部57に相当する部分に綿繊維、藁、蕎麦種あるいはスポンジなどのクッション部材を置いて、これらを天然あるいは合成シートといった布部材により被覆して境界部を縫合することで四者を一体的に作製することができる。このため、四者からなる枕53を常に一体的に取り扱うことになり、枕53を取り外す毎に四者がばらばらに分離せず、一部を不用意に紛失してしまう不都合が生じない。
【0046】
枕53のうち、とりわけ首当て部57の高さ寸法を大きくしているので、睡眠時や床に就いている時間が長くなっても使用者Uの首筋に無理な力が加わらず、安眠できて快適な寝覚めを期すことができる。
なお、第1寝台板部4と方形フレーム1との間には、伸縮自在のガスダンパー58、59が交差状態に掛け渡され、第3寝台板部6と方形フレーム1との間には、伸縮自在のガスダンパー60、61が交差状態に掛け渡されている。これらガスダンパー58〜61は、寝台部3の変位に応じて伸縮変位して第1〜第3寝台板部4〜6の変位を安定化する。
【0047】
図7において、第2、第3寝台板部5、6が通常位置から谷状に折れ曲がる使用位置に変位すると、第3寝台板部6の回動変位によりリンク棒49が矢印Iで示す方向に回動する。このため、図8に示す右枕板部42および縦支持板44が矢印Hで示す方向に回動し、図7に示すように右枕部56が中枕部55と略直角をなすように変位する。これにより、第2、第3寝台板部5、6が通常位置から使用位置に変位するに伴い、使用者Uの右側頭部が右枕部56に支えられて好都合である。
また、第1、第2寝台板部4、5が通常位置から使用位置に変位した場合、図8に示す左枕板部41および縦支持板43が時計回り方向に回動し、左枕部54が中枕部55と略直角をなすように変位する。このため、使用者Uの左側頭部が左枕部54に支えられる。
【0048】
上記構成において、病人などの使用者Uは、通常は頭部を枕53に乗せて上布団(図示せず)を着ながら寝台部3上に敷布団39を介して安息状態に仰臥している。この時、寝台部3の第1〜第3寝台板部4〜6は略水平状態に位置している(図1)。
この状態から使用者Uが右側に寝返りをうつには、例えば使用者Uにより押しボタン式スイッチS1を操作する。これにより、第2のロッド付き電動機22が通電されるため、そのロッド22aが図1に矢印Jで示すように引っ込む方向に変位する。
このため、第2のロッド付き電動機22が図1に矢印Kで示すようにピン23を中心に回動し、パンタグラフ機構14の収縮変位を伴いながら第2、第3寝台板部5、6をヒンジ部8の回りで回動させる。これにより、第2、第3寝台板部5、6が略水平状態の通常位置(二点鎖線)から谷状に折れ曲がる使用位置(実線)に変位する。この結果、使用者Uが仰臥位置から右側の横臥位置に変わり、使用者Uの背中が接触する位置を変換する寝返りが行われる。
【0049】
寝台部3を略水平の通常位置に戻すには、押しボタン式スイッチS1を再び操作する。これにより、第2のロッド付き電動機22が再通電されるため、そのロッド22aが矢印Jとは反対方向に進出するように変位する。このため、第2のロッド付き電動機22がピン23を中心に矢印Kとは反対方向に回動し、パンタグラフ機構14の伸展変位を伴いながら第2、第3寝台板部5、6を谷状に折り曲げた使用位置(実線)から略水平状態の通常位置(二点鎖線)に復帰させる。
【0050】
使用者Uが左側に寝返りをうつには、使用者Uにより押しボタン式スイッチS2を操作する。これにより、第1のロッド付き電動機19が通電されるため、そのロッド19aが図1に矢印Lで示すように内部に引っ込む方向に変位する。このため、第1のロッド付き電動機19が図1に矢印Mで示す方向にピン20を中心に回動し、第2、第3寝台板部5、6を下方に回動変位させた時と同様に、パンタグラフ機構14の収縮変位を伴いながら第1、第2寝台板部4、5を略水平状態の通常位置から谷状に折り曲げた使用位置に変位させる。このため、使用者Uが仰臥位置から左側の横臥位置に変わり、使用者Uの背中が接触する位置を変換する寝返りが行われる。
【0051】
寝台部3を略水平の通常位置に戻すには、押しボタン式スイッチS2を再操作する。これにより、第1のロッド付き電動機19が再通電されるため、そのロッド19aが矢印Lとは反対方向に進出変位する。このため、第1のロッド付き電動機19がピン20を中心に矢印Mとは反対方向に回動し、パンタグラフ機構14の伸展変位を伴いながら第1、第2寝台板部4、5を谷状に折り曲げた使用位置から略水平状態の通常位置に復帰させる。 なお、寝台部3が通常位置と使用位置との間で変位する際、パンタグラフ機構14の伸縮方向は第1、第3寝台板部4、6に対して略直角の角度を保っている。
【0052】
寝台部3において、押しボタン式スイッチS1、S2の操作により第1、第2寝台板部4、5と第2、第3寝台板部5、6とが通常位置から使用位置に交互に変位する。このため、寝台部3上の使用者Uは、体重を交互に異なる部分に加えるようになり、付添人なしで自動的に寝返りをうつことができ、床ずれを防止することができる。付添人なしで寝返りをうてるので、長期的には費用の軽減や使用者の心理的負担の緩和に寄与する。
【0053】
使用者Uを通常位置と使用位置との間で位置換えすることに伴い、病院などでの回診時に付添人を必要とすることなく使用者Uの背中側を診てもらう便宜が得られたり、左右に異なる視界が交互に得られて面会人や掲示物を視認し易くする。しかも、この寝返り位置変換を第1および第2のロッド付き電動機19、22ならびにパンタグラフ機構14の伸縮変位により実現できる。このため、ロッド19a、22aおよびパンタグラフ機構14の各長さ寸法を小さく設定でき、高さおよび幅寸法が小さくて小型かつ軽量にして便利で使い勝手がよくなる。
【0054】
第1および第2のロッド付き電動機19、22は、これらに内蔵された螺子の回転によりロッド19a、22aを進退方向に往復変位させる。このため、寝台部3が通常位置から使用位置に変位する際、急停止でなくゆったりと徐々に減速するので、安心して仰臥や横臥状態で居られる。
【0055】
寝台部3が通常位置から使用位置に変位するに伴い、第1、第2寝台板部4、5のスライド板部26同士および第2、第3寝台板部5、6のスライド板部26同士が互いに離れ合う(図1の矢印B、C)方向に移動する。このため、第1、第2寝台板部4、5、あるいは第2、第3寝台板部5、6が通常位置から使用位置に変位する際、使用者Uの位置ずれが吸収される。これにより、寝台部3が通常位置から使用位置に変位する毎に、第1、第2寝台板部4、5、あるいは第2、第3寝台板部5、6の間に使用者Uが挟まれるような切迫感がなく安心して使用することができる。
【0056】
本発明のリンク機構部は、第1、第2寝台板部4、5(第2、第3寝台板部5、6)の変位をスライド板部26に伝達するリンク34、中継リンク16a、縦リンク35および横リンク36から構成している。スライド板部26を移動させるために、本発明のリンク機構部を介して第1〜第3寝台板部4〜6の変位を利用するので、新たな動力源をスライド板部26に付加する必要がなくコスト的に有利である。
【0057】
枕支持機構40は、第2寝台板部5の前端部に設けられた左枕板部41および右枕板部42からなり、寝台部3が通常位置から使用位置に変位するに伴い、使用者Uの側頭部を左枕板部41および右枕板部42により交互に支える。このため、寝台部3が通常位置から使用位置に変位する際、使用者Uの頭部が大きく揺れることなく、良好に支えられて快適に寝返りをうつことができる。
【0058】
枕支持機構40の左枕板部41および右枕板部42には、枕53が着脱自在に取り付けられている。このため、特に寝たきり病人のように枕53が汚れ易い場合、新しいものと簡便かつ迅速に取り替えることができて便利である。また、第1、第3寝台板部4、6の外側部裏面で内方に後退した位置に寝台部3の変位を制御する押しボタン式スイッチS1、S2を設けている。このため、押しボタン式スイッチS1、S2が外方に突き出ている場合と異なり、押しボタン式スイッチS1、S2が邪魔にならず、上布団や付添人などに引っ掛かることがなく、誤動作の原因となる心配がなくて安全である。
【0059】
図9ないし図11は本発明の第2実施例を示す。
この第2実施例が第1実施例と異なるところは、第2寝台板部5を単独で左右方向に回動できるように設けたことである。このため、第2実施例では、第1実施例と同一の部材には同一符号を付して異なる部分のみ説明する。
第1および第2のロッド付き電動機19、22に代わって、第2寝台板部5を回動させるためのロッド付き電動機64を図9および図10に示すように駆動部として設けている。第2寝台板部5には、これの中央部の長手方向に支持軸62が通され、寝台部3の前後に設けられた支柱63により略水平に支持されている。支柱63には、取付盤65上に従動ピニオン66および主動ピニオン67が互いに噛合する状態に取り付けられている。
【0060】
主動ピニオン67および従動ピニオン66には、これらと一体的に回転する横支軸70および補助支軸70aがそれぞれ嵌め込まれている。下リンク68の一端部は主動ピニオン67に固定され、他端部は上リンク69を介して第2寝台板部5の裏面部でヒンジ部8付近に回動可能に連結されている。ロッド付き電動機64は方形フレーム1の略中央部に設置され、内蔵されたナットなどの螺子の回転によりロッド64aを軸方向に進退変位させる。中間リンク71の一端部は横支軸70に固定され、他端部はロッド付き電動機64のロッド64aの先端部に回動可能に連結されている。
【0061】
長尺レール73は、方形フレーム1の前後にこれの内底部を横断するように設けられている。長尺レール73の左右端部には、3個の小ローラ74を有する脇プレート75が長手方向に摺動可能に設けられている。各脇プレート75は、左右のパンタグラフ機構14の下端部にピンPnにより回動可能に連結されている。長尺レール73の略中央部には、3個の小ローラ76を有する中央プレート77が長手方向に摺動可能に設けられている。中央プレート77には、従動ピニオン66に補助支軸70aにより固定された連結アーム78の下端部が継手79を介して回動可能に連結されている。中央プレート77は、左右の脇プレート75に腕部75aにより連結され、これらと一体に移動する。
【0062】
図1の第1実施例と同様に、病人などの使用者Uは、通常は頭部を枕53に乗せて上布団(図示せず)を着ながら寝台部3上に仰臥している。
この状態から使用者Uが右側に寝返りをうつには、図10に示す押しボタン式スイッチS1を操作する。これにより、ロッド付き電動機64が通電されるため、そのロッド64aが矢印Nで示すように進出方向に変位する。このため、中間リンク71が横支軸70を中心にして矢印Qで示す方向に回動し、上リンク69および下リンク68を矢印Tで示す方向に移動させる。
【0063】
この時、主動ピニオン67が矢印Qで示す方向に回動するため、従動ピニオン66が矢印Rで示す方向に回動する。このため、連結アーム78および継手79を介して中央プレート77が長尺レール73に沿って矢印Yで示す方向に移動し、腕部75aを介して右側の脇プレート75を外方に変位させて右側のパンタグラフ機構14を左方に傾斜させる。 これにより、右側のパンタグラフ機構14の収縮変位を伴いながら上リンク69および下リンク68を介して第2、第3寝台板部5、6がヒンジ部8の回りで下方に回動する。このため、図10に実線で示すように第2、第3寝台板部5、6が通常位置から谷状に折れ曲がる使用位置に変位する。この結果、図7の第1実施例と同様に使用者Uが仰臥位置から右側の横臥位置に変わり、使用者Uの背中が接触する位置を略垂直方向から横方向に変換する寝返りが行われる。
【0064】
寝台部3を通常位置に戻すには、押しボタン式スイッチS1を再操作する。これにより、ロッド付き電動機64が再通電されるため、そのロッド64aが矢印Nとは反対方向に後退変位する。これにより、中間リンク71が横支軸70を矢印Qとは反対方向に回動し、上リンク69および下リンク68を矢印Tとは反対方向に移動させる。
これに伴い、主動ピニオン67が矢印Qとは反対方向に回動するため、従動ピニオン66が矢印Rとは反対方向に回動する。これにより、連結アーム78および継手79を介して中央プレート77が長尺レール73に沿って矢印Yとは反対方向に移動(二点鎖線位置)し、腕部75aを介して右側の脇プレート75を内方に変位させて右側のパンタグラフ機構14を略直立の元の位置に戻す。
【0065】
これにより、右側のパンタグラフ機構14の伸展変位を伴いながら上リンク69および下リンク68を介して第2、第3寝台板部5、6がヒンジ部8の回りで矢印Tとは反対方向に回動する。この結果、図9に示すように寝台部3が使用位置から第2、第3寝台板部5、6が略水平状態の通常位置に戻る。これと同様に、第1、第2寝台板部4、5についても、押しボタン式スイッチS2の操作により、図10に二点鎖線で示すように谷状に折れ曲がった使用位置と略水平状態の通常位置との間で回動変位が行われて第1実施例と同様な効果が得られる。
【0066】
また、寝台部3が通常位置から使用位置に変位するに伴い、ロッド付き電動機64により従動ピニオン66が上リンク69および下リンク68を介して主動ピニオン67とは反対方向(反矢印R方向)に回転し、連結アーム78が継手79により中央プレート77および脇プレート75を長尺レール73に沿ってスライドさせ、右側のパンタグラフ機構14の下端部を方形フレーム1の外方に変位させる。このため、パンタグラフ機構14が傾斜して第1寝台板部4あるいは第3寝台板部6を使用位置(図10の実線位置)の方向に変位させることができる。パンタグラフ機構14の傾斜を実現させるため、ロッド付き電動機64で生じた寝台部3の動力を利用するとともに、主動ピニオン67、従動ピニオン66、上リンク69および下リンク68などの比較的簡単な連結部材で済み大型化を招くことなくコスト的にも有利になる。
【0067】
第2実施例の枕支持機構40においては、第2、第3寝台板部5、6が通常位置から使用位置に変位すると、第2、第3寝台板部5、6の回動変位によりリンク棒49が図11に矢印Iで示す方向に回動する。このため、図8と同様に右枕板部42および縦支持板44が矢印Hで示す方向に回動し、右枕部56が中枕部55と略直角をなすように変位し、使用者Uの右側頭部が右枕部56に支えられて好都合である。
また、第1、第2寝台板部4、5が通常位置から使用位置に変位するに伴い、図8と同様に左枕板部41および縦支持板43が時計回り方向に回動し、左枕部54が中枕部55と略直角をなすように変位して使用者Uの左側頭部が左枕部54に支えられる。
【0068】
なお、上記実施例における押しボタン式スイッチS1、S2は、いったん押し操作すれば、第1、第2寝台板部4、5(第2、第3寝台板部5、6)が所定の深さまで折り曲がるように設定してもよいし、押しボタン式スイッチS1、S2を操作している間は、第1、第2寝台板部4、5(第2、第3寝台板部5、6)の折り曲がり変位が進行するように設定してもよい。
なお、押しボタン式スイッチS1、S2に限らず、遠隔操作式あるいはワイヤー操作式の制御パネルに内蔵したスイッチを用いてもよい。この制御パネルは、寝台部3の所定部に引っ掛けられ、使用者Uの要請に応じて付添人が取り外して操作するものでもよい。
寝台部3が通常位置から使用位置に変位した際、第1、第2寝台板部4、5(第2、第3寝台板部5、6)がなす角度は、70度、80度、90度、100度、120度といったように所望の角度を採用することができる。
その他、本発明の具体的な実施にあたっては、身動きの不自由な病人ばかりでなく健常者も日常的に使用できるなど発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】身体位置変換形寝台装置を前方部から見た時の正面図である(第1実施例)。
【図2】身体位置変換形寝台装置の上面図である。
【図3】身体位置変換形寝台装置の内部を示す上面図である。
【図4】第1および第3寝台板部のスライド板部を移動させる機構を示す拡大斜視図である。
【図5】前方部において、第2寝台板部のスライド板部を移動させる機構を示す拡大斜視図である。
【図6】後方部において、第2寝台板部のスライド板部を移動させる機構を示す拡大斜視図である。
【図7】身体位置変換形寝台装置を枕支持機構とともに示す正面図である。
【図8】枕支持機構の拡大斜視図である。
【図9】身体位置変換形寝台装置を前方部から見た時の正面図である(第2実施例)。
【図10】身体位置変換形寝台装置が変位する態様を示す正面図である。
【図11】身体位置変換形寝台装置を枕支持機構とともに示す正面図である。
【符号の説明】
1 方形フレーム
2 設置面
3 寝台部
4 第1寝台板部(第1の寝台板部)
5 第2寝台板部(第2の寝台板部)
6 第3寝台板部(第3の寝台板部)
7、8 ヒンジ部
14 パンタグラフ機構
19 第1のロッド付き電動機(駆動部)
22 第2のロッド付き電動機(駆動部)
25 フレーム
26 スライド板部
34 リンク(リンク機構部)
35 縦リンク(リンク機構部)
36 横リンク(リンク機構部)
39 敷布団
40 枕支持機構
41 左枕板部
42 右枕板部
53 枕
62 支持軸
64 ロッド付き電動機(駆動部)
66 従動ピニオン
67 主動ピニオン
68 下リンク(リンク)
69 上リンク(リンク)
70 横支軸
71 中間リンク(リンク)
73 長尺レール
75 脇プレート
77 中央プレート
78 連結アーム
79 継手
19a、22a、64a ロッド
70a 補助支軸
S1、S2 押しボタン式スイッチ
U 使用者

Claims (16)

  1. 設置面に置かれたフレームから離れて略水平状態に保持された寝台部と、
    この寝台部を身長方向に沿った線部で幅方向に少なくとも三部分に区分して形成し、ヒンジ部により接続されて互いに折り曲げ回動可能に設けられた第1、第2および第3の寝台板部と、
    前記第1の寝台板部と前記フレームとの間および前記第3の寝台板部と前記フレームとの間に、前記第1および第3の寝台板部に対して略直角の角度をなしつつ変位するように設けられた伸縮自在のパンタグラフ機構と、
    一端部が前記第1の寝台板部に回動可能に枢支され、他端部が前記フレームに回動可能に枢支され、ロッドを進退方向に往復変位させて前記第1の寝台板部を前記パンタグラフ機構の伸縮変位を伴いながら移動させる第1のロッド付き電動機と、
    前記第1のロッド付き電動機と交差するように配置され、一端部が前記第3の寝台板部に回動可能に枢支され、他端部が前記フレームに回動可能に枢支されてロッドを進退方向に往復変位させて前記第3の寝台板部を前記パンタグラフ機構の伸縮変位を伴いながら移動させる第2のロッド付き電動機とを備え、
    前記第1のロッド付き電動機および前記第2のロッド付き電動機を交互に通電駆動することにより、前記第1および第2の寝台板部と前記第2および第3の寝台板部とを水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位させることを特徴とする身体位置変換形寝台装置。
  2. 前記第1および第2のロッド付き電動機は、これらに内蔵された螺子の回転により前記ロッドを進退方向に往復変位させて前記寝台部の前記第1、第2および第3の寝台板部を前記通常位置と前記使用位置との間で変位させることを特徴とする請求項1に記載の身体位置変換形寝台装置。
  3. 前記第1、第2および第3の寝台板部は、フレームとこのフレーム内で横方向にスライド可能に設けたスライド板部とからなり、前記第1および第2のロッド付き電動機により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の前記スライド板部同士あるいは前記第2および第3の寝台板部の前記スライド板部同士を互いに離れ合う方向に移動させて使用者の位置ずれを吸収するリンク機構部を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  4. 前記リンク機構部は、
    前記第1および第2のロッド付き電動機により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクと、
    前記第2および第3の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクとからなることを特徴とする請求項3に記載の身体位置変換形寝台装置。
  5. 前記第2の寝台板部の前端部に設けた左枕板部および右枕板部からなり、前記寝台部が前記第1および第2のロッド付き電動機により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、使用者の左右の側頭部を前記左枕板部および前記右枕板部により交互に支える枕支持機構を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  6. 前記寝台部の前記第2の寝台板部に設けられて前記第1および第2のロッド付き電動機により駆動される前記枕支持機構の前記左枕板部および前記右枕板部には、枕が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  7. 前記寝台部の左右の外側部裏面で内方に後退した位置に、前記第1および第2のロッド付き電動機に対する通電を制御するスライド調節可能な押しボタン式スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  8. 外底部に戸車などの滑車が着脱可能に取り付けられて前記設置面を自由に移動できることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  9. 設置面に置かれたフレームから離れて略水平状態に保持された寝台部と、
    この寝台部を身長方向に沿った線部で幅方向に少なくとも三部分に区分して形成し、ヒンジ部により接続されて互いに折り曲げ回動可能に設けられた第1、第2および第3の寝台板部と、
    前記第1の寝台板部と前記フレームとの間および前記第3の寝台板部と前記フレームとの間に、前記第1および第3の寝台板部に対して略直角の角度をなしつつ変位するように設けられた伸縮自在のパンタグラフ機構と、
    前記第2の寝台板部の中央部に長手方向に設けられ、前記第2の寝台板部を回動可能に支持する支持軸と、
    前記第2の寝台板部に連結されたリンクを介して前記第2の寝台板部を前記支持軸の回りに回動させることにより前記第1および第2の寝台板部と前記第2および第3の寝台板部とを水平の通常位置と下方に谷状に折れ曲がる使用位置との間で交互に変位させる駆動部と、
    フレームとこのフレーム内で横方向にスライド可能なスライド板部とを有するように、前記第1、第2および第3の寝台板部に設けられ、前記寝台部が前記駆動部により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部のスライド板部同士および前記第2および第3の寝台板部のスライド板部同士を互いに離れ合う方向に移動させて使用者の位置ずれを吸収するリンク機構部とを備えたことを特徴とする身体位置変換形寝台装置。
  10. 前記駆動部はロッド付き電動機からなり、これに内蔵された螺子の回転によりロッドを進退方向に往復変位させ、前記リンクを介して前記第2の寝台板部を回動させて前記寝台部の前記第1、第2および第3の寝台板部を前記通常位置と前記使用位置との間で変位させることを特徴とする請求項9に記載の身体位置変換形寝台装置。
  11. 前記リンク機構部は、
    前記駆動部により前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記第1および第2の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクと、
    前記第2および第3の寝台板部の変位をこれらのスライド板部に伝達するリンクとからなることを特徴とする請求項9に記載の身体位置変換形寝台装置。
  12. 前記第2の寝台板部の前端部に設けた左枕板部および右枕板部からなり、前記寝台部が前記駆動部により前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、使用者の左右の側頭部を前記左枕板部および前記右枕板部により交互に支える枕支持機構を有することを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  13. 前記寝台部の前記第2の寝台板部に設けられて前記駆動部により駆動される前記枕支持機構の前記左枕板部および前記右枕板部には、枕が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項12に記載の身体位置変換形寝台装置。
  14. 前記寝台部の左右の外側部裏面で内方に後退した位置に前記駆動部に対する通電を制御するスライド調節可能な押しボタン式スイッチが設けられていることを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  15. 外底部に戸車などの滑車が着脱可能に取り付けられて前記設置面を自由に移動できることを特徴とする請求項9ないし請求項14のいずれかに記載の身体位置変換形寝台装置。
  16. 前記駆動部は、
    互いに噛合する主動ピニオンおよび従動ピニオンと、
    この主動ピニオンと前記支持軸との間に連結された上リンクおよび下リンクと、
    前記従動ピニオンと前記パンタグラフ機構の下端部との間に連結された連結アーム、継 手、中央プレート、長尺レールおよび前記中央プレートに連結された脇プレートとを備え、
    前記寝台部が前記通常位置から前記使用位置に変位するに伴い、前記従動ピニオンが前記上リンクおよび前記下リンクを介して前記主動ピニオンとは反対方向に回転し、前記連結アームが前記継手により前記中央プレートおよび前記脇プレートを前記長尺レールに沿ってスライドさせて前記パンタグラフ機構の下端部を外方に変位させることを特徴とする請求項9に記載の身体位置変換形寝台装置。
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