JP2777007B2 - 作業車のアクセル操作構造 - Google Patents

作業車のアクセル操作構造

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JP2777007B2 JP4049444A JP4944492A JP2777007B2 JP 2777007 B2 JP2777007 B2 JP 2777007B2 JP 4049444 A JP4049444 A JP 4049444A JP 4944492 A JP4944492 A JP 4944492A JP 2777007 B2 JP2777007 B2 JP 2777007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗用型芝刈り機や農用
トラクタ等の作業車に備えたアクセル操作構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に作業車のアクセル操作構造には、
ハンドアクセル操作手段のみを備えたものと、ハンドア
クセル操作手段とフートアクセル操作手段とを備えたも
のがある。前者では、作業走行時には任意の位置で保持
可能なハンドアクセルレバーを高回転位置(普通は最高
回転位置)にセット固定し、移動走行時にはハンドアク
セルレバーを適当な回転位置に落として走行変速を行
う。また後者では、作業走行時にはハンドアクセルレバ
ーを高回転位置にセット固定し、移動走行時にはハンド
アクセルレバーをアイドリング位置あるいは任意の低回
転位置に戻した状態でアクセルペダルを踏み込み操作す
ることでエンジンを適当に加減速操作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハンドアクセル操作手
段のみを備えた前者では、作業走行と移動走行によって
逐一ハンドアクセルレバーを設定変更する必要があって
煩わしいものであり、往々にしてハンドアクセルレバー
を高回転位置にセットしたままで移動走行を行って、無
駄に燃料を消費したり、大きいエンジン騒音を出しなが
ら走行することがあった。また、ハンドアクセル操作手
段とフートアクセル操作手段とを備えた後者では、移動
走行時にアクセルペダルの踏み加減で加速あるいは減速
を行い、走行速度は変速装置を用いて選択するので、一
般の自動車と同様な感覚の運転を行うことができるので
あるが、作業走行になるとハンドアクセルレバーを高回
転位置にセットし直す必要があり、この場合も作業走行
と移動走行とによってハンドアクセル操作手段を用いて
アクセルセットの変更を行わねばならない煩わしさがあ
ることは前者と同様であった。さらに、従来において
は、例えば特開平2‐256527号公報に開示された
もののように、手動のノブを操作することによって、ア
クセル設定を任意に行えるとともに、所定以上のそのノ
ブの操作がなされると、PTOクラッチが入り操作され
る構成のアクセル操作手段が知られているが、その手動
のノブはアクセル設定用の足踏みペダルの下方に配置さ
れているのであって、ノブの操作と連動して足踏みペダ
ルが増速がわに揺動操作され、ノブと接当するようにな
るものとなっていた。従って、この従来構造のものにあ
っては、作業走行時にはノブによって設定された所定ス
ロットルに維持される状態となっているものの、作業走
行を停止して作業を行わない路上走行に切り換える際に
は、一旦足踏みペダルをノブをPTOクラッチ切り側に
操作するために増速側に踏み込み操作しなければならな
いのであって、特に高速走行する必要もないにもかかわ
らず不当に車速が高くなるという問題点を有しているの
であり、また、作業走行時にも誤って足踏みペダルを強
く踏み込むとPTOクラッチが切れてしまうという問題
点を有しており、これらの点の解消が課題となってい
る。本発明はこのような実情に着目してなされたもので
あって、作業走行と移動走行とを頻繁に繰り返すような
場合でも、煩わしいアクセルセット変更を必要とするこ
となく、走行形態に適したアクセルセット状態を簡単に
得ることができ、また、必要に応じて従来と同様なアク
セルセットも行うことができ、実用性に優れたアクセル
操作構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明に係る作業車
のアクセル操作構造は、エンジンに備えた調速機構の調
速レバーをアクセル設定具の人為操作に基づいて最低回
転位置から最高回転位置にまでわたる範囲でアクセル設
定操作可能な第1アクセル操作手段と、PTOクラッチ
レバーのクラッチ入り操作に基づいて前記調速レバーを
前記第1アクセル操作手段によるアクセル設定に優先し
て予め設定した高回転位置へ強制操作する第2アクセル
操作手段と、PTOクラッチレバーのクラッチ切り状態
において、前記第1アクセル操作手段で設定されたアク
セル設定位置以上の高回転域で、走行用変速操作具の前
進側への増速操作に連動して前記調速レバーをアクセル
アップ側に操作する第3アクセル操作手段とを備えると
ともに、前記第1アクセル操作手段は、第2アクセル操
作手段におけるPTOクラッチレバーのクラッチ入り切
り操作に影響を及ぼすことなく独立操作可能に構成さ
れ、前記第2アクセル操作手段は、前記PTOクラッチ
レバーのクラッチ入り切り操作によって前記第1アクセ
ル設定手段によるアクセル設定値を変化させることなく
前記予め設定した高回転位置へ前記調速レバーを操作可
能に構成してあることを特徴構成とする。
【0005】また、本第2発明にかかる作業車のアクセ
ル操作構造は、上記第1発明の特徴構成において、前記
第1アクセル操作手段を、前記アクセル設定具の操作位
置に対応して前記調速レバーを電動アクチュエータで操
作するよう構成し、前記第2アクセル操作手段を、前記
PTOクラッチレバーのクラッチ入り操作検出に基づい
て前記電動アクチュエータをアクセルアップ方向に優先
作動させるよう構成してあることを特徴構成とする。
【0006】
【作用】上記第1発明の特徴構成によると、移動走行時
には、第1アクセル操作手段を用いて適当な低回転位置
にアクセルセットを行い、この状態で走行用変速操作具
を任意に変速操作する。この場合、第1アクセル操作手
段によるアクセルセットはアクセルの下限設定となり、
これよりも高回転域では走行用変速操作具が前進側に増
速操作されるのに連動してアクセルアップ操作が自動的
に行われる。つまり、第1アクセル操作手段でアイドリ
ングが設定されると、走行用変速操作具が前進側で増減
速操作されるのに連動して最低回転から最高回転までの
範囲で自動的に調速機構の増減操作が行われる。また、
第1アクセル操作手段で最低回転よりも高いアクセルセ
ットがなされている場合には、走行用変速操作具が前進
側の或る速度以下にある間は第1アクセル操作手段で設
定したアクセル位置に維持され、走行用変速操作具が前
進側の或る速度より高速側に操作されると、第1アクセ
ル操作手段で設定したアクセル位置から最高回転までの
範囲で自動的に調速機構の増減操作が行われる。そし
て、作業走行のためにPTOクラッチレバーがクラッチ
入り操作されると、第2アクセル操作手段が働いて自動
的に調速機構が予め設定された高回転位置、例えば最高
回転位置に維持される。また、PTOクラッチレバーを
クラッチ切り操作すると上記したように第1アクセル操
作手段あるいは第3アクセル操作手段で設定したアクセ
ル設定状態に戻る。さらに、第1アクセル操作手段は、
第2アクセル操作手段におけるPTOクラッチレバーの
クラッチ入り切り操作に影響を及ぼすことなく独立操作
可能に構成されているから、例えばPTOクラッチがク
ラッチ入り操作状態のときに、走行用変速操作具を所定
以上増速に設定するとPTOクラッチが切られてしまう
ような関係になるものでなく、よって、不必要にPTO
クラッチが切られてしまうという不具合が生じないよう
になっているとともに、第2アクセル操作手段は、PT
Oクラッチレバーのクラッチ入り切り操作によって第1
アクセル設定手段によるアクセル設定値を変化させるこ
となく予め設定した高回転位置へ調速レバーを操作可能
に構成してあるから、PTOクラッチの入り切りと関係
なく第1アクセル手段で設定されるアクセル設定値が維
持される。
【0007】また、上記第2発明によれば、電動アクチ
ュエータによってハンドアクセル設定を摩擦保持機構等
に抗して行えるので、人手による操作力のみでアクセル
設定するよりも軽快にアクセル設定できるとともに、P
TOクラッチを入り操作したときのエンジンの所定の高
回転位置への操作を迅速に行える。
【0008】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本第1
発明によると、作業走行時と移動走行の変更のつど逐一
アクセルセットの変更を行う必要がなく、操作性を高め
ることができた。かつ、移動走行時にはアクセル下限を
設定した上で走行速度に対応したアクセルが自動的に設
定されるので、低速走行時には低騒音、低燃費の走行を
行うことができ、また、高速走行時には走行変速操作と
アクセル操作とを同時に行って加速性および減速性の高
い走行が可能となり、機動性に優れた走行を行うことが
できるようになった。しかも、第1アクセル操作手段を
用いて高アクセルを維持しての移動走行も可能であり、
従来構造に比較して操作性および機動性を高めることが
可能となった。さらに、第1アクセル操作手段と第2ア
クセル操作手段とが互いにPTOクラッチの入り切りと
アクセル設定とが影響を与えないよう各別に独立して操
作される構成によって、第1アクセル操作手段によっ
て、PTOクラッチが不当に切れたりする等の不具合が
発生することを回避できる。
【0009】また、本第2発明によると、電動アクチュ
エータによりアクセル設定を軽快に、そして迅速に行え
ることにより、操作性を向上できる。
【0010】
【実施例】以下本発明を乗用型芝刈機に適用した実施例
を図に基づいて説明する。図1に示すように、この乗用
型芝刈機は乗用走行車体1の前後車輪2,3間にモーア
4を装備したミッドマウント型に構成されており、車体
後部に搭載した縦軸型エンジン5の出力の一部をベルト
伝動装置6、静油圧式無段変速装置(H.S.T.)7
およびミッションケース8を介して後車輪3に伝達する
とともに、エンジン出力の他の一部をベルト伝動装置9
を介して前記モーア4に伝達するよう構成されている。
そして、走行用変速装置である前記静油圧式無段変速装
置7は、変速ペダル(変速用操作具の一例)10の前方
あるいは後方への踏み込みによって前進あるいは後進の
無段変速が可能であり、また、前記ベルト伝動装置9に
備えたテンション式のPTOクラッチ11を運転部手元
のPTOクラッチレバー12によって入り切り操作でき
るようになっている。本発明は、前記エンジン5に備え
た調速機構の操作構造に特徴があり、そのいくつかの実
施例を以下に説明する。
【0011】〔第1実施例〕 図2に示すように、前記エンジン5に備えた調速機構1
3の調速レバー13aは最低回転位置(アイドリング位
置)MINに付勢されており、この調速レバー13aか
ら導出したワイヤ14が支点Pを中心に揺動可能な中継
アーム15に連結されている。中継アーム15の支点P
には操作アーム16が独立揺動可能に装備され、この操
作アーム16から導出したワイヤ17の先端が前記静油
圧式無段変速装置7に備えた変速操作レバー7aに長孔
融通7bを介して連結されていて、前記変速ペダル10
が中立位置Nから前進F方向に踏み込み操作されて変速
操作レバー7aが図において反時計回りに操作された場
合のみ、ワイヤ17を引き操作して前記操作アーム16
を反時計回りに揺動させるようになっている。そして、
前記操作アーム16に備えた接当片16aが中継アーム
15を接当操作して反時計回りに揺動させることで、ワ
イヤ14が引き操作されて調速レバー13aが高回転側
に操作されるようになっている。前記中継アーム15
は、アクセル駆動機構18から導出したワイヤ19に長
孔融通20を介してピン連結されており、ワイヤ19が
アクセル駆動機構18によって引き操作されて中継アー
ム15が反時計回りに揺動されることで調速レバー13
aが最低回転位置(アイドリング位置)MINから最高
回転位置MAXまで操作されるようになっている。尚、
前記長孔融通20は、中継アーム15が変速ペダル10
によって操作される際の融通として機能する。
【0012】前記アクセル駆動機構18の構成が図6〜
図8に示されている。図6において、21は減速機構付
きの正逆転可能な電動モータ(電動アクチュエータの一
例)であり、その出力軸21aに連結した回転板22の
表面に銅板からなる可動電極23が付設されるととも
に、回転板22に前記ワイヤ19が連結されている。2
4は前記回転板22に対向して同心状に回転可能に配備
されたアクセル設定具であり、前記可動電極23に摺接
可能な一対の接点25,26が備えられるとともに、外
部から人為的に回転操作可能にケース27に装着されて
いる。28は前記ケース27に支持された固定の接点で
あり、前記可動電極23に摺接可能である。前記PTO
クラッチレバー12がクラッチ入り操作されたことを検
知するPTOスイッチ29が備えられており、このスイ
ッチ29、前記可動電極23および接点25,26,2
8が、図5に示す回路を介して前記電動モータ21に接
続されている。尚、図中の30は前記電動モータ21を
正逆駆動するリレー回路であり、アクセルアップ側に作
動させるリレー31、アクセルダウン側に作動させるリ
レー32を備えている。また、33は前記PTOスイッ
チ29のオン・オフに基づいてアクセルアップ用リレー
31に対する回路を切り換えるためのリレーである。
【0013】次に前記アクセル駆動機構18の作動を図
7および図8に基づいて詳細に説明する。図7は、アク
セル設定具24が最低回転位置(アイドリング位置)M
INにあり、かつ、前記回転板22も最低回転位置にあ
る状態を示し、このとき接点25,26はともに可動電
極23から離れてアクセルアップ用およびアクセルダウ
ン用のリレー31,32がともにオフ状態にあり、ま
た、接点28は可動電極23に接触している。前記PT
Oクラッチレバー12がクラッチ切り(PTOスイッチ
29がオフ)の状態において、図8(A)に示すよう
に、アクセル設定具24を反時計回りに回転させてアク
セルアップ操作すると、アクセル設定具24に設けた接
点25のみが可動電極23に接触し、これによってリレ
ー31が作動して電動モータ21は回転板22を反時計
回りに回転させ、図8(B)に示すように、可動電極2
3が接点25から離れるまで電動モータ21が回転され
て停止する。この回転板22の反時計回りの回転に伴う
ワイヤ19の引き操作が前記中継アーム15およびワイ
ヤ14を介して調速レバー13aに伝えられて、図3に
示すように、調速機構13はアクセル設定具24の操作
量に応じた量だけアクセルアップされる。また、このよ
うにアクセルセットした状態からアクセル設定具24を
時計回りにアクセルダウン操作すると、この場合はアク
セル設定具24に設けた接点26のみが可動電極23に
接触し、これによってリレー32が作動して電動モータ
21は回転板22を時計回りに回転させ、可動電極23
が接点26から離れるまで電動モータ21が回転されて
停止する。この回転板22の時計回りの回転に伴うワイ
ヤ19の戻し操作によって調速レバー13aはアクセル
ダウン方向に付勢復帰移動する。このように、アクセル
設定具24を回転操作することで、その操作量に対応し
て調速機構13の調速レバー13aを最低回転位置(ア
イドリング位置)MINから最高回転位置MAXまでの
範囲で任意に操作する第1アクセル操作手段Aが構成さ
れているのである。
【0014】また、前記PTOクラッチレバー12がク
ラッチ入り操作されると、PTOスイッチ29がオンさ
れてリレー33が作動し、アクセルアップ用リレー31
に対する回路が接点28側に切り換えられ、接点28が
既に可動電極23に接触しているためリレー31が作動
して電動モータ21は回転板22を反時計回りに回転さ
せ、可動電極23が接点28から離れるまで電動モータ
21が回転されて停止する。従って、回転板22の反時
計回りの回転がワイヤ19、中継アーム15およびワイ
ヤ14を介して調速レバー13aに伝えられて、図4に
示すように、調速機構13は最高回転位置MAXにセッ
トされる。このように、PTOクラッチレバー12をク
ラッチ入り操作することで、前記第1アクセル設定手段
Aによるアクセルセットに優先して調速機構13を最高
回転位置MAXにセットする第2アクセル操作手段Bが
構成されているのである。
【0015】また、図2に示すように、PTOクラッチ
切り状態で前記第1アクセル操作手段Aによるアクセル
セットが最低回転の場合、変速ペダル10の前進全域で
の踏み込みに連動してワイヤ17、中継アーム15およ
びワイヤ14を介して調速機構13がアクセルアップ操
作され、また、図3に示すように前記第1アクセル操作
手段Aによるアクセルセットが中速の場合には、操作ア
ーム16の接当片16aが中継アーム15に当たるまで
の変速ペダル10の前進側への踏み込みでは調速機構1
3は操作されることがなく、それ以上に変速ペダル10
が踏み込み増速操作されると操作アーム16の接当片1
6aを介して中継アーム15が接当操作されて、アクセ
ルアップ操作がなされる。このように、第1アクセル操
作手段Aによるアクセルセットを下限としてそれ以上の
高回転域で変速ペダル10の前進側への踏み込みで調速
機構13をアクセルアップする第3アクセル操作手段C
が構成されているのである。尚、以上の実施例では前記
第2アクセル操作手段Bによって調速機構13を最高回
転位置MAXに優先セットするようにしているが、前記
接点28を位置変更可能にすれば、PTOクラッチ入り
に基づいて優先セットするアクセル位置を最高回転位置
MAXよりも低い高回転位置に任意に調節することがで
き、低負荷の作業走行を行うのに有効となる。
【0016】〔第2実施例〕 図9に本発明の第2の実施例が示されている。この実施
例は基本的には前記第1実施例と同様であるが、第1ア
クセル操作手段Aと第2アクセル操作手段Bが次のよう
に変形されている。つまり、前記アクセル駆動機構18
が、フィードバック用のポテンショメータ34を備えた
電動モータ21によって構成され、この電動モータ21
によって回転されるクランクアーム35と前記中継アー
ム15とが長孔融通20を有するリンク36で連動連結
されている。そして、前記アクセル設定具24がポテン
ショメータ37で構成され、このポテンショメータ37
を操作することで、その操作量に比例した角度だけ前記
クランクアーム35を回転させるようにモータ駆動制御
回路38にこれらポテンショメータ34,37が接続さ
れ、クランクアーム35が略180°回転することで調
速機構13を最低回転位置(アイドリング位置)MIN
から、最高回転位置MAXまでの全範囲でアクセルセッ
トできるように第1アクセル操作手段Aが構成されてい
る。また、前記PTOスイッチ29がオンされると、モ
ータ駆動制御回路38にポテンショメータ37からのア
クセル設定信号に代えて最高回転に相当するアクセル設
定信号が与えられて、クランクアーム35が最大限回転
されて調速機構13が最高回転位置MAXに優先セット
されるように第2アクセル操作手段Bが構成されてい
る。第3アクセル操作手段Cは前記第1実施例と同様で
ある。
【0017】尚、この例においても、前記PTOスイッ
チ29がオンされることによって与えられるアクセル設
定信号を別途有段階あるいは無段階に調節できるように
して、第2アクセル操作手段Bによる優先アクセルセッ
ト位置を選択できる形態で実施することも容易である。
また、変速ペダル10の前進側への踏み込み量をポテ
ンショメータで検知して前記モータ駆動制御回路38に
アクセルセット信号として入力するように第3アクセル
操作手段Cを構成し、この第3アクセル操作手段Cのポ
テンショメータからのアクセル設定信号と第1アクセル
操作手段Aのポテンショメータ37からの設定信号の内
の大きい方で電動モータ21を作動させてアクセルセッ
トを行うように構成することも可能である。このように
変速ペダル10の前進側への踏み込み量をポテンショメ
ータで検知する形態では、変速ペダル10の前進側への
踏み込み量に対してこのポテンショメータからの信号を
非線形にすることで、変速ペダル10の踏み込みによる
アクセルアップ特性を任意に設定することも可能とな
る。例えば、前進低速域では変速ペダル踏み込み量に対
するアクセルアップ量を少なく、前進高速域では変速ペ
ダル踏み込み量に対するアクセルアップ量を多くするよ
うな形態を採用することができる。
【0018】〔第3実施例〕 図10に本発明の第3の実施例が示されている。この例
は上記各実施例の機能を総て機械式に構成したものであ
る。つまり、第1アクセル操作手段Aは、任意の操作位
置に摩擦保持可能なアクセル設定具(ハンドアクセルレ
バー)24で支点P周りで揺動可能な操作アーム39を
揺動操作して、これに備えた接当片39aで前記中継ア
ーム15をアクセルアップ方向に接当操作可能に構成し
てあり、また、第2アクセル操作手段Bは、PTOクラ
ッチレバー12で前記中継アーム15を直接に最高回転
位置MAXまで操作できるように構成してあり、更に、
第3アクセル操作手段Cは、前例と同様に操作アーム1
6を揺動操作して、これに備えた接当片16aで前記中
継アーム15をアクセルアップ方向に接当操作可能に構
成してある。
【0019】尚、以上の各実施例において、走行用変速
装置としては静油圧式無段変速装置に限らずいかなる形
態のものでもよく、また、走行用変速操作具としてはペ
ダルの他にレバーを用いることもできる。また、前記第
1実施例および第2実施例において電動アクチュエータ
として励磁信号に比例して可動子が変位する電磁ソレノ
イドを利用することもできる。また、PTOクラッチレ
バー12のクラッチ入り操作に連動して前記第2アクセ
ル操作手段Bによって設定された高回転のアクセルセッ
トを、モーア4の持ち上げ操作によって自動的に解除す
る形態にして実施することもでき、これによるとPTO
クラッチ入りのままでモーア4が上昇されたときエンジ
ン回転が自動的に低下して安全性の高いものとなる。
【0020】また、特許請求の範囲の項に図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型芝刈機の全体側面図
【図2】アクセル操作構造の第1実施例を表す構成図で
あり、最低回転のアクセルセット状態を示している
【図3】アクセル操作構造の第1実施例を表す構成図で
あり、第1アクセル操作手段による中速のアクセルセッ
ト状態を示している
【図4】アクセル操作構造の第1実施例を表す構成図で
あり、第2アクセル操作手段による最高回転のアクセル
セット状態を示している
【図5】アクセル駆動機構の回路図
【図6】アクセル駆動機構の断面図
【図7】アクセル駆動機構の要部平面図
【図8】アクセル駆動機構の作動を示す要部平面図であ
り、(A)はアクセル設定具を操作した時点を、(B)
はその操作に基づいてアクセルアップ作動した結果を、
夫々示す
【図9】アクセル操作構造の第2実施例を表す構成図
【図10】アクセル操作構造の第3実施例を表す構成図
【符号の説明】
5 エンジン 12 PTOクラッチレバー 13 調速機構 13a 調速レバー 21 電動アクチュエータ 24 アクセル設定具 A 第1アクセル操作手段 B 第2アクセル操作手段 C 第3アクセル操作手段 MIN 最低回転位置 MAX 最高回転位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(5)に備えた調速機構(1
    3)の調速レバー(13a)をアクセル設定具(24)
    の人為操作に基づいて最低回転位置(MIN)から最高
    回転位置(MAX)にまでわたる範囲でアクセル設定操
    作可能な第1アクセル操作手段(A)と、 PTOクラッチレバー(12)のクラッチ入り操作に基
    づいて前記調速レバー(13a)を前記第1アクセル操
    作手段(A)によるアクセル設定に優先して予め設定し
    た高回転位置へ強制操作する第2アクセル操作手段
    (B)と、 PTOクラッチレバー(12)のクラッチ切り状態にお
    いて、前記第1アクセル操作手段(A)で設定されたア
    クセル設定位置以上の高回転域で、走行用変速操作具
    (10)の前進側への増速操作に連動して前記調速レバ
    ー(13a)をアクセルアップ側に操作する第3アクセ
    ル操作手段(C)とを備えるとともに、 前記第1アクセル操作手段(A)は、第2アクセル操作
    手段(B)におけるPTOクラッチレバー(12)のク
    ラッチ入り切り操作に影響を及ぼすことなく独立操作可
    能に構成され、 前記第2アクセル操作手段(B)は、前記PTOクラッ
    チレバー(12)のクラッチ入り切り操作によって前記
    第1アクセル設定手段(A)によるアクセル設定値を変
    化させることなく前記予め設定した高回転位置へ前記調
    速レバー(13a)を操作可能に構成してある 作業車の
    アクセル操作構造。
  2. 【請求項2】 前記第1アクセル操作手段(A)が、前
    記アクセル設定具(24)の操作位置に対応して前記調
    速レバー(13a)を電動アクチュエータ(21)で操
    作するよう構成したものであり、 前記第2アクセル操作手段(B)が、前記PTOクラッ
    チレバー(12)のクラッチ入り操作検出に基づいて前
    記電動アクチュエータ(21)をアクセルアップ方向に
    優先作動させるよう構成したものである請求項1記載の
    作業車のアクセル操作構造。
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