JP2776955B2 - 脆性材料からなる板状加工物の切断方法およびその装置 - Google Patents

脆性材料からなる板状加工物の切断方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセラミック基板やガラス基板等の脆性材料か
らなる板状加工物に設けられたV状溝に沿って所定寸法
どおり切断する方法およびその装置に関する。
(従来の技術) 一般にセラミック基板など硬度の高い基板には切断す
べき位置にV状溝が設けられており、切欠き効果により
切断が確実に行われるようになっている。
従来は人手により、あるいは機械により例えば特開平
1−281899号や特開平2−36094号のようにV状溝の部
分に曲げモーメントを加えて分割切断していた。また長
尺材を対象とするものでは特開平2−24100号に示され
ているように、長尺材の軸線方向に引張応力を加えた状
態で切欠部に超音波振動によるせん断応力を重畳印加さ
せて切断する方法が知られている。
(発明が解決しようとする課題) 人手による切断は生産性が低く、機械式のローラーに
よる分割切断ではローラーの押し付け力がV状溝に集中
する以前から徐々に力が加わるため、V状溝以外の個所
から亀裂が生じたり、V状溝内でも亀裂が一直線となら
ず分割後「ばり」状のものが残ったりする。特開平1−
281899号に示されたものはV状溝の反対面に支点を設け
てモーメントをかけるため、V状溝の反対面の切断部に
応力が集中しその部分に欠けができやすく、しかも切断
面が凹凸となり形状精度が出にくい問題がある。また、
特開平2−36094号に示されたものは弾性体からなる受
け台の上に基板を置き、それを弾性体からなる分割部材
で押し付けて分割する方法であるが、これも前者と同様
な欠点がある。さらに特開平2−24100号に示されたも
のは、被切断部材の軸方向に引張応力をかけているた
め、切断面にはどうしても凹凸部が出やすくなる。凹凸
部が出ないように引張応力を小さくすると超音波振動を
作用するための応力を大きくしなければならず、力を受
ける反対面の切断部に大きな応力がかかり欠けが生じや
すくなる。その調整はむずかしく切断面の形状精度は不
安定になりやすい。
(課題を解決するための手段) 本発明は前述の課題を解決することを目的とし、特許
請求の範囲に記載した脆性材料からなる板状加工物の切
断方法およびその装置を提供することにより、従来技術
の欠点を解決した。
(作 用) 本発明の一実施例を示す第1図ないし第3図を参照し
て説明する。切断指定位置に前もってV状溝8が設けら
れた脆性材料からなる板状加工物7は切断装置の金型ホ
ルダ2内に挿入され、切断指定位置のV状溝が上下のダ
イ4,3とパンチ6,10の間になるよう位置決めされる。次
いで上下のダイ4,3により加工物7の切断指定位置V状
溝の根元側を挟んで拘束(クランプ)する。さらに上パ
ンチ6を下降させて加工物7の切断指定位置V状溝の先
端側に当てて加工物7に厚さ方向の振動(片振幅A)を
印加する。この状態は第3図のパンチの変位と時間の関
係グラフにおいてaおよびbで示される。そしてこの振
動を印加することにより、加工物のV状溝部には振動に
より繰返し応力が加えられ、切欠効果により微細なクラ
ックが発生して生長する。次にこの振動を印加しながら
加工物7のV状溝先端側を、拘束されたV状溝根元側に
対して加工物の厚さ方向に相対移動させると、前記微細
クラックに沿って切断が行われる。この状態は第3図の
cに示される。切断が終了すると第3図のdに示される
ようにパンチ6の振動と下方への移動が停止し、一定時
間後にeおよびfに示すようにパンチ6は上昇して原位
置に復帰する。この間に上下のダイ4,3による加工物7
の拘束が解かれて本装置による切断作業の1サイクルが
終了する。
(実施例) 本発明の装置の一実施例を図面により説明する。第1
図において機台1に載置された金型ホルダ2には下ダイ
3が固定されている。下ダイ3に対向して上ダイ4が設
けられ、金型ホルダ2に案内されてダイクランプシリン
ダ5により昇降可能とされている。上ダイ4を貫通して
上パンチ6があり、その上端に連設されたパンチクラン
プシリンダ9により昇降可能である。また、下ダイ3を
貫通して下パンチ10が立ち上っており、その下端はコ字
形の加振フレーム12の下辺に取付けられている。そして
これら上下のダイとパンチの間の切断面にはクリアラン
ス(間隙)Cが設けられている。加振フレーム12は前述
の金型ホルダ2を抱くようにそのまわりに配設され、上
辺にはパンチクランプシリンダ9が取付けられている。
さらに加振フレーム12は機台1に取付けられたサーボシ
リンダ13に直結されていて、加振フレーム12を介して下
パンチ10,パンチクランプシリンダ9,上パンチ6に上下
方向の振動を加えるようにされている。
サーボシリンダ13に供給される圧油を制御するサーボ
弁14は圧油源およびタンクと接続され、サーボアンプ15
からの信号によりサーボシリンダ13を作動させ振動を加
振フレーム12に加えるようになっている。また、サーボ
アンプ15はサーボシリンダ13の一端に設けられた変位計
16および変位測定用アンプ17の信号を受けてサーボ弁14
に制御信号を送り、さらにサーボアンプ15は関数発生器
11に連結されていて振動開始指令を受ける。シーケンサ
18は関数発生器11に直結していてこれを作動させると共
に、ダイクランプシリンダ5の切換弁20およびパンチク
ランプシリンダ9の切換弁19に指令を送り、圧油源から
圧油を導いて各シリンダを順次作動させるようにしてい
る。
この装置によりセラミック基板を切断するには、第2
図(イ)に示すように加工物7のV状溝8がダイとパン
チのクリアランスCの中に入るよう位置決めし、次いで
操作盤(図示せず)によりシーケンサ18の加工開始指令
を与える。するとダイクランプ用の切換弁20に指令が入
り、ダイクランプシリンダ5を作動させて上ダイ4が下
降し、上ダイ4と下ダイ3とで加工物7のV状溝根元側
を拘束する。次にパンチクランプ用の切換弁19に指令が
入り、パンチクランプシリンダ9を作動させて上パンチ
6が下降し、上パンチ6と下パンチ10で加工物7のV状
溝先端側を拘束する。この際ダイおよびパンチの拘束力
は材料のV状溝8に急激な応力集中が生じない範囲で出
来るだけ高くする。
この状態で関数発生器11により振動開始指令がサーボ
アンプ15を経てサーボ弁14に与えられる。サーボ弁14は
サーボシリンダ13を作動させ、加振フレーム12に所定の
振動を与える。加振フレーム12が振動すると第2図
(ロ)に示すように上,下パンチ6,10に振動が加わる。
これは第3図に示す振動波形のa,bの部分でなされるの
であり、このときの振幅と周波数は加工物7のV状物8
に切欠効果が現れる範囲で設定される。この時加工物7
のV状溝8部分には、振動により繰返し応力が加えられ
ることで切欠効果により微細なクラックが発生して成長
する。
次に関数発生器11からの切断開始指令がサーボアンプ
15を経てサーボ弁14に与えられると、サーボシリンダ13
が作動して加振フレーム12を振動させながら比較的緩や
かに下降させ第2図(ハ)に示すように加工物7を切断
する。このときの振動波形は第3図のc部分のように示
される。
この切断工程ではV状溝8から発生した微細クラック
に沿って切断が行われるが、切断された加工物の切片
7′ともとの加工物7とは切断面同志が接触したまま移
動するので、振動により互の切断面が研磨され、ばり等
の不整部分が除去されるため良好な切断面が得られる。
切断工程が終了すると関数発生器11からの指令によ
り、第3図のd部分に示すように加振フレーム12の振動
と降下が停止し、第3図のe,f部分に示すように加振フ
レーム12が上昇して原位置に復帰する。次いでシーケン
サ18からの指令により上パンチ6は引上られ図示しない
搬出装置により切断された切片7′は機外に搬出され
る。搬出が終ると上ダイ4も原位置に復帰して本装置に
よる切断作業の1サイクルが終了する。
第4図に示すものは第2の実施例であり、下パンチ10
を省略したものである。金型ホルダ2は日の字状枠形の
機台1の中段に載置されており、上パンチ6は機台上段
に取付けられたサーボシリンダ13のピストンロッドに直
接取付けられている。また、切断された切片7′を逃が
すための穴が下ダイ3、金型ホルダ2および機台1中断
を貫通して設けられ、その下部には搬出装置の受皿21が
設けられている。その他の部分は図示を省略した部分を
含めて第1図に示す実施例と同様である。
この装置によりセラミック基板を切断する工程は、第
5図(イ),(ロ),(ハ)に示すようになる。この場
合は板状加工物7のV状溝先端側の拘束がなく、振動お
よび切断時の上下の移動は上パンチ6のみによって与え
られる。第5図(ハ)に示すように切断された切片7′
は逃がし穴を通過して直下の受皿21上に落ち機外に搬出
される。
第2の実施例では、パンチクランプシリンダ9および
加振フレーム12を省略でき装置が簡単化される。また、
切断された切片7′が受皿21へ直接落下するため加工後
の処理時間が短縮される。なお、実施例1および2は切
断すべき加工物の材質、形状、表面処理の有無等によっ
て使いわけられる。
第1および第2の実施例装置を使用した切断加工の実
験例は第1表に示すとおりであり、切断加工された基板
の寸法、形状および歩止り率は良好な結果を得た。
(発明の効果) 本発明は切断指定位置の切欠の片側を拘束し、他の片
側に材料の厚さ方向の振動を印加しているため、切欠部
に応力集中が強く働らき微小亀裂の連続が良く、切断さ
れた材料の寸法精度が格段に優れている。
また、切断時には片側を厚さ方向に平行移動させるの
で、切断部が微小振動しながら接触し切断面が相互に研
磨されるため、「ばり」などの不整が除去され切断面の
平坦度が向上する。
さらに、本発明装置の前後には材料の搬入,位置決め
および搬出の各装置を組み込むことが容易なため、完全
自動化でき生産性を大幅に上げることができる。
また、金型のパンチとダイのクリアランスが大きいた
め、摩耗が少なく金型の寿命も長くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の装置を示す要部断面全体
図、第2図は第1図の実施例のダイとパンチとの作動を
示す説明図、第3図はパンチの変位と時間の関係を示す
グラフ、第4図は第2の実施例の装置の断面正面図、第
5図は第2の実施例のダイとパンチの作動を示す説明図
である。 1……機台、2……金型ホルダ、3……下ダイ、4……
上ダイ、5……ダイクランプシリンダ、6……上パン
チ、7……加工物、8……V状溝、9……パンチクラン
プシリンダ、10……下パンチ、12……加振フレーム、13
……サーボシリンダ、14……サーボ弁。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26F 3/00 B28D 1/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脆性材料からなる板状加工物の切断指定位
    置に予めV状溝を設け、V状溝をはさむ片側を拘束する
    とともに他の一側に加工物の厚さ方向の振動を印加し、
    さらに前記振動を印加しながら前記他の一側を前記拘束
    された片側と加工物の厚さ方向に相対移動させることを
    特徴とする脆性材料からなる板状加工物の切断方法。
  2. 【請求項2】板状加工物の切断指定位置の片側を拘束す
    る一対のダイからなる手段と、切断指定位置の他の一側
    に加工物の厚さ方向の振動を印加するパンチからなる手
    段と、前記振動を印加しながら前記他の一側を前記拘束
    された片側と加工物の厚さ方向に相対移動させる手段と
    を具備することを特徴とする脆性材料からなる板状加工
    物の切断装置。
  3. 【請求項3】相対して摺接移動するダイとパンチの間に
    切断すべき加工物の厚さの1〜100%のクリアランスを
    設けた請求項2記載の脆性材料からなる板状加工物の切
    断装置。
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