JP2776705B2 - 入室管理システム - Google Patents

入室管理システム

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JP2776705B2
JP2776705B2 JP4285193A JP28519392A JP2776705B2 JP 2776705 B2 JP2776705 B2 JP 2776705B2 JP 4285193 A JP4285193 A JP 4285193A JP 28519392 A JP28519392 A JP 28519392A JP 2776705 B2 JP2776705 B2 JP 2776705B2
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修一 堀口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入室管理の対象とな
る部屋に設けられたカードリーダ部によって、その部屋
に入室しようとする者が所持する個人カードに記録され
たIDデータを読み取り、そのIDデータが予め登録さ
れた複数の登録者データの一つと一致する場合にのみ前
記部屋の入室ドアを開く入室管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の入室管理システムにおけ
るデータの流れを示す図である。この入室管理システム
では、中央制御装置2が入室管理の対象となる部屋(図
示省略)に設けられたカードリーダ部4と接続されてい
る。中央制御装置2には図示を省略する記憶ユニットが
設けられており、その記憶ユニットに予め登録者データ
が登録されている。また、カードリーダ部4は、その部
屋に入室しようとする者が所持する個人カードに記録さ
れたIDデータを読み取ることができるようになってお
り、その読み取ったIDデータを中央制御装置2に与え
るようになっている。
【0003】また、中央制御装置2では、カードリーダ
部4からのIDデータが記録ユニットに記憶されている
登録者データと順次比較され、両者が一致すると、”照
合OK”としてその旨の信号をカードリーダ部4に与え
る。そして、カードリーダ部4がその信号を受けると、
カードリーダ部4から解錠信号が出力されて、入室ドア
が開くようになっている。なお、それ以外の場合、つま
りカード読取りが実行されていない場合や読み取られた
IDデータがいずれの登録者データとも一致しない場合
には、入室ドアは閉じた状態のままである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の入室管理システ
ムは以上のように構成されているので、カードリーダ部
4で読み取ったIDデータを中央制御装置2に送るた
め、また中央制御装置2でそのIDデータを登録者デー
タのすべてと照合する必要から、一般的な入室管理シス
テムでは、カード操作後解錠されるまでに約0.3秒程
度かかっていた。
【0005】また、入室管理システムでは1つの中央制
御装置2に対し複数のカードリード部4を接続するのが
一般的であるので、部屋の入退出が集中する時間帯では
上記処理が集中して応答時間(カード操作後解錠される
までに要する時間)が長くなってしまう。
【0006】また、応答時間を短縮するために、個人カ
ードに記録されている個人データ、つまりIDデータに
ついては上記照合を行わず、IDデータとともにカード
に記録されている共通項目だけで照合・解錠し、その後
でIDデータを中央制御装置2に通知するように構成す
ることも考えられる。しかしながら、この場合、IDデ
ータを照合しないため、特定の人だけの入室を許可した
いシステムには対応できないという問題があった。
【0007】さらに、カードリーダ部4に照合すべき登
録者データのすべてを含むファイルを設け、カードリー
ダ部4で直接照合を行うようにしてもよいが、この場
合、カードリーダ部4が大型化し、コストがかかるとい
う問題があった。
【0008】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、その部屋の利用頻度の高い利用者のID
データ照合を、低コストで、しかも短時間で行うことが
できる入室管理システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入室
管理の対象となる部屋に設けられたカードリーダ部によ
って、その部屋に入室しようとする者が所持する個人カ
ードに記録されたIDデータを読み取り、そのIDデー
タが予め登録された複数の登録者データの一つと一致す
る場合にのみ前記部屋の入室ドアを開く入室管理システ
ムであって、上記目的を達成するために、前記部屋の利
用頻度に応じて前記複数の登録者データの一部を利用者
ファイルとして前記カードリーダ部に記憶しておき、前
記カードリーダ部によって読み取られたIDデータと前
記利用者ファイルに記録されたデータを順次比較し、一
致した時点で前記入室ドアを開き、かつ前記カードリー
ダ部によって読み取られたIDデータが前記利用者ファ
イルに記憶されている前記登録者データ以外の登録者デ
ータと一致したとき、前記利用者ファイルを構成する登
録者データのうち最も古い登録者データを前記利用者フ
ァイルから削除するとともに、その読み取られたIDデ
ータと一致した登録者データを前記利用者ファイルに記
録するように構成している。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】この発明では、部屋の利用頻度に応じて複数の
登録者データの一部が利用者ファイルとしてカードリー
ダ部に記憶され、そのカードリーダ部によって読み取ら
れたIDデータがその利用者ファイルに記録されたデー
タ(登録者データ)と順次比較され、両者が一致した時
点で入室ドアが開く。このように、利用頻度の高い利用
者のIDデータからなる利用者ファイルを用いて、前記
カードリーダ部で直接照合が行われるので、短時間でI
Dデータの照合を行うことができる。また、複数の登録
者データの一部から利用者ファイルを形成しており、し
かも前記カードリーダ部によって読み取られたIDデー
タが前記利用者ファイルに記憶されている前記登録者デ
ータ以外の登録者データと一致したとき、利用者ファイ
ルを構成する登録者データのうち最も古い登録者データ
を利用者ファイルから削除するとともに、その読み取ら
れたIDデータと一致した登録者データを利用者ファイ
ルに記録するように構成しているいるので、利用者ファ
イルに記憶される登録者データの数を一定に保つことが
でき、カードリーダ部の大型化を防止することができ、
低コスト化を図ることができる。
【0013】
【実施例】図1はこの発明にかかる入室管理システムの
一実施例を示すブロック図である。この入室管理システ
ムでは、同図に示すように、システム全体を制御する中
央制御装置2が設けられている。この中央制御装置2は
通信コントローラ6と接続され、さらにその通信コント
ローラ6が通信線8によって複数のカードリード部4に
接続されている。このため、通信コントローラ6及び通
信線8を介して中央制御装置2と各カードリード部4の
間で後述するデータ通信を行うことができるようになっ
ている。なお、同図において、10は通信線8の終端に
接続された終端抵抗ユニット10である。
【0014】図2はカードリード部4の構成を示すブロ
ック図である。このカードリード部4には、カードリー
ド部4の動作を制御するマイクロコンピュータ12が設
けられている。そして、このマイクロコンピュータ12
に表示用LED14が接続されて、マイクロコンピュー
タ12からの信号に応じて利用者への指示等が表示され
る。また、マイクロコンピュータ12は、例えば100
人分の登録者データD1 〜D100 を記録した利用者ファ
イル16と接続されており、利用者ファイル16からの
登録者データの読み出し及び利用者ファイル16への登
録者データの書き込みを行うことができるようになって
いる。また、マイクロコンピュータ12には、利用者が
データを入力するための10キーボタン18及び個人カ
ードで記録されているIDデータDx を読み取るための
カードリーダ20と接続されている。
【0015】次に、上記のように構成された入室管理シ
ステムの動作について図3ないし図9を参照しつつ説明
する。なお、以下の説明の便宜から、利用者ファイル1
6に予め登録する登録者データの数を100とし、登録
者データD1 〜D100 が図4に示すように記録されてい
るものと仮定する。また、図4ないし図9においては、
矢印方向に従って、より最新にこの入室管理システムを
使用した者を表している。例えば図4では、登録者デー
タD1 と同一のIDデータを有する者が最近この入室管
理システムを利用したことが表されている。
【0016】ある利用者が入室管理の対象となる部屋に
入ろうとするとき、カードリード部4のカードリーダ2
0に自分専用の個人カードをスライドさせる。こうする
ことによって、カード読込みが実行され(図3のステッ
プS1)、マイクロコンピュータ12に読み込まれたI
DデータDx が与えられる。
【0017】すると、ステップS2で、そのIDデータ
Dx が所定のフォーマットと一致しているか否かが判別
され、一致していない場合には表示用LED14のエラ
ー表示が点灯されて、利用者にその旨を知らせる(ステ
ップS3)。一方、フォーマットが一致した場合には、
そのIDデータDx が検索され(ステップS4)、登録
者データD1 〜D100 の1つと一致するか否かが判別さ
れる(ステップS5)。すなわち、図5に示すように、
操作されたカードのIDデータDx が最上位の登録者デ
ータD1 と一致するか否かが判別される。そして、一致
しない場合には、続いて2番目の登録者データD2 と比
較される(図6)。このような処理が連続的に実行さ
れ、図7に示すようにIDデータDx が登録者データD
n と一致すると、ステップS5で検索結果”あり”とさ
れる。一方、すべての登録者データD1 〜D100 との一
致しなかった場合には、ステップS5で検索結果”な
し”とされる。
【0018】このステップS5で検索結果”あり”と判
別されると、直ちにカードリード部4からの信号に応じ
て入室ドアが解錠される(ステップS6)。そして、図
8に示すように、その登録者データDn を利用者ファイ
ル16の先頭に移す(ステップS7)。それに続いて、
ステップS8で入室ドアの解錠を中央制御装置2に送信
し、ステップS1に戻り、再びカード読込み状態にな
る。
【0019】一方、ステップS5で検索結果”なし”と
判別されると、ステップS9に進み、IDデータDx が
中央制御装置2に送信される。そして、中央制御装置2
で従来と同様にしてIDデータDx が照合され、その利
用者が中央制御装置2に登録されているかどうかが調
べられ、さらに照合結果がカードリード部4のマイクロ
コンピュータ12に送信される。すると、ステップS1
0で中央制御装置2での照合結果を受信し、その結果に
基づいてステップS11で入室ドアを解錠するか否かを
判別する。すなわち、その利用者のIDデータがすで登
録されている場合には、カードリード部4からの信号に
応じて入室ドアが解錠され(ステップS12)、図9に
示すように、その登録者データDNEW を利用者ファイル
16の先頭に記憶させるとともに、最下位の登録者デー
タD100 を利用者ファイル16から削除する(ステップ
S13)。これによって、最新の使用した者の登録者デ
ータが利用者ファイル16の先頭に位置するとともに、
利用者ファイル16に記憶される登録者データの数を一
定に保つことができる。このステップS13に続いて、
ステップS1に戻り、再びカード読込み状態になる。な
お、ステップS11で”NO”と判別される、つまりそ
の利用者のIDデータが中央制御装置2に登録されてい
ない場合には、ステップS3に進み、上記と同様に、エ
ラー表示がされる。
【0020】以上のように、この実施例では、部屋ごと
に中央制御装置2に登録された登録者データのうち最新
に利用した者の上位から100人分のデータをカードリ
ード部4の利用者ファイル16に記憶し、カードリード
部4で個人カードに記憶されているIDデータDx を読
み取ると、そのカードリード部4で照合を行っている。
一般的には、特定の部屋を利用する人は限られており、
上記のように100人分の登録者データを各部屋に応じ
たカードリード部4の利用者ファイル16に記憶してお
くことによって、その部屋を利用する大多数の人の照合
はカードリード部4で行うことができ、直ちに入室ドア
を解錠することができる。このように、この実施例によ
れば、照合時間を大幅に短縮することができ、スムーズ
な入退出を行うことができる。もちろん、利用者ファイ
ル16に予め登録する登録者データの数は100人分に
限定されず、その部屋の利用状況に応じて調整すればよ
い。
【0021】また、上記実施例では、カードの照合が行
われるたびに最新の利用者の登録者データを利用者ファ
イル16の最上位に移し、しかも最上位からデータ照合
を行っているので、照合時間がさらに短縮される。
【0022】さらに、全登録者データから部屋の利用頻
度に応じて100人分の登録者データを抜きだし、これ
らの登録者データで利用者ファイル16を形成している
ので、カードリーダ部4の大型化を防止することがで
き、低コスト化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、部屋
の利用頻度に応じて複数の登録者データの一部を利用者
ファイルとしてカードリーダ部に記憶しておき、カード
リーダ部によって読み取られたIDデータとその利用者
ファイルに記録されたデータを順次比較し、一致した時
点で入室ドアを開くようにしているので、利用頻度の高
い利用者のIDデータ照合が前記カードリーダ部で直接
行われ、照合時間を短縮することができる。また、複数
の登録者データの一部から利用者ファイルを形成して
り、しかも前記カードリーダ部によって読み取られたI
Dデータが前記利用者ファイルに記憶されている前記登
録者データ以外の登録者データと一致したとき、利用者
ファイルを構成する登録者データのうち最も古い登録者
データを利用者ファイルから削除するとともに、その読
み取られたIDデータと一致した登録者データを利用者
ファイルに記録するように構成しているいるので、利用
者ファイルに記憶される登録者データの数を一定に保つ
ことができ、カードリーダ部の大型化を防止することが
でき、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる入室管理システムの一実施例
を示すブロック図である。
【図2】カードリード部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
フローチャートである。
【図4】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図5】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図6】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図7】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図8】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図9】実施例にかかる入室管理システムの動作を示す
説明図である。
【図10】従来の入室管理システムにおけるデータの流
れを示す図である。
【符号の説明】
4 カードリーダ部 16 利用者ファイル D1 〜D100 登録者データ Dx IDデータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入室管理の対象となる部屋に設けられた
    カードリーダ部によって、その部屋に入室しようとする
    者が所持する個人カードに記録されたIDデータを読み
    取り、そのIDデータが予め登録された複数の登録者デ
    ータの一つと一致する場合にのみ前記部屋の入室ドアを
    開く入室管理システムにおいて、 前記部屋の利用頻度に応じて前記複数の登録者データの
    一部を利用者ファイルとして前記カードリーダ部に記憶
    しておき、前記カードリーダ部によって読み取られたI
    Dデータと前記利用者ファイルに記録されたデータを順
    次比較し、一致した時点で前記入室ドアを開き、かつ前
    記カードリーダ部によって読み取られたIDデータが前
    記利用者ファイルに記憶されている前記登録者データ以
    外の登録者データと一致したとき、前記利用者ファイル
    を構成する登録者データのうち最も古い登録者データを
    前記利用者ファイルから削除するとともに、その読み取
    られたIDデータと一致した登録者データを前記利用者
    ファイルに記録することを特徴とする入室管理システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2510742B2 (ja) * 1990-01-12 1996-06-26 松下電工株式会社 分散式入出退管理システム
JP3260743B2 (ja) * 1990-09-07 2002-02-25 富士通株式会社 情報検索方法

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