JP2776666B2 - 乗かご側板の製造方法 - Google Patents
乗かご側板の製造方法Info
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Description
れ、表面がほうろう層によって覆われる素地金属板を有
する乗かご側板の製造方法に関する。
公報に記載されるように、表面がほうろう層によって覆
われる素地金属板を有する乗かご側板の製造方法が本出
願人によって提案されている。
図、図4は図3で説明する製造方法の作業手順を示すフ
ローチャート、図5は図3の乗かご側板に備えられる素
地金属板の斜視図である。なお、図3の(A1)は図5
のB−B線に沿う断面図であり、図3の(A2)〜(A
5)はそれぞれ図3の(A1)に示す断面図に対応する
断面図である。
は、図3の(A5)に示すように、例えば0.2〜1.
2mm程度の厚さを有する薄肉金属板から形成され、窓
1aを備える素地金属板1と、この素地金属板1の表面
に施されるニッケルめっきなどのめっき層2と、このめ
っき層2の表面に焼成される第1のほうろう層(下釉)
3と、このほうろう層3の表面に焼成される第2のほう
ろう層(上釉)4とからなっている。なお、上記の第1
のほうろう層(下釉)3は、第2のほうろう層(上釉)
4の密着性を高めるために設けられている。
に示す作業手順にしたがって行なわれる。すなわち、ま
ず手順S1として例えばロール状に巻取られた薄肉金属
板から素地金属板1を形成して冷間加工により反り修正
を行ない、プレス加工を施すことによって、図5に示す
ように、運転操作盤などが装着される窓1aを設けると
ともに、端部1bをそれぞれ折り曲げることにより素地
金属板1を補強する。手順S2として素地金属板1の表
面を洗浄した後、図3の(A2)に示すように、ニッケ
ルめっき等によりめっき層2を形成させ、手順S3とし
てめっき層2上に下釉用うわ薬液を付着させて乾燥した
後、760〜850°C程度で加熱し、図3の(A3)
に示すように、第1のほうろう層(下釉)3を焼成す
る。次いで、手順S4としてほうろう層3上に上釉用う
わ薬液を付着させて乾燥した後、再び760〜850°
C程度で加熱し、図3の(A4)に示すように、第2の
ほうろう層(上釉)4を焼成する。これにより、この第
2のほうろう層4は所定の硬度を有するとともに、仕上
色を呈するようになっている。そして、手順S5とし
て、図5のC−C線で示す個所で切断して端部1bを切
り離し、その結果、図3の(A5)で示すように、完成
した側板5を得ることができる。なお、素地金属板1
は、上記のようにロール状に巻取られた薄肉金属板から
形成されることから、冷間加工により反り修正を行なっ
た後も素地金属板1に残留応力が内在しており、素地金
属板1を加熱する際に熱変形を生じやすい。このため、
上記の手順S3、S4でほうろう層3、4を焼成する際
に上記の残留応力により素地金属板1がわん曲などの熱
変形を生じることが多い。
来の乗かご側板の製造方法では、上記の手順S4で第2
のほうろう層4を焼成した後に素地金属板1の変形状態
を確認し、その際に変形量が過度に大きい場合に不良品
として廃棄処理するようになっており、すなわち、素地
金属板1の変形状態の確認を製造工程の後半の段階で行
なうので、製品の歩留まりが劣り製造効率が低いという
問題があった。
に鑑みてなされたもので、その目的は、製品の歩留まり
の向上を図るとともに、製造効率を高めることのできる
乗かご側板の製造方法を提供することにある。
に本発明は、表面がほうろう層によって覆われる素地金
属板を有する乗かご側板の製造方法において、前記素地
金属板の表面にめっき処理を施すとともに第1のほうろ
う層を焼成する第1の工程と、この第1の工程で得られ
たほうろう層付き素地金属板にプレス加工を施して端部
を折り曲げた後、前記ほうろう層の表面に第2のほうろ
う層を焼成する第2の工程と、この第2の工程で得られ
たほうろう層付き素地金属板の端部を切断する第3の工
程とからなる構成にしてある。
うろう層を焼成する第1の工程後に素地金属板の変形状
態を確認し、この変形量が比較的小さい場合、第2の工
程で素地金属板のプレス加工を施す際に上記の素地金属
板の変形を修正して第2のほうろう層を焼成する。すな
わち、素地金属板の変形状態を製造工程の途中で確認し
て、変形状態に応じて変形の修正を行ない、製品の歩留
まりの向上を図ることができる。一方、上記の変形量が
比較的大きい場合、第2の工程および第3の工程を実施
することなく、その時点で側板の製造を中止し、これに
よって、無駄な作業を減らして製造効率を高くすること
ができる。
例を図に基づいて説明する。図1は本発明の乗かご側板
の製造方法の一実施例を説明する図、図2は図1で説明
する製造方法の作業手順を示すフローチャートである。
10は、図1の(A15)に示すように、例えば0.2
〜1.2mm程度の厚さを有する薄肉金属板から形成さ
れる素地金属板11と、この素地金属板11の表面に施
されるニッケルめっきなどのめっき層12と、このめっ
き層12の表面に焼成される第1のほうろう層13と、
このめっき層13の表面に焼成される第2のほうろう層
14とからなっている。また、この側板10は窓15を
有している。
順にしたがって側板10の製造を行なうようになってい
る。すなわち、まず手順S11として素地金属板11の
下処理を行ない、この素地金属板11の表面を洗浄した
後、図1の(A11)に示すように素地金属板11にめ
っき層12を施し、手順S12としてめっき層12上に
下釉用うわ薬液を付着させて乾燥した後、760〜85
0°C程度で加熱し、図1の(A12)に示すように第
1のほうろう層13を焼成する。次いで、手順S13と
してプレス加工により所定位置に窓15を設けるととも
に、素地金属板11の端部11aを折り曲げることによ
り素地金属板11を補強する。次いで、手順S14とし
てほうろう層13上に上釉用うわ薬液を付着させて乾燥
した後、再び760〜850°C程度で加熱し、図1の
(A14)に示すように、第2のほうろう層14を焼成
する。そして、手順S15として端部11aを切り離
し、その結果、図1の(A15)に示すように、完成し
た側板10を得る。なお、上記の手順S1、S2によっ
て、素地金属板11の表面にめっき処理を施すとともに
第1のほうろう層13を焼成する第1の工程が構成さ
れ、上記の手順S3、S4によって、第1の工程で得ら
れたほうろう層13付き素地金属板11にプレス加工を
施して端部11aを折り曲げた後、前記ほうろう層13
の表面に第2のほうろう層14を焼成する第2の工程が
構成され、上記の手順S5によって、第2の工程で得ら
れたほうろう層14付き素地金属板11の端部11aを
切断する第3の工程が構成されている。
を製造する途中の手順S12で金属板11の変形状態を
確認することができる。このことから、上記の金属板1
1の変形量が比較的小さい場合、手順S13でプレス加
工を行なうことによって上記の変形を修正して製品の歩
留まりの向上を図ることができる。その後、手順S14
では素地金属板1に残留応力がもはや内在しないことか
ら、この素地金属板1に熱変形を再び生じることはな
い。また、上記の変形量が比較的大きい場合、この時点
で側板10の製造を中止し、その後の無駄な作業を減ら
して製造効率を高めることができる。
工により窓15および端部11aを形成したが、必要に
応じて、窓を設けることなく端部11aのみを形成して
もよい。
地金属板の変形状態を第1の工程後に確認して、第2の
工程で変形の修正を行なうことにより製品の歩留まりの
向上を図ることができる。また、素地金属板の変形量が
比較的大きい場合、第2の工程および第3の工程を実施
することなく側板の製造を中止し、無駄な作業を減らし
て製造効率を高めることができる。したがって、安価な
製造コストの乗かご側板を得ることができる。
明する図である。
ーチャートである。
る。
ーチャートである。
視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 表面がほうろう層によって覆われる素地
金属板を有する乗かご側板の製造方法において、前記素
地金属板の表面にめっき処理を施すとともに第1のほう
ろう層を焼成する第1の工程と、この第1の工程で得ら
れたほうろう層付き素地金属板にプレス加工を施して端
部を折り曲げた後、前記ほうろう層の表面に第2のほう
ろう層を焼成する第2の工程と、この第2の工程で得ら
れたほうろう層付き素地金属板の端部を切断する第3の
工程とからなることを特徴とする乗かご側板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33281691A JP2776666B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗かご側板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33281691A JP2776666B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗かご側板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139665A JPH05139665A (ja) | 1993-06-08 |
JP2776666B2 true JP2776666B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18259126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33281691A Expired - Fee Related JP2776666B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗かご側板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2776666B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP33281691A patent/JP2776666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05139665A (ja) | 1993-06-08 |
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