JP2776666B2 - 乗かご側板の製造方法 - Google Patents

乗かご側板の製造方法

Info

Publication number
JP2776666B2
JP2776666B2 JP33281691A JP33281691A JP2776666B2 JP 2776666 B2 JP2776666 B2 JP 2776666B2 JP 33281691 A JP33281691 A JP 33281691A JP 33281691 A JP33281691 A JP 33281691A JP 2776666 B2 JP2776666 B2 JP 2776666B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal plate
base metal
enamel layer
manufacturing
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33281691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05139665A (ja
Inventor
健夫 園井
陽一 見上
忠男 井田
光夫 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANAMURA HOOROO KOGYO KK, Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Priority to JP33281691A priority Critical patent/JP2776666B2/ja
Publication of JPH05139665A publication Critical patent/JPH05139665A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2776666B2 publication Critical patent/JP2776666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータに備えら
れ、表面がほうろう層によって覆われる素地金属板を有
する乗かご側板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特願平2−416507号
公報に記載されるように、表面がほうろう層によって覆
われる素地金属板を有する乗かご側板の製造方法が本出
願人によって提案されている。
【0003】図3はこの種の従来の製造方法を説明する
図、図4は図3で説明する製造方法の作業手順を示すフ
ローチャート、図5は図3の乗かご側板に備えられる素
地金属板の斜視図である。なお、図3の(A1)は図5
のB−B線に沿う断面図であり、図3の(A2)〜(A
5)はそれぞれ図3の(A1)に示す断面図に対応する
断面図である。
【0004】この従来の製造方法により製造された側板
は、図3の(A5)に示すように、例えば0.2〜1.
2mm程度の厚さを有する薄肉金属板から形成され、窓
1aを備える素地金属板1と、この素地金属板1の表面
に施されるニッケルめっきなどのめっき層2と、このめ
っき層2の表面に焼成される第1のほうろう層(下釉)
3と、このほうろう層3の表面に焼成される第2のほう
ろう層(上釉)4とからなっている。なお、上記の第1
のほうろう層(下釉)3は、第2のほうろう層(上釉)
4の密着性を高めるために設けられている。
【0005】この従来の乗かご側板の製造方法は、図4
に示す作業手順にしたがって行なわれる。すなわち、ま
ず手順S1として例えばロール状に巻取られた薄肉金属
板から素地金属板1を形成して冷間加工により反り修正
を行ない、プレス加工を施すことによって、図5に示す
ように、運転操作盤などが装着される窓1aを設けると
ともに、端部1bをそれぞれ折り曲げることにより素地
金属板1を補強する。手順S2として素地金属板1の表
面を洗浄した後、図3の(A2)に示すように、ニッケ
ルめっき等によりめっき層2を形成させ、手順S3とし
てめっき層2上に下釉用うわ薬液を付着させて乾燥した
後、760〜850°C程度で加熱し、図3の(A3)
に示すように、第1のほうろう層(下釉)3を焼成す
る。次いで、手順S4としてほうろう層3上に上釉用う
わ薬液を付着させて乾燥した後、再び760〜850°
C程度で加熱し、図3の(A4)に示すように、第2の
ほうろう層(上釉)4を焼成する。これにより、この第
2のほうろう層4は所定の硬度を有するとともに、仕上
色を呈するようになっている。そして、手順S5とし
て、図5のC−C線で示す個所で切断して端部1bを切
り離し、その結果、図3の(A5)で示すように、完成
した側板5を得ることができる。なお、素地金属板1
は、上記のようにロール状に巻取られた薄肉金属板から
形成されることから、冷間加工により反り修正を行なっ
た後も素地金属板1に残留応力が内在しており、素地金
属板1を加熱する際に熱変形を生じやすい。このため、
上記の手順S3、S4でほうろう層3、4を焼成する際
に上記の残留応力により素地金属板1がわん曲などの熱
変形を生じることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の乗かご側板の製造方法では、上記の手順S4で第2
のほうろう層4を焼成した後に素地金属板1の変形状態
を確認し、その際に変形量が過度に大きい場合に不良品
として廃棄処理するようになっており、すなわち、素地
金属板1の変形状態の確認を製造工程の後半の段階で行
なうので、製品の歩留まりが劣り製造効率が低いという
問題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、製品の歩留まり
の向上を図るとともに、製造効率を高めることのできる
乗かご側板の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、表面がほうろう層によって覆われる素地金
属板を有する乗かご側板の製造方法において、前記素地
金属板の表面にめっき処理を施すとともに第1のほうろ
う層を焼成する第1の工程と、この第1の工程で得られ
たほうろう層付き素地金属板にプレス加工を施して端部
を折り曲げた後、前記ほうろう層の表面に第2のほうろ
う層を焼成する第2の工程と、この第2の工程で得られ
たほうろう層付き素地金属板の端部を切断する第3の工
程とからなる構成にしてある。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成したので、第1のほ
うろう層を焼成する第1の工程後に素地金属板の変形状
態を確認し、この変形量が比較的小さい場合、第2の工
程で素地金属板のプレス加工を施す際に上記の素地金属
板の変形を修正して第2のほうろう層を焼成する。すな
わち、素地金属板の変形状態を製造工程の途中で確認し
て、変形状態に応じて変形の修正を行ない、製品の歩留
まりの向上を図ることができる。一方、上記の変形量が
比較的大きい場合、第2の工程および第3の工程を実施
することなく、その時点で側板の製造を中止し、これに
よって、無駄な作業を減らして製造効率を高くすること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の乗かご側板の製造方法の実施
例を図に基づいて説明する。図1は本発明の乗かご側板
の製造方法の一実施例を説明する図、図2は図1で説明
する製造方法の作業手順を示すフローチャートである。
【0011】本実施例の製造方法により製造された側板
10は、図1の(A15)に示すように、例えば0.2
〜1.2mm程度の厚さを有する薄肉金属板から形成さ
れる素地金属板11と、この素地金属板11の表面に施
されるニッケルめっきなどのめっき層12と、このめっ
き層12の表面に焼成される第1のほうろう層13と、
このめっき層13の表面に焼成される第2のほうろう層
14とからなっている。また、この側板10は窓15を
有している。
【0012】この実施例にあっては、図2に示す作業手
順にしたがって側板10の製造を行なうようになってい
る。すなわち、まず手順S11として素地金属板11の
下処理を行ない、この素地金属板11の表面を洗浄した
後、図1の(A11)に示すように素地金属板11にめ
っき層12を施し、手順S12としてめっき層12上に
下釉用うわ薬液を付着させて乾燥した後、760〜85
0°C程度で加熱し、図1の(A12)に示すように第
1のほうろう層13を焼成する。次いで、手順S13と
してプレス加工により所定位置に窓15を設けるととも
に、素地金属板11の端部11aを折り曲げることによ
り素地金属板11を補強する。次いで、手順S14とし
てほうろう層13上に上釉用うわ薬液を付着させて乾燥
した後、再び760〜850°C程度で加熱し、図1の
(A14)に示すように、第2のほうろう層14を焼成
する。そして、手順S15として端部11aを切り離
し、その結果、図1の(A15)に示すように、完成し
た側板10を得る。なお、上記の手順S1、S2によっ
て、素地金属板11の表面にめっき処理を施すとともに
第1のほうろう層13を焼成する第1の工程が構成さ
れ、上記の手順S3、S4によって、第1の工程で得ら
れたほうろう層13付き素地金属板11にプレス加工を
施して端部11aを折り曲げた後、前記ほうろう層13
の表面に第2のほうろう層14を焼成する第2の工程が
構成され、上記の手順S5によって、第2の工程で得ら
れたほうろう層14付き素地金属板11の端部11aを
切断する第3の工程が構成されている。
【0013】このように構成した実施例では、側板10
を製造する途中の手順S12で金属板11の変形状態を
確認することができる。このことから、上記の金属板1
1の変形量が比較的小さい場合、手順S13でプレス加
工を行なうことによって上記の変形を修正して製品の歩
留まりの向上を図ることができる。その後、手順S14
では素地金属板1に残留応力がもはや内在しないことか
ら、この素地金属板1に熱変形を再び生じることはな
い。また、上記の変形量が比較的大きい場合、この時点
で側板10の製造を中止し、その後の無駄な作業を減ら
して製造効率を高めることができる。
【0014】なお、本実施例では手順S13でプレス加
工により窓15および端部11aを形成したが、必要に
応じて、窓を設けることなく端部11aのみを形成して
もよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、素
地金属板の変形状態を第1の工程後に確認して、第2の
工程で変形の修正を行なうことにより製品の歩留まりの
向上を図ることができる。また、素地金属板の変形量が
比較的大きい場合、第2の工程および第3の工程を実施
することなく側板の製造を中止し、無駄な作業を減らし
て製造効率を高めることができる。したがって、安価な
製造コストの乗かご側板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗かご側板の製造方法の一実施例を説
明する図である。
【図2】図1で説明する製造方法の作業手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】従来の乗かご側板の製造方法を説明する図であ
る。
【図4】図3で説明する製造方法の作業手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図3の乗かご側板に備えられる素地金属板の斜
視図である。
【符号の説明】
10 側板 11 素地金属板 11a 端部 12 めっき層 13 第1のほうろう層 14 第2のほうろう層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 忠男 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 花村 光夫 東京都江東区北砂三丁目14番8号 花村 ホーロー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−251087(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面がほうろう層によって覆われる素地
    金属板を有する乗かご側板の製造方法において、前記素
    地金属板の表面にめっき処理を施すとともに第1のほう
    ろう層を焼成する第1の工程と、この第1の工程で得ら
    れたほうろう層付き素地金属板にプレス加工を施して端
    部を折り曲げた後、前記ほうろう層の表面に第2のほう
    ろう層を焼成する第2の工程と、この第2の工程で得ら
    れたほうろう層付き素地金属板の端部を切断する第3の
    工程とからなることを特徴とする乗かご側板の製造方
    法。
JP33281691A 1991-11-22 1991-11-22 乗かご側板の製造方法 Expired - Fee Related JP2776666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33281691A JP2776666B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 乗かご側板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33281691A JP2776666B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 乗かご側板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05139665A JPH05139665A (ja) 1993-06-08
JP2776666B2 true JP2776666B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=18259126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33281691A Expired - Fee Related JP2776666B2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 乗かご側板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2776666B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05139665A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4526103A (en) Aluminum coated steel support for planographic plate
JP2776666B2 (ja) 乗かご側板の製造方法
EP0636587A3 (de) Verfahren zur Herstellung einer mit einer Mehrfachschicht versehenen Glasscheibe.
JPH0234289A (ja) 圧延による金属クラッド板の製造方法
JP2587462B2 (ja) ホウロウ基板及びその製造方法
JP2930796B2 (ja) ホーロー製壁板の製造方法
KR0138797B1 (ko) 후가공 금속판넬의 코너링 절곡방법
JP2736684B2 (ja) 曲板状ほうろうパネルの製造方法
JP3477657B2 (ja) 装飾部材の製造方法
JPH0266182A (ja) ホウロウ基板
JP2895996B2 (ja) 金属母材表面への異種金属箔の接合方法
JP3092930B2 (ja) Ni,Cu被覆冷延鋼板およびその製造方法
JP2776667B2 (ja) エレベータ扉の化粧板製造方法
JPH04251087A (ja) エレベータ用乗かご側板の製造方法
JP4178609B2 (ja) サーマルヘッド及びその製造方法
JPH0730463B2 (ja) ほうろう基板の製造方法
JPH0240518B2 (ja) Heibaninsatsuyogenbannoshijitaioyobisonoseizoho
JPH0212805A (ja) 半導体を支持体に設ける方法
JPH0238242Y2 (ja)
JPH01268182A (ja) 金属ベース基板
JP2930797B2 (ja) ホーロー製壁板の製造方法
JP2002144051A (ja) 非対称クラッド材の製造方法
JP4201096B2 (ja) 溶融アルミめっき鋼板の曲げ加工方法
JPS5989773A (ja) ほうろう製品
JPH0688146B2 (ja) 異形クラッド材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080501

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090501

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100501

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100501

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110501

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees