JP2930796B2 - ホーロー製壁板の製造方法 - Google Patents

ホーロー製壁板の製造方法

Info

Publication number
JP2930796B2
JP2930796B2 JP4007021A JP702192A JP2930796B2 JP 2930796 B2 JP2930796 B2 JP 2930796B2 JP 4007021 A JP4007021 A JP 4007021A JP 702192 A JP702192 A JP 702192A JP 2930796 B2 JP2930796 B2 JP 2930796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base metal
metal plate
glaze
firing
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4007021A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05195254A (ja
Inventor
峰生 山口
健夫 園井
秀樹 高須
光夫 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANAMURA HOOROO KOGYO KK, Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical HANAMURA HOOROO KOGYO KK
Priority to JP4007021A priority Critical patent/JP2930796B2/ja
Publication of JPH05195254A publication Critical patent/JPH05195254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930796B2 publication Critical patent/JP2930796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)
  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホーロー製壁板の製造方
法に係り、特に窓部を有するホーロー製壁板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に壁板は種々の材料によって造られ
るが、例えばエレベーターの乗かご用側板やエレベータ
ー用扉は鋼板から製作される。しかし、荷物等がこれら
壁板に衝突すると、その表面が容易に傷ついてしまう。
【0003】そこで、表面にホーロー処理を施したホー
ロー板を用いることが実願平1−7664号等で提案さ
れ、内厚0.5〜1.2mm程度の素地金属板の表面に
ホーロー処理を施した化粧パネルを、従来の金属製壁板
の表面に接着して用いることが考慮されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらエレベー
ター扉等の壁板に前述の製造方法を適用すると、素地金
属板にガラス窓に対応する窓部が打ち抜かれるので、こ
の窓部の両端に位置する素地金属材の幅が比較的狭くな
ることによってホーロー焼成時の変形が生じてしたう。
そこで、この変形を防止し、平坦なホーロー製壁板を得
るために、次の様な方法が検討されている。
【0005】すなわち、まず図4の手順S1に示すよう
に、素地金属板1にガラス窓に対応する窓1aを形成す
るための加工を施すと共に、端部に補強用曲げ部1bを
形成する。これらの加工を施した後の素地金属板1は図
3に示すようになる。次いで図4の手順S2に示すよう
に、素地金属板1を洗浄した後、その表面にニッケルメ
ッキ2等が施される。その後、図4の手順S3に示すよ
うにホーローの下釉3を塗布して下釉焼成が成される。
次いで図4の手順S4に示すようにホーローの上釉4を
塗布して上釉焼成が成される。最後に図4の手順S5に
示すように先に形成していた折り曲げ部1bが図3のC
−C線に沿って切断され、窓部1bを有するホーロー製
壁板ができ上がる。
【0006】ところで母材の素地金属板1は、ロール状
に巻き取られるようにして製作された薄板の反りが冷間
加工によって修正されたものであり、その材料自体に歪
が内在している。この歪は図4の手順S3および手順S
4における焼成によって現われ、素地金属板1の表面が
わん曲したりする。この歪の程度が大きすぎると製品と
しては不良品となる。すなわち、従来の製造方法によっ
て製造したものは、手順S1の曲げ加工の後、手順S3
および手順S4を行なってから不良品が分かるので、製
造効率の向上を見込めなかった。
【0007】本発明の目的は、製造効率を向上させるこ
とができるホーロー製壁板の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、素地金属板を下釉焼成し、次いで補強用の
折り曲げ部を端部に形成し、この状態で上釉焼成し、そ
の後、上記折り曲げ部を切断することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によるホーロー製壁板は、上記の如く素
地金属板に対してまず下釉焼成を施し、このとき素地金
属板に内在している歪を表面化させて反りを生じさせ、
次いで折り曲げ部の加工を施すようにしているため、こ
のとき下釉焼成時に生じた反りを、折り曲げにより修正
することができる。また下釉焼成の反りが極度に大きい
場合には、ホーロー製壁板として使用することができな
いので、この時点で処理加工を中止することもできる。
次いで上釉焼成を施すが、素地金属板に内在していた歪
は既に補正されており、素地金属板はこの歪によって反
りを生じることがないので、製造効率を向上させた平坦
なホーロー製壁板を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下本発明による実施例を図面によって説明
する。先ず図1の手順S11に示すように素地金属板に
対し、洗浄・ニッケルメッキ等の下処理を施す。これに
対応するのが図2の手順11で、肉厚が0.2mm〜
1.2mm程度の素地金属板1の表面にメッキ2を施し
ている。次いで図1の手順S12に示すように、ホーロ
ーの上釉焼成が成される。これは、後に実施する上釉焼
成時にホーロー膜の密着性を高めるために実施するもの
で、図2の手順12に示すようにメッキ2を施した素地
金属板1に、下釉用うわ薬3を塗布し、乾燥後760℃
〜850℃の温度で焼成しホーロー膜を形成する。この
時形成したホーロー膜が下釉となる。この下釉焼成時7
60℃〜850℃にて加熱されることで素地金属板1に
内在していた歪は表面化し、素地金属板1はある程度の
反りを生じる。この反りが極度に大きなものは最終的に
ホーロー製壁板として使用できないので、これ以後の処
理加工を中止する。
【0011】次に図1の手順S13に示すように、窓部
の加工を施すと共に端部に補強用の曲げ加工を施す。こ
の曲げ加工の後は上釉焼成時に窓部を中心とする部分の
変形を防止するために設けるものであるが、図2の手順
13に示すように窓部1aを挾んで狭くなった方の両端
部に補強用の折り曲げ部1bを成形し、この作業によっ
て下釉焼成時に内在していた歪により生じた反りを修正
することができる。
【0012】この折り曲げ部1bの形成後、図1の手順
S14に示すようにホーローの上釉焼成が成される。こ
れは塗装でいうところの仕上げ塗装に相当するもので、
図2の手順14に示すように前述の窓部1aおよび折り
曲げ部1bを施した素地金属板1に、上釉用うわ薬4を
かけ、乾燥後760℃〜850℃の温度で焼成し、仕上
色のホーロー膜を形成する。この上釉焼成は、仕上色に
応じて、うわ薬4の塗布、乾燥、焼成をく繰り返すこと
により、上釉となるホーロー膜を形成する。このとき素
地金属板1は焼成時に760℃〜850℃に加熱される
が、内在していた歪は下釉焼成時に表面化し除去されて
いるので、反り等の変化はない。
【0013】最後に図1の手順S15に示すように折り
曲げ部の切断であり、図3に示すC−C線に沿って切断
して図2の手順15に示すように折り曲げ部1bを除去
する。
【0014】尚、上述した実施例においては、図1に示
す手順S13にて窓部1aの形成作業を行なうようにし
ているが、本加工は必要に応じて行なえば良く、このよ
うな窓の必要のないホーロー製壁板の製造にあっては、
単に折り曲げ加工だけを行なえば良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、素地金
属板に内在している歪を下釉焼成時点で表面化させ、こ
の時点で反りの大きさによって続く処理加工を行なうか
否かを判定できるので、製造効率を向上させることがで
き、また歪による反りが生じても、補強用折り曲げ部の
形成によって修正できるので、歩留りの低下を防ぐこと
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるホーロー製壁板の製造
方法を示すフローチャート図である。
【図2】本発明の一実施例によるホーロー製壁板の製造
方法を実施した手順毎の素地金属板の断面図である。
【図3】製造中の素地金属板の斜視図である。
【図4】従来の製造方法を実施した手順毎の素地金属板
の断面図である。
【符号の説明】
1 素地金属板 1a 窓部 1b 折り曲げ部 2 メッキ 3 下釉 4 上釉
フロントページの続き (72)発明者 高須 秀樹 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 花村 光夫 東京都江東区北砂三丁目14番8号 花村 ホーロー工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23D 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素地金属板の表面をホーロー処理して成
    るホーロー製壁板の製造方法において、上記素地金属板
    を下釉焼成し、次いで端部に補強用の折り曲げ部を形成
    し、次いでこの状態で上釉焼成し、この上釉焼成後、上
    記折り曲げ部を切断することを特徴とするホーロー製壁
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記素地
    金属板は窓部を有し、上記補強用の折り曲げ部は、上記
    窓部を挾んだ両端部に成形したことを特徴とするホーロ
    製壁板の製造方法。
JP4007021A 1992-01-18 1992-01-18 ホーロー製壁板の製造方法 Expired - Fee Related JP2930796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007021A JP2930796B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 ホーロー製壁板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4007021A JP2930796B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 ホーロー製壁板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05195254A JPH05195254A (ja) 1993-08-03
JP2930796B2 true JP2930796B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=11654387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4007021A Expired - Fee Related JP2930796B2 (ja) 1992-01-18 1992-01-18 ホーロー製壁板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2930796B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05195254A (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB1153761A (en) Glass having a Coloured Zone whose Boundary has been Blurred and method of producing the same
JP2930796B2 (ja) ホーロー製壁板の製造方法
US5943899A (en) Method of processing corners of metal panel
US1656892A (en) Method of making high-finish sheets
JP2776666B2 (ja) 乗かご側板の製造方法
JP2930797B2 (ja) ホーロー製壁板の製造方法
JP2587462B2 (ja) ホウロウ基板及びその製造方法
JPH04251087A (ja) エレベータ用乗かご側板の製造方法
JP2776667B2 (ja) エレベータ扉の化粧板製造方法
JP3477657B2 (ja) 装飾部材の製造方法
JPH0435335B2 (ja)
JP2736684B2 (ja) 曲板状ほうろうパネルの製造方法
JP2604298B2 (ja) ほうろう板及び穴あきほうろう板及び建築用ほうろうパネル及びほうろう板の製造方法及びほうろう釉薬
JPH0527497B2 (ja)
JPH062164A (ja) 平坦なホーロー鋼板の製造方法
JPS63212026A (ja) 建築用パネルの製造方法
JPH06312409A (ja) 化粧板の製造方法
JPH11131260A (ja) 密着性および耐黒点性に優れたほうろうの製造方法
JPS5949312B2 (ja) ホ−ロ−製品の模様付け方法
JPH0680091A (ja) ドアサッシュ部の色替え方法とこの方法に用いるテープ材
JPS60215775A (ja) 透体七宝とその製造方法
US3412589A (en) Process for porcelain enameling and forming sheet metal
JPH0730463B2 (ja) ほうろう基板の製造方法
JP3076647B2 (ja) ホーロー製壁板の製造方法
JP2001123640A (ja) ほうろう金属板を用いた壁面構築構造及びその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees