JP2930796B2 - ホーロー製壁板の製造方法 - Google Patents
ホーロー製壁板の製造方法Info
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
法に係り、特に窓部を有するホーロー製壁板の製造方法
に関する。
るが、例えばエレベーターの乗かご用側板やエレベータ
ー用扉は鋼板から製作される。しかし、荷物等がこれら
壁板に衝突すると、その表面が容易に傷ついてしまう。
ロー板を用いることが実願平1−7664号等で提案さ
れ、内厚0.5〜1.2mm程度の素地金属板の表面に
ホーロー処理を施した化粧パネルを、従来の金属製壁板
の表面に接着して用いることが考慮されている。
ター扉等の壁板に前述の製造方法を適用すると、素地金
属板にガラス窓に対応する窓部が打ち抜かれるので、こ
の窓部の両端に位置する素地金属材の幅が比較的狭くな
ることによってホーロー焼成時の変形が生じてしたう。
そこで、この変形を防止し、平坦なホーロー製壁板を得
るために、次の様な方法が検討されている。
に、素地金属板1にガラス窓に対応する窓1aを形成す
るための加工を施すと共に、端部に補強用曲げ部1bを
形成する。これらの加工を施した後の素地金属板1は図
3に示すようになる。次いで図4の手順S2に示すよう
に、素地金属板1を洗浄した後、その表面にニッケルメ
ッキ2等が施される。その後、図4の手順S3に示すよ
うにホーローの下釉3を塗布して下釉焼成が成される。
次いで図4の手順S4に示すようにホーローの上釉4を
塗布して上釉焼成が成される。最後に図4の手順S5に
示すように先に形成していた折り曲げ部1bが図3のC
−C線に沿って切断され、窓部1bを有するホーロー製
壁板ができ上がる。
に巻き取られるようにして製作された薄板の反りが冷間
加工によって修正されたものであり、その材料自体に歪
が内在している。この歪は図4の手順S3および手順S
4における焼成によって現われ、素地金属板1の表面が
わん曲したりする。この歪の程度が大きすぎると製品と
しては不良品となる。すなわち、従来の製造方法によっ
て製造したものは、手順S1の曲げ加工の後、手順S3
および手順S4を行なってから不良品が分かるので、製
造効率の向上を見込めなかった。
とができるホーロー製壁板の製造方法を提供することに
ある。
するために、素地金属板を下釉焼成し、次いで補強用の
折り曲げ部を端部に形成し、この状態で上釉焼成し、そ
の後、上記折り曲げ部を切断することを特徴とする。
地金属板に対してまず下釉焼成を施し、このとき素地金
属板に内在している歪を表面化させて反りを生じさせ、
次いで折り曲げ部の加工を施すようにしているため、こ
のとき下釉焼成時に生じた反りを、折り曲げにより修正
することができる。また下釉焼成の反りが極度に大きい
場合には、ホーロー製壁板として使用することができな
いので、この時点で処理加工を中止することもできる。
次いで上釉焼成を施すが、素地金属板に内在していた歪
は既に補正されており、素地金属板はこの歪によって反
りを生じることがないので、製造効率を向上させた平坦
なホーロー製壁板を得ることができる。
する。先ず図1の手順S11に示すように素地金属板に
対し、洗浄・ニッケルメッキ等の下処理を施す。これに
対応するのが図2の手順11で、肉厚が0.2mm〜
1.2mm程度の素地金属板1の表面にメッキ2を施し
ている。次いで図1の手順S12に示すように、ホーロ
ーの上釉焼成が成される。これは、後に実施する上釉焼
成時にホーロー膜の密着性を高めるために実施するもの
で、図2の手順12に示すようにメッキ2を施した素地
金属板1に、下釉用うわ薬3を塗布し、乾燥後760℃
〜850℃の温度で焼成しホーロー膜を形成する。この
時形成したホーロー膜が下釉となる。この下釉焼成時7
60℃〜850℃にて加熱されることで素地金属板1に
内在していた歪は表面化し、素地金属板1はある程度の
反りを生じる。この反りが極度に大きなものは最終的に
ホーロー製壁板として使用できないので、これ以後の処
理加工を中止する。
の加工を施すと共に端部に補強用の曲げ加工を施す。こ
の曲げ加工の後は上釉焼成時に窓部を中心とする部分の
変形を防止するために設けるものであるが、図2の手順
13に示すように窓部1aを挾んで狭くなった方の両端
部に補強用の折り曲げ部1bを成形し、この作業によっ
て下釉焼成時に内在していた歪により生じた反りを修正
することができる。
S14に示すようにホーローの上釉焼成が成される。こ
れは塗装でいうところの仕上げ塗装に相当するもので、
図2の手順14に示すように前述の窓部1aおよび折り
曲げ部1bを施した素地金属板1に、上釉用うわ薬4を
かけ、乾燥後760℃〜850℃の温度で焼成し、仕上
色のホーロー膜を形成する。この上釉焼成は、仕上色に
応じて、うわ薬4の塗布、乾燥、焼成をく繰り返すこと
により、上釉となるホーロー膜を形成する。このとき素
地金属板1は焼成時に760℃〜850℃に加熱される
が、内在していた歪は下釉焼成時に表面化し除去されて
いるので、反り等の変化はない。
曲げ部の切断であり、図3に示すC−C線に沿って切断
して図2の手順15に示すように折り曲げ部1bを除去
する。
す手順S13にて窓部1aの形成作業を行なうようにし
ているが、本加工は必要に応じて行なえば良く、このよ
うな窓の必要のないホーロー製壁板の製造にあっては、
単に折り曲げ加工だけを行なえば良い。
属板に内在している歪を下釉焼成時点で表面化させ、こ
の時点で反りの大きさによって続く処理加工を行なうか
否かを判定できるので、製造効率を向上させることがで
き、また歪による反りが生じても、補強用折り曲げ部の
形成によって修正できるので、歩留りの低下を防ぐこと
もできる。
方法を示すフローチャート図である。
方法を実施した手順毎の素地金属板の断面図である。
の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 素地金属板の表面をホーロー処理して成
るホーロー製壁板の製造方法において、上記素地金属板
を下釉焼成し、次いで端部に補強用の折り曲げ部を形成
し、次いでこの状態で上釉焼成し、この上釉焼成後、上
記折り曲げ部を切断することを特徴とするホーロー製壁
板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記素地
金属板は窓部を有し、上記補強用の折り曲げ部は、上記
窓部を挾んだ両端部に成形したことを特徴とするホーロ
製壁板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007021A JP2930796B2 (ja) | 1992-01-18 | 1992-01-18 | ホーロー製壁板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007021A JP2930796B2 (ja) | 1992-01-18 | 1992-01-18 | ホーロー製壁板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05195254A JPH05195254A (ja) | 1993-08-03 |
JP2930796B2 true JP2930796B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11654387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4007021A Expired - Fee Related JP2930796B2 (ja) | 1992-01-18 | 1992-01-18 | ホーロー製壁板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2930796B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-18 JP JP4007021A patent/JP2930796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05195254A (ja) | 1993-08-03 |
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