JP2775632B2 - 記録ヘッドの保持方法 - Google Patents

記録ヘッドの保持方法

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JP2775632B2 JP29818488A JP29818488A JP2775632B2 JP 2775632 B2 JP2775632 B2 JP 2775632B2 JP 29818488 A JP29818488 A JP 29818488A JP 29818488 A JP29818488 A JP 29818488A JP 2775632 B2 JP2775632 B2 JP 2775632B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリなどの
記録装置に用いられる印字素子列を有する記録ヘッド、
すなわち感熱記録や熱転写記録に用いられる発熱素子列
記録ヘッド,イオンフロー記録ヘッド,多針電極記録ヘ
ッド,LEDアレイ記録ヘッド,LCDアレイ記録ヘッド,EL発
光素子アレイ記録ヘッド,インクジェット素子アレイ記
録ヘッドなどの記録ヘッドの装置本体への位置決め保持
方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、プリンタ等の記録装置に用いられる記録ヘッド
の記録装置本体への保持手段としては、例えば米国特許
第4516847号明細書等には、第6図に示すような構成の
ものが開示されている。すなわち、第6図に示すよう
に、印字素子列101及び該印字素子列101に給電するため
の複数の給電用電極を設けた積層電極部材を支持基板10
3に貼り付け、更に積層電極部材の印字素子列101を配置
した反対側にバックボーン102を取り付けて記録ヘッド1
04を構成し、該記録ヘッド104の両側支持基板103を、像
担持体105に沿って配設された位置決め部材106a,106b上
に載置し、給電部材107を記録ヘッド104の両側支持基板
103上に配置されている給電用電極に弾性的に押圧接触
させて給電するようにすると共に、その圧接力により記
録ヘッド104を位置決め部材106a,106b上に位置決め保持
するように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
第6図に示した従来例においては、記録ヘッド104を
位置決め保持するための位置決め部材106a,106b及び記
録ヘッド104へ給電すると共に該記録ヘッド104を位置決
め部材106a,106bへ圧接保持するための給電部材107は、
記録ヘッド104の両側に分かれて配設されているため、
像担持体105の外周部に沿って広いスペースを必要とす
る。したがって、像担持体周辺に配置される他のプロセ
ス手段に対する配置上の制約が大きくなるという問題点
がある。また位置決め部材の基準面の位置決め精度が部
品精度の積み上げでは確保できず、調整を必要とする欠
点もあるものである。
本発明は、従来の記録ヘッドの保持方法における上記
問題点を解決するためになされたもので、請求項1記載
の発明は、位置決め保持するための部材を別途設ける必
要がなく、単純な機構で記録ヘッドを装置本体へ位置決
め保持できるようにした記録ヘッドの保持方法を提供す
ることを目的とする。また、請求項2記載の発明は、適
切な押圧力で記録ヘッドを所定位置に位置決め保持させ
ることができる記録ヘッドの保持方法を提供することを
目的とする。また、請求項3記載の発明は、印字素子列
を像担持体に対して所定間隔を保って高精度に位置決め
保持できるようにした記録ヘッドの保持方法を提供する
ことを目的とする。また、請求項4記載の発明は、記録
ヘッドを安定して位置決め保持できるようにした記録ヘ
ッドの保持方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、
像担持体に像を記録するための印字素子列と、装置本体
に移動可能に設けられた給電部材と接触して前記印字素
子列に給電をするための複数の給電用電極とを有して、
装置本体に対して着脱可能に構成された記録ヘッドを装
置本体に保持する、記録ヘッドの保持方法であって、前
記給電部材を移動させて前記複数の給電用電極に弾性的
に押圧接触させることで、前記記録ヘッドの前記印字素
子列を有する面に略垂直な方向の押圧力を前記記録ヘッ
ドに与え、この押圧力により前記記録ヘッドを装置本体
に設けられた位置決め部材に対して前記記録ヘッドの印
字素子列を有する面を介して当接させて位置決め保持す
ることを特徴とするものである。
このように、記録ヘッドへ給電するための給電部材に
よる接触押圧力を記録ヘッドの装置本体への位置決め保
持に利用しているので、位置決め保持するための部材を
別途設けることによって構成が複雑になったりすること
はなく、また記録ヘッドの印字素子列を有する面を介し
て当接させて位置決め保持するようにしているので、位
置決め保持させるためのスペースはほぼ記録ヘッドの印
字素子列を有する面の配置スペースのみとなり、位置決
め保持を行うための専用スペースを設ける必要が殆どな
く、したがって単純な機構で記録ヘッドの装置本体への
位置決め保持を行うことができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録ヘ
ッドの保持方法において、前記給電部材を、前記複数の
給電用電極に対して前記記録ヘッドの印字素子列を有す
る面に略垂直な方向に前進させることによって当接押圧
したのち、所定量後退させて押圧力を軽減した位置で停
止せしめ、記録ヘッドを前記位置決め部材に押圧保持せ
しめるようにしたことを特徴とするものである。
このように、押圧力を軽減した位置で記録ヘッドを位
置決め部材に押圧保持せしめるようにすることにより、
給電部材の前進時の摩擦力で生じた応力が解消され、適
切な押圧力で記録ヘッドを所定位置に位置決め保持させ
ることができると共に、給電部材は完全にクリーニング
された給電用電極面に戻って接触保持されるので、電気
的に信頼性の高い接触が確保される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の
記録ヘッドの保持方法において、前記位置決め部材は、
前記記録ヘッドによって記録される像を担持するための
像担持体であり、前記記録ヘッドの印字素子列を有する
面に設けられたスペーサ部材を前記像担持体の表面に当
接させることにより、前記記録ヘッドを位置決め保持す
ることを特徴とするものである。
このように位置決め保持することにより、記録ヘッド
の印字素子列を像担持体に対して所定の間隔を保って高
精度に位置決め保持することができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の記録ヘッドの保持方法において、前記位
置決め部材に対する前記記録ヘッドの当接位置における
法線に対して、前記複数の給電用電極がそれぞれ対称に
前記記録ヘッドに配置され、前記給電部材による圧接力
がそれぞれ対称に配置された前記複数の給電用電極にお
いて略等しい力量となるようにしたことを特徴とするも
のである。
このように位置決め保持することにより、給電部材に
よる押圧接触力のうち記録ヘッドの印字素子列を有する
面に略垂直な方向の分力以外は互いに相殺されるので、
記録ヘッドを安定して位置決め保持することができる。
〔実施例〕
以下実施例について説明する。第1図(A)は、本発
明に係る記録ヘッドの保持方法を説明するための記録ヘ
ッドの構成例として、プリンターに用いるイオンフロー
記録ヘッドであるイオンカートリッジを示す斜視図で、
第1図(B)は、その断面図である。イオンカートリッ
ジ1は、アルミニウム又は高剛性のプラスチックからな
るバックボーン2に、各種電極や絶縁層、接着剤等をフ
レキシブルなシート状に重ね合わせた積層電極部材3を
貼り合わせて構成されている。この積層電極部材3の最
上層は保護,絶縁のためのラミネート層4となってい
る。そしてこのラミネート層4は、作像面となる像担持
体に対向し印字素子列を構成するスクリーン電極面5と
各給電用電極6のみを露出させている。露出したスクリ
ーン電極面5の両端部には像担持体との間隔を一定に保
持するためのスペーサ7が設けられている。なお給電用
電極6中、6aはフィンガー電極給電用電極、6bはスクリ
ーン電極給電用電極、6cはカートリッジ不在検知用電極
である。
バックボーン2は、第1図(B)に示すように、多角
形状の断面を有する偏平な多角柱で形成されており、第
1図(B)において左側の短辺部がスクリーン電極面5
の配置部となり、右側の上下2つの傾斜面が給電用電極
6の配置面となっている。なおイオンカートリッジ1の
書き込みデータ制御用電極への給電用電極は上下両傾斜
面に分割形成され、イオン放電電極への給電用電極は上
側の傾斜面にのみ形成されるようになっている。積層電
極部材3のバックボーン2への貼り付けはバックボーン
2の一方の傾斜面右端から始まり、スクリーン電極面配
置部用短辺を経由して裏側へ回り、他方の傾斜面の右端
に達するように貼り付けられている。この積層電極部材
3の厚さは、ほぼ0.1mm〜1mmである。
このように構成したイオンカートリッジ1はオペレー
タが手動で交換可能に記録装置本体に装着されるように
なっており、そのためバックボーン2の一端にはスラス
ト方向位置決め用ピン8が取り付けられており、また反
対側の端面にはグリップが取り付けられている。
第2図は、第1図(A),(B)に示したプリンター
の記録ヘッドであるイオンカートリッジをプリンターに
装着した場合の周辺部の構成を示す断面図である。イオ
ンカートリッジ1はドラム状像担持体10に対して水平面
から約28゜上方に傾いた状態で保持されている。このイ
オンカートリッジ1の配置位置より像担持体10の回転方
向下流側に沿って現像器11,転写用コロナ帯電器12,クリ
ーニングユニット13,バイアスローラ14,イレーサ15,マ
グネット16などが配設されている。イオンカートリッジ
1はその上下面を装置本体に取り付けられているタイバ
ー22,23にガイドされ、後方から上側及び下側ドライバ
ー基板18,19に支持された給電コネクタ21の圧接力を受
け、スクリーン電極面5がスペーサ7を介して像担持体
10に押し付けられるようにして保持されている。
第3図は、イオンカートリッジ1の保持部及び駆動部
の構成を示す断面図である。31は本体フレームに位置決
め固定されているガイドフレームで、略コ字型の受け皿
状に形成されており、その底部にはイオンカートリッジ
制御用高圧電源基板32及び2つの冷却ファン33が設置さ
れている。このガイドフレーム31の両側板にはそれぞれ
2個所の切り起こし部34,35が設けられていて、該切り
起こし部34,35上にはスライドフレーム36が載置されて
いる。このスライドフレーム36はガイドフレーム31より
ひとまわり小さいコ字型形状を有しており、その底部は
冷却ファン33と対向する部分で大きく切り欠かれてい
る。
スライドフレーム36の切欠部以外の残された底部に
は、位置決めピン37とそれにより位置決めされた下側ド
ライバー基板19が取り付けられている。一方、上側ドラ
イバー基板18は下側ドライバー基板19との間で位置決め
されると同時に、基板間接続端子により電気的に結合さ
れ、更にその後端部でスライドフレーム36に固定されて
いる。イオンカートリッジ1の書き込みデータ制御用電
極へ給電するための給電用電極は上下両傾斜面に分割配
置されており、一方イオン放電電極へ給電するための給
電用電極は上側傾斜面にのみ配置されているので、上側
ドライバー基板18には書き込みデータ制御用回路とイオ
ン放電電極駆動回路が形成されており、下側ドライバー
基板19にはイオン放電電極駆動回路が配置されている。
上側ドライバー基板18と下側ドライバー基板19の像担
持体10寄りの端部には、一対のイオンカートリッジ用給
電コネクタ21が装着されており、この給電コネクタ21は
多数の給電ばね38を有している。この各給電ばね38はイ
オンカートリッジ1に設けられている給電用電極6と高
精度に位置決めされる必要がある。そのため上下両基板
18,19の相対的な位置決めは、給電コネクタ21自身に設
けられた位置決めピンと係合孔との係合によって行われ
ている。また上下両基板18,19とイオンカートリッジ1
との位置決めは、イオンカートリッジ1を位置決め保持
しているタイバー23に設けられているピン40と、上下両
基板18,19を支持しているスライドフレーム36の一端と
の係合により定められている。
カム軸39はガイドフレーム31に軸支され、スライドフ
レーム36の上方への動きを規制するようにガイドフレー
ム31の両側板間に掛け渡されており、その両端にはカム
41が設けられている。そしてカム軸39の回動に伴い、ス
ライドフレーム36に形成されているカムフォロワー面42
又は43に当接し、スライドフレーム36をガイドフレーム
31に対して前後に移動させるようになっている。すなわ
ち、カム41が一点鎖線で示す回動位置へ達したとき、カ
ムフォロワー面43はカム41に押されて後退したのち、図
示しない復帰ばねにより、矢印位置まで後退する。この
復帰ばねは、スライドフレーム36が給電コネクタ21の圧
接摩擦力等の負荷から解放された時のみ、スライドフレ
ーム36を移動させる駆動力として働く弱いばねである。
この際、カムフォロワー面42が回動したカム41に当接
する位置まで、スライドフレーム36及び該フレーム36に
取り付けられているドライバー基板18,19等の各部材が
後退することになる。そしてこの状態においてイオンカ
ートリッジ1の装置本体への着脱が行われるようになっ
ている。
またカム軸39には、回動可能に支持されたガイド部材
45が装着されており、該ガイド部材45はカム軸39の回動
によりスライドフレーム36、ドライバー基板18,19及び
該基板18,19の端部に取り付けられている給電コネクタ2
1の後退に伴い、それらの各部材より相対的に突出し、
イオンカートリッジ1の着脱に際して、その後端を規制
して後退した給電コネクタ21との干渉を防止するように
している。
イオンカートリッジ1は装置本体フレームの開口部よ
り挿入され、タイバー22,23,ガイド部材45及び像担持体
10の表面によりガイドされて所定位置に達したのち、カ
ム軸39に連動する図示しないセットレバーの操作により
カム41を回動してスライドフレーム36を像担持体10方向
へ移動させる。この移動動作により、給電コネクタ21の
給電ばね38はイオンカートリッジ1の上下傾斜面に沿っ
て進入し、後で詳述するように、前進後所定量後退した
スライドフレーム36の移動終了位置に対応する傾斜面の
途中位置において、イオンカートリッジ1の給電用電極
6に対して所定圧力(1ばねピン当たり40g〜200g)で
圧接する。
このように給電コネクタ21の給電ばね38がイオンカー
トリッジ1の傾斜面上に配置されている給電用電極6に
圧接しているため、イオンカートリッジ1はその圧接力
の分力により像担持体10へ、印字素子列を有するスクリ
ーン電極面5上のスペーサ7を介して圧接させられる。
これによりイオンカートリッジ1のスクリーン電極面5
と像担持体10の表面のギャップは、スペーサ7の厚みに
応じた所定値に高精度で設定される。
一方、給電コネクタ21の給電ばね38の反力により、ド
ライバー基板18,19は、その間隔を広げる方向に力を受
ける。その際、下側ドライバー基板19の背面はインシュ
レータ46を介してスライドフレーム36の底面で支持さ
れ、上側ドライバー基板18の背面は同じくインシュレー
タ46を介して、スライドフレーム36に固定されているタ
イバー47によって支持されており、それにより基板18,1
9間を広げる方向の力を抑えるように構成されている。
上下給電コネクタ21の給電ばね数は同数に設定されて
おり、またスライドフレーム36はガイドフレーム31の切
り起こし部34,35とカム軸39とに挟まれて前後動するよ
うに構成されているが、上下方向にも僅かに動き得る余
裕をもたせてある。したがって給電コネクタ21の給電ば
ね38がイオンカートリッジ1を押圧するときには、イオ
ンカートリッジ1はドライバー基板18,19間の中央に保
持され、上下の給電コネクタ21の押圧力はバランスする
ようになっている。これにより給電コネクタ21の押圧力
によって、イオンカートリッジ1が回動あるいはタイバ
ー23の両端部に設けられている基準面上からの浮きを生
ずる方向に力を受けることはなくなる。更にイオンカー
トリッジ1はタイバー47の前後両端近傍に取り付けられ
た押さえばね48とスライドフレーム36の自重により、タ
イバー23に設けられている基準面に位置決めされてい
る。
ガイドフレーム31の底部に設けられている2つの冷却
ファン33は、第3図において、下側から空気を吸入し、
上側へ吹き付ける方向に取り付けられている。スライド
フレーム36の底部は、前述のように、ファン33に対向す
る部分は切り欠かれているため、下側から取り入れられ
た空気流は、直接上側ドライバー基板18へ吹き付けられ
る。上側ドライバー基板18に配置されている制御用回路
あるいは駆動回路を構成するパワートランジスタ等の発
熱し易い部品は、ファンに対向する位置へ配置されてい
る。上側ドライバー基板18に突き当たった空気流の一部
は、上側及び下側ドライバー基板18,19間に流れ込み、
給電コネクタ21付近の圧力を高め、給電コネクタ21及び
イオンカートリッジ1間の隙間より流出する空気流を形
成するので、給電用電極6や給電ばね38部への浮遊トナ
ーや、その他の浮遊物の付着が防止、あるいは軽減され
る。
第4図(A)は、スライドフレーム36を駆動するカム
41の動作を説明する図であり、第4図(B)は、給電コ
ネクタ21の給電ばね38がカートリッジ1に及ぼす力を説
明する図である。イオンカートリッジ1を所定位置に押
圧保持するため、スライドフレーム36を移動させるに
は、カム41を点線で示す退避位置からカム軸39を中心に
矢印Q方向に回転し、スライドフレーム36を矢印P方向
に押し進める。カム41及びスライドフレーム36の動作
は、スライドフレーム36のカムフォロワー面42とカム41
の外周に形成した直線部41aが当接した実線で示す位置
で完了する。カム41の外周には上記のように直線部41a
が形成されていて、矢印で示すその上死点は第4図
(A)で実線で示す停止位置により、カム41の回転角に
してθだけ手前にあるように設定され、その上死点でス
ライドフレーム36のストロークは最大値をとる。すなわ
ちカム41は上死点を僅かに過ぎた位置で停止するように
なっており、それによりスライドフレーム36は最大前進
位置より若干後退した位置で停止する。
給電コネクタ21の給電ばね38は、イオンカートリッジ
1の傾斜面上に当接し、第4図(B)に示すように圧接
力Fで圧接している。圧接力Fの分力の内、下向きの分
力Fyは、イオンカートリッジ1において対称的に形成さ
れている反対側の傾斜面上への他方の給電コネクタ21の
給電ばね38による圧接力の上向きの分力と相殺される。
左方向の分力Fxはイオンカートリッジ1を像担持体10の
表面へ押圧する力として作用する。
また給電ばね38は圧接力Fに等しい反力Nを受けるの
で、カム41の回転によるスライドフレーム36の移動に伴
って、給電ばね38がカートリッジ1の傾斜面上を移動す
る際には、カートリッジ1の傾斜面は摩擦力によってf
=μNの力を受ける。カム41が上死点に達した位置で
は、この摩擦力により受ける力fは最大となり、この時
点で給電ばね38の移動が停止したとすると、この摩擦力
によって受ける力fにより貯えられた応力が、給電ばね
38やカートリッジ1の積層電極部材3あるいはバックボ
ーン2に残留し、カートリッジ1に過大な力を加え続け
ることになってしまう。しかし本構成例においては、カ
ム41が上死点を僅かに越えた位置で停止するように構成
しているため、上死点通過後、停止位置に達するまでス
ライドフレーム36は僅かに後退し、したがって給電ばね
38も僅かに後退して、摩擦力により受ける力fの方向も
点線図示のように反転する。これにより摩擦応力を残留
させることなく、イオンカートリッジ1を適切な押圧力
で保持させることができる。
第5図(A)は本発明の他の実施例を説明するための
記録ヘッドの他の構成例を一部断面で示す平面図で、第
5図(B)はその側面図である。この構成例は、像担持
体10を保持するハウジング51の両端部に、位置決め部材
52を設け、この位置決め部材52にイオンカートリッジ1
のスクリーン電極面5を当接させて位置決め保持するよ
うにしたものである。なお53はハウジング51とイオンカ
ートリッジ1間に挿入された押さえばねである。位置決
め部材52はスクリーン電極面5と像担持体10の表面の間
に必要なスペース分だけ、像担持体10より突出するよう
に配設されている。この突出量の精度を組立治具の使用
等により確保することにより、必ずしも位置決め基準面
を像担持体の表面としなくても、第1の構成例と同様に
省スペース効果は得ることができる。
上記各構成例では、イオンカートリッジのバックボー
ンの断面形状は図示のように多角形状としたものを示し
たが、イオンカートリッジのバックボーンは上記形状の
ものに限らず、例えば断面矩形状のものなども用いるこ
とができ、その場合には、それぞれ対向する平行な面上
に印字素子列及び給電用電極が配置される。
〔発明の効果〕
以上実施例に基づいて説明したように、請求項1記載
の発明によれば、記録ヘッドへ給電するための給電部材
による接触圧力を記録ヘッドの装置本体への位置決め保
持に利用しているので、位置決め保持するための部材を
別途に設けることによって構成が複雑になったりするこ
とはなく、また位置決め保持するための専用のスペース
を設ける必要が殆どなくなり、単純な機構で記録ヘッド
の装置本体への位置決め保持を行うことができる。請求
項2記載の発明によれば、押圧力を軽減した位置で記録
ヘッドを位置決め部材に押圧保持せしめるようにしてい
るので、給電部材の前進時の摩擦力で生じた応力が解消
され、適切な押圧力で記録ヘッドを所定位置に位置決め
保持させることができると共に、給電部材は完全にクリ
ーニングされた給電用電極面に戻って接触保持されるの
で、電気的に信頼性の高い接触が確保される。請求項3
記載の発明によれば、記録ヘッドの印字素子列を像担持
体に対して所定の間隔を保って高精度に位置決め保持す
ることができる。また請求項4記載の発明によれば、給
電部材による押圧接触力のうち記録ヘッドの印字素子列
を有する面に略垂直な方向の分力以外は互いに相殺さ
れ、記録ヘッドを安定して位置決め保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は、本発明に係る記録ヘッドの保持方法を
説明するための記録ヘッドの一構成例であるイオンカー
トリッジの斜視図、第1図(B)は、その断面図、第2
図は、第1図に示したイオンカートリッジを記録装置本
体に装着した状態を示す図、第3図は、イオンカートリ
ッジの装着部及び駆動部の構成を示す図、第4図(A)
は、スライドフレームを駆動するカムの動作説明図、第
4図(B)は、給電コネクタの給電ばねのイオンカート
リッジへ及ぼす力の説明図、第5図(A)は、本発明の
記録ヘッドの保持方法の他の実施例を説明するための記
録ヘッドの他の構成例を示す図、第5図(B)は、その
側面図、第6図は、従来の記録ヘッドの保持手段を示す
図である。 図において、1はイオンカートリッジ、3は積層電極部
材、5はスクリーン電極面、6は給電用電極、7はスペ
ーサ、10は像担持体、18は上側ドライバー基板、19は下
側ドライバー基板、21は給電コネクタ、22,23はタイバ
ー、31はガイドフレーム、36はスライドフレーム、38は
給電ばね、39はカム軸、41はカム、45はガイド部材を示
す。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に像を記録するための印字素子列
    と、装置本体に移動可能に設けられた給電部材と接触し
    て前記印字素子列に給電をするための複数の給電用電極
    とを有して、装置本体に対して着脱可能に構成された記
    録ヘッドを装置本体に保持する、記録ヘッドの保持方法
    であって、前記給電部材を移動させて前記複数の給電用
    電極に弾性的に押圧接触させることで、前記記録ヘッド
    の前記印字素子列を有する面に略垂直な方向の押圧力を
    前記記録ヘッドに与え、この押圧力により前記記録ヘッ
    ドを装置本体に設けられた位置決め部材に対して前記記
    録ヘッドの印字素子列を有する面を介して当接させて位
    置決め保持することを特徴とする記録ヘッドの保持方
    法。
  2. 【請求項2】前記給電部材を、前記複数の給電用電極に
    対して前記記録ヘッドの印字素子列を有する面に略垂直
    な方向に前進させることによって当接押圧したのち、所
    定量後退させて押圧力を軽減した位置で停止せしめ、記
    録ヘッドを前記位置決め部材に押圧保持せしめるように
    したことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの保持
    方法。
  3. 【請求項3】前記位置決め部材は、前記記録ヘッドによ
    って記録される像を担持するための像担持体であり、前
    記記録ヘッドの印字素子列を有する面に設けられたスペ
    ーサ部材を前記像担持体の表面に当接させることによ
    り、前記記録ヘッドを位置決め保持することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の記録ヘッドの保持方法。
  4. 【請求項4】前記位置決め部材に対する前記記録ヘッド
    の当接位置における法線に対して、前記複数の給電用電
    極がそれぞれ対称に前記記録ヘッドに配置され、前記給
    電部材による圧接力がそれぞれ対称に配置された前記複
    数の給電用電極において略等しい力量となるようにした
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    記録ヘッドの保持方法。
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