JP3741589B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに関し、更に詳しくは画像(文字を含む)情報に基づいて画像を記録再現する装置として、液体インクを用いて画像を記録するインクジェットプリンタに関し、特にキャリッジからプリントヘッドを取り外し交換可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】
このタイプのインクジェットプリンタは、従来より、小型化、使用性の改善により、キャリッジから、インクタンク部を含むプリントヘッドが取り外し交換可能に構成されている。そしてこのプリンタでは、プリントヘッドをキャリッジにセットする際に、プリントヘッド側の電気的なコンタクト部と、キャリッジ内に設けられた電気信号ラインの電気接点(端子部)とを接触させることにより、プリントヘッドに対してプリンタ本体からの駆動制御用の電気信号を供給できるように構成されている。
【0003】
従って、プリントヘッドを持つユーザの手が帯電し静電気を持っている場合、その静電気が、プリントヘッドのコンタクト部およびキャリッジの電気接点に放電する可能性がある。そこで、そのような静電気を逃がすために、プリントヘッドとキャリッジの電気接点に、信号ラインが接続される前に、アースラインが接続できるような方法が次のごとく提案されている。
【0004】
すなわち、特開平9−248949号公報によれば、ユーザの手に帯電した静電気による悪影響を回避できる、信頼性の高い走査型キャリアを備える機器およびプリント装置が提供される。具体的には、キャリッジにカートリッジを装着するときに、カートリッジ側のアースラインに対して、アース接続されたキャリッジ側のケーブルカバーの接点が接触して電気的に接続されてから、カートリッジ側の信号ラインに対して、信号ラインに接続されたキャリッジ側のフレキシブルケーブルの導体露出部分が接触して電気的に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この提案は上述の通り、カートリッジ、つまりプリントヘッドと、キャリッジとの電気接点を、信号ラインに接続する前に、アースラインに接続し、静電気を逃がすことができる。しかし、ここではプリントヘッドをキャリッジに装着する方向に、アースラインに接続するためのストロークと信号ラインに接続するためのストロークとが必要となり、プリンタ、特にキャリッジの小型化を進める上で問題となる点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プリンタ本体と、このプリンタ本体に走査可能に装着され、かつプリンタ本体に通じる信号ラインおよびアースライン並びにそれらの信号用・アース用端子部を有するキャリッジと、このキャリッジに脱着可能に装着され、前記信号用・アース用端子部にそれぞれ接触された信号用・アース用コンタクト部を有するプリントヘッドとを備え、
キャリッジが、その装着口に、プリントヘッドをキャリッジに装着のガイドをし、かつ前記信号用コンタクト部が前記信号用端子部に接触する前に前記アース用コンタクト部に接触させるための前記アース用端子部を兼ねる導電性装着ガイド部材を備え、この導電性装着ガイド部材が、プリントヘッドの装着方向に対して垂直方向にキャリッジを付勢しつつ装着のガイドをする金属製板バネ部材であり、
プリントヘッドが白黒用・カラー用の一対のヘッド部からなり、かつキャリッジが、前記一対のヘッド部を収納する外ケースと、この外ケース内を仕切り、前記一対のヘッド部をそれぞれ両側に位置決めする共通の位置決め中壁とからなり、金属製板バネ部材が、前記位置決め中壁にまたがって取り付けられた略コ字状金属製板バネ部材からなるインクジェットプリンタを提供する。
【0007】
すなわち、本発明は、キャリッジの装着口に、プリントヘッドをキャリッジに装着する時にガイドをするガイド部材を設け、かつこのガイド部材をプリントヘッドのアース用コンタクト部に接触させるためのアース用端子部として利用することによって、プリントヘッドの装着方向にストロークを加えることなく、信号用コンタクト部が前記信号用端子部に接触する前にアースを取ることができ、プリンタの小型化を可能にする。
【0008】
そして、このようにプリントヘッドと接触してアースを取るキャリッジ側の部材を、プリントヘッド装着時のガイドとなる導電性ガイド部材とすることで、ユーザーがプリントヘッドをキャリッジに装着する動作で、自然にプリントヘッドとキャリッジ側アース部材が接触し、放電等によるトラブルの発生を防止することができる。
ここで、導電性ガイド部材は、具体的には、プリントヘッドの装着方向に対して垂直方向にキャリッジを付勢する金属製板バネ部材が好ましいものとして挙げられる。
【0009】
そして、プリントヘッドは、そのヘッド部の放熱をし、かつアース用コンタクト部を兼ねる導電性放熱板を備えることが、アース用コンタクト部を省略できるので、プリンタの小型化につながり、好ましい。
また、プリントヘッドが、白黒用・カラー用の一対のヘッド部からなり、キャリッジが、前記一対のヘッド部を収納する外側壁と、この外側壁の中央で前記一対のヘッド部をそれぞれ左右に位置決めする共通の中央壁とからなり、金属製板バネ部材が、前記中央壁にまたがって取り付けられた略コ字状板バネ部材からなる構成が、中央壁及びバネ部材を共通に使用できるので、プリンタの小型につながり、好ましい。またアースを、信号ケーブルと同一のフラットケーブルで取ってもよいが、別のラインで取ることを可能とし、その別のラインの具体例としては、キャリッジの走査ガイド軸(金属製)が挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態に基いて本発明を詳述する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係るインクジェットプリンタの実施の形態を示す要部概略説明図、図2及び図3は一方のプリントヘッドの斜視図であり、図2が前方斜めから、図3が後方斜めからのものである。図4はキャリッジと、このキャリッジに装着するプリントヘッドとの関係を示す概略分解斜視図である。図5は板バネ部材と間隔調整用円盤と放熱板との関係を説明する説明図、図6は調整用円盤の説明図、図7〜8図は間隔調整用円盤の調整方法を説明する説明図である。
【0011】
さて、図1において、インクジェットプリンタ1は、プリンタ本体2と、このプリンタ本体に走査可能に装着され、フラットケーブル14を有するキャリッジ7と、このキャリッジに脱着可能に装着されたプリントヘッド12・13とを備えている。
ここで、プリントヘッド12は白黒用インクタンク19を含み、プリントヘッド13はカラー用インクタンク20を含む。なお、15はモータ、16はプーリ、17はモータ15によりプーリ16を介して駆動されるタイミングベルトであり、キャリッジ7を走査ガイド軸18に沿って走査のために移動させることができる。
【0012】
図2〜3において、プリントヘッド13は、カラー用インクタンク20と、このインクタンクを支持する支持枠25と、この支持枠の側壁から突出垂下したヘッド信号電極26及びアルミニウム製のその放熱板27とから主としてなり、28はインクヘッド、29・30・31はキャリッジ7の後述する図4の3つの接触凸部38・39・40に接触し、位置決めされる接触部である。なお、プリントヘッド12は白黒用インクタンクを含む以外、ほぼプリントヘッド13と同様の構成につき説明を省略する。
【0013】
図4において、キャリッジ7は、プリントヘッド12・13を収納する外ケース32と、この外ケース内を仕切り、プリントヘッド12・13をそれぞれ両側(左右)に位置決めする共通の位置決め中壁33とからなり、キャリッジ7の装着口の位置決め中壁33には導電体装着ガイド部材としての略コ字状金属製板バネ部材(材質:SUS304、板厚:0.3mm、板幅:8mm、傾斜部分の長さ:27mm、位置決め中壁に対する傾斜角:7度)34が開き気味にまたがって取り付けられ、フラットケーブル14に至るアースライン4と電気的に接続されている。
【0014】
なお、35・36はプリントヘッド13の位置決め台、37はコネクタ、38〜40はプリントヘッド13の3つの接触部29〜31に接触する接触凸部であり、そのうち接触凸部39は金属製板バネ部材34の自由端近傍の外側面に形成されている。41はキャリッジ7の側壁と金属製板バネ部材34の自由端の内側面との間に介在され、回転により接触凸部39の突出高さを調整可能な間隔調整用円盤(円盤状ダイアル)、42はプリントヘッド13の押し付け部である。
【0015】
かくして、図1〜4、特に図4において、プリントヘッド13を矢印Aのごとく下方へ手で運び、キャリッジ7の中に押し込もうとすると、まずプリントヘッド13の放熱板27が略コ字状金属製板バネ部材34に接触し、万一手が静電気を帯びていても、後述する信号ラインがプリントヘッド13の信号コンタクト部に電気的に接続される前に、板バネ部材34がアース用端子部として働き、その静電気が板バネ部材34からアースライン4を介してアースされる。そして同時に板バネ部材34による装着方向(A方向)に対し垂直にプリントヘッド13が付勢され、キャリッジ7内にスムースに装着される。この際、プリントヘッド13は下面が位置決め台35・36に当接し、かつ押し付け部42による矢印B方向の押し付けによってプリントヘッド13の接触部29〜31がキャリッジ7の接触凸部38〜40に当接し、位置決めされる。そして後述する図10の矢印Cのごとく、ヘッドロック用レバー43を下方へたおし、その放熱板押し付け部44によって放熱板27がさらに確実に位置決めされ、それに伴って矢印D方向に信号用端子部としてのコネクタ37が移動し、信号ラインがプリントヘッド13のコンタクト部であるヘッド信号電極26に電気的に接続される。
【0016】
ここで、プリントヘッド13をキャリッジ7に装着する際に、接触部30が接触する接触凸部39はその突出高さが調整用円盤41によって調整される。すなわち、図6において、調整用円盤41は、円周方向に板厚を異にし、回転可能にキャリッジ7にその円周部分がキャリッジ7の側壁と板バネ部材34との間に介在するよう設置され、回転によって図8そして図7のごとく、接触凸部39の突出高さを増減させることができ、他の接触凸部38・40とで後述する主走査方向の微妙なバランスを調整できる。
なお、プリントヘッド12のキャリッジ7への装着方法も、プリントヘッド13の場合と同様であり、説明を省略する。
【0017】
次に、図9はキャリッジと、このキャリッジからプリントヘッドを脱着した構成(又は装着する前の状態)とを示す概略平面説明図、図10は図9の概略側面説明図である。そして図11はキャリッジにプリントヘッドを装着した状態を示す平面図、図12は図11の側面図、図13はヘッドロック用レバーとプリントヘッドの放熱板との関係を説明する要部説明図である。
【0018】
図9及び10において、プリントヘッド13は、ヘッドロック用レバー43を矢印C′方向に開放し、それに伴ってコネクタ37を矢印E方向に外向きに移動させ、押し付け部42を矢印F方向に開放させることによって、自由状態とし、図のごとく脱着する。そしてこれらの逆の操作をすることによって図11及び12のごとく、プリントヘッド13をキャリッジ7に装着できる。プリントヘッド12の場合も同様であり説明を省略する。
【0019】
なお、ヘッドロック用レバー43は、図10及び13のごとく、内側に放熱板押し付け部44を有し、ヘッドロック用レバー43を押したおすと、その押し付け部44がそのカット部45を放熱板27の手前側コーナーに係合させ、放熱板27を下方に、かつ後方へ押圧し、それによって位置決めを確実にするわけである。特に放熱板27を位置決め部35・36に当接させ、かつ、放熱板27のインクヘッド28の側面を位置決め部36の側面46に当接させて、紙面間距離方向と副走査方向の位置決めを確実にするわけである。
なお、図10の47は、走査ガイド軸(ガイドシャフト)のメタル軸受けである。
【0020】
以上の実施の形態とは異なり、図14及び15のごとく、アースラインをキャリッジの走査ガイド軸とすることもできる。
すなわち、図14及び15において、金属製略コ字状板バネ部材34aは、この板バネ部材から延びるアースライン4a、このアースラインと電気的に接続された金属板48a及び走査ガイド軸(ガイドシャフト)18aのメタル軸受け47aを介してアースされている。
【0021】
なお、これらアースライン4a及び金属板48aを板バネ部材34aとメタル軸受け47aとに接続されるように、MID(Molded Interconnect Device:三次元射出回路基板)工法で形成することもでき、これによってキャリッジ7aの構成が非常にシンプルになり、組み立ても容易になる。
その他の構成は、先の実施の形態と同様につき、説明を省略する。
【0022】
以上のごとく、本発明の実施の形態によれば、次のように本発明の構成と効果をまとめることができる。
(1)取り外し可能なプリントヘッドを、キャリッジに装着する際、プリントヘッドの導電性の放熱板(片側の面にヘッド電気信号用のコンタクト部を持つ)部分と、アースラインと接続されたキャリッジ上に取り付けられた導電性ガイド部材としての金属部材が、キャリッジにプリントヘッドを装着する方向とは垂直の方向で弾性接触することで、プリントヘッドがアースに接続される。従って、ユーザーがアースを意識することなしにプリントヘッドをキャリッジに装着する時にアース部材と接触することができ、放電等によるトラブルの発生を防止することができる。
【0023】
プリントヘッドのアースを取るラインを信号ケーブルとは別とすることにより、プリントヘッドのキャリッジへの装着時にアースがとれるようにできる。また、導電性の放熱板をアース用の部材とすることで従来必要であったアース用の接続部が不要となる。
【0024】
(2)プリントヘッドのヘッド素子の放熱板として設けられたアルミニウム等の導電性部材と、キャリッジに設けられた2箇所の凸部(キャリッジに固定)と、ポイント(1)でのキャリッジ上に取り付けられた弾性を有するアース用金属部材(初期の弾性変形後、変形が阻止され固定する)の3点により、プリントヘッドの主走査方向(キャリッジの走査方向)への位置決めが行われる。従ってキャリッジ上のヘッドロック用レバー(ラッチレバー)を閉動作することで、プリントヘッドは上記のキャリッジ上の3点側に押しつけられ、放熱用アルミニウム板が当接し、主走査方向に対する位置決めが行われる。また、ヘッド素子が取り付けられている放熱板を、位置決めの為の部材とすることで、位置決め精度の向上が図れる。
【0025】
(3)プリントヘッドのヘッド素子の放熱板として設けられたアルミニウム等の導電性部材(形状は下に凸の外形)を、プリントヘッドを固定するレバーを閉動作することで手前斜め上方より押さえ、導電性部材の凸型外形部とキャリッジの副走査方向の位置決め部材及び紙面間距離(記録媒体とインクヘッド間の距離)方向の位置決め部材が接触し、プリントヘッドが副走査方向、紙面間距離方向に位置決めされる。従って、ヘッド素子が取り付けられている放熱板を、位置決めのための部材とすることで、プリントヘッドの位置決め精度の向上が図れる。
【0026】
(4)キャリッジ上の金属部材のアースは、アース線を通し、プリンタ装置本体のアースに接続される。従って、金属部材をプリント装置本体のアースに信号ケーブルとは別のアース線を接続することで、信号ケーブルの小型化が図れる。
【0027】
(5)キャリッジ上の金属部材のアースは、その金属部材の延長がキャリッジのメタル軸受け部と接触し、キャリッジのガイドシャフト部を介してプリンタ装置本体のアースに接続される。従ってキャリッジ上の金属部材の形状をキャリッジに沿った形状とすることによりアース用のケーブルが不要となる。
【0028】
(6)キャリッジ上の金属部材のアースは、その金属部材とキャリッジのメタル軸受け部をMID(Molded Interconnect Device;三次元射出回路基板)工法で形成された配線部材により接続され、キャリッジのガイドシャフト部を介してプリンタ装置本体のアースに接続される。従って、キャリッジ内にMID工法でアースラインを設けることで、キャリッジの組み立てが容易になる。
【0029】
(7)キャリッジ上の金属部材は、板バネ状になっており、これにより、プリントヘッドの放熱板に弾性的にプリントヘッド挿入時に接触、アース接続するとともに、プリントヘッドのキャリッジへの挿入時に挿入ガイドとなる。従って、キャリッジ内部にはレバー操作でプリントヘッドを位置決め固定するためのメカ部の凹凸形状がキャリッジ中央壁近くにあり、中央壁に取り付ける金属部材を傾斜した板バネ状にすることにより、プリントヘッドの挿入時の引っかかりを防止するガイドとして利用することが可能となる。また、金属板をガイドとしているために摩耗などの問題がない。
【0030】
(8)キャリッジには、第1、第2のプリントヘッドを搭載でき、金属部材はキャリッジ中央部の壁に取り付けられたコの字状の板バネである。カラープリンタの場合に多い、キャリッジへ黒用プリントヘッドとカラー用プリントヘッドの2つを装着する場合、金属部材をコの字状で中央部の壁に配置することで1つの部材で、2つのプリントヘッドのアースを取る部材とすることができる。
【0031】
(9)コの字状の板バネは凸部を有し、プリントヘッドの位置決め部材となる。従って、プリントヘッドの位置決め固定部材を金属の板バネ凸部とすることで位置決め部の摩耗がなくなる(金属のため)。
【0032】
(10)コの字状の板バネは、コの字状の開口部に回転させると厚みが変わる円板状のダイヤルを設け、この回転により板バネ凸部のプリントヘッド固定時の位置を調整でき、プリントヘッドが装着、固定されたプリントヘッドの装着方向(ヘッドの副走査方向に対する平行性)が変更できる。従って位置決め部材であるコの字状板バネの変形可能領域を変えること(位置決め用板バネ凸部の固定位置を変えること)で位置決め固定された時のプリントヘッドのヘッド方向を所定の方向に調整することができる(ヘッドのノズルが並ぶ方向は、副走査方向(用紙搬送方向)に平行にならないと、一本の直線が短い斜めの線のつながりとなる)。
【0033】
(11)キャリッジ側の信号ラインとプリントヘッド側の信号ラインは、プリントヘッドを装着、位置決め固定するため、レバーを押し下げることで、プリントヘッドの挿入方向とは垂直な方向から、キャリッジ側の信号ラインと接続されたコンタクト部がキャリッジ中央部へと移動し、プリントヘッドの信号ラインのコンタクト部と接続される。従って動作は、キャリッジにプリントヘッドを挿入、ヘッドロック用レバーを押し下げることによりプリントヘッドをキャリッジの3凸点に押し当てるプリントヘッド押し付け部材が動き出し放熱板が3凸点に接触し、その後コンタクト部が動作を始め信号ラインが接続される。
【0034】
(12)キャリッジ中央部の壁に取り付けたコの字状の板バネ部材に、プリントヘッドの挿入時のガイド部材機能、プリントヘッドのアース機能、プリントヘッドの位置決め調整機能を兼用させることができ、それによって各機能に対し必要となる部材を一体化することができる。
また、この板バネ部材が金属製であるので摩耗等の問題が無い。
【0035】
以上のようにコの字状の金属板バネをキャリッジ部のアース部材として用いることにより、1つの部材で2つのプリントヘッドに対して以下に示す役割を果たすことができる。
(1)プリントヘッドのキャリッジ側アース部材となる(金属である必要がある)。
(2)プリントヘッドをキャリッジに挿入する際のガイド部材となる(金属のためガイドの摩耗がない)。
(3)プリントヘッドの固定位置決め部材となる(金属のため位置決め部の摩耗がない)。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、キャリッジの装着口に、プリントヘッドをキャリッジに装着する時にガイドをするガイド部材を設け、かつこのガイド部材をプリントヘッドのアース用コンタクト部に接触させるためのアース用端子部として利用することによって、プリントヘッドの装着方向にストロークを加えることなく、信号用コンタクト部が前記信号用端子部に接触する前にアースを取ることができ、プリンタの小型化を可能にする。
そして、このようにプリントヘッドと接触してアースを取るキャリッジ側の部材を、プリントヘッド装着時のガイドとなる導電性ガイド部材とすることで、ユーザーがプリントヘッドをキャリッジに装着する動作で、自然にプリントヘッドとキャリッジ側アース部材が接触し、放電等によるトラブルの発生を防止することができる。
また、導電性ガイド部材が、プリントヘッドの装着方向に対して垂直方向にキャリッジを付勢する金属製板バネ部材からなり、かつ、プリントヘッドが白黒用・カラー用の一対のヘッド部からなり、キャリッジが前記一対のヘッド部を収納する外側壁と、この外側壁の中央で前記一対のヘッド部をそれぞれ左右に位置決めする共通の中央壁とからなり、さらに、金属製板バネ部材が、前記中央壁にまたがって取り付けられた略コ字状板バネ部材からなるので、中央壁及びバネ部材を共通に使用でき、それによってプリンタの小型につながり、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの実施の形態を示す要部概略説明図である。
【図2】プリントヘッドの一方を前方斜めから見た斜視図である。
【図3】後方斜めから見た図2相当図である。
【図4】キャリッジと、このキャリッジに装着するプリントヘッドとの関係を示す概略分解斜視図である。
【図5】板バネ部材と調整用円盤と放熱板との関係を説明する説明図である。
【図6】調整用円盤の説明図である。
【図7】調整用円盤の調整方法を説明する説明図である。
【図8】異なる状態を示す図7相当図である。
【図9】キャリッジとこのキャリッジに装着する前のプリントヘッドとの関係を示す概略平面説明図である。
【図10】キャリッジとこのキャリッジに装着する前のプリントヘッドとの関係を示す概略側面説明図である。
【図11】キャリッジにプリントヘッドを装着した状態を示す平面図である。
【図12】キャリッジにプリントヘッドを装着した状態を示す側面図である。
【図13】ヘッドロックレバーとプリントヘッドの放熱板との関係を示す要部側面図である。
【図14】他の実施の形態を示す図11相当図である。
【図15】他の実施の形態を示す図12相当図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 プリンタ本体
4 アースライン
5、6 信号用端子部
7 キャリッジ
8、9 信号用コンタクト部
12、13 プリントヘッド
14 フラットケーブル
15 モータ
16 プーリ
17 タイミングベルト
18 走査ガイド軸
19 白黒用インクタンク
20 カラー用インクタンク
21、22 アース用端子部
23、24 アース用端子部
25 支持枠
26 ヘッド信号電極
27 放熱板
28 インクヘッド
29〜31 接触部
32 外ケース
33 位置決め中壁
34 板バネ部材
35、36 位置決め台
37 コネクタ
38〜40 接触凸部
41 調整用円盤
42 押し付け部
43 ヘッドロック用レバー
44 放熱板押し付け部
45 カット部
46 側面
47、47a メタル軸受け
48a 金属板

Claims (6)

  1. プリンタ本体と、このプリンタ本体に走査可能に装着され、かつプリンタ本体に通じる信号ラインおよびアースライン並びにそれらの信号用・アース用端子部を有するキャリッジと、このキャリッジに脱着可能に装着され、前記信号用・アース用端子部にそれぞれ接触された信号用・アース用コンタクト部を有するプリントヘッドとを備え、
    キャリッジが、その装着口に、プリントヘッドをキャリッジに装着のガイドをし、かつ前記信号用コンタクト部が前記信号用端子部に接触する前に前記アース用コンタクト部に接触させるための前記アース用端子部を兼ねる導電性装着ガイド部材を備え、この導電性装着ガイド部材が、プリントヘッドの装着方向に対して垂直方向にキャリッジを付勢しつつ装着のガイドをする金属製板バネ部材であり、
    プリントヘッドが白黒用・カラー用の一対のヘッド部からなり、かつキャリッジが、前記一対のヘッド部を収納する外ケースと、この外ケース内を仕切り、前記一対のヘッド部をそれぞれ両側に位置決めする共通の位置決め中壁とからなり、金属製板バネ部材が、前記位置決め中壁にまたがって取り付けられた略コ字状金属製板バネ部材からなるインクジェットプリンタ。
  2. プリントヘッドが、そのヘッド部の放熱をし、かつアース用コンタクト部を兼ねる導電性放熱板を備えた請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. プリンタ本体が、信号ラインおよびアースラインを内蔵したフラットケーブルを備えた請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  4. キャリッジが、プリンタ本体に通じる信号ラインを内蔵したフラットケーブルと、キャリッジをプリンタ本体に走査させるための走査ガイド軸とを備え、この走査ガイド軸がアースラインを兼ねた請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 金属製板バネ部材が、その自由端近傍の外側面に第1凸部を有し、キャリッジが、その側壁に、前記第1凸部と共にプリントヘッドの側壁に当接させてそれを位置決めする第2凸部および第3凸部と、前記金属製板バネ部材の内側面との間隔を設定するスペーサとを有する請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  6. スペーサが、円周部の厚みを異にし、回転によりキャリッジ側壁と金属製板バネ部材の内側面との間隔を調整可能な間隔調整用円盤である請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
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