JPH0654354B2 - グロ−カ−ブ表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、放射線を照射された熱螢光線量計素子が加熱
された時に発する光の量の時間的変化曲線（グローカー
ブ）が電気信号に変換された後、前記の電気信号を受け
取り、グローカーブを表示するグローカーブ表示装置に
関するものである。

従来の技術 熱螢光線量計素子は一担、加熱されて光を放出すると照
射前の状態にリセットされ、繰り返して使用できる。一
般に、ルーチン業務で使用される場合、読取装置は、素
子から発した光の量を積分し、線量およびグローカーブ
の電気信号を出力する。

発明が解決しようとする問題点 しかし、熱螢光線量計の読取時間が短く、また、一定間
隔毎に連続的に測定される場合、Ｘ−Ｙレコーダやオシ
ロスコープ等では全てのグローカーブを十分に見ること
はできない。また、磁気ディスク等の記録媒体にファイ
ルすることができないという問題点を有している。

本発明は上記問題点に鑑み、連続的に測定される場合に
も全てのグローカーブの表示を可能とし、さらにこのグ
ローカーブの情報を保存可能にすることを目的とする。

問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するため、本発明のグローカーブ表示
装置は、少なくとも１つのグローカーブ入力回路とマイ
クロプロセッサとランダムアクセスメモリと伝送回路と
を有し、前記マイクロプロセッサは前記伝送回路から線
量データが入力されたときにこの線量データとともに前
記ランダムアクセスメモリに格納されているグローカー
ブデータの両信号を表示器に出力する構成としたもので
ある。

作用 上記構成により、熱螢光線量計の読取時間が短く、ま
た、一定間隔毎に連続的に測定される場合でも、全ての
グローカーブの表示が可能であり、グローカーブの情報
を磁気ディスク等の記録媒体にファイルすることもでき
る。

実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。第１図に示
すように、グローカーブ表示装置１には、表示器１３が
組み込まれている。

第２図は、本装置のコネクタ取付パネルの平面図であ
る。熱螢光線量計は、読取装置内で加熱され、光を発す
る。その光量の時間的変化曲線は第４図に示すようにグ
ローカーブとよばれる独特な曲線１５を描く。読取装置
はこのグローカーブを光電子倍増管を通して電気信号に
変換し、これを出力する。読取装置から出力されたグロ
ーカーブの電気信号は、コネクタ４および５から入力さ
れグローカーブの電気信号を取り込むためのトリガ信号
はコネクタ３から入力される。本装置は、コネクタ６か
ら入力される読取装置からの線量データを受け取ると、
それまでに受け取ったグローカーブの電気信号をデジタ
ル化し、読取装置からの線量データと共に、コネクタ７
から出力する。

第３図は、本装置の構成例を示す。グローカーブの電気
信号は、コネクタ４および５からグローカーブ入力回路
８へ入力される。入力された電気信号は、ゲインコント
ロール付Ａ／Ｄ変換回路９において、入力レベルに応じ
て増幅された後、デジタル量へ変換される。デジタル量
に変換した時に、低レベル信号のバラツキを小さくする
ために、増幅度の切りかえを行なっており、マイクロプ
ロセッサ１０により行なわれる。

変換されたデジタル信号は、マイクロプロセッサに取り
込まれ、ランダムアクセスメモリ１１に格納される。マ
イクロプロセッサは伝送回路１４から、読取装置の線量
データを受け取ると、測定が終了したことを検知し、受
け取ったグローカーブの電気信号のデータと読取装置か
らの線量データを表示器制御回路１２および伝送回路１
４へ出力する。また、加熱状態をチェックし、その情報
を伝送回路１４へ出力することも、動作モードを指定す
ることにより可能である。データを受け取った表示器制
御回路１２は、グローカーブおよび線量の表示データを
表示器１３へ出力し、表示器１３はグローカーブ及び線
量を表示する。また、伝送回路１４は、受け取ったグロ
ーカーブ及び線量のデータを出力する。

発明の効果 以上のように本発明によれば、グローカーブの表示がで
き、線量値だけで行なう評価より詳細な評価ができる。

またグローカーブのデータがデジタルで扱えるので磁気
ディスク等に記録が可能であり、再読み出しして分析す
ることも可能となる。

さらに熱螢光線量計の読取装置内での加熱状態をチェッ
クすることができ、また、チェック結果を読取装置へフ
ィードバックすることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すグローカーブ表示装置
の外観斜視図、第２図は同グローカーブ表示装置のコネ
クタ取付パネルの平面図、第３図は同グローカーブ表示
装置の構成ブロック図、第４図は熱螢光線量計が加熱さ
れた時に発する光量の特性図である。 ８……グローカーブ入力回路、９……ゲイン付コントロ
ール付Ａ／Ｄ変換回路、１０……マイクロプロセッサ、
１１……ランダムアクセスメモリ、１３……表示器、１
４……伝送回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも１つのグローカーブ入力回路
   と、このグローカーブ入力回路に入力された信号を入力
   レベルに応じて増幅しデジタル量に変換するゲインコン
   トロール付Ａ／Ｄ変換回路と、このゲインコントロール
   付Ａ／Ｄ変換回路を制御するとともに変換されたデジタ
   ル信号を取り込むマイクロプロセッサと、このマイクロ
   プロセッサにより取り込んだ信号を格納するランダムア
   クセスメモリと、読取装置の線量データを出力する伝送
   回路と、前記ランダムアクセスメモリに格納されたグロ
   ーカーブの信号データと、前記線量データを表示する表
   示器とを具備し、前記マイクロプロセッサは前記伝送回
   路からの線量データが入力されたときに前記表示器に前
   記線量データおよびグローカーブデータの両信号を出力
   するグローカーブ表示装置。