JP2775088B2 - 異常検出装置 - Google Patents

異常検出装置

Info

Publication number
JP2775088B2
JP2775088B2 JP6078565A JP7856594A JP2775088B2 JP 2775088 B2 JP2775088 B2 JP 2775088B2 JP 6078565 A JP6078565 A JP 6078565A JP 7856594 A JP7856594 A JP 7856594A JP 2775088 B2 JP2775088 B2 JP 2775088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
operational amplifier
amplifier circuit
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6078565A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07287666A (ja
Inventor
和弘 小松
和明 室田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP6078565A priority Critical patent/JP2775088B2/ja
Publication of JPH07287666A publication Critical patent/JPH07287666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2775088B2 publication Critical patent/JP2775088B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロコンピュータ等
の異常を検出するための異常検出装置に関し、より詳し
くはマイクロコンピュータ等から出力されるクロック信
号等が連続して出力されているか否かを判定することに
よってマイクロコンピュータ等の異常を検出する異常検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばマイクロコンピュータ
には異常を検出するための異常検出用タイマ(watch do
g timer)が装備されており、そのマイクロコンピュータ
が正常に動作している場合は、その異常検出用タイマか
らは所定のクロック信号が連続して出力されているが、
異常が発生した場合は、そのクロック信号は出力されな
いようになっている。したがって、このようなクロック
信号が連続して出力されているか否かを判定することに
よってマイクロコンピュータが正常であるか又は異常で
あるかを検出するための異常検出装置が知られている。
【0003】このような従来の異常検出装置の回路図を
図5に示す。従来の異常検出装置は、図示しないマイク
ロコンピュータに装備された異常検出用タイマ等から出
力されたクロック信号(以下入力信号という)が入力さ
れる結合回路1と、この結合回路1を介して与えられた
入力信号が連続して入力されている時にローレベルの信
号(一方レベルの信号)を出力するとともに前記入力信
号が入力されていない時にハイレベルの信号(他方レベ
ルの信号)を出力する第1の演算増幅回路2と、演算増
幅回路2の出力信号を第1のスレッショルドと比較して
出力し、該比較結果信号の反転信号を出力する第2の演
算増幅回路3と、この第2の演算増幅回路3の出力信号
を第2のスレッショルドと比較して該比較結果信号を出
力する第3の演算増幅回路4と、前記入力信号が入力さ
れていない時の第3の演算増幅回路4の出力信号を異常
検出信号として出力する出力回路5とを備えている。
【0004】抵抗R1 の一端は入力端子INに接続さ
れ、他端はコンデンサC1 およびコンデンサC2 を介し
て接地されている。コンデンサC1 とコンデンサC2
接続点はコンパレータAの反転入力端子に接続され、前
記接続点と前記反転入力端子との間には、抵抗R2 を介
して電源VCC、抵抗R9 を介してアース、およびコンパ
レータBの非反転入力端子が接続されている。コンパレ
ータAの非反転入力端子は、抵抗R3 を介して電源VCC
が接続され、また抵抗R10を介してコンパレータBの反
転入力端子に接続され、さらに抵抗R10、抵抗R11を介
して接地されている。コンパレータAの出力端子とコン
パレータBの出力端子は接続された後コンパレータCの
非反転入力端子に接続されている。
【0005】コンパレータCの非反転入力端子は抵抗R
4 を介して電源VCCに接続され、また第1のコンデンサ
3 を介して接地されている。コンパレータCの反転入
力端子は抵抗R5 を介して電源VCCに接続され、また抵
抗R12を介して接地されている。コンパレータCの出力
端子はスレッショルド切替回路Eの入力端子とトランジ
スタTR1 のベースに接続されている。スレッショルド
切替回路Eの出力端子はコンパレータCのスレッショル
ドや利得を回路特性に応じて適切な値に調整するための
抵抗やダイオード等により実現され、コンパレータCに
フィードバックをかけるための図示しないヒステリシス
回路を介してコンパレータCの反転入力端子に接続され
ている。トランジスタTR1 のエミッタは接地され、コ
レクタは第2のコンデンサC4 と抵抗R6 とによる並列
回路を介して電源VCCに接続されている。
【0006】コンパレータDの非反転入力端子にはトラ
ンジスタTR1 のコレクタと第2のコンデンサC4 と抵
抗R6 との接続点が接続されており、反転入力端子は抵
抗R7 を介して電源VCCに、また抵抗R13を介して接地
されている。
【0007】コンパレータDの出力端子は、コンパレー
タDのスレッショルドや利得を回路特性に応じて適切な
値に調整するための抵抗やダイオード等により実現さ
れ、コンパレータDにフィードバックをかけるための図
示しないヒステリシス回路を介してコンパレータDの反
転入力端子に接続され、また、トランジスタTR2 のベ
ースに接続されている。トランジスタTR2 のエミッタ
は接地されており、コレクタは抵抗R8 を介して電源V
CCに接続されるとともにトランジスタTR3 のベースに
接続されている。トランジスタTR3 のエミッタは接地
されており、コレクタは抵抗R15を介して電源VCCに接
続されるとともに出力端子OUTに接続されている。
【0008】次に図6(a)〜(d)に示す信号波形図
に基づいて図5に示した回路の動作を説明する。図6
(a)に示すような入力信号Sが入力端子INを介して
結合回路1に入力されると、微分され、第1の演算増幅
回路2に与えられる。第1の演算増幅回路2では入力信
号(詳しくは図示しないが微分信号)Sがコンパレータ
Aの反転入力端子及びコンパレータBの非反転入力端子
に入力され、コンパレータAの出力端子とコンパレータ
Bの出力端子との接続点P1 からは図6(b)に示すよ
うな信号S1 が出力される。すなわち、コンパレータA
とコンパレータBはウインドウ形コンパレータを構成す
るので、入力信号Sのレベル変化に対応してコンパレー
タAの出力信号とコンパレータBの出力信号が互いに逆
レベルとなり、結果として接続点P1 からは図6(b)
に示すような信号S1 が出力されることになる。
【0009】次に前記信号S1 がコンパレータCの非反
転入力端子に与えられると、コンパレータCでは抵抗R
5 と抵抗R12により設定されている第1のスレッショル
ドTH1 (接続点P3 の電位)と前記信号S1 のレベル
とが比較され、この場合は信号S1 のレベルが第1のス
レッショルドTH1 よりも低いので、結果としてコンパ
レータCからの出力信号はローレベルとなり、これによ
り第1のトランジスタTR1 はオフされ、接続点P2
信号S4 は図6に示すようにハイレベルとなる。次にコ
ンパレータDでは、非反転入力端子に与えられた信号S
4 のレベルと、反転入力端子に与えられている抵抗R7
と抵抗R13とにより設定される接続点P4 のスレッショ
ルドTH2 とが比較されるが、この場合は信号S4 のレ
ベルが第2のスレッショルドTH2 よりも高いので、ハ
イレベルの信号が出力される。これにより次段のトラン
ジスタTR2 がオンし、トランジスタTR3 がオフす
る。したがって出力端子OUTからは図6(d)に示す
ようにハイレベルの出力信号S5 が出力されることにな
る。
【0010】このようにマイクロコンピュータからの入
力信号Sを入力端子INを介して連続して受信している
場合は、出力端子OUTからはハイレベルの出力信号S
5 が出力されているが、マイクロコンピュータが何らか
の原因で異常となった場合は、入力信号Sが入力され
ず、出力端子OUTからは前記異常を示すローレベルの
出力信号(異常検出信号)S6 が出力される。
【0011】異常検出信号S6 が出力される場合の動作
について説明すると、まずマイクロコンピュータが異常
になると、図6(a)に示すような入力信号Sが入力端
子INに入力されないことになる。この入力信号Sが入
力されていない期間をT3 とする。入力信号Sが入力さ
れていない場合は入力信号Sのレベルはローレベルのま
まと見なせるので、結合回路1の出力信号のレベルは抵
抗R2 と抵抗R9 による分圧で決定される電位レベルと
なり、この電位がコンパレータAの反転入力端子及びコ
ンパレータBの非反転入力端子に与えられる。これによ
り、コンパレータAの出力端子とコンパレータBの出力
端子との接続点P1 の信号は第1のコンデンサC3 の充
電により図6(b)に示すようなハイレベルの信号S3
となり、コンパレータCの非反転入力端子に与えられ
る。コンパレータCでは抵抗R5 と抵抗R12の分圧によ
り設定される接続点P3 の第1のスレッショルドTH1
と、前記信号S3 のレベルとが比較されるが、この場合
は信号S3 のレベルが第1のスレッショルドTH1 より
高くなり、結果としてハイレベルの信号が出力される。
これによりトランジスタTR1 がオンされ、図6(c)
に示すようなローレベルの信号S7 が接続点P2 から出
力されるが、この信号S7 は、信号S3 のレベルが第1
のスレッショルドTH1 を超えた時にローレベルに落ち
ている。
【0012】次にコンパレータDでは、信号S7 と接続
点P4 における第2のスレッショルドTH2 とが比較さ
れるが、この場合は信号S7 のレベルは第2のスレッシ
ョルドTH2 以下であるので、ローレベルの信号が出力
される。これによりトランジスタTR2 がオフし、トラ
ンジスタTR3 はオンする。したがって出力端子OUT
からは図6(d)に示すようなローレベルの信号(異常
検出信号)S6 が出力されることになる。より正確には
この信号S6 は、入力信号Sが期間T1 で示す時間、入
力端子INに入力されず、第1のコンデンサC3 が充電
され、この結果信号S3 が第1のスレッショルドTH1
を超えた時にローレベルに落ちる。なお、前記期間T1
は第1のコンデンサC3 の容量等で設定される。
【0013】次にマイクロコンピュータが回復し、入力
端子INに入力信号Sが再び入力されると、前述した動
作と略同様の動作により、図6(d)に示すようなハイ
レベルの出力信号S5 が出力される。この場合、前述し
た動作と異なる点は、接続点P2 の信号S7 のレベルが
上昇していき、第2のスレッショルドTH2 を超える
と、始めてコンパレータDからハイレベルの信号が出力
される点であり、これによりトランジスタTR2 はオン
し、トランジスタTR3 がオフする。したがって出力端
子OUTからはハイレベルの出力信号S5 が出力され
る。このハイレベルの出力信号S5 は、入力信号Sが入
力され始めてから期間T2 が経過してから出力される。
なお、前記期間T2 は第2のコンデンサC4 の容量等で
設定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の異
常検出装置においては、ノイズが入力されると、以下の
ような問題点が生じる。この問題点を図7に示す信号波
形図に基づいて説明する。
【0015】図7に示したように入力信号が入力端子I
Nに入力されておらず、出力端子OUTからローレベル
の出力信号S6 が出力され、異常検出状態にある時に、
例えばノイズNが入力されると、第1の演算増幅回路2
は正常な入力信号S(図6参照)が入力されたとみな
し、接続点P1 における信号は図7(b)に示した信号
1 となる。この信号N1 は第1のスレッショルドTH
1 に達するまではローレベル信号と判定されるので、コ
ンパレータCからの出力信号はローレベルとなり、これ
によりトランジスタTR1 がオフし、第2のコンデンサ
4 と抵抗R6 により接続点P2 の電位が図7(c)の
信号N2 で示すように上昇していく。ここで信号N2
レベルが第2のスレッショルドTH2 を超えると、コン
パレータDからはハイレベル信号が出力され、これによ
りトランジスタTR2 がオンし、トランジスタTR3
オフする。したがって出力端子OUTからは誤検出によ
る出力信号N3が出力される。つまり、異常検出状態に
おいて、ノイズが入ると誤検出を行うことになる。この
ように従来の異常検出装置はノイズによる誤検出を行う
ので、信頼性に劣るという課題があった。
【0016】本発明は上記のような課題に鑑みなされた
ものであり、異常検出状態においてノイズが入っても、
それを入力信号とは判定せず、ノイズによる誤検出を防
止することができる異常検出装置を提供することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る異常検出装
置(1)は、出力側に第1のコンデンサが接続されたコ
ンパレータを有し、入力信号が連続して入力されている
時に一方レベルの信号を出力するとともに前記入力信号
が入力されていない時に他方レベルの信号を出力する第
1の演算増幅回路と、出力側に第2のコンデンサが接続
されたコンパレータを有し、前記第1の演算増幅回路の
出力信号を第1のスレッショルドと比較して出力し、該
比較結果信号の反転信号を出力する第2の演算増幅回路
と、該第2の演算増幅回路の出力信号を第2のスレッシ
ョルドと比較して該比較結果信号を出力する第3の演算
増幅回路とを備え、前記入力信号が入力されていない時
の前記第3の演算増幅回路の出力信号を異常検出信号と
して出力する異常検出装置において、前記第3の演算増
幅回路が前記異常検出信号に相当する出力信号を出力し
た時に応答して前記第1のコンデンサを含む回路の時定
数を小さくするための時定数調整手段を備えていること
を特徴としている。
【0018】本発明に係る異常検出装置(2)は、出力
側に第1のコンデンサが接続されたコンパレータを有
し、入力信号が連続して入力されている時に一方レベル
の信号を出力するとともに前記入力信号が入力されてい
ない時に他方レベルの信号を出力する第1の演算増幅回
路と、出力側に第2のコンデンサが接続されたコンパレ
ータを有し、前記第1の演算増幅回路の出力信号を第1
のスレッショルドと比較して出力し、該比較結果信号の
反転信号を出力する第2の演算増幅回路と、該第2の演
算増幅回路の出力信号を第2のスレッショルドと比較し
て該比較結果信号を出力する第3の演算増幅回路とを備
え、前記入力信号が入力されていない時の前記第3の演
算増幅回路の出力信号を異常検出信号として出力する異
常検出装置において、前記第3の演算増幅回路からの前
記異常検出信号に相当する出力信号に応答して前記第2
の演算増幅回路における第1のスレッショルドを下げる
ためのスレッショルド降下手段を備えていることを特徴
としている。
【0019】
【作用】上記構成の異常検出装置(1)によれば、入力
信号が連続して入力されている時に一方レベルの信号が
出力され、入力信号が入力されていない時に他方レベル
の信号が前記第1の演算増幅回路における前記コンパレ
ータより出力される。前記第2の演算増幅回路における
コンパレータにより前記第1の演算増幅回路からの出力
信号が前記第1のスレッショルドと比較され、該比較結
果信号の反転信号が出力される。前記第3の演算増幅回
路では、前記第2の演算増幅回路からの出力信号が第2
のスレッショルドと比較され、該比較結果信号が出力さ
れる。したがって、前記入力信号が入力されていない時
の前記第3の演算増幅回路の出力信号が異常検出信号と
して出力されるが、この異常検出信号に相当する出力信
号が第3の演算増幅回路から出力された時、これに応答
して前記第1のコンデンサを含む時定数が前記時定数調
整手段により小さく設定され、ノイズ信号による接続点
1 立ち上がりが速くなり、接続点P1 のレベルが前記
第1のスレッショルドに早く達し、前記第2の演算増幅
回路におけるコンパレータから早くハイレベル信号が出
力されるようになる。
【0020】本発明に係る異常検出装置(2)によれ
ば、入力信号が連続して入力されている時に一方レベル
の信号が出力され、入力信号が入力されていない時に他
方レベルの信号が前記第1の演算増幅回路におけるコン
パレータより出力される。前記第2の演算増幅回路にお
けるコンパレータにより前記第1の演算増幅回路からの
出力信号が前記第1のスレッショルドと比較され、該比
較結果信号の反転信号が出力される。前記第3の演算増
幅回路では、前記第2の演算増幅回路からの出力信号が
第2のスレッショルドと比較され、該比較結果信号が出
力される。したがって、前記入力信号が入力されていな
い時の前記第3の演算増幅回路の出力信号が異常検出信
号として出力されるが、この異常検出信号に相当する出
力信号が前記第3の演算増幅回路から出力された時、こ
れに応答して前記スレッショルド降下手段により、前記
第2の演算増幅回路における前記第1のスレッショルド
が下げられ、ノイズが入力されると、該ノイズ信号のレ
ベルが前記第1のスレッショルドに早く達し、前記第2
の演算増幅回路におけるコンパレータから早くハイレベ
ル信号が出力されるようになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る異常検出装置の実施例を
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る異常検出
装置の実施例1を示す回路図であり、従来例と同一の機
能を有する構成部品には同一の符号を付し、その説明を
省略する。また図1に示した異常検出装置が図5に示し
た異常検出装置と相違する点は、コンデンサC3 を含む
回路の時定数を小さくするための時定数調整手段10を
備えている点のみであり、ここでは時定数調整手段10
の構成についてのみ説明し、その他の構成の説明は省略
する。
【0022】抵抗R14の一端は電源VCCに接続され、そ
の他端はスイッチSWの一端に接続されている。スイッ
チSWの他端は電源VCCとコンデンサC3 の接続線途中
の接続点P1 に接続され、またスイッチSWはコンパレ
ータDからの信号によりオンオフ制御されるようになっ
ている。抵抗R14及びスイッチSWは、第3の演算増幅
回路4が異常検出信号に相当する出力信号(この例の場
合ローレベル信号)を出力した時に応答して第1のコン
デンサC3 を含む回路の時定数を下げるための時定数調
整手段10を構成している。
【0023】次に図1に示した回路の動作を図2に示す
信号波形図に基づいて説明する。なお、正常時における
動作については従来技術のところで説明した内容と同様
であるのでその説明を省略し、ここではノイズが入った
場合の動作についてのみ説明する。図2に示したように
入力信号Sが入力端子INに入力されておらず、異常状
態の検出を示すローレベルの出力信号S6 が出力端子O
UTから出力されている状態においては、スイッチSW
はコンパレータDの出力信号によりONされ、抵抗R14
が抵抗R4 に並列的に接続され、第1のコンデンサC3
を含む回路の時定数は以前よりも小さく設定されてい
る。この状態でノイズNが入力端子INに入力される
と、このノイズNは結合回路1を介して第1の演算増幅
回路2に与えられ、コンパレータAの出力端子とコンパ
レータBの出力端子との接続点P1 からは図2(b)に
示すような信号N1 が出力される。この信号N1 は、ス
レッショルドTH1 以下ではローレベル信号と判定され
るので、コンパレータCからはローレベル信号が出力さ
れ、これによりトランジスタTR1 がオフする。したが
って接続点P2 における電位は信号N2 に示すように立
ち上がっていくが、前記時定数が小さく設定されている
ので、信号N1 の立ち上がりが速く、信号N1 のレベル
が第1のスレッショルドTH1 に早く達し、これにより
信号N1 がハイレベル信号と判定され、その時点でコン
パレータCからはハイレベル信号が出力され、トランジ
スタTR1 はオンし、信号N2 は立ち下がりローレベル
となる。これにより、信号N2 は第2のスレッショルド
TH2 に達することがなく、出力信号S6 はローレベル
のままで維持され、誤検出を行わない。
【0024】そして図示しないマイクロコンピュータが
回復し、再び入力端子INに入力信号Sが入力される
と、コンパレータAの出力端子とコンパレータBの出力
端子との接続点P1 における電位は信号S1 のようにな
り、これに伴って接続点P2 における電位は信号S4
示すように立ち上がっていき期間T2 の経過後、信号S
4 のレベルが第2のスレッショルドTH2 を超えるとハ
イレベル信号と判定される。この時、コンパレータDか
らはハイレベル信号が出力され、これによりスイッチS
Wがオフされ、第1のコンデンサC3 を含む回路の時定
数が元の値に戻される。それとともにコンパレータDか
らのハイレベル信号により出力端子OUTからはハイレ
ベルの出力信号S5 が出力され、マイクロコンピュータ
が正常に動作していることが検出される。
【0025】図3は本発明に係る異常検出装置の実施例
2を示す回路図であり、従来例と同一の機能を有する構
成部品には同一の符号を付し、その説明を省略する。ま
た図3に示した異常検出装置が図5に示した異常検出装
置と相違する点は、コンパレータCに対する第1のスレ
ッショルドを下げるためのスレッショルド降下手段20
を備えている点のみであり、ここではスレッショルド降
下手段20の構成についてのみ説明し、その他の構成の
説明は省略する。スレッショルド切替回路Fの一方の入
力端子にはコンパレータCの出力端子及びトランジスタ
TR1 のベースが接続され、他方の入力端子にはコンパ
レータDの出力端子及びトランジスタTR2 のベースが
接続されている。スレッショルド切替回路Fの出力端子
は、コンパレータCのスレッショルドや利得を回路特性
に応じて適切な値に調整するための抵抗やダイオード等
により実現され、コンパレータCにフィードバックをか
けるための図示しないヒステリシス回路を介してコンパ
レータCの反転入力端子に接続されている。
【0026】次に図3に示した回路の動作を図4に示す
信号波形図に基づいて説明する。ここでは説明を簡単に
するため、コンパレータCのスレッショルドをTH1
TH2 の2種類に限定する。なお、正常時における動作
については従来技術のところで説明した内容と同様であ
るのでその説明を省略し、ここではノイズが入った場合
の動作についてのみ説明する。図4に示したように入力
信号Sが入力端子INに入力されておらず、異常状態の
検出を示すローレベルの出力信号S6 が出力端子OUT
から出力されている状態においては、コンパレータDか
らはローレベル信号が出力されており、そのローレベル
信号がスレッショルド切替回路Fを介してコンパレータ
Cの反転入力端子にフィードバックされる。これによ
り、抵抗R5 と抵抗R12により設定されていたコンパレ
ータCの第1のスレッショルドTH 1 が以前よりも下げ
られ、低く設定されている。この状態でノイズNが入力
端子INに入力されると、このノイズNは結合回路1を
介して第1の演算増幅回路2に与えられ、コンパレータ
Aの出力端子とコンパレータBの出力端子との接続点P
1 からは図4(b)に示すような信号N1 が出力され
る。この信号N1 は前記低く設定された状態の第1のス
レッショルドTH1 以下ではローレベル信号と判定され
るので、コンパレータCからの出力信号はローレベルに
なり、トランジスタTR1 がオフし、接続点P2 の信号
は図4(c)に示すような信号N2 となる。そして、信
号N1 のレベルが上昇していき、第1のスレッショルド
TH1 を超えると信号N1 はハイレベルと判定され、コ
ンパレータCからはハイレベル信号が出力され、これに
よりトランジスタTR1 がオンし、接続点P2 の信号N
2 は第2のスレッショルドTH2 に達することなくロー
レベルに戻る。結果としてコンパレータDからの出力信
号はローレベルのまま維持され、したがって出力端子O
UTから出力される出力信号S6 はローレベルが維持さ
れ、ノイズNの入力による誤検出を生じることがない。
【0027】そして、図示しないマイクロコンピュータ
が回復し、再び入力端子INに入力信号Sが入力される
と、コンパレータAの出力端子とコンパレータBの出力
端子との接続点P1 における電位は信号S1 のようにな
り、これに伴って接続点P2における電位は信号S4
示すように立ち上がっていき、期間T2 の経過後、信号
4 のレベルが第2のスレッショルドTH2 を超えると
ハイレベル信号と判定される。この時コンパレータDか
らはハイレベル信号が出力され、これによりスレッショ
ルド切替回路Fの出力信号がハイレベルになり、これに
応答してスレッショルド切替回路Fが動作し、低く設定
されていた第1のスレッショルドTH1は元のレベルに
戻される。それとともにコンパレータDからのハイレベ
ル信号により出力端子OUTからはハイレベルの出力信
号S5 が出力され、マイクロコンピュータが正常に動作
していることが検出される。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る異常検
出装置(1)によれば、第3の演算増幅回路が異常検出
信号に相当する出力信号を出力した時に応答して第1の
演算増幅回路における第1のコンデンサを含む回路の時
定数を小さくするための時定数調整手段を備えているの
で、異常検出信号が出力されると、前記時定数が小さく
設定され、これにより前記第1のコンデンサの充電時間
を短くすることができる。したがって、第2の演算増幅
回路からの出力信号のレベルを速く変化させることがで
き、ノイズの入力による誤検出を防止することができ、
信頼性が向上する。
【0029】また、本発明に係る異常検出処理装置
(2)によれば、第3の演算増幅回路からの異常検出信
号に相当する出力信号に応答して第2の演算増幅回路に
おける第1のスレッショルドを下げるためのスレッショ
ルド降下手段を備えているので、異常検出手段が出力さ
れると、前記第1のスレッショルドが下がり、これによ
り第2の演算増幅回路からの出力信号のレベルを速く変
化させることができる。したがって、ノイズの入力によ
る誤検出を防止することができ、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異常検出装置の実施例を示す回路
図である。
【図2】(a)〜(d)は図1に示した回路の動作を説
明するための信号波形図である。
【図3】本発明に係る異常検出装置の別の実施例を示す
回路図である。
【図4】(a)〜(d)は図3に示した回路の動作を説
明するための信号波形図である。
【図5】従来の異常検出装置を示す回路図である。
【図6】(a)〜(d)は図5に示した回路の動作を説
明するための信号波形図である。
【図7】(a)〜(d)は図5に示した回路における動
作の問題点を説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
2 第1の演算増幅回路 3 第2の演算増幅回路 4 第3の演算増幅回路 10 時定数調整手段 A、B、C コンパレータ C3 第1のコンデンサ C4 第2のコンデンサ R14 抵抗 SW スイッチ F スレッショルド切替回路(スレッショルド降下手
段) TH1 第1のスレッショルド TH2 第2のスレッショルド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 11/30 310 H03K 17/16 H03K 17/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力側に第1のコンデンサ及び抵抗を含
    む回路が接続されたコンパレータを有し、マイクロコン
    ピュータからの入力信号が連続して入力されている時に
    一方レベルの信号を出力するとともに前記入力信号が入
    力されていない時に他方レベルの信号を出力する第1の
    演算増幅回路と、出力側に第2のコンデンサが接続され
    たコンパレータを有し、前記第1の演算増幅回路の出力
    信号を第1のスレッショルドと比較して出力し、該比較
    結果信号を出力する第2の演算増幅回路と、該第2の演
    算増幅回路の出力信号を第2のスレッショルドと比較し
    て該比較結果信号を出力する第3の演算増幅回路とを備
    え、前記入力信号が入力されていない時の前記第3の演
    算増幅回路の出力信号をマイクロコンピュータが異常で
    あることを示す異常検出信号として出力する異常検出装
    置において、前記第3の演算増幅回路が前記異常検出信
    号に相当する出力信号を出力した時に応答して前記第1
    のコンデンサ及び抵抗を含む回路の時定数を小さくする
    ための時定数調整手段を備えていることを特徴とする異
    常検出装置。
  2. 【請求項2】 出力側に第1のコンデンサ及び抵抗を含
    む回路が接続されたコンパレータを有し、マイクロコン
    ピュータからの入力信号が連続して入力されている時に
    一方レベルの信号を出力するとともに前記入力信号が入
    力されていない時に他方レベルの信号を出力する第1の
    演算増幅回路と、出力側に第2のコンデンサが接続され
    たコンパレータを有し、前記第1の演算増幅回路の出力
    信号を第1のスレッショルドと比較して出力し、該比較
    結果信号の反転信号を出力する第2の演算増幅回路と、
    該第2の演算増幅回路の出力信号を第2のスレッショル
    ドと比較して該比較結果信号を出力する第3の演算増幅
    回路とを備え、前記入力信号が入力されていない時の前
    記第3の演算増幅回路の出力信号をマイクロコンピュー
    タが異常であることを示す異常検出信号として出力する
    異常検出装置において、前記第3の演算増幅回路からの
    前記異常検出信号に相当する出力信号に応答して前記第
    2の演算増幅回路における前記第1のスレッショルドを
    下げるためのスレッショルド降下手段を備えていること
    を特徴とする異常検出装置。
JP6078565A 1994-04-18 1994-04-18 異常検出装置 Expired - Fee Related JP2775088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6078565A JP2775088B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6078565A JP2775088B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07287666A JPH07287666A (ja) 1995-10-31
JP2775088B2 true JP2775088B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=13665427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6078565A Expired - Fee Related JP2775088B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2775088B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07287666A (ja) 1995-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7142400B1 (en) Method and apparatus for recovery from power supply transient stress conditions
US20130278307A1 (en) Intelligent power supervisor
EP1087492A2 (en) Power-on reset circuit
JP2002228696A (ja) 電源ノイズセンサ
JP2979605B2 (ja) コンピュータに於けるキースイツチ入力部の異常検出方法
US5652836A (en) CPU reset circuit
JP2775088B2 (ja) 異常検出装置
JP2850618B2 (ja) リセット制御回路
KR950021938A (ko) 배터리 충전 제어 장치 및 그 방법
WO2004003574A1 (en) Under-voltage detection circuit
CN110992866A (zh) 显示面板的驱动电路和电子设备的逻辑电路
CN111565034B (zh) 电源下降重置电路以及电源下降重置信号产生方法
JP2776093B2 (ja) リセット回路
JPH0514158A (ja) パワーオンリセツトパルス制御回路
JP2000241565A (ja) タイマ回路
JPH0143650Y2 (ja)
JP2846200B2 (ja) コンデンサの放電回路およびこれを用いたタイミング発生回路
JP3262386B2 (ja) 電気部品接続認識装置
KR0154889B1 (ko) 마이콤의 에러 검출회로
JPH11338558A (ja) 定電圧出力装置
JPH0334689B2 (ja)
JP2850272B2 (ja) スイッチ入力検出回路
JPH0720759Y2 (ja) 停電補償誤動作防止機能を有する電源回路
JPH05283994A (ja) リセット回路
KR920009191B1 (ko) 리세트회로

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980324

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees