JP2850618B2 - リセット制御回路 - Google Patents

リセット制御回路

Info

Publication number
JP2850618B2
JP2850618B2 JP1084992A JP1084992A JP2850618B2 JP 2850618 B2 JP2850618 B2 JP 2850618B2 JP 1084992 A JP1084992 A JP 1084992A JP 1084992 A JP1084992 A JP 1084992A JP 2850618 B2 JP2850618 B2 JP 2850618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reset control
voltage
signal
reset
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1084992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05206811A (ja
Inventor
正 藤津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP1084992A priority Critical patent/JP2850618B2/ja
Publication of JPH05206811A publication Critical patent/JPH05206811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2850618B2 publication Critical patent/JP2850618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電源の投入時や切断時に
各種回路を初期化するために使用されるリセット制御信
号について、その出力タイミングを工夫したリセット制
御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子装置は、その電源の投入時や切
断時に装置内の各種回路を初期化するようになってお
り、そのためにリセット制御信号が使用されている。
【0003】図6はリセット制御信号を出力する従来使
用されたリセット制御回路を表わしたものである。この
リセット制御回路は、所定の信号ライン11に現われた
電源電圧を検出する電圧検出部12を備えている。電圧
検出部12は例えば比較器で規定の電圧と比較して、そ
の結果を表わした結果信号13を信号遅延部14に出力
する。信号遅延部14は結果信号を所定時間だけ遅延さ
せて得られた遅延後信号15をリセット出力部16に入
力する。リセット出力部16はこの遅延後信号15が入
力されると所定のリセット制御信号17を外部の図示し
ない回路に対して出力するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にリセット制御回
路では、電源の立ち上がり時に信号遅延部14における
遅延時間を比較的大きくとり、その後に回路のリセット
動作が解除されるようになっている。これは、電源の立
ち上がり時に発生するノイズによる回路の影響を除去し
たり、電源の立ち上がり後に所定の手順を踏んで初めて
成立する回路条件に対してもリセットをかける必要性が
ある場合があるからである。ところが、このように遅延
時間を大きくとると、電源の立ち下がり時にリセット出
力部16が同様の遅延時間経過後に回路のリセットを行
うことになる。したがって、電源の立ち下がり開始から
比較的短い時間内に、例えば電源スイッチの動作に起因
したノイズ等の不要信号が発生するような場合には、こ
れをリセット制御信号によって禁止することができず、
回路に悪影響を与える場合があった。
【0005】そこで本発明の目的は、電源の立ち上がり
時にはリセット制御信号の立ち上がるまでの時間を十分
とって不要な信号の検出を禁止させると共に、電源の立
ち下がり時には短時間でリセット制御信号が立ち下がり
迅速にリセットを行うことのできるようにしたリセット
制御回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)電源電圧と規定の電圧値とを比較して電圧の
立ち上がりあるいは立ち下がりを検出する第1の電圧検
出手段と、この第1の電圧検出手段が電圧の立ち上がり
を検出したときこの検出信号を第1の遅延時間だけ遅延
させる第1の信号遅延手段と、この第1の信号遅延手段
によって遅延された検出信号に基づいて回路のリセット
制御を行うための第1のリセット制御信号を発生させる
第1のリセット出力部とを備えた第1のリセット制御回
路部と、(ロ)抵抗を介して前記した電源電圧と規定の
電圧値とを比較して電圧の立ち上がりあるいは立ち下が
を検出する第2の電圧検出手段と、この第2の電圧検
出手段が電源電圧の立ち上がりを検出したときこの検出
信号を第1の遅延時間とは異なった第2の遅延時間だけ
遅延させる第2の信号遅延手段と、この第2の信号遅延
手段によって遅延された検出信号に基づいて回路のリセ
ット制御を行うための第2のリセット制御信号を発生さ
せる第2のリセット出力部とを備えた第2のリセット制
御回路部と、(ハ)第1のリセット出力部の出力側と前
記した抵抗の後段に配置された第2の電圧検出手段の入
力側とを接続した線路とをリセット制御回路に具備させ
る。
【0007】すなわち請求項1記載の発明では、電源電
圧の立ち上がり時には第1の信号遅延手段と第2の信号
遅延手段の双方によって遅延された後立ち上がるリセッ
ト制御信号によって十分な時間経過後に回路のリセット
が解除されるようにし、電源電圧の立ち下がり時には短
い遅延時間の方のリセット制御信号を基準として回路の
リセットが行われるようにした。
【0008】請求項2記載の発明では、(イ)電源電圧
と規定の電圧値とを比較して電圧の立ち上がりあるいは
立ち下がりを検出する第1の電圧検出手段と、この第1
の電圧検出手段が電圧の立ち下がりを検出したときこの
検出信号を第1の遅延時間だけ遅延させる第1の信号遅
延手段と、この第1の信号遅延手段によって遅延された
検出信号に基づいて回路のリセット制御を行うための第
1のリセット制御信号を発生させる第1のリセット出力
部とを備えた第1のリセット制御回路部と、(ロ)電源
電圧と規定の電圧値とを比較して電圧の立ち上がりある
いは立ち下がりを検出する第2の電圧検出手段と、この
第2の電圧検出手段が電源電圧の立ち上がりを検出した
ときこの検出信号を前記第1の遅延時間とは異なった第
2の遅延時間だけ遅延させる第2の信号遅延手段と、こ
の第2の信号遅延手段によって遅延された検出信号に基
づいて回路のリセット制御を行うための第2のリセット
制御信号を発生させる第2のリセット出力部とを備えた
第2のリセット制御回路部と、(ハ)第1のリセット出
力部の出力側と前記第2のリセット出力部の出力側を接
続したリセット制御信号出力用のリセット制御信号出力
端子とをリセット制御回路に具備させる。
【0009】すなわち請求項2記載の発明では、電源電
圧の立ち上がり時には第1の信号遅延手段と第2の信号
遅延手段のうちより長く遅延された後立ち上がるリセッ
ト制御信号によって十分な時間経過後に回路のリセット
が解除されるようにし、電源電圧の立ち下がり時には短
い遅延時間の方のリセット制御信号を基準として回路の
リセットが行われるようにした。
【0010】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0011】第1の実施例
【0012】図1は本発明の第1の実施例におけるリセ
ット制御回路の概略構成を表わしたものである。このリ
セット制御回路は信号ライン211 の電圧を入力する第
1のリセット制御回路部221 と、これから出力される
第1のリセット制御信号23 1 を入力する第2のリセッ
ト制御回路部222 とを備えている。第2のリセット制
御回路部222 の入力側には抵抗24の一端が接続され
ており、その他端は信号ライン212 に接続されてい
る。また、第2のリセット制御回路部222 からは第2
のリセット制御信号232 が出力されるようになってい
る。
【0013】ここで第1のリセット制御回路部22
1 は、信号ライン211 の電圧を検出する第1の電圧検
出部251 と、この検出した第1の検出信号261 を遅
延させる第1の信号遅延部271 と、遅延された第1の
検出信号281 を入力して第1のリセット制御信号23
1 を出力する第1のリセット出力部291 から構成され
ている。第2のリセット制御回路部222 も同様に第2
の電圧検出部252 と、この検出した第2の検出信号2
2 を遅延させる第2の信号遅延部272 と、遅延され
た第2の検出信号282 を入力して第2のリセット制御
信号232 を出力する第2のリセット出力部292 から
構成されている。
【0014】なお、第1および第2のリセット制御回路
部221 、222 の回路構成は同一でよい。しかしでが
らこの第1の実施例では第1のリセット制御回路部22
1 の出力側を第2のリセット制御回路部222 の入力側
に接続しているので、第2のリセット制御回路部222
の抵抗32を実質的に抵抗24に置き換えてこれを省略
することができる。
【0015】図2は、このリセット制御回路部の具体的
な回路構成を表わしたものである。リセット制御回路部
22の電圧検出部25は、電源電圧と規定電圧値VC1
を比較し、この規定電圧値VC1より高いか低いかを判定
する回路部分である。この電圧検出部25は、電源電圧
測定部位31の電圧VC を分圧する2つの抵抗32、3
3を備えている。それぞれ抵抗値がR1 、R2 のこれら
の抵抗32、33の接続点34は差動増幅回路35の
(−)入力端子に接続されている。差動増幅回路35の
(+)入力端子には、内部固定電圧VC1が印加されてい
る。この結果として、差動増幅回路35の出力側の測定
点36には、電源電圧測定部位31の電圧が規定電圧値
C ′よりも高い状態でH(ハイ)レベルとなり、これ
以外の場合にはL(ロー)レベルとなるような検出信号
26が出力されることになる。
【0016】ここで、規定電圧VC ′は次の式で表わす
ことができる。
【0017】
【数1】
【0018】検出信号26を入力してこれを所定時間だ
け遅延させる信号遅延部27は、図2に示したように抵
抗38と、その一端をベースに接続しエミッタを設置し
たトランジスタ39と、このトランジスタ39のコレク
タ側に(−)入力端子を接続した差動増幅回路41とを
備えている。トランジスタ39のコレクタ側には、電流
C を供給する定電流回路42と、一端を設置した容量
t のコンデンサ43も接続されている。また、差動増
幅回路41の(+)入力端子には固定電圧VC2が印加さ
れている。
【0019】このような信号遅延部27で、検出信号2
6を遅延させるための設定時間tdは、定電流回路42
の電流iC と差動増幅回路41の固定電圧VC2とコンデ
ンサ43の容量Ct を用いて次式によって表わされる。
【0020】
【数2】
【0021】信号遅延部27の差動増幅回路41の出力
側の測定点44には、このようにして遅延された検出信
号28が出力される。
【0022】この遅延された検出信号28を入力してリ
セット制御信号23を出力するリセット出力部29は、
図2に示したように測定点44に一端を接続した抵抗4
5と、この抵抗45の他端にベースを接続したエミッタ
接地のトランジスタ46から構成されている。このトラ
ンジスタ46のコレクタからリセット制御信号23が出
力されるようになっている。このようにリセット出力部
29は外部にリセット制御信号23を出力するための駆
動回路であり、一般にはオープンコレクタ出力の回路と
なっている。
【0023】図3は、図2で説明した2つのリセット制
御回路部を接続した第1の実施例におけるリセット制御
回路の動作を説明するためのものである。なお、説明に
おいて添字“1 ”を付した回路は第1のリセット制御回
路部221 に関するものであり、添字“2 ”を付した回
路は第2のリセット制御回路部222 に関するものであ
る。
【0024】まず、電源電圧が立ち上がる場合を説明す
る。図3(a)に示したように時刻t1 に電源電圧が立
ち上がりを開始したとする。電源電圧測定部位31の電
圧が規定電圧値VC ′よりも高くなると、第1のリセッ
ト制御回路部221 において電圧検出部251 から出力
される検出信号261 (図3(b))の信号レベルが変
化する。この検出信号261 は第1の信号遅延部271
で設定時間tdr1(ここで添字“r ”は立ち上がり時を
示す。)だけ遅延され、図3(c)に示したように遅延
された検出信号281 (反転波形)が出力される。検出
信号281 の出力されるタイミングは、定電流回路42
を流れる電流iC がコンデンサ43に所定以上電荷を充
電したときである。したがって、電流iC が小さいほ
ど、またはコンデンサ43の容量Ct が大きいほど設定
時間tdr1は長くなる。第1のリセット出力部29
1 は、この検出信号281 を基にして同図(d)に示す
ような第1のリセット制御信号231 を出力する。
【0025】この第1のリセット制御信号231 は図1
に示す抵抗24と第2の電圧検出部252 の接続点51
に供給される。第2の電圧検出部252 は、第1のリセ
ット制御信号231 がLレベルである限り、たとえ信号
ライン212 に印加された電源電圧が完全に立ち上がっ
ていても抵抗24の電圧降下によってこれを検出するこ
とができない。したがって、図3(e)に示したように
第1のリセット制御信号231 がHレベルに変化した時
点で初めて電圧の検出を行う。そして同図(f)に示す
ように検出信号262 を出力する。第2の信号遅延部2
2 はこの検出信号262 を設定時間tdr1とは異なる
設定時間tdr2だけ遅延させ、遅延された第2の検出信
号282 (図3(g))を出力する。第2のリセット出
力部29 2 はこれを基にして図3(h)に示す第2のリ
セット制御信号232 を出力することになる。
【0026】このように図3(a)に示したように電源
電圧が立ち上がる際には、第1のリセット制御回路部2
1 による検出信号261 の遅延と第2のリセット制御
回路部222 による検出信号262 の遅延の双方が作用
して電源電圧の立ち上がりから比較的長い時間が経過し
た後に第2のリセット制御回路部222 から出力される
リセット制御信号232 が立ち上がる。そこでこの時点
までシステム各部のリセットが解除されない。このた
め、図3(i)に示すように電源電圧の立ち上がり開始
直後にノイズ等の不要信号52が発生した場合でも、こ
の後にリセット制御信号232 が解除されるのでこれま
での信号の検出は禁止されることになり、システムに悪
影響を与えることはない。
【0027】次に、電源電圧が立ち下がる場合を説明す
る。図3(a)に示したように時刻t2 に電源電圧の立
ち下がりが開始されたものとする。これからわずか後に
第1の電圧検出部251 は接続点51の電圧が規定電圧
値VC ′よりも低下したことを検出する(図3
(b))。そして、これから設定時間tdf1(ここで添
字“f ”は立ち下がり時を示す。)だけ遅延され、図3
(c)に示したように遅延された検出信号281 (反転
波形)が出力される。検出信号281 の出力されるタイ
ミングは、コンデンサ43に蓄積された電荷がトランジ
スタ39のオン動作によってコレクタ・エミッタ間のオ
ン抵抗によって放電されることによって行われる。した
がって、コンデンサ43の容量が特に大くない本実施例
の回路構成では電源の立ち上がり時と比べてより短時間
で検出信号281 が出力されることになる。第1のリセ
ット出力部291 は、この検出信号281 を基にして同
図(d)に示すような第1のリセット制御信号231
出力する。この第1のリセット制御信号231 は接続点
51に供給されることになる。
【0028】ところで、電源電圧の立ち上がり時には、
第1のリセット制御信号231 の立ち上がり時点で第2
の電圧検出部252 が検出動作を行った。ところが、電
源電圧の立ち下がりの場合には、第1のリセット制御信
号231 がまだHレベルとなっている状態でも信号ライ
ン212 に印加された電源電圧の低下に伴って接続点5
1の電位が低下する。この結果、第2の電圧検出部25
2 は第1の電圧検出部251 とほぼ同時刻に電源電圧の
低下を検出し(図3(e))、検出信号262 を出力す
る(図3(f))。
【0029】第2の信号遅延部272 はこの検出信号2
2 を設定時間tdf1とは異なる設定時間tdf2だけ遅
延させ、遅延された第2の検出信号282 (図3
(g))を出力する。第2のリセット出力部292 はこ
れを基にして図3(h)に示す第2のリセット制御信号
232 を出力することになる。
【0030】このように電源電圧の立ち下がりでは2つ
のリセット制御回路部221 、22 2 が同時に電圧の立
ち下がりを検出し、これを基にして短い遅延時間の方で
リセット制御信号23を出力するようにした。したがっ
て、図3(i)に示したように電源電圧の立ち下がり開
始から比較的短い時間内に不要信号52が発生するよう
な場合でも、この前にリセット制御信号232 で装置各
部がリセットされることになり、システムに悪影響を与
えることがほとんどない。
【0031】なお、以上説明した第1の実施例では第1
のリセット制御信号231 を接続点51に供給するだけ
でなく、第2のリセット制御信号232 とは別のリセッ
ト制御信号として活用することができる。すなわち、図
3(d)および(h)に示したようにこれらのリセット
制御信号231 、232 の立ち上がりと立ち下がりのタ
イミングはそれぞれ異なっている。したがって、第2の
リセット制御信号23 2 よりもリセットのタイミングが
好ましいとされる回路部分に対しては、この第1のリセ
ット制御信号231 を供給するようにすることも可能で
ある。
【0032】第2の実施例
【0033】図4は本発明の第2の実施例におけるリセ
ット制御回路の概略構成を表わしたものである。図1と
同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を
適宜省略する。この第2の実施例のリセット制御回路は
信号ライン21の電圧を入力する第1のリセット制御回
路部221 と、同じく信号ライン21の電圧を入力する
第2のリセット制御回路部222 とを備えている。第1
および第2のリセット制御回路部221 、222 の出力
側は接続点61によって接続され、この接続点61に接
続されたリセット制御信号出力端子62からリセット制
御信号63が出力されるようになっている。
【0034】ここで第1のリセット制御回路部22
1 は、信号ライン21の電圧を検出する第1の電圧検出
部251 と、この検出した第1の検出信号261 を遅延
させる第1の信号遅延部271 と、遅延された第1の検
出信号281 を入力して第1のリセット制御信号231
を出力する第1のリセット出力部291 から構成されて
いる。第2のリセット制御回路部222 も同様に第2の
電圧検出部252 と、この検出した第2の検出信号26
2 を遅延させる第2の信号遅延部272 と、遅延された
第2の検出信号282 を入力して第2のリセット制御信
号232 を出力する第2のリセット出力部292 から構
成されている。
【0035】これら第1および第2のリセット制御回路
部221 、222 の回路構成は同一となっている。それ
らの具体的な回路構成は図2で詳細に説明したので、そ
れらの説明を省略する。
【0036】図5は、この第2の実施例におけるリセッ
ト制御回路の動作を説明するためのものである。なお、
説明において添字“1 ”を付した回路は第1のリセット
制御回路部221 に関するものであり、添字“2 ”を付
した回路は第2のリセット制御回路部222 に関するも
のである。
【0037】まず、電源電圧が立ち上がる場合を説明す
る。図5(a)に示したように時刻t1 に電源電圧が立
ち上がりを開始したとする。電源電圧測定部位31の電
圧が規定電圧値VC ′よりも高くなると、第1および第
2のリセット制御回路部22 1 、222 の双方で電圧検
出部251 、252 から出力される検出信号261 、2
2 (図5(b))の信号レベルが変化する。検出信号
261 は第1の信号遅延部271 で設定時間tdr1(こ
こで添字“r ”は立ち上がり時を示す。)だけ遅延さ
れ、図5(c)に示したように遅延された検出信号28
1 (反転波形)が出力される。これに対して、検出信号
262 は第2の信号遅延部272 で設定時間tdr2(た
だしtdr1<tdr2)だけ遅延され、図5(d)に示し
たように遅延された検出信号282 (反転波形)が出力
される。
【0038】第1のリセット出力部291 は、遅延され
た検出信号281 を基にしてこれとほぼ同一タイミング
で信号レベルの変化を示すリセット制御信号を出力し、
第2のリセット出力部292 は、遅延された検出信号2
2 を基にしてこれとほぼ同一タイミングで信号レベル
の変化を示すリセット制御信号を出力する。しかしなが
ら、第1および第2のリセット出力部291 、292
出力側は共通接続されているので、リセット制御信号出
力端子62から出力されるリセット制御信号63は図5
(e)に示したように長い方の遅延時間で遅延された信
号となる。
【0039】このように図5(a)に示したように電源
電圧が立ち上がる際には、第1のリセット制御回路部2
1 による検出信号261 の遅延と第2のリセット制御
回路部222 による検出信号262 の遅延のうち遅延量
の大きい方の時間が経過した後にリセット制御信号63
が立ち上がり、システム各部のリセットの解除が行われ
る。このため、図5(f)に示すように電源電圧の立ち
上がり開始直後にノイズ等の不要信号52が発生した場
合でも、この後に立ち上がったリセット制御信号63で
装置各部のリセットが解除されるので、システムに悪影
響を与えることはない。
【0040】次に、電源電圧が立ち下がる場合を説明す
る。図5(a)に示したように時刻t2 に電源電圧の立
ち下がりが開始されたものとする。これからわずか後に
第1および第2の電圧検出部251 、252 は電源電圧
が規定電圧値VC ′よりも低下したことを検出する(図
5(b))。この結果、検出信号261 はこれから設定
時間tdf1だけ遅延され、図5(c)に示したように遅
延された検出信号28 1 (反転波形)が出力される。ま
た、検出信号262 はこれから設定時間tdf2(ただし
tdf2<tdf2)だけ遅延され、図5(d)に示したよ
うに遅延された検出信号282 (反転波形)が出力され
る。
【0041】第1のリセット出力部291 は、遅延され
た検出信号281 を基にしてこれとほぼ同一タイミング
で信号レベルの変化を示すリセット制御信号を出力し、
第2のリセット出力部292 は、遅延された検出信号2
2 を基にしてこれとほぼ同一タイミングで信号レベル
の変化を示すリセット制御信号を出力する。しかしなが
ら、第1および第2のリセット出力部291 、292
出力側は共通接続されているので、接続点61に表わさ
れる実際のリセット制御信号63は図5(e)に示した
ように短い方の遅延時間で遅延された信号となる。
【0042】このように図5(a)に示したように電源
電圧が立ち下がる際には、第1のリセット制御回路部2
1 による検出信号261 の遅延と第2のリセット制御
回路部222 による検出信号262 の遅延のうち遅延量
の小さい方の時間が経過した後にリセット制御信号63
が出力され、システム各部のリセットに使用される。こ
のため、図5(f)に示したように電源電圧の立ち下が
り開始から比較的短い時間内に不要信号52が発生する
ような場合でも、この前にリセット制御信号63で装置
各部のリセットが行われるのが通常であり、システムに
悪影響を与えることがほとんどない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、異なる
遅延時間を有するリセット制御回路部を2組直列または
並列に配置し、これらのリセット制御回路部の遅延時間
を異ならせるようにした。このため、電源電圧の立ち下
がり時にはこのうちの短い方の遅延時間によって電源電
圧の立ち下がりを検出したリセット制御信号を得ること
ができる。この結果、電源電圧が下降したときの回路の
誤動作による影響や、不要信号の発生等があっても、こ
れらを即時に禁止させることができるという効果があ
る。
【0044】また、本発明では2組のリセット制御回路
部を直列または並列に接続してリセット制御回路を構成
しているので、回路の共通部品が多く、回路を安価に製
作することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるリセット制御回
路の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】第1および第2の実施例におけるリセット制御
回路部の具体的な回路図である。
【図3】第1の実施例におけるリセット制御回路の各部
の信号波形を示す波形図である。
【図4】本発明の第2の実施例におけるリセット制御回
路の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図5】第2の実施例におけるリセット制御回路の各部
の信号波形を示す波形図である。
【図6】リセット制御信号を出力する従来使用されたリ
セット制御回路を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
221 第1のリセット制御回路部 222 第2のリセット制御回路部 231 第1のリセット制御信号 232 第2のリセット制御信号 24、32、33 抵抗 251 第1の電圧検出部 252 第2の電圧検出部 271 第1の信号遅延部 272 第2の信号遅延部 291 第1のリセット出力部 292 第2のリセット出力部 35、41 差動増幅回路 39、46 トランジスタ 42 定電流回路 43 コンデンサ 62 リセット制御信号出力端子 63 リセット制御信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧と規定の電圧値とを比較して電
    圧の立ち上がりあるいは立ち下がりを検出する第1の電
    圧検出手段と、この第1の電圧検出手段が電圧の立ち上
    がりを検出したときこの検出信号を第1の遅延時間だけ
    遅延させる第1の信号遅延手段と、この第1の信号遅延
    手段によって遅延された検出信号に基づいて回路のリセ
    ット制御を行うための第1のリセット制御信号を発生さ
    せる第1のリセット出力部とを備えた第1のリセット制
    御回路部と、 抵抗を介して前記電源電圧と規定の電圧値とを比較して
    電圧の立ち上がりあるいは立ち下がりを検出する第2の
    電圧検出手段と、この第2の電圧検出手段が電源電圧の
    立ち上がりを検出したときこの検出信号を前記第1の遅
    延時間とは異なった第2の遅延時間だけ遅延させる第2
    の信号遅延手段と、この第2の信号遅延手段によって遅
    延された検出信号に基づいて回路のリセット制御を行う
    ための第2のリセット制御信号を発生させる第2のリセ
    ット出力部とを備えた第2のリセット制御回路部と、 前記第1のリセット出力部の出力側と前記抵抗の後段に
    配置された第2の電圧検出手段の入力側とを接続した線
    路とを具備することを特徴とするリセット制御回路。
  2. 【請求項2】 電源電圧と規定の電圧値とを比較して電
    圧の立ち上がりあるいは立ち下がりを検出する第1の電
    圧検出手段と、この第1の電圧検出手段が電圧の立ち
    がりを検出したときこの検出信号を第1の遅延時間だけ
    遅延させる第1の信号遅延手段と、この第1の信号遅延
    手段によって遅延された検出信号に基づいて回路のリセ
    ット制御を行うための第1のリセット制御信号を発生さ
    せる第1のリセット出力部とを備えた第1のリセット制
    御回路部と、 前記電源電圧と規定の電圧値とを比較して電圧の立ち上
    がりあるいは立ち下がりを検出する第2の電圧検出手段
    と、この第2の電圧検出手段が電源電圧の立ち上がりを
    検出したときこの検出信号を前記第1の遅延時間とは異
    なった第2の遅延時間だけ遅延させる第2の信号遅延手
    段と、この第2の信号遅延手段によって遅延された検出
    信号に基づいて回路のリセット制御を行うための第2の
    リセット制御信号を発生させる第2のリセット出力部と
    を備えた第2のリセット制御回路部と、 前記第1のリセット出力部の出力側と前記第2のリセッ
    ト出力部の出力側を接続したリセット制御信号出力用の
    リセット制御信号出力端子とを具備することを特徴とす
    るリセット制御回路。
JP1084992A 1992-01-24 1992-01-24 リセット制御回路 Expired - Fee Related JP2850618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1084992A JP2850618B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 リセット制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1084992A JP2850618B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 リセット制御回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05206811A JPH05206811A (ja) 1993-08-13
JP2850618B2 true JP2850618B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=11761804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1084992A Expired - Fee Related JP2850618B2 (ja) 1992-01-24 1992-01-24 リセット制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2850618B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5163211B2 (ja) * 2008-03-24 2013-03-13 ミツミ電機株式会社 リセット回路および電源制御用半導体集積回路
JP5181761B2 (ja) * 2008-03-24 2013-04-10 ミツミ電機株式会社 リセット回路および電源制御用半導体集積回路
JP5133804B2 (ja) * 2008-07-18 2013-01-30 ルネサスエレクトロニクス株式会社 リセット信号生成回路
JP5985949B2 (ja) * 2012-10-01 2016-09-06 ローム株式会社 タイマー回路、並びに、これを用いたパワーオンリセット回路、電子機器及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05206811A (ja) 1993-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6686782B2 (en) Power supply voltage detection circuit
US4081700A (en) Touch control switch circuit with compensation for power supply line fluctuations
KR100304295B1 (ko) 전원전압검출장치
US6751079B2 (en) Circuit for the detection of short voltage glitches in a supply voltage
EP0667533A2 (en) Loss-of-signal detector
US4801788A (en) Bar code scanner for a video signal which has a shading waveform
JP2850618B2 (ja) リセット制御回路
JP2947149B2 (ja) 信号を基準値に固定する回路
US6188264B1 (en) Automatic threshold level control circuit
JPH10177044A (ja) ゼロクロス検出回路
US5831567A (en) Method and signal processing apparatus for generating digital signal from analog signal
US7003408B2 (en) Hysteresis characteristic setting device and hysteresis characteristic setting method
US5300825A (en) Peak signal detecting device
JP2775088B2 (ja) 異常検出装置
JPS6020159A (ja) マルチプレクサの故障検出方法
KR100446276B1 (ko) 펄스 신호 발생기
JP2723688B2 (ja) 半導体集積回路の周波数特性測定装置
JPH05283994A (ja) リセット回路
JP2692135B2 (ja) 負荷制御装置
KR970008061A (ko) 자동 제어 녹음 회로 오동작 방지 회로가 부가된 녹음/재생 제어 신호 발생장치
US20050179477A1 (en) Integrated circuit and method for generating a ready signal
JPH0642767B2 (ja) システムリセット回路
JPH0334025B2 (ja)
JPH06242845A (ja) 直流安定化電源装置
JPH0783747A (ja) 信号検出回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071113

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091113

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091113

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101113

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees