JP2774946B2 - 電気アシスト・ステアリング・システムの制御方法及び装置 - Google Patents

電気アシスト・ステアリング・システムの制御方法及び装置

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JP2774946B2
JP2774946B2 JP7052784A JP5278495A JP2774946B2 JP 2774946 B2 JP2774946 B2 JP 2774946B2 JP 7052784 A JP7052784 A JP 7052784A JP 5278495 A JP5278495 A JP 5278495A JP 2774946 B2 JP2774946 B2 JP 2774946B2
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steering
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ケヴィン・エム・マクローリン
ジョセフ・ディー・ミラー
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
TRW Inc
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気アシスト・ステア
リング・システムに関し、更に詳しくは、電気アシスト
・ステアリング・システムを制御してステアリング感覚
を改善する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気アシスト・ステアリング・システム
は、この技術では周知である。ラック及びピニオンギア
の組を用いる電気アシスト・ステアリング・システム
は、電気モータを使って、(i)ピニオンギアに接続さ
れたステアリング入力シャフトに回転力(rotary
force)を印加するか、又は(ii)その上にラッ
クの歯を有するステアリング部材に任意の線形の力を印
加するか、によって、パワー・アシストを提供する。こ
のようなシステムにおける電気モータは、典型的には、
(i)運転者が車両のステアリング・ホイールに加える
トルクと、(ii)感知された車両速度と、に応答して制
御される。
【0003】米国特許第3983953号では、電気モ
ータは入力ステアリング・シャフトに結合され、車両の
操作者によってステアリング・ホイールに印加されるト
ルクに応答して付勢される。電気制御システムは、トル
ク・センサと車両速度センサとを含む。コンピュータ
が、両方のセンサからの出力信号を受け取る。このコン
ピュータが、印加されたステアリング・トルクと感知さ
れた車両速度とに依存して、モータによって与えられる
アシストの量を制御する。
【0004】TRW社に譲渡されている、Drutch
asへの米国特許第4415054号(米国再発行特許
32222号)は、Hブリッジ構成を介して駆動される
直流型の電気アシスト・モータを含む。このモータは、
ネジ切りコンボリューション(thread conv
olution)部分とその上の直線にカットされたラ
ック歯を有する部分とを有するステアリング部材を包囲
する回転可能な電機子(armature)を含む。電
気アシスト・モータの電機子の回転により、ステアリン
グ部材のネジ切りコンボリューション部分に駆動可能に
結合されたボールナット駆動構成を介して、ステアリン
グ部材の線形運動が生じる。トルク感知装置が、ステア
リング・コラムに結合され、ステアリング・ホイールに
運転者が加えた入力トルクを感知する。このトルク感知
装置は、磁気ホール効果センサ構成を用いて、トーショ
ンバーの両端の入力及び出力シャフトの間の相対的な回
転を感知する。電子的制御ユニット(ECU)が、この
トルク感知装置からの信号をモニタして、それに応答し
て電気アシスト・モータを制御する。車両速度センサ
が、ECUに、車両速度を示す信号を提供する。ECU
は、感知された車両速度と感知されたトルク要求信号と
の両方に応答して、電気アシスト・モータを流れる電流
を制御する。ECUは、車両速度が増加するにつれて、
ステアリング・アシストを減少させる。これが、この技
術において、速度比例ステアリングと通常称されるもの
である。
【0005】米国特許第4660671号は、Drut
chas型のステアリング・ギアに基づく電気制御され
たステアリング・システムを開示している。この671
特許の構成では、直流モータは、ボールナットから軸的
に離間しており(axially spaced)、接
続チューブ(connection tube)を介し
てそれに動作的に接続されている。電子制御は、ステア
リング・システムの動作をモニタする複数の診断の特徴
を有している。電気ステアリング・システムの動作にお
いてエラーが検出された場合には、パワー・アシスト・
システムが消勢され、ステアリングは、非アシスト・モ
ードに戻る。
【0006】TRW Cam Gears Limit
edに譲渡されている、Northへの米国特許第47
94997号は、ボールナットを介してラックに動作的
に接続されている電気モータを有する電気アシスト・ス
テアリング・システムを開示している。車両速度センサ
と印加されたステアリング・トルク・センサとが、EC
Uに動作的に接続されている。ECUは、印加されたス
テアリング・トルクと感知された車両速度との両方の関
数として、モータを流れる電流を制御する。電流は、モ
ータに印加されるパルス幅変調(PWM)された信号の
パーセンテージを制御することによって制御される。P
WMが増加するにつれて、パワー・アシストが増加す
る。ECUすなわちコンピュータは、トルクアウト値と
も称されるステアリング・アシスト値(PWM値)を、
トルクイン値とも称される印加されたステアリング・ト
ルクの関数として、複数の所定の離散的な車両速度値に
対して提供する離散的な制御曲線によって予めプログラ
ムされている。各車両速度の値は、関連するトルクイン
対トルクアウト制御曲線として与えられる。
【0007】997特許の図3には、ECUに記憶され
たトルクイン対トルクアウト制御曲線が示されている。
車両の駐車の際などの低速の車両移動に対して用いられ
るトルクイン対トルクアウト曲線もある。これらの制御
曲線のそれぞれによって、印加されたステアリング・ト
ルクが関連する値に達する場合には、最大のアシストが
許容される。最小速度曲線と最大速度曲線との間の車両
速度には、複数の離散的な曲線が提供される。それ以外
の離散的な車両速度曲線は、すべて、低速及び高速曲線
の間にある。これらのトルクイン対トルクアウトから、
パワー・アシストは、車両速度が増加するにつれて減少
することがわかる。パワー・アシストのある1つのレベ
ルから別の車両速度に対する別のレベルへの移動は、ス
テップ状に又はジャンプ状に生じる。このタイプのシス
テムでのアシストのレベルの変化は、ステアリング運動
の間に車両速度が変化する場合には、車両の操作者が感
じることができる。
【0008】
【発明の概要】本発明は、電気アシスト・モータのトル
クイン対トルクアウト制御の滑らかな速度比例制御を与
える電気アシスト・ステアリング・システムを制御する
方法及び装置に関する。低速及び高速のトルクイン対ト
ルクアウト制御曲線が確立される。低速及び高速の間の
車両速度に対するトルクイン対トルクアウト値は、低速
及び高速の値の関数として補間される。
【0009】本発明によれば、ステアリング制御信号に
応答してステアリング・アシストを提供するステアリン
グ・アシスト・システムを制御する装置が提供される。
この装置は、車両速度を感知しその感知した車両速度を
示す値を有する速度信号を提供する車両速度感知手段
と、車両のハンド・ホイールに動作的に接続されており
印加されたステアリング・トルクを感知しその印加され
たステアリング・トルクを示すトルク信号を提供するト
ルク感知手段と、を備えている。この装置は、更に、前
記車両速度感知手段と前記トルク感知手段とに動作的に
接続された制御手段を備えている。この制御手段は、第
1の車両速度に関連したトルクイン対トルクアウト・ア
シスト値の第1の組と、第2の車両速度に関連したトル
クイン対トルクアウト・アシスト値の第2の組とを含
む。この制御手段は、印加されたステアリング・トルク
に応答し、(i)前記速度信号と(ii)アシスト値の前
記第1及び第2の組の両方とに対して関数関係をもつ値
を有する前記ステアリング制御信号を提供する。
【0010】本発明の好適実施例によれば、前記第1の
車両速度は比較的低い車両速度であり、該第1の車両速
度に関連する前記トルクイン対トルクアウト・アシスト
値は、第1の所定のトルクイン値を超えた後は、第1の
実質的に放物線状の関数に従って増加する。前記第2の
車両速度は比較的高い車両速度であり、該第2の車両速
度に関連する前記トルクイン対トルクアウト・アシスト
値は、第2の所定のトルクイン値を超えた後は、第2の
実質的に放物線状の関数に従って増加する。前記第2の
所定のトルクイン値は、前記第1の所定のトルクイン値
よりも小さい。前記ステアリング制御信号は、
【数3】TASSIST=(KSP×TLOW)+((KSPMAX−K
SP)×THIGH) に従って決定される要求されるトルク・アシスト値のT
ASSISTと関数関係を有し、ここで、TLOW はアシスト値
の前記第1の組に従ったトルクアウト値であり、THIGH
はアシスト値の前記第2の組に従ったトルクアウト値で
あり、KSPは車両速度が増加するにつれて減少する速度
比例値であり、KSPMAX は低い車両速度における最大の
速度比例値である。
【0011】本発明によれば、ステアリング制御信号に
応答してステアリング・アシストを提供するステアリン
グ・アシスト・システムを制御する方法は、車両速度を
感知しその感知した車両速度を示す値を有する速度信号
を提供するステップと、印加されたステアリング・トル
クを感知しその印加されたステアリング・トルクを示す
トルク信号を提供するステップと、を有する。この方法
は、更に、第1の車両速度に関連したトルクイン対トル
クアウト・アシスト値の第1の組を提供するステップ
と、第2の車両速度に関連したトルクイン対トルクアウ
ト・アシスト値の第2の組を提供するステップと、を含
む。この方法は、また、印加されたステアリング・トル
クに応答し、(i)前記車両速度信号と(ii)トルクイ
ン対トルクアウト・アシスト値の前記第1及び第2の組
の両方とに対して関数関係を有する値を有する前記ステ
アリング制御信号を提供するステップと、を含む。
【0012】本発明の好適実施例によれば、この方法の
前記ステアリング制御信号を提供するステップは、
【数4】TASSIST=(KSP×TLOW)+((KSPMAX−K
SP)×THIGH) に従って決定される要求されるトルク・アシスト値のT
ASSISTを決定するステップを含み、ここで、TLOW はア
シスト値の前記第1の組に従ったトルクアウト値であ
り、THIGHはアシスト値の前記第2の組に従ったトルク
アウト値であり、KSPは車両速度が増加するにつれて減
少する速度比例値であり、KSPMAX は低い車両速度にお
ける最大の速度比例値である。
【0013】
【実施例】図1を参照すると、パワーアシスト・ステア
リング・システム10は、ピニオンギア14に動作的に
接続された(operatively connect
ed)ステアリング・ホイール12を含む。特に、車両
のステアリング・ホイール12は入力シャフト16に接
続され、ピニオンギア14は出力シャフト17に接続さ
れている。入力シャフト16は、トーションバー18を
介して出力シャフト17に動作的に結合されている。ト
ーションバー18は、印加されたステアリング・トルク
に応答してねじれ(ツイストし)、よって、入力シャフ
ト16と出力シャフト17との間での相対的な回転を許
容する。ストップ(図示せず)が、この技術分野では知
られている態様で入力及び出力シャフトの間のこの相対
的な回転の量を制限する。
【0014】ピニオンギア14は、ラックすなわち線形
ステアリング部材20上の直線状に切られた歯とかみ合
って係合しているはす歯(helical teet
h)を有している。ラック部材上の直線状に切られたギ
アの歯と結合したピニオンギアは、ラックとピニオンギ
アとの組を形成する。ラックは、既知の態様でステアリ
ング・リンケージを有する車両の操縦(かじ取り)可能
なホイール(steerable wheels)2
2、24に、操縦可能に結合されている。ステアリング
・ホイール12がターンされると、ラックとピニオンギ
アとの組は、ステアリング・ホイールの回転運動をラッ
クの直線運動に変換する。ラックが直線状に移動する場
合には、操縦可能ホイール22、24は、それに関連す
るステアリング軸の回りをピボット運動し、車両が操縦
される。
【0015】電気アシスト・モータ26は、ラック20
に駆動的に接続されている。電気モータ26は、付勢さ
れると、パワーアシスト・ステアリングを提供し、車両
操作者による車両のステアリング・ホイールの回転を補
助する。本発明の好適実施例によれば、電気アシスト・
モータは、可変リラクタンス・モータである。可変リラ
クタンス・モータは、小型であり、抵抗が小さく、トル
ク・慣性比率が高いので、電気アシスト・ステアリング
・システムでの使用で望まれる。
【0016】上述したように、ラック20は、ピニオン
ギアとかみ合って係合している直線状のラックの歯部分
を有している。ラック20はまた、ネジ切りされたコン
ボリューション(threaded convolut
ion)部分を有している。可変リラクタンス・モータ
26は、ラック20を取り囲み、モータ・ハウジング内
に設置されている。モータ26は、本発明の好適実施例
では、8つの固定子ポールと6つの回転子ポールとを含
む。固定子ポールは、Aa、Bb、Cc、Ddで表され
る対で付勢されるように配置されている。
【0017】可変リラクタンス・モータの動作とその動
作原理とは、この技術分野では周知である。基本的に
は、固定子ポールは対で付勢される。回転子は、固定子
ポールと回転子ポールとの間のリラクタンスを最小にす
るように運動する。最小のリアクタンスは、1対の回転
子ポールが付勢された固定子ポールと整列する(ali
gned)場合に生じる。いったん最小のリアクタンス
が達成されれば、すなわち、1対の回転子ポールが付勢
された固定子ポールと整列すれば、これらの付勢された
固定子ポールは消勢され、固定子ポールの隣接する対が
付勢される。モータ回転の方向は、固定子コイルが付勢
されるシーケンスによって制御される。モータによって
生じるトルクは、固定子コイルを流れる電流が制御す
る。
【0018】モータ26の回転子は、接続チューブを介
してボール・ナットに駆動的に接続されている。このボ
ール・ナット・ドライブは、ラック20のネジ切りされ
たコンボリューション部分を取り囲み、ナット部分は複
数のボールを介してラックのネジ切りされたコンボリュ
ーション部分に動作的に接続されている。この構成は、
TRW社に譲渡されているMiller他への米国特許
第5257828号に完全に記載されており、この米国
特許は本出願で援用する。モータが付勢されると、回転
子がターンし、これにより、ボール・ナット・ドライブ
構成のナット部分が回転する。ナットが回転すると、ボ
ールが線形の力をラックに転送する。ラック運動の方向
は、モータの回転の方向に依存する。
【0019】回転子の位置センサ54は、モータの回転
子とモータのハウジングとに動作的に接続されている。
上で援用した828号特許は、このような回転子位置セ
ンサを詳細に示し記載しており、そこでの記載は本明細
書で援用することにする。回転子位置センサの機能は、
モータの固定子に対する回転子の位置を示す電気信号を
提供することである。回転の方向と印加されたトルクと
を含む可変リラクタンス・モータの適切な動作のために
は、固定子に対する回転子の位置を知る必要がある。
【0020】本発明のこの好適実施例では、物理的回転
子位置センサが提供される。回転子の位置が物理的位置
センサ以外の手段によって決定され得ることは、この技
術分野では公知である。たとえば、消勢された固定子コ
イルを流れる電流をモニタすることは可能であり、この
感知された電流に基づいて、回転子の位置が決定され
る。別個の位置センサなしで回転子の位置を感知する1
つの特定の構成が、米国特許第5072166号に開示
されており、この特許は本明細書で全体を援用する。
【0021】本発明は、別個の回転子位置センサと、消
勢されたコイル内の電流などの何らかの測定された動作
パラメータに基づいて回転子の位置を決定するアルゴリ
ズムと、の両方の使用に関係する。
【0022】位置センサ100は、入力シャフト16と
出力シャフト17との両端に動作的に接続されており、
入力シャフト16と出力シャフト17との間の相対的な
回転位置を示す値を有する電気信号を提供する。位置セ
ンサ100はトーションバー18と共に、トルク・セン
サ110を形成する。位置センサの出力は、車両の操作
者によって車両のステアリング・ホイール12に印加さ
れたステアリング・トルクを示す。
【0023】トルク・センサ110の出力は、電子的制
御ユニット(ECU)120に接続される。好ましく
は、ECU120はマイクロプロセッサであるが、所望
の機能を達成するように配列された複数のディスクリー
ト回路及び(又は)回路素子から成り得る。特に、トル
ク・センサ110の出力は、高速アシスト曲線回路12
2、低速アシスト曲線回路124及び符号(sign)
検出回路126に接続される。
【0024】図1及び図2を参照すると、高速アシスト
曲線回路122と低速アシスト曲線回路124とは、好
ましくは、複数の関連するトルクイン対トルクアウト・
アシスト値が記憶されているルックアップテーブルであ
る。ルックアップテーブルの代わりに関数関係を用いる
ことも可能である。高速アシスト曲線回路122と低速
アシスト曲線回路124とは、トルクインの絶対値に対
するトルクアウトの値を有する。ステアリングの方向又
はステアリングの符号は、信号処理において後に大きさ
の値に再度印加される。曲線122、124は、実際
に、処理から方向の符号を除去する。
【0025】トルクイン対トルクアウト値は、また、ス
テアリング・アシスト値とも見られる。これは、トルク
アウト値は、特定の印加されたステアリング・トルクに
対して電気アシスト・モータが提供すべき所望のトルク
の大きさだからである。ライン130は、大きな車両速
度に対する所望のトルクイン対トルクアウト値のプロッ
トを表す。これらの値は、特定の車両プラットフォー
ム、すなわち、ステアリング・システム10が高速での
所望のステアリング感覚を達成するように設置される特
定の車両のタイプの経験的なテストを含む種々の方法で
決定され得る。本発明の1つの実施例によれば、曲線1
30は、印加された入力トルクの関数として、単調に増
加する値を有する。
【0026】ライン132は、典型的には駐車速度と称
される低い車両速度に対する所望のトルクイン対トルク
アウト値のプロットを表す。これらの値は、また、ステ
アリング・システム10が低速での所望のステアリング
感覚を達成するように設置される特定の車両プラットフ
ォームの経験的なテストを含む種々の方法で決定され得
る。本発明の1つの実施例によれば、曲線132は、印
加された入力トルクの関数として、単調に増加する値を
有する。
【0027】より高い車両速度ではより小さなステアリ
ング・アシストで十分であるので、ある与えられたトル
クイン値に対しては、高速のアシスト値130は、低速
のアシスト値132よりも小さい。電気アシスト・モー
タ(トルクアウト)によって提供される電気アシストを
与えるのに先立って生じなければならないステアリング
入力トルクの量は、この技術分野では、ステアリング・
デッド・バンド(不感帯、dead−band)と称さ
れる。好ましくは、高速アシスト曲線130のデッド・
バンドTin1は、低速アシスト曲線132のデッド・バ
ンドTin2よりも小さい。これによって、高速での車両
のオンセンタ(on−center)のステアリング感
覚を向上させる。
【0028】上述のように、トルク・センサ110の出
力は、ステアリング・トルクの方向(符号)を決定し、
そのステアリングの方向を示す値を有する信号を出力す
る符号検出回路126に接続される。
【0029】高速アシスト曲線回路122は、トルクイ
ン信号の値に応答した値を有するトルクアウト信号13
0を出力する。低速アシスト曲線回路124は、トルク
イン信号の値に応答した値を有するトルクアウト信号1
32を出力する。上述したように、高速アシスト曲線回
路122と低速アシスト曲線回路124とは、好ましく
は、値を記憶したルックアップテーブルであるが、関数
関係を用いることもできる。出力130、132は、ア
シスト補間器回路140に接続される。
【0030】車両速度センサ150は、車両に動作的に
接続されており、車両の速度を示す値を有する信号を出
力する。当業者であれば、車両速度センサは、車両のホ
イール又は車両のトランスミッションに接続され車両速
度の関数である周波数でパルスを発生するデバイスを含
むことを理解するはずである。速度センサは、パルスの
周波数を車両速度を示す値を有する信号に変換する回路
を、更に含む。
【0031】速度センサ150の出力は、ECU120
に接続され、特に、速度比例ゲイン曲線回路156に接
続される。この速度比例ゲイン曲線の関数は、マイクロ
コンピュータ内のルックアップテーブルを用いて、又は
所望の制御関数に従った実際の計算を用いて達成され
る。
【0032】この技術分野で周知のように、ステアリン
グ・アシスト・システムから望まれるステアリング・ア
シストの量は、車両の速度が増加するにつれて減少す
る。したがって、ステアリング操作の間に適切な又は所
望の感覚を維持するためには、車両速度が増加するにつ
れてステアリング・アシストの量を減少させることが望
まれる。上述したように、高速アシスト曲線130と低
速アシスト曲線132とは、車両速度増加に伴うステア
リング・アシストのこの減少を反映している。曲線13
0、132は、高速及び低速に対するアシスト値の制限
を表している。車両速度が変化する際には、アシストは
滑らかに変化することが望ましい。本発明では、速度比
例ゲイン曲線156が、この滑らかな変化を達成するの
に用いられる。
【0033】図3を参照すると、速度比例ゲイン制御値
SPが、車両速度を他方の軸としてプロットされてい
る。車両速度がゼロのときには、ゲイン制御値は最大で
あり、KSPMAX として示されている。車両速度が増加す
るにつれて、高い車両速度の値たとえば180MPH
(約112.5km/h)でゼロになるまで、KSPの値
は減少する。上述したように、これらの値はルックアッ
プテーブルに記憶されている、又は、所望の制御関数に
従って計算され得る。記憶された値又は用いられる制御
関数は、特定の車両プラットフォームに対して所望のス
テアリング感覚を達成するように経験的に決定され得
る。速度比例ゲイン曲線回路156の出力158は、ア
シスト補間装置140に接続される。
【0034】アシスト補間装置140は、トルクイン
(印加されたステアリング・トルク)と、曲線122、
124それぞれからの高速値130及び低速値132
と、車両速度と、に応答して電気アシスト・モータを制
御するのに用いられる要求されるトルクアウト値を決定
する。補間装置140の目的は、印加されたステアリン
グ・トルクが変化し車両速度が変化する際の、トルクア
ウト値の滑らかな変化を提供することである。アシスト
補間装置140から出力される要求されるトルクアウト
値160(ここでは、TASSISTと称する)は、(i)低
速のトルクイン対トルクアウト曲線130の値と、(i
i)高速のトルクイン対トルクアウト曲線130の値
と、(iii)速度比例値KSPの値と、に対して関数関係
を有する。本発明の好適実施例によれば、TASSISTの値
160は、次の数式に従って決定される。
【0035】
【数5】TASSIST=(KSP×TLOW)+((KSPMAX−K
SP)×THIGH) ここで、TLOW は、与えられた又は測定されたトルクイ
ン値に対する低速アシスト曲線124に従ったトルクア
ウト値であり、THIGHは、このトルクイン値に対する高
速アシスト曲線122に従ったトルクアウト値であり、
SPは、測定された車両速度に対する曲線156からの
速度比例ゲイン値であり、KSPMAX は、ルックアップテ
ーブル156からの最大の速度比例ゲイン値である。
【0036】KSPMAX の値が1であると仮定する。する
と、上のTASSISTの数式は次のようになる。
【0037】
【数6】 TASSIST=(KSP×TLOW)+((1−KSP)×
HIGH) この数式から、車両速度がゼロの場合にはKSPは1であ
り、したがって、TASSI STの数式は次のようになる。
【0038】
【数7】 TASSIST=(1×TLOW)+((1−1)×THIGH) この式から、次の関係が導かれる。
【0039】
【数8】TASSIST=TLOWSPの値が高い車両速度においてゼロになる場合には、
ASSISTの値は、
【数9】 TASSIST=(0×TLOW)+((1−0)×THIGH) この式から、次の関係が導かれる。
【0040】
【数10】TASSIST=THIGH これらの数式から見ることができるように、TASSIST
値160は、高い及び低いアシスト曲線と車両速度とに
関数関係のある値を有する滑らかで連続な値を有してい
る。符号の付いた入力トルクを他方の軸としてTASSIST
をプロットしたものが図5に示されている。TASSIST
値は、適切なステアリング感覚を維持しながらステアリ
ング操作を行う運転者を補助する電気アシスト・モータ
から要求されるアシストの大きさである。
【0041】出力TASSIST160は、符号付きのアシス
ト関数168に接続され、この関数は、トルク・アシス
ト値160と符号検出回路126からの方向信号とを再
結合する。符号付きのトルク・アシスト値は、進み/遅
れフィルタ172に接続される。この進み/遅れフィル
タ172はトルク信号を有し、このトルク信号の値を増
幅することも含む。アシスト補間装置の後の進み/遅れ
フィルタ172の構成は、効果的なノイズの濾波を提供
する。
【0042】当業者が理解するように、高周波信号ノイ
ズが、トルク・センサ110の出力には存在し得る。ト
ルク・センサの出力が高速アシスト曲線122及び低速
アシスト曲線124に接続される前に直接に進み/遅れ
フィルタ172に接続されている場合は、高周波ノイズ
は増幅される可能性がある。高周波ノイズの増幅は、進
み/遅れフィルタ172の差動特性のために、低周波信
号の増幅よりも大きいことがあり得る。この増幅された
ノイズは、ステアリング・デッド・バンドを超えること
もあり、その結果として、運転者が何も要求していない
場合に電気アシスト・モータからのステアリング・アシ
ストが生じることがある。トルク・センサ110の出力
を高速アシスト曲線122と低速アシスト曲線124と
に接続するというこの構成では、それに伴うデッド・バ
ンドが、進み/遅れフィルタ172による増幅に先立っ
てトルク・センサの出力に存在する高周波ノイズを濾波
する。したがって、好ましいS/N比を有する信号だけ
が、進み/遅れフィルタ172に印加される。これは、
遅れ/進みフィルタをフィルタ172の代わりに用いた
場合でも正しい。
【0043】進み/遅れフィルタ172の出力174
は、ソフト・スタート制御回路180に接続される。ソ
フト・スタート制御回路180は、また、いつ車両が最
初にスタートするかの検出のために車両のイグニション
・スイッチ182に動作的に接続される。ソフト・スタ
ート制御回路180の目的は、車両が最初にスタートし
た瞬間にアシスト全体が車両に加わるのを防止すること
である。車両の操作者が、イグニション・スイッチをス
タート位置にターンさせて合わせる際に、片手だけでス
テアリング・ホイール12にトルクを印加することは珍
しくない。もしフル・パワー・アシストが直ちに得られ
たとすれば、ステアリング・ホイール12はその片手の
中で急激に動くことになる。ソフト・スタート制御回路
180は、この不快なことが生じるのを防止し、車両の
モータが速度を出して動作するまでは(クランキング速
度に対して)フル・パワー・アシストを提供しない油圧
式の(hydraulic)パワー・アシスト・ステア
リング・システムをシミュレートする。
【0044】ソフト・スタート制御回路180の出力
は、車両のスタートの最初の時間遅延の後では、トルク
要求値TASSISTである。このソフト・スタート制御回路
180の出力は、モータ26を流れる電流とECU12
0の温度との関数としてのトルク要求信号TASSISTを更
に修正する電流及び温度フォールドバック回路188に
接続される。ECU温度センサ192は、ECU120
の温度をモニタし、このECU120の温度を示す信号
を、電流及び温度フォールドバック回路188に印加す
る。ECU120の温度が上昇すると、電流及び温度フ
ォールドバック回路188が、トルク要求信号TASSIST
の値を減少させる。
【0045】モータ電流センサ196は、電気モータ2
6に動作的に接続されており、モータを流れる電流の量
を感知する。電流センサ196の出力は、電流及び温度
フォールドバック回路188に接続される。感知された
モータを流れる電流が大きすぎる、すなわち所定の値よ
りも大きい場合には、トルク要求信号TASSISTが減少さ
れる。
【0046】電流及び温度フォールドバック回路188
の出力は、トルク要求値とステアリング方向値との両方
を含むトルク・コマンド回路200に接続される。電流
及び温度フォールドバック回路188から出力されるト
ルク・コマンド信号は、(i)車両速度と、(ii)ソフ
ト・スタートと、(iii)感知されたモータ電流と、(i
v)ECU120の感知された温度と、に対して補正さ
れる(corrected)。トルク・コマンド回路2
00の出力は、加算回路210の一方の入力として接続
される。
【0047】加算回路210の出力は、駆動制御回路2
16の入力に接続される。モータ位置センサ54の出力
もまた、駆動制御回路216に接続される。加算回路2
10から出力されるトルク・コマンド信号と回転子の位
置とに基づいて、駆動制御回路216は、シーケンスで
電気アシスト型モータ26の付勢を制御するのに用いら
れるモータ制御信号と、複数のパワー・スイッチ220
を介して固定子コイルに印加される電流とを与える。
【0048】駆動制御回路216は、好ましくは、マイ
クロコンピュータである。コミュテーション又は駆動パ
ルスが、センサ54からのモータ位置データが処理され
得るよりも高い速度で固定子巻線に出力されて、可変リ
ラクタンス・モータの滑らかな動作を保証する必要があ
る。この問題を解決するためには、回転子の位置が、何
らかの既知の条件及び何らかの仮定に基づいて、実際の
回転子位置の測定の間に、所定の回数だけ評価されるこ
とが好ましい。回転子位置の評価は、W.D.Harr
is他による、”A Simple Motion E
stimator For VR Motors”と題
するIEEEの論文(IEEE Industry A
pplications Society Annua
l Meeting, October 1988)
と、A.Lumsdaine他による、”A Stat
e Observer for Variable R
eluctance Motors: Analysi
s and Experiments”と題する論文
(19th ASILOMAR Conference
on Circuits and Computer
s, November6−8,1985)とに記載さ
れており、両論文は、その全体を本明細書において援用
する。電流制御は、スイッチ220をパルス幅変調(P
WM)する駆動制御回路216によって達成される。
【0049】回転子位置センサ54からの出力はまた、
モータ速度センサ回路230に接続される。回転子位置
の時間の関数としての変化は、回転子したがってモータ
の速度を示す。モータ速度感知回路の出力は、モータ速
度を示す値を有する電気信号である。回転子位置を微分
する、すなわち、時間の関数としての回転子位置の変化
を見るよりもむしろ、当業者は、回転子に接続されたタ
コメータなどのそれ以外の速度感知構成又はルックアッ
プテーブルを用いた曲線適合(curve fitti
ng)構成などを用いることが可能であると考えるであ
ろう。
【0050】速度センサ回路230の出力は、モータ速
度Wが所定の値xよりも大きいかどうかを判断する判
断回路240に接続される。大きい場合には、センサ2
30からのモータ速度の値は、通過して乗算回路250
に印加される。
【0051】車両速度センサ150の出力は、感知され
た車両速度の値と関数関係のある値を有する減衰制御信
号を出力する減衰制御回路260に接続される。図4を
参照すると、車両速度の関数としての減衰値が示されて
いる。実際の減衰値は、特定の車両プラットフォームに
対して、経験的に決定され得る。車両速度がゼロの時に
は減衰値はゼロであり、車両速度が55MPHの時に油
圧式パワー・アシスト・ステアリング・システムで見い
だされる減衰値に等しい減衰値が適切なステアリング感
覚を与えることがわかっている。ゼロと55MPHとの
間の減衰値の増加は、好ましくは線形である。110M
PHでは、回路260から出力される減衰値は、好まし
くは、55MPHの際に油圧式パワー・アシスト・ステ
アリング・システムで見いだされるものの2倍に等し
い。減衰制御回路260の出力は、乗算回路250の第
2の入力として接続される。乗算回路250の出力は、
加算回路210の第2の入力である。
【0052】車両がステアリング運動の状態では、すな
わち、その車両が移動している際にステアリング・ホイ
ールとステアラブル・ホイールとがターンされる場合に
は、道路からの力とステアラブル・ホイールのキャスタ
とが、ステアラブル・ホイールを正面の方向に戻そうと
する傾向がある。減衰は、回転速度の関数としてのステ
アラブル・ホイールの移動への遅延力(retardi
ng force)の量である。減衰がゼロの場合に
は、ステアリングしているホイールへの抵抗値はゼロで
ある。車両が高速で走行していて減衰がゼロである場合
には、車両は、不安定になる可能性があり、その結果と
して、車両の横揺れ(yaw)速度と「スピニング・ア
ウト」が増加する。
【0053】本発明の好適実施例による電気アシスト・
ステアリングの制御による車両の横揺れの減衰は、感知
された車両速度とパワー・アシスト・モータの感知され
た速度との両方と関数関係を有する。車両が駐車速度で
走行している場合には、車両のステアラブル・ホイール
に作用する戻りの力(return force)が非
常に小さいので、減衰は小さい。車両速度が増加するに
つれて、回路260から出力される減衰値は増加する。
モータ速度センサ回路230からの出力は、ステアラブ
ル・ホイールが正面位置にいかに速くステアリングされ
るかを示す値を提供する。ステアラブル・ホイールが速
くステアリングされればされるほど、作用する減衰もそ
れだけ大きくなる。車両のステアリング・システムの幾
何学的な配置(geometry)に基づいて、よい感
覚のためには、他の減衰係数の較正が望まれる。乗算器
250の出力からの減衰値は、加算回路210への負の
入力である。
【0054】減衰はモータ速度のフィードバックと関数
関係を有し、また、感知された車両速度とも関数関係を
有する。電気アシスト・システムで油圧システムの感覚
をシミュレートすることを望むとしても、この構成によ
れば、たとえば55MPHより大きな高い車両速度での
ハンドリング安定性は改善され、既知の油圧アシスト・
ステアリング・システムの場合よりも優れている。
【0055】駆動制御回路において自己診断機能を含ま
せてパワー・アシスト構成の適切な動作を保証すること
が望ましいことは理解されよう。電気アシスト・ステア
リング・システムのための、このような診断構成は、米
国特許第4660671号に完全に記載されており、こ
の特許を本明細書において全体として援用することにす
る。
【0056】本発明の好適実施例の以上の記載から、当
業者であれば、改善、変更及び修正を見いだすであろ
う。そのような改善、変更及び修正は、冒頭の特許請求
の範囲によってカバーされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気アシスト・ステアリング・シ
ステムを図解する概略のブロック図である。
【図2】図1のステアリング・システムによって用いら
れる高速アシスト曲線と低速アシスト曲線との図解的な
表現である。
【図3】図1のステアリング・システムによって用いら
れる速度比例ゲイン値の図解的表現である。
【図4】図1のステアリング・システムによって用いら
れる減衰曲線の図解的表現である。
【図5】図1のステアリング・システムから生じる、付
号付きの入力トルクと車両速度との関数としてプロット
したTASSISTの三次元の図解的な表現である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−34469(JP,A) 特開 平2−136375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング制御信号に応答してステア
    リング・アシストを提供するステアリング・アシスト・
    システムを制御する装置において、 車両速度を感知し、その感知した車両速度を示す値を有
    する速度信号を提供する車両速度感知手段と、 車両のハンド・ホイールに動作的に接続されており、印
    加されたステアリング・トルクを感知し、前記印加され
    たステアリング・トルクを示すトルク信号を提供するト
    ルク感知手段と、 前記車両速度感知手段と前記トルク感知手段とに動作的
    に接続され、第1の車両速度に関連したトルクイン対ト
    ルクアウト・アシスト値の第1の組と、前記第1の車両
    速度と異なる第2の車両速度に関連したトルクイン対ト
    ルクアウト・アシスト値の第2の組とを含んでおり、印
    加されたステアリング・トルクに応答し、(i)前記速
    度信号と(ii)アシスト値の前記第1及び第2の組の両
    方とに関連する値から補間された値を有する前記ステア
    リング制御信号を提供する制御手段と、 を備えていることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記第1
    の車両速度は比較的低い車両速度であり、該第1の車両
    速度に関連する前記トルクイン対トルクアウト・アシス
    ト値は、第1の所定のトルクイン値を超えた後は、第1
    の単調増加関数に従って増加することを特徴とする装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、前記第2
    の車両速度は比較的高い車両速度であり、該第2の車両
    速度に関連する前記トルクイン対トルクアウト・アシス
    ト値は、第2の所定のトルクイン値を超えた後は、第2
    の単調増加関数に従って増加することを特徴とする装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、前記第2
    の所定のトルクイン値は、前記第1の所定のトルクイン
    値よりも小さいことを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の装置において、前記ステ
    アリング制御信号は、 【数1】 TASSIST=(KSP×TLOW)+((KSPMAX−KSP)×THIGH) に従って決定される要求されトルク・アシスト値のT
    ASSISTと関数関係を有し、ここで、TLOW はアシスト値
    の前記第1の組に従ったトルクアウト値であり、THIGH
    はアシスト値の前記第2の組に従ったトルクアウト値で
    あり、KSPは車両速度が増加するにつれて減少する速度
    比例値であり、KSPMAX は低い車両速度における最大の
    速度比例値であることを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、前記第1
    の所定のトルクイン値と前記第2の所定のトルクイン値
    とは、高周波ノイズを前記トルク信号からフィルタでき
    る程に十分大きいことを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置において、前記要求
    されたトルク・アシスト値をフィルタする進み/遅れフ
    ィルタを更に含むことを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 ステアリング制御信号に応答してステア
    リング・アシストを提供するステアリング・アシスト・
    システムを制御する方法において、 車両速度を感知し、その感知した車両速度を示す値を有
    する速度信号を提供するステップと、 印加されたステアリング・トルクを感知し、印加された
    ステアリング・トルクを示すトルク信号を提供するステ
    ップと、 第1の車両速度に関連したトルクイン対トルクアウト・
    アシスト値の第1の組を提供するステップと、 第2の車両速度に関連したトルクイン対トルクアウト・
    アシスト値の第2の組を提供するステップと、 前記印加されたステアリング・トルクに応答し、(i)
    前記車両速度信号と(ii)トルクイン対トルクアウト・
    アシスト値の前記第1及び第2の組の両方とに関連する
    値から補間された値を有する前記ステアリング制御信号
    を提供するステップと、 を含む方法
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、前記ステ
    アリング制御信号を提供する前記ステップは、 【数2】 TASSIST=(KSP×TLOW)+((KSPMAX−KSP)×THIGH) に従って決定される要求されるトルク・アシスト値のT
    ASSISTを決定するステップを含み、ここで、TLOW はア
    シスト値の前記第1の組に従ったトルクアウト値であ
    り、THIGHはアシスト値の前記第2の組に従ったトルク
    アウト値であり、KSPは車両速度が増加するにつれて減
    少する速度比例値であり、KSPMAX は低い車両速度にお
    ける最大の速度比例値であることを特徴とする方法。
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