JP2774865B2 - フイルムカセット - Google Patents

フイルムカセット

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JP2774865B2
JP2774865B2 JP2207817A JP20781790A JP2774865B2 JP 2774865 B2 JP2774865 B2 JP 2774865B2 JP 2207817 A JP2207817 A JP 2207817A JP 20781790 A JP20781790 A JP 20781790A JP 2774865 B2 JP2774865 B2 JP 2774865B2
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栄一 布施
裕 龍野
厚 貴俵
明文 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば内視鏡用カメラに使用するフイルム
カセットに関する。
[従来の技術] 一般に、内視鏡カメラ用フイルムカセットは、ブリッ
ジを間にして連結したフイルム供給部とフイルム巻取り
部によって構成されている。フイルム巻取り部のケース
(巻取り室)内には、巻取り用のスプールが回転自在に
収納されている。この巻取用スプールは、フイルム巻取
り部のケース側に形成した軸受け面に回転自在に軸支さ
れている。さらに、巻取用スプールは、フイルムカセッ
トを内視鏡用カメラに装填したとき、その内視鏡用カメ
ラ側の駆動軸の係合爪に連結されなければならない。こ
のため、巻取用スプールをそのスラスト方向へ移動して
カメラ側の駆動軸に連結する。
[発明が解決しようとする課題] 以上のように、従来のフイルムカセットにおいては、
巻取用スプールを、そのスラスト方向へ移動してカメラ
側の駆動軸に連結する方式になっている。
このため、ユーザーがカメラに装填する前のフイルム
カセットをいじり、巻取用スプールをスラスト方向へ動
かすと、巻取用スプールの回転摺動面がケースの外に露
出してそれに手等が触れ得る状態になる。この回転摺動
面に手等が触れると、それを汚したり傷を付けたりして
しまうことがあった。そして、巻上げ回転時に不具合が
出たりする虞があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その
目的とするところは、巻上げ用スプール軸部をスラスト
方向へ動かしても巻上げ用スプールの軸部における回転
摺動面が外に露出することがない安全性の高いフイルム
カセットを提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用] 上記課題を解決するために本発明は、フイルム供給部
とフイルム巻取り部を有したフイルムカセットにおい
て、上記フイルム巻取り部のケース内にスラスト方向へ
移動自在に設置され上記ケースから一端を突き出してカ
メラ側の駆動軸に連結されるスプール用軸体と、このス
ループ用軸体の一端部にそのスラスト方向へ移動自在に
嵌着するリング部を有するとともに上記スプール用軸体
側に形成した係合受け部にそのスプールのスラスト方向
へスライド自在で回転方向には一体的に動くように係合
する係合部材を有する巻上げスプール部材と、上記ケー
ス側に形成され上記巻上げスプール部材のリング部を回
転自在に軸支する第1の軸受け部と、上記ケース側に形
成され上記スプール用軸体の他端部を回転自在に軸支す
る第2の軸受け部とを具備してなるものである。
しかして、巻上げ用スプール軸部をスラスト方向へ動
かしても巻上げ用スプールの軸部の回転摺動面はケース
の外へ露出することがないため、その回転摺動面を汚し
たり傷を付けたりすることがない。
[実施例] 第1図ないし第6図は本発明の第1の実施例を説明す
るためのものである。
この第1の実施例に係るフイルムカセット1は内視鏡
用カメラ2に使用されるものである。第4図および第5
図で示すように、フイルムカセット1のカセット本体3
はブリッジ4を介してフイルム供給部5とフイルム巻取
り部6を連結して構成される。フイルム供給部5には、
例えば8mmまたは16mmの撮影用フイルム7を巻き込んで
装填してある。この撮影用フイルム7の先端側部分はフ
イルム供給部5の出口(図示しない。)から引き出され
てフイルム巻取り部6の入口8を通り、そのフイルム巻
取り部6内の巻取り室内へ導入され、後述する巻上げ用
スプール9に巻き取られるようになっている。
このフイルムカセット1を装填して使用する内視鏡用
カメラ2は第6図で示すように構成されている。つま
り、このフイルムカセット1をカメラ2の後方から出入
れ自在に装填するカセット収納室11を有しており、カセ
ット収納室11は収納ケース12によって形成されている。
このカセット収納室11にカセット本体3を装填する場合
にはそのカセット収納室11の蓋(図示しない。)を開け
てカセット本体3を光軸方向へ差し込んで行うようにな
っている。
そして、蓋を閉じると、フイルム巻取り部6の下方に
位置して設けた押上げ用ピン13を上昇させて上記巻上げ
用スプール9を押し上げ、そのスプール9を巻上げ駆動
軸14の爪15に係合させて連結するようになっている。
第1図と第4図で示すように、フイルムカセット1の
フイルム巻取り部6におけるケース21の上面中央には上
面開口部22が形成されている。また、同じくケース21の
下面中央には下面開口部23が形成されている。上面開口
部22と下面開口部23とは同軸上に位置して形成されてい
るが、上面開口部22は下面開口部23より大きい径で形成
されている。さらに、上面開口部22と下面開口部23の各
開口端縁にはケース21内へ向けて突き出す筒状の鍔24,2
5が連続して形成されている。第1図で示すように上側
の鍔24の内周面には後述する巻上げ用スプール26のリン
グ部36の外周面に摺接する軸受け面28を形成して第1の
軸受け部29を構成している。
また、下側の鍔25は後述するスプール用軸体30に形成
した環状溝31に嵌り込んでそのスプール用軸体30を回転
自在に支持する第2の軸受け部32を構成している。
上記巻上げ用スプール9は第3図で示すように上記巻
上げ用スプール26とスプール用軸体30とからなる。スプ
ール用軸体30は太径の下端部33と細径の上端部34を同軸
的に形成した円柱状の部材からなり、太径の下端部33に
は上記環状溝31を同軸的に形成してある。また、細径の
上端部34の外周面に連続して別の環状の溝35が形成され
ている。
また、上記巻上げ用スプール26はスプール用軸体30の
細径の上端部34にその軸方向(スラスト方向)へ摺動自
在に嵌着するリング部36とこの外周一部から突き出して
スラスト方向へ延出する長尺な係合部材37が一体に設け
られている。係合部材37は断面台形状に形成されてい
る。そして、これはスプール用軸体30から突き出した台
部27に形成したスライド用ガイド溝(係合受け部)38に
嵌め込まれている。係合部材37とガイド溝38との断面台
形状は一致しており、その両者はスプール用軸体30のス
ラスト方向へ相対的に移動できるように係合する。
第1図で示すようにスプール用軸体30の上端部34にリ
ング部36が嵌着し、係合部材37がガイド溝38に係合して
上記巻上げ用スプール26はスプール用軸体30に対してス
ラスト方向へスライド自在で回転方向には一体的に動く
ように係合している。また、巻上げ用スプール26はその
リング部36の外周面から垂直に突き出す係合部材37の基
端部39の上面が上記ケース21の鍔24の下端によって規制
され上方向への移動が阻止される。また、係合部材37の
下端41が上記ケース21の内底面に形成した案内溝42によ
って規制され下方向への移動が阻止される。つまり、巻
上げ用スプール26はケース21内において上下方向への移
動が規制され、回転することができるようになってい
る。そして、この巻上げ用スプール26を嵌着するスプー
ル用軸体30はその巻上げ用スプール26との相対的な回転
が阻止されて一体的に回転するが、スプール用軸体30の
みはそのスラスト方向への移動ができ、スプール用軸体
30の上端部34の上端面部に形成した係合受け部43が上記
巻上げ駆動軸14の爪15に係合することができるようにな
っている。また、巻上げ用スプール26のリング部36とス
プール用軸体30の溝35の底面との間にはそのスプール用
軸体30の上端部34の外周に巻装したコイルばね44が介挿
されていて、そのスプール用軸体30をケース21内に復帰
する向きに付勢している。
上記巻上げ用スプール26における係合部材37の外周端
面にはフイルム7のリーダ側端を係着する係着部40が形
成されている。この係着部40としては係止用溝や突起な
どの種々の方式を利用できる。
さらに、スプール用軸体30の下端部33外周には円筒状
のリング45が嵌着している。円筒状のリング45は上記係
合部材37の部分を避ける切欠き46が形成されている。リ
ング45の厚さは外周面が上記係合部材37の外周面高さと
一致するように選定されている。そして、この係合部材
37の外周面からリング45の外周面にわたり連なる巻付け
周面を形成するようになっている。なお、このリング45
は巻上げ用スプール26およびスプール用軸体30と一体的
に回転する。また、リング45の上下長さはケース21内上
下の幅に略一致しており、上下の移動が規制されてい
る。
次に、このフイルムカセット1をカメラ2に装填して
使用する場合は次のようにして行われる。すなわち、こ
のフイルムカセット1をカセット収納室11に入れて蓋を
閉じる。すると、ピン13が自動的に上昇して復帰用コイ
ルばね44の付勢力に抗してスプール9のスプール用軸体
30を押し上げ巻上げ駆動軸14に係合させて連結する。こ
の連結動作においては、巻上げ駆動軸14のみが上昇し、
巻上げ用スプール26およびリング45は移動しないから、
その外周に巻き付けられているフイルム7がずれること
がない。
そして、カメラ2の巻上げ動作によって巻上げ駆動軸
14に係合しているスプール用軸体30が回転すると、これ
と回転方向へ一体的な巻上げ用スプール26およびリング
45が回転し、フイルム7を巻き上げる。
また、カメラ2からフイルムカセット1を取り出す場
合、ピン13が降下すると、復帰コイルばね44によってス
プール9のスプール用軸体30がケース21内に復帰する。
しかして、上記構成によれば、巻上げ用スプール9の
巻上げ駆動軸14のみがケース21の外に突き出すが、第1
の軸受け部29に摺接する巻上げ用スプール26のリング部
36の摺接面は露出することがない。つまり、軸部の回転
摺接面が外に露出することによりその回転摺接面が汚れ
たり傷付いたりする虞がないため、その後の巻上げ動作
に支障をきたすことがない。
なお、巻上げ用スプール9の巻上げ駆動軸14は、ケー
ス21の外へ突き出ることができるが、この部分は回転摺
接面ではないので、仮に汚れたり傷付いたりしても不都
合がない。
以下、フイルムカセット1におけるフイルム巻取り部
6の各種の変形例を順次開示していく。
第7図ないし第8図で示すものは、巻上げ用スプール
9の外周にその軸方向へ沿う蟻溝51を形成し、この蟻溝
51にフイルム固定部材52をスライド自在に嵌め込んだも
のである。フイルム固定部材52の外周端面にはフイルム
7のリーダ側端を係着する溝などからなる係合手段53が
形成されている。この巻上げ用スプール9とフイルム固
定部材52とは相対的にスラスト方向への移動はできる
が、回転方向へは一体的に回転する。巻上げ用スプール
9はそのスラスト方向へ移動して前述した実施例で示し
たようにカメラ2側の駆動軸14に連結されるようになっ
ている。このとき、フイルム固定部材52はケース21内
(巻取り室内)でスラスト方向へは移動しない。このた
め、フイルム7の横ずれを防止できる。
さらに、巻上げ用スプール9の外周には第8図で示し
たように円筒状のリング54が被嵌されている。リング54
は上記フイルム固定部材52に対応した側壁部分に切欠き
55を形成してなり、この切欠き55部分を通じてフイルム
7を導き入れ、上記フイルム固定部材52に係着するよう
になっている。なお、巻上げ用スプール9の軸支構造は
例えば後述する第10図や第12図等で示すような方式でよ
い。
しかして、巻上げ用スプール9を回転すると、フイル
ム7はその円筒状のリング54の外周に巻付けられる。巻
上げ用スプール9がそのスラスト方向へ移動しても、リ
ング54の内面と摺接するのみで、それに巻き付けられた
フイルム7には直接に摺接しないので、フイルム7を傷
付けることがない。
第9図で示すものは、巻上げ用スプール9を内側の第
1のスプール61と外側の第2のスプール62との二重筒構
造に構成されている。そして、この両スプール61,62は
そのスラスト方向へ移動自在で回転方向へは一体的に回
転するような係合手段で連結されている。すなわち、第
1のスプール61の外周にはその軸方向へ沿ったガイド溝
63が形成され、第2のスプール62にはそのガイド溝63に
係合する係合突起64が形成されている。第2のスプール
62は巻取り室の上下壁でスラスト方向への移動が阻止さ
れるようになっている。また、第1のスプール61は押上
げピン13によってスラスト方向へ押し出されてカメラ2
側の駆動軸14に係止して連結するようになっている。
さらに、第2のスプール62はケース21に形成した上下
の各筒状の鍔65,66の外周面に摺接して回転するように
案内される。また、第1のスプール61の外周にはその第
1のスプール61の下端周縁と第2のスプール62の係合突
起64との間に介在する付勢用コイルばね67が巻装されて
いる。この付勢用コイルばね67は内側の第1のスプール
61の下端周縁が鍔66の上端に形成された受け縁68に当た
るように押し下げている。また、この衝止状態で第1の
スプール61は通常中央に保持され、第9図で示すように
ケース21に直接に触れない浮いた位置にある。
しかして、第1のスプール61はケース21に直接に触れ
ない構成になっているため、触れる嵌合部のあるものと
は異なり、その第1のスプール61の外周が汚れたり傷付
いたりしても不具合の生じる虞が少ない。
第10図ないし第11図で示すものは、巻上げ用スプール
71が単筒のものとして構成され、この巻上げ用スプール
71はケース21の上下の同心的な鍔72,73が嵌まり込む環
状溝74,75を形成してなり、回転自在に組み込まれてい
る。また、鍔72,73により外側の部分の上端が短く形成
することにより上向きへの移動ができるようになってい
る。鍔72とこれが嵌まり込む環状溝74との間には付勢部
材としてのコイルばね76が介挿され、巻上げ用スプール
71を引き込む向きに付勢している。巻上げ用スプール71
の外周には第8図で示したような切欠きのある筒状のリ
ング77が被嵌されている。そして、そのリング77の外周
にフイルム7が巻き付けられ、上下に移動する巻上げ用
スプール71によって擦れないようになっている。さら
に、フイルム7のリーダ側端はリング77の切欠きを通
じ、さらに、この切欠きに対応して巻上げ用スプール71
に形成した溝78を通じて巻上げ用スプール71の内孔79に
スライド自在に挿入したフイルム固定部材80に係着する
ようになっている。このフイルム固定部材80はカメラ2
側の駆動軸14に連結するために巻上げ用スプール71がス
ラスト方向へ移動してもフイルム7と一体的で移動しな
い。フイルム7はケース21内で上下端が規制されている
ためである。
第12図ないし第13図で示すものはカメラ2側の駆動軸
14と係合する第1のスプール81とこれの外周に嵌着され
る第2のスプール82とから二重筒構造に構成してなり、
第2のスプール82は第10図で示したと同様に回転自在に
保持されている。ただし、上下移動しない。また、第1
のスプール81は第2のスプール82との嵌合部が角形軸部
83として形成され、スラスト方向へ移動自在であるが回
転方向へは一体的に回転するように嵌合している。さら
に、駆動軸14に係止する第1のスプール81の上端部に形
成した係合受け部84も第13図で示すように角形に形成さ
れている。
なお、第14図および第15図で示すように係合受け部43
については角形に形成しない形のものであってもよい。
第16図ないし第17図で示すものは、その巻上げ用スプ
ール90がカメラ2側の駆動軸14と係合する第1のスプー
ル91とこれに被嵌する第2のスプール92とから分割構成
してなり、第1のスプール91の外周と第2のスプール92
の外周とが略一致するとともに、第1のスプール91の外
周が上側に第2のスプール92の外周が下側に位置してい
る。さらに、第1のスプール91の外周には係合用溝93が
形成され、第2のスプール92にはその係合用溝93に入り
込む係合ピン94が設けられていて、スラスト方向への相
対的な移動ができるとともに回転方向へは一体的に係合
している。第1のスプール91は前述した例のごとく上下
できるように設けられ、第2のスプール92はその係合ピ
ン94と合わせた高さがケース21内の幅に略一致し、極力
上下しないようになっている。
しかして、カメラ2内では押上げピン13によって第1
のスプール91が押し上げられて移動し、駆動軸14に係合
する。第1のスプール91と第2のスプール92とは係合用
溝93と係合ピン94との係合によって一体的に回転し、巻
上げ動作を行う。
第18図で示すものは、その巻上げ用スプール90がカメ
ラ2側の駆動軸14と係合する第1のスプール96とこれの
外周側に被嵌する第2のスプール97とからなり、第1の
スプール96の外周と第2のスプール97との間にはケース
21側の上下の各鍔98,99が入り込んで回転自在に組み込
まれている。さらに、第1のスプール96側の段部96aと
第2のスプール97側の段部97aとの間には、段面略円形
の2つの弾性リング101,102がその軸方向へ重ねて介挿
されている。そして、この弾性リング101,102の弾性付
勢力によって第1のスプール96をケース21内へ引き込み
ように付勢している。第2のスプール97はケース21内で
軸方向へは移動しないようにそのケース21の内面によっ
て規制されている。
しかして、この方式では、カメラ2内では押上げピン
13によって第1のスプール96が2つの弾性リング101,10
2を押し潰して押し上げ移動し、駆動軸14に係合する。
また、第1のスプール96と第2のスプール97はその間に
介在する2つの弾性リング101,102との摩擦力によって
一体的に回転し、巻上げ動作が行われる。つまり、摩擦
力によってトルク伝達を行う。前述したような係合手段
がない。
なお、上記弾性リング101,102の代わりに第19図で示
すようにコイルばね105を巻装してこれを第1のスプー
ル96側の段部96aと第2のスプール97側の段部96bとの間
に介在させたものでもよい。
第20図ないし第21図で示すものにおける巻上げ用スプ
ール111は単筒部材からなり、その外周に一部を前述し
た第8図で示すように切り欠いた筒状のリング112が被
嵌されている。巻上げ用スプール111はケース21に形成
された上下の鍔113,114によって回転自在に保持される
とともに、その軸方向へスライドできるようになってい
る。115はそのスプール111をケース21内に引き込む付勢
用ばねである。
さらに、撮影用フイルム7の巻上げ側端の上下位置部
分には可撓性のある紐状の部材116,117の一端を連結し
ている。この紐状の部材116,117の他端はリング112の切
欠き部分118を通じて後述する押上げ位置における巻上
げ用スプール111に対して上下対称的に連結されてい
る。
しかして、巻上げ用スプール111が押上げピン13によ
って押し上げて駆動軸14に連結する際、その巻上げ用ス
プール111のみが移動できる。撮影用フイルム7および
リング112は軸方向へ移動してずれることがない。した
がって、撮影用フイルム7の巻き上げを妨げない。
[発明の効果] 以上説明したように本発明のフイルムカセットによれ
ば、上記フイルム巻取り部のケース内にスラスト方向へ
移動自在に設置され上記ケースから一端を突き出してカ
メラ側の駆動軸に連結されるスプール用軸体と、このス
プール用軸体の一端部にそのスラスト方向へ移動自在に
嵌着するリング部を有するとともに上記スプール用軸体
側に形成した係合受け部にそのスプールのスラスト方向
へスライド自在で回転方向には一体的に動くように係合
する係合部材を有する巻上げスプール部材と、上記ケー
ス側に形成され上記巻上げスプール部材のリング部を回
転自在に軸支する第1の軸受け部と、上記ケース側に形
成され上記スプール用軸体の他端部を回転自在に軸支す
る第2の軸受け部とを具備してなるものである。
しかして、巻上げ用スプール軸部をスラスト方向へ動
かしても巻上げ用スプールの軸部の回転摺動面はケース
の外へ露出することがないため、その回転摺動面を汚し
たり傷を付けたりすることがない。したがって、回転摺
動面を汚したり傷を付けたりして巻上げ動作を損なう虞
がない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の一実施例を説明するため
のもので、第1図はフイルムカセットのフイルム巻取り
部の縦断面図、第2図はフイルム巻取り部の要部の平断
面図、第3図は巻上げ用スプールの分解斜視図、第4図
はそのフイルムカセットの平面図、第5図はフイルムカ
セットの側面図、第6図はフイルムカセットを装填した
カメラのカセット収納部分の断面図である。第7図は変
形例を示すフイルム巻取り部の平断面図、第8図はその
リングの斜視図、第9図はフイルムカセットのフイルム
巻取り部の縦断面図、第10図はフイルム巻取り部の縦断
面図、第11図はそのフイルムの巻取り部の要部の平断面
図、第12図はフイルム巻取り部の縦断面図、第13図はそ
のフイルムの巻取り部の要部の平断面図、第14図はフイ
ルム巻取り部の縦断面図、第15図はそのフイルムの巻取
り部の要部の平面図、第16図はフイルム巻取り部の縦断
面図、第17図はその係合要部の断面図、第18図はそのフ
イルムの巻取り部の縦断面図、第19図はそのフイルムの
巻取り部の縦断面図、第20図はフイルム巻取り部の縦断
面図、第21図はその平面図である。 1……フイルムカセット、2……内視鏡用カメラ、6…
…フイルム巻取り部、7……フイルム、9……巻上げ用
スプール、11……カセット収納室、13……ピン、14……
巻上げ駆動軸、26……巻上げ用スプール、30……スプー
ル用軸体、36……リング部、37……係合部材、38……ガ
イド溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 貴俵 厚 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石川 明文 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 幸田 好司 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−146038(JP,A) 実開 昭62−63744(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルム供給部とフイルム巻取り部を有し
    たフイルムカセットにおいて、 上記フイルム巻取り部のケース内にスラスト方向へ移動
    自在に設置され上記ケースから一端を突き出してカメラ
    側の駆動軸に連結されるスプール用軸体と、 このスプール用軸体の一端部にそのスラスト方向へ移動
    自在に嵌着するリング部を有するとともに上記スプール
    用軸体側に形成した係合受け部にそのスプールのスラス
    ト方向へスライド自在で回転方向には一体的に動くよう
    に係合する係合部材を有する巻上げスプール部材と、 上記ケース側に形成され上記巻上げスプール部材のリン
    グ部を回転自在に軸支する第1の軸受け部と、 上記ケース側に形成され上記スプール用軸体の他端部を
    回転自在に軸支する第2の軸受け部と、 を具備したことを特徴とするフイルムカセット。
JP2207817A 1990-08-06 1990-08-06 フイルムカセット Expired - Fee Related JP2774865B2 (ja)

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