JP2774582B2 - ▲iii▼―v族化合物半導体素子の製造方法 - Google Patents

▲iii▼―v族化合物半導体素子の製造方法

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JP2774582B2 JP16964789A JP16964789A JP2774582B2 JP 2774582 B2 JP2774582 B2 JP 2774582B2 JP 16964789 A JP16964789 A JP 16964789A JP 16964789 A JP16964789 A JP 16964789A JP 2774582 B2 JP2774582 B2 JP 2774582B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、III−V族化合物半導体素子の製造方法に
係り、より具体的には、マグネシウムでドープされたp
型III−V族化合物半導体層を有機金属気相成長により
形成する工程を含むIII−V族化合物半導体素子の製造
方法に関する。
(従来の技術) 有機金属気相成長(MOCVD)法によりp型III−V族化
合物半導体を作る場合、p型ドーパントとして、通常、
亜鉛が用いられている。亜鉛は、GaAs用のドーパントと
しては、ほぼ良好なドーピング特性を示すものである
が、InP、GaInAlP等リンを含むIII−V族化合物半導体
用のドーパントとして使用する場合には、取り込まれ率
が低いばかりでなく、活性化率も低い。その上、拡散速
度が速すぎ、制御性にも劣っている。
そこで、亜鉛に代わるp型ドーパントとして、ベリリ
ウムやマグネシウムを使用することが試みられている。
しかしながら、ベリリウムは、分子線エピタキシャル成
長法においては、p型ドーパントとして良好な特性を示
すものの、その有機化合物は、強い毒性を示すために、
MOCVD法への適用は、回避しなければならない。
マグネシウムの有機化合物は、有機ベリリウム化合物
のような毒性の問題は少ない。そのような有機マグネシ
ウムとしては、ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネ
シウム等のアルキルマグネシウム化合物が考えられる
が、これらアルキルマグネシウム化合物は、自己会合性
が非常に強く、MOCVD法に必要な有効な蒸気圧を持たな
い。また、比較的蒸気圧の高いシクロペンタ環を有する
ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)が用
いられているが、装置内に残留するメモリー効果(反応
管に付着したドープ源が以降の処理中に再び反応系に入
り込む)のために、ドーピングの制御が非常に困難であ
り、素子に通常要求される0.1μm内での3桁以上の濃
度変化を実現するような急峻性は確保できない。さら
に、蒸気圧を高めるために、シクロペンタ環にメチル基
を導入したビスメチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ム((CH32Cp2Mg)を用いた例もあるが、濃度変化の
充分な急峻性は得られていない。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように、従来使用されていたマグネシウム
のドープ源は、メモリー効果が高く、急峻なドーピング
が困難であった。
従って、本発明は、自己会合性が弱く、メモリー効果
のない有機マグネシウム化合物をマグネシウムドープ源
として用いることによって、有機金属気相成長法により
制御性に優れたp型ドーピングをおこなうことができる
III−V族化合物半導体素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明によるIII−V族化合物半導体素子の製造方法
は、マグネシウムでドープされたp型III−V族化合物
半導体層を有機金属気相成長により形成するに際し、マ
グネシウムのドープ源として、(i)2個以上の炭素原
子を有するアルキル基がシクロペンタ環当り1個置換し
たシクロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物、ま
たは(ii)アルキル基がシクロペンタ環当り2個以上置
換したシクロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物
を用いることを特徴とする。
(作用) 本発明者らが種々の有機マグネシウム化合物について
おこなった研究によれば、Cp2Mgのメモリー効果は、有
機マグネシウム化合物に共通の本質的な問題ではないこ
とが多く有機マグネシウム化合物を用いたドーピングに
より確認された。なかでも、(i)2個以上の炭素原子
を有するアルキル基がシクロペンタ環当り1個置換した
シクロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物、また
は(ii)アルキル基がシクロペンタ環当り2個以上置換
したシクロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物
は、メモリー効果が確認されず、良好なドーピング特性
を示した。
Cp2Mgのメモリー効果は、反応管壁への吸着に起因す
るものと考えられるが、上記2種の有機マグネシウム化
合物のアルキル置換基による分子の立体効果を利用し
て、反応管壁への吸着が抑制され、メモリー効果が回避
される。
かくして、本発明では、マグネシウムでドープされた
p型III−V族半導体層を形成する際に、マグネシウム
のドープ源として、(i)2個以上の炭素原子を有する
アルキル基がシクロペンタ環当り1個置換したシクロペ
ンタ環を有する有機マグネシウム化合物、または(ii)
アルキル基がシクロペンタ環当り2個以上置換したシク
ロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物を用いたこ
とにより、急峻なドーピングを再現性よくおこなうこと
ができる。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
第1図は、本発明のIII−V族化合物半導体素子を製
造するために使用されるマルチチャンバ方式のMOCVD装
置を示している。この装置は、石英製の反応管11、12お
よび13を有し、それぞれの上部に位置するガス導入口か
ら必要な原料ガスが取り入れられる。これら反応管11、
12および13は一つのチャンバ14にその上蓋を貫通して垂
直に取り付けられている。基板15は、グラファイト製サ
セプタ16上に設置され、各反応管11、12、13の開口に対
向するように配置されて外部の高周波コイル17により高
温に加熱される。サセプタ16は、石英製ホルダ18に取り
付けられ、磁性流体シールを介した駆動軸19により各反
応管11、12、13の下を例えば0.1秒程度の高速度で移動
できるようになっている。駆動は、外部に設置したコン
ピュータ制御されたモータによりおこなわれる。サセプ
タ16の中央部には、熱電対20が置かれ、基板直下の温度
をモニタする。そのコード部分は、回転による捩れを防
止するためにスリップリングが用いられている。反応ガ
スは、上部噴出口21からの水素ガスのダウンフローの速
い流れにより押し出され、互いの混合が極力抑制されて
排気口22からロータリーポンプにより排気される。
このようなMOCVD装置を用いることにより、各反応管1
1、12、13を通して所望の原料ガスを流し、基板15をコ
ンピュータ制御されたモータで移動させることにより、
任意の積層周期、任意の組成をもって多層構造を基板15
上に作製することができる。この方式では、ガス切り換
え方式では得られない鋭い濃度変化が容易に実現でき
る。また、この方式では、急峻なヘテロ界面を作るため
に反応ガスを高速で切り換える必要がないため、原料ガ
スであるNH3やPH3の分解速度が遅いという問題をガス流
速を低く設定することにより解決することができる。
さて、この第1図に示すMOCVD装置を用い、第2図な
いし第8図に示すIII−V族化合物半導体素子を作製し
た。用いた原料は、III族金属の有機化合物としてトリ
メチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TM
A)、トリエチルホウ素(TEB)、トリメチルインジウム
(TMI)を用い、V族水素化物としてホスフィン(P
H3)、アルシン(AsH3)、アンモニア(NH3)を使用
し、ドープ源としてはシラン(SiH4)、およびマグネシ
ウムドープ源として、(i−C3H82Cp2Mgまたは((CH
32Cp)2Mgを使用した。
第2図は、上記方法により、基板温度750℃、反応管
内圧力25Torr、成長速度3μm/時、反応管内流速70cm/
秒で作製したIII−V族化合物半導体素子の概略断面図
である。この素子は、p型GaAs基板(1x1019cm-3)を有
し、その上に、p型GaAsバッファ層32(0.5μm、1x10
18cm-3)、p型In0.5(Ga1-xAlx0.5P層33(1μm、
1x1018cm-3)、n型In0.5(Ga1-xAlx0.5P層34(1μ
m、1x1017cm-3)が形成され、層34の上に、n型GaAsコ
ンタクト層35(2μm、1x1017cm-3)が形成されてい
る。素子両面にはそれぞれオーミック電極36および37が
形成されている。これらオーミック電極は、電源38に接
続されるものである。
得られたウエハをへき開し、ダイオードを作製したと
ころ、アイディアリティーファクターは1にほど近く、
良好なI−V特性を示した。また、pn接合界面付近のMg
のSIMS分析をおこなったところ、p層中では一定濃度で
あり、n層への拡散はみられず、接合界面では100Å中
に103以上の急峻な濃度変化が見られた。キャリア濃度
は、p層中で1x1018の一定値が確保できた。
第3図は、本発明の方法によって製造された半導体レ
ーザ装置の概略構造を示す断面図である。このレーザ装
置は、n型GaAs基板41を有し、この基板41上には、n型
GaAsバッファ層42およびn型InGaPバッファ層43が形成
されている。バッファ層53上には、n型InGaAlP型クラ
ッド層44、InGaP活性層45、およびp系InGaAlP系クラッ
ド層46、47、48からなるダブルヘテロ接合構造部が形成
されている。ここで、クラッド層47は、低Al組成であ
り、エッチング停止層として作用する。また、クラッド
層48は、ストライプ状に加工されており、これによりp
型クラッド層にストライプ状リブが形成されている。ク
ラッド層48上には、p型InGaAlP系中間バンドギャップ
層49が形成されている。ダブルヘテロ接合部の側面に
は、n型GaAs電流阻止層51が形成され、その上には、p
型GaAsコンタクト層52が形成されている。さらに、コン
タクト層52の上面に金属電極53が被着形成され、基板41
の下面に金属電極54が被着形成されている。この構造で
は、電流狭窄は、中間バンドギャップ層49と電流阻止層
51によりおこなわれ、光導波は、ストライプ状のメサに
形成されたクラッド層48によりおこなわれる。
こうして得られたウエハをへき開して共振器長250μ
mのレーザ素子を作製したところ、しきい値電流40mA、
微分量子効率片面当り20%と良好な特性が得られた。光
出力は、駆動電流にしたがって10mW以上まで直線的に増
大し、キンクのない良好な電流−光出力特性を示した。
また遠視野像、近視野像ともに単峰であり、良好なモー
ド制御が行なわれていることが分かった。動作電圧は2.
1Vと低く、さらに、10000時間というきわめて長寿命が
得られた。このように、良好なドーピングを制御性よく
行なうことにより、低しきい値、高出力および高信頼性
を同時に達成するような半導体レーザを再現性よく得る
ことができた。
第4図は、上記と同様、本発明の方法によって得た半
導体レーザ装置の断面図であり、電流狭窄をp型GaAsコ
ンタクト層50により行なっている点が第3図のレーザ装
置異なっている。
また、本発明の方法によって第5図に示す構造のレー
ザ装置も同様に製造できる。
第6図ないし第8図は、本発明の方法により製造され
た他の化合物半導体素子の断面図を示すものである。こ
れら素子はGaAlBNP系材料で構成されている。これら素
子を作製するために、基板温度850ないし1150℃、圧力
0.3気圧、原料ガスの総流量1リットル/分、成長速度
1μm/時となるようにガス流量を調整した。具体的な各
原料ガスの流量は、TEB1x10-6モル/分、TMA5x10-7モル
/分、TMG5x10-7モル/分、ホスフィン5x10-4モル/
分、アンモニア1x10-3モル/分であった。なお、GaAlN/
BP超格子層を作製する際の代表的な積層周期は20Å、窒
化物層とホウ化物層の暑さの比は1:1であり、以下の実
施例では、特段の指摘がない限り、この値に設定した。
これ以外の値でも実施できるが、発光層のBPに対するGa
AlNの層厚の比が1より小さくなると、バンド構造が直
接遷移型から間接遷移型に変化し、発光効率が低下す
る。また、積層周期についても上記値に限るものではな
いが、50Åを越えると、電子、正孔の局在が顕著にな
り、導電性が低下するので、50Å以下の周期に設定する
ことが望ましい。
さて、第6図には、別の半導体レーザ装置の断面が示
されている。このレーザ装置は、n型GaP基板71を有
し、その上に、n型GaPBバッファ層72、n型BPバッファ
層73が形成されている。バッファ層73上にはn型GaxAl
1-xN/BP多層膜クラッド層74、アンドープGaxAl1-xN/BP
多層膜活性層75、およびp型GaxAl1-xN/BP多層クラッド
層76からなるダブルヘテロ接合部が形成されている。な
お、クラッド層76上にはその中央部にストライプ状部を
残すようにn型BP電流阻止層77が形成されている。電流
阻止層77上およびクラッド層76のストライプ状露出面を
覆ってp型BPコンタクト層78が形成されている。さら
に、コンタクト層78の上面には金属電極79が、および基
板71の下面には金属電極80が、それぞれ被着形成されて
いる。この構造では、コンタクト層78の下方凸部の周辺
に電流阻止層77を形成しているので、電流狭窄及び光導
波が自己整合的に実現できる。
さて、第6図のレーザ装置は、次のように製造する。
第1図のMOCVD装置を用いて、前述の条件で、まず、n
型GaP基板71(Siドープ、1x1018cm-3)上に、n型GaPバ
ッファ層72(Siドープ、1x1018cm-3、1μm)、n型BP
バッファ層73(Siドープ、1x1017cm-3、1μm)、n型
Ga0.4Al0.6N/BP多層膜クラッド層74(Siドープ、1x1018
cm-3、1μm)、アンドープGa0.5Al0.5N/BP多層活性層
75(0.1μm)、およびp型Ga0.4Al0.6N/BP多層膜クラ
ッド層76(Mgドープ、1x1018cm-3、1μm)のダブルヘ
テロウエハを成長させた。続いて、クラッド層76上に、
シランガスの熱分解および写真触刻により、幅5μmの
ストライプ状にSiO2膜マスクを形成し、n型BP電流阻止
層77(Siドープ、1x1018cm-3、1μm)をクラッド層76
の上面のみにMOCVD法により選択成長させた後、SiO2
を除去した。ついで、電流阻止層77上およびストライプ
状に残されたクラッド層76上にp型BPコンタクト層78
(Mgドープ、1x1018cm-3、1μm)を成長させた。その
後、通常の電極取り付け方法により、コンタクト層78上
にAu/Zn電極79を、そして基板71の下面にAu/Ge電極80を
被着形成することによって第6図の構造のレーザ用ウエ
ハを得た。
得られたウエハをへき開して共振器長300μmのレー
ザ素子を作製したところ、液体窒素温度で、パルス幅10
0μ秒のパルス動作にて緑色光レーザ発振を確認した。
その際、しきい値電流密度は、約50kA/cm2を示した。ま
た、100時間以上安定に動作した。
第7図は、第6図の半導体素子の変形例である。第6
図と同様のダブルヘテロ接合部のクラッド層76は、凸型
に加工され、等価的に横方向の屈折率差を付けることに
より横モード制御を行なうものである。クラッド層76上
には、凸部の少なくとも一部を除いてn型BP電流阻止層
77が形成されている。その他の構造は、第6図のものと
同様である。第7図の構造では、第2導電型クラッド層
76凸部の周辺に電流阻止層77を形成しているので、電流
狭窄および屈折率型光導波が自己整合的に実現できる。
第7図の素子を作製するには、第1図のMOCVD装置を
用い、第6図の素子作製条件と同じ条件で、同様のダブ
ルヘテロウエハを成長させた後、クラッド層76上に、シ
ランガスの熱分解と写真触刻により幅5μmのストライ
プ状にSiO2膜マスクを形成し、クラッド層76をエッチン
グして幅3μmのストライプ状メサを形成した。つい
で、p型BP電流阻止層77(Siドープ、1x1018cm-3、1μ
m)をクラッド層76の上面のみにMOCVD法により選択成
長させた。しかる後、SiO2膜を除去し、p型BPコンタク
ト層78(Mgドープ、1x1018cm-3、1.5μm)を成長させ
た。その後、電極取り付けをおこなって、第7図に示す
構造のレーザ用ウエハを得た。
得られたウエハをへき開して共振器長300μmのレー
ザ素子を作製したところ、液体窒素温度で、パルス幅10
0μ秒のパルス動作にて緑色光レーザ発振を確認した。
その際、しきい値電流密度は、約70kA/cm2を示した。し
きい値電流密度はやや高いが、単一峰の遠視野像が確認
され、良好な横モード制御がおこなわれていることが判
明した。また、100時間以上安定に動作した。
第8図は、本発明の方法によって製造される発光素子
(LED)の断面図である。p型GaP基板91上に、p型GaP
バッファ層92、p型BPバッファ層93が順次形成され、こ
の上にp型GaAlN/BP超格子層94、アンドープのGaAlN/BP
超格子層95、n型GaAlN/BP超格子層96が順次積層形成さ
れ、さらにこの上にn型GaNコンタクト層97が形成され
ている。素子ウエハの両面にオーミック電極98、99が形
成されている。このLEDも上記と同様に製造することが
できる。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるべきものではない。
例えば、上記実施例では、Mgのドープ源として(i−C3
H82Cp2Mgまたは((CH32Cp)2Mgを使用したが、有
機マグネシウム化合物(i)として、(C2H52Cp2Mg、
(t−C4H92Cp2Mg等を、また有機マグネシウム化合物
(ii)として、((CH33Cp)2Mg、((CH34Cp)2M
g、((CH35Cp)2Mg、さらにはこれら化合物のメチル
基をエチル基、イソプロピル基等高次のアルキル基に置
き換えた((C2H52Cp)2Mg、((C3H82Cp)2Mg等も
使用できる。
また、本発明は、GaAs系、InP系、GaAl系、InGaAsP
系、InGaAlP系、InGaAlAs系、InGaAs系、InAlAs系その
他各種のIII−V族化合物半導体材料で構成される半導
体レーザ、LED,FET,HBT等種々の素子の作製に適用でき
る。
さらに、MOCVD原料としては、Ga原料としてトリエチ
ルガリウム(TEG)、Al原料としてトリエチルアルミニ
ウム(TEA)、B原料としてトリメチルホウ素(TMB)あ
るいはジボラン(B2H6)を使用しても全く同様に実施で
きる。またN原料としてもヒドラジンのほかに、Ga(C2
H5)・NH3、Ga(CH3・N・(CH3等窒素を含む
アダクトである有機金属化合物も利用できる。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によりMOCVD法によりマグ
ネシウムでドープされたp型III−V族化合物半導体層
を有機金属気相成長により形成するに際し、マグネシウ
ムのドープ源として2個以上の炭素原子を有するアルキ
ル基がシクロペンタ環当り1個置換したシクロペンタ環
を有する有機マグネシウム化合物、またはアルキル基が
シクロペンタ環当り2個以上置換したシクロペンタ環を
有する有機マグネシウム化合物を用いることにより、急
峻なマグネシウムドーピングが制御性よくおこなえ、低
しきい値、高出力、高信頼性を同時に達成するIII−V
族化合物半導体素子を再現性よく製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する上で好適な有機金属気相成
長装置を示す図、第2図ないし第8図は、本発明の方法
によって製造されたそれぞれ異なるIII−V族化合物半
導体素子を示す図。 11,12,13……反応管、15,31,41,71,91……基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/812 H01L 29/80 B 33/00 29/72 H01S 3/18 (56)参考文献 特開 昭63−316423(JP,A) 特開 平2−203519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 H01S 3/18 H01L 33/00 H01L 29/205 H01L 29/80 H01L 29/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネシウムでドープされたp型III−V
    族化合物半導体層を有機金属気相成長により形成する工
    程を含むIII−V族化合物半導体素子の製造方法におい
    て、マグネシウムのドープ源として、2個以上の炭素原
    子を有するアルキル基がシクロペンタ環当り1個置換し
    たシクロペンタ環を有する有機マグネシウム化合物を用
    いることを特徴とするIII−V族化合物半導体素子の製
    造方法。
  2. 【請求項2】マグネシウムでドープされたp型III−V
    族化合物半導体層を有機金属気相成長により形成する工
    程を含むIII−V族化合物半導体素子の製造方法におい
    て、マグネシウムのドープ源として、アルキル基がシク
    ロペンタ環当り2個以上置換したシクロペンタ環を有す
    る有機マグネシウム化合物を用いることを特徴とするII
    I−V族化合物半導体素子の製造方法。
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