JP2774550B2 - ガス放出防止器 - Google Patents
ガス放出防止器Info
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- JP2774550B2 JP2774550B2 JP5189589A JP5189589A JP2774550B2 JP 2774550 B2 JP2774550 B2 JP 2774550B2 JP 5189589 A JP5189589 A JP 5189589A JP 5189589 A JP5189589 A JP 5189589A JP 2774550 B2 JP2774550 B2 JP 2774550B2
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- Japan
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- valve
- solenoid
- gas
- gas flow
- flow path
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プロパンガス等のガスの配管系の一部に配
設して緊急時にガスの流路外への放出を防止するための
ガス放出防止器に関する。
設して緊急時にガスの流路外への放出を防止するための
ガス放出防止器に関する。
[従来の技術] 近時、家庭とか公共的建物において、プロパンガス等
のガスの使用中に地震が発生した場合、ガスの元栓を締
め忘れて火災が発生したり、地震によりボンベが倒れ、
ガス管が切断されて生ガスが発生して火災等を惹き起こ
したりすることがある。
のガスの使用中に地震が発生した場合、ガスの元栓を締
め忘れて火災が発生したり、地震によりボンベが倒れ、
ガス管が切断されて生ガスが発生して火災等を惹き起こ
したりすることがある。
このような災害を防止するため、所謂過流式や張力式
等種々のガス放出防止器が開発されている。
等種々のガス放出防止器が開発されている。
過流式ガス放出防止器は、例えば、二次配管側の一部
が破損したり、夏期の外気温上昇によってボンベ内圧が
異常高圧となったりして、弁本体内のガス流路中に過剰
のガスが流れた場合に自動的に閉弁する構造である。
が破損したり、夏期の外気温上昇によってボンベ内圧が
異常高圧となったりして、弁本体内のガス流路中に過剰
のガスが流れた場合に自動的に閉弁する構造である。
張力式ガス放出防止器は、例えば、実開昭56−141263
号公報に示されるように、弁本体を進退自由に貫通した
ストッパの内端を弁棒の切欠き部に係合して開弁状態を
維持し、地震等により振動が発生した場合には、ストッ
パの外端と建物とを連結した係留部材に張力が働き、ス
トッパが後退してその内端が切欠き部から離脱した時、
弁棒がスプリング力により作動して閉弁状態となる構成
のものである。
号公報に示されるように、弁本体を進退自由に貫通した
ストッパの内端を弁棒の切欠き部に係合して開弁状態を
維持し、地震等により振動が発生した場合には、ストッ
パの外端と建物とを連結した係留部材に張力が働き、ス
トッパが後退してその内端が切欠き部から離脱した時、
弁棒がスプリング力により作動して閉弁状態となる構成
のものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記した各ガス放出防止器は、過剰ガ
スが流れた場合、地震等により振動が発生した場合のう
ちの一つの要因のみにしか対応することができないとい
う問題がある。
スが流れた場合、地震等により振動が発生した場合のう
ちの一つの要因のみにしか対応することができないとい
う問題がある。
例えば、過流式ガス放出防止器を設置しても、過剰ガ
スが流れない限り、地震が発生した場合であってもガス
の放出を未然に防止することができない。したがって、
過剰ガスの流出、地震等による振動の発生いずれの場合
にもガスの放出を防止できる機器の開発が望まれてい
る。
スが流れない限り、地震が発生した場合であってもガス
の放出を未然に防止することができない。したがって、
過剰ガスの流出、地震等による振動の発生いずれの場合
にもガスの放出を防止できる機器の開発が望まれてい
る。
一方、近年、地震やガス漏れだけでなく、車両等の衝
突による機器,ボンベ等の揺動や転倒、火災及びガス機
器の異常燃焼等を検知するセンサからの信号に基づいて
ガスの放出を未然に防止する機器の開発も望まれてい
る。
突による機器,ボンベ等の揺動や転倒、火災及びガス機
器の異常燃焼等を検知するセンサからの信号に基づいて
ガスの放出を未然に防止する機器の開発も望まれてい
る。
そこで、本発明は、過剰ガスが流れた場合、地震等に
より振動が発生した場合及び各種センサからの信号を受
けた場合のいづれの場合が発生しても確実に作動し、あ
らゆる原因に基づくガスの流路外への放出を防止するこ
とができるガス放出防止器を提供することを目的とす
る。
より振動が発生した場合及び各種センサからの信号を受
けた場合のいづれの場合が発生しても確実に作動し、あ
らゆる原因に基づくガスの流路外への放出を防止するこ
とができるガス放出防止器を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明のガス放出防止器は、ガス流路及び該ガス流路
に一端を開口連通させた軸受孔とを形成したケーシング
と、該ガス流路中に摺動可能に挿入された第1の弁棒に
保持され、常時は開弁状態を維持し、過剰ガス流の流圧
により閉弁作動する第1の弁体と、該ガス流路中に摺動
可能に挿入された第2の弁棒に保持され、該第1の弁棒
の下流側端部に対し弾性部材を介して直列に配設される
第2の弁体と、該軸受孔に摺動可能に配設され、該第2
の弁体を開閉作動させる作動軸と、常態において、弾性
部材の弾発力に抗して該作動軸を、可動鉄芯により直接
押圧し開弁保持するとともに、または可動鉄芯により制
動されるロック部材を介して開弁保持するとともに、緊
急状態を検出するセンサ等からの信号に基づいて閉弁作
動させるソレノイドと、該ソレノイド用のハウジングを
前記ケーシングに着脱可能に固定するための弾性クラン
プ部材と、該ソレノイド用のハウジングと任意の不動部
とを連結し緊急時に該ハウジングをケーシングから分離
する引張力が付与するように設けた係留部材と、を有す
ることを特徴とする。
に一端を開口連通させた軸受孔とを形成したケーシング
と、該ガス流路中に摺動可能に挿入された第1の弁棒に
保持され、常時は開弁状態を維持し、過剰ガス流の流圧
により閉弁作動する第1の弁体と、該ガス流路中に摺動
可能に挿入された第2の弁棒に保持され、該第1の弁棒
の下流側端部に対し弾性部材を介して直列に配設される
第2の弁体と、該軸受孔に摺動可能に配設され、該第2
の弁体を開閉作動させる作動軸と、常態において、弾性
部材の弾発力に抗して該作動軸を、可動鉄芯により直接
押圧し開弁保持するとともに、または可動鉄芯により制
動されるロック部材を介して開弁保持するとともに、緊
急状態を検出するセンサ等からの信号に基づいて閉弁作
動させるソレノイドと、該ソレノイド用のハウジングを
前記ケーシングに着脱可能に固定するための弾性クラン
プ部材と、該ソレノイド用のハウジングと任意の不動部
とを連結し緊急時に該ハウジングをケーシングから分離
する引張力が付与するように設けた係留部材と、を有す
ることを特徴とする。
(作用) かかる構成を有する本発明のガス放出防止器は、ボン
ベ内ガスの温度上昇や二次配管系の破損等により過剰ガ
ス流が生じた場合には、第1の弁体が過剰ガス流の高速
流によって弁座に圧接着座するので、ケーシング内のガ
ス流路が閉塞してガスの放出が防止される。
ベ内ガスの温度上昇や二次配管系の破損等により過剰ガ
ス流が生じた場合には、第1の弁体が過剰ガス流の高速
流によって弁座に圧接着座するので、ケーシング内のガ
ス流路が閉塞してガスの放出が防止される。
また、地震、ガス漏れ、ガス機器・ボンベ等の揺動、
火災及びガス機器の異常燃焼等の緊急状態がこれらを検
知する各種センサにより検出された場合には、ソレノイ
ドの可動鉄芯が、または可動鉄芯により制動されるロッ
ク部材が作動軸を介して第2の弁体を閉弁作動させ、ガ
スの流路を閉塞する。
火災及びガス機器の異常燃焼等の緊急状態がこれらを検
知する各種センサにより検出された場合には、ソレノイ
ドの可動鉄芯が、または可動鉄芯により制動されるロッ
ク部材が作動軸を介して第2の弁体を閉弁作動させ、ガ
スの流路を閉塞する。
さらに、地震や車両の衝突等によってボンベ等が大き
く揺れたり転倒したりする振動が発生した場合には、ソ
レノイド用のハウジングをケーシングから引き離す引張
力が係留部材に付与され、弾性クランプ部材によってケ
ーシングにクランプされているハウジングがケーシング
から離脱する。したがって、常時は開弁状態にある作動
軸の開弁ロック状態が解除されるので、第2の弁体が自
動的に閉弁作動し、ガスの流路を閉塞する。
く揺れたり転倒したりする振動が発生した場合には、ソ
レノイド用のハウジングをケーシングから引き離す引張
力が係留部材に付与され、弾性クランプ部材によってケ
ーシングにクランプされているハウジングがケーシング
から離脱する。したがって、常時は開弁状態にある作動
軸の開弁ロック状態が解除されるので、第2の弁体が自
動的に閉弁作動し、ガスの流路を閉塞する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
実施例1 第1図〜第3図は、本発明の第1の実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
1は、ケーシング2内に形成され、該ケーシング2の
一側に高圧ボンベ等の元栓と接続される流入口3を、他
側に圧力調整器等の二次配管系と接続される流出口4を
開口させたガス流路である。
一側に高圧ボンベ等の元栓と接続される流入口3を、他
側に圧力調整器等の二次配管系と接続される流出口4を
開口させたガス流路である。
5は、弁本体2の上端突出部2'からガス流路1に向っ
て穿設され、ガス流路1の中途に一端を開口させた軸受
孔である。
て穿設され、ガス流路1の中途に一端を開口させた軸受
孔である。
6は第1の弁体であり、ガス流路1内に摺動可能に挿
入された第1の弁棒8の一端に保持され、遊びばね12に
より第1の弁座7と一定間隔をおいて配設されている。
12aは、第1の弁体6が閉弁作動して遊びばね12が圧縮
された際のばね受溝である。
入された第1の弁棒8の一端に保持され、遊びばね12に
より第1の弁座7と一定間隔をおいて配設されている。
12aは、第1の弁体6が閉弁作動して遊びばね12が圧縮
された際のばね受溝である。
9は第2の弁体であり、ガス流路1内に摺動可能に挿
入された第2の弁棒の一端に保持され、第1の弁棒の下
流側端部に対して弾性部材13を介して直列に配設されて
いる。第2の弁棒11の遊端である下流側端部11aは、軸
受孔5の下端開口部に臨んでいる。
入された第2の弁棒の一端に保持され、第1の弁棒の下
流側端部に対して弾性部材13を介して直列に配設されて
いる。第2の弁棒11の遊端である下流側端部11aは、軸
受孔5の下端開口部に臨んでいる。
なお、弾性部材13は、第2の弁体9をガス流路1内に
形成した第2の弁座10に圧接する方向に付勢するばねが
あるが、過剰ガス流が流れて第1の弁体が閉弁作動した
際には、第1の弁棒の下流側端部に押圧されて縮小可能
な程度の弾発力に設定されている。
形成した第2の弁座10に圧接する方向に付勢するばねが
あるが、過剰ガス流が流れて第1の弁体が閉弁作動した
際には、第1の弁棒の下流側端部に押圧されて縮小可能
な程度の弾発力に設定されている。
また、各弁棒の外周長手方向にはガス流通溝を設ける
ものとしてもよい(図示せず)。
ものとしてもよい(図示せず)。
14は軸受孔5内に摺動可能に配設された作動軸であ
り、該作動軸14は、その外周に巻き付け配設した弾性部
材15により、常態において図面上方に付勢されている。
また、この作動軸14の下端部であるガス流路1側の端部
には、第2の弁棒11の下流側端部11aを押圧してスライ
ドさせるためのテーパー部14'が形成されている。16
は、軸受孔5と作動軸14との間隙をシールするためのO
リングである。
り、該作動軸14は、その外周に巻き付け配設した弾性部
材15により、常態において図面上方に付勢されている。
また、この作動軸14の下端部であるガス流路1側の端部
には、第2の弁棒11の下流側端部11aを押圧してスライ
ドさせるためのテーパー部14'が形成されている。16
は、軸受孔5と作動軸14との間隙をシールするためのO
リングである。
22は、可動鉄芯としてのプランジャ21により、常時は
作動軸14を押圧して弁体6,9を開弁保持しているととも
に、地震,ガス漏れ,火災等、前記した状況の発生時に
各種センサ(図示せず)からの緊急状態の検出信号に基
づいて作動するソレノイドである。
作動軸14を押圧して弁体6,9を開弁保持しているととも
に、地震,ガス漏れ,火災等、前記した状況の発生時に
各種センサ(図示せず)からの緊急状態の検出信号に基
づいて作動するソレノイドである。
このソレノイド22は、永久磁石23を有するラッチ式の
ものである。24はフレーム、25は外周に電磁コイル26を
巻装したコイルボビン、21はコイルボビン25の中央部の
孔に摺動可能に嵌装されたプランジャ、27は該プランジ
ャ21の一端に固定され、該プランジャ21を他端方向に手
動で押圧して永久磁石23により吸引着座する位置まで戻
すためのリセット用ボタン、28はフレーム24を固着保持
した非磁性体がらなるハウジング、29は電磁コイル26用
の電源コードである。
ものである。24はフレーム、25は外周に電磁コイル26を
巻装したコイルボビン、21はコイルボビン25の中央部の
孔に摺動可能に嵌装されたプランジャ、27は該プランジ
ャ21の一端に固定され、該プランジャ21を他端方向に手
動で押圧して永久磁石23により吸引着座する位置まで戻
すためのリセット用ボタン、28はフレーム24を固着保持
した非磁性体がらなるハウジング、29は電磁コイル26用
の電源コードである。
かかるソレノイド22のプランジャ21は、常時は通電さ
れておらず永久磁石23によって図面下方に吸引されてお
り、その先端がフレーム24の下面を貫通延在するように
吸着ラッチされている。一方、前記電磁コイル26に通電
した場合には、該プランジャ21は図面上方に吸引作動せ
しめられる。
れておらず永久磁石23によって図面下方に吸引されてお
り、その先端がフレーム24の下面を貫通延在するように
吸着ラッチされている。一方、前記電磁コイル26に通電
した場合には、該プランジャ21は図面上方に吸引作動せ
しめられる。
なお、ソレノイド22は、プランジャ21の先端が前記作
動軸14の上端面に当接するように配設される。そして、
第5図に示すように、基端部にリング状の係合部18aが
形成されるとともに、先端部に左右一対の弾性湾曲部18
bが曲成された弾性クランプ部材18によりケーシング2
に着脱可能に取り付けられる。
動軸14の上端面に当接するように配設される。そして、
第5図に示すように、基端部にリング状の係合部18aが
形成されるとともに、先端部に左右一対の弾性湾曲部18
bが曲成された弾性クランプ部材18によりケーシング2
に着脱可能に取り付けられる。
すなわち、ハウジング28の下面に該弾性クランプ部材
18の係合部18aをボルト30により固定し、弾性湾曲部18b
をケーシング2の上端部外周に凹設したクランプ部材取
付周溝19に水平回動自在に嵌合することにより、ソレノ
イド22がケーシング2の上端突出部2'上に安定載置され
る。なお、20は、弾性クランプ部材18の取り付けを容易
にするため、取付溝19の上部に形成したテーパー部であ
る。
18の係合部18aをボルト30により固定し、弾性湾曲部18b
をケーシング2の上端部外周に凹設したクランプ部材取
付周溝19に水平回動自在に嵌合することにより、ソレノ
イド22がケーシング2の上端突出部2'上に安定載置され
る。なお、20は、弾性クランプ部材18の取り付けを容易
にするため、取付溝19の上部に形成したテーパー部であ
る。
17は建物等の任意の不動部に対してソレノイド22を連
結させるための鎖,ワイヤ等の係留部材であり、一端が
ハウジング28に突設させた係留部31に、他端が図示しな
い不動部の係留部に係留されている。この係留部材17
は、緊急時に該ハウジング28を引き離す引張力が付与さ
れるように設けられている。
結させるための鎖,ワイヤ等の係留部材であり、一端が
ハウジング28に突設させた係留部31に、他端が図示しな
い不動部の係留部に係留されている。この係留部材17
は、緊急時に該ハウジング28を引き離す引張力が付与さ
れるように設けられている。
かかる構成を有する本実施例のガス放出防止器は次の
ように作用する。
ように作用する。
まず、例えば、流入口3を高圧ボンベの元栓に、また
流出口4を圧力調整器等の二次配管系に接続する。
流出口4を圧力調整器等の二次配管系に接続する。
そして、ケーシング2の上端突出部2'上に安定載置せ
しめたソレノイド22のプランジャ21を永久磁石23により
吸引ラッチされる位置まで押し上げ、該プランジャ21の
先端により作動軸14の上端面を押圧する。これにより、
作動軸14の下端テーパー部14'が第2の弁棒11の流出側
端部を押圧し、第2の弁体9の開弁状態が保持される。
しめたソレノイド22のプランジャ21を永久磁石23により
吸引ラッチされる位置まで押し上げ、該プランジャ21の
先端により作動軸14の上端面を押圧する。これにより、
作動軸14の下端テーパー部14'が第2の弁棒11の流出側
端部を押圧し、第2の弁体9の開弁状態が保持される。
なお、第1の弁体6は、通常のガス流では圧縮しない
遊びばね12により常に開弁状態を保持している。
遊びばね12により常に開弁状態を保持している。
かかる状態において、例えば、夏期における外気温異
常上昇や二次配管系の亀裂発生により、過剰ガス流が流
れた場合には、第2図に示すように、第1の弁体6が該
過剰ガス流の高速流を受けて第1の弁座7に圧接され、
ガス流路1が閉塞される。
常上昇や二次配管系の亀裂発生により、過剰ガス流が流
れた場合には、第2図に示すように、第1の弁体6が該
過剰ガス流の高速流を受けて第1の弁座7に圧接され、
ガス流路1が閉塞される。
ガス流が通常の流れに戻ると、第1の弁体6は、圧縮
された遊びばね12の弾発力により流入口側に付勢され、
再び開弁状態となる。
された遊びばね12の弾発力により流入口側に付勢され、
再び開弁状態となる。
一方、地震や自動車の衝突等によりボンベや建物等が
振動したり転倒したりした場合には、係留部材17に引張
力が作用し、第3図に示すように、弾性クランプ部材18
の弾性湾曲部18bがその挟持力に抗して拡開し、該弾性
クランプ部材18が取付溝19から外れ、ソレノイド22をケ
ーシング2上から離脱させる。
振動したり転倒したりした場合には、係留部材17に引張
力が作用し、第3図に示すように、弾性クランプ部材18
の弾性湾曲部18bがその挟持力に抗して拡開し、該弾性
クランプ部材18が取付溝19から外れ、ソレノイド22をケ
ーシング2上から離脱させる。
これにより、作動軸14に対するプランジャ21からの押
圧力が失われ、作動軸14が弾性部材15の弾発力により上
昇する。その結果、テーパ部14'が第2の弁棒11から上
方へ離脱するので第2の弁体9が弾性部材13の弾発力に
より第2の弁座10に圧接され、ガス流路1が閉塞され
る。
圧力が失われ、作動軸14が弾性部材15の弾発力により上
昇する。その結果、テーパ部14'が第2の弁棒11から上
方へ離脱するので第2の弁体9が弾性部材13の弾発力に
より第2の弁座10に圧接され、ガス流路1が閉塞され
る。
この場合、作動軸14の上端は、ケーシング2外に突出
しているため、ガスの流れが停止されたことが確認され
る。
しているため、ガスの流れが停止されたことが確認され
る。
この閉弁状態から開弁状態にリセットする場合は、弾
性クランプ部材18の弾性湾曲部18bを取付溝19に嵌合
し、ケーシング2上にソレノイド22を載置する。ソレノ
イド22のプランジャ21は、ラッチ状態を維持しているた
め、ソレノイド22を載置すれば、プランジャ21の先端に
より作動軸14が弾性部材15の弾発力に抗して押し上げら
れ、第2の弁棒11の下流側端部11aを押圧し、第2の弁
体9と第2の弁座10とを離隔させ、再び開弁状態とな
る。
性クランプ部材18の弾性湾曲部18bを取付溝19に嵌合
し、ケーシング2上にソレノイド22を載置する。ソレノ
イド22のプランジャ21は、ラッチ状態を維持しているた
め、ソレノイド22を載置すれば、プランジャ21の先端に
より作動軸14が弾性部材15の弾発力に抗して押し上げら
れ、第2の弁棒11の下流側端部11aを押圧し、第2の弁
体9と第2の弁座10とを離隔させ、再び開弁状態とな
る。
また、緊急状態を検出するセンサ、例えば、地震,ガ
ス漏れ,火災等を検出するセンサからの電気信号を受け
た場合には、ソレノイド22の電磁コイル26に通電がなさ
れ、プランジャ21がこの電磁コイル26の付勢力を受けて
図面上方に吸引作動される。
ス漏れ,火災等を検出するセンサからの電気信号を受け
た場合には、ソレノイド22の電磁コイル26に通電がなさ
れ、プランジャ21がこの電磁コイル26の付勢力を受けて
図面上方に吸引作動される。
これによって、前述した作用と同様、プランジャ21の
作動軸14に対する押圧力が失われ、作動軸14は弾性部材
15の弾発力により上昇する。これに伴い第2の弁体9
は、弾性部材13の復帰力によって第2の弁座10に圧接さ
れ、ガス流路1が閉塞される。
作動軸14に対する押圧力が失われ、作動軸14は弾性部材
15の弾発力により上昇する。これに伴い第2の弁体9
は、弾性部材13の復帰力によって第2の弁座10に圧接さ
れ、ガス流路1が閉塞される。
この場合、ハウジング28は、弾性クランプ部材18によ
ってケーシング2に保持されたままである。したがっ
て、リセットする場合には、リセットボタン27を押し、
永久磁石23により吸引着座する位置までプランジャ21を
押し下げるのみで、再び開弁状態が維持される。
ってケーシング2に保持されたままである。したがっ
て、リセットする場合には、リセットボタン27を押し、
永久磁石23により吸引着座する位置までプランジャ21を
押し下げるのみで、再び開弁状態が維持される。
実施例2 第4図は、本発明の第2の実施例を示す縦断面図であ
る。
る。
本実施例においては、ソレノイドとしてロック部材33
を有するプル式のソレノイド34を用い、このロック部材
33によって作動軸14を開閉作動させる構造である。
を有するプル式のソレノイド34を用い、このロック部材
33によって作動軸14を開閉作動させる構造である。
すなわち、このソレノイド34のプランジャ32は、リタ
ーンスプリング35によって先端方向(第4図左方向)に
押圧付勢されており、電磁コイル36に通電することによ
って第4図右方向に吸引されるように配設されている。
ーンスプリング35によって先端方向(第4図左方向)に
押圧付勢されており、電磁コイル36に通電することによ
って第4図右方向に吸引されるように配設されている。
一方、ロック部材33は、プランジャ32の先端において
該プランジャ32の軸方向と直交する方向に伸びてスライ
ド自由にハウジング37内に配設されている。プランジャ
32の先端部に対応するロック部材33の外周部位には、該
プランジャ32先端部が嵌入して係合可能な環状ロック溝
38が形成されている。
該プランジャ32の軸方向と直交する方向に伸びてスライ
ド自由にハウジング37内に配設されている。プランジャ
32の先端部に対応するロック部材33の外周部位には、該
プランジャ32先端部が嵌入して係合可能な環状ロック溝
38が形成されている。
また、ロック部材33の先端部はハウジング37から図面
下方部に臨み、上端部はガイド軸39が連結されている。
このガイド軸39はハウジング37に外部に突出し、その端
部にリセット用のボタン40が設けられている。
下方部に臨み、上端部はガイド軸39が連結されている。
このガイド軸39はハウジング37に外部に突出し、その端
部にリセット用のボタン40が設けられている。
かかる構成のソレノイド34は、ロック部材33の先端が
作動軸14の上端面に当接するように、実施例1と同様、
弾性クランプ部材18によりケーシング2に着脱可能に取
り付けられる。
作動軸14の上端面に当接するように、実施例1と同様、
弾性クランプ部材18によりケーシング2に着脱可能に取
り付けられる。
なお、本実地例においても、実施例1と同様、ハウジ
ング37と適宜の不動部とを連結して緊急時に該ハウジン
グ37をケーシング2から引き離す引張力が発生するよう
に設けた鎖,ワイヤ等の係留部材17が設けられている。
ング37と適宜の不動部とを連結して緊急時に該ハウジン
グ37をケーシング2から引き離す引張力が発生するよう
に設けた鎖,ワイヤ等の係留部材17が設けられている。
かかる構成のガス放出防止器においては、常時は、プ
ランジャ32の先端部がリターンスプリング35によりロッ
ク部材33の環状ロック溝38に係合し、ロック部材33が作
動軸10を押圧し開弁保持している。
ランジャ32の先端部がリターンスプリング35によりロッ
ク部材33の環状ロック溝38に係合し、ロック部材33が作
動軸10を押圧し開弁保持している。
一方、緊急状態が発生した場合には次のように作動す
る。
る。
まず、過剰ガス流が流れた場合、地震等の発生により
建物,ボンベ等が振動・転倒した場合の各作用は、実施
例1と同様である。
建物,ボンベ等が振動・転倒した場合の各作用は、実施
例1と同様である。
緊急状態を検出する各種センサからの電気信号に基づ
いて、ソレノイド34の電磁コイル36に通電がなされた場
合には、プランジャ32が電磁コイル36の付勢を受けてリ
ターンスプリング35の弾発力に抗して右方向に吸引され
る。これにより、ロック部材33の作動軸10に対する押圧
力が失われ、作動軸14が弾性部材15により上昇する。こ
れに伴い、実施例1と同様、第2の弁体9が弾性部材13
の復帰力により第2の弁座10に圧接され、ガス流路1が
閉塞される。
いて、ソレノイド34の電磁コイル36に通電がなされた場
合には、プランジャ32が電磁コイル36の付勢を受けてリ
ターンスプリング35の弾発力に抗して右方向に吸引され
る。これにより、ロック部材33の作動軸10に対する押圧
力が失われ、作動軸14が弾性部材15により上昇する。こ
れに伴い、実施例1と同様、第2の弁体9が弾性部材13
の復帰力により第2の弁座10に圧接され、ガス流路1が
閉塞される。
電磁コイル36への通電が停止した後、再び開弁状態と
する場合には、リセットボタン40によりロック部材33を
押し下げ、環状リング溝38とプランジャ32先端部とを係
合させればよい。
する場合には、リセットボタン40によりロック部材33を
押し下げ、環状リング溝38とプランジャ32先端部とを係
合させればよい。
[発明の効果] 本発明のガス放出防止器は、過剰ガス流の流圧により
閉弁作動する弁体のほかに、緊急事態に感応する各種セ
ンサからの信号に基づき作動し、かつ、振動によりケー
シングから離脱するように設けられたソレノイドにより
開閉弁作動が制御される弁体を有している。
閉弁作動する弁体のほかに、緊急事態に感応する各種セ
ンサからの信号に基づき作動し、かつ、振動によりケー
シングから離脱するように設けられたソレノイドにより
開閉弁作動が制御される弁体を有している。
したがって、過剰ガスが流れた場合だけでなく、地震
等の振動が発生した場合及び各種センサからの信号を受
けた場合のいずれの場合にも確実に作動し、あらゆる原
因に基づくガスの流路外への放出を防止することができ
る。
等の振動が発生した場合及び各種センサからの信号を受
けた場合のいずれの場合にも確実に作動し、あらゆる原
因に基づくガスの流路外への放出を防止することができ
る。
第1図は、本発明のガス放出防止器の第1の実施例を示
す縦断面図、第2図及び第3図は、それぞれ第1の実施
例の作動状態を示す縦断面図、第4図は、第2の実施例
を示す縦断面図、第5図は、弾性クランプ部材を示す斜
視図である。 1……ガス流路 2……ケーシング 6……第1の弁体 9……第2の弁体 14……作動軸 17……係留部材 18……弾性クランプ部材 22,34……ソレノイド 28,37……ハウジング
す縦断面図、第2図及び第3図は、それぞれ第1の実施
例の作動状態を示す縦断面図、第4図は、第2の実施例
を示す縦断面図、第5図は、弾性クランプ部材を示す斜
視図である。 1……ガス流路 2……ケーシング 6……第1の弁体 9……第2の弁体 14……作動軸 17……係留部材 18……弾性クランプ部材 22,34……ソレノイド 28,37……ハウジング
Claims (2)
- 【請求項1】ガス流路及び該ガス流路に一端を開口連通
させた軸受孔とを形成したケーシングと、 該ガス流路中に摺動可能に挿入された第1の弁棒に保持
され、常時は開弁状態を維持し、過剰ガス流の流圧によ
り閉弁作動する第1の弁体と、 該ガス流路中に摺動可能に挿入された第2の弁棒に保持
され、かつ、該第1の弁棒の下流側端部に対し弾性部材
を介して直列に配設される第2の弁体と、 該軸受孔に摺動可能に配設され、該第2の弁体を開閉作
動させる作動軸と、 常態において、弾性部材の弾発力に抗して該作動軸を可
動鉄芯により直接押圧し開弁保持するとともに、緊急状
態を検出するセンサ等からの信号に基づいて閉弁作動さ
せるソレノイドと、 該ソレノイド用のハウジングを前記ケーシングに着脱可
能に固定するための弾性クランプ部材と、 該ソレノイド用のハウジングと任意の不動部とを連結し
緊急時に該ハウジングをケーシングから分離する引張力
が付与するように設けた係留部材と、 を有することを特徴とするガス放出防止器。 - 【請求項2】請求項1記載のガス放出防止器において、
前記ソレノイドに代えて、常態において、弾性部材の弾
発力に抗して、該作動軸を可動鉄芯により制動されるロ
ック部材を介して開弁保持するとともに、緊急状態を検
出するセンサ等からの信号に基づいて閉弁作動させるた
めのソレノイドを備えたガス放出防止器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189589A JP2774550B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ガス放出防止器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189589A JP2774550B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ガス放出防止器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02236077A JPH02236077A (ja) | 1990-09-18 |
JP2774550B2 true JP2774550B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=12899614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5189589A Expired - Lifetime JP2774550B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | ガス放出防止器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2774550B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4667063B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-04-06 | 株式会社クボタ | 作動弁 |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP5189589A patent/JP2774550B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02236077A (ja) | 1990-09-18 |
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Legal Events
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