JP4667063B2 - 作動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、異常を検知した際に流路を緊急遮断する緊急遮断弁や流路を開放する開放弁等の作動弁に関する。
従来、この種の作動弁としては、上水道の配水池の出入口から延びる管路の途中に設置され、震災等によって管路が破損し、管内流速が過流速になった場合に流路を緊急遮断する緊急遮断弁がある(下記特許文献1参照)。
すなわち、図24,図25に示すように、弁棒146に連動する揺動アーム147に設けられたウエイト148が弁体149を閉鎖方向に付勢し、上記揺動アーム147は、弁体149が閉鎖する閉鎖位置(図示せず)と開放状態になる開位置Oとの間で、揺動するように構成されている。また、緊急遮断弁150には、弁箱151内の水の流速を検知する流速検知機構152と、揺動アーム147を開位置Oに固定するストッパー機構153と、ストッパー機構153による揺動アーム147の固定を解除する固定解除機構154とが設けられている。
上記流速検知機構152は、水流によって生じる流動圧を受けて流れ方向へ揺動する受圧部155と、この受圧部155の揺動によって前後方向へ揺動するセンサーレバー156とで構成されている。
図25に示すように、上記ストッパー機構153は、屈曲自在な中折れリンク体157を有するトグルリンクにより構成されている。また、上記固定解除機構154は、上記センサーレバー156に連動して上下方向へ回動するストライキングレバー159により構成されている。
これよると、平常時、図25の実線で示すように、中折れリンク体157は、ほぼ直線状態で停止しており、突っ張った状態で揺動アーム147を開位置Oに固定している。
また、地震が発生して管路が破損し、管路内の水の流速が異常に上昇した場合、受圧部155が受ける流動圧が設定値以上に大きくなってバランスが崩れ、受圧部155が下流側に押され、センサーレバー156が後側に揺動し、この揺動に連動して、図25の仮想線で示すようにストライキングレバー159が上向きに回動して中折れリンク体157を下から蹴り上げる。これにより、中折れリンク体157の突っ張り状態が解除され、仮想線で示すように中折れリンク体157が屈曲し、揺動アーム147の固定状態が解除され、揺動アーム147がウエイト148の自重によって開位置Oから閉鎖位置へ揺動し、弁体149が閉鎖して流路を緊急遮断する。
しかしながら上記のような流速検知方式の緊急遮断弁150では、災害が発生し、管路が破損してから水の流速が上昇して異常な流速に達した時点で、緊急遮断弁150の弁体149が閉鎖して流路を緊急遮断するため、緊急遮断までに時間を要するといった問題がある。
このような問題の対策として、上記のような流速検知方式と地震検知方式とを併用した緊急遮断弁がある(下記特許文献2参照)。
すなわち、図26に示すように、弁箱内に弁棒の軸心廻りに回動する弁体を配置し、弁棒に連結してウェイトレバー125を設け、ウェイトレバー125に弁棒を閉動方向に付勢するウェイト(図示せず)を設け、ウェイトレバー125を弁体の全開時に対応する状態に拘束保持するレバー保持手段126を設け、レバー保持手段126に、ウェイトレバー125を拘束するロック位置とウェイトレバー125の回動を許容する非ロック位置とにわたって出退するストッパーピン127と、ストッパーピン127をロック位置から非ロック位置に変化させる駆動手段とを設け、駆動手段として、信号入力手段128からの電気信号の入力によりソレノイドが起動するピン駆動装置129と、弁箱内に配置した流速検知機構のセンサーパドルの揺動を入力として起動する楔部材130とを併設している。
尚、上記信号入力手段128としては地震計が用いられている。また、ストッパーピン127は、ピン駆動装置129を貫通しており、ピン駆動装置129によって軸心方向に出退自在に保持されている。ストッパーピン127の基端部には、貫通孔131を有する係合ブロック132が設けられている。また、上記楔部材130は貫通孔131に対して挿脱自在に構成され、楔部材130を貫通孔131に挿入することにより、ストッパーピン127が非ロック位置に後退する。また、上記楔部材130はハンマー133よって貫通孔131に打ち込まれ、このハンマー133はウェイト134によって付勢されている。
これによると、地震が発生して、地震計で規定以上の震度が検知された場合、信号入力手段128からピン駆動装置129へ電気信号が入力され、ピン駆動装置129のソレノイドが起動して、ストッパーピン127がロック位置から非ロック位置へ後退する。これにより、ウェイト(図示せず)の自重によってウェイトレバー125が閉動方向に回動し、弁体が閉鎖され、流路が緊急遮断される。
また、震災等によって管路が破損し、管内流速が過流速になった場合、管内を流れる水の流動圧によってセンサーパドルが押されて揺動し、このセンサーパドルに機械的に連動してハンマー133がウェイト134の自重で回動し、楔部材130がハンマー133により打ち込まれて係合ブロック132の貫通孔131に挿入される。これにより、係合ブロック132が後退し、ストッパーピン127がロック位置から非ロック位置へ後退する。
しかしながら上記の緊急遮断弁では、楔部材130が係合ブロック132の貫通孔131に挿入され、ストッパーピン127が非ロック位置へ後退する際、ピン駆動装置129のソレノイドは起動せずに停止しているため、停止したピン駆動装置129に対してストッパーピン127を後退させる必要があり、ピン駆動装置129のソレノイドに備えられたばね等を動かす力が余分に必要となる。したがって、楔部材130を用いてストッパーピン127をロック位置から非ロック位置へ切換えるのに、大きな力を要するといった問題がある。
特開2004−239345 特開平11−351426
本発明は、複数の異常検知機構のいずれかによって異常が検知された際、小さな力でストッパーを固定位置から固定解除位置へ退入させることができ、また、震災等により管路に異常が発生した際に迅速な対応が可能となり、さらに、震災等による停電等で電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、確実に流路の遮断や開放を行うことができる信頼性の高い作動弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、弁棒に連動する揺動部材と、揺動部材を揺動させることによって弁体を開閉いずれかの方向へ回動させる揺動手段とが備えられた作動弁であって、
揺動部材を設定位置に固定するストッパーと、ストッパーによる揺動部材の固定を解除する複数の固定解除機構とが設けられ、
ストッパーは、揺動部材を設定位置に固定する固定位置と、揺動部材の固定を解除する固定解除位置とに出退自在であり、
複数の固定解除機構は、それぞれ異なる複数の異常検知機構による異常検知に基づいてストッパーを固定解除方向へ移動させる複数の固定解除連動体を有し、
ストッパーは、中継ぎ連動部材を介して、複数の固定解除連動体に連動され、
ストッパーがいずれか1つの固定解除機構の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、残りの固定解除機構の固定解除連動体を停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する許容手段が設けられているものである。
これによると、平常時、ストッパーが固定位置にあるため、揺動部材が設定位置に固定されており、弁体が上記設定位置に対応する開度に保たれている。
また、震災等が発生して複数の異常検知機構のいずれかが異常を検知すると、この異常検知に基づいて、上記異常を検知した異常検知機構に対応するいずれかの固定解除機構の固定解除連動体が中継ぎ連動部材と共にストッパーを固定解除方向へ移動させる。これにより、ストッパーが固定位置から固定解除位置に切換えられ、揺動部材の固定が解除され、揺動部材が揺動手段によって揺動し、弁体が開閉される。
上記のように複数の固定解除機構のうちのいずれかの固定解除機構の固定解除連動体によってストッパーが固定解除位置に切換えられる際、許容手段によって、残りの固定解除機構の固定解除連動体が停止した状態のままで、中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動が許容される。これにより、上記残りの固定解除機構の固定解除連動体が中継ぎ連動部材に連動せずに停止した状態のままで、上記残りの固定解除機構の固定解除連動体に関係無く、異常を検知した異常検知機構に対応するいずれかの固定解除機構の固定解除連動体によって中継ぎ連動部材を固定解除方向へ移動させることができる。このため、上記いずれかの固定解除機構の固定解除連動体によってストッパーを固定解除方向へ移動させる際に要する力を小さくすることができ、これにより、個々の固定解除機構の固定解除連動体を小型化することができる。
さらに、上記のように、複数の異常検知機構のうちのいずれかの異常検知機構によって異常を検知した際、この異常検知に基づいてストッパーを固定解除方向へ移動させて、弁体を開閉しているため、複数の異常検知機構のうちのいずれかの異常検知機構が作動不良を起した場合であっても、残りの異常検知機構が確実に異常を検知することにより、ストッパーを固定解除方向へ移動させることができるため、作動弁の信頼性が向上する。
また、本第2発明における作動弁は、ストッパーを固定解除位置から固定位置に至る固定方向へ付勢する付勢手段が設けられているものである。
これによると、揺動部材を設定位置へ復元する際、ストッパーは付勢手段の付勢力によって固定解除位置から固定方向へ移動して固定位置に復帰するため、揺動部材が設定位置に固定される。
また、本第3発明における作動弁は、複数の固定解除機構として第1および第2の固定解除機構が設けられ、
第1の固定解除機構は、第1の異常検知機構による異常検知に基づいてストッパーを固定解除方向へ移動させる第1の固定解除連動体と、第1の固定解除連動体を第1の異常検知機構に機械的に連動させる連動機構とを有し、
第2の固定解除機構は、第2の異常検知機構に電気的に接続され且つ第2の異常検知機構からの電気信号によって作動する作動装置と、作動装置の作動によりストッパーを固定解除方向へ移動させる第2の固定解除連動体とを有し、
ストッパーは、中継ぎ連動部材を介して、第1および第2の固定解除連動体に連動され、
ストッパーが第1の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、第2の固定解除連動体と作動装置とを停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する第1の許容手段が中継ぎ連動部材と第2の固定解除連動体との少なくともいずれかに設けられ、
ストッパーが第2の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、第1の固定解除連動体を停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する第2の許容手段が中継ぎ連動部材と第1の固定解除連動体との少なくともいずれかに設けられているものである。
これによると、震災等が発生して第2の異常検知機構が異常を検知すると、電気信号が第2の異常検知機構から第2の固定解除機構の作動装置に入力され、作動装置の作動によって第2の固定解除連動体が固定解除方向へ移動し、第2の固定解除連動体に伴って中継ぎ連動部材も固定解除方向へ移動し、ストッパーが固定位置から固定解除方向へ移動して固定解除位置に切換えられ、揺動部材の固定が解除される。
このように、第2の異常検知機構が異常を検知すると、直ちに電気信号が発信されて第2の固定解除機構の作動装置が作動するため、異常発生時において迅速な対応が可能となる。
また、上記のように第2の固定解除連動体によってストッパーが固定解除位置に切換えられる際、第2の許容手段によって、残りの第1の固定解除機構の第1の固定解除連動体が停止した状態のままで、中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体が中継ぎ連動部材に連動せずに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体に関係無く、作動装置によって第2の固定解除連動体と中継ぎ連動部材とを固定解除方向へ移動させることができる。したがって、作動装置によってストッパーを固定解除方向へ移動させる際に要する力を小さくすることができ、第2の固定解除連動体や作動装置の小型化が達成される。
また、震災による停電等で、第2の異常検知機構から作動装置への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、第1の異常検知機構が異常を検知すると、第1の固定解除機構の第1の固定解除連動体が、連動機構を介して機械的に第1の異常検知機構に連動し、中継ぎ連動部材と共にストッパーを固定解除方向へ移動させる。これにより、ストッパーが固定位置から固定解除位置に切換えられ、揺動部材の固定が解除されるため、上記のように第2の異常検知機構からの電気信号伝達系統がダウンしても、第1の異常検知機構が確実に異常を検知して、ストッパーを固定解除方向へ移動させることができるため、作動弁の信頼性が向上する。
また、上記のように第1の固定解除連動体によってストッパーが固定解除位置に切換えられる際、第1の許容手段によって、残りの第2の固定解除機構の第2の固定解除連動体と作動装置とが共に停止した状態のままで、中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動が許容される。これにより、第2の固定解除連動体と作動装置とが中継ぎ連動部材に連動せずに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体と作動装置とに関係無く、第1の固定解除連動体によって中継ぎ連動部材を固定解除方向へ移動させることができる。したがって、第1の固定解除連動体によってストッパーを固定解除方向へ移動させる際に要する力を小さくすることができ、第1の固定解除連動体を小型化することができる。
また、本第4発明における作動弁は、第1および第2の固定解除連動体は、互いに異なる方向の力によって、中継ぎ連動部材を固定解除方向へ移動させるものである。
これによると、第1および第2の固定解除機構や第1および第2の異常検知機構を上下又は左右に重ならないように配置することができるため、作動弁を設置するのに要する高さ方向又は水平方向のスペースを縮小することができ、省スペース化が図れる。
以上のように、本第1発明によると、複数の固定解除機構のうちのいずれかの固定解除機構の固定解除連動体によってストッパーを固定解除方向へ移動させる際に要する力を小さくすることができ、これにより、個々の固定解除機構の固定解除連動体を小型化することができる。また、複数の異常検知機構のうちのいずれかの異常検知機構が作動不良を起した場合であっても、残りの異常検知機構が確実に異常を検知することにより、ストッパーを固定解除方向へ移動させることができるため、作動弁の信頼性が向上する。
また、本第2発明によると、揺動部材を設定位置へ復元する際、ストッパーは付勢手段の付勢力によって固定解除位置から固定方向へ移動して固定位置に復帰するため、揺動部材が設定位置に固定される。
また、本第3発明によると、第1および2の固定解除連動体や作動装置の小型化が達成される。
また、本第4発明によると、第2の異常検知機構が異常を検知すると、直ちに電気信号が発信されて第2の固定解除機構の作動装置が作動するため、異常発生時において迅速な対応が可能となる。
また、本第5発明によると、作動弁を設置するのに要する高さ方向又は水平方向のスペースを縮小することができ、省スペース化が図れる。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は、作動弁の一例であって、例えば上水道の配水池の出入口から延びる管路の途中に設置される緊急遮断弁である。この緊急遮断弁1の弁箱2内には回動自在な弁棒3が水平に挿通され、この弁棒3には、弁箱2内の流路4を開閉する円盤状の弁体5が設けられている。
緊急遮断弁1には、弁体5を閉鎖方向に付勢するウエイト7(揺動手段および付勢部材の一例)が設けられている。すなわち、ウエイト7は揺動アーム8(揺動部材の一例)の遊端部に設けられ、この揺動アーム8の基端部は弁棒3の弁箱2から外側へ突出した一端部に設けられている。尚、上記揺動アーム8は、弁体5が閉鎖する閉鎖位置S(図1の仮想線参照)と、弁体5が全開する開位置O(図1の実線参照)との間で揺動する。また、上記揺動アーム8には保持ピン9が設けられている。
また、緊急遮断弁1には、揺動アーム8を開位置Oに保持する保持機構11と、保持機構11を介して揺動アーム8を開位置O(設定位置の一例)に固定するストッパー機構12と、ストッパー機構12による揺動アーム8の固定を解除する第1および第2の固定解除機構13,14と、管内流速を検知する流速検知機構15(第1の異常検知機構の一例)と、開位置Oから閉鎖位置Sへ揺動する揺動アーム8の揺動速度を緩和する緩和装置16と、弁体5を閉鎖状態から全開状態へ復帰させる操作機17とが具備されている。
先ず、上記流速検知機構15の構成を説明する。
図2,図3に示すように、流速検知機構15は流体の流動圧を受ける受圧部38を有しており、受圧部38は、流れ方向に沿って前後揺動自在なパドル39の下端部に設けられて、弁箱2内の入口側に突出している。このパドル39の上端部は枢支軸40に設けられ、この枢支軸40は、弁箱2の上部に設けられた密閉筒体41内に水平方向に挿通され回動自在に保持されている。上記枢支軸13の密閉筒体14から外部へ突出した部分には、前後方向に長い梃子杆42が固着され、この梃子杆15の前後には調整用ウエイト43が設けられている。尚、上記調整用ウエイト43によって設定流速を変更することができる。
次に、上記保持機構11の構成を説明する。
図4〜図6に示すように、保持機構11は、揺動アーム8を開位置Oに係止保持する第1の保持盤21と、この第1の保持盤21を係止保持する第2の保持盤22とから成る。これら第1および第2の保持盤21,22は、弁箱2の一側外方に固定された取付板23に回動自在に設けられている。上記第1の保持盤21は、大径円盤部21aと、この大径円盤部21aの中央部に形成された小径円盤部21bとで構成されている。小径円盤部21bは大径円盤部21aから外側へ凸状に突出しており、上記小径円盤部21bには保持溝24が形成されている。この保持溝24に対して、上記揺動アーム8の保持ピン9が嵌脱自在となっている。
上記第2の保持盤22は、扇形状に形成され、ピン25を介して第1の保持盤21に連動連結されており、第1の保持盤21に連動して回動する。上記ピン25は、第1の保持盤21の大径円盤部21aに設けられており、第2の保持盤22に形成されたカム溝26に差し込まれて案内される。また、第2の保持盤22の外周部には係止部27が形成されている。上記保持機構11は、第1および第2の保持盤21,22の回動により、図5(a)に示すように揺動アーム8を開位置Oに保持する保持状態と、図5(b)に示すように揺動アーム8の保持を解除する保持解除状態とに切換え可能である。
次に、上記ストッパー機構12の構成を説明する。
図6〜図10に示すように、ストッパー機構12は、揺動アーム8を開位置Oに固定する固定位置Aと揺動アーム8の固定を解除する固定解除位置Bとに出退自在なピン状のストッパー30と、このストッパー30を支持する円筒状の受け部材31とで構成されている。ストッパー30は受け部材31に挿通されており、受け部材31は固定板32に取付け固定されており、上記固定板32が取付板23に取付けられている。
尚、図5(a)に示すように、上記ストッパー30が固定位置A(図8参照)において第2の保持盤22の係止部27に係合することで、第2の保持盤22の回動が阻止され、保持機構11が保持状態に切換えられる。また、ストッパー30が固定解除位置B(図9,図10参照)において第2の保持盤22の係止部27から離脱することで、第2の保持盤22の回動阻止が解除され、図5(b)に示すように保持機構11が保持解除状態に切換えられる。
また、上記受け部材31内には、ストッパー30を固定解除位置Bから固定位置Aに至る固定方向Cへ付勢するコイルばね33(付勢手段の一例)が設けられている。
次に、上記第1の固定解除機構13の構成を説明する。
図6〜図10に示すように、上記第1の固定解除機構13は、ストッパー30を固定位置Aから固定解除位置Bに至る固定解除方向Dへ移動させる第1の固定解除連動体46と、第1の固定解除連動体46を上記流速検知機構15の受圧部38に機械的に連動させる連動機構47とで構成されている。上記第1の固定解除連動体46は、L形状に形成されたレバーであり、縦軸心48を中心として揺動自在にフレーム49に設けられている。尚、フレーム49は上記固定板32に取付けられている。
図3,図6に示すように、上記連動機構47は、流速検知機構15の枢支軸13の一端に設けられた連動アーム50と、この連動アーム50の先端と上記第1の固定解除連動体46の一端部46aとの間に連結された連動棒51とで構成されている。
次に、上記第2の固定解除機構14の構成を説明する。
図6〜図10に示すように、第2の固定解除機構は14、地震計54(第2の異常検知機構の一例)に電気的に接続されたソレノイド装置55(作動装置の一例)と、このソレノイド装置55の作動により固定解除方向Dへ移動することでストッパー30を固定解除方向Dへ移動させる第2の固定解除連動体56とで構成されている。上記ソレノイド装置55は、磁気作用を利用した吸引動作によって出退する出退部55aを有しており、フレーム57に取付け固定されている。上記第2の固定解除連動体56は、棒状部材であり、ソレノイド装置55の出退部55aに連結されている。上記第2の固定解除連動体56の先端部には、軸心方向に長い長孔61が形成されている。
また、上記第2の固定解除連動体56には、ガイドピン58(図7参照)によって固定および固定解除方向C,Dへ案内されるガイド板59が設けられている。尚、上記ガイドピン58はフレーム57に設けられており、さらに、ガイド板59とソレノイド装置55との間には、第2の固定解除連動体56を固定方向Cへ補助的に付勢する補助コイルばね60が設けられている。
上記ストッパー30は、円筒状に形成された中継ぎ連動部材62を介して、第1および第2の固定解除連動体46,56に連動連結されている。上記ストッパー30の基端部は、中継ぎ連動部材62の一端部に差し込まれており、連結ピン66等によって中継ぎ連動部材62の一端部に一体に連結されている。
上記中継ぎ連動部材62の一端部には、軸心方向に長い長孔63が形成され、この長孔63には、上記第1の固定解除連動体46の他端部46bが横方向から挿入されている。また、中継ぎ連動部材62の他端部には、ねじ又はピン等からなる係止部材64が設けられている。上記第2の固定解除連動体56の先端部が中継ぎ連動部材62の他端部に差し込まれており、上記係止部材64が第2の固定解除連動体56の長孔61に縦方向から挿通されている。
上記第2の固定解除連動体56の長孔61は、第1の許容手段の一例であり、図10に示すように、ストッパー30が第1の固定解除機構13によって固定解除方向Dへ退入する際、第2の固定解除連動体56を待機位置Fに停止した状態のままで中継ぎ連動部材62の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。
また、上記中継ぎ連動部材62の長孔63は、第2の許容手段の一例であり、図9に示すように、ストッパー30が第2の固定解除機構14によって固定解除方向Dへ退入する際、第1の固定解除連動体46を待機位置Eに停止した状態のままで中継ぎ連動部材62の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。
尚、上記第1および第2の固定解除機構13,14と中継ぎ連動部材62とはカバー65内に収納されており、このカバー65は上記固定板32に取付け固定されている。
また、図1に示すように、上記緩和装置16としては油圧シリンダが用いられている。さらに、図2に示すように、上記操作機17は、弁棒3の他端部に接続されており、手動ハンドル68と減速機69とを有している。
以下、上記構成における作用を説明する。
平常時、図5(a)に示すように、ストッパー30はコイルばね33の付勢力により固定位置Aへ突出して第2の保持盤22の係止部27に係合しており、第2の保持盤22の回動が阻止され、第1の保持盤21がピン25を介して第2の保持盤22と噛み合っているため、第1の保持盤21の回動も阻止される。これにより、保持機構11が保持状態となり、揺動アーム8の保持ピン9が第1の保持盤21の保持溝24に嵌り込んで保持され、図1の実線で示すように、揺動アーム8が保持機構11を介してストッパー30により開位置Oに固定される。これにより、弁体5が全開に保たれ、水が管路を流れる。
この際、図8に示すように、ソレノイド装置55はオフ状態(非通電状態)であり、第1の固定解除連動体46の他端部46bが待機位置Eに待機し、第2の固定解除連動体56が待機位置Fに待機し、ソレノイド装置55の出退部55aが固定方向Cへ突出している。
また、地震が発生して地震計54が規定以上の震度を検知すると、緊急遮断信号が地震計54から第2の固定解除機構14のソレノイド装置55に入力され、ソレノイド装置55がオン状態(通電状態)に切換えられ、図9に示すように、吸引動作によってソレノイド装置55の出退部55aが固定解除方向Dに退入し、第2の固定解除連動体56が待機位置Fから固定解除方向Dへ移動する。この際、中継ぎ連動部材62の係止部材64と第2の固定解除連動体56の長孔61の固定方向C側の端部61aとが係合するため、上記第2の固定解除連動体56に引かれて中継ぎ連動部材62も固定解除方向Dへ移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除方向Dへ移動して固定解除位置Bへ退入する。
この際、残りの第1の固定解除機構13の第1の固定解除連動体46に対して中継ぎ連動部材62の長孔63が固定解除方向Dへ移動するため、第1の固定解除連動体46が待機位置Eに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材62の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体46が中継ぎ連動部材62に連動せずに待機位置Eに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体46とは関係無く、ソレノイド装置55によって第2の固定解除連動体56と中継ぎ連動部材62とを固定解除方向Dへ移動させることができる。したがって、ソレノイド装置55によってストッパー30を固定解除方向Dへ退入させる際に要する力を小さくすることができ、第2の固定解除連動体56やソレノイド装置55の小型化が達成される。
上記のようにしてストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ切換えられることにより、図5(b)に示すように、ストッパー30が第2の保持盤22の係止部27から離脱し、第2の保持盤22の回動阻止が解除され、第2の保持盤22が回動可能となったことで、第1の保持盤21の回動阻止も解除される。これにより、ウエイト7の自重によるモーメントの作用によって、揺動アーム8が開位置Oから閉鎖位置Sに向って揺動するとともに、保持ピン9の変位によって第1の保持盤21が一方向Gへ回動し、これに連動して第2の保持盤22も一方向Gへ回動して、保持機構11が保持解除状態に切換えられる。尚、この際、ストッパー30は、第2の保持盤22の外周部によって、固定位置Aへの突出を阻止されている。
これにより、保持ピン9が保持溝24から離脱し、図1の仮想線で示すように、揺動アーム8が閉鎖位置Sに達し、弁体5が閉鎖して流路を緊急遮断する。このような電気信号(緊急遮断信号)方式を採用することで、震災発生から僅かな時間で、弁体5が閉鎖して流路を緊急遮断することができ、地震発生時において迅速な対応が可能となる。
さらに、震災による停電等で、地震計54からソレノイド装置55への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、管路の破損により管路内の水の流速が異常に上昇して設定値を超え過流速に達すると、図3の仮想線で示すように、受圧部38が過大な流動圧によって押されるため、受圧部38に作用する力と調整用ウエイト43の自重とのバランスが崩れ、受圧部38が下流側へ移動し、パドル39が後方へ揺動し、枢支軸40が一方向に回動し、連動アーム50を介して連動棒51が一方向に移動し、これにより、図10に示すように、第1の固定解除機構13の第1の固定解除連動体46が一方向Hに揺動し、第1の固定解除連動体46の他端部46bが待機位置Eから固定解除方向Dへ移動する。この際、第1の固定解除連動体46の他端部46bと中継ぎ連動部材62の長孔63の固定解除方向D側の端部63aとが係合するため、上記他端部46bに押されて中継ぎ連動部材62も固定解除方向Dへ移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除方向Dへ移動して固定解除位置Bへ退入する。
この際、残りの第2の固定解除機構14の第2の固定解除連動体56の長孔61に対して中継ぎ連動部材62の係止部材64が固定解除方向Dへ移動するため、第2の固定解除連動体56が待機位置Fに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材62の固定解除方向Dへの移動が許容される。これより、第2の固定解除連動体56が中継ぎ連動部材62に連動せずに待機位置Fに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体56とは関係無く、第1の固定解除連動体46によって中継ぎ連動部材62を固定解除方向Dへ移動させることができる。したがって、第1の固定解除連動体46によってストッパー30を固定解除方向Dへ移動させる際に要する力を小さくすることができ、これにより、第1の固定解除連動体46や流速検知機構15の受圧部38を小型化することができる。
上記のようにしてストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ切換えられることにより、同様にして、図1の仮想線で示すように、揺動アーム8の固定が解除されて開位置Oから閉鎖位置Sに揺動し、弁体5が閉鎖して流路を緊急遮断する。このような流速検知方式を採用することで、電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、確実に緊急遮断を行うことができる。
したがって、上記のように電気信号(緊急遮断信号)方式と流速検知方式とを併用することにより、迅速な対応が可能となり、また、信頼性が向上する。
また、上記緊急遮断後、復帰させる際には、図2に示すように、操作機17のハンドル68を回転することにより、弁棒3が回転し、弁体5が閉鎖状態から全開状態に復帰するとともに、揺動アーム8が閉鎖位置Sから開位置Oに復元する。この際、図5(a)に示すように、揺動アーム8の保持ピン9が第1の保持盤21の保持溝24に嵌り込み、上記保持ピン9の変位によって第1の保持盤21が他方向Iへ回動するとともに、これに連動して第2の保持盤22も他方向Iへ回動して、保持機構11が保持状態に復帰する。この時、図8に示すように、ストッパー30が、コイルばね33の付勢力によって固定解除位置Bから固定方向Cへ突出して固定位置Aに復帰し、第2の保持盤22の係止部27に係合するため、図1の実線で示すように、保持機構11を介して揺動アーム8が開位置Oに固定される。尚、上記のようにして弁体5を全開状態に復帰させたままでは、弁体5の閉方向への回動が操作機17によって規制されてしまうため、弁体5を全開状態に復帰させた後、操作機17を約90°の範囲で逆転操作し、操作機17による弁体5の閉方向への回動規制を解消させておく。
また、工場で緊急遮断弁1を製作する場合、流速検知機構15から第1の固定解除連動体46までの一連の機構と、地震計54から第2の固定解除連動体56までの一連の機構とを別々に製作した後、第1の固定解除連動体46と第2の固定解除連動体56との動作確認を別々に行うことができる。したがって、流速検知機構15から第1の固定解除連動体46までの一連の機構と地震計54から第2の固定解除連動体56までの一連の機構とを一つに組付けてから動作を調整する必要がないといった利点がある。
また、上記第1の実施の形態では、図6に示すように、第1および第2の固定解除機構13,14は、互いに90°異なる方向の力によって、中継ぎ連動部材62を固定解除方向Dへ移動させている。これにより、第1および第2の固定解除機構13,14や流速検知機構15および地震計54を上下(又は左右)に重ならないように配置することができるため、緊急遮断弁1を設置するのに要する高さ方向(又は水平方向)のスペースを縮小することができ、省スペース化が図れる。
尚、上記第1の実施の形態では、ハンドル68を回転させて、弁体5を全開状態に復帰させているが、ハンドル68の代わりに電動機を設け、電動機を駆動させて弁体5を復帰させてもよい。
次に、上記第1の実施の形態におけるストッパー機構12や第1および第2の固定解除機構13,14の形状および構成を変形した形態として、下記第2〜第5の実施の形態がある。
先ず、第2の実施の形態を図11〜図13に基づいて説明する。
上記ストッパー30は、丸棒状の中継ぎ連動部材73を介して、第1および第2の固定解除連動体74,75に連動連結されている。上記中継ぎ連動部材73は、固定および固定解除方向C,Dに直交する向きに配置され、ストッパー30の基端部に一体に連結されている。第1および第2の固定解除連動体74,75は、上記両方向C,Dに移動自在な板状の部材であり、互いに平行に配置されている。第1および第2の固定解除連動体74,75の一端部には、上記方向C,Dに長い長孔76,77が形成されている。
上記中継ぎ連動部材73の両端部73a,73bは上記長孔76,77内に挿通されている。このうち、上記第2の固定解除連動体75の長孔77は、第1の許容手段の一例であり、図13(b)に示すように、ストッパー30が第1の固定解除機構13によって固定解除方向Dへ退入する際、第2の固定解除連動体75を待機位置Fに停止した状態のままで中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。また、上記第1の固定解除連動体74の長孔76は、第2の許容手段の一例であり、図13(a)に示すように、ストッパー30が第2の固定解除機構14によって固定解除方向Dへ退入する際、第1の固定解除連動体74を待機位置Eに停止した状態のままで中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。
また、連動機構47は、流速検知機構15の枢支軸13に設けられた連動アーム50(図3参照)と、一端部が第1の固定解除連動体74の他端部に接続された揺動自在なL形状の連動レバー78と、上記連動アーム50の先端部と連動レバー78の他端部との間に連結された連動棒51とで構成されている。尚、上記連動レバー78の一端部には連動ピン79が設けられ、この連動ピン79が第1の固定解除連動体74の他端部に形成された長孔80に挿通されている。さらに、第2の固定解除連動体75の他端部はソレノイド装置55に連結されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
平常時、図11に示すように、ストッパー30はコイルばね33の付勢力により固定位置Aへ突出しており、これにより、揺動アーム8が開位置Oに固定されている。この際、第1および第2の固定解除連動体74,75はそれぞれ待機位置E,Fに待機している。
地震が発生して地震計54が規定以上の震度を検知すると、緊急遮断信号によりソレノイド装置55がオンし、図13(a)に示すように、第2の固定解除連動体75が待機位置Fから固定解除方向Dへ移動する。この際、中継ぎ連動部材73の他端部73bと第2の固定解除連動体75の長孔77の固定方向C側の端部77aとが係合するため、上記第2の固定解除連動体75に引かれて中継ぎ連動部材73も固定解除方向Dへ移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、中継ぎ連動部材73の一端部73aが第1の固定解除連動体74の長孔76内を固定解除方向Dへ移動するため、第1の固定解除連動体74が待機位置Eに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体74が中継ぎ連動部材73に連動せずに待機位置Eに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体74とは関係無く、ソレノイド装置55によって第2の固定解除連動体75と中継ぎ連動部材73とを固定解除方向Dへ移動させることができる。
さらに、震災による停電等で、地震計54からソレノイド装置55への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、管路の破損により管路内の水の流速が異常に上昇して設定値を超え過流速に達すると、受圧部38が過大な流動圧によって押されるため、図13(b)に示すように、受圧部38に連動して連動棒51が一方向に移動し、連動レバー78が一方向Hに揺動し、第1の固定解除連動体74が待機位置Eから固定解除方向Dへ移動する。この際、中継ぎ連動部材73の一端部73aと第1の固定解除連動体74の長孔76の固定方向C側の端部76aとが係合するため、上記第1の固定解除連動体74に引かれて中継ぎ連動部材73も固定解除方向Dへ移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、中継ぎ連動部材73の他端部73bが第2の固定解除連動体75の長孔77内を固定解除方向Dへ移動するため、第2の固定解除連動体75が待機位置Fに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第2の固定解除連動体75が中継ぎ連動部材73に連動せずに待機位置Fに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体75とは関係無く、第1の固定解除連動体74によって中継ぎ連動部材73を固定解除方向Dへ移動させることができる。
次に、本発明における第3の実施の形態を図14,図15に基づいて説明する。
中継ぎ連動部材73は角棒状に形成され、第1および第2の固定解除連動体74,75の一端部には、下向きに突出する突起83,84が設けられている。これらの突起83,84は、中継ぎ連動部材73の両端部73a,73bに対して、固定解除方向Dから係合可能である。
このうち、上記第2の固定解除連動体75の突起84は、第1の許容手段の一例であり、ストッパー30が第1の固定解除機構13によって固定解除方向Dへ退入する際、第2の固定解除連動体75を待機位置Fに停止した状態のままで中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。また、上記第1の固定解除連動体74の突起83は、第2の許容手段の一例であり、ストッパー30が第2の固定解除機構14によって固定解除方向Dへ退入する際、第1の固定解除連動体74を待機位置Eに停止した状態のままで中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
平常時、図14に示すように、ストッパー30はコイルばね33の付勢力により固定位置Aへ突出しており、これにより、揺動アーム8が開位置Oに固定されている。この際、第1および第2の固定解除連動体74,75はそれぞれ待機位置E,Fに待機している。
地震が発生して地震計54が規定以上の震度を検知すると、緊急遮断信号によりソレノイド装置55がオンし、第2の固定解除連動体75が待機位置Fから固定解除方向Dへ移動する。この際、第2の固定解除連動体75の突起84が固定解除方向Dから中継ぎ連動部材73の他端部73bに係合するため、上記第2の固定解除連動体75に引かれて中継ぎ連動部材73も固定解除方向Dへ移動し、図15の仮想線で示すように、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、中継ぎ連動部材73の一端部73aが第1の固定解除連動体74の突起83から固定解除方向Dへ離間するため、第1の固定解除連動体74が待機位置Eに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体74が中継ぎ連動部材73に連動せずに待機位置Eに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体74とは関係無く、ソレノイド装置55によって第2の固定解除連動体75と中継ぎ連動部材73とを固定解除方向Dへ移動させることができる。
さらに、震災による停電等で、地震計54からソレノイド装置55への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、管路の破損により管路内の水の流速が異常に上昇して設定値を超え過流速に達すると、受圧部38が過大な流動圧によって押されるため、受圧部38に連動して連動棒51が一方向に移動し、連動レバー78が一方向Hに揺動し、第1の固定解除連動体74が待機位置Eから固定解除方向Dへ移動する。この際、第1の固定解除連動体74の突起83が中継ぎ連動部材73の一端部73aに係合するため、上記第1の固定解除連動体74に引かれて中継ぎ連動部材73も固定解除方向Dへ移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、中継ぎ連動部材73の他端部73bが第2の固定解除連動体75の突起84から固定解除方向Dへ離間するため、第2の固定解除連動体75が待機位置Fに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材73の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第2の固定解除連動体75が中継ぎ連動部材73に連動せずに待機位置Fに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体75とは関係無く、第1の固定解除連動体74によって中継ぎ連動部材73を固定解除方向Dへ移動させることができる。
次に、本発明における第4の実施の形態を図16〜図18に基づいて説明する。
ストッパー30は、中継ぎ連動部材88を介して、第1および第2の固定解除連動体89,90に連動連結されている。ストッパー30の基端部にはラック部30aが形成されている。また、上記中継ぎ連動部材88は、縦軸心91aを中心として回動自在な回動軸91と、この回動軸91に設けられて上記ラック部30aと歯合するピニオン92と、回動軸91に設けられた一対のアーム93,94とで構成されている。上記回動軸91の上下両端部は取付板23に設けられた軸受け101によって受けられている。また、上記両アーム93,94にはそれぞれ径方向に長い長孔95,96が形成されている。尚、図18に示すように、上記中継ぎ連動部材88が固定解除方向dに回動することによって、ラック部30aとピニオン92との歯合により回転運動が直線運動に変換され、ストッパー30が固定解除方向Dへ移動する。
上記第1および第2の固定解除連動体89,90は、固定および固定解除方向C,Dに対して直交方向Jに長い板状の部材であり、上記直交方向Jに移動自在に設けられている。上記第1の固定解除連動体89の一端部には直交方向Jに長い長孔97が形成されている。第1の固定解除連動体89と一方のアーム93とは、上記両長孔95,97に挿通されたピン等からなる一方の係止部材98によって連動連結されている。また、連動機構47の連動棒51が第1の固定解除連動体89の他端部と流速検知機構15の枢支軸13に設けられた連動アーム50(図3参照)との間に連結されている。
また、上記第2の固定解除連動体90の一端部には直交方向Jに長い長孔99が形成されている。第2の固定解除連動体90と他方のアーム94とは、上記両長孔96,99に挿通されたピン等からなる他方の係止部材100によって連動連結されている。第2の固定解除連動体90の他端部はソレノイド装置55に連結されている。
上記第2の固定解除連動体90と他方のアーム94との長孔96,99は、第1の許容手段の一例であり、図18(a)に示すように、ストッパー30が第1の固定解除機構13によって固定解除方向Dへ退入する際、第2の固定解除連動体90を待機位置Fに停止した状態のままで中継ぎ連動部材88の固定解除方向dへの回動を許容するものである。また、上記第1の固定解除連動体89と一方のアーム93との長孔95,97は、第2の許容手段の一例であり、図18(b)に示すように、ストッパー30が第2の固定解除機構14によって固定解除方向Dへ退入する際、第1の固定解除連動体89を待機位置Eに停止した状態のままで中継ぎ連動部材88の固定解除方向dへの回動を許容するものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
平常時、図16に示すように、ストッパー30はコイルばね33の付勢力により固定位置Aへ突出しており、これにより、揺動アーム8が開位置Oに固定されている。この際、第1および第2の固定解除連動体89,90はそれぞれ待機位置E,Fに待機している。
地震が発生して地震計54が規定以上の震度を検知すると、緊急遮断信号によりソレノイド装置55がオンし、図18(b)に示すように、第2の固定解除連動体90が待機位置Fから一方向へ移動する。この際、他方のアーム94が他方の係止部材100を介して第2の固定解除連動体90に連動し、中継ぎ連動部材88が固定解除方向dへ回動し、ピニオン92とラック部30aとの歯合によって、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、一方の係止部材98が両長孔95,97内を移動することにより、第1の固定解除連動体89が待機位置Eに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材88の固定解除方向dへの回動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体89が中継ぎ連動部材88に連動せずに待機位置Eに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体89とは関係無く、ソレノイド装置55によって第2の固定解除連動体90と中継ぎ連動部材88とを移動および回動させることができる。
さらに、震災による停電等で、地震計54からソレノイド装置55への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、管路の破損により管路内の水の流速が異常に上昇して設定値を超え過流速に達すると、受圧部38が過大な流動圧によって押されるため、受圧部38に連動して連動棒51が一方向に移動し、図18(a)に示すように、第1の固定解除連動体89が待機位置Eから一方向へ移動する。この際、一方のアーム93が一方の係止部材98を介して第1の固定解除連動体89に連動し、中継ぎ連動部材88が固定解除方向dへ回動し、ピニオン92とラック部30aとの歯合によって、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、他方の係止部材100が両長孔96,99内を移動することにより、第2の固定解除連動体90が待機位置Fに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材88の固定解除方向dへの回動が許容される。これにより、第2の固定解除連動体90が中継ぎ連動部材88に連動せずに待機位置Fに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体90とは関係無く、第1の固定解除連動体89によって中継ぎ連動部材88を回動させることができる。
また、上記第4の実施の形態では、図16に示すように、第1および第2の固定解除機構13,14は、互いに180°異なる方向の力によって、中継ぎ連動部材88を固定解除方向dへ移動させている。これにより、第1および第2の固定解除機構13,14や流速検知機構15および地震計54を上下(又は左右)に重ならないように配置することができるため、緊急遮断弁1を設置するのに要する高さ方向(又は水平方向)のスペースを縮小することができ、省スペース化が図れる。
次に、本発明における第5の実施の形態を図19から図23に基づいて説明する。
図19〜図21に示すように、ストッパー30は、中継ぎ連動部材105を介して、第1および第2の固定解除連動体107,108に連動されている。
上記中継ぎ連動部材105は、ストッパー30の基端部に一体に連結された丸棒状の本体部105aと、この本体部105aに下向きに設けられた下部ピン105bと、この下部ピン105bの下端に設けられた下部ローラ105cと、上記本体部105aに上向きに設けられた上部ピン105dと、この上部ピン105dの上端に設けられた上部ローラ105eとで構成されている。
上記第1の固定解除連動体107は、固定および固定解除方向C,Dに直交する縦軸心109を中心に回動自在な第1の回動軸110と、第1の回動軸110の上端に設けられた円形状のカム板111とで構成されている。図20に示すように、上記カム板111は第1の回動軸110に対して径方向に偏芯して取付けられており、カム板111の外周部が固定解除方向Dから下部ローラ105cの外周部に当接する。また、第1の回動軸110の下部に設けられたピニオン112と連動棒51の端部に設けられたラック113とが歯合している。これら連動棒51とピニオン112とラック113とは連動機構47を構成する部材である。
上記第2の固定解除連動体108は、固定および固定解除方向C,Dの横軸心114を中心に回動自在な第2の回動軸115と、第2の回動軸115に設けられた円板116とで構成されている。上記円板116は、横軸心114に対して傾斜しており、固定解除方向Dから上部ローラ105eの外周部に当接する。また、図21に示すように、第2の回動軸115に設けられたピニオン117とソレノイド装置55の出退部55aに設けられたラック118とが歯合している。
上記第2の固定解除連動体108の円板116は、第1の許容手段の一例であり、図23に示すように、ストッパー30が第1の固定解除機構13によって固定解除方向Dへ退入する際、第2の固定解除連動体108を待機位置Fに停止した状態のままで中継ぎ連動部材105の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。また、上記第1の固定解除連動体107のカム板111は、第2の許容手段の一例であり、図22に示すように、ストッパー30が第2の固定解除機構14によって固定解除方向Dへ退入する際、第1の固定解除連動体107を待機位置Eに停止した状態のままで中継ぎ連動部材105の固定解除方向Dへの移動を許容するものである。
以下、上記構成における作用を説明する。
平常時、図19に示すように、ストッパー30はコイルばね33の付勢力により固定位置Aへ突出しており、これにより、揺動アーム8が開位置Oに固定されている。この際、第1および第2の固定解除連動体89,90はそれぞれ待機位置E,Fに待機している。尚、待機位置Eにおいて、カム板111は、第1の回動軸110からの半径が最小となる部分で、下部ローラ105cに当接している。また、待機位置Fにおいて、円板116は、最も固定方向C側に傾斜した部分で、上部ローラ105eに当接している。
地震が発生して地震計54が規定以上の震度を検知すると、緊急遮断信号によりソレノイド装置55がオンして出退部55aが退入し、ラック118が一方向に移動して、図22に示すように、第2の固定解除連動体108が待機位置Fから一方向へ180°回動する。これにより、円板116が最も固定解除方向D側に傾斜した部分で上部ローラ105eに当接し、上部ローラ105eが円板116によって固定解除方向Dへ押されて移動するため、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、下部ローラ105cがカム板111から固定解除方向Dへ離間するため、第1の固定解除連動体107が待機位置Eに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材105の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第1の固定解除連動体107が中継ぎ連動部材105に連動せずに待機位置Eに停止した状態のままで、第1の固定解除連動体107とは関係無く、ソレノイド装置55によって第2の固定解除連動体108と中継ぎ連動部材105とを回動および移動させることができる。
さらに、震災による停電等で、地震計54からソレノイド装置55への電気信号伝達系統がダウンした場合であっても、管路の破損により管路内の水の流速が異常に上昇して設定値を超え過流速に達すると、受圧部38が過大な流動圧によって押されるため、受圧部38に連動して連動棒51が一方向に移動し、ラック113が一方向に移動して、図23に示すように、第1の固定解除連動体107が待機位置Eから一方向へ180°回動する。これにより、カム板111は、第1の回動軸110からの半径が最大となる部分で、下部ローラ105cに当接するため、下部ローラ105cがカム板111によって固定解除方向Dへ押されて移動し、ストッパー30が固定位置Aから固定解除位置Bへ退入する。
この際、上部ローラ105eが円板116から固定解除方向Dへ離間するため、第2の固定解除連動体108が待機位置Fに停止した状態のままで、中継ぎ連動部材105の固定解除方向Dへの移動が許容される。これにより、第2の固定解除連動体108が中継ぎ連動部材105に連動せずに待機位置Fに停止した状態のままで、第2の固定解除連動体108とは関係無く、第1の固定解除連動体107によって中継ぎ連動部材105を移動させることができる。
上記各実施の形態では、第1の異常検知機構として、水流の流動圧に基づいて過流速を検知するフローセンサ方式の流速検知機構15を用いたが、差圧に基づいて過流速を検知するオリフィス方式の流速検知機構を用いてもよい。また、流速以外の検知機構であってもよい。
上記各実施の形態では、第2の異常検知機構として、地震計54を用いたが、配水池の水位を検知する水位計や流量計等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、作動装置の一例としてソレノイド装置55を用いたが、モータ等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、作動弁の一例として、緊急遮断弁1を挙げたが、貯水池の水位が設定値を超えた場合に開放する開放弁であってもよい。尚、開放弁の場合は、図1に示した閉鎖位置Sと開位置Oとが逆になり、ウエイト7が弁体5を開方向に付勢し、ストッパー30が揺動アーム8を閉鎖位置S(設定位置の一例)に固定するように構成される。また、このような開放弁は、通常時に閉鎖状態に保たれ、緊急時に全開されるものであるが、通常時に小開度に開いた状態に保たれるものであってもよい。尚、弁体5が小開度に開かれた状態に対応する揺動アーム8の位置を設定位置とし、この位置に揺動アーム8をストッパー30で固定してもよい。
上記各実施の形態では、付勢部材の一例として、ウエイト7を用いて弁体5を閉鎖方向に付勢しているが、ばね等を用いてもよい。また、揺動アーム8を揺動させる揺動手段として、上記のようなウエイト7やばね等の付勢部材を用いたが、エアシリンダ等を用いてもよい。例えば、空気圧タンクからエアシリンダへ並列に設けられた配管の途中に仕切弁を2個設置し、エアシリンダのピストンロッドの往復運動で揺動アーム8を揺動し、流速検知機構15と地震計54との検知に基づいて、仕切弁を開放して、弁体を閉鎖又は開放してもよい。尚、この場合、上記空気圧タンクと配管とエアシリンダとが揺動手段に相当し、仕切弁がストッパーに相当する。
また、上記各実施の形態では、複数の固定解除機構として第1および第2の固定解除機構を設け、これら第1および第2の固定解除機構に第1および第2の固定解除連動体を備え、複数の異常検知機構として第1の異常検知機構(流速検知機構)と第2の異常検知機構(地震計)とを設け、許容手段として第1および第2の許容手段を設けているが、これら各部材の数は2個ずつに限定されるものではなく、それぞれ3個以上であってもよく、3つ以上の異常検知機構からその各々に対応する固定解除機構を設けることもできる。
本発明の第1の実施の形態における作動弁の側面図である。 同、作動弁の一部切欠き斜視図である。 同、作動弁の流速検知機構の側面図である。 同、作動弁の保持機構の図である。 同、作動弁の保持機構の動きを示す図であり、(a)は保持状態、(b)は保持解除状態を示す。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構と連動機構と保持機構との平面図である。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との正面図である。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが固定位置に突出している状態を示す。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが第2の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが第1の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 本発明の第2の実施の形態における作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが固定位置に突出している状態を示す。 図11におけるX−X矢視図である。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、(a)はストッパーが第2の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示し、(b)はストッパーが第1の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 本発明の第3の実施の形態における作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが固定位置に突出している状態を示す。 図14におけるX−X矢視図である。 本発明の第4の実施の形態における作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、ストッパーが固定位置に突出している状態を示す。 図16におけるX−X矢視図である。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との平面図であり、(a)はストッパーが第1の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示し、(b)はストッパーが第2の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 本発明の第5の実施の形態における作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との正面図であり、ストッパーが固定位置に突出している状態を示す。 図19におけるX−X矢視図である。 図19におけるY−Y矢視図である。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との正面図であり、ストッパーが第2の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 同、作動弁のストッパーと中継ぎ連動部材と第1および第2の固定解除機構との正面図であり、ストッパーが第1の固定解除機構によって固定解除位置に退入している状態を示す。 従来の緊急遮断弁の斜視図であり、過流速を検知した際、流路を遮断するものである。 同、緊急遮断弁のストッパ機構と固定解除機構との図である。 従来の緊急遮断弁の図であり、過流速と地震とのいずれかを検知した際、流路を遮断するものである。
符号の説明
1 緊急遮断弁(作動弁)
3 弁棒
5 弁体
7 ウエイト(揺動手段,付勢部材)
8 揺動アーム(揺動部材)
13 第1の固定解除機構
14 第2の固定解除機構
15 流速検知機構(第1の異常検知機構)
30 ストッパー
33 コイルばね(付勢手段)
46 第1の固定解除連動体
47 連動機構
54 地震計(第2の異常検知機構)
55 ソレノイド装置(作動装置)
56 第2の固定解除連動体
61 長孔(第1の許容手段)
62 中継ぎ連動部材
63 長孔(第2の許容手段)
73 中継ぎ連動部材
74 第1の固定解除連動体
75 第2の固定解除連動体
76 長孔(第2の許容手段)
77 長孔(第1の許容手段)
83 突起(第2の許容手段)
84 突起(第1の許容手段)
88 中継ぎ連動部材
89 第1の固定解除連動体
90 第2の固定解除連動体
105 中継ぎ連動部材
107 第1の固定解除連動体
108 第2の固定解除連動体
A 固定位置
B 固定解除位置
C 固定方向
D 固定解除方向
O 開位置(設定位置)
S 閉鎖位置(設定位置)

Claims (4)

  1. 弁棒に連動する揺動部材と、揺動部材を揺動させることによって弁体を開閉いずれかの方向へ回動させる揺動手段とが備えられた作動弁であって、
    揺動部材を設定位置に固定するストッパーと、ストッパーによる揺動部材の固定を解除する複数の固定解除機構とが設けられ、
    ストッパーは、揺動部材を設定位置に固定する固定位置と、揺動部材の固定を解除する固定解除位置とに出退自在であり、
    複数の固定解除機構は、それぞれ異なる複数の異常検知機構による異常検知に基づいてストッパーを固定解除方向へ移動させる複数の固定解除連動体を有し、
    ストッパーは、中継ぎ連動部材を介して、複数の固定解除連動体に連動され、
    ストッパーがいずれか1つの固定解除機構の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、残りの固定解除機構の固定解除連動体を停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する許容手段が設けられていることを特徴とする作動弁。
  2. ストッパーを固定解除位置から固定位置に至る固定方向へ付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の作動弁。
  3. 複数の固定解除機構として第1および第2の固定解除機構が設けられ、
    第1の固定解除機構は、第1の異常検知機構による異常検知に基づいてストッパーを固定解除方向へ移動させる第1の固定解除連動体と、第1の固定解除連動体を第1の異常検知機構に機械的に連動させる連動機構とを有し、
    第2の固定解除機構は、第2の異常検知機構に電気的に接続され且つ第2の異常検知機構からの電気信号によって作動する作動装置と、作動装置の作動によりストッパーを固定解除方向へ移動させる第2の固定解除連動体とを有し、
    ストッパーは、中継ぎ連動部材を介して、第1および第2の固定解除連動体に連動され、
    ストッパーが第1の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、第2の固定解除連動体と作動装置とを停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する第1の許容手段が中継ぎ連動部材と第2の固定解除連動体との少なくともいずれかに設けられ、
    ストッパーが第2の固定解除連動体によって固定解除方向へ移動する際、第1の固定解除連動体を停止した状態のままで中継ぎ連動部材の固定解除方向への移動を許容する第2の許容手段が中継ぎ連動部材と第1の固定解除連動体との少なくともいずれかに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作動弁。
  4. 第1および第2の固定解除連動体は、互いに異なる方向の力によって、中継ぎ連動部材を固定解除方向へ移動させることを特徴とする請求項3記載の作動弁。
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