JP2007127231A - 弁開閉機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 地震等の不慮の災害に備えて流量計にはガス遮断機構が設けられている。しかし、地震等で家屋が破壊された場合、ガスボンベと流量計の間には前記圧力調整器や流量計までに配管があり、この配管部分が破損してガスの大気への拡散の危険性がある。
【解決手段】 本発明の圧力調整器は、ガス流入口を開閉する弁体と、リンク機構を介して前記弁体を駆動するレバーと、前記レバーと係合されたステムと、前記ステムを上下動させるシャフトと駆動装置からなる圧力調整器で、前記駆動装置が圧力調整器の傾きに応じて動作すると、前記シャフトと前記ステムと前記レバーを機械的に動作させて、前記弁体を閉塞させる機構を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の圧力調整器は、ガス流入口を開閉する弁体と、リンク機構を介して前記弁体を駆動するレバーと、前記レバーと係合されたステムと、前記ステムを上下動させるシャフトと駆動装置からなる圧力調整器で、前記駆動装置が圧力調整器の傾きに応じて動作すると、前記シャフトと前記ステムと前記レバーを機械的に動作させて、前記弁体を閉塞させる機構を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガスボンベ等に接続され、圧力流体の供給を自動的に停止可能な圧力調整器の弁開閉機構に関するものである。
家庭用ガス器具にプロパンガスを供給するにはプロパンガスボンベと家庭用配管の間に減圧弁を接続する必要がある。前記減圧弁以降は消費したガスの量を測定する流量計及びコックを介して家庭内のガス器具に接続されている。
特開平2−17275号公報
図3に示すように従来、ガスボンベ6は圧力調整器41を介して流量表示部44と流量計測部45とガス遮断部46を備えたガス流量計7に接続されている。さらに流量計7からコック43を介してガス器具42にガスが送られる。しかし、このような構成において地震等で家屋が破壊された場合、ガスボンベ6と流量計7の間には前記圧力調整器41や流量計7までに配管があり、この配管部分が破損してガスの大気への拡散の危険性がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、圧力調整器41にガス遮断機構を設けかつ前記圧力調整器をガスボンベに装着させることであって、地震等の災害時にもガスの大気中への拡散を防止できる圧力調整器を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するための手段として以下の圧力調整器を提供する。
本発明の圧力調整器は、ガス流入口を開閉する弁体と、リンク機構を介して前記弁体を駆動するレバーと、前記レバーと係合されたステムと、前記ステムを上下動させる駆動部材のシャフトと駆動装置からなる駆動手段を持つ圧力調整器で、前記駆動装置がガスボンベの転倒によって動作すると前記シャフトと前記ステムと前記レバーを機械的に動作させて、前記弁体を閉塞させることを特徴とする。
本発明の圧力調整器は、ガス流入口を開閉する弁体と、リンク機構を介して前記弁体を駆動するレバーと、前記レバーと係合されたステムと、前記ステムを上下動させる駆動部材のシャフトと駆動装置からなる駆動手段を持つ圧力調整器で、前記駆動装置がガスボンベの転倒によって動作すると前記シャフトと前記ステムと前記レバーを機械的に動作させて、前記弁体を閉塞させることを特徴とする。
ステムを上下動させるシャフトは復帰バネ等からなる復帰部材を具備し、地震がおさまり転倒状態から正立状態に戻った時に、ガスの送出を正常復帰させる為に弁体を人為的に閉塞状態から開放状態にするような復帰機能を有することを特徴とする。
地震の発生後ガスボンベの傾倒が解消されると、重錘は正常位置に復帰し、前記復帰機能を作動することにより駆動装置のラッチピンが、シャフトに具備されているラッチ溝にはまるラッチ機能を実現している。
シャフトに設けられた突起物はステムを上下方向に動かすことが出来る。
本発明に係る圧力調整器によれば、圧力調整のみならず地震等の不慮の災害に対して安全なガスの供給を行うことが出来るという効果がある。
以下、本発明に係る圧力調整器についての実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、図1は本発明に係る圧力調整器の通常使用時の断面図、図2は圧力調整器の異常発生時(地震発生後)の断面図である。
図1は、本発明に係る通常状態使用時での圧力調整器の断面図である。圧力調整器の外囲器は調節弁ベース1と調節弁上蓋(A)2と調節弁上蓋(B)3とで構成されている。また、調節弁ベース1と調節弁上蓋(A)2との間にはガスが通過する一次側パイプ4と二次側パイプ5が挿入されている。この時、一次側パイプ4は図3のガスボンベ6に繋がれており、二次側パイプ5は流量計7に繋がれている。また一次側パイプ4の先端はノズル19になっており二次側バルブ9の片側である二次側ゴム弁8と隙間31が生じている。
レバー10はレバーピン11を支点として、その両端はステム12と二次側バルブ9に接続されている。これによりステム12の上下の動きを二次側バルブ9の左右の動きに変換する役目を持っている。
圧力調整器はダイアフラム13でガス室14と大気圧室15に分離されている。ダイアフラム13はシール部47を持った受圧板16で補強され、二次圧調整バネ17を介して固定板18とチェックバネ48を介してチェックバネ座49と対峙している。二次圧調整バネ17とチェックバネ48の付勢力と大気室15の大気圧とガス室14のガス圧のバランスする位置でダイアフラム13の位置は決まるので、大気圧やガス圧の変動によりダイアフラム13は上下に動き、この結果、ステム12はダイアフラム13の位置に合わせて上下する。
シャフト20にはラッチ溝21と段差22が設けられている。またシャフト20は弾性部材である復帰バネ23により図面上、左方向に付勢されている。この付勢力をラッチ溝21にラッチピン24が勘合することによってシャフト20が左方向へ移動することを阻止している。ラッチピン24はラッチピンガイド25により保持されており、その下部とラッチピンガイド25との間にはラッチピンバランスバネ26が挿入されている。これによりラッチピンを下方向に付勢している。また、回転体はボール軸33とカムブロック27と重錘34から構成され、ボール軸33はボールホルダー32によって保持されている。また、ラッチピン24の下部はカムブロック27と接触している。さらにステム12は固定板18とシャフト20にあけられた穴部30に通されており、シャフト20が動作したときにシャフト20に設けられた段差22と係合するステム突起部29をも有している。その様子を図4、5に示す。なお図5には、圧力調整器が転倒したときのカムブロック27と重錘34の動きを点線で示してある。
次に通常使用時での動作を説明する。ガスボンベ6からのガスは一次側パイプを通り、ノズル19と二次側ゴム弁8との間に出来た隙間31からガス室14に入り、その圧力に応じてダイアフラム13を上に押し上げる。この時、ステム12も同時に上方向に移動する。この動きはレバー10によって二次側バルブ9の左方向の動きに変えられる。この結果、ノズル19と二次側ゴム弁8との隙間31は狭くなり、ガスのガス室への流入量が減少する。これによりガス室の圧力が減少してダイアフラム13は下に押し下げられる。するとレバー10により二次側バルブ9は右側に移動してノズル19と二次側ゴム弁8との隙間31が広がる。この繰り返しによりガス室の圧力は平衡状態に保たれる。
次に地震等が起こり、ガスボンベが転倒した時の状態を図2で説明する。図中、地面は右側にある。回転体はボールホルダー32により保持されており、転倒前には重錘は重力に応じて地面と平行なXY平面内を360度自由に動く事ができる。しかし、ガスボンベが転倒すると重錘34は重力により図中、地面方向である右側に引っ張られる。これによりカムブロック27は逆方向である左側に傾く。その結果、ラッチピン24はラッチピンバランスバネ26による付勢のために図中の下方向に引かれるので、ラッチピン24はシャフトに形成されているラッチ溝21から抜ける。さらに、復帰バネ23による付勢力によりシャフト20はあけられた穴部30の範囲内で図中左方向に移動するとシャフト20に設けられた段差22はステム12の突起部29と係合しステム12を図中の上方に押し上げる。この動きはそれに接続されているレバー10を介して二次用バルブ9を図中左方向に移動させる。この結果、二次側ゴム弁とノズル19で閉塞状態になり一次側バルブから流入してくるガスを遮断する。
地震等がおさまり安全状態が確認されてからガスの閉塞を解除する場合を以下に説明する。転倒したガスボンベを図1のような正立状態に戻す。このとき、重垂34は重力の方向に向かおうとして、カムブロック27を介してラッチピン24をラッチピンバネ26の力に逆らって持ち上げようとするが、ラッチピン24の先端部35はシャフト20の胴部36に当たった状態にあるため、転倒前の状態である、即ち、ラッチピン24の先端部35がラッチ溝21に入った状態になることができない。
ここで、復帰ボタン28を手動で右方向に押し込むと、シャフト20のラッチ溝21がラッチピン24の先端部35の位置まで移動する。重垂34の重力による回転モーメントはカムブロック27を介してラッチピン24を押し上げる力となるが、その力はラッチピンバランスバネ26によるラッチピン24を押し下げる力よりも大きくなるよう重垂34の重量が決められている。従って、ラッチ溝21がラッチピン24の先端部35の位置まで移動した瞬間、ラッチピン24の先端部35は重垂34の回転モーメントによって、ラッチ溝21に収容され、それに応じてステム12は大気圧とガス圧のバランスする位置まで下がり、ステム12の位置に応じたノズル19と二次側ゴム弁8との隙間31が確保され、転倒前の状態がここで保持されることになる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
4 一次側パイプ
5 二次側パイプ
6 ガスボンベ
7 流量計
8 二次側ゴム弁
9 二次側バルブ
10 レバー
11 レバーピン
12 ステム
13 ダイアフラム
14 ガス室
15 大気圧室
19 ノズル
20 シャフト
21 ラッチ溝
23 復帰バネ
24 ラッチピン
25 ラッチピンガイド
26 ラッチピンバランスバネ
27 カムブロック
28 復帰ボタン
32 ボールホルダー
33 ボール軸
34 重錘
5 二次側パイプ
6 ガスボンベ
7 流量計
8 二次側ゴム弁
9 二次側バルブ
10 レバー
11 レバーピン
12 ステム
13 ダイアフラム
14 ガス室
15 大気圧室
19 ノズル
20 シャフト
21 ラッチ溝
23 復帰バネ
24 ラッチピン
25 ラッチピンガイド
26 ラッチピンバランスバネ
27 カムブロック
28 復帰ボタン
32 ボールホルダー
33 ボール軸
34 重錘
Claims (2)
- ガス流入口を開閉する弁体と、前記弁体を駆動するレバーと前記レバーに係合し、一部をダイアフラムに固定されたステムと、前記ステムを強制的に駆動する駆動機構と、前記駆動機構の傾きで動作する複数の部材を有する圧力調整器の弁開閉機構
- 前記駆動手段の部材の一部に、前記駆動手段が作動する以前の状態に復帰させる復帰部材を設置したことを特徴とした請求項1に記載の圧力調整器の弁開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005321792A JP2007127231A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 弁開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005321792A JP2007127231A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 弁開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007127231A true JP2007127231A (ja) | 2007-05-24 |
Family
ID=38150043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005321792A Pending JP2007127231A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 弁開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007127231A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101048334B1 (ko) * | 2008-11-25 | 2011-07-14 | 한국가스공사 | 천연가스 정압기의 개도 표시장치 |
-
2005
- 2005-11-07 JP JP2005321792A patent/JP2007127231A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101048334B1 (ko) * | 2008-11-25 | 2011-07-14 | 한국가스공사 | 천연가스 정압기의 개도 표시장치 |
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