JP2773877B2 - 多重伝送方式 - Google Patents

多重伝送方式

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JP2773877B2
JP2773877B2 JP63302668A JP30266888A JP2773877B2 JP 2773877 B2 JP2773877 B2 JP 2773877B2 JP 63302668 A JP63302668 A JP 63302668A JP 30266888 A JP30266888 A JP 30266888A JP 2773877 B2 JP2773877 B2 JP 2773877B2
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裕一 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、いわゆるCSMA/CD(Carrier Sense Multi
ple Access/Collision Detection)伝送方式を用いた多
重伝送方式に関し、詳細には該多重伝送方式に用いるフ
レームのフォーマット構成に関する。
(従来の技術) 従来より、各多重ノードが共通の多重伝送路を介して
相互に接続された複数の多重ノードを備え、何れかの多
重ノードから宛先アドレスを持つフレームごとにデータ
を伝送し、この宛先アドレスで指定された多重ノードが
正常に受信したとき、このフレームに続いてこの指定さ
れた多重ノードから受信確認信号を返送するCSMA/CD伝
送方式を用いた分散制御形の多重伝送方式が提案されて
いる。このCSMA/CD伝送方式を用いた自動車用多重伝送
方式の概略構成図は、例えば第1図に示すように、ツイ
ストぺア線等からなる多重伝送路バスMBを介して複数多
重ノード、例えば、フロント多重ノードFN、コンビネー
ションスイッチ多重ノードCS、メータ多重ノードMT、リ
ヤ多重ノードRNが接続される。
尚、フロント多重ノードFNには、フロントターンライ
トシグナルランプ6、フロントターンレフトシグナルラ
ンプ7、フロントスモールランプ8、ホーン9が接続さ
れており、コンビネーションスイッチ多重ノードCSに
は、ターンライトスイッチ10、ターンレフトスイッチ1
1、スモールランプスイッチ12、ホーンスイッチ13、ヘ
ッドランプハイビームスイッチ14が接続されており、メ
ータ多重ノードMTには、ターンライトインジケータ15、
ターンレフトインジケータ16、ヘッドランプハイビーム
インジケータ17が接続されており、リヤ多重ノードRNに
は、リヤターンライトシグナルランプ18、リヤターンレ
フトシグナルランプ19、テールランプ20(このテールラ
ンプ20はスモールランプスイッチ12がオンで点灯する)
が接続されている。
かかる自動車用多重伝送方式では、第2図に示すよう
な構成のフレームFごとに自動車運転情報を伝送するこ
とが行われている。ここで、このフレームFは、SD(St
art Delimiter)コード、プライオリティコード、フレ
ームIDコード、データ、チェックコードを有するフレー
ム構成になっている。
先ず、SDコードは、フレームFの開始を表す特定のコ
ードであり、受信多重ノードはこのSDコードを受信する
とフレームFの開始を認知する。プライオリティコード
は優先度制御に使用するコードであり、同時に複数の多
重ノードがデータを送信し信号が衝突した場合にどの信
号が優先的に伝送されるかを指示する優先順位を示すも
のである。複数のデータの衝突が生じた場合には優先度
の高いデータが先行して伝送される。フレームIDコード
はデータ領域の各ビットにどのようなデータが割り付け
られたフレームであるかを識別する符号であり、いわば
どのようなデータが組合わされてデータ領域が構成され
ているかを示すものである。受信多重ノードはフレーム
IDコードによって、送信されたフレームのデータ領域内
のデータの内容を識別することができる。データ領域に
はビット毎にヘッドライト、ターンライト、ターンレフ
ト、ホーン、スモールランプ、ヘッドランプハイビー
ム、ヘッドランプロービーム等のオン・オフデータが書
き込まれる。データに続いてチェックコード(誤り検出
符号)が送信され、受信多重ノードはチェックコードを
確認することにより、フレームの終わりであることを知
ることができる。又、データの伝送を確実にすることを
目的として受信多重ノードでは、チェックコードにより
受信したフレームの内容に誤りがないかをチェックし、
誤りがなければ所定時間内のある時間後に、受信確認信
号(ACK信号)として自局アドレスを多重伝送路MBに送
出する。そして、フレームFを送信した多重ノードで
は、このACK信号を受け取り、受信側で正常にデータが
受け取られたことを認識する。受信側で正しくデータが
受け取れなかった時(チェックコードにより誤りが検出
された時)あるいはプレーミングエラー時(データ長で
指定された長さよりも実際に送られたデータが短かった
り、長かったした場合)には受信側からACK信号を返送
しない。この場合、送信側ではフレーム送信終了後所定
時間以内にACK信号が返送されるないと、フレームFの
再送信を開始する。
自動車には種々の車種がありまた同じ車種でも数種類
のグレードがあって自動車多重伝送システムのシステム
構成が各車毎に相違するのが通常であるから、送信フレ
ームにデータを割り付ける場合にもどの車種のどのグレ
ードの車のフレームかによってデータの割り付けが異な
る。例えば、第3図に示すように、車種Aではヘッドラ
ンプスイッチとターンシグナルランプスイッチが同じよ
うな位置にあり、これらのスイッチに近いところに多重
ノードを配設すれば一括して入力できることから、コン
ビネーションスイッチ多重ノードCSにターンライトスイ
ッチ10、ターンレフトスイッチ11、ヘッドランプハイビ
ーム(Hi)スイッチ14、ヘッドランプロービーム(Lo)
スイッチ14′が設けられ、また左右いずれか一方の側の
各ランプに近接した位置にフロント多重ノードFNが設け
られている。コンビネーションスイッチ多重ノードCSか
らフロント多重ノードFNに第5図(a)に示すフレーム
構成でフロントターンシグナルランプ6、7のオン・オ
フ信号及びヘッドランプ22、22のハイビーム信号あるい
はロービーム信号が送信される。第5図(a)では1つ
のフレームで、データ領域の0ビット目にヘッドランプ
ハイビーム信号、1ビット目にヘッドランプロービーム
信号、2ビット目にターンライト信号、3ビット目にタ
ーンレフト信号を夫々割り付けることができる。このフ
レームを受信したフロント多重ノードFNではフロントタ
ーンシグナルランプ6、7、ヘッドランプ22、に所定の
動作を行なわせる。
一方、車種Bではヘッドランプの信号とターンシグナ
ルランプの信号とを分離して夫々のスイッチを別個の多
重ノードに配設する方が多重伝送システムとしては有利
であることから、第4図に示すように、ヘッドランプ22
のハイビームスイッチ14、ロービームスイッチ14′はコ
ンビネーションスイッチ多重ノードCSに設け、ターンラ
イトスイッチ10、ターンレフトスイッチ11は別にクラス
タスイッチ多重ノードCNに設けている。従って、コンビ
ネーションスイッチ多重ノードCSから第5図(b)に示
すフレーム構成でヘッドランプ22、22のハイビーム信号
あるいはロービーム信号がフロント多重ノードFNに送ら
れ、一方クラスタスイッチ多重ノードCNから第5図
(C)に示すフレーム構成でフロントターンシグナルラ
ンプ6、7のオン・オフ信号が別個にフロント多重ノー
ドFNに送信される。車種Bでは各信号が発生する多重ノ
ードが違うために夫々の信号をデータ領域に割り付けた
2つのフレームによって送信が行われる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のフレーム構成では、車種、グレ
ードが異なるとデータ領域のデータの配列をその都度変
更しなければならないことから各フレームの構成を変更
する必要がある。すなわち、車種、グレード毎に全信号
に対してフレームIDおよびデータ領域を決定しなければ
ならないため、そのための開発負荷が大きく、コストも
かかるという問題点がある。
本発明の目的は、車種、グレード毎に多重伝送データ
体系を変更せず、各車種、クレードに共通に使用できる
フォーマット構成のフレームを用いてオプションバリエ
ーションに対応できる汎用性のある多重伝送方式を提供
することである。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本発明によれば、各ノ
ードが共通の伝送路に接続された複数のノードを備え、
前記複数のノードの一つから他のノードに、送信データ
を指定するデータ領域を有するフレームを前記伝送路を
介して送信する多重伝送方式において、送信するフレー
ム中に、前記送信データ領域と同一ビット長を持ち前記
データ領域の各ビットに対応してビット毎に前記データ
の有効又は無効を示すデータ有効/無効領域を備えたこ
とを特徴とする多重伝送方式が提供される。
好ましくは、送信するフレーム中に、データ領域の内
容を示す識別子を備え、該識別子を所定の値に設定して
データ有効/無効領域をデータ領域として使用する。
更に、本発明のデータ有効/無効領域は、必要に応じ
フレームデータの異常の検出にも使用できる。即ち、デ
ータ有効/無効領域の無効を示す値を有するビットに対
応するデータ領域のビットのデータ値を固定値に設定し
ておき、データ有効/無効領域とデータ領域において夫
々対応するビット値が所定値の組合わせであるとき、送
信されたフレームに異常があると判定する。
送信されたフレームの異常を検出したとき、当該フレ
ームのデータを全て無効としてもよいし、フレームのデ
ータの無効を外部に警報するようにしてもよい。
(作用) 受信多重ノードは、送信されたフレーム中のデータ有
効/無効領域の各ビットの1又は0に応じてデータ領域
の同じビットの有効又は無効を判断し、有効の場合には
データ信号に基づいて動作し、無効の場合には当該デー
タ信号が何であろうと関知しない。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第6図は本発明の多重伝送方式に用いるフレームのフ
ォーマット構成の実施例を示す図である。このフレーム
FはSDコード、プライオリティコード、フレームIDコー
ド、データ領域、チェックコードを有する点は従来と同
じ構成であるが、新たにデータ領域の直前に、「データ
有効/無効(data valid/invalid)」領域が設けられて
いる。つまり、このフレームFでは、16ビット(2バイ
ト)のデータ領域の前に該データ領域の0ビットから15
ビットに対応して各ビットのデータの有効あるいは無効
を示す同じ16ビットの符号領域であるデータ有効/無効
領域が設けられている。データ領域の第0ビット、第1
ビット…第15ビットにデータ有効/無効領域の第0ビッ
ト、第1ビット…第15ビットが夫々対応しており、例え
ばデータ有効/無効領域の0ビット目が「0」の場合に
はデータ領域の0ビット目のデータは無効であり、デー
タ有効/無効領域の1ビット目が「1」の場合にはデー
タ領域の1ビット目のデータは有効であるという具合で
ある。データが有効である場合には受信多重ノードは通
常通りデータに基づいて動作するが、データが無効であ
る場合にはそのビットにどのようなデータが入っていよ
うが受信多重ノードは関知しない、つまりそのデータを
見ず何の判断も行わない。このようなデータ有効/無効
領域を設けることにより、自動車の車種、グレードが変
わってもデータ領域のデータ内容は変更せずにデータ有
効/無効領域の各ビットの符号を変更することによって
各車のシステム構成の相違に対応することができる。従
って、車種、グレードが増大してもフレーム数を増加す
る必要がなく、またデータ領域を有効に効率よく使用で
きる。更に、全車種共通にフレームの標準化が可能とな
り、多重伝送システムの開発負荷も低減できる。
次に、第7図、第3図及び第4図を参照して本発明の
多重伝送方式について詳細に説明する。
第3図に示す車種Aではコンビネーションスイッチ多
重ノードCSからフロント多重ノードFNに第7図(a)に
示すようにデータ有効/無効領域に「1111……」を立て
たフレームを送信する。フロント多重ノードFNは送信し
たフレームのデータ領域のヘッドランプハイビーム、ヘ
ッドランプロービーム、ターンライト、ターンレフトの
各データ信号を有効となみして受け取り、必要な動作を
実行する。一方、第4図に示す車種Bにおいて、コンビ
ネーションスイッチ多重ノードCSからフロント多重ノー
ドFNに送信するフレームのデータ有効/無効領域を第7
図(b)に示すように「1100……」というビット構成に
する。フロント多重ノードFNは、ヘッドラップの信号は
有効であるがターンシグナルランプの信号は無効である
と判断する。クラスタスイッチCNからフロント多重ノー
ドFNに送信するフレームのデータ有効/無効領域は第7
図(c)に示すように「0011……」というビット構成に
されており、受信したフロント多重ノードFNはヘッドラ
ンプの信号は無効であるがターンシグナルランプの信号
は有効であると判断する。
第8図は多重伝送方式に用いる各多重ノード1の構成
を示すブロック回路図である。車両内の各種センサが検
出した検出信号、スイッチのオンオフ信号を入力回路2
で取り込み、入力回路2は取り込んだ各種入力信号を中
央演算処理装置(CPU)3に供給する。CPU3は入力信号
を必要に応じて演算処理し、送信の必要のある信号は前
述したフレーム内のデータ情報の形にして、通信制御回
路4に供給する。通信制御回路4はこのデータ情報にエ
ラーチェックコード等を生成付加して最終的なフレーム
Fに仕上げ、CSMA/CD制御に基づき必要に応じて符号化
を行い、多重伝送路MBへフレームFを送出する。一方、
受信側の多重ノード1において通信制御回路4は多重伝
送路MBに送出されたフレームFを受信し、必要に応じて
これを復号化し、エラーチェックコード等で受信したデ
ータのチェックを行い、誤りがなければそのデータをCP
U3へ転送する。CPU3は受信したフレームFがその多重ノ
ードで必要なデータを含むか否かをフレームFのIDコー
ドのビット値から判別し、受信多重ノードがIDコードに
より受信したフレームを取捨選択する。必要なデータは
その値をもとに演算が行れ出力回路5へ出力される。
第9図は第8図のCPU3と通信制御回路4とのデータの
やりとりを説明するブロック回路図である。CPU3と通信
制御回路4とのデータのやりとりは、例えば、第9図に
示すように、8本の双方向データバスD0、D1…D7を介し
て行なわれる。また、CPU3と通信制御回路4との間に
は、データ転送を正しく行なうために通常クロック等の
制御線CL1、CL2が設けられる。通信制御回路4は1チッ
プの大規模集積回路(LSI)で構成することが可能であ
り、一般には小型化のためLSI化する場合が多い。この
場合に外部へ接続する配線は第9図に示す双方向のデー
タバスとD0〜D7と制御線CL1、CL2であり、多重ノード1
をプリント基板で構成すると、配線パターンとCPU3又は
通信制御回路4のLSIとの接続部において、製造上接続
不良といった不具合が発生するおそれがある。このよう
な不具合が双方向データバスD0〜D7において発生した場
合、例えば、第10図に示すように、双方向データバスの
ラインD5において接続が断れた場合には、双方向データ
バスの配線は第11図にように通信制御回路4のLSIの内
部で電源にプルアップされており、CPU3から通信制御回
路4のLSIに対して1フレーム分の情報が第12図(a)
に従ってプライオリティ、フレームID、データ有効/無
効、データの順に1バイトずつ書き込まれる。スターテ
ィングデリミタSDおよびチェックコードは通信制御回路
4で付加される。
今、表1に示すように、通常の多重伝送システムにお
けるデータ有効/無効領域と、データ領域が共に正論量
の場合について説明する。例えばプライオリティが14
H、フレームIDが8EH、データがすべて有効であって、デ
ータ有効/無効領域が0OFFH、データが10HでありCPU3か
ら通信制御回路4に対してデータを転送する場合に、第
5図にように双方向データバスD5が断線していると、通
信制御回路4は、双方向データバスを内部でプルアップ
しているために、プライオリティが34H、フレームIDがO
AEH、データ有効/無効領域が0FFH、データ領域30Hとし
て認識してしまう。双方向データバスD5に対応するデー
タは有効でアクティブであるために、何ら異常なデータ
ではなく正常時のフレームFと同様に多重伝送路MBへ送
出され、フレームIDが34Hでデータの4ビット目、5ビ
ット目で指定される機能が多重伝送路MBにつながり、こ
れによりいずれの多重ノードが受信して起動される。即
ち、多重伝送システムの誤作動が引き起こされる。
これを防ぐためには、通常の方法としては、エラーチ
ェックコードを通信制御回路4で生成してチェックする
代わりに、CPU3においてエラーチェックコードを生成し
てチェックする方法がある。つまり、データ送信時に送
信側の多重ノードはCPU3でプライオリティ、フレームI
D、データ有効/無効、及びデータに対して演算を行
い、エラーチェックコード例えば1バイト生成し、プラ
イオリティからエラーチェックコードまでをフレームF
の順に従って通信制御回路4に転送する。一方、受信側
の多重ノードは、受信したフレームFの5バイトの全デ
ータを通信制御回路4からCPU3へ転送し、CPU3において
エラーチェックコードにより演算を行い、受信したデー
タの誤りをチェックする。この方法では、どのような場
合でもCPU3のソフトウェア負荷が増え、CPU3において行
う制御機能に支障を来たすおそれがある。
また、受信データが正しい時に受信応答としてACK信
号を返送し、受信データが正しくない時に再送要求のた
めにNACK信号を返送する方式を用いる場合には、エラー
チェックがCPU3においてソフトウェアで行われるために
システム全体としての応答性の低下を招く。更に、受信
側において、プライオリティは本来必ずしもCPU3で必要
なデータではないのでプライオリティデータを通信制御
回路4からCPU3へ転送するかあるいはしないかは自由で
ある。しかし、CPU3においてエラーチェックを行う時に
はプライオリティデータをCPU3に必ず転送する必要が生
じ、CPU3の負荷を増大させ、また応答性を低下させる原
因となるという欠点がある。
そこで、本発明の好ましい態様では、異常発生時に、
データ有効/無効領域とデータ領域とにおいてそれぞれ
の対応するビット値の組合せが(1、1)又は(0、
0)となるように設定することにより、異常の発生を検
出して誤動作を防止し、更に必要に応じて多重ノードの
異常を外部へ知らせることを可能とする。具体的には、
例えば、データ有効/無効領域を負論理とし、データ領
域を正論理と設定することによってビット値の組合せ
(無効、当該データの初期値(固定)の反転値)が正常
時にはあり得ない論理パターン(1、1)となるように
し、この論理パターンを検出することによって誤動作を
防止する。すなわち、第12図(b)に示すように、デー
タ有効/無効領域で負論理を用い、データ領域で正論理
を用いると、データ有効/無効領域では「0」が有効を
表し、「1」が無効を表すが、データ領域では「1」が
アクティブ「0」がパッシブを表す。このため、データ
有効/無効領域で無効と規定されるフレームFのデータ
領域の当該ビットでは、通常ビットを操作する必要がな
くなり、そのデータビットは常に0又は1に固定してお
くことが可能となるが、今、安全側として無効データの
データビットは常にパッシブ(この場合は0になる)と
規定すると、データ有効/無効領域が無効「1」でこれ
に対応するデータビットがアクティブ「1」という組合
せはあり得ないことになる。
そこで、第10図のような双方向データバスD5の断線が
生じた場合には、例えば、表2のように、プライオリテ
ィが14H、フレームIDが8EH、データがすべて有効であっ
て、データ有効/無効領域がすべて有効を示し(今度は
負論理であるためOOH)、データが10Hであって、CPU3か
ら通信制御回路4に対してデータを転送すると、前述し
たようにデータは変化する。通信制御回路4はプライオ
リティが34H、フレームIDがOAEH、データ有効/無効が2
0H、データが30Hというデータが書き込まれたと認識
し、チェックコード、スターティングデリミタSDを付加
して誤ったデータのままフレームFとして多重伝送MBへ
送出する。受信側の多重ノード1はこのフレームFを受
信するが、その時データはプライオリティが通信制御回
路4からCPU3へは転送されないので、フレームIDがOAF
E、データ有効/無効領域が20H、データが30Hとして受
信する。この内容はデータ有効/無効領域、データ領域
と対応するビットで5ビット目がありえないと規定した
(1、1)の組合せとなっているため、受信側の多重ノ
ード1のCPU3は送受信どちらかのデータバスの5ビット
目が断線しているか又は送受信どちらかのCPU3と通信制
御回路4の間のデータ転送時に雑音等でデータが誤った
等の原因でこの受信データが正しいデータでないと判断
できる。従って、この受信データは正しいデータではな
いので、CPU3は読み捨てて制御には使用しない。このよ
うにして、誤った出力が多重ノード1の外部へ出て他の
多重ノードを誤動作させることを防止できる。
尚、外部に多重ノードの異常を警報する場合には、例
えば、第8図に破線で示すように、メータ多重ノードの
出力回路5を介して警報装置5aを作動させるようにすれ
ばよい。
前述のあり得ない論理パターンを含んだフレームFを
受信した時は、多重伝送システム内の場所は特定できな
いが、いずれかの場合が異常であると判断できるため、
例えば所定回数連続して異常が発生する時は自己の多重
ノードに異常が発生しており、また所定回数間欠的に継
続して異常が発生する時は他のいずれの多重ノードにお
いて異常が発生していると判断するアリゴリズムによ
り、その情報を外部へ知らせ、点検・修理を促すことに
よりシステムの信頼性を高めることが出来る。
双方向データバスを通信制御回路4内でプルダウンし
ている場合は、データ有効/無効領域を正論理とし、デ
ータ領域を負論理とすることにより同様の異常検出を実
現することが出来る。また、データ有効/無効領域で無
効と規定されるフレームFのデータ領域の当該ビットを
アクティブで固定すると規定する場合には、データ有効
/無効領域及びデータ領域共同じ論理であり得ない論理
パターンを(1、1)又は(0、0)とすることで同様
に異常検出を実現することが出来る。
また、自動車用多重伝送システムにおいては、例え
ば、エアコンディショナコントロールユニットなどが多
重ノードとなるような場合に、車室内温度などをBCDコ
ード化して送るような場合には、スイッチ信号とは異な
りそのデータの長さが数バイトに及ぶ場合がある。この
ようなデータ信号は、送信ノードがほとんどの場合決ま
っており、複数のノードから同一のデータ信号を送信す
る例はほとんどない。このような用途を考慮し、第13図
に示すように、例えばフレームIDのMSB(Most Signific
ant Bit)が0のときは、前述のようにデータ有効/無
効指定領域をデータ領域の各ビットの有効/無効を示す
値として用い、フレームIDのMSBが1のときは、データ
の有効/無効領域をデータ領域と共にすべてデータを表
すものとして用いる使い方も可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明の多重伝送方式に依れ
ば、送信するフレーム中に、前記送信データ領域と同一
ビット長を持ち前記データ領域の各ビットに対応してビ
ット毎に前記データの有効又は無効を示すデータ有効/
無効領域を備えるように構成し、又、必要に応じ送信す
るフレーム中に、更に、前記データ領域の内容を示す識
別子を備え、該識別子を所定の値に設定して前記データ
有効/無効領域をデータ領域として使用するようにした
ので、車種、グレードが変わってもデータ領域のデータ
内容は変更せずにデータ有効/無効領域の各ビットの符
号を変更することによって各種のシステム構成の相違に
対応でき、また車種、グレードが増大してもフレームの
数を増加する必要がなくデータ領域を有効に効率良く使
用でき、更に全車種共通の多重伝送データを構成できる
ために多重伝送システムの開発負荷を軽減てきる。
更に、本発明のデータ有効/無効領域の無効を示す値
を有するビットに対応するデータ領域のビットのデータ
値を固定値に設定しておき、データ有効/無効領域とデ
ータ領域において夫々対応するビット値が所定値の組合
わせであるとき、送信されたフレームに異常があると判
定するようにしたので、システムの異常の際に、特別な
故障検出装置を設けることなく、容易に異常の検出が出
来、多重伝送システムの信頼性を向上できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、CSMA/CD伝送方式を用いた自動車用多重伝送
方式の概略構成を示すブロック図、第2図は、従来の多
重伝送方式に適用されているフレームのフォーマットを
示す模式図、第3図及び第4図は、自動車における多重
ノードの配置を例示するブロック図、第5図は、第2図
のフレームのフォーマットの具体例を説明する模式図、
第6図は、本発明の多重伝送方式に用いるフレームのフ
ォーマット構成の一実施態様を示す模式図、第7図は、
第6図のフレームのフォーマットの具体例を説明する模
式図、第8図は、多重伝送方式に用いる各ノードの構成
を示すブロック回路図、第9図、第10図及び第11図は夫
々第8図のCPU3と通信制御回路4とのデータのやりとり
を説明するブロック回路図、第12図は本発明の多重伝送
方式における異常検出を説明する模式図、第13図は、フ
レームIDによりフレーム中にデータ有効/無効領域の有
無を指定するフレームフォーマットを示す模式図であ
る。 1……多重ノード、2……入力回路、3……CPU、4…
…通信制御回路、5……出力回路、6……フロントター
ンライトシグナルランプ、7……フロントターンレフト
シグナルランプ、9……ホーン、10……ターンライトス
イッチ、11……ターンレフトスイッチ、15……ターンラ
イトインジケータ、16……ターンレフトインジケータ、
18……リヤターンライトシグナルランプ、19……リヤタ
ーンレフトシグナルランプ、CN……クラスタスイッチ多
重ノード、CS……コンビネーション多重ノード、F……
フレーム、MB……多重伝送路、MT……メータ多重ノー
ド。
フロントページの続き (72)発明者 檜物 雄作 神奈川県平塚市東八幡5丁目1番9号 古河電気工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 伊藤 裕一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−246144(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各ノードが共通の伝送路に接続された複数
    のノードを備え、前記複数のノードの一つから他のノー
    ドに、送信データを指定するデータ領域を有するフレー
    ムを前記伝送路を介して送信する多重伝送方式におい
    て、送信するフレーム中に、前記送信データ領域と同一
    ビット長を持ち前記データ領域の各ビットに対応してビ
    ット毎に前記データの有効又は無効を示すデータ有効/
    無効領域と、前記データ領域の内容を示す識別子を備
    え、該識別子を所定の値に設定して前記データ有効/無
    効領域をデータ領域として使用することを特徴とする多
    重伝送方式。
  2. 【請求項2】送信ノードが、前記データ有効/無効領域
    の無効を示す値を有するビットに対応する前記データ領
    域のビットのデータ値を固定値に設定したフレームを送
    信し、受信ノードが、受信したフレームの、前記データ
    有効/無効領域と前記データ領域において夫々対応する
    ビット値が特定の値の組合わせであるとき、送信された
    フレームに異常があると判定することを特徴とする請求
    項1記載の多重伝送方式。
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