JPH06244845A - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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JPH06244845A
JPH06244845A JP5028840A JP2884093A JPH06244845A JP H06244845 A JPH06244845 A JP H06244845A JP 5028840 A JP5028840 A JP 5028840A JP 2884093 A JP2884093 A JP 2884093A JP H06244845 A JPH06244845 A JP H06244845A
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JP
Japan
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data
frame
node
bit
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Pending
Application number
JP5028840A
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English (en)
Inventor
Yutaka Matsuda
裕 松田
Toshitaka Hara
敏孝 原
Osamu Michihira
修 道平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Mazda Motor Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信ICとCPUインターフェース間の異常
検出を正確に行い、システムの信頼性及び伝送効率を向
上させる。 【構成】 共通の多重バスMBを介して相互に接続され
た複数のノード10を備え、ノードは転送経路を転送す
るデータをビット単位毎にパラレル処理し、かつ、デー
タをフレーム構成にして互いに伝送する多重伝送システ
ムにおいて、ノードのうちの少なくとも1の所定ノード
はパラレル処理するデータを、ビット単位毎に互いに反
転するビットに組み合わせて組合せ情報を構成させ、該
組合せ情報を含む特殊フレームを構成して伝送し、他の
特定ノードは該ビットの組合せを検定して転送経路の異
常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるCSMA/CD(Carr
ier Sense Multiple Access/Collision Detection)伝送
方式を用いた多重伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムでは、ペア電線
等からなる多重伝送路(多重バス)に共通に接続された
複数の多重ノードのうちの一つの多重ノードが、上記CS
MA/CD方式により多重バスに、図5に示すようなフォー
マット構成のフレームFを送信し、他の多重ノードに同
時にデータを伝送するとともに、上記フレームFを受信
した多重ノードは、フレームFに設けられた受信確認信
号領域に受信確認信号(ACK信号)を返送するものが
提案されている。
【0003】ここで、図5に示したフレームFは、この
フレームの始まりを示す開始符号SOF(start of fram
e)と、フレーム競合時の優先順位を示すプライオリティ
コードと、後述するデータ領域の内容(割り付けられて
いるデータの内容)を示すフレーム識別子と、上記フレ
ーム識別子に応じたデータが配列されているデータ領域
と、上記プライオリティコードからチェックコード自身
までのデータの誤りを検査するための例えばCRCコー
ド等のチェックコードと、各受信ノードからの自局アド
レスを示すACK信号を格納する受信確認信号領域とか
ら構成されている。
【0004】なお、受信確認信号領域は、ネットワーク
に接続する全てのノードがそれぞれに割り当てられた1
ビットの固有の領域を有し、上記固有領域に各受信ノー
ドからのACK信号を返送させるように構成することも
可能である。このようなシステムの多重ノードにおい
て、通信制御回路(通信IC)と中央演算処理装置(C
PU)インターフェース間でのデータ転送のエラーチェ
ックを行う方法としては、例えば特願昭63−3026
68号公報に記載されたものが提案されている。この方
法では、図5に示したフレームFのフレーム識別子とデ
ータ領域との間に、データ領域と同一の長さで各データ
ビット毎に、対応するデータの有効/無効を指定する領
域を設け、この領域の各ビットに、対応するデータの有
効/無効を指定するビット値を挿入して伝送し、当該領
域のビット値の組合せの内容が所定値でない場合、ノー
ドの通信ICとCPUインターフェース間での異常があ
ると判断していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記多重伝
送システムでは、フレーム中にデータ領域と同じだけの
領域からなる有効/無効領域を設ける必要があり、この
ような有効/無効領域を設けたフレームを毎回伝送する
のでは、伝送効率が悪くなるという問題点があった。ま
た、通信ICとCPUインターフェース間の異常のモー
ドによっては、1回のフレーム送信では異常を検出でき
ない場合がある。このため上記多重伝送システムでは、
いくつかのフレーム送信で初めて異常を検出できること
があり、異常検出までに時間がかかるという問題点もあ
った。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、通信ICとCPUインターフェース間の異常検出の
時間の短縮及び伝送効率を向上できる多重伝送システム
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、共通の多重伝送路を介して相互に接続
された複数のノードを備え、該ノードは転送経路を転送
するデータをビット単位毎にパラレル処理し、かつ、当
該データをフレーム構成にして互いに伝送する多重伝送
システムにおいて、前記ノードのうちの少なくとも1の
所定ノードはパラレル処理するビット単位のデータを、
ビット単位毎に互いに反転する所定ビットに組み合わせ
て組合せ情報を構成させ、該組合せ情報に基づいて特殊
フレームを構成して伝送し、他の特定ノードは前記特殊
フレームの組合せ情報に基づき、前記転送経路の異常を
検出する。
【0008】また、本発明では、特殊フレームはデータ
内容を識別するための所定フレーム識別子を有し、該所
定フレーム識別子は前記多重伝送システムでのフレーム
識別子のいずれに対しても符号距離が2以上のデータと
する。また、所定ノードは複数の前記組合せ情報のいず
れか1の組合せ情報のビット位置を入れ換えたデータを
前記特殊フレームに備える。
【0009】
【作用】互いに反転するビットを組合せた組合せ情報に
より、データの転送経路の異常を検出し、符号距離が多
重伝送システムで通常使用するフレーム識別子に対し2
以上のデータのものを使用し、さらに組合せ情報のいず
れか1の組合せ情報のビット位置を入れ換えてデータ伝
送を行う。
【0010】従って、異常によりフレームが破壊され
ず、データ転送路の異常を短時間に検出することができ
る。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図4の図面に基づ
き説明する。図1は、本発明に係る多重伝送システムの
構成を示すブロック図である。図において、本発明に係
る多重伝送システムは、ペア電線等からなる多重バスM
Bと、上記多重バスMBに共通に接続された複数の多重
ノード10とから構成されており、多重ノード10のう
ちの一つの多重ノードが、CSMA/CD 方式により多重バス
MBに、図5に示すようなフレームFを送信し、他の多
重ノードに同時にデータを伝送するとともに、上記フレ
ームFを受信した多重ノードは、フレームFに設けられ
た受信確認信号領域にACK信号を返送する。
【0012】各多重ノード10は、ともに同一構成であ
り、センサ、スイッチやランプ等の各種機器と信号の入
力及び出力を行う入力回路11及び出力回路12と、上
記入力回路11及び出力回路12と接続されて信号に対
して演算処理を行うとともに、フレームを取捨選択する
CPU13と、上記CPU13との間でフレームの入出
力を行う通信IC14とから構成される。
【0013】上記多重ノード10は、送信ノードの場
合、入力回路11で取り込んだ各種機器の信号を、CP
U13で必要に応じて演算処理し、上記信号が送信に必
要な信号の時には、上記フレームF内のデータ情報にす
る。さらに、多重ノード10では、通信IC14でこの
データ情報にエラーチェックコード等を付加して最終的
なフレームFに仕上げて、このフレームFを必要な符号
化を行って、CSMA/CD 伝送方式に基づき、多重バスMB
に送出する。
【0014】一方、上記多重ノード10は、受信ノード
の場合、他の多重ノードから送出されたフレームFを多
重バスMBを介して通信IC14で受信し、必要に応じ
てこれを復号化し、エラーチェックコードでデータチェ
ックを行い、誤りがなければそのデータをCPU13に
転送する。さらに、本実施例では、CPU13で受信し
たフレームFが自ノードで必要なデータを含むか否か、
フレームFの識別子コードのビット値から判別し、上記
受信フレームの取捨選択を行う。なお、この場合、必要
なデータの識別子コードによる選択機能は、例えば必要
な識別子コードをCPU13から通信IC14に出力し
てここに予め登録しておくことにより、必要なデータを
含むフレームのみをCPU13に転送するように構成し
ても良い。この必要なデータは、CPU13でその値に
基づき演算処理されて、出力回路12から各種機器に出
力され、各種機器の制御が行われる。
【0015】図2は、CPU13と通信IC14とのデ
ータのやりとりを説明するためのブロック図である。図
において、CPU13と通信IC14とのデータのやり
とりは、例えばパラレルデータ転送経路である8本の双
方向データバスD0 〜D7 を介して行われ、このデータ
転送が正確に行われるためにクロック制御線CL1 、C
L2 が設けられている。
【0016】通信IC14は、1チップの大規模集積回
路で構成することが可能であり、一般的には小型化のた
めにLSI化することが多い。この場合、外部に接続す
る配線は、図2に示すように8本のデータバスD0 〜D
7 と2本のクロック制御線CL1 、CL2 であり、多重
ノード10をプリント基板で構成すると、配線パターン
とCPU13又は通信IC14との接続部では、製造上
接続不良といった不具合が発生する恐れがある。
【0017】上記不具合がクロック制御線CL1 、CL
2 に発生した場合には、多重ノード10での送受信不能
となるため、システムに組み込まれた状態でそのような
不具合が顕在化した時も、他の多重ノードで上記多重ノ
ード10が送受信不能であることを検出してシステムと
してのフェイルセーフ対応をとることができる。一方、
上記不具合が8本のデータバスD0 〜D7 のいずれかに
発生した場合、例えば図3に示すように、データバスD
5 において接続が絶たれた場合には、双方向データバス
の配線は、図4に示すように、通信IC14のLSI内
部で、例えば電源にプルアップされており、CPU13
から通信IC14のLSIに対して1フレーム分の情報
が、図5に示すフレームFのプライオリティ、フレーム
識別子、データの順に1バイトづつ書き込まれる。な
お、上記フレームFにおいて、フレーム開始符号SOF
とチェックコードは、通信IC14で付加される。
【0018】
【表1】 例えば表1に示すように、CPU13からの書き込みデ
ータ(16進符号で示す)、すなわちプライオリティが
14H、フレーム識別子が8EH、2バイトに構成され
たデータ領域におけるデータ1が28H、データ2が1
0Hとする。ここで、例えば双方向データバスD5 が断
線していると、この場合、通信IC14は、双方向デー
タバスを内部でプルアップしているため、プライオリテ
ィが34H、フレーム識別子がAEH、データ1が28
H、データ2が30Hと認識する。通信IC14では、
この誤って転送されたデータに対し、エラーチェックコ
ードを付加し、多重バスMBを介して他の多重ノードに
シリアル信号として伝送してしまうので、受信側の多重
ノードでも、何ら誤りを認識せずにこの誤ったデータを
各種機器の制御等に用いることになる。
【0019】そこで、本実施例では、多重ノード内の上
記パラレルデータ転送経路の異常を検出するために、検
査を行う必要のある全ての多重ノードで検査用の特殊フ
レームを作成し、例えばシステムの立ち上がり時におい
て、上記特殊フレームの送信要求フレームを送出し、上
記多重ノードから特殊フレームを送信させる。上記特殊
フレームでは、データ領域はパラレル処理単位の少なく
とも2つのデータ単位の領域(この場合、CPU13が
データを8ビット処理するため、2つのデータ単位の領
域は、2バイト)を有し、CPU13によって、例えば
一方のバイトに55H(2進符号で“01010101”)、他
方のバイトにAAH(2進符号で“00010001”)が書き
込まれ、さらに特殊フレーム内の他のデータ領域に自ノ
ードを特定する識別子が挿入される。また、特殊フレー
ムの送信要求を示すフレームでは、フレーム識別子に送
信要求を示す識別コードFFH(2進符号で“1111111
1”)が、データ領域に送信を要求するフレームの識別
子が挿入される。
【0020】従って、システムの立ち上がり時に、検査
を行う必要のある全ての多重ノードから検査用特殊フレ
ームの送信要求フレームを送出すると、受信側の多重ノ
ードのCPU13が上記送信要求フレームのフレーム識
別子及びデータ領域のデータを解読し、これに対応し
て、検査を行う必要のある全ての多重ノードから検査用
特殊フレームを送信することができる。
【0021】上記全ての多重ノードにおいて、パラレル
信号転送経路、例えばCPU13と通信IC14の接続
部に異常がない場合には、これらの多重ノードは、検査
を行う必要のある全ての多重ノードからそれぞれ送信さ
れる、少なくとも1回フレーム中のデータ領域に、55
HとAAHのデータとノードの識別子を含む検査用特殊
フレームを受信する。なお、上記全ての多重ノードが受
信する検査用特殊フレームは、これら全ての多重ノード
が送信要求を発生するために、その要求のそれぞれに応
答したり、またシステムの立ち上がり時のため再送信が
行われたりするので、各ノードからの送信が1つとは限
らない。
【0022】そして、各ノードは、所定のノードから送
信された検査用特殊フレームを正常に受信することがで
きると、システムが正常に動作していると判定する。こ
こで、もしいずれかの多重ノード10のCPU13と通
信IC14の接続部に異常がある場合、例えば図3に示
したようにデータバスD5 が断線して通信IC14側で
データバスD5 がハイレベルに固定されている場合を考
える。なお、検査用特殊フレームには、表2に示すよう
に、CPU13によって、フレーム識別子に特定の00
Hのデータ、またデータ領域を4バイトに設定して第1
のデータバイトに55Hのデータ、第2のデータバイト
にAAHのデータ、第3のデータバイトに自己アドレ
ス、例えば01Hのデータ、第4のデータバイトに任意
のデータ(1バイト分のデータ)が書き込まれているも
のとする。
【0023】上記異常のある多重ノード(以下、「異常
ノード」という。)が送信要求を送出する場合、表2に
示すように、CPU13は、フレーム識別子に00Hの
データ、第1のデータバイトに検査用フレームを要求す
るFFHのデータ、他のデータ領域に他に要求するデー
タがないことを示すデリミタとして33H(33Hは、
この場合、一般のデータ用の識別子としては使用が禁止
されている。)のデータを通信IC14に出力するが、
データバスD5 がハイレベルに固定されているため、通
信IC14はフレーム識別子として20Hのデータ、第
1のデータバイトとしてFFHのデータ、他のデータ領
域として33Hをメモリに書き込み、フレーム開始符号
SOFとチェックコードを付加して多重バスMBに送信
する。
【0024】
【表2】 上記送信要求のフレームを受信した他の多重ノードは、
フレーム中のフレーム識別子が20Hであるため、送信
要求フレームとは見なさず、上記送信要求に対しては応
答しない。また、上記異常ノードが受信する他の多重ノ
ードからの送信要求は、送信時と同様に、フレーム中の
フレーム識別子が00Hではなく20Hであるため、送
信要求フレームとは認識しない。
【0025】従って、この場合、異常ノードは、他の多
重ノードからFFHのフレームを要求する送信要求フレ
ームが一切取り込めないことから、自ノードが異常であ
ることを認識できる。また、異常ノード以外の他の多重
ノードは、FFHの送信要求を送出しても、異常ノード
からFFHの送信がなされないことから上記異常ノード
の異常を検出することができる。すなわち、本実施例で
は、フレームのデータ領域内に送信ノードの識別子を備
えていることにより、FFHのフレームを送信した多重
ノードをチェックすることが可能となる。
【0026】次に、データバスD5 がローレベルに固定
されている場合を考える。この異常ノードが送信要求を
送出する場合も、上記と同様に、CPU13は、フレー
ム識別子に00Hのデータ、第1のデータバイトにFF
Hのデータ、他のデータ領域に33Hのデータを通信I
C14に出力するが、データバスD5 がローレベルに固
定されているため、表3に示すように、通信IC14は
フレーム識別子として00Hのデータ、第1のデータバ
イトとしてDFHのデータ、他のデータ領域として13
Hをメモリに書き込み、フレーム開始符号SOFとチェ
ックコードを付加して多重バスMBに送信する。
【0027】
【表3】 上記送信要求のフレームを受信した他の多重ノードは、
フレーム中のフレーム識別子が00Hであるため、送信
要求フレームと見なすが、要求されているフレームがD
FH、13Hのフレームと認識してしまい、異常ノード
以外の多重ノードがフレーム識別子DFH、13Hのフ
レームを送信フレームとして持っている場合には、上記
送信要求に応答して該当するフレームを送信するが、検
査用フレームは送信しない。また、上記異常ノードが受
信する他の多重ノードからの送信要求は、送信時と同様
に、フレーム中のフレーム識別子として送信要求用の0
0Hを認識するが、第1データバイトがFFHでなくD
FHで、他のデータ領域が13Hなので、異常ノードが
フレーム識別子DFH、13Hのフレームを送信フレー
ムとして持っている場合には、上記送信要求に応答して
該当するフレームを送信するが、検査用フレームは送信
しない。
【0028】従って、この場合も、異常ノードは、他の
多重ノードからFFHのフレームを要求する送信要求フ
レームが一切取り込めないことから、自ノードが異常で
あることを認識できる。また、異常ノード以外の他の多
重ノードは、FFHの送信要求を送出しても、異常ノー
ドからFFHの送信がなされないことから上記異常ノー
ドの異常を検出することができる。すなわち、本実施例
では、フレームのデータ領域内に送信ノードの識別子を
備えていることにより、FFHのフレームを送信した多
重ノードをチェックすることが可能となる。
【0029】なお、本実施例では、送信要求の識別子を
FFH、検査用フレームの識別子を00Hと、バイト単
位で全て反転した符号を用いたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばデータ領域に55H、AAHとビット単位で
全て反転した符号を用いても、上記同様、異常ノードを
チェックすることが可能である。次に、データバスD3
がローレベルに固定されている場合に、送信要求を示す
識別子が00Hのデータ、フレーム識別子が77Hのデ
ータを用いた場合を考える。
【0030】この異常ノードが送信要求を送出する場
合、CPU13は、フレーム識別子に送信要求用の00
Hのデータ、第1データバイトに検査用フレームを要求
する77Hのデータ、他のデータ領域に他に要求するデ
ータがないことを示すデリミタとして33Hのデータを
通信IC14に出力する。この場合、データバスD3 が
ローレベルに固定されているが、通信IC14には、フ
レーム識別子、送信要求する検査用フレームの識別子及
びその他のデータ領域の識別子のデータが正しく送出さ
れ、通信IC14は上記データをメモリに書き込み、フ
レーム開始符号SOFとチェックコードを付加して多重
バスMBに送信する。
【0031】上記送信要求のフレームを受信した他の多
重ノードは、これに対応して検査用フレーム(フレーム
識別子が77Hのデータ、第1データバイトが55Hの
データ、第2データバイトがAAHのデータ、送信ノー
ドのアドレスが例えば08Hのデータ)を送信する。上
記異常ノードでは、通信IC14が上記検査用フレーム
を受信後、CPU13が読み出すが、この場合、データ
バスD3 がローレベルに固定されているため、CPU1
3は、フレーム識別子が77H、第1データバイトが5
5H、第2データバイトがA2H、送信ノードのアドレ
スが00Hのデータを受信したと認識してしまう。異常
ノードでは、第1データバイトと第2データバイトの論
理積が00Hで、かつ、論理和がFFHであれば正しい
データと見なすが、これ以外の場合には、例えば一カ所
が故障と仮定した時、論理積が2進数で“0”とならな
いビットがハイレベル状態で固定の故障を起こしている
か、又は論理和が2進数で“1”とならないビットがロ
ーレベル状態で固定の故障を起こしていると判定する。
【0032】本実施例では、異常ノードのCPU13が
読み込んだ第1データバイトと第2データバイトの論理
和がF7H(2進数で“11110111”)であるので、デー
タバスD3 がパラレルデータ転送経路のどこかでローレ
ベルに固定している故障モードであると判定することが
できる。また、この場合、本実施例では、データ領域に
挿入されている送信ノードのアドレスから、その送信ノ
ードを上記故障原因に基づき特定すると、送信ノードの
アドレスは、08Hか又は00Hのいずれかである。そ
こで、異常ノードのCPU13は、送信ノードとして特
定されるノードが08H又は00Hのような場合で、か
つ、これが複数存在する場合、自ノードに係るパラレル
データ転送経路の異常と判定し、また異常を生じた検査
フレームが1ノードのみから送信された場合には、他の
フレーム内の送信ノードのアドレスで特定される多重ノ
ードの異常であると判定する。
【0033】また、本発明では、上記実施例の他に、例
えば検査用フレームのデータ領域の第4データバイト
に、第3データバイトの上位4ビットと下位4ビットを
入れ換えたデータを挿入して送信すると、上述のごとき
異常発生時に、異常ノードを正確に特定することが可能
となる。異常発生ビットの特定は、第1データバイトと
第2データバイトの55HとAAHの論理積又は論理和
でそれぞれ2進数で“0”又は“1”にならないビット
を見出すことで可能であるが、異常ビットが上位4ビッ
ト中に存在する時には、第4データバイトの下位4ビッ
トと、第3データバイトの下位4ビットとを組み合わせ
たアドレスが、当該異常フレームの送信元であることが
判明する。ただし、この場合には、異常の原因が特定さ
れたノードにあるか、自ノードにあるかは、上述した方
法で確認する必要がある。
【0034】なお、上記実施例では、検査用フレームに
挿入する検査用データとして、55HとAAHを組み合
わせたが、本発明はこれに限らず、任意のデータとこれ
に反転するデータを組み合わせても異常ノードを特定す
ることが可能である。従って、上記実施例では、検査用
の特殊フレームの送信要求を所定ノードに対して行い、
所定時間内に上記所定ノードからの特殊フレームの送信
の有無及び互いに反転するビットの組合せを検定するの
で、自ノード又は他の所定ノードのデータ転送経路の異
常を検出することが可能となり、システムとしての信頼
性を向上できる。
【0035】また、上記実施例では、検査用のフレーム
識別子は、一例としてFFHと77Hを示したが、これ
に限らず、例えばシステムに使用されるどのフレーム識
別子に対しても、符号距離が2以上ある識別子を使用す
ると、通信ICとインターフェース間等のパラレルデー
タ伝送経路のどのビットが異常となっても、他の通常の
データフレームとの識別が可能となる。すなわち、上記
識別子を用いれば、上述のような異常が発生しても、一
般のデータフレームと取り違えようがないため、異常フ
レームに応答して各種機器の動作制御を開始してしまう
ことがなくなり、システム立ち上がり時だけでなく、例
えばシステム内の任意の1ノードが定期的に検査用フレ
ームを多重バスに送信することによって、システム内の
いずれかの多重ノードのパラレルデータ伝送経路の異常
を検出することが可能となる。従って、上記実施例で
は、常時異常ノード検査のためのデータ伝送を行うこと
が可能となり、異常発生時の異常検出時間を短縮でき
る。
【0036】次に、パラレルデータ伝送経路の異常発生
時に、これが原因となるデータ異常を修正する方法を説
明する。本実施例では、修正用フレームのフレーム識別
子を含むデータバイトの中の例えば3バイト(ここで
は、DATA1、DATA2、DATA3とする。)に
対し、DATA1には任意の値の所定データ(例えば2
進数で“10011110”とする。)、DATA2には上記所
定データをビット単位で反転した反転データ(2進数で
“01100001”、DATA3には上記所定データの上位4
ビットと下位4ビットを入れ換えて組み合わせたデータ
(2進数で“11101001”)をそれぞれ挿入して送信す
る。
【0037】受信側の多重ノードでは、まず受信した上
記修正フレームのデータバイトから、所定データ“1001
1110”と反転データ“01100001”の論理和と論理積、す
なわち “10011110”∨“01100001”=“11111111” かつ、“10011110”∧“01100001”=“00000000” であることを検定して、異常の検出を行う。ここで、 “10011110”∨“01100001”≠“11111111” 又は、“10011110”∧“01100001”≠“00000000” である場合、その論理演算結果のビット位置により、例
えば異常ビットが上位4ビット内に存在する時は、DA
TA3の下位4ビットとDATA1の下位4ビットが正
しいデータであると判定し、また異常ビットが下位4ビ
ット内に存在する時は、DATA1の上位4ビットとD
ATA3の上位4ビットが正しいデータであると判定し
て訂正することが可能となる。
【0038】従って、上記実施例では、パラレル処理さ
れるビット単位毎に互いに反転するビットの組合せ情報
のいずれか1つのデータ(実施例では、所定データの上
位4ビットと下位4ビット)のビット位置を入れ換えた
データをフレーム中に備えるので、異常により上記フレ
ームが破壊されてもフレームを修正することが可能とな
る。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明では、共
通の多重伝送路を介して相互に接続された複数のノード
を備え、該ノードは転送経路を転送するデータをビット
単位毎にパラレル処理し、かつ、当該データをフレーム
構成にして互いに伝送する多重伝送システムにおいて、
前記ノードのうちの少なくとも1の所定ノードはパラレ
ル処理するビット単位のデータを、ビット単位毎に互い
に反転する所定ビットに組み合わせて組合せ情報を構成
させ、該組合せ情報に基づいて特殊フレームを構成して
伝送し、他の特定ノードは前記特殊フレームの組合せ情
報に基づき、前記転送経路の異常を検出するので、通信
ICとCPUインターフェース間の異常検出を正確に行
い、システムの信頼性及び伝送効率を向上できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示したCPUと通信ICとのデータのや
りとりを説明するためのブロック図である。
【図3】同じくCPUと通信ICとのデータのやりとり
を説明するためのブロック図である。
【図4】同じくCPUと通信ICとのデータのやりとり
を説明するためのブロック図である。
【図5】CSMA/CD 方式に用いられるフレームのフォーマ
ット構成図である。
【符号の説明】
10 多重ノード 11 入力回路 12 出力回路 13 通信制御回路(通信IC) 14 中央演算処理装置(CPU) MB 多重伝送路(多重バス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の多重伝送路を介して相互に接続さ
    れた複数のノードを備え、該ノードは転送経路を転送す
    るデータをビット単位毎にパラレル処理し、かつ、当該
    データをフレーム構成にして互いに伝送する多重伝送シ
    ステムにおいて、前記ノードのうちの少なくとも1の所
    定ノードはパラレル処理するビット単位のデータを所定
    ビットに組み合わせて組合せ情報を構成させ、該組合せ
    情報に基づいて特殊フレームを構成して伝送し、他の特
    定ノードは前記特殊フレームの組合せ情報に基づき、前
    記転送経路の異常を検出することを特徴とする多重伝送
    システム。
  2. 【請求項2】 共通の多重伝送路を介して相互に接続さ
    れた複数のノードを備え、該ノードは転送経路を転送す
    るデータをビット単位毎にパラレル処理し、かつ、当該
    データをフレーム構成にして互いに伝送する多重伝送シ
    ステムにおいて、前記ノードのうちの少なくとも1の特
    定ノードは他の所定ノードに対して、パラレル処理する
    ビット単位のデータを所定ビットに組み合わせて構成し
    た組合せ情報と、該他の所定ノードを特定するためのデ
    ータとを含む特殊フレームの送信要求を行い、所定時間
    内の前記他の所定ノードからのデータ送信の有無及び該
    他の所定ノードから伝送された特殊フレームの組合せ情
    報に基づき、自ノード又は他の所定ノードの転送経路の
    異常を検出することを特徴とする多重伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記特殊フレームはビット単位毎に互い
    に反転するビットの組合せ情報を有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の多重伝送システム。
  4. 【請求項4】 前記特殊フレームはビット列毎に互いに
    反転するビットの組合せ情報を有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】 前記特殊フレームはデータ内容を識別す
    るための所定フレーム識別子を有し、該所定フレーム識
    別子は前記多重伝送システムでの他のフレーム識別子の
    いずれに対しても符号距離が2以上のデータであること
    をことを特徴とする請求項1又は2記載の多重伝送シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記所定ノードは複数の前記組合せ情報
    のいずれか1の組合せ情報のビット位置を入れ換えたデ
    ータを前記特殊フレームに備えることを特徴とする請求
    項1又は2記載の多重伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記特定ノードによる送信要求、特殊フ
    レームによる異常検出はシステムの立ち上がり時に行う
    ことを特徴とする請求項2記載の多重伝送システム。
JP5028840A 1993-02-18 1993-02-18 多重伝送システム Pending JPH06244845A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011176703A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Mitsubishi Electric Corp メディア多重装置及びメディア分離装置
JP2012170000A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Fujitsu Telecom Networks Ltd 通信システム、通信装置および接続状態検出方法

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