JP3465250B2 - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、高速ネットワークと低
速ネットワークとを有する車両用多重通信システムに用
いられる多重伝送装置に関し、特に、これらのネットワ
ークを結びデータ交換を行なうゲートウエイノードとし
ての多重伝送装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車の電子部品(電装ユニット)間を
結ぶ配線(ワイヤハーネス)の肥大化,複雑化を解消す
るために、多重通信が注目されている。多重通信は1つ
の配線上に複数のデータを時分割多重で送出するもの
で、基本的にはシリアル伝送が基本となつている。 【0003】自動車の分野においては、この多重通信の
ネツトワーク形態は、完全多重型と部分多重型という分
類、または、集中型と分散型という分類に分けて考えら
れている。部分多重型は、非多重通信部分と多重通信部
分とを混在させたものであり、多重通信部分においては
距離的に分散して配置されたスイツチや負荷等が多重伝
送ユニツトで接続されている。このユニツトとスイツ
チ,負荷間は個別の配線が必要であるために、配線の全
長は減るものの、その数は増えると言われている。ま
た、集中型は、1つのマスタの伝送ユニツトに対して複
数のスレーブの多重通信ユニツトが接続されるもので、
細径化効果は得られるものの、マスタがダウンするとシ
ステムダウンになる、また設計変更が困難になるなどの
欠点があると言われている。一方、分散型はコストはか
かるものの、大きな細径化効果が得られること、一部ダ
ウンに対する信頼性が高いこと、設計変更に対する柔軟
性が高いこと等の点で脚光を浴びている(例えば、特開
昭62−4658号又は特開平1−143533号)。 【0004】一方、上述の分散型の車両用多重通信シス
テムを更に効率化させるものとして、このシステムに複
数のネットワークを接続し、両ネットワークの間をゲー
トウエイで接続する手法も提案されている(特開平3−
81408号)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、例えばABS(antilock brake system)装置や後輪
操舵装置などは、高度の信頼性が要求されることに鑑み
て、ABS装置や後輪操舵装置を制御するためのコント
ローラの内部に2つのマイクロコンピュータを設けるこ
とを特願平4−17092号に提案している。 【0006】この未公開の出願のシステムにおいて、一
方のマイクロコンピュータは後輪転舵角の演算と実際の
転舵用ステップモータの制御を行ない、他方のマイクロ
コンピュータは後輪転舵角の演算のみを行ない、両演算
結果を照合検証している。前述の複数ネットワークを車
両通信システムに具備することは、単位時間当たりの通
信可能データ量を増やすことができるので、ネットワー
ク全体を効率的に運用することを可能とするものの、上
述のABS装置や後輪操舵装置等のような信頼性を要求
されるコントローラのための通信ノードをこのシステム
に組み込むことは、システム全体のコストを上昇させる
こととなり、ネットワーク全体を効率的に運用すること
と相反することとなる。 【0007】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ために提案されたもので、その目的は、コスト低減とネ
ットワークの効率的利用を両立させた車両用の多重伝送
装置を提案するところにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的の本発明の構
成は、高速ネットワークと低速ネットワークとを有する
車両用多重通信システムにおいて、これらのネットワー
クを結びデータ交換を行なうゲートウエイノードとして
の多重伝送装置であって、この車両に必要な所定の制御
の手順を互いに補完し合ってあるいは並列して実行する
複数の演算制御処理ユニットと、前記所定の制御のため
に前記複数の演算制御処理ユニットにより演算して得ら
れた制御変数データの結果を照合検証する手段とを具備
し、前記複数の演算制御処理ユニットのうち、第1の演
算制御処理ユニットは、前記高速ネットワークに接続さ
れた他の通信ノードとの間のデータ処理を行ない、第2
の演算制御処理ユニットは、前記低速ネットワークに接
続された通信ノードとの間のデータ処理を行なうととも
に、前記第2の演算制御処理ユニットよりも高速に動作
する前記第1の演算制御処理ユニットのみが前記所定の
制御の対象であるアクチュエータに接続されることを特
徴とする。 【0009】複数の演算制御処理ユニット(例えば、マ
イクロコンピュータ)を備えれば処理能力に余裕ができ
るので、その余裕分をゲートウエイ機能実現に向けるこ
とができる。第1の演算制御処理ユニットのみに制御対
象のアクチュエータを接続すれば、第2の演算制御処理
ユニットは照合データの生成に専念できるので、この
の演算制御処理ユニットに低速用のものでも使用する
ことができ、その結果低コスト化が向上する。 【0010】 【実施例】以下、本願発明の実施例について添付図面を
参照しながら詳細に説明する。図1はこの実施例の構成
を示す。図中、10,20は伝送ラインであり、ツイス
トペア線が用いられているこれらの伝送路には、各
々、複数のノードが接続されており、各々がネツトワー
クを形成している。即ち、ネツトワーク10には、1〜
5までのノードが接続されており、ネツトワーク20に
はノード21〜28が接続されている。 【0011】ネツトワーク10,20は車両内に設けら
れたネツトワークである。ネツトワーク10,20は、
夫々、伝送路52,50を介してゲートウエイノード4
0により相互に接続されており、ネツトワーク10,2
0は車両内で統合ネツトワークを形成している。ゲート
ウエイノードの機能について説明する。各ネツトワーク
上では、2つ以上のフレームは存在し得ない。換言すれ
ば、各ネツトワーク上では、各々同時に、1つづつのフ
レームが存在し得る。これを許すのが、ゲートウエイ4
0(ABSノードを兼ねる)の機能である。即ち、各ネ
ツトワークはゲートウエイ40により接続され、ゲート
ウエイ40の有する必要に応じたフレーム交換機能によ
り、同時に、各々のネツトワーク上にフレームが同時に
伝送されるのを許すのである。この点について、ファン
クショナルアドレッシングと関連して、後により詳細に
説明する。 【0012】図1における各ネツトワークのノードにつ
いて簡単に説明する。ネツトワーク10には、エアバッ
グ・コントロールユニツト(図中には、C/Uで表記)の
ためのノード1と、前述のエンジン制御のためのコント
ローラEGI・C/U のためのノード2と、自動変速器コ
ントローラのためのノード3と、後輪転舵制御用コント
ローラ(4WS・C/U )のためのノード4と、アンチロ
ックブレーキシステム(ABS・ C/U )コントローラの
ためのノード40(ゲートウエイを兼ねる)と、トラク
ションコントローラTRC・C/U のためのノード5とか
らなる。即ち、ネツトワーク10には、主に、コントロ
ーラのためのノードが接続されている。 【0013】ネツトワーク20は、コンビネーションス
イツチ用のノード21と、車速メータ等の各種メータの
ためのノード22と、ステアリングスイツチ用のノード
23と、助手席のドアの各種スイツチのためのノード2
4と、エアコンの動力アンプのためのノード25と、オ
ーデイオ用の各種操作スイツチ用のノード26と、エア
コンのスイツチ用のノード27と、運転席のドアの各種
スイツチのノード28とからなる。即ち、ネツトワーク
20に接続されているノードは車体に関連したスイツ
チ、センサ、アクチュエータである。 【0014】このように、コントローラ系ノードのみを
ネツトワーク10に集約することにより、ネツトワーク
10では効率的な「協調制御」が可能となり、また、ボ
デイ系ノードのみをネツトワーク20に集約して、ネツ
トワーク10から切り離すことにより、コントローラ系
ノードの暴走が、ネツトワーク20に及ぶのを防止する
ことができる。 【0015】この実施例の自動車用多重伝送方式では、
図2に示すような構成のフレームFごとに自動車運転情
報が伝送される。フレームFは、SD(Start Delimite
r )コード、プライオリテイコード、フレームIDコー
ド、データ長、データ1〜データN、チエツクコードを
有するフレーム構成になつている。 【0016】先ず、「SDコード」は、フレームFの開
始を表す特定のコードであり、受信多重ノードはこのS
Dコード符号を受信するとフレームFの開始を認知する
ようなつている。「プライオリテイコード」は同時に複
数の多重ノードがデータを送信し、信号が衝突した場合
にどの信号を優先して処理するかを指示する優先順位を
示す符号である。この実施例では、プライオリテイはビ
ツト値で低いものほど高い優先度が割り当てられてい
る。これは、バス1では、ローレベルがWIRED-ORとなっ
ているためである。もし同時に複数のノードから信号が
送出された場合は優先度の高いノードの「プライオリテ
イコード」がバス1上に残るので、低い方のノードは自
己の送出した「プライオリテイコード」が別のコードに
変っていることから、衝突を検出する。そして、自己の
失敗フレームの再送を遅らせることにより、高い優先度
のノードからの再送を優先するようになっている。 【0017】「フレームIDコード」は当該フレームの
送出先を示すコードであり、ファンクショナルアドレッ
シングに相当する。このIDコードは送出元のノードが
付すようになっている。「データ長」にはこのあとに続
くデータの数が書き込まれ、N個のデータがあるとすれ
ばデータ長としてNが送られる。このフレームを受け取
つた多重ノードでは、データをデータ長の内容だけ読み
取る。そしてデータに引き続くフィールドがCRCチエ
ツクコード(誤り検出符号)で、これを確認することに
よりフレームの終わりであることを知ることができる。
尚、図2のフォーマツトは一般的な形式を示しており、
本実施例で用いられるフレームのデータ長は4バイトに
統一されている。そして、同じフレーム内には、例え
ば、EGI用の情報も含まれれば、後述のABS用の情
報も含まれる。 【0018】図3は、ゲートウエイとして機能し、同時
にABSコントローラとしても機能するABSノード4
0の構成を示した図である。ABSノード40はA系と
B系の2系統の処理系を有する。A系は、高速系であ
り、バスI/F41aと多重通信LSI42aとABS
制御用マイクロコンピュータ43aとを有する。系は
低速系であり、バスI/F41bと、多重通信LSI4
2bと、ABS制御のデータ処理用のマイクロコンピュ
ータ43bとを有する。 【0019】マイクロコンピュータ43aはABS用の
油圧ユニット80に接続されている。また、4つの車輪
速度センサ70が、マイクロコンピュータ43aと43
bとに接続されている。ABSノード40では、実際の
ABS油圧ユニット80の制御は、マイクロコンピュー
タ43aが行う。周知のように、ABS制御のために
は、4つの車輪の速度と、車体速度と、エンジン回転数
が必要となる。車輪速度はセンサ70から入力する。他
のノードからのデータ、例えばエンジン回転数は、A系
が高速バス52を介してEGIノード2から受信する。A
BS制御にネットワーク20内のノードからのデータが
必要な場合は、B系が低速バス50を介してそのデータ
を受信し、B系のマイクロコンピュータ43bがシリア
ルインタフェースを介してマイクロコンピュータ43a
に送る。 【0020】図4は、IDコードに応じて、そのフレー
ムがどのノード宛の情報を含むかを示すものである。例
えば、ある送信元のノードがID=80のフレームを送
出すれば、そのフレーム中には、EGIノード及びAB
Sノード及びコンビネションノードが必要とするデータ
情報を含むことが分る。EGIノード及びABSノード
はネツトワーク10に接続されているが、コンビネショ
ンノード21はネツトワーク20に接続されている。も
し、コントローラ系の1つのノードからID“80”を
有するフレームがネツトワーク10に送出されれば、こ
のフレームを必要とするコンビネーションノード(ネツ
トワーク20上にある)にも当該フレームを転送しなく
てはならない。そこで、ゲートウエイノード40は、こ
のIDコードにより、他のネツトワークでも必要とされ
るフレームかを判断して、必要に応じてそのフレームを
転送するようにしている。 【0021】次に、図5,図6を参照して、ゲートウエ
イとしても機能するABSノード40の制御手順につい
て説明する。図5は、実際のABS制御とネットワーク
10から20へのデータ転送とを行うマイクロコンピュ
ータ43aの制御手順を、図6はABS制御の制御デー
タの演算とネットワーク20から10へのデータ転送と
を行うマイクロコンピュータ43bの制御手順を示す。 【0022】まず、A(高速)系のマイクロコンピュー
タ43aの制御手順について説明する。図5のステップ
S2ではLSI42aが高速バス52からフレームデー
タの受信を行なったかをチェックし、ステップS12で
は低速系のマイクロコンピュータ43bからのシリアル
インタフェースを介したデータの受信を行なったかをチ
ェックする。また、ステップS20ではABS制御のた
めの制御変数(例えば、油圧ユニット70のための油
圧)の演算に必要なデータが全て揃ったかをチェックす
る。 【0023】高速バス52からフレームデータを受信し
た場合は、ステップS4で、そのフレームデータが自ノ
ード(ABSノード40)に向けられたデータ(例え
ば、エンジン回転数データ)を含むかいなかを、フレー
ムIDによって調べる。そのようなデータを含むのであれ
ば、そのデータをメモリ(不図示)に格納する。自ノー
ド当てでないフレームであれば、ステップS8に進ん
で、そのフレームはネットワーク20内のいずれかのノ
ードに送るべきデータを含んでいるかを調べる。そのよ
うなデータを含んでいれば、転送が必要であるので、ス
テップS10において、シリアルインタフェースを介し
てマイクロコンピュータ43bにそのデータを転送す
る。 【0024】フレームをバス52上で受信したのではな
く、マイクロコンピュータ43bからのシリアルデータ
を受信したのであればステップS12からステップS1
4に進む。このようなデータに、:ネットワーク20
のいずれかのノードにおいて発生され、ネットワーク1
0(自ネットワーク)のいずれかのノードに転送すべき
「転送データ」と、:ネットワーク20のいずれかの
ノードにおいて発生され、ABS制御に必要な「情報デ
ータ」と、:マイクロコンピュータ43bが演算し
た、ABS制御のための「制御変数データ」とがある。 【0025】の「転送データ」であれば、ステップS
16に進んで、そのデータをフレーム形式に変換して
(宛先ノードのIDを付して)通信用LSI42aに出
力する。このLSI42aはそのフレームを高速バス5
2に送出する。の「情報データ」あるいはの「制御
変数データ」であったならば、ステップS18でメモリ
に書き込む。 【0026】フレーム受信でもなく(ステップS2でN
O)、マイクロコンピュータ43bからのシリアルデー
タの受信でもない(ステップS12でNO)場合は、ス
テップS20で、ABS制御のために必要なデータが全
て揃ったかを調べる。尚、ステップS20の動作は、所
定時間間隔毎に行う。もしそのときに揃っていないデー
タが存在すれば、前回収集したデータを使用する。ステ
ップS22では、ABS制御のための演算を行う。ステ
ップS24でその演算結果と、マイクロコンピュータ4
3bが演算し、ステップS18でメモリに格納しておい
た「制御変数データ」とを比較照合し、一致すれば、ス
テップS26で油圧ユニット70に出力する。 【0027】一方、一致がとれなければ、ステップS2
8でABS制御システムを停止し、ステップS30では
「ABSフェール発生メッセージ」をメータノード宛て
に生成する。このメッセージは、ステップS32におい
て、低速側のマイクロコンピュータ43bに送られる。
マイクロコンピュータ43bは、このメッセージをLS
I42bに送り、LSI42bは通信ライン50上にこ
のメッセージを含むフレームをメータノードに対して送
るであろう。 【0028】図6は、低速側のマイクロコンピュータ4
3bの制御手順を示す。この制御手順のステップS40
〜ステップS56は実質的に、マイクロコンピュータ4
3a側の制御手順のステップS2〜ステップS18と同
じであるので、その説明を省略する。フレーム受信でも
なく(ステップS40でNO)、高速側マイクロコンピ
ュータ43aからのシリアルデータの受信でもない(ス
テップS50でNO)場合は、ステップS58で、AB
S制御のために必要なデータが全て揃ったかを調べる。
ステップS60では、ABS制御の制御変数を演算す
る。ステップS62では、この演算結果をマイクロコン
ピュータ43aに送る。高速側のマイクロコンピュータ
43aはこのデータと自身が演算した結果とを比較する
であろう。 【0029】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、 :ABSノードは、信頼性を高めるために2つのマイ
クロコンピュータを搭載しているので、データ処理能力
に余裕が発生しており、その余裕分をゲートウエイ機能
の処理にまわしている。即ち、信頼制御の向上とコスト
の低減化の両立がはかれる。 :データ処理に余裕の発生した分、一方のマイクロコ
ンピュータの能力を落とすことができるので、更なるコ
スト低下がはかれる。 【0030】本発明はその主旨を逸脱しない範囲で種々
変形が可能である。例えば、ノードの数、マイクロコン
ピュータの数は上記の数に限定されるものではない。ま
た、ゲートウエイはABSノード以外のノードでもそれ
が2つのマイクロコンピュータを有しているものであれ
ば、そのノードをゲートウエイとすることは可能であ
る。 【0031】 【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用の多
重伝送装置によれば、信頼性の向上とコストの低減化の
両立を達成することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した実施例のネツトワーク構成を
示す図。 【図2】実施例で用いられるフレームのフォーマツトを
示す図。 【図3】実施例に用いられるノードのハードウエア構成
を示すブロツク図。 【図4】IDコードとネツトワークノードとの対応を示
すテーブル図。 【図5】高速側のマイクロコンピュータ43aの制御手
順を示すフローチヤート。 【図6】低速側のマイクロコンピュータ43bの制御手
順を示すフローチヤート。 【符号の説明】 1…エアバッグC/U ノード、2…EGIC/U ノード、3
…EATC/U ノード、4…4WSC/U ノード、5…TR
CC/U ノード、10,20…ネットワーク、50,52
…伝送路、21…コンビネーションスイツチノード、2
2…メータノード、23…ステアリングスイツチノー
ド、24…助手席ドアモジュールノード、25…エアコ
ンアンプノード、26…オーデイオノード、27…エア
コンスイツチノード、28…運転席ドアモジュールノー
ド、40…ゲートウエイノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺山 孝二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−283842(JP,A) 特開 昭62−230134(JP,A) 特開 昭64−50156(JP,A) 特開 平3−286340(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 B60R 16/02 H04L 12/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 高速ネットワークと低速ネットワークと
    を有する車両用多重通信システムにおいて、これらのネ
    ットワークを結びデータ交換を行なうゲートウエイノー
    ドとしての多重伝送装置であって、 この車両に必要な所定の制御の手順を互いに補完し合っ
    てあるいは並列して実行する複数の演算制御処理ユニッ
    と、 前記所定の制御のために前記複数の演算制御処理ユニッ
    トにより演算して得られた制御変数データの結果を照合
    検証する手段とを具備し、 前記複数の演算制御処理ユニットのうち、第1の 演算制
    御処理ユニットは、前記高速ネットワークに接続された
    他の通信ノードとの間のデータ処理を行ない、第2の
    算制御処理ユニットは、前記低速ネットワークに接続さ
    れた通信ノードとの間のデータ処理を行なうとともに、 前記第2の演算制御処理ユニットよりも高速に動作する
    前記第1の演算制御処理ユニットのみが前記所定の制御
    の対象であるアクチュエータに接続される ことを特徴と
    する多重伝送装置。
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