JP2773540B2 - 高密度光ディスクの製造方法 - Google Patents

高密度光ディスクの製造方法

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JP2773540B2 JP12028192A JP12028192A JP2773540B2 JP 2773540 B2 JP2773540 B2 JP 2773540B2 JP 12028192 A JP12028192 A JP 12028192A JP 12028192 A JP12028192 A JP 12028192A JP 2773540 B2 JP2773540 B2 JP 2773540B2
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勝 衣川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光記録媒体の原盤を作
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す従来例1は、例えば刊行物
(応用物理学会編「光ディスクシステム」初版(198
9)朝倉書店発行の104ページ)に示される光デイス
クの製造方法のなかで主要工程を示した断面図であり、
先ず、図4(a)に示すように基板1上にポジ型フォト
レジスト層2を形成し、次に、図4(b)に示すように
集光したレーザ光3を用いてポジ型フォトレジスト層2
を選択的に露光する。なお、図4(b)のレーザ光3の
形は強度分布を表したものである。その後現像を行うこ
とで、図4(c)に示すプリピット4をもった光ディス
ク原盤を作成する。
【0003】なお、従来例1では、集光したレーザ光3
で直接ポジ型フォトレジスト層2を露光している。その
ために、作成するプリピット4の幅はレーザ光3のスポ
ット径と略同一になるため、前記スポット径以下の幅を
もつプリピット4を作成することは困難であった。
【0004】また、従来例1の問題点であるレーザ光の
スポット径以下の幅をもつプリピットを作成する方法と
して、たとえば特開平3−10814号公報に示される
方法がある。図5はその従来例2の内で主要な工程を示
す断面図である。先ず、図5(a)に示すように基板1
上にエッチング可能な層5とポジ型フォトレジスト層2
を順次作成し、次に、図5(b)に示すようにレーザ光
3で露光し、現像することで、図5(c)に示すように
ポジ型フォトレジスト層2に開口部6を作成する。次
に、エッチング可能な層5をエッチング後、ポジ型フォ
トレジスト層2を除去することで、プリピット4をもつ
光ディスク原盤を得る。
【0005】一般にレーザ光を集光すると、その強度分
布はガウス形になる。また、ポジ型フォトレジストの現
像速度はその感光量に依存し、レーザ光3の中心部では
早く、レーザ光3の周辺では遅い。そのため、開口部6
の下の幅は上の幅に比べて狭くなる。エッチングによっ
て、開口部6の下側の形状がそのままエッチング可能な
層5に転写されるので、レーザ光3のスポット径よりも
小さな幅をもつプリピット4が作成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−10814号公報に示す従来例2の方法では、
エッチング工程およびエッチング後のポジ型フォトレジ
スト層2の除去工程を余分に含み、図4に示す従来例1
と比べて工程数が多くなるという問題点があった。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、エッチング工程を含まない簡単
な方法で、かつレーザ光のスポット径以下の幅のプリピ
ットを有する光ディスクの作成方法を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るの光ディス
クの製造方法は、基板上に、レーザ光またはランプ光に
対して感光する第1の層と、レーザ光に対して熔融し開
口部が形成される第2の層とを順次積層する工程、レー
ザ光を用いて上記第2の層に選択的に開口部を形成する
工程、上記開口部を通してレーザ光またはランプ光で上
記第1の層を露光する工程、および現像する工程を施す
ものである。
【0009】
【作用】上記の工程の中、第2の層にできる開口部は、
第2の層の温度が融点以上に上がる部分であり、その大
きさはレーザ光の中心付近のエネルギー密度の高い部分
の径である。そのため、第2の層にできる開口部はレー
ザ光のスポット径より小さくなり、その開口部を通る光
だけで第1の層を感光するため、上記開口部と同じ幅を
もつプリピットを作成できる。このため、エッチング過
程を含まずにレーザ光のスポット径以下の幅をもつプリ
ピットを有する光ディスクが作成できる。
【0010】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の実施例1を説明する工程断面
図である。先ず、図1(a)に示すように、表面を研磨
したガラス基板1の上に、レーザ光またはランプ光に対
して感光する第1の層、例えばポジ型フォトレジスト層
2をスピンコートし、その上にレーザ光に対して熔融し
開口部が形成される第2の層、例えばTe系金属薄膜7
をスパッタリングまたは蒸着により形成する。次に、図
1(b)に示すように、Te系金属薄膜7上から、集光
したレーザ光3を照射する。なお、図1(b)のレーザ
光3の形は、強度分布を表したものである。このとき、
レーザ光3の中心付近の高エネルギー密度の部分だけT
e系金属薄膜7は熔融し開口部8ができる。開口部8が
できた後、レーザ光3の中心部分は前記開口部8を通過
しポジ型フォトレジスト層2を露光して感光部分2aを
形成する。このとき開口部8を通らないレーザ光3の周
辺の光はTe系金属薄膜7により反射または吸収されポ
ジ型フォトレジスト層2を感光することはない。その後
現像することで、レーザ光3のスポット径よりも小さな
プリピット4を形成し、光ディスク原盤を得る。
【0011】実施例2.図2は本発明の実施例2を説明
する工程断面図である。先ず、図2(a)に示すよう
に、ガラス基板1の上に、ポジ型フォトレジスト2をス
ピンコートし、その上にTe系金属薄膜7をスパッタリ
ングまたは蒸着により形成する。次に、図2(b)に示
すように、Te系金属薄膜7の上から、集光したレーザ
光3を照射すると、レーザ光3の中心付近の高エネルギ
ー密度の部分だけTe系金属薄膜7は熔融し開口部8が
できる。このとき、このレーザ光3によって、ポジ型フ
ォトレジスト2は全く感光されなくても構わない。さら
に、図2(c)に示すように、Te系金属薄膜7側から
全面均一に、水銀ランプ9で露光する。このとき、Te
系金属薄膜7を熔融しないように光強度を弱め時間をか
けて露光する。その後現像し、プリピット4を持った光
ディスクを得る。なお、このとき、プリピット4の幅を
変える場合は、金属薄膜7に開口部8を作成するレーザ
光3の径を変えるか、レーザ光3の強度を変えること
で、金属薄膜7の開口部8の幅が変わり、異なった幅を
もつプリピット4が作成できる。
【0012】実施例3.図3はプリピットと案内溝が高
さの異なる光ディスク原盤を作成する場合の、本発明の
実施例3を説明する工程断面図である。この場合も、先
ず、図3(a)に示すように、基板1の上に、ポジ型フ
ォトレジスト2をスピンコートし、その上にTe系金属
薄膜7をスパッタリングまたは蒸着により形成する。次
に、図3(b)に示すように、集光したレーザ光3a、
3bを用いて金属薄膜7上に案内溝に相当する開口部8
aあるいはプリピットに相当する開口部8bを作成す
る。次に前記レーザ光3a、3bと同一または異なった
レーザ光13a、13bで、案内溝に相当する前記開口
部8bを用いてトラッキングをかけながら、案内溝に相
当する前記開口部8bを照射し、またプリピットに相当
する前記開口部8aを照射する。このとき、案内溝に相
当する開口部8bに照射するレーザ光13bの強度とプ
リピットに相当する前記開口部8aに照射するレーザ光
13aの強度を変え、現像時間を適正化することで、プ
リピット4aとこのプリピット4aと高さの異なる案内
溝4bを得ることができる。
【0013】なお参考として、本発明は上記のような光
ディスク原盤だけでなく、回折格子等のグレーティング
の作成等にも実施例1および実施例2の手法がそのまま
応用できる。この場合、レジスト上に直接マスクを有す
る効果を生じるため、高アスペクト比をもつグレーティ
ングの作成が容易にできる利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基板上
に、レーザ光またはランプ光に対して感光する第1の層
と、レーザ光に対して熔融し開口部が形成される第2の
層とを順次積層する工程、レーザ光を用いて上記第2の
層に選択的に開口部を形成する工程、上記開口部を通し
てレーザ光またはランプ光で上記第1の層を露光する工
程、および現像する工程を施すので、エッチング工程を
含まない簡単な方法で、かつレーザ光のスポット径以下
の幅のプリピットや案内溝を有する高密度光ディスクが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を説明する工程断面図であ
る。
【図2】この発明の実施例2を説明する工程断面図であ
る。
【図3】この発明の実施例3を説明する工程断面図であ
る。
【図4】従来例1を説明する工程断面図である。
【図5】従来例2を説明する工程断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ポジ型フォトレジスト 3 レーザ光 4 プリピット 4a プリピット 4b 案内溝 5 エッチング可能な層 7 Te系金属膜 8 開口部 8a 開口部 8b 開口部 9 ランプ光

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、レーザ光またはランプ光に対
    して感光する第1の層と、レーザ光に対して熔融し開口
    部が形成される第2の層とを順次積層する工程、レーザ
    光を用いて上記第2の層に選択的に開口部を形成する工
    程、上記開口部を通してレーザ光またはランプ光で上記
    第1の層を露光する工程、および現像する工程を施す高
    密度光ディスクの製造方法。
JP12028192A 1992-05-13 1992-05-13 高密度光ディスクの製造方法 Expired - Lifetime JP2773540B2 (ja)

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JPH05314542A JPH05314542A (ja) 1993-11-26
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