JP2773529B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2773529B2
JP2773529B2 JP8976292A JP8976292A JP2773529B2 JP 2773529 B2 JP2773529 B2 JP 2773529B2 JP 8976292 A JP8976292 A JP 8976292A JP 8976292 A JP8976292 A JP 8976292A JP 2773529 B2 JP2773529 B2 JP 2773529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも2群以上のレ
ンズを保持するモールド成形されたレンズ鏡筒に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレンズ鏡筒のレンズ空気
間隔部内面には、図6、図7に示すように内面反射を防
止する為の遮光線やV字溝が必要に応じて設けられ、光
学性能の劣化を防止するのが一般である。また、モール
ド成形でレンズ鏡筒を作る場合には、内径スライド型を
用いて遮光線、V字溝等の内面反射防止形状を形成する
か、機械的2次加工(例えば旋盤加工)にて内面反射防
止形状を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記内
径スライド型を用いる従来例では、 (1)型の製作コストが高い。
【0004】(2)内径スライド量に制約が多い。
【0005】(3)内径スライド型の強度上、小型レン
ズ鏡筒には適用が困難である。等の問題点があった。
【0006】また、機械的2次加工を用いる従来例で
は、 (4)モールド成形以外の工程増によるコスト高。
【0007】(5)2次加工で形成した面には型梨地が
かけられない為、ブラスト処理、反射防止塗装が別途必
要となる場合が多い。等の問題点があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解消したレ
ンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は下記のような構
成を有することを特徴とするレンズ鏡筒である。 (1) 少なくとも2群以上のレンズの空気間隔をモー
ルド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の胴付き
面で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒におい
て、前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面を、周
方向に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割し、隣り
合う領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向へ傾斜し
た略円錐面若しくは円錐面群の一部の形状としたことに
より、安価な型で反射防止効果が得られる。 (2)少なくとも2群以上のレンズの空気間隔をモール
ド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の胴付き面
で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒において、
前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面を、周方向
に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割し、隣り合う
領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向へ傾斜した略
円錐面若しくは円錐面群の一部の形状とし、前記レンズ
のイメージサークルを拡散面光源としてレンズ内部を照
明した時、前記略円錐面若しくは円錐面群の一部である
照度の低い領域の方を他方の領域より周方向で広くした
ことにより、反射防止効果が効果的に得られる。 (3)少なくとも2群以上のレンズの空気間隔をモール
ド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の胴付き面
で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒において、
前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面を、周方向
に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割し、隣り合う
領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向へ傾斜した略
円錐面若しくは円錐面群の一部の形状とし、前記略円錐
面若しくは円錐面群は円錐面若しくは円錐面群を包絡面
とする多段円筒面にて近似した形状としたことにより、
レンズ保持が確実になる。
【0010】
【実施例】
第1実施例 図1ないし図3は本発明の実施例1を示し、図1は本発
明の特徴を最もよく表わす図面であり、同図において、
1−a,1−bはレンズ、2はレンズ光軸、3はレンズ
1−a,1−bを保持する鏡筒、4はレンズ1−a,1
−b間の空気間隔である。
【0011】上記鏡筒3は空間間隔4に略相当する範囲
の内周面を、周方向に少なくとも4領域以上の偶数領域
に分割し、隣り合う領域をレンズ光軸に対し互いに異な
る方向へ傾斜した略円錐面3−1,3−2を形成したも
のである。この円錐面3−1と円錐面3−2は共にレン
ズ光軸2上の点を含み、円錐面3−1はレンズ1−aの
胴付径円3−1−1を概略含有する円錐面、円錐面3−
2はレンズ1−bの胴付径円3−2−1を概略含有する
円錐面となっている。そして、上記円錐面3−1は右方
へ、円錐面3−2は左方へ相対的に移動し離型する型に
よりモールド成形される。
【0012】互いに交錯する形状面となる光軸を含む平
面部5は、離型抵抗の大きさに応じて必要な抜勾配を前
記抜方向に対して設定するとよい。両円錐面3−1、3
−2には型梨地処理を行ない内面反射を低減させるとよ
い。更に上記交錯形状面5にも抜勾配を3〜5°程度に
することで型梨地処理が容易であり、この型梨地処理を
施すことにより、内面反射を低減され、その面積が小さ
いことも合わせ光学性能への影響は微小なものとなる。
【0013】そして、上記各円錐面3−1,3−2の胴
付径部3−1−1,3−2−1近傍には、エッジ形状を
避ける為に、光軸2を含む円筒面3−1−2,3−2−
2を設けている。
【0014】本実施例では円錐面3−1を周方向に、そ
れぞれθ°の範囲にて4ケ所等分に配設し、残りを円錐
面3−2の範囲として8領域の交互配設としている。範
囲θ°の最小値はレンズ1−a,1−bの胴付としての
機能を害することなき範囲にて任意に選定可能である
が、結像面側から陰に入って見えない若しくは大幅に見
かけの面積が減少する方の円錐面形状に多くの角度範囲
を与えるのがより効果的で、本実施例は円錐面3−2の
方が多くの角度範囲としてある。
【0015】相対的に少ない角度範囲θを与えた円錐面
3−1は、その曲面量が小さい場合、多角錐の一部であ
る平面にて近似することも可能である。 第2実施例 図4に本発明の第2実施例を示す断面図であり、前記図
1に示す実施例1と同一部分には同一符号を付して重複
説明を省略する。
【0016】本実施例においては、前記実施例1におけ
る交錯する2つの円錐面3−1,3−2が多段円筒面3
−3,3−4と光軸に垂直な円弧面群3−5にて近似さ
れており、多段の角部の包絡面が概略円錐面に一致する
形状としたものである。 第3実施例 図5は本発明の第3実施例を示す断面図であり、複数の
円錐面にて単一円錐面より外径側へより逃げを大きくと
ったものである。すなわち、本実施例では第1実施例の
円錐面3−1,3−2を各々2つの円錐面3−1−a,
3−1−bと3−2−a,3−2−bの組み合わせで置
き換え、より外径側へ逃げを大きくとった構成である。
【0017】本実施例の各々2つの組み合わせとした2
つの交錯する円錐面群は各々2つ以上の円錐面群の組合
わせとしてもよく、該円錐面群の面数が無限にふえたも
のとして、断面形状が曲線となっても良い。更に、図1
と図4の関係を図5に適用し複数の円錐面群が交錯する
形状を多段円筒面にて近似したものとしてもよい。
【0018】なお、本発明の主眼とする所はレンズの空
気間隔の内面反射防止であるから、交錯する2つの円錐
面より外径側へより逃げを大きくとった形での変形は、
図4の例を含め同じ反射防止効果を持つ。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、レンズの空気間隔に相当する範囲の鏡筒内周面
を周方向に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割し、
隣り合う領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向へ傾
斜した略円錐面(群)の一部の形状とし、請求項2の発
明によれば、レンズ内部を照明した時、照度の低い方の
略円錐面の一部である照度の低い領域の方を他方の領域
より周方向で広くし、請求項3の発明によれば、略円錐
面(群)は円錐面(群)を包絡面とする多段円筒面に近
似した形状としたので、いずれの発明によっても下記の
効果が得られる。 (a)光軸方向へ前後に抜く最も単純な型構造でモール
ド成形が可能。 (b)型コストが低減され、2次加工も不要。 (c)小径レンズ鏡筒への適用範囲が、内径スライド型
を用いた場合より広げられビデオレンズのレンズ鏡筒に
も適用可能である。 (d)略円錐面の型梨地処理、美観処理が可であるた
め、塗装の省略が可能。 等のモールド成形での利点を失うことなく、広範囲の製
品寸法に対し、有効な内面反射処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるレンズ鏡筒を示す断
面図。
【図2】第1実施例によるレンズ鏡筒を示す一部の斜視
図。
【図3】第1実施例によるレンズ鏡筒を光軸方向から見
た正面図。
【図4】本発明の第2実施例によるレンズ鏡筒を示す断
面図。
【図5】本発明の第3実施例によるレンズ鏡筒を示す断
面図。
【図6】従来のレンズ鏡筒の断面図。
【図7】従来の他のレンズ鏡筒の断面図。
【符号の説明】
1a,1b レンズ 2 光軸 3 鏡筒 3−1,3−2 円錐面 3−1−a,3−1−b 円錐面 3−2−a,3−2−b 円錐面 4 空気間隔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2群以上のレンズの空気間隔
    をモールド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の
    胴付き面で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒に
    おいて、前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面
    を、周方向に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割
    し、隣り合う領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向
    へ傾斜した略円錐面若しくは円錐面群の一部の形状とし
    たことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 少なくとも2群以上のレンズの空気間隔
    をモールド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の
    胴付き面で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒に
    おいて、前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面
    を、周方向に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割
    し、隣り合う領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向
    へ傾斜した略円錐面若しくは円錐面群の一部の形状と
    し、前記レンズのイメージサークルを拡散面光源として
    レンズ内部を照明した時、前記略円錐面若しくは円錐面
    群の一部である照度の低い領域を他方の領域より周方向
    で広くしたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 少なくとも2群以上のレンズの空気間隔
    をモールド成形された鏡筒に設けた互いに異なる方向の
    胴付き面で決定して前記レンズを保持するレンズ鏡筒に
    おいて、前記空気間隔に略相当する範囲の鏡筒内周面
    を、周方向に少なくとも4領域以上の偶数領域に分割
    し、隣り合う領域をレンズ光軸に対し互いに異なる方向
    へ傾斜した略円錐面若しくは円錐面群の一部の形状と
    し、前記略円錐面若しくは円錐面群は円錐面若しくは円
    錐面群を包絡面とする多段円筒面にて近似した形状とし
    たことを特徴とするレンズ鏡筒。
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